JPH10311375A - 回転体構造 - Google Patents

回転体構造

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JPH10311375A
JPH10311375A JP13432497A JP13432497A JPH10311375A JP H10311375 A JPH10311375 A JP H10311375A JP 13432497 A JP13432497 A JP 13432497A JP 13432497 A JP13432497 A JP 13432497A JP H10311375 A JPH10311375 A JP H10311375A
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balance
rotor
rotating body
shaft
ring
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JP13432497A
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Atsuo Nakamura
厚生 中村
Osamu Masutani
道 桝谷
Shinpei Ichikawa
森平 市川
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Original Assignee
Fanuc Corp
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/04Balancing means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/32Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M1/00Testing static or dynamic balance of machines or structures
    • G01M1/30Compensating unbalance
    • G01M1/32Compensating unbalance by adding material to the body to be tested, e.g. by correcting-weights
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/16Centering rotors within the stator; Balancing rotors
    • H02K15/165Balancing the rotor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成要素の各々に悪影響を与えることなく、
回転体構造全体としてのバランスを確実に修正すること
のできる回転体構造を提供すること。 【解決手段】 ロータ3に取り付けられたバランスリン
グ6,6に周上等配されたタップ穴8の幾つかに六角穴
付き止めねじ9を螺合させてロータ3のバランスを修正
する。ロータ3に多数のタップ穴を直に刻設する必要が
ないので、ロータ3自体の機械的な強度が確保される。
バランスリング6,6の取付けにはねじ15を使用する
が、ロータ3とバランスリング6,6は最終的に焼キバ
メによってモータシャフト2に一体的に固着されるの
で、ロータ3とバランスリング6,6とを直に強固に固
着する必要はなく、ねじ15を螺合するタップ穴16の
数は少なくてよく、しかも、深さも浅くて済むので、穴
明けやタップ立て等の後加工によるロータ3の強度低下
は殆ど生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体構造、特
に、高速で回転する回転体構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の構成要素を組み合わせて形成した
回転体構造、例えば、工作機械の主軸構造等が公知であ
る。
【0003】図2は工作機械の主軸構造1の大まかな構
成を示す概念図である。主軸構造1は、全体として、回
転工具を取り付けるモータシャフト2、該モータシャフ
ト2に焼キバメにより一体的に固着されたロータ3と放
熱フィン4、および、モータシャフト2をモータハウジ
ングや加工ヘッド等に回転自在に軸支するためのベアリ
ング5,5(内輪)によって構成され、更に、これらの
構成要素2,3,4,5の全体のバランスをとるための
バランスリング6,6が焼キバメによりモータシャフト
2に一体的に固着されている。
【0004】つまり、回転体構造を一体的に組み上げて
から、バランスリング6,6に対してのみ除去または付
加加工を施すことによって回転体構造全体のバランスの
ずれを修正する構造である。
【0005】なお、ここでいう除去または付加加工と
は、例えば、バランスリング6,6の外周部に対する部
分的なドリリングや切削加工、または、バランスリング
6,6の外周部から径方向内側に向けて予め等ピッチで
刻設された多数のタップ穴の幾つかに対する六角穴付き
止めねじの螺合作業、更には、バランスリング6,6の
外周部に対する部分的な溶接作業による金属の盛りつけ
作業等を意味し、いずれの作業も、回転体構造全体の重
心をモータシャフト2の中心軸上に移動させて高速回転
時のブレを防止するために行われる。
【0006】しかし、このように、回転体構造を一体的
に組み上げてからバランスリング6,6だけで全体のバ
ランスを修正しようとしても、回転体構造を構成する構
成要素の数が多い場合、各構成要素のバランスのずれが
特定の方向に集中して発生したりすると、バランスリン
グ6,6に対する除去または付加加工だけでは総合的な
バランスのずれを修正しきれなくなる場合がある。
【0007】そこで、回転体構造を全体的に組み上げる
前に個々の構成要素に対してバランスの修正作業を施す
ようにした回転体構造が提案されている。その一例とし
て、ロータ3に対してバランスの修正作業を施す場合の
例を図3に示す。
【0008】ロータ3に対するバランスの修正作業は、
図3に示すように、ロータ3の両端部を構成する補強リ
ング7,7上に所定のピッチで予め多数のタップ穴8を
刻設しておき、ロータ3のバランスのずれに応じて一部
のタップ穴8にバランサとなる六角穴付き止めねじ9を
螺合することによって行われる。
【0009】しかし、図4に示す通り、ロータ3は、モ
ータシャフト2(図2参照)との嵌合部となるシャフト
穴10を備えたロータコア11と、その両端面に固着さ
れた補強リング7,7、および、ロータコア11の一部
を軸方向に貫通して補強リング7,7の内部にまで満た
されたアルミニウム12とによって構成されており、補
強リング7,7上に多数のタップ穴8を刻設すると、補
強リング7,7の強度自体が低下してしまうといった問
題がある。
【0010】また、多数のタップ穴8を刻設することに
より補強リング7,7内のアルミニウム12が大幅に削
り取られるため、電流の通りが悪くなるといった弊害が
生じる。更には、このタップ穴8の影響によってロータ
コア11の一部を貫通したアルミニウム12の部分と補
強リング7,7内のアルミニウム12の部分との間の接
続強度か低下し、場合によっては、高速回転中にこの接
続部分に破断が生じ、補強リング7,7がロータコア1
1から分離してしまうといった危険もあり、また、ロー
タ3が高速で回転すると、補強リング7,7内に満たさ
れているアルミニウム12が強力な遠心力によってタッ
プ穴8から漏れ出すといった可能性がある。
【0011】既に述べた通り、部分的なドリリングや切
削加工によってバランス修正を行うといった方法もある
が、個々の構成要素、例えば、ロータ3に対してこの種
の除去加工を行うと、補強リング7,7にタップ穴8を
刻設した場合と同様、補強リング7,7の強度低下、電
流の流れの疎外、補強リング7,7の分離やアルミニウ
ム12の漏れ出しといった問題が生じる。
【0012】また、予め、補強リング7,7自体に削り
代を設けておき、バランスのずれに応じて削り代の部分
に適当な切削加工を施してバランスを修正するといった
方法も考えられるが、加工によってロータ3に悪影響が
及ぶ場合があり、いずれにしろ、ロータ3に対して直接
の加工を行うのは好ましくない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、前記従来技術の欠点を解消し、回転体構造を構成す
る構成要素の各々に悪影響を与えることなく、しかも、
回転体構造全体としてのバランスを確実に修正すること
のできる回転体構造を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転体構造を
構成する構成要素となる個々の回転体の軸方向端面にバ
ランスリングを固着し、バランスリングと一体化された
回転体のバランスを測定し、測定結果に応じて前記バラ
ンスリングに対してのみ除去または付加加工を施すこと
によって前記一体化されたバランスリングと回転体のバ
ランスを修正し、回転体およびバランスリングを焼キバ
メによって一体的にシャフトに固着したことを特徴とす
る構成により前記課題を達成した。
【0015】回転体構造を構成する構成要素となる個々
の回転体に対して個別にバランス修正を施すようにして
いるので、回転体構造を構成する構成要素の数が多い場
合でも、回転体構造全体として確実にバランスを修正す
ることができる。しかも、回転体とバランスリングと
は、最終的に焼キバメによってシャフトに固着されて一
体化するので、回転体とバランスリングとを直に強固に
固着する必要はない。従って、たとえ、回転体とバラン
スリングとの固着にねじ止めを採用するような場合であ
っても、回転体に刻設するタップ穴の数は少なくてよ
く、しかも、タップ穴の深さも浅くて済むので、回転体
自体に対する加工によって生じる強度低下は極めて少な
い。
【0016】また、構成要素となる回転体とバランスリ
ングとを固着してからシャフト穴の内周面の仕上げ加工
を施すようにしているので、回転体のシャフト穴のセン
タとバランスリングのシャフト穴のセンタとを確実に一
致させることができる。つまり、焼キバメによって両者
をシャフトに対して強固するときに回転体とバランスリ
ングの各々に強力な調心作用が働いても、回転体とバラ
ンスリングとの間の固着部にセンタ位置のずれによる内
部応力が発生することはなく、回転体やバランスリング
の変形等が防止される。
【0017】また、回転体自体に対する後加工の影響が
少ないので、特に、複雑な内部構造を有する回転体、例
えば、モータのロータ等のバランス修正に対して有効な
構造である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1は本発明の回転体構造をモータ
のロータ3に対して適用した場合の一実施形態を示す斜
視図である。ロータ3の全体的な構造に関しては図3お
よび図4に示した従来例と同様であるが、図1の実施形
態ではロータ3の両側の補強リング7,7にタップ穴8
は設けられていない。
【0019】バランスリング6,6は、ロータ3の補強
リング7,7と同じ直径に仕上げられ、その中央部には
ロータ3のシャフト穴10と同等のシャフト穴13が穿
設されている。シャフト穴10とシャフト穴13の最終
仕上げ寸法は、焼キバメ時の締め代を考慮して、単体の
モータシャフト2(図2参照)の最終仕上げ寸法よりも
多少縮径して形成されている。また、バランスリング
6,6とロータ3とを一体化してからシャフト穴10と
シャフト穴13に対して同時に内周面の仕上げ加工を施
す場合には、焼キバメ時の締め代と共に仕上げ加工時の
削り代を考慮し、前述の縮径量を更に大きくする。な
お、この実施形態においては、バランスリング6,6を
ロータ3と一体化してからシャフト穴10とシャフト穴
13に対して同時に内周面の仕上げ加工を施すようにし
ているので、焼キバメ時の締め代と共に仕上げ加工時の
削り代を考慮して縮径量を決める必要がある。
【0020】また、補強リング7,7の端面にはシャフ
ト穴10と同心円上に周溝状の嵌合凹部7aを形成する
一方、バランスリング6,6の内側端面にはシャフト穴
13と同心円上に円盤状の嵌合凸部6aを形成し、嵌合
凹部7aと嵌合凸部6aとの係合によって、ロータ3の
外周面(補強リング7,7の外周面)とバランスリング
6,6の外周面とが確実に位置決めされるようになって
いる。
【0021】更に、バランスリング6,6の端面の外周
部には多数のタップ穴8,8,8,・・・が周上等配し
て軸方向に刻設され、バランサとなる六角穴付き止めね
じ9(図3参照)を適宜のタップ穴8に螺合させられる
ように構成している。
【0022】ロータ3とバランスリング6,6との固着
は、バランスリング6,6の端面の最外周部に周上等配
して穿設されたねじ穴14にねじ15を通し、ロータ3
の補強リング7,7の対応位置に刻設されているタップ
穴16に前述のねじ15を螺合することによって行う。
【0023】ねじ15を用いたバランスリング6,6と
ロータ3との固着は、両者を一体化して高速回転させる
ための結合ではなく、ロータ3とバランスリング6,6
とがずれないように固定してシャフト穴10とシャフト
穴13に対して同時に内周面の仕上げ加工を施すための
一時的な固定措置、および、ロータ3とバランスリング
6,6とがずれないように固定して一体的にバランス測
定を行うための一時的な固定措置に過ぎないので、必ず
しも、両者を堅固に固着する必要はない。
【0024】従って、ねじ15の直径および長さやタッ
プ穴16の直径および深さはそれほど大きくなくてもよ
く、また、ねじ15およびタップ穴16の個数それ自体
も少なくて済むので(図1の例では周上等配で2カ
所)、ロータ3に対する後加工の悪影響、例えば、タッ
プ穴16の刻設による機械的な強度の低下等は、最小限
度に抑えられる。
【0025】なお、ねじ15は、ロータ3およびバラン
スリング6,6を単体のモータシャフト2(図2参照)
に焼キバメしてから取り外してしまっても構わない(後
述)。また、ロータ3およびバランスリング6,6をモ
ータシャフト2に焼キバメしてからもねじ15を取り付
けたままにしておく場合は、予め、この段階で、ねじ固
定用の接着剤(ロックタイト等)を用いてタップ穴16
にねじ15を螺合させて固着し、高速回転時におけるね
じ15の緩みや外れを防止するようにする。
【0026】無論、ねじ15,ねじ穴14,タップ穴1
6を用いず、ロータ3とバランスリング6,6を接着剤
によって直に固着してしまうことも可能であるが、ロー
タ3に対するバランスリング6,6の取り付け平行性や
密着性、および、焼キバメ時の加熱による接着剤の劣化
等を考慮した場合、ねじ15およびタップ穴16の採用
が有利である。
【0027】以上のようにしてロータ3とバランスリン
グ6,6とを一体化し、シャフト穴10とシャフト穴1
3に対して同時に内周面の仕上げ加工を施した後、バラ
ンスリング6,6と一体化したロータ3のバランスを測
定する。
【0028】そして、その重心をシャフト穴10,13
の中心軸上に位置させるべく、バランスリング6,6に
おけるタップ穴8,8,8,・・・の適正な位置にバラ
ンサとなる六角穴付き止めねじ9,9,9,・・・を螺
合させ、回転体構造の構成要素の1つとなるロータ3に
対してのみ、バランスの修正作業を行う。当然、この場
合もねじ固定用の接着剤等を使用し、高速回転時におけ
る六角穴付き止めねじ9,9,9,・・・の外れを防止
するようにする。
【0029】そして、最終的に、バランスリング6,6
と一体化したロータ3を加熱し、または、単体のモータ
シャフト2(図2参照)の側を液体窒素で冷却するなど
して、ロータ3をモータシャフト2の所定位置に遊嵌さ
せ、常温復帰によるロータ3の縮径作用やモータシャフ
ト2の拡径作用を利用して、ロータ3およびバランスリ
ング6,6をモータシャフト2に対して完全に固着す
る。
【0030】既に述べた通り、この段階でねじ15を取
り外してしまっても構わない。ねじ15はバランスリン
グ6,6上に周上等配(図1の例では180°ピッチで
2カ所)されているので、ねじ15を取り外してもロー
タ3のバランスが狂うことはない。
【0031】また、加熱したロータ3およびバランスリ
ング6,6が常温に復帰するときのシャフト穴10,1
3の縮径作用や冷却したモータシャフト2が常温に復帰
するときのモータシャフト2の拡径作用によって調心作
用が働いて、シャフト穴10のセンタとモータシャフト
2のセンタとが完全に一致し、また、同様の作用によっ
てシャフト穴13,13のセンタとモータシャフト2の
センタとが完全に一致する。
【0032】このとき、ロータ3のシャフト穴10とバ
ランスリング6,6のシャフト穴13,13との間にセ
ンタ位置のずれがあると、ロータ3の調心作用とバラン
スリング6,6の調心作用とが一致せず、ロータ3とバ
ランスリング6,6とのねじ止め部および凹凸嵌合部に
強力な内部応力が作用してロータ3やバランスリング
6,6の変形等の原因となるが、本実施形態において
は、シャフト穴10とシャフト穴13,13に対して同
時に内周面の仕上げ加工を施すようにしているので、ロ
ータ3のシャフト穴10のセンタとバランスリング6,
6のシャフト穴13,13のセンタとが完全に一致し、
このような問題は全く発生しない。
【0033】以上、回転体構造としての主軸構造1を構
成する構成要素のうちロータ3を例に挙げて構成要素毎
に個別にバランスを修正してから回転体構造全体を組み
上げる場合の作業について説明したが、その他の構成要
素、例えば、放熱フィン4に対しても、これと同じ作業
で個別にバランスを修正することができる。つまり、図
2に示されるような放熱フィン4の軸方向の各端面の直
径に合わせて図1に示されるようなバランスリング6と
同形状のバランスリングを設け、図1の例と同じ方法で
固着し、バランスリングを固着した放熱フィン4のバラ
ンスの修正作業を行ってから、既にロータ3を取り付け
られているモータシャフト2に焼キバメして固着すれば
よいのである。
【0034】また、図1の例において、バランスリング
6に多数のタップ穴8を周上等配して六角穴付き止めね
じ9を適切な位置に螺合させてロータ3のバランスを修
正する代わりに、バランスリング6の一部に部分的な切
削(除去加工)を施してバランスを修正するようにする
ことも可能である。当然、この場合は、バランスリング
6にタップ穴8を刻設する必要はない(六角穴付き止め
ねじ9は使わない)。
【0035】このようにして組み上げられた主軸構造1
は、各構成要素の夫々について個別にバランスの修正が
行われているので、当然、これらを一体化して構成され
た主軸構造1全体のバランスも、回転中心となるモータ
シャフト2のセンタに一致する。
【0036】また、回転体構造を構成する構成要素の各
々に対するバランスリング6の取り付け作業も、機械的
な強度の低下等に殆ど影響のない極めて軽微な後加工
(図1の例では浅く径の小さなタップ穴16を2カ所に
刻設するだけである)によって行われているので、各構
成要素および回転体構造全体としての強度を確実に保持
することができる。
【0037】更に、バランス修正作業のために六角穴付
き止めねじ9を螺合したり切削作業を行ったりする対象
となるのはロータ3や放熱フィン4自体ではなく、これ
らのものに後付けされるバランスリング6のみであるか
ら、ロータ3や放熱フィン4の端面形状や内部構造が複
雑であって多数のタップ穴を容易に刻設することが困難
な場合や、また、それ自体に対する切削等の後加工が困
難な場合であっても、バランスリング6の装着さえ可能
であれば、容易にバランス修正を行うことができるとい
うメリットがある。
【0038】
【発明の効果】本発明の回転体構造は、回転体構造を形
成する構成要素の各々に取り付けられたバランスリング
を調整することによって構成要素の各々に対して個別に
バランスの修正作業が施されているので、回転体構造を
構成する構成要素の数が多い場合であっても回転体構造
全体としてのバランスを確実に修正することができる。
【0039】また、回転体とバランスリングは最終的に
焼キバメによってモータシャフト等の軸に一体的に固着
されるので、構成要素となる回転体とバランスリングと
を直に強固に固着する必要がない。従って、構成要素と
なる回転体とバランスリングとの固着にねじ止め等を採
用するような場合であっても、構成要素となる回転体に
設けるタップ穴等の数は少なくてよく、しかも、深さも
浅くて済むので、穴明けやタップ立て等の後加工による
回転体の強度低下は殆ど生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転体構造をロータに対して適用した
一実施形態を示す図である。
【図2】工作機械の主軸構造の大まかな構成を示す概念
図である。
【図3】ロータに対して個別にバランス修正を施した例
を示す図である。
【図4】ロータの内部構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 主軸構造(回転体構造の一例) 2 モータシャフト 3 ロータ 4 放熱フィン 5 ベアリング 6 バランスリング 6a 嵌合凸部 7 補強リング 7a 嵌合凹部 8 タップ穴 9 六角穴付き止めねじ 10 シャフト穴 11 ロータコア 12 アルミニウム 13 シャフト穴 14 ねじ穴 15 ねじ 16 タップ穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体の軸方向端面にバランスリングを
    固着し、バランスリングと一体化された回転体のバラン
    スを測定し、測定結果に応じて前記バランスリングに対
    してのみ除去または付加加工を施すことによって前記一
    体化されたバランスリングと回転体のバランスを修正
    し、 前記回転体およびバランスリングを焼キバメによって一
    体的にシャフトに固着したことを特徴とする回転体構
    造。
  2. 【請求項2】 前記回転体とバランスリングとを固着し
    てからシャフト穴の内周面の仕上げ加工が施されている
    ことを特徴とする請求項1記載の回転体構造。
  3. 【請求項3】 前記回転体がモータのロータである請求
    項1または請求項2記載の回転体構造。
JP13432497A 1997-05-07 1997-05-07 回転体構造 Pending JPH10311375A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13432497A JPH10311375A (ja) 1997-05-07 1997-05-07 回転体構造
PCT/JP1998/002034 WO1998050713A1 (fr) 1997-05-07 1998-05-07 Construction d'un corps tournant
EP98919515A EP0911537A1 (en) 1997-05-07 1998-05-07 Rotary body construction

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JP (1) JPH10311375A (ja)
WO (1) WO1998050713A1 (ja)

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