JPH10230457A - 砥石保持装置 - Google Patents

砥石保持装置

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JPH10230457A
JPH10230457A JP3388297A JP3388297A JPH10230457A JP H10230457 A JPH10230457 A JP H10230457A JP 3388297 A JP3388297 A JP 3388297A JP 3388297 A JP3388297 A JP 3388297A JP H10230457 A JPH10230457 A JP H10230457A
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JP
Japan
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grinding
grindstone
grinding wheel
holding device
whetstone
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Application number
JP3388297A
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English (en)
Inventor
Tomoyasu Imai
智康 今井
Ryohei Mukai
良平 向井
Hideki Nagano
英樹 長野
Koji Nishi
幸二 西
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 砥石周速が高速になっても安定保持すること
ができるとともに、加工精度を向上する。 【解決手段】 円板状のコア部70の外周に砥石層77
が固着された砥石GA,GB を保持する砥石保持装置51
において、適宜間隔の少なくとも2箇所以上の研削箇所
を同時に研削するために、前記砥石のコア部を隣接当接
させて前記2箇所以上の研削間隔に配設し、前記砥石を
砥石軸65に直接取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、研削盤における
砥石を保持する砥石保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の研削盤により、例えば2
箇所の研削箇所を同時研削(クランクシャフト、カムシ
ャフトのジャーナル部等)するのに用いられる砥石研削
装置1としては、図4に示す構成のものがある。この砥
石研削装置1の砥石台2には軸受メタル3が設けられ
て、同軸受メタル3には砥石軸8が回転可能に支承され
ている。この軸受メタル3の内径部4には圧油供給源
(図示せず)に接続される静圧ポケット5が凹設され、
この静圧ポケット5より所定の間隔を有して排出溝6が
凹設され、静圧ポケット5へのオイルは排出溝6より排
出され、再び静圧ポケット5へ循環され、この圧油の静
圧力で砥石軸8は回転可能に支持されるようになってい
る。また、この軸受メタル3の内径部4の前端側には砥
石軸8の回転方向と逆方向に雌ねじ部7が螺設されてい
る。
【0003】この軸受メタル3に回転可能に支承される
砥石軸8の前端部には所定の角度でテーパー軸部9が段
差状に形成され、同テーパー軸部9の端部にはねじ部1
0が形成され、このテーパー軸部9には2枚の砥石G1,
G2 がスリーブ15およびスペーサ25、押え部材28
を介して取付けられている。
【0004】この砥石G1,G2 は所定の幅で所定の径を
有する円板状のコア部11と、このコア部11の外周に
は砥石層12が一体に固着され、また、コア部11の中
心にはスリーブ15の嵌合部16に外嵌される取付孔1
3が貫設されている。また、スリーブ15はテーパー軸
部9に外嵌される嵌合部16と、この嵌合部16の砥石
台2側には所定の径のフランジ部19とより形成され、
この嵌合部16の中心にはテーパー軸部9と嵌合するテ
ーパー孔17が貫設され、外周部18は砥石G1,G2 の
取付孔13と嵌合する所定の径に形成されている。ま
た、フランジ部19の端面の所定の半径位置には所定の
長さで先端側が外周方向に屈曲する縁部21を有する円
形凸縁20が形成されている。また、嵌合部16の外側
端部の中心寄りにはねじ部10を囲繞するスカート部2
2が形成されている。また、嵌合部16の外側端部の外
周部18寄りには所定の角度間隔で軸線に平行に複数の
取付けねじ孔23が穿設されている。
【0005】また、スペーサ25は、例えば砥石G1 の
端面をスリーブ15のフランジ部19に当接した状態で
他方の砥石G2 を研削対象の研削間隔wに調整する幅h
で、スリーブ15の嵌合部16の外周部18に嵌合する
内径部26と、例えばスリーブ15のフランジ部19の
外周とほぼ整合する所定径の外周部27とによりリング
形状に形成されている。
【0006】また、押え部材28は所定の肉厚を有し、
その中心部にはスカート部22に外嵌する内径部29
と、スペーサ25の外周部27とほぼ整合する外周部3
0とによりリング形状に形成されるとともに、スリーブ
15に穿設した取付けねじ孔23と整合する複数の取付
孔31が貫設されている。
【0007】このように形成されたスリーブ15をテー
パー孔17を介して砥石軸8のテーパー軸部9に嵌合し
てねじ部10にナット32を螺合して嵌着固定すると、
フランジ部19に形成した円形凸縁20は、砥石台2の
端面側に砥石軸8の軸線を中心として所定の半径位置に
凹設した凹部33に挿入されて、同円形凸縁20の先端
側と凹部33との間には軸受メタル3側への研削液の侵
入を防止する断面略L形状のラビリンス34が形成され
ている。そして、嵌合部16の外周部18に順次、砥石
G1 、スペーサ25および砥石G2 が嵌合され、また、
スカート部22には押え部材28が嵌合され、同押え部
材28の取付孔31がスリーブ15の取付けねじ孔23
に整合された状態で取付け用ボルト35を螺合すること
で砥石G1,G2 はスペーサ25を介してフランジ部19
と押え部材28間に対象とする研削間隔wで取付けられ
る。
【0008】次に、1枚の砥石Gを保持する砥石保持装
置としては、例えば特開平6-190729号公報のものがあ
る。この公報に開示された砥石保持装置37は、上記従
来の砥石保持装置1のようにスリーブ15と押え部材2
8により保持するするものの他に、図5に示すように、
大径部39と、この大径部39の端面側に形成される小
径部40とからなる砥石軸38に対し取付けられる砥石
Gのコア部41は、中心より所定の半径位置には厚肉部
42が、さらに、その外周の所定の半径位置には薄肉部
43が形成されて同薄肉部43の外周には砥石層44が
固着され、また、コア部41の中心には砥石軸38の小
径部40と嵌合する嵌合孔45が貫設されている。ま
た、この嵌合孔45回りには砥石軸38の大径部39の
端面に所定の角度間隔で螺設された複数のねじ孔39a
と整合する取付孔46が貫設されている。
【0009】また、この砥石Gを取付けるための押え部
材47は、例えば砥石軸38の大径部39とほぼ同径で
所定の肉厚を有する円板形状に形成されるとともに、一
方の面の中心部には、小径部40と同径で砥石Gの嵌合
孔45と嵌合する円形凸部48が突出形成され、同押え
部材47にはねじ孔39aおよび取付孔46と整合する
取付孔49が貫設されている。
【0010】このように設けられた砥石軸38の小径部
40に砥石Gの嵌合孔45を嵌合して大径部39の端面
に当接して、ねじ孔39aに取付孔46を整合し、この
嵌合状態で砥石Gの一方の端面側は小径部40の端面よ
り所定の寸法外側に位置されている。そして、押え部材
47の円形凸部48を砥石Gの嵌合孔45に嵌合すると
ともに、同取付孔46をねじ孔39aおよび取付孔46
に整合し、取付け用ボルト50を挿入して締付け固定さ
れている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近時、
加工能率の向上等の観点から、砥石周速の高速化が図ら
れているが、上記した砥石研削装置1のようにスリーブ
15と押え部材28を介して砥石軸8に2枚の砥石G1,
G2 を取付ける形態では、同砥石G1,G2 を高速回転さ
せると、遠心膨脹によりスリーブ15のテーパー孔17
が開拡されて砥石G1,G2 が傾くので、加工精度に悪影
響を及ぼすとともに、砥石G1,G2 の保持が不安定にな
る問題がある。
【0012】また、この2枚の砥石G1,G2 を、上記し
た1枚の砥石Gを取付ける保持装置37のように砥石G
1,G2 を砥石軸38に直接取付ければ上記の問題は解決
できるが、この場合、砥石G1 と砥石G2 の間に介装さ
れるスペーサ25の内径部26に偏心が存在するため、
これが砥石G1,G2 の回転時のアンバランスの素因とな
り、砥石G1,G2 が振れ回って工作物の加工面性状を悪
化させるという問題がある。
【0013】このため、スペーサ25もバランス修正が
行われるが、形状が単純であることから、修正手段を施
しにくく、また、砥石軸に取付ける時にバランス修正時
と同じ姿勢(位相)で取付けるようにするが、全く同じ
位相で取付けることは困難である。このため、スペーサ
25にバランス修正部材を付加するが、修正部材が多い
とそれだけアンバランスの要因も多くなる問題がある。
また、スリーブ15を廃止して砥石G1,G2 を砥石軸3
8に直接取付けるようにすると、スリーブ15と砥石台
2との間に形成されているラビリンス34がなくなって
しまい、軸受メタル3側への研削液の侵入を防止するこ
とができないという問題がある。
【0014】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、砥石周速が高速になっても砥石の
安定保持および軸受メタル側への研削液の侵入を防止す
ることができるとともに、加工精度の良い砥石保持装置
を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の技
術課題を解決するため、請求項1の発明は、円板状のコ
ア部の外周に砥石層が固着された砥石を保持する砥石保
持装置において、適宜間隔の少なくとも2箇所以上の研
削箇所を同時に研削するために、前記砥石のコア部を隣
接当接させて前記2箇所以上の研削間隔に配設し、前記
砥石を砥石軸に直接取付ける構成としたことであり、請
求項2の発明は、円板状のコア部の外周に砥石層が固着
された砥石を保持する砥石保持装置において、適宜間隔
の少なくとも2箇所以上の研削箇所を同時に研削するた
めに、前記コア部の左右両側面の少なくとも一方に前記
2箇所以上の研削箇所と間隔を合わせるための間隔調整
部を有する砥石と、この間隔調整部と当接するように間
隔調整部を有しない砥石を配設し、前記砥石を砥石軸に
直接取付ける構成としたことであり、請求項3の発明
は、砥石軸に直接取付けられた少なくとも2枚以上隣接
した砥石と、前記砥石の側面に当接するとともに、前記
砥石の嵌合孔に嵌合して取付けられる砥石押え部材と、
前記砥石押え部材および前記砥石を貫通して前記砥石軸
に螺着されるボルトからなり、前記2枚以上隣接した砥
石はコア部の左右両側面の少なくとも一方に2箇所以上
の研削箇所と間隔を合せるための間隔調整部有する砥石
と、前記間隔調整部と当接して間隔調整部を有しない砥
石を含む構成とした砥石保持装置である。上記構成の請
求項1および請求項3の発明によると、砥石の剛性が高
められるとともに、砥石軸に直接取付けるので高周速領
域での取付姿勢が安定するので安全性を確保することが
できるとともに、加工精度を向上することができる。ま
た、砥石の一方の端面に間隔調整部を一体に形成したの
で、砥石のバランス修正が容易となるとともに、従来の
別体のスペーサによるアンバランスの要因を除去でき、
加工精度の向上につながる。
【0016】請求項4の発明は、前記砥石軸の大径部の
端面に当接する砥石の後端面に研削液侵入防止手段を有
する構成としたことであり、請求項5の発明は、前記砥
石軸の大径部の端面に当接する砥石と砥石軸の大径部と
の間の後端面に研削液侵入防止手段を有するリング部材
を設けた砥石保持装置である。上記構成の請求項4およ
び請求項5の発明によると、請求項1、請求項2、請求
項3の効果に加え、軸受メタルへの研削液の侵入が防止
でき、ラビリンスを構成する部材が着脱構成であるから
ラビリンスの調整を容易に行うことができる。また、請
求項6の発明は、砥石軸大径部の端面と当接する砥石の
後端面に研削液侵入防止手段を有する砥石保持装置であ
り、請求項7の発明は、砥石の後端面と砥石軸の大径部
との間に研削液侵入防止手段を有するリング部材を設け
た砥石保持装置である。上記構成の請求項6および請求
項7の発明によると、1枚の砥石の取付け構成として
も、軸受メタルへの研削液の侵入が防止でき、ラビリン
スを構成する部材が着脱構成であるからラビリンスの調
整を容易に行うことができる。
【0017】
【実施の形態】
【第1の実施形態】次に、本発明の第1の実施形態を図
面にしたがって説明すると、図1は砥石保持装置51の
一部を示す断面図であって、この砥石保持装置51の砥
石台52には軸受メタル53が嵌合固定され、この軸受
メタル53の内径部54には従来とほぼ同様に図示省略
の圧油供給源に接続されて、圧油が供給される静圧ポケ
ット55と、この圧油を排出する排出溝56が凹設さ
れ、また、この軸受メタル53の外側端面53aには所
定の角度間隔で複数のねじ孔57が形成され、同外側端
面53aにはシールキャップ58が取付けられている。
【0018】この軸受メタル53の外側端面53aに取
付けられるシールキャップ58は所定の肉厚を有するリ
ング状に形成され、その内径部は軸受メタル53の内径
部54とほぼ同径に形成されるとともに、この内径部に
は砥石軸65の回転方向と逆方向のねじ部59が螺設さ
れている。また、外側端面58aの外周部60側には断
面略L形状のリング凸縁61が形成されている。このよ
うに形成されたシールキャップ58には軸受メタル53
の外側端面53aに形成したねじ孔57と整合して取付
け用ボルト63を挿通した際にボルト頭部を没入する凹
部を有する挿通孔62が貫設されて、取付け用ボルト6
3により取付けられている。
【0019】また、砥石軸65は軸受メタル53に回転
可能に支承される大径部66と、この大径部66の端面
66aより所定の径を有して、所定の長さで延出形成さ
れる小径部67が段差状に設けられ、この大径部66の
端面66aには同軸線Cを中心とする所定の半径位置に
所定の角度間隔で複数のねじ孔68が形成されている。
この砥石軸65は軸受メタル53に支承された状態で、
大径部66の端面66aは、軸受メタル53に取付けた
シールキャップ58の外側端面58aより若干外側に位
置されている。このようにして回転可能に支承された砥
石軸65の小径部67には、例えば2枚の砥石GA,GB
が研削物の対象とする研削間隔wで着脱可能に取付けら
れている。
【0020】この砥石GA のコア部70は所定の径を有
する略円板形状に形成され、このコア部70の中心には
砥石軸65の小径部67に嵌合する嵌合孔71が貫設形
成され、この嵌合孔71の回りには砥石軸65の軸線C
より所定の半径位置には厚肉状の幅h1 のボス部72が
形成され、また、このボス部72回りには軸線Cより所
定の半径位置にはボス部72より若干薄い幅h2 の回転
基部73が形成されて、この回転基部73とボス部72
との左右には肩部74が形成されている。また、この回
転基部73の回りには軸線Cより所定の半径位置には左
右側面で傾斜するテーパー部75が形成され、さらに、
このテーパー部75回りには断面略T字形状で肉厚幅h
3のホイル部76が形成され、このホイル部76の外周
には砥石層77が固着されている。
【0021】また、例えばボス部72の一方の端面72
aには砥石GB とにより研削物の対象とする研削間隔w
に保持するための間隔調整部78が一体に形成され、こ
の間隔調整部78は調整幅wa を有し、軸線Cより所定
の半径位置に外周部78aが形成されている。また、嵌
合孔71回りには砥石軸65の大径部66の端面66a
に形成したねじ孔68に整合してボス部72および間隔
調整部78に亘り取付け用ボルト85の挿通孔79が貫
設されている。また、回転基部73の間隔調整部78と
反対側となる端面73側の所定の半径位置には断面略L
形状の円形凸縁80が形成され、この円形凸縁80と肩
部74との間には軸受メタル53の外側端面53aに取
付けたシールキャップ58のリング凸縁61を嵌込み可
能とするリング溝81が形成されている。なお、砥石G
B は砥石GA に形成した間隔調整部78および円形凸縁
80が形成されていない形状に形成されているのでその
説明は省略する。
【0022】また、この砥石GA,GB を取付けるための
押え部材82は、例えば砥石軸65の大径部66より若
干小径で所定の肉厚を有する円板形状に形成されるとと
もに、一方の面の中心部には、小径部67と同径で砥石
GB の嵌合孔71と嵌合する円形凸部83が突出形成さ
れ、同押え部材82には挿通孔79と整合し、取付け用
ボルト85のボルト頭部を没入可能とする凹部を有する
取付孔84が貫設されている。
【0023】このように形成された砥石GA の円形凸縁
80を大径部66側にして、嵌合孔71を砥石軸65の
小径部67に嵌合してボス部72の内側となる端面72
bを砥石軸65の大径部66の端面66aに当接する
と、シールキャップ58の外側端面58aの外周に形成
した断面略L形状のリング凸縁61は砥石GA の回転基
部73に形成したリング溝81に嵌込まれ、同リング溝
81とリング凸縁61の間には研削液防止手段であるラ
ビリンス86が形成されるとともに、ボス部72の内側
端面72bとシールキャップ58の外側端面58aとの
間には所定の間隔が形成されている。
【0024】そして、砥石GB を嵌合してそのボス部7
2の端面72bを間隔調整部78の端面に当接した状態
で、砥石GB のボス部72の外側端面72aは砥石軸6
5の小径部67の端面67aより所定の寸法外側に位置
されている。そして、この砥石GB の嵌合孔71に押え
部材82の円形凸部83が嵌合されるとともに、軸受メ
タル53のねじ孔57に対し、砥石GA,GB の挿通孔7
9および押え部材82の取付孔84を整合して取付け用
ボルト85を挿通螺着することで、砥石GA,GB は砥石
軸65に対し間隔調整部78を介して研削物の対象とす
る研削間隔wで取付けられている。
【0025】このように第1実施形態では砥石軸65の
小径部67に対し砥石GA,GB を直接取付ける形態のも
のであって、この砥石GA,GB はともに、ボス部72は
所定の半径位置に幅h1 で、同ボス部72回りには所定
の半径位置に幅h2 で回転基部73を、この回転基部7
3回りには半径位置にテーパー部75を、さらに、この
テーパー部73回りには断面略T字形状で肉厚幅h3 に
形成して、軸線Cより外周方向に向けて幅=h1 <h2
<h3 に段階的に構成したものであるから、砥石GA,G
B の剛性が高められるとともに、砥石軸65に直接取付
けるので高周速領域での取付姿勢が安定するので安全性
を確保することができるとともに、加工精度を向上する
ことができる。
【0026】また、従来のスペーサに代り、砥石GA の
ボス部72の一方の端面に間隔調整部78を一体に形成
したので、砥石GA のバランス修正が容易となるととも
に、従来の別体のスペーサによるアンバランスの要因を
除去でき、加工精度の向上につながる。
【0027】また、砥石GA の回転基部73の端面73
aに円形凸縁80を形成して、ボス部72の肩部74と
の間にリング溝81を形成するとともに、このリング溝
81に軸受メタル53に取付けたシールキャップ58の
リング凸縁61が嵌込みされることで軸受メタル53へ
の研削液侵入防止手段であるラビリンス86が形成され
て、軸受メタル53への研削液の侵入を防止することが
でき、シールキャップ58は着脱構成であるからラビリ
ンス86の調整を容易に行うことができて、循環する圧
油の性状を維持することができる。
【0028】
【第2の実施形態】次に、本発明の第2の実施形態を図
2にしたがって説明すると、この図2に示す砥石保持装
置90においては、上記第1実施形態の砥石台52、軸
受メタル53、シールキャップ58、砥石軸65および
押え部材82が採用されているので主要符号を付してそ
の説明は省略する。また、第1実施形態と異なる点は、
砥石GA の回転基部73に形成された円形凸縁80が削
除された砥石GA1が採用され、この円形凸縁80に代り
リング部材91が採用されている。
【0029】このリング部材91は砥石軸65の小径部
67に嵌合されて、大径部66の端面66aに取付けら
れるもので、その中心部に砥石軸65の小径部67に嵌
合する嵌合孔92を有し、所定の幅h4 で軸線Cより所
定の半径位置に外周部93が形成されてリング状に設け
られている。また、リング部材91の取付け側となる端
面91aの外周側にはシールキャップ58のリング凸縁
61を嵌め込み可能とするリング溝94が凹設されてい
る。また、リング溝94側の外周部93には外周方向へ
縁部95が形成されている。また、同リング部材91に
は大径部66の端面66aに形成されたねじ孔68と整
合する複数の挿通孔96が貫設され、また、同端面66
aに所定の角度間隔で形成された複数のねじ孔69と整
合して取付け用ボルト98のボルト頭部を没入可能とす
る凹部を有する取付孔97が貫設されている。
【0030】このように形成されたリング部材91を砥
石軸65の小径部67に嵌合して端面91aを大径部6
6の端面66aに当接して取付け用ボルト98により止
着すると、同リング部材91の端面91aとシールキャ
ップ58の外側端面58aとの間には所定の間隔が形成
されるとともに、リング溝94にはシールキャップ58
のリング凸縁61が嵌込まれて、相互間には断面略L形
状の研削液侵入防止手段であるラビリンス99が形成さ
れている。そして、小径部67に順次砥石GA1, GB が
嵌合され、この嵌合状態で砥石GB のボス部72の外側
端面72aは小径部67の端面67aより外側に位置さ
れ、同砥石GB の嵌合孔71に押え部材82の円形凸部
83が嵌合され、軸受メタル53のねじ孔57に対し、
砥石GA1, GB の挿通孔79および押え部材82の取付
孔84を整合して取付け用ボルト85を挿通螺着するこ
とで、砥石GA1, GB は砥石軸65に対し間隔調整部7
8を介して研削物の対象とする研削間隔wで取付けられ
ている。
【0031】したがって、この第2の実施形態において
も、上記した第1実施形態とほぼ同等の作用効果を奏す
るものである。とくに、この第2実施形態の砥石GA1に
おいては、砥石GA におけるコア部70に形成した円形
凸縁80を削除する構成としたので、コア部70の形成
およびバランス修正が容易となる利点があるとともに、
円形凸縁80に代るリング部材91を着脱構成としたの
で、シールキャップ58とによりラビリンス99の調整
を容易に行うことができる。
【0032】なお、上記第1,2実施形態では2枚の砥
石GA,GB または、砥石GA1, GBを砥石軸65に取付
けるように例示したが、ラビリンス86,99について
は、図3に示すように間隔調整部78を有しない砥石G
A を取付ける1枚構成としても全く同様の効果を得るこ
とができる。
【0033】また、砥石GA,GA1の一方のボス部72に
間隔調整部78を形成して例示したが、これに限定する
ものではなく、例えば砥石GB のボス部72にも形成し
てもよく、さらには、砥石GA,GB,GA1の左右のボス部
72に間隔調整部78を形成する構成であってもよい。
【0034】また、基本的には、例えば間隔調整78の
ない砥石GB の形態であって、コア部70のボス部72
の幅h1 が、研削物の対象とする研削間隔wになし得る
幅h1 とすることが好ましい。
【0035】要するに、砥石が2枚以上であり、間隔調
整部を有する砥石の間隔調整部と間隔調整部を有する/
有しない砥石を組み合わせ当接して研削物の対象とする
研削間隔に配設すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の砥石保持装置の一部を
示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態の砥石保持装置の一部を
示す断面図である。
【図3】砥石軸に1枚の砥石を取付けた砥石保持装置の
一部を示す断面図である。
【図4】従来の砥石保持装置の一部を示す断面図であ
る。
【図5】従来の他の砥石保持装置の断面図である。
【符号の説明】
51,90 砥石保持装置 53 軸受メタル 58 シールキャップ 61 リング凸縁 65 砥石軸 66 大径部 67 小径部 70 コア部 72 ボス部 77 砥石層 78 間隔調整部 80 円形凸縁 86,99 ラビリンス 81 リング溝 91 リング部材 94 リング溝 GA,GB,GA1 砥石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西 幸二 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状のコア部の外周に砥石層が固着さ
    れた砥石を保持する砥石保持装置において、適宜間隔の
    少なくとも2箇所以上の研削箇所を同時に研削するため
    に、前記砥石のコア部を隣接当接させて前記2箇所以上
    の研削間隔に配設し、前記砥石を砥石軸に直接取付ける
    構成としたことを特徴とする砥石保持装置。
  2. 【請求項2】 円板状のコア部の外周に砥石層が固着さ
    れた砥石を保持する砥石保持装置において、適宜間隔の
    少なくとも2箇所以上の研削箇所を同時に研削するため
    に、前記コア部の左右両側面の少なくとも一方に前記2
    箇所以上の研削箇所と間隔を合わせるための間隔調整部
    を有する砥石と、この間隔調整部と当接するように間隔
    調整部を有しない砥石を配設し、前記砥石を砥石軸に直
    接取付ける構成としたことを特徴とする砥石保持装置。
  3. 【請求項3】 砥石軸に直接取付けられた少なくとも2
    枚以上隣接した砥石と、前記砥石の側面に当接するとと
    もに、前記砥石の嵌合孔に嵌合して取付けられる砥石押
    え部材と、前記砥石押え部材および前記砥石を貫通して
    前記砥石軸に螺着されるボルトからなり、前記2枚以上
    隣接した砥石はコア部の左右両側面の少なくとも一方に
    2箇所以上の研削箇所と間隔を合せるための間隔調整部
    有する砥石と、前記間隔調整部と当接して間隔調整部を
    有しない砥石を含むことを特徴とする砥石保持装置。
  4. 【請求項4】 前記砥石軸の大径部の端面に当接する砥
    石の後端面に研削液侵入防止手段を有することを特徴と
    する請求項1、請求項2または請求項3の砥石保持装
    置。
  5. 【請求項5】 前記砥石軸の大径部の端面に当接する砥
    石と砥石軸の大径部との間の後端面に研削液侵入防止手
    段を有するリング部材を設けたことを特徴とする請求項
    1、請求項2または請求項3の砥石保持装置。
  6. 【請求項6】 砥石軸大径部の端面と当接する砥石の後
    端面に研削液侵入防止手段を有することを特徴とする砥
    石保持装置。
  7. 【請求項7】 砥石の後端面と砥石軸の大径部との間に
    研削液侵入防止手段を有するリング部材を設けたことを
    特徴とする砥石保持装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014047854A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Nsk Ltd スピンドル装置及びスピンドル装置用フリンガー
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EP2461943A4 (en) * 2009-08-03 2017-08-16 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive tool having controlled porosity distribution
US10195717B2 (en) 2009-08-03 2019-02-05 Saint-Gobain Abrasives Abrasive tool having a particular porosity variation
KR102032538B1 (ko) * 2019-03-01 2019-11-08 최문호 다단 배열식 연마휠 조립체

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