JP2000033564A - 回転砥石のスピンドル取り付け装置 - Google Patents

回転砥石のスピンドル取り付け装置

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JP2000033564A
JP2000033564A JP10203758A JP20375898A JP2000033564A JP 2000033564 A JP2000033564 A JP 2000033564A JP 10203758 A JP10203758 A JP 10203758A JP 20375898 A JP20375898 A JP 20375898A JP 2000033564 A JP2000033564 A JP 2000033564A
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elastic body
spindle
grindstone
tightening
grinding wheel
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JP10203758A
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English (en)
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Shizuki Sasakura
閑樹 笹倉
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JTEKT Machine Systems Corp
Original Assignee
Koyo Machine Industries Co Ltd
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易且つ確実に回転砥石をスピンドルに固定
できると共に、回転砥石の研削面とスピンドルの回転中
心の同軸度を十分に確保でき、また構造が簡単で容易且
つ安価に実施でき、しかも回転砥石の交換を特別な設備
や治具等を使用することなく容易に迅速に行える回転砥
石のスピンドル取り付け装置を提供する。 【解決手段】 この回転砥石のスピンドル取り付け装置
は、スピンドル10と、このスピンドル10に嵌合する回転
砥石11との間に略同心状に弾性体12を介在し、この弾性
体12が前記回転砥石11側の内周及び前記スピンドル10側
の外周に対して夫々圧接するように、弾性体12を軸心方
向に締め付ける締め付け手段24を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、心無し研削盤等に
使用する回転砥石のスピンドル取り付け装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】高周速度研削用の心無し研削盤におい
て、その高周速度砥石等の回転砥石1 を両持ちスピンド
ル等のスピンドル2 に取り付ける場合の方式として、従
来、ストレート穴方式とテーパー穴方式とがある。
【0003】ストレート穴方式は、図8に示すように、
回転砥石1 にストレート穴3 を、スピンドル2 に大径の
ストレート軸部4 を夫々加工し、回転砥石1 のストレー
ト穴3 に嵌め合い隙間A を介してスピンドル2 のストレ
ート軸部4 を嵌め込んで、回転砥石1 とスピンドル2 の
ストレート軸部4 との両端を砥石押さえ板5 とボルト6
とにより固定する構造である。なお、スピンドル2 のス
トレート軸部4 と砥石押さえ板5 との間には適宜押さえ
代B がある。
【0004】このストレート穴方式では、回転砥石1 の
取り付け性や回転砥石1 の製作性の点から、回転砥石1
の内径とスピンドル2 のストレート軸部4 の外径との間
に約0.05〜0.08mm/直径程度の嵌め合い隙間
A が必要である。このためスピンドル2 に回転砥石1 を
ラフな芯出し状態で取り付けた後、回転砥石1 の研削面
1aを成形装置で成形及び修正してから、高周速度研削の
効果を十分発揮できる研削効率で加工物を研削するよう
にしている。
【0005】またテーパー穴方式は、図9に示すよう
に、回転砥石1 にテーパー穴7 を、スピンドル2 にテー
パー軸部8 を夫々加工し、回転砥石1 のテーパー穴7 に
スピンドル2 のテーパー軸部8 を冷やし嵌めにより嵌め
込んで、回転砥石1 とスピンドル2 のテーパー軸部8 と
の両端を砥石押さえ板5 とボルト6 とにより固定する構
造である。回転砥石1 の内径のテーパー穴7 の締め代
は、回転砥石1 の高周速度研削時の遠心力による内径膨
張分を見込んで決定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のストレート穴方
式では、回転砥石1 を高周速度で回転させるため、回転
砥石1 が遠心力により膨張して嵌め合い隙間A が大きく
なり、回転砥石1 の風切り熱や研削熱の影響で砥石押さ
え板5 とスピンドル2 の熱バランスが崩れて、回転砥石
1 の研削面1aとスピンドル2 の回転中心の同軸度が悪く
なり、研削精度が低下する欠点がある。また研削エネル
ギーにより砥石押さえ板5 又は回転砥石1が微量に移動
し、これによっても同様に回転砥石1 の研削面1aとスピ
ンドル2 の回転中心の同軸度が悪くなり、研削精度が低
下する欠点がある。
【0007】一方、テーパー穴方式は、ストレート穴方
式に比べると、回転砥石1 とスピンドル2 との嵌め合い
隙間がなく、また遠心力による回転砥石1 の内径の膨
張、この膨張に伴うスピンドル2 との隙間の増大もな
く、発熱に伴う熱バランス崩れによる同軸度の悪化や研
削エネルギーによる回転砥石1 や砥石押さえ板5 の微量
移動もなく、回転砥石1 の研削面1aとスピンドル2 の回
転中心の同軸度の悪化は見られない。
【0008】しかし、回転砥石1 とスピンドル2 の取り
付け取り外しには、焼き嵌めや冷やし嵌めの設備や治具
が必要であり、またストレート穴方式に比べてコスト的
にも非常に高くなり、しかも回転砥石1 の交換に費やす
時間と労力が大幅に増大する欠点がある。
【0009】本発明は、このような従来の課題に鑑み、
従来のストレート穴方式、テーパー穴方式等に比較して
容易且つ確実に回転砥石をスピンドルに固定できると共
に、回転砥石の研削面とスピンドルの回転中心の同軸度
を十分に確保でき、また構造が簡単で容易且つ安価に実
施でき、しかも回転砥石の交換を特別な設備や治具等を
使用することなく容易に迅速に行える回転砥石のスピン
ドル取り付け装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、スピンドル
と、このスピンドルに略同心状に嵌合する回転砥石との
間に弾性体を介在し、この弾性体が前記回転砥石側の内
周及び前記スピンドル側の外周に対して夫々圧接するよ
うに、該弾性体を軸心方向に締め付ける締め付け手段を
備えている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0012】図1〜図3は本発明の第1の実施形態を例
示する。図1及び図2において、10はスピンドル、11は
回転砥石で、この回転砥石11は弾性体12を介してスピン
ドル10の外周に略同心状に嵌め込まれている。13はリン
グ状の砥石押さえ板で、回転砥石11の軸方向の両側に配
置されている。
【0013】スピンドル10は例えば両持ちスピンドルで
あって、軸方向の中央部に大径軸部14を、その両側の両
端部に小径軸部15を夫々備えている。大径軸部14及び小
径軸部15はスピンドル10の軸心に対して同心状であり、
また大径軸部14の外周面は軸方向の略全長に亘ってスト
レートな真円筒面状に形成されている。
【0014】回転砥石11は、図3に示すように、砥石本
体部16と、この砥石本体部16の外周面に設けられた砥粒
層17とを備え、その砥粒層17の外周が研削面18となって
いる。回転砥石11の内外周面はスピンドル10と略同心の
真円筒面状である。回転砥石11の内周面は、スピンドル
10の大径軸部14の外径よりも十分大きい内径であり、こ
の回転砥石11の内周面とスピンドル10の大径軸部14の外
周面との間に、弾性体12を介在するための所定の介在空
間が設けられている。
【0015】回転砥石11の軸方向の寸法は、スピンドル
10の大径軸部14の軸方向の寸法よりも若干長くなってお
り、この回転砥石11の軸方向の両端に砥石押さえ板13の
外周部側が当接され、ボルト19により着脱自在に固定さ
れている。各砥石押さえ板13の内周部側は、スピンドル
10の大径軸部14の軸方向の両側に配置されており、軸方
向に所定の押さえ代を置いてボルト20によりスピンドル
10の大径軸部14に着脱自在に固定されている。なお、ボ
ルト19,20 は、周方向に所定間隔をおいて複数個配置さ
れている。
【0016】弾性体12には、金属材料、合成樹脂材料、
その他の適宜弾性材料が使用されている。弾性体12は回
転砥石11とスピンドル10の大径軸部14との間の介在空間
に応じた大きさの概ね円筒状又はリング状であって、内
外周面間の厚さよりも軸方向の長さが長くなっている。
弾性体12は、図3に示すように、軸方向の両端側に厚肉
部21を備え、その厚肉部21間が内外方向にU字状に交互
に屈曲する複数個の屈曲部22を介して一体に接続されて
いる。即ち、弾性体12の内外周面側には、軸方向に内外
交互となるように、軸方向に所定の間隔を置いて複数個
の周溝23が周方向の全周に亘って形成され、その内外の
各周溝23間が屈曲部22となっている。
【0017】弾性体12は、その内径がスピンドル10の大
径軸部14の外径よりも大であり、また外径が回転砥石11
の内径よりも小であって、弾性体12が自由状態のとき
に、弾性体12とスピンドル10の大径軸部14との間、及び
弾性体12と回転砥石11との間に、通常の隙間嵌め用の隙
間ができるようになっている。なお、弾性体12は内外周
面が略同心の真円筒面状である。
【0018】各砥石押さえ板13には、弾性体12の各厚肉
部21に対向して各砥石押さえ板13に締め付け手段24が設
けられ、この締め付け手段24により弾性体12を軸方向に
締め付けることによって、弾性体12の内外周面が回転砥
石11の内周面及びスピンドル10の大径軸部14の外周面に
夫々圧接されている。締め付け手段24による弾性体12の
締め代は、弾性体12と回転砥石11及びスピンドル10との
間の隙間をなくし、しかも研削時の回転砥石11の遠心力
により回転砥石11の内径が遠心膨張するときの遠心膨張
量を考慮して、その遠心膨張量相当分を含む程度に設計
されている。
【0019】締め付け手段24は周方向に複数本のボルト
等の締め付けねじ25により構成されている。各締め付け
ねじ25は、外端側に回動操作用の工具係合部26を備え、
内端が弾性体12の各厚肉部21に当接するように、各砥石
押さえ板13に軸方向に進退自在に貫通状に螺合されてい
る。なお、各締め付けねじ25にロックナット等の緩み止
め手段を設けても良い。
【0020】組み立てに際しては、スピンドル10の大径
軸部14の一端側に砥石押さえ板13を取り付けると共に、
その大径軸部14の外周側に隙間嵌めにより弾性体12を套
嵌する。次に弾性体12の外周側に隙間嵌めにより回転砥
石11を套嵌し、他方の砥石押さえ板13を大径軸部14の他
端側に取り付ける。そして、各砥石押さえ板13と回転砥
石11とをボルト19で固定する。
【0021】続いて各砥石押さえ板13の締め付けねじ25
を予め設定されたトルク又はねじ込み量分だけ締め付け
る。すると弾性体12は締め付けねじ25の締め付けで内径
方向及び外径方向へと膨らんで、回転砥石11と弾性体12
との嵌め合い隙間、スピンドル10の大径軸部14と弾性体
12との嵌め合い隙間がなくなり、弾性体12が回転砥石11
及びスピンドル10の大径軸部14に圧接する。従って、回
転砥石11とスピンドル10との間の隙間は弾性体12によっ
て塞がれ、回転砥石11とスピンドル10とを隙間のない状
態で固定できる。
【0022】また高周速度研削では回転砥石11の回転時
の遠心力により回転砥石11の内径側が遠心膨張するが、
弾性体12がその遠心膨張量相当分だけ弾性変形して、回
転砥石11の内径側の隙間の発生を防止する。このため回
転砥石11の研削面18とスピンドル10の回転中心の同軸度
について、回転砥石11の研削面18の成形及び修正後の値
を維持でき、高周速度研削での研削精度が安定しその精
度の低下を防止できる。
【0023】しかもスピンドル10の大径軸部14と回転砥
石11との間に弾性体12を介在し、この弾性体12を軸方向
の両側から締め付けねじ25により締め付ける構成である
ため、構造的に簡単であり、容易且つ安価に製作できる
と共に、回転砥石11の交換等に際しても時間や労力を大
幅に削減でき、作業性が著しく向上する。
【0024】特に弾性体12を軸方向の両側から締め付け
る構造であるため、スピンドル10と回転砥石11との間に
隙間嵌めにより嵌め込むことができ、弾性体12を容易に
着脱できる。また締め付けねじ25で弾性体12を軸方向の
両側から締め付ける構造であるため、弾性体12の締め代
を締め付けねじ25により自在に調整できる。
【0025】弾性体12は内外周面側に周溝23を備えた構
造であって、軸方向の両側の厚肉部21間でU字状の屈曲
部22が交互に逆向きに連続した状態になっているため、
厚肉部21側を締め付けねじ25で押圧して締め付けたとき
に、各屈曲部22が内外方向に弾性変形し易くなる。従っ
て、弾性体12が中実状の場合に比較して、弾性体12自体
の弾性変形量を容易に確保できる利点がある。
【0026】図4は本発明の第2の実施形態を例示し、
プリセット型の締め付け手段24を採用したものである。
回転砥石11の両側の各砥石押さえ板13に、概ね円筒状又
はリング状の弾性体12の軸方向の両側の端面と相対向す
る締め付け突部27が形成されている。そして、この各砥
石押さえ板13は、締め付け突部27が弾性体12に当接する
ように、回転砥石11及びスピンドル10の大径軸部14の軸
方向の両側にボルト19,20 で締結されている。従って、
弾性体12は、各砥石押さえ板13の締め付け突部27によっ
て軸方向の両側から締め付けられている。なお、締め付
け突部27は、周方向にリング状に設けても良いし、周方
向に所定間隔を置いて複数個設けても良い。
【0027】この場合にも、弾性体12の寸法等を考慮し
て締め付け突部27による弾性体12の締め代を予め決めて
おけば、砥石押さえ板13を回転砥石11とスピンドル10の
大径軸部14とに固定することによって、締め付け突部27
により弾性体12を軸方向の両側から確実に締め付けるこ
とができる。
【0028】また締め付け突部27を弾性体12に合わせて
リング状に設けておけば、締め付け突部27の弾性体12に
対する接触面積を大きくでき、弾性体12を締め付けたと
きの面圧を小さくできる。
【0029】図5は本発明の第3の実施形態を例示し、
貫通締め付けボルト型の締め付け手段24を採用したもの
である。弾性体12は概ね円筒状又はリング状であって、
この弾性体12を軸方向に貫通する貫通締め付けボルト28
が設けられている。貫通締め付けボルト28は、弾性体12
の周方向に所定間隔(例えば等間隔)を置いて複数個あ
り、その各貫通締め付けボルト28の頭部が弾性体12の軸
方向の一端側に、貫通締め付けボルト28に螺合するナッ
ト29側が弾性体12の他端側に夫々当接している。
【0030】この場合には、弾性体12を貫通する貫通締
め付けボルト28により締め付け手段24を構成しているた
め、締め付け手段24を砥石押さえ板13から分離できる。
従って、貫通締め付けボルト28により弾性体12を締め付
けた場合でも、その締め付け荷重が砥石押さえ板13を介
してボルト19,20 等に掛かることもなく、貫通締め付け
ボルト28により弾性体12側でその締め付けが可能であ
る。
【0031】図6は本発明の第4の実施形態を例示し、
片持ち構造のスピンドル10の軸端側に砥石フランジ30を
介して回転砥石11を着脱自在に装着すると共に、その砥
石フランジ30と回転砥石11との間に、Oリング31からな
る弾性体12とスペーサ32とを介在し、その弾性体12をス
ペーサ32を介して締め付け手段24により軸方向に締め付
けたものである。
【0032】砥石フランジ30はスピンドル10のテーパー
部33にテーパー嵌合され、ねじ部34に螺合するナット35
により着脱自在に締結されている。砥石フランジ30は外
周面がスピンドル10と略同心の円筒面状であって、軸方
向の一端にフランジ部36が、他端に小径の段部37が夫々
設けられている。
【0033】砥石フランジ30の外周には、一端がフラン
ジ部36に当接するように着脱自在に回転砥石11が套嵌さ
れ、この回転砥石11と砥石フランジ30との間に弾性体12
とスペーサ32とが軸方向に交互に介在されている。砥石
フランジ30の段部37には、フランジ部38を有する砥石押
さえリング39が着脱自在に套嵌され、そのフランジ部38
がフランジ部36と反対側で回転砥石11に当接するよう
に、砥石押さえリング39が周方向に複数本のボルト40に
より砥石フランジ30側に軸方向に締結し固定されてい
る。
【0034】弾性体12は回転砥石11の軸方向に所定間隔
を置いて複数個配置され、その各弾性体12の軸方向の両
側にスペーサ32が配置されている。弾性体12とスペーサ
32は、軸方向の両端にスペーサ32が位置するように軸方
向に交互に配置されている。各弾性体12は、砥石押さえ
リング39をボルト40で砥石フランジ30側に締め付けたと
きに、各スペーサ32を介して軸方向に締め付けられ、そ
の内周がスピンドル10側の砥石フランジ30の外周面に、
外周が回転砥石11の内周面に夫々圧接するようになって
いる。なお、砥石フランジ30、スペーサ32、砥石押さえ
リング39、ボルト40等により締め付け手段24が構成され
ている。
【0035】この場合にも、各弾性体12をスペーサ32を
介して軸方向に締め付けることにより、前述の各実施形
態と同様の利点がある。また弾性体12が軸方向に所定間
隔を置いて複数個あり、その各弾性体12をスペーサ32を
介して軸方向に締め付けるようにしているので、各弾性
体12を小さく構成して小型化できると共に、回転砥石11
を複数個の弾性体12により軸方向の略全体に亘って略均
等に支持でき、回転砥石11の研削面18とスピンドル10と
の同軸度を容易に確保できる。
【0036】図7は本発明の第5の実施形態を例示し、
2枚一組の皿ばね41からなる弾性体12を使用し、回転砥
石11と砥石フランジ30との間に、弾性体12とスペーサ32
とを軸方向に交互に複数個配置したものである。各皿ば
ね41は、内周が砥石フランジ30に、外周が回転砥石11に
夫々圧接している。
【0037】この場合にも各実施形態と同様の利点があ
る。また外周縁側同士が接触するように2枚一組の皿ば
ね41を軸方向に組み合わせて弾性体12を構成し、この弾
性体12をスペーサ32を介して軸方向に複数個配置してい
るので、各弾性体12を小型化できる。
【0038】以上、本発明の各実施形態について例示し
たが、本発明は各実施形態に限定されるものではない。
弾性体12は第1〜第3の実施形態に例示の断面構造、第
4の実施形態に例示のOリング構造、第5の実施形態に
例示の皿ばね構造に限定されるものではなく、その他の
形状、構造、材質のものを使用しても良い。例えば、弾
性体12は中実状に構成しても良いし、周方向に複数個に
分割し、その複数個の弾性体12を周方向に所定間隔を置
いて配置するようにしても良い。
【0039】締め付け手段24は、弾性体12を軸方向に締
め付ける構造のものであれば良く、一対の砥石押さえ板
13の内、その一方の砥石押さえ板13に締め付けねじ25等
の調整型の締め付け手段24を設け、他方に締め付け突部
27等の非調整型の締め付け手段24を設けても良い。
【0040】また弾性体12が合成樹脂製等の場合には、
図3のようにボルト等の締め付けねじ25で弾性体12を締
め付ける場合、その各締め付けねじ25の先端側に、各締
め付けねじ25毎に独立する当て板か、又は各締め付けね
じ25に跨がるリング状の当て板等を介在し、その当て板
を介して弾性体12を軸方向に締め付けるように構成して
も良い。
【0041】弾性体12をスピンドル10及び回転砥石11に
嵌合する場合、第1の実施形態等では隙間嵌め方式を採
用する構造について例示しているが、その嵌合構造は隙
間嵌めに限定されるものではなく、弾性体12自体の弾性
力を利用した締まり嵌め方式を採用しても良い。その場
合、スピンドル10及び回転砥石11の両方に締まり嵌め方
式を採用しても良いし、何れか一方を締まり嵌め方式と
し、他方を隙間嵌め方式としても良い。
【0042】回転砥石11は、高周速度研削用のものの
他、低周速度研削用のものでも良いし、研削用砥石、調
整車等でも良い。スピンドル10は両持ち、片持ちの何れ
でも良い。また回転砥石11とスピンドル10との間に弾性
体12を介在する場合、弾性体12と回転砥石11、及び弾性
体12とスピンドル10とを直接接触させても良いし、両者
の間に砥石フランジ30等のように何等かの介在物を介在
させても良い。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、スピンドルと、このス
ピンドルに略同心状に嵌合する回転砥石との間に弾性体
を介在し、この弾性体が回転砥石側の内周及びスピンド
ル側の外周に対して夫々圧接するように、該弾性体を軸
心方向に締め付ける締め付け手段を備えているので、従
来のストレート穴方式、テーパー穴方式等に比較して容
易且つ確実に回転砥石をスピンドルに固定できると共
に、回転砥石の研削面とスピンドルの回転中心の同軸度
を十分に確保でき、また構造が簡単で容易且つ安価に実
施でき、しかも回転砥石の交換を特別な設備や治具等を
使用することなく容易に迅速に行える利点がある。
【0044】更に締め付け手段による弾性体の締め代
が、弾性体と回転砥石及びスピンドルとの間の隙間をな
くし且つ遠心力による回転砥石の内径の遠心膨張量相当
分を含むので、回転砥石の内径の遠心膨張があっても、
その回転砥石の研削面とスピンドルの回転中心の同軸度
を十分に確保でき、研削精度が向上する。
【0045】しかも回転砥石の軸方向の両側に砥石押さ
え板の外周部側を固定し、この各砥石押さえ板の内周部
側をスピンドルに固定し、この各砥石押さえ板に、締め
付け手段を構成する締め付けねじを軸方向に進退自在に
螺合しているので、締め付け手段を含む全体の構造が簡
単で容易且つ安価に製作できると共に、弾性体の締め代
を容易に調整できる。
【0046】また回転砥石の軸方向の両側に砥石押さえ
板の外周部側を固定し、この各砥石押さえ板の内周部側
をスピンドルに固定し、この各砥石押さえ板の弾性体側
に、締め付け手段を構成する締め付け突部を設けている
ので、締め付け手段を含む全体の構造が簡単で容易且つ
安価に製作できると共に、各砥石押さえ板を固定するこ
とにより弾性体を画一的に締め付けることができる。
【0047】更に弾性体を概ね円筒状又はリング状に構
成し、締め付け手段を弾性体を軸方向に貫通する貫通締
め付けボルトにより構成し、この貫通締め付けボルトを
弾性体の周方向に所定間隔をおいて複数個設けているの
で、弾性体側でその締め付けが可能であり、この弾性体
を介してスピンドルに回転砥石を容易且つ確実に固定で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す一部破断正面で
ある。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す側面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す要部の拡大断面
図である。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す要部の拡大断面
図である。
【図5】本発明の第3の実施形態を示す要部の拡大断面
図である。
【図6】本発明の第4の実施形態を示す要部の拡大断面
図である。
【図7】本発明の第5の実施形態を示す要部の拡大断面
図である。
【図8】従来例を示す断面図である。
【図9】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 スピンドル 11 回転砥石 12 弾性体 13 砥石押さえ板 24 締め付け手段 25 締め付けねじ 27 締め付け突部 28 貫通締め付けボルト 30 砥石フランジ 39 砥石押さえリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドルと、このスピンドルに略同心
    状に嵌合する回転砥石との間に弾性体を介在し、この弾
    性体が前記回転砥石側の内周及び前記スピンドル側の外
    周に対して夫々圧接するように、該弾性体を軸心方向に
    締め付ける締め付け手段を備えたことを特徴とする回転
    砥石のスピンドル取り付け装置。
  2. 【請求項2】 前記締め付け手段による前記弾性体の締
    め代が、前記弾性体と前記回転砥石及び前記スピンドル
    との間の隙間をなくし且つ遠心力による前記回転砥石の
    内径の遠心膨張量相当分を含むことを特徴とする請求項
    1に記載の回転砥石のスピンドル取り付け装置。
  3. 【請求項3】 前記回転砥石の軸方向の両側に砥石押さ
    え板の外周部側を固定し、この各砥石押さえ板の内周部
    側を前記スピンドルに固定し、この各砥石押さえ板に、
    前記締め付け手段を構成する締め付けねじを前記軸方向
    に進退自在に螺合したことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の回転砥石のスピンドル取り付け装置。
  4. 【請求項4】 前記回転砥石の軸方向の両側に砥石押さ
    え板の外周部側を固定し、この各砥石押さえ板の内周部
    側を前記スピンドルに固定し、この各砥石押さえ板の前
    記弾性体側に、前記締め付け手段を構成する締め付け突
    部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の回
    転砥石のスピンドル取り付け装置。
  5. 【請求項5】 前記弾性体を概ね円筒状又はリング状に
    構成し、前記締め付け手段を前記弾性体を軸方向に貫通
    する貫通締め付けボルトにより構成し、この貫通締め付
    けボルトを前記弾性体の周方向に所定間隔をおいて複数
    個設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転
    砥石のスピンドル取り付け装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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