JPH10297912A - メソポアカーボンおよびその製造方法 - Google Patents

メソポアカーボンおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH10297912A
JPH10297912A JP9227444A JP22744497A JPH10297912A JP H10297912 A JPH10297912 A JP H10297912A JP 9227444 A JP9227444 A JP 9227444A JP 22744497 A JP22744497 A JP 22744497A JP H10297912 A JPH10297912 A JP H10297912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon
sample
pore diameter
mesopore
pore
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9227444A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3709267B2 (ja
Inventor
Yusaku Sakata
祐作 阪田
Akinori Muto
明徳 武藤
Niro Shiomi
仁郎 塩見
Chiaki Marumo
千郷 丸茂
Satoshi Ibaraki
敏 茨木
Kenji Kojima
健治 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP22744497A priority Critical patent/JP3709267B2/ja
Publication of JPH10297912A publication Critical patent/JPH10297912A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3709267B2 publication Critical patent/JP3709267B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はメソポア領域に非常にシャープな細孔
径分布の極大値を有し、トリハロメタンの前駆物質とな
るフミン質や、染料等の有機化合物等の比較的大きな分
子サイズの化合物の吸着除去や、電極材、あるいは触媒
担体として用いられるメソポアカーボン、およびその製
造方法を提供することを課題とする。 【解決手段】炭素材または炭素材前駆物質に、遷移金属
のいずれか一種、あるいは該遷移金属のいずれか一種の
化合物を添加した後、650℃以上の温度で熱処理を行
うことにより、細孔直径X±αnm(3.0≦X<1
0、α=1.0:該細孔直径の分布範囲とする。)の範
囲に細孔径分布の極大値を有することを特徴とするメソ
ポアカーボンを提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細孔直径X±αn
m(3.0≦X<10、α=1.0:該細孔直径の分布
範囲とする。)の範囲に細孔径分布の極大値を有し、該
範囲の細孔容積が0.010〜0.50cm3 /gで、
かつ、該細孔容積が細孔直径2.0〜50nmの範囲の
全メソポア容積の15%以上を占めることを特徴とする
メソポアカーボンおよびその製造方法に関するものであ
る。本発明のメソポアカーボンは、メソポア領域に細孔
径分布の単一で特徴的な極大値を有し、トリハロメタン
の前駆物質となるフミン質や、染料等の有機化合物等の
比較的大きな分子サイズの化合物の特異的な吸着除去に
用いることができるとともに、電極材、あるいは触媒担
体として用いることができる。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の物質或いはイオン等の吸着
能を示すものとして、粉末活性炭、粒状活性炭や繊維状
活性炭が知られており、浄水装置、脱臭装置、脱色装置
などに充填される各種吸着材や、触媒担体、あるいは、
電極材などに広く用いられている。これらの活性炭は、
従来、主としてヤシ殻や、石炭、木材等を原料とする炭
素材を水蒸気存在下あるいは、塩化亜鉛、水酸化カリウ
ム等の存在下に賦活処理することによって製造され、微
細な細孔を数多く有している。なお、本発明において
は、細孔直径0.7nm未満の細孔をサブミクロポア、
細孔直径0.7〜2.0nmの範囲の細孔をミクロポ
ア、細孔直径2.0〜50nmの範囲の細孔をメソポ
ア、細孔直径50nm以上の細孔をマクロ孔と称する。
【0003】従来の活性炭の製造方法によれば、主に細
孔直径が0.7〜2.0nmであるミクロポアおよび細
孔直径が0.7nm未満であるサブミクロポアの発達し
た活性炭が製造され、細孔直径が2.0〜50nmであ
るメソポアの形成が少なく、メソポアの細孔容積の比率
は全体の10%に満たない活性炭となっている。そのよ
うな活性炭は、比表面積が大きく、分子サイズが2.0
nmより小さい分子の吸着能力に優れている半面、染色
工業等で使用される有機化合物のような分子サイズの大
きい物質を効率よく吸着することは出来ないという欠点
がある。また、触媒あるいは触媒担体として用いる場合
でも、細孔直径が小さいために、触媒坦持量が小さくな
り、触媒活性が低くなるという欠点がある。
【0004】また、吸着質の分子サイズに応じた吸着特
性の観点からは、特定のサイズの細孔のみを有する活性
炭の製造が望ましいが、メソポアに関して、特定の細孔
領域に特異的な細孔径分布を有する吸着材は得られてい
ない。
【0005】近年、河川水からの水道原水中に溶存する
有機物であるフミン質が、水道水の殺菌の際に添加され
る塩素と反応して、発癌性の高いトリハロメタン等を生
成することが大きな環境問題となっている。フミン質の
除去は水道水の安全性の点から重要であるが、フミン質
は比較的分子サイズが大きいため、2〜30nmの範囲
の、その中でも細孔直径が3.0〜10.0nmのメソ
ポア領域の細孔が発達していることが重要であるが、従
来の活性炭ではその範囲の細孔容積が小さく、十分な吸
着除去能が得られず、メソポア領域に細孔を有する吸着
材の開発が急務となっている。
【0006】また、染色工業で使用される、分子径が
2.26nmと巨大な構造の酸性染料(Acid Bl
ue 90)や、医薬品分野で有用である、分子径が
2.09nmのビタミンB12等の比較的大きな分子サイ
ズの化学物質の吸着に対して、選択的に吸着効率を向上
させるには、細孔直径3.0〜10.0nmの範囲に細
孔径分布の極大値を有した吸着材が極めて有用である。
【0007】また、近年、バックアップ電源、補助電源
等として活性炭を分極性電極とした電気二重層コンデン
サがエレクトロニクス分野の発展とともに需要も急成長
しており、大きな注目を浴びている。この電気二重層コ
ンデンサの静電容量は、分極性電極の表面積や、単位面
積当たりの静電容量や電極の内部抵抗等に、影響を受け
るが、特に電気二重層を形成する電解液中のイオンの大
きさと、活性炭の細孔の大きさの関係が重要である。
【0008】具体的には、有機溶媒系といわれるアンモ
ニウムイオン、ホスホニウムイオン等を利用したコンデ
ンサは、細孔直径2nm以上の部分が静電容量に関与し
ているといわれており、さらに硫酸を電解質とする水系
コンデンサでも、高電流密度および低温での性能は2n
m以上の細孔が静電容量に寄与していると考えられてお
り、細孔直径3.0〜10.0nmの範囲に細孔分布を
有する活性炭は、電気二重層コンデンサ用電極材として
も優れていることが期待できる。
【0009】これまでにも、活性炭の細孔直径を大きく
し、分子径の比較的大きい物質を吸着できる吸着材を製
造する種々の試みがなされている。例えば、賦活工程を
幾度も繰り返すことにより、細孔直径を大きくする方法
があるが、その製造法では、全細孔容積に占めるメソポ
ア領域の細孔容積の割合は低く、また、賦活工程を繰り
返すことにより収率が低下するので好ましくない。
【0010】また、特開平5−302216号公報で開
示されている比表面積0.1〜1200m2 /gの炭素
質繊維に酸化剤による親水化処理を施した後、アルカリ
土類金属を担持せしめて、賦活処理を行なう炭素質繊維
の改質方法では、孔径1.5〜15nmの範囲に細孔は
形成されるが、細孔直径X±αnm(3.0≦X<1
0、α=1.0:該細孔直径の分布範囲とする。)に極
大値を有するものではなく、炭素材の微細構造の厳密な
制御がなされていない。こうした炭素材は、広範な細孔
分布を有し、吸着に効果的な細孔以外の余分な細孔が多
数存在するために吸着効率が低下し、また、繊維密度が
減少して強度も低下するという欠点を有している。
【0011】また、特開平5−811号公報に開示され
ている活性炭素材料は、蛋白質または蛋白質含有汚泥も
しくは廃棄物、あるいはポリアクリロニトリル繊維状活
性炭を原料とするため、不純物が多く、また、単に炭化
あるいは水蒸気、炭酸ガス、酸素等で賦活処理するだけ
であるため、厳密な細孔径制御がなされていない等の欠
点を有している。さらに、炭素純度が低いため電気伝導
性が低く、電極材料用途にも適していない。
【0012】さらに、特開平5−294607号公報に
開示されている低軟化点ピッチと金属化合物からなる混
合物を炭素化処理及び賦活処理してなる金属含有活性炭
の製造方法でも、細孔直径X±αnm(3.0≦X<1
0、α=1.0:該細孔直径の分布範囲とする。)の範
囲に極大値を有するものを得ることは出来ず、また、イ
ッテルビウム化合物及び/又はイットリウム化合物等の
希土類化合物を使用するので原料コストが高くなり経済
的でないのが現状である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
メソポア領域に細孔を形成させる方法では、細孔直径X
±αnm(3.0≦X<10、α=1.0:該細孔直径
の分布範囲とする。)の範囲に細孔径分布の極大値を有
するメソポアカーボンは得られておらず、厳密な細孔径
制御が十分に出来ていないのが現状である。本発明は、
上記の種々の問題点を解決するために成されたものであ
り、その目的は、メソポア領域において細孔直径X±α
nm(3.0≦X<10、α=1.0:該細孔直径の分
布範囲とする。)の範囲に細孔径分布の極大値を有する
メソポアカーボンを得ることにある。また、本発明のさ
らなる目的は本発明の上記メソポアカーボンの製造法を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、炭素材または炭
素材前駆物質に、遷移金属中でも元素記号で表されるT
i、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Wのいずれ
かから選ばれる遷移金属のいずれか一種、あるいは該遷
移金属のいずれか一種の化合物を添加した後、650℃
以上の温度で熱処理を行うことにより、細孔直径X±α
nm(3.0≦X<10、α=1.0:該細孔直径の分
布範囲とする。)の特定の範囲に細孔径分布の極大値を
有するメソポアカーボンを提供できることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0015】本発明のメソポアカーボンの細孔形成メカ
ニズムは、明らかではないが、遷移金属周囲の炭素が、
共存する遷移金属の触媒作用により、熱処理時、あたか
も遷移金属に浸食を受けるかのように、その骨格が一旦
崩される。その際に遷移金属原子サイズと関連した細孔
が形成されるものと推測される。また、冷却時、等方性
をもって再結合するため、一部黒鉛化結晶が認められる
ものと考えられる。
【0016】即ち、本発明は、細孔直径X±αnm
(3.0≦X<10、α=1.0:該細孔直径の分布範
囲とする。)の範囲に細孔径分布の極大値を有し、該範
囲の細孔容積が0.010〜0.50cm3 /gで、か
つ、該細孔容積が細孔直径2.0〜50nmの範囲の全
メソポア容積の15%以上を占めるメソポアカーボンを
提供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のメソポアカーボンは、特
定の範囲に細孔径分布を有することにより、2〜10n
m程度の特定のサイズの分子について効率的な吸着能を
示すことができる。また、細孔直径X±αnm(3.0
≦X<10、α=1.0:該細孔直径の分布範囲とす
る。)の範囲の細孔容積は、好ましくは0.010〜
0.50cm3 /gであり、より好ましくは0.050
〜0.50cm3 /g、最も好ましくは0.10〜0.
50cm3 /gである。この範囲の細孔容積が0.01
0cm3 /gより小さいと、吸着容量が小さくなり好ま
しくない。また、この範囲の細孔容積は、細孔直径2.
0〜50nmの範囲の全メソポア容積の15%以上を占
め、好ましくは20〜95%を占め、より好ましくは3
0〜95%を占める。この範囲の細孔容積が、細孔直径
2.0〜50nmの範囲の全メソポア容積の15%より
小さい場合は、吸着容量が小さくなり好ましくない。
【0018】本発明のメソポアカーボンは、上記の特徴
の他に、好ましくは、Cu−Kα線によるX線回折パタ
ーンで2θ=26゜近傍に黒鉛結晶(002) 面に由
来する回折ピークを有するものである。また、本発明の
メソポアカーボンは、好ましくは、炭素材が難黒鉛化性
炭素の一部が黒鉛化したものであることを特徴とする。
前述のように、黒鉛結晶に由来する回折ピークが出現す
るということは、少なくとも部分的に黒鉛化が進んでい
るということであり、結晶性の向上により細孔分布がよ
り一層シャープになっているものと推定される。
【0019】また、電気、熱の伝導性も改善され、耐熱
衝撃性も向上していると考えられる。また、難黒鉛化性
炭素は、例えば、フェノール樹脂、フラン樹脂等を熱処
理して得られる非晶質の炭素に見られる様に、通常20
00℃以上の熱処理を施しても黒鉛化困難であるが、本
発明によれば、前述の如く遷移金属を共存させることに
より、比較的低温の熱処理により、容易に黒鉛化するこ
とができ、細孔分布の均一性、電気伝導性、熱伝導性等
の特性が改良される。
【0020】さらに、本発明のメソポアカーボンは、好
ましくは、炭素含有率が80wt%以上、より好ましく
は90wt%、最も好ましくは95wt%以上であり、
窒素含有率が1wt%未満である。炭素含有率が80w
t%を下回るものは炭化による細孔形成が不十分で、吸
着容量が小さくなり、また、優れた導電性、耐蝕性、熱
伝導性等という炭素材の特性が損なわれるので好ましく
ない。また、窒素含有率1wt%以上となると、吸着特
性や導電性が影響を受け好ましくない。
【0021】本発明のメソポアカーボンを吸着材、触媒
もしくは触媒担体、電極材等として使用する場合、それ
ぞれの用途、使用箇所、使用状況等により、粉末状、顆
粒状、円柱状、球状、破砕状、あるいは多孔質ブロック
状等、種々の形状で使用することができ、粉末状の場合
は、平均粒子径が、通常0.10〜150μm、好まし
くは1.0〜100μm、より好ましくは5〜50μm
で、粒子嵩密度が0.7〜2.3g/cm3 、好ましく
は0.8〜1.8g/cm3 であり、顆粒状の場合は、
平均粒子径が、通常150〜2000μm、好ましくは
200〜1000μm、より好ましくは250〜600
μmであり、粒子嵩密度が0.7〜2.3g/cm3
好ましくは0.8〜1.8g/cm3 である。
【0022】また、形状が破砕状の場合は、炭素材とし
てヤシ殻、石炭等の炭化物を破砕した不定形状をしてお
り、平均粒子径が、通常100〜2000μm、好まし
くは500〜2000μmであり、粒子嵩密度が0.7
〜2.3g/cm3 、好ましくは0.8〜1.8g/c
3 である。
【0023】また、形状が、円柱状または球状成形品の
場合は、平均粒子径が0.1〜150μm程度の多数の
炭素一次粒子が三次元的に不規則に合体され、その粒子
間隙に細孔直径0.05〜20μm程度の多数のマクロ
孔を有する内部構造を有し、粒子嵩密度が0.5〜1.
8g/cm3 であることを特徴とする。また、多孔質ブ
ロック状の場合は、嵩密度0.1〜1.4g/cm3
気孔率30〜80%で、直径1〜500μmの網目状構
造の連続したマクロ孔を有するものである。
【0024】本発明のメソポアカーボンは、遷移金属中
でも元素記号で表されるTi、Cr、Mn、Fe、C
o、Ni、Cu、Wのいずれかから選ばれる遷移金属の
いずれか一種、あるいは該遷移金属いずれかの化合物の
一種を含有すると、n−ブタンの水素化分解やベンゼン
のフェノールへの酸素酸化反応に触媒として有効に機能
する。その含有量は遷移金属換算で通常1.0〜10m
mol/g、好ましくは3.0〜7.0mmol/gで
ある。
【0025】本発明のメソポアカーボンは、好ましく
は、比表面積が600〜2500m2/g、より好まし
くは800〜2500m2 /g、最も好ましくは900
〜2500m2 /gである。また、特定の用途において
は比表面積が400m2 /g以下、好ましくは200m
2 /g以下、最も好ましくは50m2 /g以下である。
【0026】また、本発明は、前述のメソポアカーボン
の製造方法を提供するものである。即ち、炭素材または
炭素材前駆物質に、遷移金属中でも元素記号で表される
Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Wのいず
れかから選ばれる遷移金属のいずれか一種、あるいは該
遷移金属いずれかの化合物の一種を添加した後、650
℃以上の温度で非酸化性雰囲気下で炭化または弱酸化性
雰囲気下で賦活することにより上述のメソポアカーボン
を製造することができる。本発明のメソポアカーボンの
製造に用いられる炭素材は、好ましくは、ヤシ殻炭、コ
ークス、木炭、樹脂炭化物である。また、樹脂炭化物で
はフェノール樹脂炭化物が好適に使用できる。これらの
炭素材の比表面積値は、限定されるものではないが30
2 /gより小さくてもよい。
【0027】また、本発明のメソポアカーボンの製造に
用いられる炭素材前駆物質は、好ましくは、ヤシ殻、石
炭、木材、樹脂である。樹脂炭化物の前駆物質となる樹
脂は、特に限定するものではないがフェノール樹脂、メ
ラミン樹脂、尿素樹脂、フラン樹脂等の熱硬化性樹脂が
好ましい。
【0028】フェノール樹脂は大別するとレゾール樹脂
とノボラック樹脂及びその他の特殊フェノール樹脂や変
性品等に分類できる。メラミン樹脂は、メラミンとアル
デヒド、通常はホルムアルデヒドを塩基性触媒の存在下
で反応させることにより得られる無色透明の水溶性樹脂
である。尿素樹脂は、尿素とホルムアルデヒドを酸触媒
または塩基性触媒の存在下で反応させることにより得ら
れる無色透明の水溶性樹脂である。フラン樹脂は、フル
フリルアルコールの初期縮合物、フルフラール樹脂、あ
るいはそれらの変性樹脂等である。
【0029】本発明に用いる熱硬化性樹脂としては、製
造時の取扱いが容易で炭化収率が高く細孔制御がし易い
等の点でフェノール樹脂が好ましく、特に下記の粒状フ
ェノール樹脂が最も好ましい。
【0030】即ち、該粒状フェノール樹脂は、特公昭6
2−30210号公報あるいは特公昭62−30212
号公報等に開示されており、フェノール類とアルデヒド
との縮合物を主成分とする粒状樹脂であって、(A)粒
径0.1〜150μmの球状一次粒子及びその二次凝集
物を含有し、そして(B)少なくとも全体の50重量%
が目開き150μmの篩を通過しうる大きさであり、
(C)明細書本文に定義した、メタノール溶解度が50
重量%以下のものであって、しかも(D)液体クロマト
グラフィーによる測定値として、遊離フェノール含有量
が100ppm以下である。ことを特徴とする粒状フェ
ノール樹脂が特に好ましい。
【0031】本発明で用いる炭素材前駆物質としてのイ
オン交換樹脂としては、特に限定されるものではないが
スチレン−ジビニルベンゼン共重合体を基体としたゲル
型あるいはポーラス型あるいはハイポーラス型の強酸性
陽イオン交換樹脂、あるいは、スチレン系の、アクリル
系、フェノール系の高分子基体にイミノ二酢酸基、ポリ
アミン基、ジチオカルバミド基、オキシム基等の官能基
を付与させたポーラス型あるいはハイポーラス型のキレ
ート樹脂を用いることができる。
【0032】本発明においては、上記の炭素材または炭
素材前駆物質100重量部に対して遷移金属中でも元素
記号で表されるTi、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、
Cu、Wのいずれかから選ばれる遷移金属のいずれか一
種、あるいは該遷移金属いずれかの化合物の一種を、遷
移金属換算で、好ましくは0.5〜50重量部、より好
ましくは1〜40重量部、最も好ましくは2〜30重量
部添加し、650℃以上の温度で炭化または賦活するこ
とによりメソポアカーボンを製造することができる。こ
こで添加される遷移金属は、例えば、Ti、Cr、M
n、Fe、Co、Ni、Cu、Wのいずれかから選ばれ
る遷移金属のいずれか一種、あるいは該遷移金属いずれ
かの化合物の一種は、金属粉末あるいは金属の硝酸塩、
酢酸塩、硫酸塩、炭酸塩、りん酸塩、臭化物、塩化物、
りん化物、酸化物、水酸化物のいずれかのうち一種ある
いは二種以上の物質であることが好ましい。金属が粉末
の形態であれば、好ましくは少なくとも全体の95重量
%が目開き150μmの篩を通過しうる大きさであり、
より好ましくは平均粒子径が0.3μmの大きさの粉末
である。また、金属の硝酸塩、酢酸塩、硫酸塩、炭酸
塩、りん酸塩、臭化物、塩化物、りん化物、酸化物、水
酸化物のいずれかの場合は、適宜、製造時の取扱いの容
易な濃度となるよう、水溶液あるいは、メタノール等の
極性溶媒で溶液として用いればよい。
【0033】本発明において、炭素材または炭素材前駆
物質に、上述の遷移金属あるいは該遷移金属の化合物を
添加する方法としては、例えば、金属粉末の場合は、そ
のまま所定量炭素材または炭素材前駆物質と攪拌混合す
ればよい。また、上述の遷移金属の化合物の場合には、
所定量の金属化合物を、水溶液あるいは、メタノール等
の極性溶媒で溶液とした上で、炭素材または炭素材前駆
物質に混合添加するとよい。添加の際、溶液を低濃度に
し、炭素材または炭素材前駆物質に対して200〜50
0重量部として添加し、スラリー状態で混合後、乾燥し
て溶媒を除去した後、炭化または賦活処理を行なっても
よいし、添加の際、溶液を炭素材または炭素材前駆物質
に対し5〜100重量部とし、粘土状にて混練混合後、
乾燥して溶媒除去後、炭化または賦活処理を行なっても
よい。
【0034】炭素材前駆物質が、水、メタノール等の極
性の高い溶媒に溶ける場合、炭素材前駆物質を溶液とし
た上で、各々の金属粉末を添加する場合は、そのまま所
定量混合させて用いる。また、各々の金属化合物を添加
する場合については、炭素材前駆物質に対して添加量
が、遷移金属換算で所定量となるように、水溶液あるい
は、メタノール等の極性溶媒で溶液とした上で、炭素材
前駆物質溶液に混合添加する。得られた混合物は、乾燥
後、炭化または賦活処理を行なう。
【0035】本発明において用いるイオン交換樹脂に各
々の遷移金属化合物を添加させる方法としては、カラム
に充填したイオン交換樹脂に、各々の金属イオンを含む
溶液を通水するカラム法によるイオン交換や、各々の金
属イオンを含む水溶液中にイオン交換樹脂を浸漬させる
浸漬法によるイオン交換により行なうことができる。
【0036】上述の遷移金属のいずれか一種、あるいは
該遷移金属いずれか一種の化合物を添加した炭素材また
は炭素材前駆物質は、非酸化性雰囲気下、650℃以
上、好ましくは700〜2000℃、より好ましくは8
00〜1500℃で炭化することにより、あるいは炭化
した後、弱酸化性雰囲気下で650℃以上、好ましくは
700〜1500℃、より好ましくは800〜1200
℃で賦活することにより、本発明のメソポアカーボンを
製造することができる。炭化温度が650℃より低い場
合には、遷移金属による細孔形成が進まず、細孔直径X
±αnm(3.0≦X<10、α=1.0:該細孔直径
の分布範囲とする。)の範囲に極大値を有するメソポア
カーボンは得られない。また、炭化が不十分で細孔形成
が進んでいないため、吸着容量が小さく、耐熱性、耐薬
品性等も低いので好ましくない。
【0037】また、この場合の非酸化性雰囲気とは、窒
素、ヘリウム、アルゴン、水素または一酸化炭素を気体
として含有してなるものであり、実質的に酸化性ガスを
含まないものである。また、弱酸化性雰囲気とは、水蒸
気、二酸化炭素を主たる気体として含有してなるもの
で、窒素、ヘリウム、アルゴン、水素または一酸化炭素
を一部含む場合も本発明の範囲に含まれる。
【0038】炭化及び賦活工程での最高処理温度に到達
するまでの昇温速度は特に制限するものではないが、好
ましくは5〜500℃/H、最も好ましくは10〜30
0℃/Hである。炭化時の雰囲気、昇温速度、最高温
度、最高温度での保持時間等は、炭素材の種類や細孔構
造、炭素材前駆物質の種類や特性、目的とするメソポア
カーボンの細孔構造等を考慮して最適条件を選定する。
通常、細孔を形成させるには、比較的高温まで昇温する
ことが好ましいが、最高温度が高すぎると、細孔が細か
くなり過ぎ、また、細孔容積も減少するので、吸着性能
や電極特性、触媒活性等が低下して好ましくない。
【0039】本発明により得られるメソポアカーボン
は、通常、粉末状、顆粒状、破砕状、円柱状、球状、あ
るいは多孔質ブロック状の形状であり、細孔直径X±α
nm(3.0≦X<10、α=1.0:該細孔直径の分
布範囲とする。)の範囲に細孔径分布の極大値を有し、
該範囲の細孔容積が0.010〜0.50cm3 /g
で、かつ、該細孔容積が細孔直径2.0〜50nmの範
囲の全メソポア容積の15%以上を占める多数の細孔を
有する。
【0040】
【発明の効果】本発明のメソポアカーボンは、細孔直径
X±αnm(3.0≦X<10、α=1.0:該細孔直
径の分布範囲とする。)の範囲に細孔径分布の極大値を
有し、該範囲の細孔容積が0.010〜0.50cm3
/gで、かつ、該細孔容積が細孔直径2.0〜50nm
の範囲の全メソポア容積の15%以上を占める多数のメ
ソポアが存在することから、トリハロメタンの前駆物質
となるフミン質や、染料等の有機化合物等の比較的大き
な分子サイズの化合物の吸着除去に適しており、上水
用、排水処理用、食品精製用の吸着材に用いることが出
来る。
【0041】また、メソポア領域に細孔を有することか
ら、非吸着物質の吸脱着速度が速くなり、電解質の迅速
な吸脱着が可能となることから、電気二重層コンデンサ
の電極材として有用である。さらに、メソポアに触媒を
担持した触媒担体としても使用出来る。また、本発明の
ように、製造時に使用した金属元素をそのまま保持して
おけば、炭化水素の酸化反応等に触媒効果を発揮する。
【0042】また、イオン交換樹脂にそのまま金属イオ
ンが吸着されていれば、それを熱処理することにより有
用な炭素系触媒となり、廃イオン交換樹脂の有効な利用
方法ともなる。このように本発明のメソポアカーボン
は、広範な分野において、実用上極めて有用である。
【0043】(測定法)炭素、セラミックス等の多孔質
材料の細孔の測定法には、通常、種々のガス吸着法や、
水銀圧入法があり、細孔の大きさにより最適な測定法が
使われている。測定法及び解析法の詳細は後述するが、
0.7〜50nm程度の範囲の細孔容積については、液
体窒素温度における窒素吸着法を用いて解析するのが通
例である。本発明のメソポアカーボンは、細孔直径X±
αnm(3.0≦X<10、α=1.0:該細孔直径の
分布範囲とする。)の範囲に細孔径分布の極大値を有
し、液体窒素温度における窒素吸着法を用いて解析し
た。
【0044】本発明のメソポアカーボンの細孔径分布、
細孔容積、比表面積の測定は、全自動ガス吸着測定装置
BELSORP28(日本ベル株式会社製)を用いて液
体窒素温度における窒素吸着法により行なった。細孔直
径2.0〜50nmの細孔容積は、Dollimore
−Healの方法により求めた。この方法は、細孔の形
状がシリンダー状であると仮定して、細孔径分布を脱着
等温線を利用して算出する方法である。以下、概略を説
明する。
【0045】(1)細孔径分布および細孔容積の測定 シリンダー状の細孔半径は、(1)式で表される。 rP =t+rk (1) ここで、rP :細孔半径 rk :メニスカス部分のコア半径 t :圧力pにおける吸着層の厚み である。吸着層の厚みは標準試料のt−プロットより、
コア半径は、Kelvin式(2)より求められる。 ln(p/p0 )=−(2γVL /rm RT)cosθ (2) ここで、p :平衡圧 p0 :飽和蒸気圧 γ :液体の表面張力 VL :液体のモル体積 rm :メニスカス半径 R :気体定数 T :測定温度 θ :液体と細孔との接触角 脱着時のメニスカス半径がコア半径に等しいと仮定し、
液体窒素温度における窒素の場合、 rk (nm)=0.4078/log(p0 /p) (3) となる。
【0046】(2)比表面積の測定 液体窒素温度における窒素吸着等温線の測定結果を
(4)式により整理して、単分子層吸着量を求め、窒素
の分子占有面積(0.162nm2 )から比表面積を求
めるBET多点法により行なった。 p/v(p0−p )=(1 /vm C )+{(C−1)/vm C }(p/p0) (4) S =vm ・ σN (5) ここで、p :平衡圧 p0 :飽和蒸気圧 v :平衡圧p における吸着量 vm :単分子層吸着量 C :定数 S :比表面積 σN :窒素単分子占有面積 である。
【0047】(3)Cu−Kα線によるX線回折測定 試作したメソポアカーボンのX線回折測定は、X線回折
装置RINT−1400(理学電機株式会社製)を用
い、管球にCu−Kα、グラファイトモノクロメーター
を使用し、反射粉末法により行なった。
【0048】(4)CHN元素分析 CHNコーダーMT−5(柳本製作所株式会社製)を用
い、微量有機元素分析法により行なった。
【0049】以下、実施例をもとに本発明を具体的に説
明するが、本発明の範囲は、これら実施例に限定される
ものではない。
【0050】
【実施例】
(本発明のメソポアカーボンの製造) 実施例1 平均粒子径20μmの粒状フェノール樹脂(鐘紡株式会
社製:ベルパールR800)100重量部に対し、Co
換算で所定の添加量となる様に濃度を調整した塩化コバ
ルト水溶液を加え、ミキサーでよく混合し、大気中、1
10℃で24時間乾燥させた。乾燥させた試料を、電気
炉にて窒素ガス雰囲気中で50℃/時間の昇温速度で1
000℃まで昇温し、該温度で5時間保持した後、冷却
してCo添加量が0.2重量部(炭化試料1)、1重量
部(炭化試料2)、5重量部(炭化試料3)、10重量
部(炭化試料4)、50重量部(炭化試料5)、70重
量部(炭化試料6)である炭化試料を試作した。また、
窒素ガス雰囲気中で炭化後、さらに、窒素/水蒸気(=
1/1)混合ガス雰囲気下で1時間賦活することにより
Co添加量が0.2重量部(賦活試料7)、1重量部
(賦活試料8)、5重量部(賦活試料9)、10重量部
(賦活試料10)、50重量部(賦活試料11)、70
重量部(賦活試料12)である賦活試料を試作した。
【0051】また、原料に比表面積1500m2 /gの
炭素微粒子を用い、同様の操作を行って、Co添加量が
0.2重量部(炭化試料13)、1重量部(炭化試料1
4)、5重量部(炭化試料15)、10重量部(炭化試
料16)、50重量部(炭化試料17)、70重量部
(炭化試料18)および0.2重量部(賦活試料1
9)、1重量部(賦活試料20)、5重量部(賦活試料
21)、10重量部(炭化試料22)、50重量部(賦
活試料23)、70重量部(賦活試料24)を得た。各
試料の一部は、希硝酸にて洗浄後、よく水洗して残留C
oを除去し、CHN元素分析に供した。
【0052】上記の如くして作製した各試料の、細孔径
分布、細孔容積、CHN元素分析、Cu−Kα線による
X線回折を測定した。図1に一例として炭化試料1、炭
化試料2、炭化試料3、炭化試料6の細孔径分布を示
す。横軸は細孔直径を、縦軸は該当する細孔直径の点で
の細孔容積を表す。この図より、炭化試料2、炭化試料
3において、明らかに細孔直径3.0〜10nmに特異
的な細孔径分布の極大値を有することが分かる。この
時、細孔直径のXは4nm、細孔直径の分布範囲である
αは1nmである。一方、Co添加量の少ない炭化試料
1あるいは多い炭化試料6では細孔直径3〜10nmの
範囲に細孔径分布の極大値は無いことが分かる。この様
にして求めた各試料の細孔直径と、該物性を測定した結
果を表1に示す。CHN元素分析については希硝酸で洗
浄した各試料の分析値であり、細孔径の解析、X線回折
には未洗浄の試料を供した。ここで、細孔直径X±αn
m(3.0≦X<10、α=1.0:該細孔直径の分布
範囲とする。)の細孔容積をV1 とし、細孔直径2.0
〜50nmの全メソポア細孔容積をV0 とする。また、
細孔直径X±αnm(3.0≦X<10、α=1.0:
該細孔直径の分布範囲とする。)の細孔容積(V1 )の
細孔直径2.0〜50nmの細孔容積(V0 )に対する
比を、以下V1 /V0 (%)で表す。
【0053】表1より、粒状フェノール樹脂を原料とし
て炭化試作した炭化試料2、炭化試料3、炭化試料4、
炭化試料5、賦活試作した賦活試料8、賦活試料9、賦
活試料10、賦活試料11、また、炭素微粒子を原料と
して炭化試作した炭化試料14、炭化試料15、炭化試
料16、炭化試料17、賦活試作した賦活試料20、賦
活試料21、賦活試料22、賦活試料23において細孔
直径3.0〜5.0nm付近に特徴的な細孔径分布の極
大値を示す。また、Co添加量が少ない炭化試料1、賦
活試料7、炭化試料13、賦活試料19については細孔
直径2.0nmより小さい範囲に細孔径分布の極大値を
有するが、細孔直径X±αnm(3.0≦X<10、α
=1.0:該細孔直径の分布範囲とする。)には、細孔
径分布の極大値を有しなかった。また、Co添加量が多
すぎる炭化試料6、賦活試料12、炭化試料18、賦活
試料24については20〜40nm付近に細孔径分布の
極大値を有するが、細孔直径X±αnm(3.0≦X<
10、α=1.0:該細孔直径の分布範囲とする。)に
は、細孔径分布の極大値を有しなかった。
【0054】
【表1】
【0055】実施例2 実施例1と同様の粒状フェノール樹脂100重量部に対
し、Co換算で5重量部の添加量となる様に濃度を調整
した塩化コバルト水溶液を加え、ミキサーでよく混合し
た後、大気中、110℃で24時間乾燥させた後、電気
炉にて窒素ガス雰囲気中で50℃/時間の昇温速度で所
定の温度まで昇温し、続いて該温度で、窒素/水蒸気
(=1/1)混合ガス雰囲気下1時間賦活し、その後冷
却して、400℃賦活試料(賦活試料25)、600℃
賦活試料(賦活試料26)、700℃賦活試料(賦活試
料27)、1000℃賦活試料(賦活試料28)を試作
した。また、窒素ガス雰囲気中、50℃/時間の昇温速
度で所定の温度まで昇温し、該温度で5時間保持して炭
化した後、冷却して600℃炭化試料(炭化試料2
9)、800℃炭化試料(炭化試料30)、1500℃
炭化試料(炭化試料31)を試作した。各試料の一部
は、希硝酸にて洗浄後、よく水洗し、残留Coを除去し
た。
【0056】上記の如くして作製した試料の、諸物性を
実施例1と同様に測定し、表2に示す。表2より700
℃賦活の賦活試料27、800℃賦活の賦活試料9、1
000℃賦活の賦活試料28、および800℃炭化の炭
化試料30、1000℃炭化の炭化試料3、1500℃
炭化の炭化試料31において細孔直径X±αnm(3.
0≦X<10、α=1.0:該細孔直径の分布範囲とす
る。)に特異的な細孔径分布の極大値を有し、また、V
1 /V0 も20〜56%を示すことが分かる。賦活温度
が400℃、600℃である賦活試料25、賦活試料2
6および炭化温度が600℃である炭化試料29では、
熱処理温度が低く細孔形成が不十分でありメソポア領域
に細孔が発達しなかった。
【0057】
【表2】
【0058】実施例3 実施例1と同様の粒状フェノール樹脂100重量部に対
し、金属換算で5重量部の添加量となる様に濃度を調整
した塩化第二鉄水溶液を加え、ミキサーでよく混合し、
大気中、110℃で24時間乾燥させた。乾燥させた試
料を、電気炉にて窒素ガス雰囲気中で50℃/時間の昇
温速度で900℃まで昇温し、該温度で5時間保持した
後、冷却して炭化試料32を試作した。また、窒素ガス
雰囲気中で炭化後、さらに、窒素/水蒸気(=1/1)
混合ガス雰囲気下で1時間賦活することにより賦活試料
33を試作した。
【0059】また、同様に粒状フェノール樹脂100重
量部に対し、金属換算で5重量部の添加量となる様に濃
度を調整した硝酸マンガン水溶液を加え、ミキサーでよ
く混合し、大気中、110℃で24時間乾燥させた。乾
燥させた試料を、電気炉にて窒素ガス雰囲気中で50℃
/時間の昇温速度で900℃まで昇温し、該温度で5時
間保持した後、冷却して炭化試料34を試作した。ま
た、窒素ガス雰囲気中で炭化後、さらに、窒素/水蒸気
(=1/1)混合ガス雰囲気下で1時間賦活することに
より賦活試料35を試作した。
【0060】また、同様に粒状フェノール樹脂100重
量部に対し、金属換算で5重量部の添加量となる様に濃
度を調整した硫酸クロム水溶液を加え、ミキサーでよく
混合し、大気中、110℃で24時間乾燥させた。乾燥
させた試料を、電気炉にて窒素ガス雰囲気中で50℃/
時間の昇温速度で900℃まで昇温し、該温度で5時間
保持した後、冷却して炭化試料36を試作した。また、
窒素ガス雰囲気中で炭化後、さらに、窒素/水蒸気(=
1/1)混合ガス雰囲気下で1時間賦活することにより
賦活試料37を試作した。
【0061】上記の如くして作製した炭化試料32、賦
活試料33、炭化試料34、賦活試料35、炭化試料3
6、賦活試料37の、細孔径分布、細孔容積、CHN元
素分析、Cu−Kα線によるX線回折を測定した。それ
らの結果を表3に示す。CHN元素分析については希硝
酸で洗浄した各試料の分析値であり、細孔径の解析、X
線回折には未洗浄の試料を供した。
【0062】
【表3】
【0063】表3より、粒状フェノール樹脂を原料とし
て塩化第二鉄を混合して炭化試作した炭化試料32、賦
活試作した賦活試料33において細孔直径3.0nm付
近に特異的な細孔径分布の極大値を示した。また、硝酸
マンガンを混合して炭化試作した炭化試料34、賦活試
作した賦活試料35において細孔直径3.5nm付近に
特異的な細孔径分布の極大値を示した。また、硫酸クロ
ムを混合して炭化試作した炭化試料36、賦活試作した
賦活試料37において細孔直径4.8nm付近に特異的
な細孔径分布の極大値を示した。この結果より、各試料
において、明らかに細孔直径X±αnm(3.0≦X<
10、α=1.0:該細孔直径の分布範囲とする。)に
特異的な細孔径分布の極大値を有することが分かる。
【0064】比較例1 平均粒子径20μmの粒状フェノール樹脂(鐘紡株式会
社製:ベルパールR800)を電気炉にいれ、窒素ガス
雰囲気中で30℃/Hの昇温速度で所定の温度まで昇温
し、該温度で5時間保持した後冷却して、700℃炭化
試料(炭化比較試料38)、1000℃炭化試料(炭化
比較試料39)を試作した。また、窒素/水蒸気(=1
/1)混合ガス雰囲気中で所定の温度で1時間賦活する
ことにより、800℃賦活(賦活比較試料40)、10
00℃賦活(賦活比較試料41)を試作した。実施例1
と同様にこれら比較試料の物性測定を行なった。その結
果を表4に示す。表4より、炭化比較試料38、炭化比
較試料39は、細孔直径2.0〜50nmの細孔容積値
がそれぞれ0.028cm3 /g、0.010cm3
gと小さくメソポアは殆ど形成されていない。また、細
孔直径X±αnm(3.0≦X<10、α=1.0:該
細孔直径の分布範囲とする。)に細孔径分布の極大値は
認められなかった。また、賦活比較試料40、賦活比較
試料41は、比表面積値はそれぞれ965m2 /g、1
825m2 /gと大きく、ミクロポアは発達しており、
細孔直径0.8nm付近に細孔径分布の極大値を有する
が、細孔直径X±αnm(3.0≦X<10、α=1.
0:該細孔直径の分布範囲とする。)に細孔径分布の極
大値は無かった。即ち、遷移金属化合物を添加していな
いこれらの比較試料では細孔直径X±αnm(3.0≦
X<10、α=1.0:該細孔直径の分布範囲とす
る。)に細孔径分布の極大値を有するメソポアカーボン
は得られないことが分かった。
【0065】
【表4】
【0066】実施例4 市販の破砕状または円柱状のヤシ殻炭、コークス、フェ
ノール樹脂炭、各100重量部を、塩化銅水溶液中に浸
積し、Cu換算で2重量部となる様に添着量を調整し
た。その後、大気中、110℃で24時間乾燥させた試
料を電気炉にて、窒素ガス雰囲気中で30℃/時間の昇
温速度で900℃まで昇温し、2時間保持することによ
り出発原料がヤシ殻炭、コークス、フェノール樹脂炭で
ある各炭化試料42、炭化試料43、炭化試料44を試
作した。炭化試料42〜44の原料物性、試作試料の諸
物性を表5に示す。表5より、出発原料の異なる各炭化
試料42、炭化試料43、炭化試料44においても細孔
直径がX±αnm(3.0≦X<10、α=1.0:該
細孔直径の分布範囲とする。)付近に細孔径分布の極大
値を有するメソポアカーボンを製造することができた。
【0067】
【表5】
【0068】実施例5 カラムに充填したキレート樹脂(三菱化学製:CR−1
1)に1.0mol/lの塩化ニッケル水溶液を通液
し、ニッケルイオンをイオン交換した後、110℃で1
2時間乾燥させた後、窒素雰囲気下、室温から所定の温
度まで5℃/分で昇温し、該温度で3時間保持すること
により炭化温度400℃試料(炭化試料45)、炭化温
度600℃試料(炭化試料46)、炭化温度700℃試
料(炭化試料47)、炭化温度800℃試料(炭化試料
48)、炭化温度900℃試料(炭化試料49)を試作
した。また、窒素雰囲気下、室温から5℃/分で昇温
し、二酸化炭素/窒素(=1/1)混合ガスの雰囲気
下、所定の温度で1時間保持することにより、賦活温度
700℃(賦活試料50)、賦活温度800℃(賦活試
料51)を試作した。
【0069】また、カラムに充填した強塩基性陰イオン
交換樹脂(三菱化学製:PA312L)に0.5mol
/lのタングステン酸ナトリウム水溶液を通液し、交換
容量までタングステン酸イオンを吸着させ、イオン交換
し、110℃で12時間乾燥させた後、窒素雰囲気下、
室温から所定の温度まで5℃/分で昇温し、該温度で3
時間保持することにより炭化温度600℃試料(炭化試
料52)、炭化温度800℃試料(炭化試料53)、炭
化温度900℃試料(炭化試料54)を試作した。
【0070】また、カラムに充填したアミノリン酸基型
キレート樹脂(住友化学工業製:C−467)に1.0
mol/lの硝酸銅水溶液を通液し、交換容量まで銅イ
オンを吸着させ、イオン交換し、110℃で12時間乾
燥させた後、窒素雰囲気下、室温から所定の温度まで5
℃/分で昇温し、該温度で3時間保持することにより炭
化温度600℃試料(炭化試料55)、炭化温度800
℃試料(炭化試料56)、炭化温度900℃試料(炭化
試料57)を試作した。
【0071】同様に、カラムに充填したアミノリン酸基
型キレート樹脂(住友化学工業製:C−467)に1.
0mol/lの塩化チタン水溶液を通液し、交換容量ま
でチタンイオンを吸着させ、イオン交換し、110℃で
12時間乾燥させた後、窒素雰囲気下、室温から所定の
温度まで5℃/分で昇温し、該温度で3時間保持するこ
とにより炭化温度600℃試料(炭化試料58)、炭化
温度800℃試料(炭化試料59)、炭化温度900℃
試料(炭化試料60)を試作した。
【0072】試作した試料の製造条件と、X線回折の同
定物、比表面積、細孔径分布、細孔容積等の諸性質を表
6に、また、細孔径分布の一例を図2〜5に示す。ま
た、X線回折パターンの一例を図6に示す。
【0073】
【表6】
【0074】表6より、添加する金属種が異なる場合で
も、炭化温度が650℃より低い炭化試料45、炭化試
料46、炭化試料52、炭化試料55、炭化試料58で
は、細孔径分布の極大値がそれぞれ0.8nm以下のミ
クロポア側にあり、メソポア側に細孔径分布の極大値は
なかった。これは、炭化温度が低いため、メソポア領域
の細孔形成が進まなかったのが原因と推測される。ま
た、炭化試料47、炭化試料48、炭化試料49、炭化
試料53、炭化試料54、炭化試料56、炭化試料5
7、炭化試料59、炭化試料60、賦活試料50、賦活
試料51のように、700℃以上の炭化温度および賦活
温度で、細孔径分布の極大値が直径4nm付近に形成さ
れ、また、細孔直径X±αnm(3.0≦X<10、α
=1.0:該細孔直径の分布範囲とする。)の細孔容積
が大きくなり、特異的な細孔径分布が形成されているこ
とが分かる。また、図6より、X線回折の同定物の解析
結果で、700℃以上の炭化処理を行った炭化試料4
7、炭化試料49において、ニッケルのピークの他に、
2θ=26°付近にグラファイトの結晶ピークが観察さ
れた。これは、これらの試料が部分的に黒鉛化したメソ
ポアカーボンであることを示す。一般に、炭化物が黒鉛
化するには1500℃〜2000℃の高温が必要とされ
るが、本発明では、700℃程度の低温炭化でも一部黒
鉛化することが判明し、新規な炭素材料となり得ること
が示唆される。また、炭化試料56、炭化試料57で
は、キレート樹脂のリン成分と銅が結合したリン化銅の
生成が認められた。
【0075】比較例2 セルロース系繊維に、リン酸アンモニウムを10重量%
含浸させ乾燥した後、窒素ガス雰囲気下、室温から90
0℃まで30℃/時間で昇温し、30分保持した後冷却
して炭素質繊維を得た。ついでこの炭素質繊維を水蒸気
/窒素(=1/1)混合ガス雰囲気下800℃で30分
保持し活性炭素繊維を得た。この活性炭素繊維の比表面
積は864m2 /gであった。この活性炭素繊維を塩化
ニッケル水溶液に浸し、ニッケル換算で4.4重量%お
よび29.6重量%添着させ、乾燥後、窒素ガス雰囲気
下、室温より600℃/時間の昇温速度で200℃から
水蒸気を導入して850℃で60分保持し、冷却後取り
出し、1規定塩酸で洗浄し水洗、乾燥して活性炭素繊維
を原料とする比較試料61、比較試料62を得た。これ
らの比較試料の細孔径分布を図7に、細孔容積、比表面
積、X線回折による同定物を表7に示す。
【0076】
【表7】
【0077】表7より、活性炭素繊維を原料とする比較
試料61、比較試料62では、Ni共存化で熱処理を行
っても、細孔直径X±αnm(3.0≦X<10、α=
1.0:該細孔直径の分布範囲とする。)の範囲に細孔
径分布の極大値を有せず、また、図7より、シャープな
細孔径分布は認められず、ブロードな細孔径分布となっ
た。
【0078】(フミン酸の吸着特性) 試験例1 フミン酸(和光純薬、試験化学用)0.8gに0.1規
定NaOH50mlを加え、還流冷却しながら、沸騰水
浴中で3時間加熱後、冷却する。その後希塩酸でpH=
7.0まで中和し、蒸留水を加え100mlにし、遠心
分離した上澄液を分取し、目開き0.22μmのメンブ
ランフィルターで吸引濾過する。濾液を蒸留水で100
倍に希釈し、フミン酸試験液としλ=270nmの紫外
部吸光度E270 を測定したところ、吸光度はE270
1.7であった。50mlのフミン酸試験液に、微粉砕
して目開き45μmの篩を通過した0.05〜0.2g
の一定量の試料を加え、室温で3時間振とうし吸着処理
した後、目開き0.45μmのメンブランフィルターで
吸引濾過する。濾液のλ=270nmの紫外部吸光度を
測定する。紫外部吸光度の吸着前後の差に液量を乗じ、
加えた活性炭量で除した値をフミン酸吸着量とする。
【0079】実施例5の炭化試料49、賦活試料51お
よび比較試料62をそれぞれ1N塩酸で洗浄後、水洗
し、乾燥した試料について、上記の方法によって求めた
フミン酸吸着等温線を図8に示す。図8より、細孔直径
X±αnm(3.0≦X<10、α=1.0:該細孔直
径の分布範囲とする。)の範囲に細孔径分布の極大値を
有する炭化試料49、賦活試料51は、フミン酸に対
し、ともに高い吸着性能を示したのに対し、細孔直径X
±αnm(3.0≦X<10、α=1.0:該細孔直径
の分布範囲とする。)の範囲に細孔径分布の極大値を持
たない比較試料62は、低い吸着性能であった。この結
果より、細孔直径X±αnm(3.0≦X<10、α=
1.0:該細孔直径の分布範囲とする。)の範囲に細孔
径分布の極大値を有する本発明のメソポアカーボンは、
フミン酸の分子サイズに適応した細孔分布を有するた
め、フミン酸を効率的に吸着除去できることが分かる。
【0080】(ベンゼンの液相酸化反応) 試験例2 イオン交換樹脂を原料として試作した炭化試料48、炭
化試料56、炭化試料59を粒径が180〜355μm
となるように粒径調整し、試料0.5gを反応触媒とし
て、100mlの四つ口フラスコに、ベンゼン10m
l、酢酸40mlとともに加え、マグネティックスター
ラーで攪拌しながら、40℃で酸素をバブリングするこ
とによって反応させた。また、反応生成物を、水素をバ
ブリングすることによって還元し、生成するフェノール
量をガスクロマトグラフィーで分析することによって求
め、ベンゼンの液相酸化反応を行なった。また、同様の
操作を粉砕した比較試料62を用いて行った。その結果
を表8に示す。
【0081】
【表8】
【0082】表8より、炭化試料48、炭化試料56、
炭化試料59では、ベンゼンの液相酸化によりフェノー
ルの生成が認められた。また、比較試料62では、本実
験でのベンゼンの液相酸化反応への活性が認められなか
ったことから、本発明のメソポアカーボンは、効果的な
触媒活性を有することが分かる。
【0083】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における炭化試料1、炭化試料2、炭化
試料3、炭化試料6の細孔径分布を示すグラフである。
【図2】本発明における炭化試料45の細孔径分布を示
すグラフである。
【図3】本発明における炭化試料46の細孔径分布を示
すグラフである。
【図4】本発明における炭化試料47の細孔径分布を示
すグラフである。
【図5】本発明における炭化試料49の細孔径分布を示
すグラフである。
【図6】本発明における炭化試料45、炭化試料46、
炭化試料47、炭化試料49のX線回折パターンを示す
グラフである。
【図7】本発明における比較試料61、比較試料62の
細孔径分布を示すグラフである。
【図8】本発明のメソポアカーボン炭化試料49、賦活
試料51のフミン酸溶液吸着等温線を比較試料62とと
もに示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茨木 敏 大阪府大阪市港区夕凪2丁目18番55−305 号 (72)発明者 小島 健治 大阪府大阪市都島区友渕町1丁目6番3− 505号

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細孔直径X±αnm(3.0≦X<1
    0、α=1.0:該細孔直径の分布範囲とする。)の範
    囲に細孔径分布の極大値を有し、該範囲の細孔容積が
    0.010〜0.50cm3 /gで、かつ、該細孔容積
    が細孔直径2.0〜50nmの範囲の全メソポア容積の
    15%以上を占めることを特徴とするメソポアカーボ
    ン。
  2. 【請求項2】 Cu−Kα線によるX線回折パターンで
    2θ=26゜近傍に黒鉛結晶(002)面に由来する回
    折ピークを有することを特徴とする請求項1記載のメソ
    ポアカーボン。
  3. 【請求項3】 難黒鉛化性炭素の一部が黒鉛化したもの
    であることを特徴とする請求項1または2記載のメソポ
    アカーボン。
  4. 【請求項4】 炭素含有率が80wt%以上、窒素含有
    率が1wt%未満である請求項1〜3のいずれかに記載
    のメソポアカーボン。
  5. 【請求項5】 形状が、粉末状または顆粒状または破砕
    状であって、平均粒子径が0.1〜2000μm、粒子
    嵩密度が0.7〜2.3g/cm3 、または形状が、円
    柱状または球状であって、平均粒子径が0.1〜150
    μmの多数の炭素一次粒子が三次元的に不規則に合体さ
    れてなり、その粒子間隙に細孔直径0.05〜20μm
    の多数のマクロ孔を有する内部構造を有し、粒子嵩密度
    が0.5〜1.8g/cm3 、または形状が、多孔質ブ
    ロック状であって、嵩密度0.1〜1.5g/cm3
    気孔率30〜80%で、直径1〜500μmの網目状構
    造の連続したマクロ孔を有する請求項1〜4のいずれか
    に記載のメソポアカーボン。
  6. 【請求項6】 遷移金属のいずれか一種、または遷移金
    属いずれか一種の化合物を含有する請求項1〜5のいず
    れかに記載のメソポアカーボン。
  7. 【請求項7】 比表面積が600〜2500m2 /gで
    ある請求項1〜6のいずれかに記載のメソポアカーボ
    ン。
  8. 【請求項8】 比表面積400m2 /g以下である請求
    項1〜6のいずれかに記載のメソポアカーボン。
  9. 【請求項9】 炭素材または炭素材前駆物質に、遷移金
    属のいずれか一種、または該遷移金属のいずれか一種の
    化合物を添加した後、650℃以上の温度で、非酸化性
    雰囲気下で炭化または弱酸化性雰囲気下で賦活すること
    を特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のメソポ
    アカーボンの製造方法。
  10. 【請求項10】 炭素材がヤシ殻炭、コークス、木炭、
    樹脂炭化物、または炭素材前駆物質がヤシ殻、石炭、木
    材、樹脂、または炭素材がフェノール樹脂炭化物、また
    は炭素材前駆物質がフェノール樹脂、または炭素材前駆
    物質がイオン交換樹脂である請求項9記載のメソポアカ
    ーボンの製造方法。
  11. 【請求項11】 炭素材または炭素材前駆物質100重
    量部に対して遷移金属のいずれか一種、または遷移金属
    のいずれか一種の化合物を遷移金属のいずれか一種換算
    で0.5〜50重量部添加することを特徴とする請求項
    9〜10のいずれかに記載のメソポアカーボンの製造方
    法。
  12. 【請求項12】 遷移金属のいずれか一種、または遷移
    金属のいずれか一種の化合物が、金属粉末あるいは硝酸
    塩、酢酸塩、硫酸塩、炭酸塩、りん酸塩、臭化物、塩化
    物、りん化物、酸化物、水酸化物のいずれかのうち一種
    あるいは二種以上の物質である請求項9〜11のいずれ
    かに記載のメソポアカーボンの製造方法。
  13. 【請求項13】 非酸化性雰囲気が窒素、ヘリウム、ア
    ルゴン、水素または一酸化炭素を気体として含有してな
    るものである請求項9〜12のいずれかに記載のメソポ
    アカーボンの製造方法。
  14. 【請求項14】 弱酸化性雰囲気が水蒸気、二酸化炭素
    を主たる気体として含有してなるものである請求項9〜
    12のいずれかに記載のメソポアカーボンの製造方法。
JP22744497A 1997-02-26 1997-08-07 メソポアカーボンおよびその製造方法 Expired - Lifetime JP3709267B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22744497A JP3709267B2 (ja) 1997-02-26 1997-08-07 メソポアカーボンおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-59974 1997-02-26
JP5997497 1997-02-26
JP22744497A JP3709267B2 (ja) 1997-02-26 1997-08-07 メソポアカーボンおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10297912A true JPH10297912A (ja) 1998-11-10
JP3709267B2 JP3709267B2 (ja) 2005-10-26

Family

ID=26401036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22744497A Expired - Lifetime JP3709267B2 (ja) 1997-02-26 1997-08-07 メソポアカーボンおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3709267B2 (ja)

Cited By (57)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001056924A1 (fr) * 2000-01-31 2001-08-09 Kawasaki Steel Corporation Procede permettant de preparer un materiau carbone poreux, materiau carbone et condensateur electrique a deux couches comprenant ce materiau
JP2002239384A (ja) * 2001-02-14 2002-08-27 Toda Kogyo Corp 多孔性成型体
JP2002308614A (ja) * 2001-04-11 2002-10-23 Adchemco Corp 粉状活性炭、その製造方法およびこれを用いた電気二重層キャパシタ
JP2005045891A (ja) * 2003-07-25 2005-02-17 Yusaku Sakata 流体移動装置
KR100481737B1 (ko) * 2002-07-10 2005-04-08 주식회사 동운인터내셔널 콜로이드 실리카 템플레이트를 이용한 수 나노미터에서수십 나노 미터크기의 메조기공 탄소폼의 제조방법
WO2005096333A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha メソポア炭素材を負極に用いた有機電解質キャパシタ
JP2005343775A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 含窒素炭素系複合材料
JP2007039289A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Toda Kogyo Corp 球状多孔性炭素粒子粉末及びその製造法
JP2007136283A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 含窒素炭素系電極触媒
CN100445323C (zh) * 2003-09-12 2008-12-24 罗姆和哈斯公司 用于能量存储设备的大网状含碳材料
JP2009082908A (ja) * 2007-09-12 2009-04-23 Mitsubishi Chemicals Corp 金属担持炭素触媒および揮発性有機化合物の分解除去方法
JP2009213992A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Hiroshima Univ 脱臭剤及び脱臭剤の製造方法
WO2010044447A1 (ja) * 2008-10-15 2010-04-22 株式会社 キャタラー 炭素材料及び蓄電素子
JP2010520806A (ja) * 2007-03-14 2010-06-17 ブリュッヒャー ゲーエムベーハー メゾ及びマクロ孔隙率を有する活性炭に基づく吸着剤
WO2011010339A1 (ja) * 2009-07-21 2011-01-27 株式会社 東芝 燃料電池
JP2011168484A (ja) * 2000-08-09 2011-09-01 British American Tobacco (Investments) Ltd 多孔性炭素
JP2011243667A (ja) * 2010-05-16 2011-12-01 Kyushu Institute Of Technology 電気二重層キャパシタ分極性電極用炭素材料の製造方法
JP2012532088A (ja) * 2009-07-01 2012-12-13 エナジーツー・テクノロジーズ・インコーポレイテッド 超高純度の合成炭素材料
JP2014022425A (ja) * 2012-07-13 2014-02-03 Panasonic Corp キャパシタ
US8906978B2 (en) 2009-04-08 2014-12-09 Energ2 Technologies, Inc. Manufacturing methods for the production of carbon materials
US8916296B2 (en) 2010-03-12 2014-12-23 Energ2 Technologies, Inc. Mesoporous carbon materials comprising bifunctional catalysts
US9039939B2 (en) * 2007-03-29 2015-05-26 Tdk Corporation Production method of active material, and active material
JP2015520726A (ja) * 2012-05-07 2015-07-23 バイオジェニック レゲント ベンチャーズ エルエルシー 生物起源の活性炭ならびにそれを作製および使用する方法
KR20150102036A (ko) * 2012-12-13 2015-09-04 바스프 코포레이션 탄소체 및 강자성 탄소체
US9180431B2 (en) 2007-10-16 2015-11-10 Samsung Sdi Co., Ltd. Method of manufacturing hierarchical mesoporous carbon and carbon obtained thereby
JP2016005843A (ja) * 2009-02-27 2016-01-14 ビーエーエスエフ コーポレーション 金属−炭素含有体を調製する方法
US9246193B2 (en) 2007-03-29 2016-01-26 Tdk Corporation All-solid-state lithium-ion secondary battery and production method thereof
US9269502B2 (en) 2010-12-28 2016-02-23 Basf Se Carbon materials comprising enhanced electrochemical properties
JP2016032802A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 旭化成ケミカルズ株式会社 炭素触媒及びその製造方法
WO2016052098A1 (ja) * 2014-09-30 2016-04-07 日本電気株式会社 リチウムイオン二次電池用負極活物質材料及びその製造方法、並びに負極及びリチウムイオン二次電池
US9409777B2 (en) 2012-02-09 2016-08-09 Basf Se Preparation of polymeric resins and carbon materials
US9412523B2 (en) 2010-09-30 2016-08-09 Basf Se Enhanced packing of energy storage particles
JP2017122225A (ja) * 2017-01-25 2017-07-13 デンカ株式会社 窒素含有カーボンブラック及びそれを用いた燃料電池用触媒
JP2017128497A (ja) * 2016-01-19 2017-07-27 デクセリアルズ株式会社 多孔質炭素材料、及びその製造方法、並びにフィルター、シート、及び触媒用担体
WO2017126421A1 (ja) * 2016-01-19 2017-07-27 デクセリアルズ株式会社 多孔質炭素材料、及びその製造方法、並びにフィルター、シート、及び触媒用担体
WO2017135405A1 (ja) * 2016-02-04 2017-08-10 Tpr株式会社 コアシェル複合体およびその製造方法、電極材料、触媒、電極、二次電池、電気二重層キャパシタ
US10141122B2 (en) 2006-11-15 2018-11-27 Energ2, Inc. Electric double layer capacitance device
US10147950B2 (en) 2015-08-28 2018-12-04 Group 14 Technologies, Inc. Materials with extremely durable intercalation of lithium and manufacturing methods thereof
CN109012596A (zh) * 2018-09-06 2018-12-18 青岛科技大学 一种间苯二酚生产中废弃吸附树脂的资源化利用方法
US10195583B2 (en) 2013-11-05 2019-02-05 Group 14 Technologies, Inc. Carbon-based compositions with highly efficient volumetric gas sorption
US10279328B2 (en) 2009-02-27 2019-05-07 Basf Corporation Process for the preparation of metal-carbon containing bodies
US10454103B2 (en) 2013-03-14 2019-10-22 Group14 Technologies, Inc. Composite carbon materials comprising lithium alloying electrochemical modifiers
US10490358B2 (en) 2011-04-15 2019-11-26 Basf Se Flow ultracapacitor
US10522836B2 (en) 2011-06-03 2019-12-31 Basf Se Carbon-lead blends for use in hybrid energy storage devices
US10590277B2 (en) 2014-03-14 2020-03-17 Group14 Technologies, Inc. Methods for sol-gel polymerization in absence of solvent and creation of tunable carbon structure from same
JPWO2018230080A1 (ja) * 2017-06-15 2020-04-16 積水化学工業株式会社 炭素材料及びその製造方法、蓄電デバイス用電極材料、並びに蓄電デバイス
US10763501B2 (en) 2015-08-14 2020-09-01 Group14 Technologies, Inc. Nano-featured porous silicon materials
CN111847441A (zh) * 2020-07-09 2020-10-30 南京理工大学 一锅法制备磷、氮共掺杂的石墨化多孔碳的方法
US11174167B1 (en) 2020-08-18 2021-11-16 Group14 Technologies, Inc. Silicon carbon composites comprising ultra low Z
CN114345298A (zh) * 2022-01-20 2022-04-15 大连理工大学 一种密胺树脂基氮掺杂介孔碳二氧化碳吸附剂
CN114471562A (zh) * 2021-12-28 2022-05-13 浙江大学 一种金属自掺杂污泥炭基催化材料及其制备方法和应用
US11335903B2 (en) 2020-08-18 2022-05-17 Group14 Technologies, Inc. Highly efficient manufacturing of silicon-carbon composites materials comprising ultra low z
CN114887609A (zh) * 2022-05-16 2022-08-12 南京工程学院 一种高效去除腐殖酸的胺化介孔碳材料的制备方法及应用
US11611071B2 (en) 2017-03-09 2023-03-21 Group14 Technologies, Inc. Decomposition of silicon-containing precursors on porous scaffold materials
US11639292B2 (en) 2020-08-18 2023-05-02 Group14 Technologies, Inc. Particulate composite materials
WO2023140400A1 (ko) * 2022-01-19 2023-07-27 주식회사 킬링턴머티리얼즈 Mcmb 제조방법
US12046744B2 (en) 2020-09-30 2024-07-23 Group14 Technologies, Inc. Passivated silicon-carbon composite materials

Cited By (116)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100785158B1 (ko) * 2000-01-31 2007-12-11 제이에프이 케미칼 가부시키가이샤 다공질탄소재료의 제조방법, 다공질탄소재료 및 이를사용한 전기2중층 캐패시터
WO2001056924A1 (fr) * 2000-01-31 2001-08-09 Kawasaki Steel Corporation Procede permettant de preparer un materiau carbone poreux, materiau carbone et condensateur electrique a deux couches comprenant ce materiau
JP4834281B2 (ja) * 2000-08-09 2011-12-14 ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・(インベストメンツ)・リミテッド 多孔性炭素
JP2011168484A (ja) * 2000-08-09 2011-09-01 British American Tobacco (Investments) Ltd 多孔性炭素
JP2002239384A (ja) * 2001-02-14 2002-08-27 Toda Kogyo Corp 多孔性成型体
JP4683175B2 (ja) * 2001-02-14 2011-05-11 戸田工業株式会社 多孔性成型体
JP2002308614A (ja) * 2001-04-11 2002-10-23 Adchemco Corp 粉状活性炭、その製造方法およびこれを用いた電気二重層キャパシタ
KR100481737B1 (ko) * 2002-07-10 2005-04-08 주식회사 동운인터내셔널 콜로이드 실리카 템플레이트를 이용한 수 나노미터에서수십 나노 미터크기의 메조기공 탄소폼의 제조방법
JP2005045891A (ja) * 2003-07-25 2005-02-17 Yusaku Sakata 流体移動装置
CN100445323C (zh) * 2003-09-12 2008-12-24 罗姆和哈斯公司 用于能量存储设备的大网状含碳材料
JP4705566B2 (ja) * 2004-03-31 2011-06-22 富士重工業株式会社 電極材及びその製造方法
JPWO2005096333A1 (ja) * 2004-03-31 2008-02-21 富士重工業株式会社 メソポア炭素材を負極に用いた有機電解質キャパシタ
US7548409B2 (en) 2004-03-31 2009-06-16 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Organic electrolyte capacitor using a mesopore carbon material as a negative electrode
WO2005096333A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha メソポア炭素材を負極に用いた有機電解質キャパシタ
JP2005343775A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 含窒素炭素系複合材料
JP2007039289A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Toda Kogyo Corp 球状多孔性炭素粒子粉末及びその製造法
JP2007136283A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 含窒素炭素系電極触媒
US10600581B2 (en) 2006-11-15 2020-03-24 Basf Se Electric double layer capacitance device
US10141122B2 (en) 2006-11-15 2018-11-27 Energ2, Inc. Electric double layer capacitance device
JP2010520806A (ja) * 2007-03-14 2010-06-17 ブリュッヒャー ゲーエムベーハー メゾ及びマクロ孔隙率を有する活性炭に基づく吸着剤
US10532071B2 (en) 2007-03-14 2020-01-14 BLüCHER GMBH High-performance adsorbents based on activated carbon having high meso- and macroporosity
US9419308B2 (en) 2007-03-29 2016-08-16 Tdk Corporation All-solid-state lithium-ion secondary battery and production method thereof
US9246193B2 (en) 2007-03-29 2016-01-26 Tdk Corporation All-solid-state lithium-ion secondary battery and production method thereof
US9039939B2 (en) * 2007-03-29 2015-05-26 Tdk Corporation Production method of active material, and active material
JP2009082908A (ja) * 2007-09-12 2009-04-23 Mitsubishi Chemicals Corp 金属担持炭素触媒および揮発性有機化合物の分解除去方法
US9180431B2 (en) 2007-10-16 2015-11-10 Samsung Sdi Co., Ltd. Method of manufacturing hierarchical mesoporous carbon and carbon obtained thereby
JP2009213992A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Hiroshima Univ 脱臭剤及び脱臭剤の製造方法
WO2010044447A1 (ja) * 2008-10-15 2010-04-22 株式会社 キャタラー 炭素材料及び蓄電素子
JP5343083B2 (ja) * 2008-10-15 2013-11-13 株式会社キャタラー 炭素材料及び蓄電素子
US9227194B2 (en) 2008-10-15 2016-01-05 Cataler Corporation Carbon material and electricity storage device
US9186680B2 (en) 2008-10-15 2015-11-17 Cataler Corporation Carbon material and electricity storage device
US10279328B2 (en) 2009-02-27 2019-05-07 Basf Corporation Process for the preparation of metal-carbon containing bodies
JP2016005843A (ja) * 2009-02-27 2016-01-14 ビーエーエスエフ コーポレーション 金属−炭素含有体を調製する方法
US8906978B2 (en) 2009-04-08 2014-12-09 Energ2 Technologies, Inc. Manufacturing methods for the production of carbon materials
US9580321B2 (en) 2009-07-01 2017-02-28 Basf Se Ultrapure synthetic carbon materials
US9112230B2 (en) 2009-07-01 2015-08-18 Basf Se Ultrapure synthetic carbon materials
US10287170B2 (en) 2009-07-01 2019-05-14 Basf Se Ultrapure synthetic carbon materials
JP2012532088A (ja) * 2009-07-01 2012-12-13 エナジーツー・テクノロジーズ・インコーポレイテッド 超高純度の合成炭素材料
WO2011010339A1 (ja) * 2009-07-21 2011-01-27 株式会社 東芝 燃料電池
JP5362008B2 (ja) * 2009-07-21 2013-12-11 株式会社東芝 燃料電池
US8916296B2 (en) 2010-03-12 2014-12-23 Energ2 Technologies, Inc. Mesoporous carbon materials comprising bifunctional catalysts
US9680159B2 (en) 2010-03-12 2017-06-13 Basf Se Mesoporous carbon materials comprising bifunctional catalysts
JP2011243667A (ja) * 2010-05-16 2011-12-01 Kyushu Institute Of Technology 電気二重層キャパシタ分極性電極用炭素材料の製造方法
US9985289B2 (en) 2010-09-30 2018-05-29 Basf Se Enhanced packing of energy storage particles
US9412523B2 (en) 2010-09-30 2016-08-09 Basf Se Enhanced packing of energy storage particles
US9269502B2 (en) 2010-12-28 2016-02-23 Basf Se Carbon materials comprising enhanced electrochemical properties
US10490358B2 (en) 2011-04-15 2019-11-26 Basf Se Flow ultracapacitor
US10522836B2 (en) 2011-06-03 2019-12-31 Basf Se Carbon-lead blends for use in hybrid energy storage devices
US11718701B2 (en) 2012-02-09 2023-08-08 Group14 Technologies, Inc. Preparation of polymeric resins and carbon materials
US9409777B2 (en) 2012-02-09 2016-08-09 Basf Se Preparation of polymeric resins and carbon materials
US11401363B2 (en) 2012-02-09 2022-08-02 Basf Se Preparation of polymeric resins and carbon materials
US11725074B2 (en) 2012-02-09 2023-08-15 Group 14 Technologies, Inc. Preparation of polymeric resins and carbon materials
US11732079B2 (en) 2012-02-09 2023-08-22 Group14 Technologies, Inc. Preparation of polymeric resins and carbon materials
US12084549B2 (en) 2012-02-09 2024-09-10 Group 14 Technologies, Inc. Preparation of polymeric resins and carbon materials
US11999828B2 (en) 2012-02-09 2024-06-04 Group14 Technologies, Inc. Preparation of polymeric resins and carbon materials
US12006400B2 (en) 2012-02-09 2024-06-11 Group14 Technologies, Inc. Preparation of polymeric resins and carbon materials
JP2015520726A (ja) * 2012-05-07 2015-07-23 バイオジェニック レゲント ベンチャーズ エルエルシー 生物起源の活性炭ならびにそれを作製および使用する方法
JP2014022425A (ja) * 2012-07-13 2014-02-03 Panasonic Corp キャパシタ
TWI641002B (zh) * 2012-12-13 2018-11-11 美商巴地斯公司 碳體及鐵磁碳體
KR20150102036A (ko) * 2012-12-13 2015-09-04 바스프 코포레이션 탄소체 및 강자성 탄소체
US9579635B2 (en) 2012-12-13 2017-02-28 Basf Corporation Carbon bodies and ferromagnetic carbon bodies
CN105164766A (zh) * 2012-12-13 2015-12-16 巴斯夫公司 碳体及铁磁碳体
JP2015536901A (ja) * 2012-12-13 2015-12-24 ビーエーエスエフ コーポレーション 炭素体及び強磁性炭素体
US10454103B2 (en) 2013-03-14 2019-10-22 Group14 Technologies, Inc. Composite carbon materials comprising lithium alloying electrochemical modifiers
US10714744B2 (en) 2013-03-14 2020-07-14 Group14 Technologies, Inc. Composite carbon materials comprising lithium alloying electrochemical modifiers
US11495793B2 (en) 2013-03-14 2022-11-08 Group14 Technologies, Inc. Composite carbon materials comprising lithium alloying electrochemical modifiers
US12064747B2 (en) 2013-11-05 2024-08-20 Group14 Technologies, Inc. Carbon-based compositions with highly efficient volumetric gas sorption
US10814304B2 (en) 2013-11-05 2020-10-27 Group14 Technologies, Inc. Carbon-based compositions with highly efficient volumetric gas sorption
US10195583B2 (en) 2013-11-05 2019-02-05 Group 14 Technologies, Inc. Carbon-based compositions with highly efficient volumetric gas sorption
US11707728B2 (en) 2013-11-05 2023-07-25 Group14 Technologies, Inc. Carbon-based compositions with highly efficient volumetric gas sorption
US11661517B2 (en) 2014-03-14 2023-05-30 Group14 Technologies, Inc. Methods for sol-gel polymerization in absence of solvent and creation of tunable carbon structure from same
US10590277B2 (en) 2014-03-14 2020-03-17 Group14 Technologies, Inc. Methods for sol-gel polymerization in absence of solvent and creation of tunable carbon structure from same
US10711140B2 (en) 2014-03-14 2020-07-14 Group14 Technologies, Inc. Methods for sol-gel polymerization in absence of solvent and creation of tunable carbon structure from same
JP2016032802A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 旭化成ケミカルズ株式会社 炭素触媒及びその製造方法
US10326137B2 (en) 2014-09-30 2019-06-18 Nec Corporation Negative electrode active material for a lithium ion secondary battery and production method for same, and negative electrode and lithium ion secondary battery
JPWO2016052098A1 (ja) * 2014-09-30 2017-07-13 日本電気株式会社 リチウムイオン二次電池用負極活物質材料及びその製造方法、並びに負極及びリチウムイオン二次電池
WO2016052098A1 (ja) * 2014-09-30 2016-04-07 日本電気株式会社 リチウムイオン二次電池用負極活物質材料及びその製造方法、並びに負極及びリチウムイオン二次電池
US11611073B2 (en) 2015-08-14 2023-03-21 Group14 Technologies, Inc. Composites of porous nano-featured silicon materials and carbon materials
US10763501B2 (en) 2015-08-14 2020-09-01 Group14 Technologies, Inc. Nano-featured porous silicon materials
US11942630B2 (en) 2015-08-14 2024-03-26 Group14 Technologies, Inc. Nano-featured porous silicon materials
US10608254B2 (en) 2015-08-28 2020-03-31 Group14 Technologies, Inc. Materials with extremely durable intercalation of lithium and manufacturing methods thereof
US10756347B2 (en) 2015-08-28 2020-08-25 Group14 Technologies, Inc. Materials with extremely durable intercalation of lithium and manufacturing methods thereof
US10923722B2 (en) 2015-08-28 2021-02-16 Group14 Technologies, Inc. Materials with extremely durable intercalation of lithium and manufacturing methods thereof
US11646419B2 (en) 2015-08-28 2023-05-09 Group 14 Technologies, Inc. Materials with extremely durable intercalation of lithium and manufacturing methods thereof
US10147950B2 (en) 2015-08-28 2018-12-04 Group 14 Technologies, Inc. Materials with extremely durable intercalation of lithium and manufacturing methods thereof
US11495798B1 (en) 2015-08-28 2022-11-08 Group14 Technologies, Inc. Materials with extremely durable intercalation of lithium and manufacturing methods thereof
US10784512B2 (en) 2015-08-28 2020-09-22 Group14 Technologies, Inc. Materials with extremely durable intercalation of lithium and manufacturing methods thereof
US11437621B2 (en) 2015-08-28 2022-09-06 Group14 Technologies, Inc. Materials with extremely durable intercalation of lithium and manufacturing methods thereof
WO2017126421A1 (ja) * 2016-01-19 2017-07-27 デクセリアルズ株式会社 多孔質炭素材料、及びその製造方法、並びにフィルター、シート、及び触媒用担体
JP2017128497A (ja) * 2016-01-19 2017-07-27 デクセリアルズ株式会社 多孔質炭素材料、及びその製造方法、並びにフィルター、シート、及び触媒用担体
WO2017135405A1 (ja) * 2016-02-04 2017-08-10 Tpr株式会社 コアシェル複合体およびその製造方法、電極材料、触媒、電極、二次電池、電気二重層キャパシタ
CN108604503B (zh) * 2016-02-04 2019-07-05 帝伯爱尔株式会社 核壳复合体及其制造方法、电极材料、催化剂、电极、二次电池、双电层电容器
JPWO2017135405A1 (ja) * 2016-02-04 2018-02-08 Tpr株式会社 コアシェル複合体およびその製造方法、電極材料、触媒、電極、二次電池、電気二重層キャパシタ
US10510493B2 (en) 2016-02-04 2019-12-17 Tpr Co., Ltd. Core-shell composite, method for producing the same, electrode material, catalyst, electrode, secondary battery, and electric double-layer capacitor
CN108604503A (zh) * 2016-02-04 2018-09-28 帝伯爱尔株式会社 核壳复合体及其制造方法、电极材料、催化剂、电极、二次电池、双电层电容器
JP2017122225A (ja) * 2017-01-25 2017-07-13 デンカ株式会社 窒素含有カーボンブラック及びそれを用いた燃料電池用触媒
US11611071B2 (en) 2017-03-09 2023-03-21 Group14 Technologies, Inc. Decomposition of silicon-containing precursors on porous scaffold materials
JPWO2018230080A1 (ja) * 2017-06-15 2020-04-16 積水化学工業株式会社 炭素材料及びその製造方法、蓄電デバイス用電極材料、並びに蓄電デバイス
CN109012596B (zh) * 2018-09-06 2021-03-09 青岛科技大学 一种间苯二酚生产中废弃吸附树脂的资源化利用方法
CN109012596A (zh) * 2018-09-06 2018-12-18 青岛科技大学 一种间苯二酚生产中废弃吸附树脂的资源化利用方法
CN111847441B (zh) * 2020-07-09 2023-08-22 南京理工大学 一锅法制备磷、氮共掺杂的石墨化多孔碳的方法
CN111847441A (zh) * 2020-07-09 2020-10-30 南京理工大学 一锅法制备磷、氮共掺杂的石墨化多孔碳的方法
US11611070B2 (en) 2020-08-18 2023-03-21 Group14 Technologies, Inc. Highly efficient manufacturing of silicon-carbon composites materials comprising ultra low Z
US11335903B2 (en) 2020-08-18 2022-05-17 Group14 Technologies, Inc. Highly efficient manufacturing of silicon-carbon composites materials comprising ultra low z
US11639292B2 (en) 2020-08-18 2023-05-02 Group14 Technologies, Inc. Particulate composite materials
US11174167B1 (en) 2020-08-18 2021-11-16 Group14 Technologies, Inc. Silicon carbon composites comprising ultra low Z
US11498838B2 (en) 2020-08-18 2022-11-15 Group14 Technologies, Inc. Silicon carbon composites comprising ultra low z
US11492262B2 (en) 2020-08-18 2022-11-08 Group14Technologies, Inc. Silicon carbon composites comprising ultra low Z
US11804591B2 (en) 2020-08-18 2023-10-31 Group14 Technologies, Inc. Highly efficient manufacturing of silicon-carbon composite materials comprising ultra low Z
US12057569B2 (en) 2020-08-18 2024-08-06 Group14 Technologies, Inc. Highly efficient manufacturing of silicon-carbon composite materials comprising ultra low Z
US12046744B2 (en) 2020-09-30 2024-07-23 Group14 Technologies, Inc. Passivated silicon-carbon composite materials
CN114471562A (zh) * 2021-12-28 2022-05-13 浙江大学 一种金属自掺杂污泥炭基催化材料及其制备方法和应用
CN114471562B (zh) * 2021-12-28 2023-03-28 浙江大学 一种金属自掺杂污泥炭基催化材料及其制备方法和应用
WO2023140400A1 (ko) * 2022-01-19 2023-07-27 주식회사 킬링턴머티리얼즈 Mcmb 제조방법
CN114345298A (zh) * 2022-01-20 2022-04-15 大连理工大学 一种密胺树脂基氮掺杂介孔碳二氧化碳吸附剂
CN114887609A (zh) * 2022-05-16 2022-08-12 南京工程学院 一种高效去除腐殖酸的胺化介孔碳材料的制备方法及应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP3709267B2 (ja) 2005-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3709267B2 (ja) メソポアカーボンおよびその製造方法
KR100547455B1 (ko) 전극재
Li et al. A high-performance biochar produced from bamboo pyrolysis with in-situ nitrogen doping and activation for adsorption of phenol and methylene blue
CN104583120B (zh) 具有高活性表面积的活性炭
Tounsadi et al. Experimental design for the optimization of preparation conditions of highly efficient activated carbon from Glebionis coronaria L. and heavy metals removal ability
RU2641124C2 (ru) Углеродные тела и ферромагнитные углеродные тела
CN104583119B (zh) 赋予有碱性官能团的活性炭及其制备方法
WO2008150041A1 (en) Adsorbent for selective adsorption of carbon monoxide and process for preparation thereof
Khan et al. Developments in activated functionalized carbons and their applications in water decontamination: a review
CN111203179A (zh) 一种可再生含酚有机废水催化吸附材料的制备方法及应用
Erdem et al. Synthesis and characterization of a novel activated carbon–supported cobalt catalyst from biomass mixture for tetracycline degradation via persulfate activation
CN111530424B (zh) 一种高效脱除气态苯系物的负载铜改性的碳材料吸附剂及其制备方法和应用
Chaghaganooj et al. Ce and Mn/bio-waste-based activated carbon composite: Characterization, phenol adsorption and regeneration
Nakagawa et al. Improvement of mesoporosity of activated carbons from PET by novel pre-treatment for steam activation
CN101323794A (zh) 一种球形活性炭燃料油吸附脱硫剂及其制备方法
CN111468118A (zh) 碳包覆过渡金属的纳米复合材料及其制备方法和应用
JP3367534B2 (ja) 高吸着性炭素材料およびその製造方法
CN105749855A (zh) 液相脱氯剂及其制备方法和应用
JP2006056750A (ja) 多孔質炭素材料およびその製造方法
Xie et al. Cobalt species immobilized on nitrogen‑doped ordered mesoporous carbon for highly efficient catalytic ozonation of atrazine
Shen et al. Efficient Decomposition of Ozone at Room Temperature by Cobalt-Organic ZIF-67 Nanostructure and Its Derivatives
Li et al. Design a flower-like magnetic graphite carbon microsphere for enhanced adsorption of 2, 4-dichlorophenol
Benadji et al. Removal of Cr (VI) from Aqueous Solutions Using Amino‐Functionalized Carbon Nanospheres Adsorbents: Benadji et al.
CN115414910B (zh) 一种磁性多孔生物碳材料的制备方法
Zhao et al. Using Modified Boehmite in Support of a Fenton-like Catalyst for Degrading Phenol Wastewater.

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050117

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080812

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090812

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090812

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100812

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110812

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110812

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110812

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120812

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120812

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130812

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term