JPH10292596A - 建築用化粧面材およびその製造方法 - Google Patents

建築用化粧面材およびその製造方法

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JPH10292596A
JPH10292596A JP9899697A JP9899697A JPH10292596A JP H10292596 A JPH10292596 A JP H10292596A JP 9899697 A JP9899697 A JP 9899697A JP 9899697 A JP9899697 A JP 9899697A JP H10292596 A JPH10292596 A JP H10292596A
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JP
Japan
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pattern
decorative
colored
power spectrum
surface material
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JP9899697A
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Akito Hirofuji
明人 広藤
Masasato Aoki
正諭 青木
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多種多様な着色模様に対応することができ
かつ製造コストが高騰することのない建築用化粧面材お
よびその製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】凹凸模様12と着色模様13とが重ね合わ
されて形成される化粧面を備えた建築用化粧面材1にお
いて、基材11の表面にプレスにより一体で形成される
凹凸模様12と、この凹凸模様12上に印刷により形成
される着色模様13とが異なるパターンで形成されてい
る。凹凸模様12と着色模様13とが異なるパターンで
形成されているので、着色模様13のパターンを自由に
設定することが可能となるうえ、着色模様13の変更に
際しても、凹凸模様12のパターンを変更する必要がな
く、凹凸模様12のプレス型を新しく作る必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凹凸模様と着色模
様とが重ね合わされて形成される化粧面を備えた建築用
化粧面材およびその製造方法に係る。
【0002】
【背景技術】従来より、建築物の内装材や外装材とし
て、合板、珪酸カルシウム板、またはこれらに可撓性シ
ート等が貼られた基材の表面に塗装、印刷等による模様
を施した建築用化粧面材が利用されている。このような
建築用化粧面材によれば、一定材質の内外装材であって
も、化粧面を種々の意匠で仕上げることができるので、
建築物の内外装材仕上げ面を多種多様な意匠とすること
ができる。一方、印刷、シート貼付等により着色模様を
基材の平滑面上に形成した場合、当該着色模様から得ら
れる感触が単調であるため、このような建築用化粧面材
によって形成された空間内に居住する者が飽きてしま
い、居室空間として人間の生理的な快適感を満たし得る
ようなものとは言い難かった。
【0003】このため、建築用化粧面材の化粧面を形成
するに際して、線図、着色により形成される着色模様と
不規則な凹凸形状からなる凹凸模様とを重ね合わせた化
粧面を備えた建築用化粧面材が利用されている。このよ
うな建築用化粧面材によれば、化粧面が見る角度によっ
て模様が変化して見えるので、見る者を飽きさせること
のない快適な居室空間を形成することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな建築用化粧面材を居住者の嗜好に対応するために、
種々の化粧面を備えた建築用化粧面材を準備しようとす
ると、着色模様の部分は印刷パターンやシートを変更す
るだけで対応することができるが、凹凸模様は平板プレ
ス等により一体で成形されることが多く、着色模様の変
化に応じて凹凸模様を形成しようとすると、型を新たに
作らなければならず、製造コストが高騰してしまうとい
う問題がある。
【0005】本発明の目的は、多種多様な着色模様に対
応することができかつ製造コストが高騰することのない
建築用化粧面材およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る建築用化粧
面材は、凹凸模様12、22と着色模様13、23とが
重ね合わされて形成される化粧面を備えた建築用化粧面
材1、2であって、前記凹凸模様と前記着色模様とは、
異なるパターンで形成されていることを特徴とする。こ
のような本発明によれば、凹凸模様と着色模様とが異な
るパターンで形成されているので、着色模様のパターン
を自由に設定することが可能となるうえ、着色模様の変
更に対応して凹凸模様を変更させる必要がなく、プレス
型等を新たに作る必要がない。
【0007】以上において、着色模様、凹凸模様のパタ
ーンは、「フラクタル理論」や「ゆらぎ理論」によって
求めることが可能である。尚、「フラクタル理論」と
は、樹木の構造等の一見不規則と思われる自然界の現象
を、全体構造の中にそれと似た部分的構造を含んでいる
という自己相似性に立脚して、自然現象を解析していく
理論である。また、「ゆらぎ理論」とは、自然現象の変
化(ゆらぎ)を種々の周波数を持った調和振動成分によ
り分析して、分析された周波数とパワースペクトル密度
(各周波数帯域における振幅の二乗和)との関係を求
め、自然界におけるゆらぎ現象の定量化を図る理論であ
る。
【0008】具体的には、凹凸模様12および着色模様
13はそれぞれ空間周波数分析における固有のパワース
ペクトル特性を有し、凹凸模様のパワースペクトル特性
12Aと着色模様のパワースペクトル特性13Aが互い
に異なるものであり、これらのパワースペクトル特性が
合成されて所望のパワースペクトル特性1Aが形成され
た建築用化粧面材1が考えられる。ここで、パワースペ
クトル特性とは、自然現象の変化(ゆらぎ)を種々の周
波数を持った調和振動成分により分析したものであり、
例えば、二次元フーリエ解析を行って求められる二次元
パワースペクトル分布や、三次元空間におけるX、Y、
Z方向のパワースペクトル密度を平均して求められる一
次元パワースペクトル分布等が該当する。
【0009】すなわち、異なるパワースペクトル特性の
着色模様および凹凸模様を合成すれば、新たなパワース
ペクトル特性を有する建築用化粧面材が形成されるの
で、着色模様および凹凸模様の組み合わせによって人間
の生理的な快適感を満たし得る建築用化粧面材を設定す
ることが可能となる。例えば、凹凸模様を空間周波数の
変化によって大きく変化しないパワースペクトル特性を
有するものとし、着色模様を空間周波数の変化によって
大きく変化するパワースペクトル特性とすれば、合成さ
れるパワースペクトル特性は、これらのパワースペクト
ル特性の中間部分に形成される。従って、凹凸模様、着
色模様のパワースペクトルを調整すれば、合成されるパ
ワースペクトル特性を「1/fゆらぎ」に近いものとす
ることが可能となり、これにより、居住者に快適感を提
供できる建築用化粧面材とすることができる。
【0010】また、凹凸模様22、着色模様23のパワ
ースペクトル密度の絶対値は異なるがその分布傾向が略
同一であり、これらのパワースペクトル特性22A、2
3Aが合成されて所望のパワースペクトル特性2Aが形
成された建築用化粧面材2が考えられる。すなわち、パ
ワースペクトル密度は異なるが、分布傾向の略同一のパ
ワースペクトル特性を有する着色模様および凹凸模様を
合成すれば、両者を違和感なく合成することが可能とな
るうえ、分布傾向は同じだが着色模様、凹凸模様それぞ
れ単独の場合とは異なる新たなパワースペクトル特性を
有する建築用化粧面材を形成することが可能となる。例
えば、着色模様を「海」のパワースペクトル特性に倣っ
たものとし、凹凸模様を「雲」のパワースペクトル特性
に倣ったものとし、これらを合成すれば、「1/fゆら
ぎ」に近いパワースペクトル特性を有しかつ「海、雲」
等の印象とは異なる新たな模様の建築用化粧面材を形成
することが可能となり、両者を違和感なく合成すること
が可能となるうえ、居住者に一層快適な感覚を提供する
ことが可能となる。
【0011】さらに、凹凸模様と着色模様との重ね合わ
せは、建築用化粧面材の基材11表面に凹凸模様12を
形成し、この凹凸模様の表面に着色模様13を形成する
場合と、建築用化粧面材2の平滑な基材11表面に着色
模様23を形成し、着色模様表面を透明面材221で覆
ってこの透明面材表面に凹凸模様22を形成しておく場
合が考えられる。凹凸模様上に着色模様を形成する場合
であれば、凹凸模様が基材と一体で形成されているの
で、建築用化粧面材の構造が簡単化されて建築用化粧面
材の製造工程の合理化を図り易い。一方、凹凸模様を着
色模様を覆う透明面材上に形成する場合であれば、基材
の製造方法に拘泥されることなく多種多様な基材に対し
て、凹凸模様と着色模様との重ね合わせを自由に行うこ
とが可能となる。
【0012】さらに、本発明に係る建築用化粧面材の製
造方法は、表面に異なる模様を有する複数の建築用化粧
面材を形成する建築用化粧面材の製造方法であって、前
記建築用化粧面材は、その基材表面に所定のパターンで
設定された凹凸模様を形成し、この凹凸模様上に所定パ
ターンで設定された着色模様を形成し、前記異なる模様
を有する建築用化粧面材を形成する際には、前記凹凸模
様のパターンを変えずに前記着色模様のパターンのみ変
更することを特徴とする。ここで、所定のパターンと
は、上述したように固有のパワースペクトル特性を有す
る凹凸模様または着色模様をいう。このような本発明に
よれば、着色模様のパターンを変更するだけで多種多様
な化粧面を有する建築用化粧面材が形成されるので、凹
凸模様形成のための新たなプレス型を作る必要もなく、
建築用化粧面材の製造コストが高騰することがない。
【0013】そして、上述した凹凸模様は平板プレス成
形およびエンボスロール成形のいずれか一方によって形
成されているのが好ましい。すなわち、凹凸模様を平板
プレス成形により形成すれば、基材が抄造法によって形
成される珪酸カルシウム板等である場合、珪酸カルシウ
ム板の圧搾と同時に凹凸模様の形成も可能となるので、
製造工程の合理化を一層図り易い。また、凹凸模様をエ
ンボスロール成形により形成すれば、ロールの回転によ
り連続した凹凸模様を形成することが可能となるので、
基材の長さ寸法を自由に設定することが可能となる。
【0014】また、上述した着色模様は印刷およびシー
ト貼付のいずれか一方によって形成されているのが好ま
しい。着色模様を印刷により形成すれば、基材上に版型
を押しつけるだけで着色模様を形成することができるの
で、建築用化粧面材の製造工程の簡略化が図られるう
え、製造コストの低減も図られる。また、着色模様をシ
ート貼付により形成すれば、模様の異なるシートを多数
準備しておけば同一の工程で多様な着色模様を形成する
ことができるので、少量多品種の建築用化粧面材の生産
対応に適している。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第1実施形態を、
図面に基づいて説明する。図1には、本発明の第1実施
形態に係る建築用化粧面材の断面図が示されている。建
築用化粧面材1は、珪酸カルシウム板からなる基材11
と、その基材11の表面に形成される凹凸模様12と、
この凹凸模様の表面に形成される着色模様13とを含ん
で形成される。凹凸模様12および着色模様13のパタ
ーンは、「ゆらぎ理論」によって導き出され、各々のパ
ワースペクトル特性は、空間周波数fとパワースペクト
ル密度Pとの関係で表せば、 logP=n×log(1/f) となっていて、nを設定することにより、図2に示すよ
うに、凹凸模様12のパワースペクトル特性12Aと着
色模様13のパワースペクトル特性13Aとを互いに異
なるものとすることが可能となる。尚、nは0以上の数
であれば任意に設定することが可能であり、一般にn=
1が自然界におけるゆらぎに相当するものと考えられ、
nが大きくなるに従ってゆらぎは単調なものとなってい
く。凹凸模様12は、勾配の緩やかな比較的ランダムな
状態に近いパワースペクトル特性12Aを有している。
一方、着色模様13は、上記パワースペクトル特性12
Aよりも勾配の急な単調な変化に近いパワースペクトル
特性13Aを有している。
【0016】そして、建築用化粧面材1は、凹凸模様1
2と着色模様13とが重ね合わされた化粧面を有し、そ
のパワースペクトル特性1Aは、パワースペクトル特性
12Aとパワースペクトル特性13Aとが合成されるこ
とにより形成される。尚、合成されたパワースペクトル
特性1Aは、上述した空間周波数fとパワースペクトル
密度Pとの関係式において、n=1に近い値となってい
て、建築用化粧面材1の化粧面は、自然界におけるゆら
ぎに相当する風合いを備えている。
【0017】このような建築用化粧面材1は、図3に示
されるように、基材11上に形成された凹凸模様12上
に着色模様13を印刷することによって形成される。す
なわち、基材11は、抄造法によって形成され、抄造機
による抄造の後、プレス成形による圧搾が行われ、養
生、乾燥という工程によって形成される。次に、凹凸模
様12は、上記圧搾工程で用いられる平板プレスの金型
の表面を凹凸形状として基材11の圧搾と同時に形成す
る。最後に、着色模様13は、図3に示されるように、
基材11の製造工程終了後、インクを塗布したゴム製の
版型14を凹凸模様12の表面に押さえつけて、形成さ
れる。
【0018】以上のような第1実施形態に係る建築用化
粧面材によれば、次のような効果がある。すなわち、凹
凸模様12と着色模様13とが異なるパターンで形成さ
れているので、着色模様13を形成する版型14を変更
するだけで、建築用化粧面材1の化粧面を変更すること
ができるうえ、凹凸模様12を形成するためのプレス型
を変更する必要がないので、製造コストが著しく高騰す
ることもない。また、凹凸模様12が製造時基材11の
圧搾工程で同時に形成されるので、建築用化粧面材1の
構造が簡単化されるうえ、製造工程の合理化を図ること
もできる。
【0019】さらに、凹凸模様12と着色模様13とを
重ね合わせて建築用化粧面材1の化粧面が形成されてい
るので、見る角度によって模様が変化して見え、見る者
を飽きさせることのない建築用化粧面材1を形成するこ
とができる。そして、凹凸模様12がランダムに近いな
だらかなパワースペクトル特性12Aであり、着色模様
13が勾配の急な単調な変化に近いパワースペクトル特
性13であっても、合成されるパワースペクトル特性1
Aを自然の風合いに近い、いわゆる「1/fゆらぎ」に
近い化粧面を備えた建築用化粧面材1とすることができ
るので、居住者に快適感を提供することができる。ま
た、着色模様13を形成する版型14がゴム製であるの
で、凹凸模様12の表面であっても、着色模様13を当
該凹凸模様12上に一様に印刷することができる。
【0020】次に、本発明の第2実施形態に係る建築用
化粧面材を図4に基づいて説明する。尚、以下の説明で
は、既に説明した部材と同一の部材または部分について
は、その説明を省略または簡略にする。前述の第1実施
形態に係る建築用化粧面材1では、凹凸模様12は基材
11と一体で形成され、その表面に着色模様13が形成
されていた。これに対して、第2実施形態に係る建築用
化粧面材2は、基材21上に着色模様23が形成され、
その上に凹凸模様22が形成されている。
【0021】基材21は、石膏ボードからなりその表面
は平滑面となっている。着色模様23は、壁紙231に
印刷された模様であり、この壁紙を接着剤によって貼付
して基材21上に形成される。凹凸模様22は合成樹脂
製の透明面材221上にエンボスロール成形によって形
成されている。この透明面材22は前記着色模様13上
に接着剤によって貼り付けられ、これにより着色模様1
3と凹凸模様12とは重ね合わされる。
【0022】着色模様23は、図5に示されるように、
一定勾配のパワースペクトル特性23Aを有し、凹凸模
様22は、このパワースペクトル特性23Aに沿った分
布傾向を有しかつ各空間周波数におけるパワースペクト
ル密度が大きくなったパワースペクトル特性22Aを有
している。そして、着色模様23、凹凸模様22が重ね
合わされた建築用化粧面材2の化粧面は、パワースペク
トル特性23Aおよびパワースペクトル特性22Aを合
成して形成されたパワースペクトル特性2Aを有してい
る。尚、これらのパワースペクトル特性23A、22
A、2Aは、「1/fゆらぎ」の分布傾向と略同一の分
布傾向のパワースペクトル特性となっている。
【0023】このような本発明の第2実施形態によれ
ば、前述した第1実施形態の効果に加えて、以下のよう
な効果がある。すなわち、基材21の製造と、凹凸模様
12および着色模様13の形成と、が分離しているの
で、基材21の種類に左右されることなく、既成の石膏
ボード等を利用して建築用化粧面材2を形成することが
できる。また、パワースペクトル密度は異なるが、分布
傾向は略同一のパワースペクトル特性22A、23Aを
合成することにより、分布傾向が略同一の新たなパワー
スペクトル特性2Aを形成することができる。従って、
例えば、「海」のパワースペクトル特性と「雲」のパワ
ースペクトル特性とを合成して、「海」や「雲」とは異
なる「1/fゆらぎ」に沿ったパワースペクトル特性の
化粧面を備えた建築用化粧面材2Aを形成し、これによ
り、居住者に快適な感覚を提供することができる。ま
た、パワースペクトル特性23A、22Aの分布傾向が
略同一であるので、両者を違和感なく自然な状態で合成
することができる。
【0024】さらに、着色模様13が透明面材22を透
かして見られるので、模様の変化が一層顕著な建築用化
粧面材2を形成することができる。そして、着色模様1
3を壁紙23上に形成することにより、着色模様13の
パターンを数多く準備しておいても、ストック等に困る
こともなく、設計上のデザインに応じて、多種多様な化
粧面の建築用化粧面材2を製造することができるうえ、
少量多品種対応を図り易い。
【0025】尚、本発明は前述の実施形態に限定される
ものではなく、次に示すような変形をも含むものであ
る。すなわち、前述の実施形態では、凹凸模様12、2
2をプレス成形またはエンボスロール成形によって形成
していたが、これに限らず、削りだしやサンドブラスト
等によって凹凸模様を形成してもよい。
【0026】また、前述の第1実施形態では、着色模様
13は版型14を用いた印刷により形成されていたが、
これに限らず、基材11の表面に塗装を施して着色模様
13を形成してもよく、基材11上にシート状部材を貼
付てもよい。さらに、前述の実施形態では、基材11、
21は石膏ボード、珪酸カルシウム板であったが、これ
に限らず、養生気泡コンクリート板(ALC板)等であ
ってもよい。その他本発明の実施の際の具体的な構造お
よび形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構
造等としてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のような本発明の建築用化粧面材に
よれば、凹凸模様と着色模様とを異なるパターンで形成
されかつ別工程で形成されているので、多種多様な着色
模様に対応できる建築用化粧面材を形成することができ
るうえ、凹凸模様に使用する型を変更する必要がないの
で製造コストが高騰することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る建築用化粧面材を
表す断面詳細図である。
【図2】前述の実施形態における凹凸模様、着色模様の
パワースペクトル特性および合成されたパワースペクト
ル特性を表すグラフである。
【図3】前述の実施形態における建築用化粧面材の製造
手順を表す概要斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る建築用化粧面材を
表す断面詳細図である。
【図5】前述の実施形態における凹凸模様、着色模様の
パワースペクトル特性および合成されたパワースペクト
ル特性を表すグラフである。
【符号の説明】
1、2 建築用化粧面材 1A、2A 合成されたパワースペクトル特性 11、21 基材 12、22 凹凸模様 12A、22A 凹凸模様のパワースペクトル特性 13、23 着色模様 13A、23A 着色模様のパワースペクトル特性 221 透明面材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凹凸模様と着色模様とが重ね合わされて形
    成される化粧面を備えた建築用化粧面材であって、 前記凹凸模様と前記着色模様とは、異なるパターンで形
    成されていることを特徴とする建築用化粧面材。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の建築用化粧面材におい
    て、 前記凹凸模様および前記着色模様は、それぞれ空間周波
    数分析における固有のパワースペクトル特性を有し、 前記異なるパターンは前記凹凸模様のパワースペクトル
    特性と前記着色模様のパワースペクトル特性とが互いに
    異なるものであり、 これらのパワースペクトル特性が合成されて所望のパワ
    ースペクトル特性が形成されていることを特徴とする建
    築用化粧面材。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の建築用化粧面材におい
    て、 前記凹凸模様および前記着色模様は、それぞれ空間周波
    数分析における固有のパワースペクトル特性を有し、 前記異なるパターンは、前記凹凸模様のパワースペクト
    ル特性の分布傾向と、前記着色模様のパワースペクトル
    特性の分布傾向とが略同一であり、 これらのパワースペクトル特性が合成されて所望のパワ
    ースペクトル特性が形成されていることを特徴とする建
    築用化粧面材。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3のいずれかに記載の建
    築用化粧面材において、 前記凹凸模様は、前記建築用化粧面材の基材表面に形成
    されるとともに、前記着色模様は、この凹凸模様の表面
    に形成されることを特徴とする建築用化粧面材。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項3のいずれかに記載の建
    築用化粧面材において、 前記着色模様は、前記建築用化粧面材の平滑な基材表面
    に形成されるとともに、前記凹凸模様は、この着色模様
    を覆う透明面材上に形成されていることを特徴とする建
    築用化粧面材。
  6. 【請求項6】表面に異なる模様を有する複数の建築用化
    粧面材を形成する建築用化粧面材の製造方法であって、 前記建築用化粧面材は、その基材表面に所定のパターン
    で設定された凹凸模様を形成し、この凹凸模様上に所定
    パターンで設定された着色模様を形成し、 前記異なる模様を有する建築用化粧面材を形成する際に
    は、前記凹凸模様のパターンを変えずに前記着色模様の
    パターンのみ変更することを特徴とする建築用化粧面材
    の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の建築用化粧面材の製造方
    法において、 前記凹凸模様は平板プレス成形およびエンボスロール成
    形のいずれか一方によって形成されることを特徴とする
    建築用化粧面材の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項6または請求項7に記載の建築用化
    粧面材の製造方法において、前記着色模様は印刷および
    シート貼付のいずれか一方によって形成されることを特
    徴とする建築用化粧面材の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018078923A1 (ja) * 2016-10-27 2018-05-03 日新製鋼株式会社 外装材及びその製造方法
JP2018071336A (ja) * 2016-10-27 2018-05-10 日新製鋼株式会社 外装材及びその製造方法

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CN109952404A (zh) * 2016-10-27 2019-06-28 日铁日新制钢株式会社 外装材料及其制造方法

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