JPH1016374A - 木目化粧シ−ト - Google Patents
木目化粧シ−トInfo
- Publication number
- JPH1016374A JPH1016374A JP8188185A JP18818596A JPH1016374A JP H1016374 A JPH1016374 A JP H1016374A JP 8188185 A JP8188185 A JP 8188185A JP 18818596 A JP18818596 A JP 18818596A JP H1016374 A JPH1016374 A JP H1016374A
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- Japan
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- grain
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 松、杉、檜等の針葉樹材を「かんな」で削り
だしたような、艶消しのザラザラした触感を呈する意匠
性に優れた木目化粧シートを提供することである。 【解決手段】 木目模様柄印刷層を形成した基材シート
の該木目模様柄印刷層上面に、前記木目模様柄印刷層に
おける木肌柄に相当する領域をマイクロカプセル発泡剤
を含むインキを用い塗布することにより木肌柄印刷層を
設けたものである。
だしたような、艶消しのザラザラした触感を呈する意匠
性に優れた木目化粧シートを提供することである。 【解決手段】 木目模様柄印刷層を形成した基材シート
の該木目模様柄印刷層上面に、前記木目模様柄印刷層に
おける木肌柄に相当する領域をマイクロカプセル発泡剤
を含むインキを用い塗布することにより木肌柄印刷層を
設けたものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、木目模様を有する
化粧シートに関するものであり、松、杉、檜等の針葉樹
材を「かんな」で削り出したような、艶消しのザラザラ
した触感を有する木目化粧シートに関する。
化粧シートに関するものであり、松、杉、檜等の針葉樹
材を「かんな」で削り出したような、艶消しのザラザラ
した触感を有する木目化粧シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、木目を有する化粧材には、（１）
パールインキによる木目模様を印刷することにより、天
然木の照りを表現したもの、（２）木目模様を印刷した
後この全表面に艶調整層を上塗りし、更に、前記木目模
様に同調した木目導管模様を艶消しインキで印刷するこ
とにより天然木の凹凸感を表現したもの等が知られてい
る。
パールインキによる木目模様を印刷することにより、天
然木の照りを表現したもの、（２）木目模様を印刷した
後この全表面に艶調整層を上塗りし、更に、前記木目模
様に同調した木目導管模様を艶消しインキで印刷するこ
とにより天然木の凹凸感を表現したもの等が知られてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
（１）及び（２）の化粧材は、視覚的には、凹凸感、深
み感を有し、天然木に近い意匠性を有しているが、触感
的には表面が平滑で変化に乏しいものであった。そこで
松、杉、檜等の針葉樹材を「かんな」で削りだしたよう
な、艶消しのザラザラした触感を得るために、基材シー
トの上に柄印刷を印刷した後該印刷柄層の形成面にシリ
カ系艶消し剤又は弾性樹脂ビーズを含有するインキによ
る表面保護層を形成したものが提案されているが、この
ような化粧シートは、いわゆる「スウェード調」或いは
「ベルベット調」の艶消し外観、および「ヌルット」し
た触感になり、「ザラザラ」した触感は得られない等の
問題があった。
（１）及び（２）の化粧材は、視覚的には、凹凸感、深
み感を有し、天然木に近い意匠性を有しているが、触感
的には表面が平滑で変化に乏しいものであった。そこで
松、杉、檜等の針葉樹材を「かんな」で削りだしたよう
な、艶消しのザラザラした触感を得るために、基材シー
トの上に柄印刷を印刷した後該印刷柄層の形成面にシリ
カ系艶消し剤又は弾性樹脂ビーズを含有するインキによ
る表面保護層を形成したものが提案されているが、この
ような化粧シートは、いわゆる「スウェード調」或いは
「ベルベット調」の艶消し外観、および「ヌルット」し
た触感になり、「ザラザラ」した触感は得られない等の
問題があった。
【０００４】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、松、杉、檜等の
針葉樹材を「かんな」で削りだしたような、艶消しのザ
ラザラした触感を呈する意匠性に優れた木目化粧シート
を提供することにある。
のであって、その目的とするところは、松、杉、檜等の
針葉樹材を「かんな」で削りだしたような、艶消しのザ
ラザラした触感を呈する意匠性に優れた木目化粧シート
を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、木目模様柄印刷層を形成した基
材シートの該木目模様柄印刷層上面に、前記木目模様柄
印刷層における木肌柄に相当する領域をマイクロカプセ
ル発泡剤を含むインキを用い塗布することにより木肌柄
印刷層を設けたものである。この構成とすることによ
り、木目化粧シートの木目模様柄印刷層における木肌柄
に相当する領域を、視覚的に認識しうる艶変化による凹
凸模様と触覚的に認識しうる立体的な凹凸模様に同時に
形成することが出来るので非常に意匠性の高い木目化粧
シートとすることが可能である。
の本発明の解決手段は、木目模様柄印刷層を形成した基
材シートの該木目模様柄印刷層上面に、前記木目模様柄
印刷層における木肌柄に相当する領域をマイクロカプセ
ル発泡剤を含むインキを用い塗布することにより木肌柄
印刷層を設けたものである。この構成とすることによ
り、木目化粧シートの木目模様柄印刷層における木肌柄
に相当する領域を、視覚的に認識しうる艶変化による凹
凸模様と触覚的に認識しうる立体的な凹凸模様に同時に
形成することが出来るので非常に意匠性の高い木目化粧
シートとすることが可能である。
【０００６】また、本発明の木目化粧シートは、木目模
様柄印刷層を形成した基材シートの該木目模様柄印刷層
の全面に、透明ウレタン系樹脂層を形成し、しかるのち
に前記透明ウレタン系樹脂層の上面に前記木目模様柄印
刷層における木肌柄印刷層に相当する領域をマイクロカ
プセル発泡剤を含むインキにて形成した後、さらに、前
記木肌柄印刷層を含む全面に艶調整樹脂層を設けたこと
である。この構成とすることにより、基材シートおよび
木肌柄印刷層との密着性が向上し、Ｖカット、ラッピン
グ等の折り曲げ加工性に優れた化粧シートとすることが
出来る。
様柄印刷層を形成した基材シートの該木目模様柄印刷層
の全面に、透明ウレタン系樹脂層を形成し、しかるのち
に前記透明ウレタン系樹脂層の上面に前記木目模様柄印
刷層における木肌柄印刷層に相当する領域をマイクロカ
プセル発泡剤を含むインキにて形成した後、さらに、前
記木肌柄印刷層を含む全面に艶調整樹脂層を設けたこと
である。この構成とすることにより、基材シートおよび
木肌柄印刷層との密着性が向上し、Ｖカット、ラッピン
グ等の折り曲げ加工性に優れた化粧シートとすることが
出来る。
【０００７】さらに、前記木肌柄印刷層に含まれるマイ
クロカプセル発泡剤が、未発泡の状態で設けられている
ことを特徴とするものである。こうすることにより、艶
消しのザラザラした触感を呈し、意匠的にはより本物に
近いものとなり、また物性的にも表面強度が高くなり、
耐擦傷性、耐汚染性に優れたものとなる。
クロカプセル発泡剤が、未発泡の状態で設けられている
ことを特徴とするものである。こうすることにより、艶
消しのザラザラした触感を呈し、意匠的にはより本物に
近いものとなり、また物性的にも表面強度が高くなり、
耐擦傷性、耐汚染性に優れたものとなる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図１は本発明の木目化
粧シートの実施例を示す積層断面図、図２は本発明の木
目化粧シートの他の実施例を示す積層断面図であり、
１、１’は木目化粧シート、２は基材シート、３は木目
模様柄印刷層、４は木肌柄印刷層、５はマイクロカプセ
ル発泡剤、６は透明ウレタン系樹脂層、７は艶調整樹脂
層をそれぞれ表している。
を図面を参照しながら説明する。図１は本発明の木目化
粧シートの実施例を示す積層断面図、図２は本発明の木
目化粧シートの他の実施例を示す積層断面図であり、
１、１’は木目化粧シート、２は基材シート、３は木目
模様柄印刷層、４は木肌柄印刷層、５はマイクロカプセ
ル発泡剤、６は透明ウレタン系樹脂層、７は艶調整樹脂
層をそれぞれ表している。
【０００９】本発明の木目化粧シート１の構成は図１に
示すように、基材シート２の表面に、通常インキによる
木目模様柄印刷層３を設け、その上面にマイクロカプセ
ル発泡剤を含むインキにより木肌柄印刷層４を設けた構
成であり、印刷インキの乾燥温度を前記マイクロカプセ
ル発泡剤の発泡温度より低い温度で行い、発泡剤は発泡
させずに未発泡の状態で木肌柄印刷層４を形成してい
る。従って、木肌柄印刷層４は艶消しによる視覚的凹凸
感と触覚的立体感を同時に発現することができ、意匠
的、物性的に優れたものになる。
示すように、基材シート２の表面に、通常インキによる
木目模様柄印刷層３を設け、その上面にマイクロカプセ
ル発泡剤を含むインキにより木肌柄印刷層４を設けた構
成であり、印刷インキの乾燥温度を前記マイクロカプセ
ル発泡剤の発泡温度より低い温度で行い、発泡剤は発泡
させずに未発泡の状態で木肌柄印刷層４を形成してい
る。従って、木肌柄印刷層４は艶消しによる視覚的凹凸
感と触覚的立体感を同時に発現することができ、意匠
的、物性的に優れたものになる。
【００１０】本発明に用いられる基材シート２として
は、例えば、薄葉紙、晒クラフト紙、チタン紙、板紙、
石膏ボード紙等の紙、ポリエチレンフイルム、ポリプロ
ピレンフイルム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム、ナイロンフイルム等のプラ
スチックフイルム等であり、特に秤量が２３〜５０ｇ／
ｍ2 の薄葉紙が、価格が安価であるだけでなく、印刷適
性に優れている点から好ましく用いられる。
は、例えば、薄葉紙、晒クラフト紙、チタン紙、板紙、
石膏ボード紙等の紙、ポリエチレンフイルム、ポリプロ
ピレンフイルム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム、ナイロンフイルム等のプラ
スチックフイルム等であり、特に秤量が２３〜５０ｇ／
ｍ2 の薄葉紙が、価格が安価であるだけでなく、印刷適
性に優れている点から好ましく用いられる。
【００１１】基材シート２の表面には、任意にベタ印刷
層、および、松、杉、檜等の針葉樹系の木目模様を現出
する木目模様柄印刷層３が、セルロース系、塩−酢ビ
系、アクリル系の公知のバインダー用樹脂を利用した通
常のインキを用いてグラビア印刷によって設けられる。
層、および、松、杉、檜等の針葉樹系の木目模様を現出
する木目模様柄印刷層３が、セルロース系、塩−酢ビ
系、アクリル系の公知のバインダー用樹脂を利用した通
常のインキを用いてグラビア印刷によって設けられる。
【００１２】木肌柄印刷層４は、その部分が凹部で有る
かのように見るものに感じさせ、さらに、触感的にも
松、杉、檜等の針葉樹材を「かんな」で削りだしたよう
なザラザラした触感を感じさせるために、木目模様柄印
刷層３よりも艶消し度の高い、マイクロカプセル発泡剤
を含有するインキを用いて設けられる。木肌柄印刷層４
に用いるインキとしては、木目化粧シートの表面に好ま
しい意匠性を現出するために、発泡剤を熱可塑性樹脂の
中空の粒子中に有するマイクロカプセル発泡剤を含む水
性エマルジョンを主体とした水性の盛り上げインキが用
いられる。
かのように見るものに感じさせ、さらに、触感的にも
松、杉、檜等の針葉樹材を「かんな」で削りだしたよう
なザラザラした触感を感じさせるために、木目模様柄印
刷層３よりも艶消し度の高い、マイクロカプセル発泡剤
を含有するインキを用いて設けられる。木肌柄印刷層４
に用いるインキとしては、木目化粧シートの表面に好ま
しい意匠性を現出するために、発泡剤を熱可塑性樹脂の
中空の粒子中に有するマイクロカプセル発泡剤を含む水
性エマルジョンを主体とした水性の盛り上げインキが用
いられる。
【００１３】水性盛り上げインキとしては、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体エマルジョン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体エマルジョン又はアクリル系エマルジョン
等の水性のエマルジョンタイプの発泡剤入りインキを使
用することが適当であり、例えば、水性エマルジョンに
マイクロカプセル発泡剤を分散混合したものである。
−酢酸ビニル共重合体エマルジョン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体エマルジョン又はアクリル系エマルジョン
等の水性のエマルジョンタイプの発泡剤入りインキを使
用することが適当であり、例えば、水性エマルジョンに
マイクロカプセル発泡剤を分散混合したものである。
【００１４】このインキに配合するマイクロカプセル発
泡剤５は、加熱することで封入されている揮発物質が揮
発してカプセルを膨張させることで発泡状態となるもの
で、熱可塑性樹脂の中空の粒子でこの中空部分に揮発性
物質（例えばイソブタン等の揮発性炭化水素）が封入さ
れているもので、カプセルを形成する樹脂には、塩化ビ
ニリデン−アクリルニトリル共重合体等を使用すること
ができる。また、マイクロカプセルの大きさとしては、
粒径２０〜３０μｍのものが好ましく、発泡剤の粒径が
３０μｍ以上と大きいものはグラビア印刷のとき版詰ま
りし、２０μｍ以下と小さいものは粒子間を埋めて、ざ
らざらした触感を感じさせなくなるので好ましくない。
泡剤５は、加熱することで封入されている揮発物質が揮
発してカプセルを膨張させることで発泡状態となるもの
で、熱可塑性樹脂の中空の粒子でこの中空部分に揮発性
物質（例えばイソブタン等の揮発性炭化水素）が封入さ
れているもので、カプセルを形成する樹脂には、塩化ビ
ニリデン−アクリルニトリル共重合体等を使用すること
ができる。また、マイクロカプセルの大きさとしては、
粒径２０〜３０μｍのものが好ましく、発泡剤の粒径が
３０μｍ以上と大きいものはグラビア印刷のとき版詰ま
りし、２０μｍ以下と小さいものは粒子間を埋めて、ざ
らざらした触感を感じさせなくなるので好ましくない。
【００１５】さらに、発泡温度（膨張温度）が１５０℃
以上のものが好ましく用いられる。即ち、発泡温度がイ
ンキの乾燥温度より低い場合、インキの乾燥と同時に木
肌柄印刷層に含まれているマイクロカプセル発泡剤が膨
張し、印刷層が白濁し意匠的に天然木から離れたものに
なり、また物性的には被膜が弱くなり化粧シートとして
の性能が保持出来なくなる。
以上のものが好ましく用いられる。即ち、発泡温度がイ
ンキの乾燥温度より低い場合、インキの乾燥と同時に木
肌柄印刷層に含まれているマイクロカプセル発泡剤が膨
張し、印刷層が白濁し意匠的に天然木から離れたものに
なり、また物性的には被膜が弱くなり化粧シートとして
の性能が保持出来なくなる。
【００１６】本発明の木目化粧シートの他の構成として
図２に示すように、基材シート２の表面に設けられた通
常インキによる木目模様柄印刷層３の全面に透明ウレタ
ン系樹脂層６を形成し、しかるのちに前記透明ウレタン
系樹脂層６面に前記木目模様柄印刷層３の木肌柄印刷層
４に相当する位置にマイクロカプセル発泡剤を有するイ
ンキを用いて木肌柄印刷層４を形成し、次いで木肌柄印
刷層４を含む全面に艶調整樹脂層７を形成する構成とす
ることも出来る。即ち、通常インキによる木目模様柄印
刷層３とマイクロカプセル発泡剤を有するインキによる
木肌柄印刷層４との間に２液硬化型の透明ウレタン系樹
脂層６を形成することで、特にセルロース系繊維を主体
とする基材シート２および木肌柄印刷層４との密着性が
向上し、Ｖカット、ラッピング加工等の曲げ加工性に優
れたものとなる。また木肌柄印刷層４の表面に艶調整樹
脂層７を形成することで、木目化粧シートの表面仕上が
り光沢を調整し意匠性を付与することができる。
図２に示すように、基材シート２の表面に設けられた通
常インキによる木目模様柄印刷層３の全面に透明ウレタ
ン系樹脂層６を形成し、しかるのちに前記透明ウレタン
系樹脂層６面に前記木目模様柄印刷層３の木肌柄印刷層
４に相当する位置にマイクロカプセル発泡剤を有するイ
ンキを用いて木肌柄印刷層４を形成し、次いで木肌柄印
刷層４を含む全面に艶調整樹脂層７を形成する構成とす
ることも出来る。即ち、通常インキによる木目模様柄印
刷層３とマイクロカプセル発泡剤を有するインキによる
木肌柄印刷層４との間に２液硬化型の透明ウレタン系樹
脂層６を形成することで、特にセルロース系繊維を主体
とする基材シート２および木肌柄印刷層４との密着性が
向上し、Ｖカット、ラッピング加工等の曲げ加工性に優
れたものとなる。また木肌柄印刷層４の表面に艶調整樹
脂層７を形成することで、木目化粧シートの表面仕上が
り光沢を調整し意匠性を付与することができる。
【００１７】艶調整樹脂層７は無色の透明であつても、
あるいは着色透明であっても、更に艶消しの透明であっ
てもよく、化粧シート表面の光沢度を調整するために設
けるものであるが、表面保護の役割もある。艶調整樹脂
層７は適宜のビヒクルを用いた塗料を塗布する事により
形成され、該ビヒクルとしてはフェノール樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂
等の熱硬化性樹脂の１種又は２種以上の混合樹脂を用い
ることが出来る。艶調整樹脂層７を形成するインキには
通常、適量の艶消剤を分散させて所望の光沢度を与える
が、艶消剤としては、マイカ、シリカ、アルミナ、炭酸
カルシウム、ケイソウ土、ケイ砂、シラスバルーン等が
用いられる。上記インキの塗布方法としては、グラビア
コート、ロールコート、エアナイフコート等の方式が用
いられる。
あるいは着色透明であっても、更に艶消しの透明であっ
てもよく、化粧シート表面の光沢度を調整するために設
けるものであるが、表面保護の役割もある。艶調整樹脂
層７は適宜のビヒクルを用いた塗料を塗布する事により
形成され、該ビヒクルとしてはフェノール樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂
等の熱硬化性樹脂の１種又は２種以上の混合樹脂を用い
ることが出来る。艶調整樹脂層７を形成するインキには
通常、適量の艶消剤を分散させて所望の光沢度を与える
が、艶消剤としては、マイカ、シリカ、アルミナ、炭酸
カルシウム、ケイソウ土、ケイ砂、シラスバルーン等が
用いられる。上記インキの塗布方法としては、グラビア
コート、ロールコート、エアナイフコート等の方式が用
いられる。
【００１８】実施例１ 秤量３０ｇ／ｍ2 の建材用薄葉紙の表面にニトロセルロ
ース系樹脂をビヒクルとしたインキで着色ベタ層及び杉
の柾目柄をグラビア印刷し、さらにその上に、前記杉柄
の木肌柄版を用いて、下記組成よりなる水性盛り上げイ
ンキにて木肌柄を印刷した後、１２０℃の熱風で乾燥し
て、マイクロカプセル発泡剤は発泡させずに印刷を完了
させ、表面が艶消しでザラザラした触感を有する木目化
粧シートを得た。 〔水性盛り上げインキ組成〕 エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂 １００重量部 マイクロカプセル発泡剤 （発泡温度１５０℃） ３５ 希釈水 適量
ース系樹脂をビヒクルとしたインキで着色ベタ層及び杉
の柾目柄をグラビア印刷し、さらにその上に、前記杉柄
の木肌柄版を用いて、下記組成よりなる水性盛り上げイ
ンキにて木肌柄を印刷した後、１２０℃の熱風で乾燥し
て、マイクロカプセル発泡剤は発泡させずに印刷を完了
させ、表面が艶消しでザラザラした触感を有する木目化
粧シートを得た。 〔水性盛り上げインキ組成〕 エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂 １００重量部 マイクロカプセル発泡剤 （発泡温度１５０℃） ３５ 希釈水 適量
【００１９】実施例２ 秤量３０ｇ／ｍ2 の建材用薄葉紙の表面にニトロセルロ
ース樹脂をビヒクルとしたインキで着色ベタ層及び杉の
柾目柄をグラビア印刷し、その上に２液硬化型ウレタン
系樹脂インキで透明樹脂層を設け、さらにその上に、前
記杉柄の木肌柄版を用いて、前記実施例１と同様の水性
盛り上げインキにて木肌柄を印刷した。さらにその上
に、ウレタン系樹脂インキで艶消し透明樹脂層を設け、
１２０℃の熱風で乾燥して、マイクロカプセル発泡剤は
発泡させずに印刷を完了させ、表面が艶消しでザラザラ
した触感を有する木目化粧シートを得た。
ース樹脂をビヒクルとしたインキで着色ベタ層及び杉の
柾目柄をグラビア印刷し、その上に２液硬化型ウレタン
系樹脂インキで透明樹脂層を設け、さらにその上に、前
記杉柄の木肌柄版を用いて、前記実施例１と同様の水性
盛り上げインキにて木肌柄を印刷した。さらにその上
に、ウレタン系樹脂インキで艶消し透明樹脂層を設け、
１２０℃の熱風で乾燥して、マイクロカプセル発泡剤は
発泡させずに印刷を完了させ、表面が艶消しでザラザラ
した触感を有する木目化粧シートを得た。
【００２０】
【発明の効果】本発明の木目化粧シ−トは、木目模様柄
印刷層を形成した基材シートの該木目模様柄印刷層上面
に、前記木目模様柄印刷層における木肌柄に相当する領
域をマイクロカプセル発泡剤を含むインキを用いて塗布
する木肌柄印刷層を形成することで、視覚的に認識しう
る光沢差による凹凸模様と触覚的に松、杉、檜等の針葉
樹材を「かんな」で削りだしたようなザラザラした触感
を呈する意匠性の高い木目化粧シートが得られる。
印刷層を形成した基材シートの該木目模様柄印刷層上面
に、前記木目模様柄印刷層における木肌柄に相当する領
域をマイクロカプセル発泡剤を含むインキを用いて塗布
する木肌柄印刷層を形成することで、視覚的に認識しう
る光沢差による凹凸模様と触覚的に松、杉、檜等の針葉
樹材を「かんな」で削りだしたようなザラザラした触感
を呈する意匠性の高い木目化粧シートが得られる。
【００２１】また、木目模様柄印刷層と木肌柄印刷層と
の間に透明ウレタン系樹脂層を形成し、さらに木肌柄印
刷層の上面に艶調整層を設けることで、基材シートおよ
び木肌柄印刷層との密着性が向上し、Ｖカット、ラッピ
ング等の折り曲げ加工性に優れた高意匠性の木目化粧シ
ートを得ることが出来る。
の間に透明ウレタン系樹脂層を形成し、さらに木肌柄印
刷層の上面に艶調整層を設けることで、基材シートおよ
び木肌柄印刷層との密着性が向上し、Ｖカット、ラッピ
ング等の折り曲げ加工性に優れた高意匠性の木目化粧シ
ートを得ることが出来る。
【００２２】さらに、木肌柄印刷層に含まれるマイクロ
カプセル発泡剤を、未発泡の状態で用いることで、化粧
シート表面の意匠性および物性をより高めることが出来
る。
カプセル発泡剤を、未発泡の状態で用いることで、化粧
シート表面の意匠性および物性をより高めることが出来
る。
【図１】本発明の木目化粧シートの実施例を示す積層断
面図である。
面図である。
【図２】本発明の木目化粧シートの他の実施例を示す積
層断面図である。
層断面図である。
１ １’ 木目化粧シート ２ 基材シート ３ 木目模様柄印刷層 ４ 木肌柄印刷層 ５ マイクロカプセル発泡剤 ６ 透明ウレタン系樹脂層 ７ 艶調整樹脂層
Claims (3)
- 【請求項１】 木目模様柄印刷層を形成した基材シート
の該木目模様柄印刷層上面に、前記木目模様柄印刷層に
おける木肌柄印刷層に相当する領域をマイクロカプセル
発泡剤を含むインキにて設けたことを特徴とする木目化
粧シート。 - 【請求項２】 木目模様柄印刷層を形成した基材シート
の該木目模様柄印刷層の全面に、透明ウレタン系樹脂層
を形成し、しかるのちに前記透明ウレタン系樹脂層の上
面に前記木目模様柄印刷層における木肌柄印刷層に相当
する領域をマイクロカプセル発泡剤を含むインキにて形
成した後、さらに、前記木肌柄印刷層を含む全面に艶調
整樹脂層を設けたことを特徴とする木目化粧シート。 - 【請求項３】 前記木肌柄印刷層に含まれるマイクロカ
プセル発泡剤が、未発泡の状態で設けられていることを
特徴とする請求項１〜２記載の木目化粧シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8188185A JPH1016374A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 木目化粧シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8188185A JPH1016374A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 木目化粧シ−ト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1016374A true JPH1016374A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16219262
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8188185A Withdrawn JPH1016374A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 木目化粧シ−ト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1016374A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019206109A (ja) * | 2018-05-28 | 2019-12-05 | 凸版印刷株式会社 | 樹脂含浸化粧板用化粧紙、樹脂含浸化粧紙及び樹脂含浸化粧板 |
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1996
- 1996-06-28 JP JP8188185A patent/JPH1016374A/ja not_active Withdrawn
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