JPH085247B2 - うずくり調木目化粧材 - Google Patents
うずくり調木目化粧材Info
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- JPH085247B2 JPH085247B2 JP61236348A JP23634886A JPH085247B2 JP H085247 B2 JPH085247 B2 JP H085247B2 JP 61236348 A JP61236348 A JP 61236348A JP 23634886 A JP23634886 A JP 23634886A JP H085247 B2 JPH085247 B2 JP H085247B2
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- Japan
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- pattern
- printing
- wood grain
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M3/00—Printing processes to produce particular kinds of printed work, e.g. patterns
- B41M3/06—Veined printings; Fluorescent printings; Stereoscopic images; Imitated patterns, e.g. tissues, textiles
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- Health & Medical Sciences (AREA)
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- Vascular Medicine (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Printing Methods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はうずくり調木目化粧材に関する。
木目模様を印刷して形成した化粧材は、天井材、壁材
等として広く利用されているが、近年この種の木目化粧
材として立体感のある木目模様を有するものが用いられ
るようになっており、例えばつや消しインキにより木目
模様の春目模様部分を印刷し、つや出しインキにより冬
目模様部分を印刷し、つや消しインキとつや出しインキ
の光反射の違いを利用して立体感を表出した木目化粧材
や木目模様を印刷した後、冬目模様部分に盛り上げ印刷
を行なって冬目模様部分を立体的に形成した木目化粧材
等が知られている。
等として広く利用されているが、近年この種の木目化粧
材として立体感のある木目模様を有するものが用いられ
るようになっており、例えばつや消しインキにより木目
模様の春目模様部分を印刷し、つや出しインキにより冬
目模様部分を印刷し、つや消しインキとつや出しインキ
の光反射の違いを利用して立体感を表出した木目化粧材
や木目模様を印刷した後、冬目模様部分に盛り上げ印刷
を行なって冬目模様部分を立体的に形成した木目化粧材
等が知られている。
しかしながらつや消しインキとつや出しインキとによ
り、各々春目模様部分と冬目模様部分を印刷した木目化
粧材は、実際に立体模様を形成したものではなく、つや
消しインキとつや出しインキの光反射の違いを利用して
立体感を表出しているだけのものであるから現実的な立
体感に乏しく、また冬目模様部分に盛り上げ印刷を行な
って冬目模様部分を立体的とした木目化粧材では一応冬
目模様部分の立体感は得られるが、春目模様部分の立体
的深み感に欠けるという欠点があった。
り、各々春目模様部分と冬目模様部分を印刷した木目化
粧材は、実際に立体模様を形成したものではなく、つや
消しインキとつや出しインキの光反射の違いを利用して
立体感を表出しているだけのものであるから現実的な立
体感に乏しく、また冬目模様部分に盛り上げ印刷を行な
って冬目模様部分を立体的とした木目化粧材では一応冬
目模様部分の立体感は得られるが、春目模様部分の立体
的深み感に欠けるという欠点があった。
本発明者は上記の点に鑑み鋭意研究した結果、木目模
様印刷層の下層に透明樹脂層を設けるとともに、春目模
様部を下層を透視可能に構成し、かつ冬目模様の上に盛
り上げ印刷層を形成することにより、より本物の木目模
様に近い立体感を表出できることを見出し本発明を完成
するに至った。
様印刷層の下層に透明樹脂層を設けるとともに、春目模
様部を下層を透視可能に構成し、かつ冬目模様の上に盛
り上げ印刷層を形成することにより、より本物の木目模
様に近い立体感を表出できることを見出し本発明を完成
するに至った。
即ち本発明は基材と、該基材表面に設けられた透明樹
脂層と、該透明樹脂層表面に設けられ、冬目模様部と下
層を透視可能な春目模様部とからなる木目模様印刷層
と、木目模様印刷層の冬目模様部上に設けられた盛り上
げ印刷層とからなることを特徴とするうずくり調木目化
粧材を要旨とするものである。
脂層と、該透明樹脂層表面に設けられ、冬目模様部と下
層を透視可能な春目模様部とからなる木目模様印刷層
と、木目模様印刷層の冬目模様部上に設けられた盛り上
げ印刷層とからなることを特徴とするうずくり調木目化
粧材を要旨とするものである。
以下、本発明の一実施例を図面に基き説明する。
第1図において1は基材で、該基材1の片面には必要
に応じて設けた着色層2を介して透明樹脂層3が設けら
れ、透明樹脂層3の表面には、冬目模様部4と春目模様
部5とからなる木目模様印刷層6が設けられている。基
材1としては例えば紙;ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニル
アルコール、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボ
ネート、ナイロン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ア
イオノマー樹脂等の合成樹脂のシートやフィルム;木、
合板、パーチクルボード等の木質基材;石こうボード、
石こうスラグボード等の石こう系基材;パルプセメント
板、石綿セメント板、木片セメント板等の繊維セメント
板;GRC及びコンクリート;鉄、アルミニウム、銅等の金
属の箔若しくはシートあるいはこれらの複合体等が挙げ
られる。
に応じて設けた着色層2を介して透明樹脂層3が設けら
れ、透明樹脂層3の表面には、冬目模様部4と春目模様
部5とからなる木目模様印刷層6が設けられている。基
材1としては例えば紙;ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニル
アルコール、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボ
ネート、ナイロン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ア
イオノマー樹脂等の合成樹脂のシートやフィルム;木、
合板、パーチクルボード等の木質基材;石こうボード、
石こうスラグボード等の石こう系基材;パルプセメント
板、石綿セメント板、木片セメント板等の繊維セメント
板;GRC及びコンクリート;鉄、アルミニウム、銅等の金
属の箔若しくはシートあるいはこれらの複合体等が挙げ
られる。
着色層2は基材1の色を隠蔽するとともに春目模様部
5の立体的な深みを、より増大する作用を有する。この
着色層2は隠蔽性を増すために二酸化チタンのような隠
蔽性の高い顔料を多量に含んだインキを用いることが好
ましく、また木目模様印刷層6と同系色とすることが好
ましい。更に必要により着色層2を光輝性顔料を含有す
るインキにより形成すると春目模様部5の立体的な深み
を更に増大せしめることができる。光輝性顔料として
は、(I)パール顔料と称するもの、具体的には貝がら
の内側の壁の部分や真珠の砕粉、雲母、雲母の微粒子
(1〜100μm程度の径)にTiO2もしくは、酸化鉄を焼
き付けたもの、(II)金属粉、具体的には銅、アルミニ
ウム、真ちゅう、青銅、金、銀等の、好ましくは1〜12
0μmの微粒子、(III)蒸着されたプラスチックフィル
ムの砕片、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム
に(II)で示したような金属、通常はアルミニウムを蒸
着し、粉砕したもの(銀色粉)、蒸着後、透明な黄色塗
装を行ない、その後に粉砕したもの(金色粉)等を使用
することができる。着色層2は上記インキを塗布するか
印刷することにより形成することができる。
5の立体的な深みを、より増大する作用を有する。この
着色層2は隠蔽性を増すために二酸化チタンのような隠
蔽性の高い顔料を多量に含んだインキを用いることが好
ましく、また木目模様印刷層6と同系色とすることが好
ましい。更に必要により着色層2を光輝性顔料を含有す
るインキにより形成すると春目模様部5の立体的な深み
を更に増大せしめることができる。光輝性顔料として
は、(I)パール顔料と称するもの、具体的には貝がら
の内側の壁の部分や真珠の砕粉、雲母、雲母の微粒子
(1〜100μm程度の径)にTiO2もしくは、酸化鉄を焼
き付けたもの、(II)金属粉、具体的には銅、アルミニ
ウム、真ちゅう、青銅、金、銀等の、好ましくは1〜12
0μmの微粒子、(III)蒸着されたプラスチックフィル
ムの砕片、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム
に(II)で示したような金属、通常はアルミニウムを蒸
着し、粉砕したもの(銀色粉)、蒸着後、透明な黄色塗
装を行ない、その後に粉砕したもの(金色粉)等を使用
することができる。着色層2は上記インキを塗布するか
印刷することにより形成することができる。
尚、着色層2のかわりに、必要により隠蔽層のみを設
けてもよく、隠蔽層は二酸化チタン等の顔料を主体とし
たインキを塗布するか印刷することにより形成すること
ができる。
けてもよく、隠蔽層は二酸化チタン等の顔料を主体とし
たインキを塗布するか印刷することにより形成すること
ができる。
透明樹脂層3は例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂
等のポリオレフィン系樹脂;飽和ポリエステル、ポリ塩
化ビニル等のポリオレフィン以外の熱可塑性樹脂;不飽
和ポリエステルやポリウレタン等の熱硬化性樹脂等より
構成することができる。透明樹脂層3は上記樹脂を、樹
脂の性状にあわせてエクストルージョンコート、T−ダ
イコート、ロールコート、グラビアコート等の適宜な塗
布手段を選択して塗布することにより形成することがで
きる。透明樹脂層3の厚さは、その目的を達するために
5μm以上、特に20μm以上が好ましい。透明樹脂層3
は厚みが厚いほどその効果は大きいが、5mmを超えると
厚さ増大の効果は期待できず、材料の必要量が過大とな
るため透明樹脂層3は5mm以下とすることが好ましい。
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂
等のポリオレフィン系樹脂;飽和ポリエステル、ポリ塩
化ビニル等のポリオレフィン以外の熱可塑性樹脂;不飽
和ポリエステルやポリウレタン等の熱硬化性樹脂等より
構成することができる。透明樹脂層3は上記樹脂を、樹
脂の性状にあわせてエクストルージョンコート、T−ダ
イコート、ロールコート、グラビアコート等の適宜な塗
布手段を選択して塗布することにより形成することがで
きる。透明樹脂層3の厚さは、その目的を達するために
5μm以上、特に20μm以上が好ましい。透明樹脂層3
は厚みが厚いほどその効果は大きいが、5mmを超えると
厚さ増大の効果は期待できず、材料の必要量が過大とな
るため透明樹脂層3は5mm以下とすることが好ましい。
なお透明樹脂層3を形成する際、特に接着性の良好で
はないポリオレフィン系の樹脂をエクストルージョンコ
ートするようなときにはこれに先立って、アルキルチタ
ネートやポリエチレンイミンなどのアンカー剤をコート
しておくとよい。同様に接着性の観点から透明樹脂層3
上にも接着性向上のための処理を施すとよく、例えばポ
リオレフィン系の樹脂で透明樹脂層を形成したときは透
明樹脂層3上にコロナ放電処理することにより透明樹脂
層3の表面の「ぬれ指数」を38dyne/cm2以上とすること
が望ましく、38dyne/cm2以上とすることにより印刷イン
キの接着性が向上する。
はないポリオレフィン系の樹脂をエクストルージョンコ
ートするようなときにはこれに先立って、アルキルチタ
ネートやポリエチレンイミンなどのアンカー剤をコート
しておくとよい。同様に接着性の観点から透明樹脂層3
上にも接着性向上のための処理を施すとよく、例えばポ
リオレフィン系の樹脂で透明樹脂層を形成したときは透
明樹脂層3上にコロナ放電処理することにより透明樹脂
層3の表面の「ぬれ指数」を38dyne/cm2以上とすること
が望ましく、38dyne/cm2以上とすることにより印刷イン
キの接着性が向上する。
木目模様印刷層6を形成するインキまたは塗料組成物
としては、ベヒクルに顔料または染料である着色剤と、
可塑剤、安定剤、その他の添加剤、溶剤または希釈剤を
混練してなるものを用いる。ベヒクルとして適当な材料
は、エチレンセルロース、エチルヒドロキシエチルセル
ロース、セルロースアセテートプロピオネート、酢酸セ
ルロース等のセルロース誘導体、ポリスチレン、ポリ−
α−メチルスチレンなどのスチレン樹脂およびスチレン
共重合体樹脂、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル
酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリルまたは
メタクリル酸エステルの単独または共重合体樹脂、ロジ
ン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール
樹脂、重合ロジンなどのロジンエステル樹脂、ポリ酢酸
ビニル、クマロン樹脂、ビニルトルエン樹脂、ポリ塩化
ビニル、ポリエステル、ポリウレタン、ブチラール樹脂
等が挙げられ、これらは二種以上を混合して用いること
ができる。また必要に応じて光輝性顔料を用いることも
できる。木目模様印刷層6の印刷方法としてはグラビア
印刷が最適であるが他の印刷方法も採用することができ
る。
としては、ベヒクルに顔料または染料である着色剤と、
可塑剤、安定剤、その他の添加剤、溶剤または希釈剤を
混練してなるものを用いる。ベヒクルとして適当な材料
は、エチレンセルロース、エチルヒドロキシエチルセル
ロース、セルロースアセテートプロピオネート、酢酸セ
ルロース等のセルロース誘導体、ポリスチレン、ポリ−
α−メチルスチレンなどのスチレン樹脂およびスチレン
共重合体樹脂、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル
酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリルまたは
メタクリル酸エステルの単独または共重合体樹脂、ロジ
ン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール
樹脂、重合ロジンなどのロジンエステル樹脂、ポリ酢酸
ビニル、クマロン樹脂、ビニルトルエン樹脂、ポリ塩化
ビニル、ポリエステル、ポリウレタン、ブチラール樹脂
等が挙げられ、これらは二種以上を混合して用いること
ができる。また必要に応じて光輝性顔料を用いることも
できる。木目模様印刷層6の印刷方法としてはグラビア
印刷が最適であるが他の印刷方法も採用することができ
る。
本発明においては上記木目模様層6の春目模様部5
は、下層を透視可能に構成される。下層を透視可能とす
るにはインキ自体を透明性のあるものを用いるか、不透
明なインキを用いてもすかし模様(切り抜き模様)状の
模様とすることにより実現できるが、通常の印刷法によ
り形成された模様は網点によって構成されているので、
インキ自体が透明であるか不透明であるかには無関係に
下層を透視可能とすることができる。
は、下層を透視可能に構成される。下層を透視可能とす
るにはインキ自体を透明性のあるものを用いるか、不透
明なインキを用いてもすかし模様(切り抜き模様)状の
模様とすることにより実現できるが、通常の印刷法によ
り形成された模様は網点によって構成されているので、
インキ自体が透明であるか不透明であるかには無関係に
下層を透視可能とすることができる。
上記木目模様印刷層6の冬目模様部4上には盛り上げ
印刷層7が設けられる。盛り上げ印刷層7は例えば塩化
ビニルゾルをバインダーとする印刷インキを用いて通常
50〜200μmの厚さに盛り上げ印刷して形成する。印刷
方法はグラビア印刷が最適であるが、他の印刷方法によ
って形成することもできる。
印刷層7が設けられる。盛り上げ印刷層7は例えば塩化
ビニルゾルをバインダーとする印刷インキを用いて通常
50〜200μmの厚さに盛り上げ印刷して形成する。印刷
方法はグラビア印刷が最適であるが、他の印刷方法によ
って形成することもできる。
本発明の木目化粧材は、木目模様印刷層6及び盛り上
げ印刷層7を保護するとともに表面に好ましいつやを与
えるために、必要に応じてつや消し層8とつや出し層9
とからなるつや調整層10を設けることができる。通常、
木目模様の視覚的立体感を更に高めるために春目模様部
5の最表面にはつや消し層8が位置し、冬目模様部4の
最表面にはつや出し層9が位置するように設ける。つや
調整層10は第1図に示すようにつや消し層8をベタに形
成した後、冬目模様部4の位置に対応するようにつや出
し層9をパターン状に印刷して形成する他、つや出し層
をベタに形成した後、春目模様部5の位置に対応するよ
うにつや消し層をパターン状に印刷して形成する方法、
つや消し層、つや出し層各々をパターン状に印刷して形
成する方法等が挙げられる。また木目模様印刷層6上全
面につや消し層を形成した後、冬目模様部4と同調した
盛り上げ印刷層7を形成し、この盛り上げ印刷層7の上
につや消し層を設けてもよい。つや調整層10は適宜のベ
ヒクルを用いた塗料を塗布、印刷することにより形成で
き、ベタに形成する場合にはグラビアコート、ロールコ
ート、エアーナイフコート、スプレーコート、フローコ
ート等のコート法が採用でき、パターン状に形成する場
合には透明樹脂層3同様、グラビア印刷やその他の公知
の印刷法が採用できる。ベヒクルとしてはポリウレタ
ン、アクリル樹脂、アミノ樹脂、ニトロセルロース、ア
ルキッド樹脂、ポリエステル、ポリビニルブチラール、
メラミン樹脂、酢酸セルロース、ポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル、ポリスチレン、ポリビニルアルコールなど
の樹脂を単独または複合して使用することができる。ま
たつや消し層8を形成するには、適量のつや消し剤を分
散させた塗料を用い、つや出し層9を形成するにはつや
消し剤を全く含まないグロス(光沢)タイプの塗料を用
いる。つや消し剤としては、マイカ、シリカ、アルミ
ナ、炭酸カルシウム、ケイソウ土、ケイ砂、シラスバル
ーンのような無機中体等が用いられる。
げ印刷層7を保護するとともに表面に好ましいつやを与
えるために、必要に応じてつや消し層8とつや出し層9
とからなるつや調整層10を設けることができる。通常、
木目模様の視覚的立体感を更に高めるために春目模様部
5の最表面にはつや消し層8が位置し、冬目模様部4の
最表面にはつや出し層9が位置するように設ける。つや
調整層10は第1図に示すようにつや消し層8をベタに形
成した後、冬目模様部4の位置に対応するようにつや出
し層9をパターン状に印刷して形成する他、つや出し層
をベタに形成した後、春目模様部5の位置に対応するよ
うにつや消し層をパターン状に印刷して形成する方法、
つや消し層、つや出し層各々をパターン状に印刷して形
成する方法等が挙げられる。また木目模様印刷層6上全
面につや消し層を形成した後、冬目模様部4と同調した
盛り上げ印刷層7を形成し、この盛り上げ印刷層7の上
につや消し層を設けてもよい。つや調整層10は適宜のベ
ヒクルを用いた塗料を塗布、印刷することにより形成で
き、ベタに形成する場合にはグラビアコート、ロールコ
ート、エアーナイフコート、スプレーコート、フローコ
ート等のコート法が採用でき、パターン状に形成する場
合には透明樹脂層3同様、グラビア印刷やその他の公知
の印刷法が採用できる。ベヒクルとしてはポリウレタ
ン、アクリル樹脂、アミノ樹脂、ニトロセルロース、ア
ルキッド樹脂、ポリエステル、ポリビニルブチラール、
メラミン樹脂、酢酸セルロース、ポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル、ポリスチレン、ポリビニルアルコールなど
の樹脂を単独または複合して使用することができる。ま
たつや消し層8を形成するには、適量のつや消し剤を分
散させた塗料を用い、つや出し層9を形成するにはつや
消し剤を全く含まないグロス(光沢)タイプの塗料を用
いる。つや消し剤としては、マイカ、シリカ、アルミ
ナ、炭酸カルシウム、ケイソウ土、ケイ砂、シラスバル
ーンのような無機中体等が用いられる。
尚、上記実施例ではつや消し層8が春目模様部5の最
表面側に位置し、つや出し層9が冬目模様部4の最表面
側に位置するように設けた場合について示したが、つや
出し層が冬目模様部4の最表面側に位置し、つや消し層
が春目模様部5の最表面側に位置するように設けてもよ
い。またつや調整層10はつや出し層とつや消し層の2層
で構成する場合に限らず、どちらか一方のみで構成して
もよい。
表面側に位置し、つや出し層9が冬目模様部4の最表面
側に位置するように設けた場合について示したが、つや
出し層が冬目模様部4の最表面側に位置し、つや消し層
が春目模様部5の最表面側に位置するように設けてもよ
い。またつや調整層10はつや出し層とつや消し層の2層
で構成する場合に限らず、どちらか一方のみで構成して
もよい。
本発明化粧材においては更に、必要により表面にエン
ボス11を設けることができる。エンボス11は、木目の導
管溝を表現したもの、塗装板のつや状態を再現したも
の、およびそれらを組み合わせたものが多く使われてい
る。木の繊維感を表現したい場合には、木目の方向に沿
ったヘアーライン状のエンボスが好ましい。ヘアーライ
ン状のエンボスで天然木の繊維感を表現するためには、
ヘアラインのピッチを300μ以下にすることが好まし
い。ヘアーライン状のエンボスと、導管溝などのエンボ
スが共存してもよいことはもちろんであって、たとえば
ツヤを出すための鏡面に近いもの、ツヤを消すための梨
地のものなどが、挙げられる。
ボス11を設けることができる。エンボス11は、木目の導
管溝を表現したもの、塗装板のつや状態を再現したも
の、およびそれらを組み合わせたものが多く使われてい
る。木の繊維感を表現したい場合には、木目の方向に沿
ったヘアーライン状のエンボスが好ましい。ヘアーライ
ン状のエンボスで天然木の繊維感を表現するためには、
ヘアラインのピッチを300μ以下にすることが好まし
い。ヘアーライン状のエンボスと、導管溝などのエンボ
スが共存してもよいことはもちろんであって、たとえば
ツヤを出すための鏡面に近いもの、ツヤを消すための梨
地のものなどが、挙げられる。
以下、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。
する。
実施例1 基材として40g/m2の薄葉紙(天間特殊製紙製:未晒D
−40)を用い、この片面に2液ウレタンシーラー(昭和
インク製;TDSシーラー)、隠蔽ベタインキ(昭和インク
製:SPインキ)を用いてグラビア印刷した後、光輝性着
色インキ(昭和インク製:SAパール)を用いてグラビア
印刷し着色層を形成した。次にこの着色層上に高密度ポ
リエチレン(三井ポリケミカル製:ミラソン14)を40μ
の厚さにコートして透明樹脂層を形成し、更にこの透明
樹脂層の表面をコロナ放電処理して「ぬれ指数」が38dy
ne/cm2以上となるようにした。次いで透明樹脂層の上に
セルロース系の絵柄インキ(昭和インキ製:SAインキ)
にて杉の板目模様をグラビア印刷法により印刷し、この
上に2液ウレタン系つや消しオーバープリントニス(昭
和インク製:手造りOPニス)を用いてグラビアベタ印刷
し、全面につや消し層を形成し、更に杉の木目模様のう
ち冬目模様部に同調させて下記組成のインキにより盛り
上げ印刷層をグラビア印刷により形成し、次いで2液ウ
レタン系のつや出しニス(昭和インク製:G2Mニス)に
より盛り上げ印刷を行なった部分に同調させてグラビア
印刷を行ない、つや出し層を形成した後、140℃に加熱
して軟化せしめ、表面温度20℃のヘアライン状のエンボ
スロールを設置したエンボス基にて、杉の木目模様の繊
維方向(木の生長方向)にヘアラインの方向を一致させ
てエンボス処理を行ない化粧材を得た。得られた化粧材
は冬目模様部は突出し、春目模様部は奥行き感のある立
体感に富み、本物の杉木材ときわめて類似した外観を有
していた。
−40)を用い、この片面に2液ウレタンシーラー(昭和
インク製;TDSシーラー)、隠蔽ベタインキ(昭和インク
製:SPインキ)を用いてグラビア印刷した後、光輝性着
色インキ(昭和インク製:SAパール)を用いてグラビア
印刷し着色層を形成した。次にこの着色層上に高密度ポ
リエチレン(三井ポリケミカル製:ミラソン14)を40μ
の厚さにコートして透明樹脂層を形成し、更にこの透明
樹脂層の表面をコロナ放電処理して「ぬれ指数」が38dy
ne/cm2以上となるようにした。次いで透明樹脂層の上に
セルロース系の絵柄インキ(昭和インキ製:SAインキ)
にて杉の板目模様をグラビア印刷法により印刷し、この
上に2液ウレタン系つや消しオーバープリントニス(昭
和インク製:手造りOPニス)を用いてグラビアベタ印刷
し、全面につや消し層を形成し、更に杉の木目模様のう
ち冬目模様部に同調させて下記組成のインキにより盛り
上げ印刷層をグラビア印刷により形成し、次いで2液ウ
レタン系のつや出しニス(昭和インク製:G2Mニス)に
より盛り上げ印刷を行なった部分に同調させてグラビア
印刷を行ない、つや出し層を形成した後、140℃に加熱
して軟化せしめ、表面温度20℃のヘアライン状のエンボ
スロールを設置したエンボス基にて、杉の木目模様の繊
維方向(木の生長方向)にヘアラインの方向を一致させ
てエンボス処理を行ない化粧材を得た。得られた化粧材
は冬目模様部は突出し、春目模様部は奥行き感のある立
体感に富み、本物の杉木材ときわめて類似した外観を有
していた。
盛り上げ印刷層形成用インキ組成 塩化ビニルペースト 63部 DOP 30部 安定剤 2部 溶剤(ソルベッソ) 5部 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明のうずくり調木目化粧材
は、木目模様印刷層の下層に透明樹脂層を設けるととも
に木目模様層の春目模様部を下層を透視可能に構成し、
かつ冬目模様部の上に盛り上げ印刷層を設けたことによ
り、冬目模様部は立体的な盛り上りを有し、春目模様部
は奥行き感を有する結果、立体感に富み、本物の木材様
の優れた外観を有する化粧材である。
は、木目模様印刷層の下層に透明樹脂層を設けるととも
に木目模様層の春目模様部を下層を透視可能に構成し、
かつ冬目模様部の上に盛り上げ印刷層を設けたことによ
り、冬目模様部は立体的な盛り上りを有し、春目模様部
は奥行き感を有する結果、立体感に富み、本物の木材様
の優れた外観を有する化粧材である。
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は本発明うずく
り調木目化粧材の一実施態様の縦断面図である。 1……基材、3……透明樹脂層 4……冬目模様部、5……春目模様部 6……木目模様印刷層、7……盛り上げ印刷層
り調木目化粧材の一実施態様の縦断面図である。 1……基材、3……透明樹脂層 4……冬目模様部、5……春目模様部 6……木目模様印刷層、7……盛り上げ印刷層
Claims (2)
- 【請求項1】基材と、該基材表面に設けられた透明樹脂
層と、該透明樹脂層表面に設けられ、冬目模様部と下層
を透視可能な春目模様部とからなる木目模様印刷層と、
木目模様印刷層の冬目模様部上に設けられた盛り上げ印
刷層とからなることを特徴とするうずくり調木目化粧
材。 - 【請求項2】表面にヘアライン状エンボスが施されてい
る特許請求の範囲第1項記載のうずくり調木目化粧材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61236348A JPH085247B2 (ja) | 1986-10-06 | 1986-10-06 | うずくり調木目化粧材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61236348A JPH085247B2 (ja) | 1986-10-06 | 1986-10-06 | うずくり調木目化粧材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6391282A JPS6391282A (ja) | 1988-04-21 |
JPH085247B2 true JPH085247B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=16999476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61236348A Expired - Lifetime JPH085247B2 (ja) | 1986-10-06 | 1986-10-06 | うずくり調木目化粧材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH085247B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002363896A (ja) * | 2001-06-04 | 2002-12-18 | Saikyosha:Kk | 印刷効果を高めたシート及びその製造方法 |
JP4929609B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2012-05-09 | 大日本印刷株式会社 | 賦型シート |
JP2007253506A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Nippon Gravure Kogyo Kk | 化粧シート及びその印刷装置 |
JP6870268B2 (ja) * | 2016-10-06 | 2021-05-12 | 凸版印刷株式会社 | 加飾紙及び紙器パッケージ |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56154080A (en) * | 1980-04-30 | 1981-11-28 | Matsushita Electric Works Ltd | Artificial ornamental veneer and manufacture thereof |
JPS6026719A (ja) * | 1983-07-26 | 1985-02-09 | Nippon Cement Co Ltd | 場所打コンクリ−ト杭頭部の除去方法 |
JPS6064665A (ja) * | 1983-09-19 | 1985-04-13 | Asahi Tokushu Gohan Kk | 木目化粧板の製造方法 |
JPS61202839A (ja) * | 1985-03-06 | 1986-09-08 | 大日本印刷株式会社 | うずくり調木目化粧材 |
-
1986
- 1986-10-06 JP JP61236348A patent/JPH085247B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6391282A (ja) | 1988-04-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |