JP2002363896A - 印刷効果を高めたシート及びその製造方法 - Google Patents

印刷効果を高めたシート及びその製造方法

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JP2002363896A
JP2002363896A JP2001168785A JP2001168785A JP2002363896A JP 2002363896 A JP2002363896 A JP 2002363896A JP 2001168785 A JP2001168785 A JP 2001168785A JP 2001168785 A JP2001168785 A JP 2001168785A JP 2002363896 A JP2002363896 A JP 2002363896A
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Takao Ichihara
貴生 市原
Kozo Ichihara
孝三 市原
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ICHIHARA KK
SAIKYOSHA KK
Saikyosha Corp
Ichihara Co Ltd
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ICHIHARA KK
SAIKYOSHA KK
Saikyosha Corp
Ichihara Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材シートが金銀紙、フィルム、濃色、パー
ル色の場合でも、また、基材シートが紙やフィルムの場
合でも、白をはじめとする表現したい色をオフセット印
刷、グラビア印刷、あるいはインクリボン印刷方式によ
るプリンターでの印刷でも可能となるようにすること。 【解決手段】 紙または合成樹脂製のフィルムからなる
ベースシート2及び着色層3で基材シート4を構成す
る。基材シート4の着色層3の表面に被印刷層5を形成
する。被印刷層5の材料として、透明セロファン紙(坪
量:20g/m2 〜40g/m2 )を貼合したものであ
る。着色層3への被印刷層5(透明セロファン紙)の貼
合は、ドライラミネーション、ウェットラミネーション
のどちらでも良い。被印刷層5を形成すべく透明セロフ
ァン紙を基材シート4に貼合したことで、シート本体1
を簡単に製造でき、また、巻き取り加工のグラビア印刷
には適合するようになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グラビア印刷やオ
フセット印刷、あるいはインクリボン印刷方式のプリン
ターにも白色をはじめとした色を鮮やかに印刷ができる
ようにした印刷効果を高めたシート及びその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7はカラー印刷を行なうシート本体5
1の要部拡大断面図を示し、このシート本体51は、ベ
ースシート52と、このベースシート52の上面に設け
られた例えば、金色、銀色、濃色、パール色などの着色
層53と、この着色層53の上面に設けられた被印刷層
55とで構成されている。ここで、ベースシート52と
着色層53とで基材シート54とし、ベースシート52
は紙製、合成樹脂製のフィルムなどで構成される。ま
た、上記被印刷層55の上面にインクによりカラー印刷
を行なうようになっている。
【0003】ここで、基材シート54を所謂金銀シート
(表面が金色、銀色のシート)とする場合、金銀シート
(金銀紙)を製造する方法としては、 ベースシート52にアルミ箔を貼合する方法 ベースシート52にアルミ転写箔を転写する方法 ベースシート52にアルミ蒸着による直接蒸着する
方法の3つがある。
【0004】以上が主な金銀シートの製造方法である
が、更に銀の場合は透明な、また、金の場合は黄色等の
色付きの溶剤系の硝化綿、塩化ビニール、アクリル等の
樹脂コートを行なって被印刷層55を形成している。そ
して、この被印刷層55がアルミ加工面の酸化防止、印
刷適正付与保護膜となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の金銀シート(基
材シート54)に意図する図柄を被印刷層55の面にオ
フセット印刷やグラビア印刷を行なう場合、溶剤系樹脂
コート層である被印刷層55に印刷インクが浸透し、両
者が溶けて二層(被印刷層55と印刷インクの二層)が
混ざり合い、光沢の低下を起こすという問題がある。ま
た、金色と印刷インク色が混ざり合い、意図する印刷色
を表現しにくいという問題がある。特に、白色印刷にお
いては、それはクリーム色やベージュのような色合いに
なり、白色鮮明度は低く、白色はほとんど表現できない
という問題があった。
【0006】さらに、従来のシート本体51を用いて印
刷を行なって、例えば化粧品、薬の箱を製造する場合、
印刷面の摩擦係数が大きく、この摩擦を防ぐためにシリ
コンを塗布していた。そのため、箱同士が滑り易くな
り、箱を積み上げにくいという問題もあった。
【0007】また、最近はインクジェットプリンターの
普及により、金銀シートに対してインクジェットプリン
ターで色校正や試作品を作ることが多くなってきてい
る。しかし、インクジェットプリンターで印刷したもの
と、実際にオフセット印刷、グラビア印刷での仕上がり
を比較した場合、光沢、色彩鮮明度、色相など明らかに
仕上がりに違いがあり、インクジェットプリンターでの
仕上がりがすべて優位となっているのが現状である。
【0008】また、インクジェットプリンター以外で
は、インクリボンを使用する印刷方式、特に個人向け等
の卓上印刷機(プリンター)は、シートに対する定着性
や表現性が悪く、インクの剥離やムラが起こってしま
う。しかし、インクジェット方式と比較すると、低コス
ト、印刷仕上がり面に耐水性は優れており、その他耐候
性(太陽光などの自然現象による色の退色、変色に対す
る耐性)のよいインクリボンの開発がなされている。
【0009】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、基材シートが金銀紙、フィルム、濃色、パール
色の場合でも、また、基材シートが紙やフィルムの場合
でも、白をはじめとする表現したい色をオフセット印
刷、グラビア印刷、あるいはインクリボン印刷方式によ
るプリンターでの印刷でも可能となるようにした印刷効
果を高めたシート及びその製造方法を提供することを目
的としているものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載の印刷効果を高めたシートでは、紙材又は合成樹
脂製のフィルムからなるベースシート2に任意の色を着
色した着色層3を設けて基材シート4を構成し、この基
材シート4の着色層3の表面に坪量が20g/m2 〜4
0g/m2 の透明セロファン紙からなる被印刷層5を貼
合してシート本体1を構成していることを特徴としてい
る。
【0011】かかる構成とすることで、グラビア印刷に
貼合したシート本体1を簡単に製造することができる。
【0012】請求項2記載の印刷効果を高めたシートで
は、紙材又は合成樹脂製のフィルムからなるベースシー
ト2に任意の色を着色した着色層3を設けて基材シート
4を構成し、この基材シート4の着色層3の表面に厚さ
が5μm〜20μmの透明フィルムからなる被印刷層5
を貼合してシート本体1を構成していることを特徴とし
ている。
【0013】かかる構成とすることで、グラビア印刷に
適合したシート本体1を簡単に製造することができる。
【0014】請求項3記載の印刷効果を高めたシートで
は、紙材又は合成樹脂製のフィルムからなるベースシー
ト2に任意の色を着色した着色層3を設けて基材シート
4を構成し、この基材シート4の着色層3の表面に水溶
性樹脂をコーティングした後に熱加圧した被印刷層5を
設けてシート本体1を構成していることを特徴としてい
る。
【0015】かかる構成とすることで、グラビア印刷及
びオフセット印刷に貼合したシート本体1を簡単に製造
することができる。また、水溶性樹脂をコーティングし
ているので、シート本体1に強度を付与でき、摩擦や折
り曲げによるひび割れ現象もなくすことができるように
なった。
【0016】請求項4記載の印刷効果を高めたシートで
は、前記基材シート4に金色、銀色、濃色、パール色の
いずれかの基材を用いていることを特徴としている。
【0017】これにより、基材シート4に金色、銀色、
濃色、パール色のいずれかの基材を用いていても、オフ
セット印刷で簡単に白色印刷を意図する図柄のシート本
体1上に表現することができるようになった。
【0018】請求項5記載の印刷効果を高めたシートで
は、前記水溶性樹脂として、アクリル系、塩化ビニリデ
ン、ポリビニルアルコール、カゼインのうちいずれかを
用いていることを特徴としている。
【0019】これにより、オフセット印刷で簡単に白色
印刷を意図する図柄のシート本体1上に表現することが
できるようになった。
【0020】請求項6記載の印刷効果を高めたシートで
は、前記基材シート4に金色、銀色、濃色、パール色の
いずれかの基材を用いていることを特徴としている。
【0021】これにより、基材シート4に金色、銀色、
濃色、パール色のいずれかの基材を用いていても、オフ
セット印刷で簡単に白色印刷を意図する図柄のシート本
体1上に表現することができるようになった。
【0022】請求項7記載の印刷効果を高めたシートで
は、前記水溶性樹脂にアクリル系を用いた場合に、固形
分を約50%とし、坪量を約15g/m2 としているこ
とを特徴としている。
【0023】これにより、耐熱性、光沢性、印刷適正
性、表現性のいずれもが秀でたシート本体1を提供する
ことができるようになった。
【0024】請求項8記載の印刷効果を高めたシートの
製造方法では、紙材又は合成樹脂製のフィルムからなる
ベースシート2に任意の色を着色した着色層3を設けて
基材シート4を構成し、この基材シート4の着色層3の
表面に水溶性樹脂をコーティングした後に温度、速度、
圧力を、 温度 : 100℃〜150℃ 速度 : 毎分5m〜10m 圧力 : 0.3MPa〜0.55MPa の条件で熱加圧すると共に、表面を無地とした加圧ロー
ル13にて熱加圧して被印刷層5を形成してシート本体
1を製造するようにしていることを特徴としている。
【0025】これにより、強光沢性の表面を備えたシー
ト本体1を簡単に製造することができる。
【0026】請求項9記載の印刷効果を高めたシートの
製造方法では、紙材又は合成樹脂製のフィルムからなる
ベースシート2に任意の色を着色した着色層3を設けて
基材シート4を構成し、この基材シート4の着色層3の
表面に水溶性樹脂をコーティングした後に温度、速度、
圧力を、 温度 : 50℃〜100℃ 速度 : 毎分10m〜20m 圧力 : 0.3MPa〜0.55MPa の条件で熱加圧すると共に、表面を微粒面とした加圧ロ
ール13にて熱加圧して被印刷層5を形成してシート本
体1を製造するようにしていることを特徴としている。
【0027】これにより、つや消しの表面を備えたシー
ト本体1を簡単に製造することができる。
【0028】請求項10記載の印刷効果を高めたシート
の製造方法では、紙材又は合成樹脂製のフィルムからな
るベースシート2に任意の色を着色した着色層3を設け
て基材シート4を構成し、この基材シート4の着色層3
の表面に水溶性樹脂をコーティングした後に温度、速
度、圧力を、 温度 : 70℃〜120℃ 速度 : 毎分10m〜30m 圧力 : 0.3MPa〜0.55MPa の条件で熱加圧すると共に、表面を深度の小さい彫刻面
とした加圧ロール13にて熱加圧して被印刷層5を形成
してシート本体1を製造するようにしていることを特徴
としている。
【0029】これにより、絹目柄や反射柄などの柄物の
面を備えたシート本体1を簡単に製造することができ
る。
【0030】請求項11記載の印刷効果を高めたシート
では、紙材又は合成樹脂製のフィルムからなるベースシ
ート2に任意の色を着色した着色層3を設けて基材シー
ト4を構成し、この基材シート4の着色層3の表面にエ
チレン・メタクリル酸共重合物の金属塩を貼合あるいは
コーティングした後に熱加圧した被印刷層5を設けてシ
ート本体1を構成していることを特徴としている。
【0031】かかる構成とすることで、例えば、インク
リボン印刷方式のプリンターで印刷する場合でも、綺麗
に印刷を行なうことができるシート本体1を提供でき
る。
【0032】請求項12記載の印刷効果を高めたシート
では、前記エチレン・メタクリル酸共重合物の金属塩を
用いる場合に、固形分を約45%で、坪量を10g/m
2 〜20g/m2 としていることを特徴としている。
【0033】これにより、印刷後のシート本体1を例え
ば、水中に5時間放置しておいても被印刷層5に印刷し
たインクの剥離が全くないという耐水性を非常に向上さ
せると共に、インクリボン印刷方式の場合にも好適例な
シート本体1を提供することができる。
【0034】請求項13記載の印刷効果を高めたシート
の製造方法では、紙材又は合成樹脂製のフィルムからな
るベースシート2に任意の色を着色した着色層3を設け
て基材シート4を構成し、この基材シート4の着色層3
の表面にエチレン・メタクリル酸共重合物の金属塩を貼
合あるいはコーティングした後に温度、速度、圧力を、 温度 : 100℃〜150℃ 速度 : 毎分5m〜10m 圧力 : 0.3MPa〜0.55MPa の条件で熱加圧すると共に、表面を無地とした加圧ロー
ル13にて熱加圧して被印刷層5を形成してシート本体
1を製造するようにしていることを特徴としている。
【0035】これにより、強光沢性の表面を備えたシー
ト本体1を簡単に製造することができると共に、インク
リボン印刷方式にも好適例なシート本体1を提供するこ
とができる。
【0036】請求項14記載の印刷効果を高めたシート
の製造方法では、紙材又は合成樹脂製のフィルムからな
るベースシート2に任意の色を着色した着色層3を設け
て基材シート4を構成し、この基材シート4の着色層3
の表面にエチレン・メタクリル酸共重合物の金属塩を貼
合あるいはコーティングした後に温度、速度、圧力を、 温度 : 50℃〜100℃ 速度 : 毎分10m〜20m 圧力 : 0.3MPa〜0.55MPa の条件で熱加圧すると共に、表面を微粒面とした加圧ロ
ール13にて熱加圧して被印刷層5を形成してシート本
体1を製造するようにしていることを特徴としている。
【0037】これにより、つや消しの表面を備えたシー
ト本体1を簡単に製造することができ、また、インクリ
ボン印刷方式にも好適例なシート本体1を提供すること
ができる。
【0038】請求項15記載の印刷効果を高めたシート
の製造方法では、紙材又は合成樹脂製のフィルムからな
るベースシート2に任意の色を着色した着色層3を設け
て基材シート4を構成し、この基材シート4の着色層3
の表面にエチレン・メタクリル酸共重合物の金属塩を貼
合あるいはコーティングした後に温度、速度、圧力を、 温度 : 70℃〜120℃ 速度 : 毎分10m〜30m 圧力 : 0.3MPa〜0.55MPa の条件で熱加圧すると共に、表面を深度の小さい彫刻面
とした加圧ロール13にて熱加圧して被印刷層5を形成
してシート本体1を製造するようにしていることを特徴
としている。
【0039】これにより、絹目柄や反射柄などの柄物の
面を備えたシート本体1を簡単に製造することができ、
また、インクリボン印刷方式にも好適例なシート本体1
を提供することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。図1は所謂金銀シートの場合のシート本体1の要部
拡大断面図を示し、ベースシート2及び着色層3からな
る基材シート4は従来と同様の構成である。また、ベー
スシート2は、紙または合成樹脂製のフィルムである。
ここで、被印刷層5の材料として、透明セロファン紙
(坪量:20g/m2 〜40g/m2 )を貼合したもの
である。着色層3への被印刷層5(透明セロファン紙)
の貼合は、ドライラミネーション、ウェットラミネーシ
ョンのどちらでも良い。
【0041】この実施形態においては、上記のように被
印刷層5を透明セロファン紙を基材シート4に貼合して
形成したことで、シート本体1を簡単に製造でき、ま
た、巻き取り加工のグラビア印刷には適合するようにな
った。しかし、被印刷層5であるセロファン紙が湿度変
化し、オフセット印刷には適合しにくいことが判明し
た。
【0042】(第2の実施の形態)図2は第2の実施形
態を示し、シート本体1の構成は図1の場合と同様であ
るが、被印刷層5の材料として、透明フィルムを貼合し
たものである。このフィルムは、例えば、ポリエステ
ル、ポリプロピレン、塩化ビニールを用い、厚みを5μ
m〜20μmとしている。また、着色層3への被印刷層
5(フィルム)への貼合は、ドライラミネーション、ウ
ェットラミネーションのどちらでも良い。
【0043】この実施形態では、先の実施形態と同様に
シート本体1を簡単に製造でき、また、巻き取りグラビ
ア印刷には適合しているが、印刷後のシート本体1がカ
ールし易く、オフセット印刷のインクの乗りも悪く、適
合性は今一つであった。
【0044】(第3の実施の形態)図3に第3の実施形
態を示す。基材シート4の構成は先の実施形態と同様で
あるが、被印刷層5の材料としては、水溶性樹脂(アク
リル系、塩化ビニリデン、カゼイン、ポリビニルアルコ
ール等)を用い、これらの水溶性樹脂を下記の要領で直
接コートした後に、熱加圧による加工を行なう。
【0045】基材シート4の表面への水溶性樹脂をコー
ティングするコーティング機としては、例えば、グラビ
アロールコート、ロールコート、リバースロールコート
があるが、いずれを用いても良い。また、水溶性樹脂の
コート量(ウェット)は、使用する材料により以下のよ
うに設定している。 アクリル系 (固形分約50%)約15g/m2 塩化ビニリデン (固形分約45%)約20g/m2 カゼイン (固形分約20%)約20g/m2 ポリビニルアルコール (固形分約20%)約30g/m2
【0046】また、熱加圧加工における、シート本体1
への強光沢加工、つや消し加工、柄物加工を行なう場合
の温度、速度、圧力は以下のようにしている。 強光沢加工 加圧ロール(無地ロール) 温度 : 100℃〜150℃ 速度 : 毎分5m〜10m 圧力 : 0.3MPa〜0.55MPa つや消し加工 加圧ロール(微粒面ロール) 温度 : 50℃〜100℃ 速度 : 毎分10m〜20m 圧力 : 0.3MPa〜0.55MPa 柄物加工 加圧ロール(深度の小さい彫刻ロール
(絹目柄、反射柄)) 温度 : 70℃〜120℃ 速度 : 毎分10m〜30m 圧力 : 0.3MPa〜0.55MPa
【0047】図4は上記のシート本体1を熱加圧加工す
る場合の図を示しており、回動自在な送りロール11に
は熱加圧加工前(基材シート4の表面に被印刷層5(水
溶性樹脂)を貼合した状態)のシート本体1aが巻回さ
れている。このシート本体1aが熱加圧装置12へ移送
されて該熱加圧装置12により熱加圧加工を行なうよう
になっている。
【0048】この熱加圧装置12は、回動自在な加圧ロ
ール13とこの加圧ロール13を受ける回動自在な受け
ロール14とで構成されており、加圧ロール13は上下
方向に移動可能で、図外の加圧装置により受けロール1
4側に所定の圧力にて加圧される。また、加圧ロール1
3は、駆動装置(図示せず)により回転制御されてお
り、上記の速度で加圧ロール13及び受けロール14が
回転するようになっている。この加圧ロール13の種類
を、強光沢加工の場合には無地ロールを、つや消し加工
の場合には微粒面ロールを、柄物加工の場合には深度の
小さい彫刻ロールをそれぞれ使用するようにしている。
【0049】また、熱加圧装置12には、加熱装置(図
示せず)が設けられていて、上記の温度となるように温
度制御される。さらに、熱加圧装置12によりシート本
体1aが熱加圧加工されて、この熱加圧加工されたシー
ト本体1が巻き取りロール15により巻き取られる。
【0050】なお、図4では、被印刷層5(水溶性樹
脂)を貼合したシート本体1aを送りロール11にて巻
回しているが、被印刷層5を貼合する前の基材シート4
を送りロール11に巻回しておき、送りロール11から
移送した基材シート4を上記のコーティング機を熱加圧
装置12の前段で配置し、コーティング機にて基材シー
ト4をコーティングし、その後に連続して熱加圧装置1
2にシート本体1aを搬送するようにしても良い。
【0051】上記のようにして製造したシート本体1の
性能比較結果を図5に示す。シート本体1の耐熱性、光
沢性、印刷適正、表現性の総合評価では、コスト面も含
めてアクリル系の水溶性樹脂を被印刷層5とすることが
良好な結果となった。特に、上述の水溶性樹脂を被印刷
層5として形成することで、グラビア印刷、オフセット
印刷にも適合するようになり、白色をはじめとした表現
したい色を、オフセット印刷やグラビア印刷でも可能に
なった金銀シートのシート本体1を開発することができ
た。
【0052】また、シート本体1の被印刷層5の面を、
強光沢加工面、つや消し加工面、柄物加工面とする場合
には、熱加圧装置12において、温度、速度、圧力をそ
れぞれ上述した条件で熱加圧加工することで、シート本
体1の被印刷層5面に強光沢、つや消し、柄物を綺麗に
形成することができる。
【0053】なお、金銀シートに対して、汎用インクジ
ェットプリンターは白色インクが製造されておらず、白
色印刷ができないが、今回の開発で、オフセット印刷で
簡単に白色印刷を意図する図柄の金銀シート(シート本
体1)上に表現することができるようになった。また、
被印刷層5を水溶性樹脂によるコーティングにより、シ
ート本体1自体に強度が付与されて、摩擦や折り曲げに
よるひび割れ現象もなくなった。さらに、本発明のシー
ト本体1では、印刷後においても表面は摩擦係数が小さ
くなり、例えば、化粧品や薬の箱に適用した場合、箱同
士が滑りにくくなって、箱を積み上げても滑って落下す
ることもなくなった。
【0054】なお、上記の各実施形態において、ベース
シート2を紙またはフィルムとした金銀シートの基材シ
ート4として説明したが、金銀シートに限らず、基材シ
ート4の着色層3を濃色(印刷では表現できないような
色)、パール色などとした場合も同様である。
【0055】(第4の実施の形態)図6は第4の実施形
態のシート本体1の要部拡大断面図を示している。この
実施形態では、インクリボン式のプリンターにおける印
刷効果を高めたシートを提供するようにしたものであ
る。すなわち、ブロッキングを起こさないフィルムのベ
ースシートへの貼合、又はベースシートに樹脂コートし
た基材シートと印刷インクとが馴染み易いように柔軟性
と低温シール性を、また絶対条件である平滑性を付与し
て解決するようにしたものである。
【0056】この実施形態では、基材シート4の材料、
構成は先の実施形態と同様であり、着色層3を金色、銀
色とした金銀シートの基材シート4でもよく、また、着
色層3をパール色としたり、他の任意の色とした基材シ
ート4でも良い。また、ベースシート2のフィルムとし
ては、透明フィルムやオーロラフィルムを用いるように
しても良い。
【0057】基材シート4の表面に貼合する被印刷層5
の材料としては、三井石油化学株式会社製のケミパール
(登録商標)S−120又はS−100、ポリエチレン
フィルム、ポリスチレンフィルム、アクリル樹脂、CP
Pフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフ
ィルム、硬化綿、セロファン紙等である。なお、上記ケ
ミパールは、エチレン・メタクリル酸共重合物の金属塩
からなっている。
【0058】上記のケミパール、樹脂、フィルム等の貼
合は、先の実施形態と同様にコーティング機でコーティ
ングしたり、ドライラミネーション又はウェットラミネ
ーションで貼合するようにしている。なお、ケミパール
の基材シート4への塗布量は固形分約45%で、ウェッ
トは10g/m2 〜20g/m2 である。また、基材シ
ート4に被印刷層5を貼合したシート本体1への熱加圧
装置12による強光沢加工、つや消し加工、深度の小さ
い彫刻ロール加工での温度、速度、圧力の条件は先の実
施形態と同じである。
【0059】熱加圧装置12によるシート本体1の熱加
圧加工後の、水中に5時間放置した場合の耐水性の強度
の比較結果(シート本体1に印刷した後の被印刷層5に
印刷したインクの剥離の有無)は以下の通りである。 ケミパール 全く変化なし ポリエチレンフィルム 1時間後剥離 ポリスチレンフィルム 1時間後剥離 アクリル樹脂 30分後剥離 CPPフィルム 30分後剥離 ポリエステルフィルム 15分後剥離 セロファン紙 1分で剥離
【0060】上記の結果から三井石油化学株式会社製の
ケミパール(登録商標)S−120又はS−100を被
印刷層5に使用したものが現在では最適であった。ま
た、シート本体1の被印刷層5の面を、強光沢加工面、
つや消し加工面、柄物加工面とする場合には、熱加圧装
置12において、温度、速度、圧力をそれぞれ上述した
条件で熱加圧加工することで、シート本体1の被印刷層
5面に強光沢、つや消し、柄物を綺麗に形成することが
できる。
【0061】ポリエチレン、ポリスチレンフィルム、C
PPフィルム等のシートも有効であるが、インクの剥離
現象がおきやすい。ポリプロピレンフィルム、ポリエス
テルフィルムは、効果が今一つで硬化綿やアクリル系等
の耐熱性のある硬い材料は密着性が悪く適合しにくい。
セロファン紙は耐水性が全くなくなる。
【0062】基材シート4に上記ケミパールを材料とし
た被印刷層5をコーティング後に熱加圧装置12により
熱加圧することで、製造したシート本体1を、例えば、
アルプス電機株式会社製造のインクリボン印刷方式のプ
リンターで印刷すると、今まで表現できないような仕上
がりにすることができた。特に各種の色の鮮やかさが秀
でるようになった。
【0063】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の印刷効果を高め
たシートによれば、基材シートの着色層の表面に坪量が
20g/m2 〜40g/m2 の透明セロファン紙からな
る被印刷層を貼合してシート本体を構成しているので、
グラビア印刷に貼合したシート本体を簡単に製造するこ
とができる。
【0064】請求項2記載の印刷効果を高めたシートに
よれば、基材シートの着色層の表面に厚さが5μm〜2
0μmの透明フィルムからなる被印刷層を貼合してシー
ト本体を構成しているので、グラビア印刷に適合したシ
ート本体を簡単に製造することができる。
【0065】請求項3記載の印刷効果を高めたシートに
よれば、基材シートの着色層の表面に水溶性樹脂をコー
ティングした後に熱加圧した被印刷層を設けてシート本
体を構成しているので、グラビア印刷及びオフセット印
刷に貼合したシート本体を簡単に製造することができ
る。また、水溶性樹脂をコーティングしているので、シ
ート本体に強度を付与でき、摩擦や折り曲げによるひび
割れ現象もなくすことができるようになった。
【0066】請求項4記載の印刷効果を高めたシートに
よれば、基材シートに金色、銀色、濃色、パール色のい
ずれかの基材を用いていても、オフセット印刷で簡単に
白色印刷を意図する図柄のシート本体上に表現すること
ができるようになった。
【0067】請求項5記載の印刷効果を高めたシートに
よれば、水溶性樹脂として、アクリル系、塩化ビニリデ
ン、ポリビニルアルコール、カゼインのうちいずれかを
用いているので、オフセット印刷で簡単に白色印刷を意
図する図柄のシート本体上に表現することができるよう
になった。
【0068】請求項6記載の印刷効果を高めたシートに
よれば、基材シートに金色、銀色、濃色、パール色のい
ずれかの基材を用いていても、オフセット印刷で簡単に
白色印刷を意図する図柄のシート本体上に表現すること
ができるようになった。
【0069】請求項7記載の印刷効果を高めたシートに
よれば、前記水溶性樹脂にアクリル系を用いた場合に、
固形分を約50%とし、坪量を約15g/m2 としてい
るので、耐熱性、光沢性、印刷適正性、表現性のいずれ
もが秀でたシート本体を提供することができるようにな
った。
【0070】請求項8記載の印刷効果を高めたシートの
製造方法によれば、表面を無地とした加圧ロールにて熱
加圧して被印刷層を形成してシート本体を製造するよう
にしているので、強光沢性の表面を備えたシート本体を
簡単に製造することができる。
【0071】請求項9記載の印刷効果を高めたシートの
製造方法によれば、表面を微粒面とした加圧ロールにて
熱加圧して被印刷層を形成してシート本体を製造するよ
うにしているので、つや消しの表面を備えたシート本体
を簡単に製造することができる。
【0072】請求項10記載の印刷効果を高めたシート
の製造方法によれば、表面を深度の小さい彫刻面とした
加圧ロールにて熱加圧して被印刷層を形成してシート本
体を製造するようにしているので、絹目柄や反射柄など
の柄物の面を備えたシート本体を簡単に製造することが
できる。
【0073】請求項11記載の印刷効果を高めたシート
によれば、基材シートの着色層の表面にエチレン・メタ
クリル酸共重合物の金属塩を貼合あるいはコーティング
した後に熱加圧した被印刷層を設けてシート本体を構成
しているので、例えば、インクリボン印刷方式のプリン
ターで印刷する場合でも、綺麗に印刷を行なうことがで
きるシート本体を提供できる。
【0074】請求項12記載の印刷効果を高めたシート
によれば、前記エチレン・メタクリル酸共重合物の金属
塩を用いる場合に、固形分を約45%で、坪量を10g
/m 2 〜20g/m2 としているので、印刷後のシート
本体を例えば、水中に5時間放置しておいても被印刷層
に印刷したインクの剥離が全くないという耐水性を非常
に向上させると共に、インクリボン印刷方式の場合にも
好適例なシート本体を提供することができる。
【0075】請求項13記載の印刷効果を高めたシート
の製造方法によれば、表面を無地とした加圧ロールにて
熱加圧して被印刷層を形成してシート本体を製造するよ
うにしているので、強光沢性の表面を備えたシート本体
を簡単に製造することができると共に、インクリボン印
刷方式にも好適例なシート本体を提供することができ
る。
【0076】請求項14記載の印刷効果を高めたシート
の製造方法によれば、表面を微粒面とした加圧ロールに
て熱加圧して被印刷層を形成してシート本体を製造する
ようにしているので、つや消しの表面を備えたシート本
体を簡単に製造することができ、また、インクリボン印
刷方式にも好適例なシート本体を提供することができ
る。
【0077】請求項15記載の印刷効果を高めたシート
の製造方法によれば、表面を深度の小さい彫刻面とした
加圧ロールにて熱加圧して被印刷層を形成してシート本
体を製造するようにしているので、絹目柄や反射柄など
の柄物の面を備えたシート本体を簡単に製造することが
でき、また、インクリボン印刷方式にも好適例なシート
本体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における被印刷層を
透明セロファン紙とした場合のシート本体の要部拡大断
面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における被印刷層を
フィルムとした場合のシート本体の要部拡大断面図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施の形態における被印刷層を
水溶性樹脂とした場合のシート本体の要部拡大断面図で
ある。
【図4】本発明の第3の実施の形態におけるシート本体
を熱加圧して製造する場合の図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態における各種の水溶
性樹脂の性能比較結果を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態におけるシート本体
の要部拡大断面図である。
【図7】従来例の被印刷層を溶剤系の樹脂した場合のシ
ート本体の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 シート本体 2 ベースシート 3 着色層 4 基材シート 5 被印刷層 12 熱加圧装置 13 加圧ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市原 孝三 滋賀県大津市稲葉台29番6号 株式会社い ちはら内 Fターム(参考) 4L055 AG46 AG64 AG67 AG71 AG99 AH37 AH50 AJ02 BE08 BE14 EA08 EA14 EA20 EA23 FA15 FA30 GA15 GA40 GA50

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙材又は合成樹脂製のフィルムからなるベ
    ースシート(2)に任意の色を着色した着色層(3)を
    設けて基材シート(4)を構成し、この基材シート
    (4)の着色層(3)の表面に坪量が20g/m2 〜4
    0g/m2 の透明セロファン紙からなる被印刷層(5)
    を貼合してシート本体(1)を構成していることを特徴
    とする印刷効果を高めたシート。
  2. 【請求項2】紙材又は合成樹脂製のフィルムからなるベ
    ースシート(2)に任意の色を着色した着色層(3)を
    設けて基材シート(4)を構成し、この基材シート
    (4)の着色層(3)の表面に厚さが5μm〜20μm
    の透明フィルムからなる被印刷層(5)を貼合してシー
    ト本体(1)を構成していることを特徴とする印刷効果
    を高めたシート。
  3. 【請求項3】紙材又は合成樹脂製のフィルムからなるベ
    ースシート(2)に任意の色を着色した着色層(3)を
    設けて基材シート(4)を構成し、この基材シート
    (4)の着色層(3)の表面に水溶性樹脂をコーティン
    グした後に熱加圧した被印刷層(5)を設けてシート本
    体(1)を構成していることを特徴とする印刷効果を高
    めたシート。
  4. 【請求項4】前記基材シート(4)に金色、銀色、濃
    色、パール色のいずれかの基材を用いていることを特徴
    とする請求項1〜請求項3にいずれか記載の印刷効果を
    高めたシート。
  5. 【請求項5】前記水溶性樹脂として、アクリル系、塩化
    ビニリデン、ポリビニルアルコール、カゼインのうちい
    ずれかを用いていることを特徴とする請求項3記載の印
    刷効果を高めたシート。
  6. 【請求項6】前記基材シート(4)に金色、銀色、濃
    色、パール色のいずれかの基材を用いていることを特徴
    とする請求項5記載の印刷効果を高めたシート。
  7. 【請求項7】前記水溶性樹脂にアクリル系を用いた場合
    に、固形分を約50%とし、坪量を約15g/m2 とし
    ていることを特徴とする請求項3に記載の印刷効果を高
    めたシート。
  8. 【請求項8】紙材又は合成樹脂製のフィルムからなるベ
    ースシート(2)に任意の色を着色した着色層(3)を
    設けて基材シート(4)を構成し、この基材シート
    (4)の着色層(3)の表面に水溶性樹脂をコーティン
    グした後に、温度、速度、圧力を、 温度 : 100℃〜150℃ 速度 : 毎分5m〜10m 圧力 : 0.3MPa〜0.55MPa の条件で熱加圧すると共に、表面を無地とした加圧ロー
    ル(13)にて熱加圧して被印刷層(5)を形成してシ
    ート本体(1)を製造するようにしていることを特徴と
    する印刷効果を高めたシートの製造方法。
  9. 【請求項9】紙材又は合成樹脂製のフィルムからなるベ
    ースシート(2)に任意の色を着色した着色層(3)を
    設けて基材シート(4)を構成し、この基材シート
    (4)の着色層(3)の表面に水溶性樹脂をコーティン
    グした後に、温度、速度、圧力を、 温度 : 50℃〜100℃ 速度 : 毎分10m〜20m 圧力 : 0.3MPa〜0.55MPa の条件で熱加圧すると共に、表面を微粒面とした加圧ロ
    ール(13)にて熱加圧して被印刷層(5)を形成して
    シート本体(1)を製造するようにしていることを特徴
    とする印刷効果を高めたシートの製造方法。
  10. 【請求項10】紙材又は合成樹脂製のフィルムからなる
    ベースシート(2)に任意の色を着色した着色層(3)
    を設けて基材シート(4)を構成し、この基材シート
    (4)の着色層(3)の表面に水溶性樹脂をコーティン
    グした後に、温度、速度、圧力を、 温度 : 70℃〜120℃ 速度 : 毎分10m〜30m 圧力 : 0.3MPa〜0.55MPa の条件で熱加圧すると共に、表面を深度の小さい彫刻面
    とした加圧ロール(13)にて熱加圧して被印刷層
    (5)を形成してシート本体(1)を製造するようにし
    ていることを特徴とする印刷効果を高めたシートの製造
    方法。
  11. 【請求項11】紙材又は合成樹脂製のフィルムからなる
    ベースシート(2)に任意の色を着色した着色層(3)
    を設けて基材シート(4)を構成し、この基材シート
    (4)の着色層(3)の表面にエチレン・メタクリル酸
    共重合物の金属塩を貼合あるいはコーティングした後に
    熱加圧した被印刷層(5)を設けてシート本体(1)を
    構成していることを特徴とする印刷効果を高めたシー
    ト。
  12. 【請求項12】前記エチレン・メタクリル酸共重合物の
    金属塩を用いる場合に、固形分を約45%で、坪量を1
    0g/m2 〜20g/m2 としていることを特徴とする
    請求項11記載の印刷効果を高めたシート。
  13. 【請求項13】紙材又は合成樹脂製のフィルムからなる
    ベースシート(2)に任意の色を着色した着色層(3)
    を設けて基材シート(4)を構成し、この基材シート
    (4)の着色層(3)の表面にエチレン・メタクリル酸
    共重合物の金属塩を貼合あるいはコーティングした後に
    温度、速度、圧力を、 温度 : 100℃〜150℃ 速度 : 毎分5m〜10m 圧力 : 0.3MPa〜0.55MPa の条件で熱加圧すると共に、表面を無地とした加圧ロー
    ル(13)にて熱加圧して被印刷層(5)を形成してシ
    ート本体(1)を製造するようにしていることを特徴と
    する印刷効果を高めたシートの製造方法。
  14. 【請求項14】紙材又は合成樹脂製のフィルムからなる
    ベースシート(2)に任意の色を着色した着色層(3)
    を設けて基材シート(4)を構成し、この基材シート
    (4)の着色層(3)の表面にエチレン・メタクリル酸
    共重合物の金属塩を貼合あるいはコーティングした後に
    温度、速度、圧力を、 温度 : 50℃〜100℃ 速度 : 毎分10m〜20m 圧力 : 0.3MPa〜0.55MPa の条件で熱加圧すると共に、表面を微粒面とした加圧ロ
    ール(13)にて熱加圧して被印刷層(5)を形成して
    シート本体(1)を製造するようにしていることを特徴
    とする印刷効果を高めたシート。
  15. 【請求項15】紙材又は合成樹脂製のフィルムからなる
    ベースシート(2)に任意の色を着色した着色層(3)
    を設けて基材シート(4)を構成し、この基材シート
    (4)の着色層(3)の表面にエチレン・メタクリル酸
    共重合物の金属塩を貼合あるいはコーティングした後に
    温度、速度、圧力を、 温度 : 70℃〜120℃ 速度 : 毎分10m〜30m 圧力 : 0.3MPa〜0.55MPa の条件で熱加圧すると共に、表面を深度の小さい彫刻面
    とした加圧ロール(13)にて熱加圧して被印刷層
    (5)を形成してシート本体(1)を製造するようにし
    ていることを特徴とする印刷効果を高めたシートの製造
    方法。
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