JPH0818398B2 - 印刷コンクリートパネル及びその製造方法 - Google Patents

印刷コンクリートパネル及びその製造方法

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JPH0818398B2
JPH0818398B2 JP63218098A JP21809888A JPH0818398B2 JP H0818398 B2 JPH0818398 B2 JP H0818398B2 JP 63218098 A JP63218098 A JP 63218098A JP 21809888 A JP21809888 A JP 21809888A JP H0818398 B2 JPH0818398 B2 JP H0818398B2
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貴久 服部
利彦 城代
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小野田エー・エル・シー・株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は軽量気泡コンクリート(以下「ALC」とい
う。)パネルの表面に模様、色彩、文字等を印刷して成
る印刷コンクリートパネル及びその製造方法に関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題) 表面に模様等を印刷したコンクリート製品を製造する
方法としては、従来、特開昭48−102824号に示されたも
のがある。これは、型枠内にセメントスラリーを流し込
んでコンクリート製品を成形するに際し、必要な模様を
印刷した転写シートを予め型枠内面に配置しておき、ス
ラリーの硬化後、脱型して製品表面に付着した転写シー
トを剥離して印刷された模様のみを製品表面に残すとい
う方法である。
ところが、この方法はそのままALCパネルの場合に適
用することはできない。それは、ALCパネルは成形過程
で原料スラリー内に多量の気泡を発生させて製造するた
め、パネル表面に微細な凹凸が生ずることになり、この
結果、印刷模様の鮮明さが失われてしまうからである。
また、この方法では成形品表面にしか模様を付すことが
できないから、1個の型枠によって1枚の模様付きパネ
ルしか成形できない。このため、大型のブロックから多
数のパネルを切り出すという現在広く行われている大量
生産向きの製法を採用できず、生産性に劣るという欠点
がある。
これに対して、ALCパネルとして成形した後、或いは
パネル状に切り出した後に、一般的な転写技術を応用し
て印刷模様を形成することも考えられる。しかし、この
ような方法を採用しても、基材としてのALCパネルは吸
水性・含水性に富むという特殊な事情があるため、転写
された印刷模様層がパネル内部の水分の影響によって変
質を受けたり、部分的に剥がれ・膨れ等が生じたりし易
く、結局、美しく且つ耐久性がある良好な印刷模様層を
形成することができない。
そこで、本発明の目的は、ALCパネルを基材としてい
ても、その表面に鮮明で且つ耐久性に優れた印刷模様を
有する印刷コンクリートパネルを提供するにあり、また
これを高い生産性で製造できる生産方法を提供するにあ
る。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の印刷コンクリートパネルは、上記課題を解決
するために、ALCパネルの表面に、プライマ層と、実質
的に非透水性を有する塗膜層と、印刷模様層とを順に重
ねた構成を採用する(請求項1の発明)。
また、印刷模様層の表面に更に重ねてトップコート層
を設けても良い(請求項2の発明)。
そして、かかる構成の印刷コンクリートパネルを製造
するにあたっては、ALCパネルの表面にこれに対して親
和性があるプライマ層を形成する工程と、平坦化手段に
よりプライマ層に重ねて第1塗膜層を形成する工程と、
スプレー手段により第1塗膜層の表面に第2塗膜層を形
成する工程と、この第2塗膜層の表面に印刷模様層を形
成する工程と、この印刷模様層の表面にトップコート層
を形成する工程とを順に実行することが好ましい(請求
項3の発明)。
(作用) 請求項1の発明によれば、ALCパネルの表面と印刷模
様層との間には、プライマ層と実質的に非透水性を有す
る塗膜層とが介在する構造となる。このため、印刷模様
層はALC特有の凹凸面ではなく、それよりも十分に平滑
な塗膜層に重ねて形成されることになり、鮮明な印刷模
様が得られる。また、仮にALCパネル内に水分が含まれ
ていても、塗膜層が非透水性を有するから、その水分の
影響によって印刷模様層が悪影響を受けることはない。
請求項2の発明によれば、トップコート層によって印
刷模様層の確実な保護が可能になり、耐久性が一層向上
する。
請求項3の発明によれば、上記構成の印刷コンクリー
トパネルを簡単に製造できる。即ち、平坦化手段により
第1塗膜層を形成するから、ALCパネル特有の凹凸面を
十分に埋めることができる肉厚を有し且つ表面が平滑な
塗膜を簡単に形成できる。また、基材として完成したAL
Cパネルに対して各工程を進めて行くことができるか
ら、まず大形のブロックを成形しこれから多数のパネル
を切り出すという大量生産に適した製法を採用すること
ができ、全体の生産性を大きく高めることができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例につき図面を参照して説明す
る。
まず基材としてのALCパネル1は基本的には従来と同
等な量産手段によって製造される。即ち、予め多数組の
補強筋を配置した型枠内に原料スラリーを流し込み、そ
の型枠内で原料スラリーを発泡状態で半硬化状態にす
る。この後、この半硬化ブロックをピアノ線等により多
数のパネル状に切断し、オートクレーブ養生して完全硬
化させるのである。
さて、上述のようにして製造されたALCパネル1は表
面にALC特有の無数の凹凸を有し、その様子は第2図に
拡大して示す通りである。そこで、まずALCパネル1の
表面にALCと親和性があるプライマ塗料を例えばスプレ
ー或いは刷毛塗りにより塗布し、第3図に示すようにプ
ライマ層2を形成する。次いで、第4図に示すようにプ
ライマ層2の表面に例えば合成樹脂エマルジョン塗料を
平坦化手段たるブレードコーターにて塗布することによ
り、実質的に非透水性の第1塗膜層3が形成される。こ
のようにブレードコーターによって形成された第1塗膜
層3は平坦で且つ比較的厚肉となるので、ALCパネル1
表面の比較的深い凹凸は十分に埋められて表面が平滑に
なる。尚、ここで使用される合成樹脂エマルジョン塗料
としては、アクリル系、シリコン系、その他撥水性樹脂
のエマルジョン塗料が使用でき、中でもアクリル系エマ
ルジョン塗料が最も好適する。
この後、第1塗膜層3を乾燥させると、第5図に示す
ように僅かに乾燥収縮を生ずる。そこで、第1塗膜層3
の表面にスプレーにより合成樹脂エマルジョン塗料を薄
く塗布し、第6図に示すように第2塗膜層4を形成す
る。次いで、この第2塗膜層4の乾燥後、例えば大理石
や花崗岩等の自然石模様が印刷された転写紙5を第2塗
膜層4に重ね、第7図に示すように例えば加熱ローラー
6にて押圧する。この後、転写紙5の台紙を剥がせば、
第8図に示すように転写紙5の印刷模様層5aが第2塗膜
層4に密着して残り、ALCパネル1の表面に自然石模様
が形成される。そして、パネル全面に印刷模様層5aを覆
うようにシリコン樹脂塗料或いはフッソ樹脂塗料を塗布
してトップコート層7を形成し、これにて印刷コンクリ
ートパネルが完成する。
上述のように製造した印刷コンクリートパネルでは、
ALCパネル1と印刷模様層5aとの間に実質的に非透水性
の塗膜層3、4が形成されているから、ALCパネル1が
本来的に吸水性・含水性に富むという事情があってALC
パネル1内に水分が浸透したとしても、その水分により
印刷模様層5aが悪影響を受けてその剥がれ・膨れが生ず
ることを未然に防止することができる。これにより、印
刷コンクリートパネルとしての耐久性が大きく向上す
る。尚、このような効果を得るための塗膜層3,4の非透
水性能としては、JIS−A6910で規定する透水性が0.5ml
以下となるものが望ましい。
また、ALCパネル1の表面には無数の比較的深い凹凸
が生ずるという事情があるが、その凹凸は塗膜層3、4
によって平滑化されるため、印刷模様層5aが鮮明さを失
うおそれもなく、繊細で美麗な印刷模様を得ることがで
き、本実施例の自然石模様のような複雑な模様でも確実
に再現することができる。更には、塗膜層3、4はALC
パネル1に対し親和性があるプライマ層2を介してALC
パネル1に塗布されているから、ALCパネル1の吸水性
が抑えられ第1塗膜層3とALCパネル1との密着性が向
上する。このため、塗膜層3、4がALCパネル1表面の
凹凸を埋めるべく比較的厚く形成されるという事情があ
っても、塗膜層3、4のALCパネル1に対する密着力は
極めて大きくなり、この面からも耐久性を高めることが
でき、しかも塗膜層3,4の乾燥収縮が少なくなって平滑
性も一層向上する。また、従来方法のように型枠内に予
め転写紙を配置してパネル成形と同時に印刷模様を付す
方法とは異なり、印刷模様を付すための工程をALCパネ
ル1の成形とは別に進めることができるから、本実施例
のようにALCパネル1の製造方法として大型のブロック
から多数のパネルを切り出すという大量生産向きの製法
を採用でき、生産性を大きく向上させることができる。
更に、トップコート層7を印刷模様層5aに重ねて設ける
ようにした本実施例によれば、印刷模様層5aの保護が確
実になって耐久性・耐候性をより高めることが可能にな
り、特に屋外において使用するパネルに好適するように
なる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
例えば印刷模様層の形成方法としては、転写法に限らず
塗膜層に直接に印刷を施す直刷り法や印刷シートを貼付
する方法も適用することができる。また、印刷模様層の
形成前に塗膜層をサンドペーパー・バフ等にて研磨して
おくようにしても良く、トップコート層は転写法により
形成するようにしても良く、平坦化手段としてはナイフ
コーター、スクィーズコーター、ロールコーターを使用
しても良く、或いは印刷模様はもちろん自然石模様に限
らない等、本発明は種々変形して実施することができ
る。
[発明の効果] 以上述べたように本発明の印刷コンクリートパネルに
よれば、ALCパネルと印刷模様層との間にプライマ層及
び非透水性の塗膜層とを設けるようにしたから、ALCが
本来的に吸水性・含水性に富むという事情があっても、
印刷模様層に剥れ・膨み等が生ずることを長期間にわた
り確実に防止でき、しかも鮮明な印刷模様を得ることが
でき、加えて生産性を大きく高め得るという多くの優れ
た効果を奏する。
また、トップコート層を設けることにより、耐久性が
著しく向上して長期の屋外使用にも耐えることができる
ようになる。
更に、平坦化手段により第1塗膜層を形成した後、ス
プレー手段により第2塗膜層を形成する方法によれば、
ALCパネルの表面は深い凹凸状をなしているという事情
があってもそれを容易に平滑化でき、もって鮮明な印刷
模様を得ることができるのみならず、上述の優れたパネ
ルをより高い生産性で生産できるという効果を得ること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は完成形態の印
刷コンクリートパネルを示す断面図、第2図はALCパネ
ルの断面図、第3図はプライマ層の塗布後の断面図、第
4図は第1塗膜層の形成直後の断面図、第5図は第1塗
膜層の乾燥後の断面図、第6図は第2塗膜層の形成後の
断面図、第7図は転写紙の押圧後の断面図、第8図は転
写紙の台紙を剥離した後の断面図である。 図面中、1はALCパネル(軽量気泡コンクリートパネ
ル)、2はプライマ層、3は第1塗膜層、4は第2塗膜
層、5は転写紙、5aは印刷模様層、7はトップコート層
である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軽量気泡コンクリートパネルの表面に、プ
    ライマ層と、実質的に非透水性を有する塗膜層と、印刷
    模様層とが順に重ねて形成されていることを特徴とする
    印刷コンクリートパネル。
  2. 【請求項2】軽量気泡コンクリートパネルの表面に、プ
    ライマ層と、実質的に非透水性を有する塗膜層と、印刷
    模様層と、トップコート層とが順に重ねて形成されてい
    ることを特徴とする印刷コンクリートパネル。
  3. 【請求項3】軽量気泡コンクリートパネルの表面にこれ
    に対して親和性があるプライマ層を形成する工程と、平
    坦化手段により前記プライマ層に重ねて第1塗膜層を形
    成する工程と、スプレー手段により前記第1塗膜層の表
    面に第2塗膜層を形成する工程と、この第2塗膜層の表
    面に印刷模様層を形成する工程と、この印刷模様層の表
    面にトップコート層を形成する工程とを順に実行するこ
    とを特徴とする印刷コンクリートパネルの製造方法。
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