JP2002192542A - Frp成形品の製造方法 - Google Patents

Frp成形品の製造方法

Info

Publication number
JP2002192542A
JP2002192542A JP2000394532A JP2000394532A JP2002192542A JP 2002192542 A JP2002192542 A JP 2002192542A JP 2000394532 A JP2000394532 A JP 2000394532A JP 2000394532 A JP2000394532 A JP 2000394532A JP 2002192542 A JP2002192542 A JP 2002192542A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frp
cured
decorative material
molding compound
bmc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000394532A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Nishiyama
政毅 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Okayama Sekisui Industry Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Okayama Sekisui Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd, Okayama Sekisui Industry Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2000394532A priority Critical patent/JP2002192542A/ja
Publication of JP2002192542A publication Critical patent/JP2002192542A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観良好な化粧表面を有するFRP成形品の
製造方法を提供する。 【解決手段】 金型(11、12)の内面に予め成形硬
化させたFRP化粧材21を敷設し、その上にシートモ
ールディングコンパウンド(SMC)又はバルクモール
ディングコンパウンド(BMC)からなるFRP本体材
料22を載置し、熱圧成形する。上記FRP化粧材21
は、着色ゲルコートの硬化表面層と樹脂含浸硬化の繊維
シート補強層との積層体からなるもの、或いは着色柄入
りバルクモールディングコンパウンド(BMC)の硬化
表面層と樹脂含浸硬化の繊維シート補強層との積層体か
らなるものが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外観良好な化粧面
を有するFRP成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】石目柄入りのシートモールディングコン
パウンド(SMC)からなるFRP化粧材料と、通常の
シートモールディングコンパウンド(SMC)からなる
FRP本体材料とを、ガラス繊維マットを介して重ね、
金型内で熱圧成形することにより、化粧表面(石目柄入
り模様部)を有する床パンなどのFRP成形品を製造す
る方法が知られている(特開昭63−4915号公報参
照)。
【0003】このような従来技術にあって、熱圧成形の
際に、ガラス繊維マットによりFRP化粧材料とFRP
本体材料との混じりが防止されるが、FRP化粧材料が
流動した時に、FRP化粧材料に破れが発生することが
あり、またFRP化粧材料が流動硬化した時に、その周
辺が綺麗な線状に形成されずにどうしても波状となり、
そのため化粧面の外観が損なわれるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、外観良好
な化粧面を有するFRP成形品の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、金型内面に予め成形硬化さ
せたFRP化粧材を敷設し、その上にシートモールディ
ングコンパウンド(SMC)又はバルクモールディング
コンパウンド(BMC)からなるFRP本体材料を載置
し、熱圧成形することを特徴とするFRP成形品の製造
方法が提供される。
【0006】請求項2の発明では、予め成形硬化させた
FRP化粧材は、着色ゲルコートの硬化表面層と樹脂含
浸硬化の繊維シート補強層との積層体からなることを特
徴とする請求項1記載のFRP成形品の製造方法が提供
される。
【0007】請求項3の発明では、予め成形硬化させた
FRP化粧材は、着色柄入りバルクモールディングコン
パウンド(BMC)の硬化表面層と樹脂含浸硬化の繊維
シート補強層との積層体からなることを特徴とする請求
項1記載のFRP成形品の製造方法が提供される。
【0008】本発明において、FRP化粧材は、所望形
状に予め成形硬化させたものを用いる。このようなFR
P化粧材としては、着色ゲルコートの硬化表面層と樹脂
含浸硬化の繊維シート補強層との積層体からなるもの、
或いは、着色柄入りバルクモールディングコンパウンド
(BMC)の硬化表面層と樹脂含浸硬化の繊維シート補
強層との積層体からなるものが好ましい。なお、FRP
化粧材の表面には、滑り防止のためにエンボスを形成し
てもよい。
【0009】ここで、繊維シートとしては、ガラス繊維
マット、ガラス繊維クロスなどの表面方向の強度が大き
いガラス繊維シートが好適に用いられる。また、着色ゲ
ルコート、繊維シートに含浸硬化させる樹脂及び着色柄
入りバルクモールディングコンパウンド(BMC)とし
ては、特に限定されず、従来公知の材料が使用される。
これ等の公知の材料を用いて、予め成形硬化させたFR
P化粧材を得る方法も、特に限定されず、従来公知の方
法が採用される。
【0010】例えば、着色ゲルコートの硬化表面層と樹
脂含浸硬化の繊維シート補強層との積層体かからなるF
RP化粧材は、所望形状の成形型に着色ゲルコート樹脂
を塗布し硬化後、繊維シートを含浸用樹脂で積層し硬化
させたあと離型して得ることができる。
【0011】また、着色柄入りバルクモールディングコ
ンパウンド(BMC)の硬化表面層と樹脂含浸硬化の繊
維シート補強層との積層体からなるFRP化粧材は、所
望形状の金型内にバルクモールディングコンパウンド
(BMC)を装填し、その上に繊維シートと含浸用樹脂
としてバルクモールディングコンパウンド(BMC)と
を載置し、熱圧成形したあと離型して得ることができ
る。
【0012】本発明においては、金型内面に、上記の方
法により得られる所望形状のFRP化粧材を敷設し、そ
の上にシートモールディングコンパウンド(SMC)又
はバルクモールディングコンパウンド(BMC)からな
るFRP本体材料を載置し、熱圧成形することによりF
RP本体材料を流動硬化させて、FRP成形品(例えば
床パン)を得る。
【0013】ここで、シートモールディングコンパウン
ド(SMC)又はバルクモールディングコンパウンド
(BMC)は、特に限定されず、従来公知の材料が使用
される。熱圧成形の方法は、特に限定されず、シートモ
ールディングコンパウンド(SMC)又はバルクモール
ディングコンパウンド(BMC)を用いた従来公知の方
法が採用される。金型の形状は、最終的に得ようとする
FRP成形品(例えば床水パン)の形状に合わせられ
る。
【0014】なお、金型内面に敷設されるFRP化粧材
は、FRP成形品の全面を化粧表面とする場合は、最終
的に得ようとするFRP成形品の形状に合わせたFRP
化粧材が使用されるが、FRP成形品の一部表面のみ、
例えば、床パンの底表面のみを化粧表面とする場合に
は、これに対応した平板形状のFRP化粧材が使用され
る。
【0015】(作用)このように、金型内面に予め成形
硬化させたFRP化粧材を敷設し、その上にシートモー
ルディングコンパウンド(SMC)又はバルクモールデ
ィングコンパウンド(BMC)からなるFRP裏側材を
載置し、熱圧成形する方法を採れば、熱圧成形の際に、
FRP化粧材はすでに成形硬化しているので、FRP化
粧材とFRP本体材料とが混じり合ったり、FRP化粧
材が流動して破れが発生したりまたFRP化粧材の周辺
が流動により波状となることもなく、外観良好な化粧表
面を有するFRP成形品が得られる。
【0016】この場合、予め成形硬化させたFRP化粧
材として、着色ゲルコートの硬化表面層と樹脂含浸硬化
の繊維シート補強層とからなる積層体を用いると、樹脂
含浸硬化の繊維シート補強層により着色ゲルコートの硬
化表面層が補強され、しかも着色ゲルコートの硬化表面
層により、耐久性とともに深みのある化粧表面が得られ
る。
【0017】また、予め成形硬化させたFRP化粧材と
して、着色柄入りバルクモールディングコンパウンド
(BMC)の硬化表面層と樹脂含浸硬化の繊維シート補
強層とからなる積層体を用いると、樹脂含浸硬化の繊維
シート補強層によりBMCの硬化表面層が補強され、し
かもBMCの硬化表面層により、耐久性とともに深みの
ある化粧表面が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例及び比較例
を示す。 (実施例1) <FRP化粧材の作製>平板状成形型に、多色ガンによ
り着色ゲルコート樹脂を吹き付け塗布し硬化させた後、
300g/m2 のガラス繊維クロスを含浸用樹脂で積層
し脱泡し硬化させたあと離型して、着色ゲルコートの硬
化表面層と樹脂含浸硬化のガラス繊維シート補強層との
積層体からなる平板状FRP化粧材を得た。なお、この
平板状FRP化粧材の着色ゲルコート面にはエンボスを
形成した。
【0019】<FRP成形品の製造>図1に示すよう
に、凸状の下型11と凹状の上型12とからなる床パン
用金型の下型11の内面に、着色ゲルコート面が下型1
1の凸面に接するように上記平板状FRP化粧材21を
敷設し、その上に通常のシートモールディングコンパウ
ンド(SMC)からなるFRP本体材料22を数枚重ね
て載置した。
【0020】次いで、図2に示すように、上型12を降
下させ、金型内を吸引脱気しながら型閉めを行い、常法
により熱圧成形し、金型を開いて成形品を脱型した。
【0021】こうして、図3に示すようなFRP床パン
20を得た。得られたFRP床パン20は、FRP化粧
材21とFRP本体材料22との混じりやFRP化粧材
21の破れがなく、またFRP化粧材21の周辺は波状
となることなく綺麗な境界線を呈し、深み感のある外観
良好な化粧表面を有するものであった。
【0022】(実施例2) <FRP化粧材の作製>平板状金型金型内に、着色柄入
りバルクモールディングコンパウンド(BMC)を装填
し、その上に300g/m2 のガラス繊維クロスと含浸
用樹脂として通常のバルクモールディングコンパウンド
(BMC)とを載置し、熱圧成形したあと離型して、着
色柄入りバルクモールディングコンパウンド(BMC)
の硬化表面層と樹脂含浸硬化の繊維シート補強層との積
層体からなる平板状FRP化粧材を得た。なお、この平
板状FRP化粧材の着色柄入り表面にはエンボスを形成
した。
【0023】<FRP成形品の製造>図1に示すよう
に、凸状の下型11と凹状の上型12とからなる床パン
用金型の下型11の内面に、着色柄入り表面が下型11
の凸面に接するように上記平板状FRP化粧材21を敷
設し、その上に通常のシートモールディングコンパウン
ド(SMC)からなるFRP本体材料22を載置した。
【0024】次いで、図2に示すように、上型12を降
下させ、金型内を吸引脱気しながら型閉めを行い、常法
により熱圧成形し、金型を開いて成形品を脱型した。
【0025】こうして、図3に示すようなFRP床パン
20を得た。得られたFRP床パン20は、FRP化粧
材21とFRP本体材料22との混じりやFRP化粧材
21の破れがなく、またFRP化粧材21の周辺は波状
となることなく綺麗な境界線を呈し、深み感のある外観
良好な化粧表面を有するものであった。
【0026】(比較例1) <FRP成形品の製造>図1、2とほほ同様な方法で、
凸状の下型と凹状の上型とからなる床パン用金型の下型
の内面に、着色柄入りシートモールディングコンパウン
ド(SMC)からなるFRP化粧材料と、300g/m
2 のガラス繊維クロスと、通常のシートモールディング
コンパウンド(SMC)からなるFRP本体材料とを、
この順に載置し、上型を降下させ、金型内を吸引脱気し
ながら型閉めを行い、常法により熱圧成形し、金型を開
いて成形品を脱型した。
【0027】こうして、図3とほほ同様なFRP床パン
を得た。得られたFRP床パンは、FRP化粧材とFR
P本体材料との混じり及びFRP化粧材の破れが若干あ
り、またFRP化粧材の周辺は、FRP化粧材料の流動
により波状となって、化粧面の外観が劣るものであっ
た。
【0028】
【発明の効果】上述の通り、本発明によれば、表面欠陥
のない外観良好な化粧表面を有するFRP成形品(例え
ば、防水パンなど)を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す断面図であって、型閉め前
の状態を示す。
【図2】本発明の一例を示す断面図であって、型閉め後
の状態を示す。
【図3】本発明により得られたFRP成形品(FRP床
パン)の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
11 凸状の下型 12 凹状の上型 21 平板状FRP化粧材 22 FRP本体材料(SMC) 20 FRP床パン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型内面に予め成形硬化させたFRP化
    粧材を敷設し、その上にシートモールディングコンパウ
    ンド(SMC)又はバルクモールディングコンパウンド
    (BMC)からなるFRP本体材料を載置し、熱圧成形
    することを特徴とするFRP成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 予め成形硬化させた化粧材は、着色ゲル
    コートの硬化表面層と樹脂含浸硬化の繊維シート補強層
    との積層体からなることを特徴とする請求項1記載のF
    RP成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 予め成形硬化させたFRP化粧材は、着
    色柄入りバルクモールディングコンパウンド(BMC)
    の硬化表面層と樹脂含浸硬化の繊維シート補強層との積
    層体からなることを特徴とする請求項1記載のFRP成
    形品の製造方法。
JP2000394532A 2000-12-26 2000-12-26 Frp成形品の製造方法 Pending JP2002192542A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000394532A JP2002192542A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 Frp成形品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000394532A JP2002192542A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 Frp成形品の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002192542A true JP2002192542A (ja) 2002-07-10

Family

ID=18860147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000394532A Pending JP2002192542A (ja) 2000-12-26 2000-12-26 Frp成形品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002192542A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009126056A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Toyota Motor Corp 繊維強化複合材料
JP2020031690A (ja) * 2018-08-27 2020-03-05 カシオ計算機株式会社 バンドの製造方法、バンド及び時計
KR102333185B1 (ko) * 2020-06-11 2021-11-30 인성산업주식회사 욕실 바닥용 성형틀

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009126056A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Toyota Motor Corp 繊維強化複合材料
JP2020031690A (ja) * 2018-08-27 2020-03-05 カシオ計算機株式会社 バンドの製造方法、バンド及び時計
JP7159691B2 (ja) 2018-08-27 2022-10-25 カシオ計算機株式会社 バンドの製造方法、バンド及び時計
KR102333185B1 (ko) * 2020-06-11 2021-11-30 인성산업주식회사 욕실 바닥용 성형틀

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4096303A (en) Composite carpet and foam laminate and method
CN1022816C (zh) 泡沫层压制品及其成型方法
JP2002192542A (ja) Frp成形品の製造方法
JP4239400B2 (ja) 人造大理石浴槽及びその製造方法
JP3142085U (ja) 木目模様付きfrp製浴槽
JPH0768581A (ja) 模様付frp成形体の製造方法
CA1093912A (en) Composite foam laminate and method
JPH1086257A (ja) 複合樹脂成形品及びその製造方法
JP2571474B2 (ja) 表面化粧付軽量発泡コンクリート板およびその製法
JP5129419B2 (ja) 加飾樹脂成形品及びその成形方法
JP4072758B2 (ja) 樹脂成形品及びその製造方法
JP2000108145A (ja) 化粧パネル表層材の製造法
JPS6030243B2 (ja) プラスチックコンクリ−ト化粧材の製造法
JPS58515Y2 (ja) Frpの積層容易な無機質化粧板
JP2003205526A (ja) 樹脂プレス成形品及びその製造方法
JP2705002B2 (ja) パルプモード化粧型枠の製造方法
JPH04323025A (ja) 繊維強化フェノール樹脂成形体の表面処理方法
JPH106405A (ja) 繊維強化プラスチック成形体およびその製法
JPH0653373B2 (ja) 強化成形品の製造方法
JPH0392338A (ja) 表皮材一体フェノール樹脂発泡体及びその製造方法
JPH08276501A (ja) 模様付き成形品の製造方法
JP2002113794A (ja) アクリル樹脂シェル一体型システムバス及びその製造法
JPH069832B2 (ja) 模様付プラスチック積層体
JPH0725097B2 (ja) Frp製成形体の製造法
JP2002361651A (ja) 注型成形体及びその製造方法