JPH1086257A - 複合樹脂成形品及びその製造方法 - Google Patents

複合樹脂成形品及びその製造方法

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JPH1086257A
JPH1086257A JP8243725A JP24372596A JPH1086257A JP H1086257 A JPH1086257 A JP H1086257A JP 8243725 A JP8243725 A JP 8243725A JP 24372596 A JP24372596 A JP 24372596A JP H1086257 A JPH1086257 A JP H1086257A
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JP
Japan
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resin
resin liquid
laminate
filler
molded product
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JP8243725A
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English (en)
Inventor
Takayuki Fukuda
福田孝行
Osamu Daimon
修 代門
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MOTOKI MODERU SEISAKUSHO KK
Marelli Corp
Original Assignee
MOTOKI MODERU SEISAKUSHO KK
Kansei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繊維布に樹脂液を含浸せしめた複数枚の樹脂
液含浸布帛を重ね合わせて層成する積層体の表面に平滑
精度の高い表面層を形成すると共に、その表面層と積層
体との間の接着強度を高めて積層体からの表面層の層成
剥離を防止することができる複合樹脂成形品を得るこ
と。 【解決手段】 複合樹脂成形品を形成するためのモデル
型又は該モデル型より得られた反転型(11)の型面
に、表面層(12)となる樹脂液(13)を塗布し、こ
の樹脂液(13)が硬化する前に、該樹脂液(13)表
面に電着植毛手段を用いてフィラー(14)を植毛さ
せ、この植毛フィラー(14)上に、繊維布に樹脂液を
含浸せしめてなる複数枚の樹脂液含浸布帛(15)を順
次積重ねて、積層体(16)を一体に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば樹脂製品を
成形するために使用するスラッシュ成形型、絞り型、真
空成形型、発泡型、注型用型等の各種の成形型、あるい
はレーシングカーボディー、小型船舶ボディー等の樹脂
製品に適用することができる複合樹脂成形品及びその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂製品を成形するために使用されてい
る各種成形型の一般的なものは金型、即ち金属製の成形
型であって、この金型を製作するには、多大なる手間と
費用が費され、コスト的にも高価なものであった。
【0003】最近になって、耐熱性、耐変形性に優れし
かも強度の高い樹脂の開発がなされ、その結果加工が容
易、軽量、コストが安いといった樹脂の特性を生かした
樹脂製の成形型あるいは車両、船舶の樹脂ボディー等の
樹脂製品の開発が進み、現在に至っている。
【0004】そこで、例えばマスタモデル1と同一表面
形状の複合樹脂成形品Aを製作するための従来の製作手
順を図2に基いて説明する。
【0005】先ず図2(ヘ)で示す形状に製作される複
合樹脂成形品Aと同一表面形状のマスタモデル1を木材
又は樹脂材を用いて加工する(図2(イ)参照)。なお
このマスタモデル1は現物をそのままマスタモデルとし
て使用することもある。
【0006】次にこのマスタモデル1を基にして例えば
石膏、エポキシ樹脂等により反転型2を型どりし、凹形
状の型面3を有する反転型2を作成する(図2(ロ)参
照)。次にこの反転型2の凹状型面3に、上記複合樹脂
成形品Aの表面の平滑精度を高めるための手段としてゲ
ルコート層4を刷毛塗りにより施す。このゲルコート層
4の材料は、エポキシ系樹脂であって、その塗布厚は、
0.5mm程度であることが望ましい。従って凹状型面
3の起立面に、上記0.5mm程度の塗布厚を維持させ
るには、それ相当の粘度(40000〜130000C
PS)が要求されている。
【0007】このようにして反転型2の凹状型面3にゲ
ルコート層4を施した後、ガラス繊維又はカーボン繊維
等からなる繊維布5にエポキシ樹脂又はポリエステル樹
脂等の樹脂液6を含浸せしめてなる例えば0.2〜0.
8mm厚程度の樹脂液含浸布帛7(図2(ニ)参照)の
複数枚を、上記ゲルコート層4の上側に順次積重ねて必
要とする厚さの積層体8を形成する(図2(ホ)参
照)。
【0008】次いで上記樹脂液6の硬化後、反転型2か
ら離型すれば、表面に上記のゲルコート層4を有する成
形品が得られ、この成形品の所望個所をトリミングして
複合樹脂成形品Aを完成するものである(図2(ヘ)参
照)。
【0009】このように、従来例では上記複合樹脂成形
品Aを製作するに当り、完成された複合樹脂成形品Aの
表面平滑性を確保せしめるために、反転型2の凹状型面
3にゲルコート層4を塗布し、このゲルコート層4が複
合樹脂成形品Aの離型時において積層体8表面に転移形
成されて、積層体8の表面がこのゲルコート層4によっ
て平滑となるように保護形成されているものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記ゲルコ
ート層4を形成するために使用しているエポキシ系樹脂
は、反転型2に形成されている凹状型面3の起立面にお
ける塗布状態をも所定の塗布厚が保たれなければならな
いことから、起立面で液だれが生じないように適度の粘
度が必要となり、このため40000〜130000C
PS程度の粘度であるエポキシ系樹脂を使用しなければ
ならない。
【0011】さらにはかかる粘度のエポキシ系樹脂は凹
状型面3に刷毛塗りによって施さなければならない等の
ことから、上記エポキシ系樹脂によるゲルコート層4の
層成時において、そのゲルコート層4の内部に細かい気
泡が取込まれ(残存)やすく、この気泡のためゲルコー
ト層4の表面には、クレータ状の凹凸が生じて複合樹脂
成形品Aの表面の円滑性が充分に得られないという不具
合が生じている。
【0012】また上記ゲルコート層4は作業者による刷
毛塗りによって塗布形成しているものであるから、その
塗装作業に手間がかかり、その上、塗装厚さにバラツキ
が生じるという不具合もあった。
【0013】またゲルコート層4を層成するエポキシ系
樹脂と、布帛5に含浸すべき樹脂液6とが異質であると
き、複合樹脂成形品Aに熱が作用すると、ゲルコート層
4と樹脂液6との熱膨張係数の相違によって、ゲルコー
ト層4の剥離が生じて製品品質が低下されやすいという
不具合もあった。
【0014】本発明は、かかる従来の不具合に着目して
なされたもので、繊維布に樹脂液を含浸せしめた複数枚
の樹脂液含浸布帛を重ね合わせて層成する積層体の表面
に平滑精度の高い表面層を形成すると共に、その表面層
と積層体との間の接着強度を高めて積層体からの表面層
の層成剥離を未然に防止することができる複合樹脂成形
品を得ることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1では、樹脂液を塗布して成形される
表面層と、この樹脂液が硬化する前に、該樹脂液表面に
電着植毛手段を用いて植毛されるフィラーと、この植毛
フィラー上に、繊維布に上記樹脂液を含浸せしめてなる
複数枚の樹脂液含浸布帛を順次積重ねてなる積層体とか
ら構成した複合樹脂成形品であることを特徴としてい
る。
【0016】また請求項2では、複合樹脂成形品を形成
するためのモデル型又は該モデル型より得られた反転型
の型面に、表面層となる樹脂液をスプレー手段により塗
布し、この樹脂液が硬化する前に、該樹脂液の表面に電
着植毛手段を用いてフィラーを植毛させ、この植毛フィ
ラー上に、繊維布に樹脂液を含浸せしめてなる複数枚の
樹脂液含浸布帛を順次積重ねて、積層体を一体に形成す
る複合樹脂成形品の製造方法であることを特徴としてい
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を、図1
に基いて詳細に説明する。なおこの実施形態では、マス
タモデル11を用いて、このマスタモデル11に対応す
る樹脂製成形型Bを複合樹脂成形品として製作すること
について説明するが、従来例で説明したようにマスタモ
デルに対応する反転型を用いて、マスタモデルと同一形
状の複合樹脂成形品を製作する場合も同様にして製作す
ることができる。
【0018】まず図1(イ)に示すように予め用意され
ているマスタモデル11の表面に、表面層12となるエ
ポキシ樹脂又はポリエステル樹脂等からなる例えば15
00〜2000CPSの粘度である樹脂液13をスプレ
ーガン等のスプレー手段により塗布する(図1(ロ)参
照)。この樹脂液13の塗布厚は、0.1〜0.3m
m、特に0.2mm程度であることが望ましい。
【0019】なお樹脂液13の塗布は刷毛塗りでもよい
が、スプレー手段による塗布の方が塗布作業性が容易で
ある。
【0020】次にその樹脂液13が硬化しないうちにカ
ーボン繊維からなる無数のフィラー14を公知の電着植
毛手段によって樹脂液13へ植毛させる(図1(ハ)参
照)。このフィラー14の直径(太さ)は、5〜12.
5μmで、その長さは0.3〜0.5mmのものが望ま
しく、従って樹脂液13へ植毛されたフィラー14の樹
脂液13内埋設長は、上記樹脂液13の塗布厚に関係す
る。
【0021】このフィラー14の樹脂液13への植毛作
用によって、樹脂液13中に気泡が含まれていてもその
気泡は、フィラー14が突き刺ることにより破壊され、
樹脂液13中に含まれていた空気が液外へ有効に排出さ
れ、これによって樹脂液13により形成される表面層1
2の平滑精度が高められる。
【0022】次に樹脂液13が硬化した後に植毛されて
いるフィラー(樹脂液13の表面張力で捕捉されたフィ
ラーを含む)以外の余分のフィラーを振い落して除去
し、しかる後に、上記樹脂液13と同材質の樹脂液をガ
ラス繊維又はカーボン繊維等からなる繊維布に含浸せし
めてなる複数枚の樹脂液含浸布帛15を順次積重ね(図
1(ハ)参照)、積層体16を形成する(図1(ニ)、
図3参照)。
【0023】その後、離型し適宜トリミングし、所望の
樹脂成形型Bを得る(図1(ホ)参照)。
【0024】樹脂液13に植毛されているフィラー14
上に樹脂液含浸布帛15を重ね合わせることで、そのフ
ィラー14が布帛の繊維間に入り込みからみ合うアンカ
ー作用を起し、樹脂液13による表面層12と樹脂液含
浸布帛15との結合力が高められ、さらに、表面層形成
用樹脂と布帛含浸用樹脂とが同材質であることから、層
間剥離の防止効果が大となっている。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明よりなる複合樹脂
成形品は、その積層体16の表面に、スプレー手段等に
より塗布された樹脂液13による表面層12が形成され
ているが、この樹脂液13はその粘度が1500〜20
00CPSである比較的低い粘度であることから、スプ
レーガン等による塗布(塗装)が可能となり、このため
表面層12を成形するための樹脂液13塗布作業がきわ
めて容易であり、その作業性が著しく向上する。また低
粘度樹脂液の使用によって、その樹脂液中に気泡が残存
され難くなるという利点がある。
【0026】また表面層12を成形すべき樹脂液13に
フィラー14を植毛させることで、この植毛時に樹脂液
13中に含まれていた気泡が破壊され、これによって表
面の平滑性に優れた表面層12を形成することができ
る。
【0027】また樹脂液13に植毛されたフィラー14
は、積層体16の成形時の樹脂液含浸布帛15と表面層
12とのアンカー効果を有すると共に、表面層と布帛含
浸用樹脂とが同一樹脂であるため、熱膨張係数の違いが
なく、これにより表面層12が積層体16から剥離され
ることを防止できるといった効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)〜(ホ)は、本発明よりなる複合樹脂成
形品の製造工程を示す説明図。
【図2】(イ)〜(ヘ)は、従来の複合樹脂成形品の製
造工程を示す説明図。
【図3】図1(ニ)におけるIII 部の拡大詳細図。
【符号の説明】
11…マスタモデル 12…表面層 13…樹脂液 14…フィラー 15…樹脂液含浸布帛 16…積層体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29C 70/06 B29C 67/14 G B29K 105:08 B29L 31:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂液(13)を塗布して成形される表
    面層(12)と、この樹脂液(13)が硬化する前に、
    該樹脂液(13)表面に電着植毛手段を用いて植毛され
    るフィラー(14)と、この植毛フィラー(14)上
    に、繊維布に上記樹脂液(13)を含浸せしめてなる複
    数枚の樹脂液含浸布帛(15)を順次積重ねてなる積層
    体(16)とから構成したことを特徴とする複合樹脂成
    形品。
  2. 【請求項2】 複合樹脂成形品を形成するためのモデル
    型又は該モデル型より得られた反転型(11)の型面
    に、表面層(12)となる樹脂液(13)を塗布し、こ
    の樹脂液(13)が硬化する前に、該樹脂液(13)表
    面に電着植毛手段を用いてフィラー(14)を植毛さ
    せ、この植毛フィラー(14)上に、繊維布に樹脂液を
    含浸せしめてなる複数枚の樹脂液含浸布帛(15)を順
    次積重ねて、積層体(16)を一体に形成することを特
    徴とする複合樹脂成形品の製造方法。
JP8243725A 1996-09-13 1996-09-13 複合樹脂成形品及びその製造方法 Pending JPH1086257A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2379633A (en) * 2001-05-23 2003-03-19 Structural Polymer Systems Ltd Surface material suitable for producing a cosmetic quality surface on a composite laminate structure
JP2004508586A (ja) * 2000-09-11 2004-03-18 バンティコ アクチエンゲゼルシャフト シームレスモデル及びシームレスモデルの作製方法

Cited By (3)

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GB2379633B (en) * 2001-05-23 2006-01-18 Structural Polymer Systems Ltd Multi-layered moulding material

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