JPH07113258B2 - 外装用化粧材およびその製造方法 - Google Patents

外装用化粧材およびその製造方法

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JPH07113258B2
JPH07113258B2 JP63210038A JP21003888A JPH07113258B2 JP H07113258 B2 JPH07113258 B2 JP H07113258B2 JP 63210038 A JP63210038 A JP 63210038A JP 21003888 A JP21003888 A JP 21003888A JP H07113258 B2 JPH07113258 B2 JP H07113258B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、外装用化粧材に関し、その製造方法をも包含
する。
【従来の技術】
軽量発泡コンクリート(ALC)、ガラス繊維強化コンク
リート(GRC)、窯業パネルまたはポリカーボネートな
どを用いた外壁の化粧は、一般に塗料の吹きつけ塗装に
よって行なっている。吹きつけ塗装はミストが発生して
作業環境が悪く、足場付近に塗装ムラができやすいし、
塗膜の養生に長時間を要するという欠点がある。また吹
きつけ塗装では、簡単に絵柄を設けることができず、美
麗な意匠をもった外装をすることは難しい。 そこで、現場で塗装を行なわなくてもよいように、あら
かじめ外装材の表面を着色したものがある。しかし、こ
の外装材は、表面に一種類の色をつけただけであって、
絵柄のないものであり、美麗な意匠をもった外装材に対
する要求をみたせない。
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、美麗な絵柄をもつ外装用化粧材および
その製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
本発明の外装用化粧材は、第1図に示すように、外装材
の基材(1)上に、防水性目止め材の層(2)、絵柄の
転写印刷層(3)および耐候性プラスチックの保護層
(4)を順に設けてなり、防水性目止め材として、 A)アクリル系エマルジョン、アクリル−スチレン系エ
マルジョン、アクリル−酢酸ビニル系エマルジョンおよ
びセメントフィラーエマルジョンからえらんだ水性弾性
塗料、または B)アクリル系、アクリル−ウレタン系およびポリ塩化
ビニル系からえらんだ樹脂を用いた有機溶剤系塗料 を使用したものである。 本発明の外装用化粧材の製造方法は、第2図ないし第5
図に順を追って示すように、外装材用の基材(1)に防
水性と目止め機能をもつ塗料を塗布し、乾燥させてから
研摩して平滑な表面(2)を形成し(第2図)、必要に
応じて平滑面(2)の上にプライマー(5)を塗布し
(第3図)、その上に絵柄印刷(3)を転写により行な
ったのち(第4図)、表面に耐候性プラスチックの保護
層(4)を形成する(第5図)ことからなる。 外装材用の基材は、よく使用されている、ALC板、GRC
板、中空押出しセメント板、ケイ酸カルシウム板、スレ
ート板、陶磁器板またはポリカーボネート成形品などか
ら、目的、用途に応じてえらぶ。防水性目止め材の層
は、化粧材に防水性をもたせるとともに、美麗な絵柄が
設けられるよう基材とよく密着し、その表面の凹凸を埋
めて平滑面を形成するために設ける。 前記の防水性目止め材の材料には、充填剤、安定剤、難
燃剤、紫外線吸収剤などを必要に応じて添加してもよい
ことは、もちろんである。 塗布は、ロールコート、ナイフコート、フローコート、
はけ塗りまたはスプレー塗装など既知の手段で行なえば
よい。表面の平滑さが十分でないときは、研摩を行な
う。 絵柄の印刷は、前記のように転写による。転写シートの
製造には一般の印刷インキを使用することができるが耐
候性のあるインキたとえばアクリル樹脂または塩ビ−酢
ビ共重合体/アクリル樹脂をビヒクルとし、それに適宜
の顔料を分散させたものを使用することが好ましい。 防水性の目止め材の層と絵柄を形成したインキとの接着
力が弱い場合は、既知の技術に従ってプライマーを塗布
してから絵付けを行なう。 絵柄の印刷を転写による場合に使用する転写シートも、
とくに制限はなく、既知のものでよい。たとえば、ポリ
プロピレン、ポリエチレンまたはポリエチレンテレフタ
レート、とくに2軸延伸ポリプロピレンを、上質紙に積
層したもの〔第4図中(31)〕を基材フイルムに使用し
た転写シートが、転写性にすぐれ、安価である。絵柄の
印刷は、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷またはグ
ラビアオフセット印刷など既知の手段でよい。 耐候性プラスチックの保護層は、耐汚染性、耐摩耗性お
よび耐スクラッチ性などの表面物性もすぐれたプラスチ
ックで形成するとよく、そのようなプラスチックとして
はアクリル樹脂、アクリル−ウレタン樹脂およびフッ素
樹脂がある。とくにフッ素樹脂が好ましく、その例をあ
げれば、ポリビニリデンフルオライド、ポリメタクリル
酸メチル、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体
などである。保護層の厚さは50〜100μ程度で足りる。
絵柄層以下の層の耐光性を向上させるため、保護層に紫
外線吸収剤を添加することが好ましい。 保護層の形成は、上記のプラスチックをビヒクルとする
塗料を塗布するか、またはプラスチックフィルムをラミ
ネートすることによって行なう。絵柄の印刷の転写と同
時にラミネートをしてもよい。
【作用】
一様な品質の絵柄を大量に形成する技術といえば当然に
印刷ということになるが、被印刷体がなるべく柔軟であ
って、厚さや幅などの寸法が一定でなければ印刷をする
ことが容易でない。ALCなどの外装材は、剛体であって
多少の重量もあり、きびしい寸法精度を求めることはで
きない。また、一般に外装材の表面は凹凸があって、印
刷に適した状態ではない。さらに、外装材はプラスチッ
クフィルムなどの被印刷体にくらべれば高価なものであ
り、従って印刷時の不良品発生にともなう経済的損大が
大きい。 このようなわけで、外装材に絵柄を印刷した化粧材は、
いまだ実用化されていない。 そこで発明者は、外装材に目止めを行ない、さらに研摩
することにより表面を平滑にするとともに、絵付けが容
易で材料ロスのほとんど出ない転写印刷法を利用して、
外装材に絵柄を設けたのである。
【実施例1】 一辺が30cmの正方形で厚さが5cmの軽量発泡コンクリー
ト板「ヘーベル」(旭化成建材(株)製)を外装用の基
材として使用した。その上に、目止め材としてアクリル
樹脂エマルジョン「タイラックアンダーフィラーAL」
(日本ペイント(株)製)を700g/m2(乾燥時)となる
ようにフローコーターで塗布し、40℃に24時間保持して
乾燥させたのち、表面を研摩した。 このようにして設けた防水性目止め材の層の上に、アク
リル溶剤系感熱接着剤(昭和インク工業(株)製)を塗
布し、乾燥後、ロール転写機で転写シートから絵柄を転
写印刷した。このとき、ロール温度は200℃、圧力は15k
g/cm2とした。 表面に、フッ素樹脂系塗料「フロロトップFT−200」
(旭硝子(株)製)をフローコーターで塗布し、一週間
放置して乾燥させることにより、厚さ50μの保護層を設
けた。
【実施例2】 一変が30cmの正方形で厚さが5cmの磁器板「プリセラ」
(クレーバーン(株)製)を基材とし、その上に目止め
材として、塩ビ酢ビ共重合体/アクリルの樹脂100重量
部に難燃剤としてSb2O3を1.5重量部加え、酢酸エチル、
トルエンおよびメチルエチルケトン混合溶剤で希釈した
塗料を、コテを使って500g/m2(乾燥時)塗工した。40
℃の雰囲気中に24時間置いて乾燥させ、表面を研摩した
のち、実施例1と同様にして絵柄を転写した。 表面に、保護フィルムとして、ポリフッ化ビニリデン/
アクリル系の紫外線吸収剤入りフィルム「KFC−AT−50
Y」(呉羽化学工業(株)製)厚さ50μを、アクリル樹
脂の面が絵柄印刷の側になるように、ロール転写機を用
いてラミネートした。このときの条件は、ロール温度20
0℃、圧力15kg/cm2であった。
【発明の効果】
本発明の外装用化粧材は、任意の絵柄を美麗に表現する
ことができる。それを使用すれば、美しい外観をもつ壁
などをつくることができ、また現場での塗装工程をはぶ
くことができる。 本発明の製造方法に従えば、外装材に任意の美しい絵柄
を容易に設けることができる。絵付けの失敗により材料
(主に外装材)をロスすることが少ないので、製造コス
トを押し上げる要因はない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の化粧材の構成を説明するための、模
式的な断面図である。 第2図ないし第5図は、いずれも本発明の製造方法を説
明するための、第1図と同様な図であって、第2図は外
装用基材に防水目止め材の層を形成した段階を、第3図
はそれにプライマーを塗布した段階を、第4図は絵柄を
転写している段階を、そして第5図は化粧材製品をそれ
ぞれ示す。第5図はまた、本発明の外装用化粧材の第1
図とは別の態様をを示す。 1…外装用基材、2…防水性目止め層 3…絵柄印刷 31…転写シートの基材フィルム 4…保護層、5…プライマー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外装材の基板上に、防水性目止め材の層、
    絵柄の転写印刷層および耐候性プラスチックの保護層を
    順に設けてなり、防水性目止め材として、 A)アクリル系エマルジョン、アクリル−スチレン系エ
    マルジョン、アクリル−酢酸ビニル系エマルジョンおよ
    びセメントフィラーエマルジョンからえらんだ水性弾性
    塗料、または B)アクリル系、アクリル−ウレタン系およびポリ塩化
    ビニル系からえらんだ樹脂を用いた有機溶剤系塗料を使
    用した外装用化粧材。
  2. 【請求項2】外装用の基材として、ALC板、GRC板、中空
    押出しセメント板、ケイ酸カルシウム板、スレート板、
    陶磁器板およびポリカーボネート成形品からえらんだも
    のを使用した請求項1の外装用化粧材。
  3. 【請求項3】耐候性プラスチックとしてフッ素樹脂を使
    用した請求項1の外装用化粧材。
  4. 【請求項4】外装材の基材に防水性と目止め機能をもつ
    塗料を塗布し、乾燥させてから研摩して平滑な表面を形
    成し、その上に絵柄印刷を転写により行なったのち、表
    面に耐候性プラスチックの保護層を形成することからな
    る外装用化粧材の製造方法。
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