JP3039534B2 - 化粧板 - Google Patents

化粧板

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JP3039534B2
JP3039534B2 JP10287606A JP28760698A JP3039534B2 JP 3039534 B2 JP3039534 B2 JP 3039534B2 JP 10287606 A JP10287606 A JP 10287606A JP 28760698 A JP28760698 A JP 28760698A JP 3039534 B2 JP3039534 B2 JP 3039534B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面に凹凸と絵柄を有
する化粧板に関し、特に凹凸とこれに調和した絵柄を有
してなり、意匠性が高く、しかも効率よく製造可能な化
粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅の外装や内装用として、ま
た、家具部材として各種化粧板が使用されているが、近
年、高級化、高意匠化の傾向と共に表面にエンボスを設
けた製品が好まれるようになってきた。特に、壁材とし
て非常に高級感のあるレンガやタイルを模した化粧板
は、実際のレンガやタイルの施工を行うよりもはるかに
簡便でかつ安価な施工を行うことができる。
【0003】しかしこれらの化粧板はエンボスによる装
飾を主な目的として製造されているため、カラーデザイ
ンについては立ち遅れているのが現状である。すなわ
ち、殆どの製品は全面単色の塗料を塗装するか、あるい
は目地部分に異なる色を用いた2色の塗装を行うに過ぎ
ない。これらの方法で得られる意匠効果は限られたもの
であり、本物のレンガやタイルと比べるとあまり満足の
いくものではなかった。
【0004】また、化粧板基材の凹部に転写を行わない
場合は、硬質なロールを用いれば可能であるが、表面が
大柄な凹凸とその凸部に微細な凹凸を有する形状の化粧
板基材の場合には、微細な凹凸に完全に転写することが
難しく、逆に軟質なロールを使用すれば、微細な凹凸に
は完全に転写できるが、大柄な凹部にまで転写を行って
しまい、ゴムロールのゴム硬度の選択が極めて難しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解決するためになされたものであり、その課題
とするところは、表面が大柄な凹凸とその凸部に微細な
凹凸を有する形状の化粧板基材の大柄な凸部にのみ所望
の絵柄を有してなり、極めて意匠性が高く、しかも効率
的に製造可能な化粧板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこの課題を解決
するため、表面が大柄な凹凸とその凸部に微細な凹凸を
有する形状の化粧板基材の表面に、全面に2液硬化のウ
レタン系塗料の下塗り層を有し、前記大柄な凹凸の凸部
にのみ、前記下塗り層上に、該下塗り層と同系の2液硬
化のウレタン系塗料の接着層を介して、転写による印刷
層を有することを特徴とする化粧板を提供するものであ
る。
【0007】以下に、図面に基づき本発明を詳細に説明
する。図1に本発明の化粧板の製造に使用する転写シー
トの構成の一例を示す。基体シート11の表面に、剥離
層12、印刷層13を順次設けた構成となっている。
【0008】図2に接着剤を塗工した状態の化粧板を示
す。化粧板基材21の全面に下塗り層22、大柄な凹凸
の凸部にのみ接着層23を設けた構成になっている。
【0009】下塗り層としては、次に用いる接着層の接
着剤との密着、及び化粧板を使用する部位、例えば内装
用や外装用として、によって決定されるが、本発明では
2液硬化のウレタン系塗料を使用する。塗装方法として
は、エアースプレー、各種コーター等既知の方法を用い
ればよい。
【0010】接着層に用いる接着剤としては、下塗りで
用いた塗料並びに転写される印刷層との密着性、及び化
粧板を使用する部位によって決定される。下塗り層が硬
化した後、接着層を形成する。接着層23を形成するた
めには、スクリーン印刷あるいはロールコーターを使用
する。スクリーン印刷では装飾したい板の凹凸部の凸部
だけ印刷できるようにする。ロールコーターを使用する
場合は、その塗工構造上大柄な凹凸の凸部にのみ接着剤
が施されることになる。
【0011】接着剤は微細な凹凸に適応するよう粘度を
調整したものを使用し、用いる合成樹脂バインダーは上
記のように、適宜決定されるが、本発明では、既に塗工
されてある下塗り層との密着を考慮し、下塗り層と同系
統の2液硬化のウレタン系の塗料を使用する。それは、
塗料と接着剤双方の性質を兼ねられるということにな
り、好適であるからである。
【0012】図3に、転写シートの転写方法の一例を示
す。下塗り層を設け、接着剤を塗工した化粧板基材31
の凹凸面に図1で示した転写シート32の印刷層側と接
するように設置して表面から熱ロール33で押圧して、
印刷層を転写する。この際、用いるロールは化粧板基材
の微細な凹凸に追従するような軟質なものを使用する。
化粧板の凹凸のサイズにもよるが、ゴム硬度は30゜、
肉厚は20mm以上のシリコンゴムが好適である。
【0013】図4に、上記の様にして得られた本発明の
化粧板の断面の一例を示す。化粧板基材41、下塗り層
42、接着層43、印刷層44、が順次積層された構成
となっている。さらに、外装等の耐久性を要求される部
位に使用する場合には、適宜トップコートを施せばよ
い。
【0014】
【作用】以上のように本発明によれば、化粧板基材の凹
部は接着層がなく、凸部は接着層があるため、凸部にの
み印刷による所望の絵柄を簡便な方法で設けることがで
き、より本物のタイルやレンガに近い化粧板あるいは、
印刷でしか表現できないような意匠感をもつ化粧板を得
ることができる。
【0015】
【実施例】<実施例1> 基体シートとして厚さ50μmの半硬質塩化ビニルシー
トを用い、この上に、グラビア印刷を用いてポリビニル
ブチラールからなる剥離層と着色顔料(アルアミドイエ
ロー、フタロシアニンブルー、ジアンスラキノニドリル
レッド)とポリ塩酢ビからなる印刷層(レンガ柄)を順
次積層し、転写シートとした。
【0016】化粧板基材としてレンガ様のエンボスが施
されたものを用い、これに下塗り層として、顔料として
酸化チタンを用いた白色の2液硬化のウレタン塗料を用
い、これをエアースプレーを用いて50g/m2 塗工し
た。これを80℃のオーブンで30分乾燥、さらに室温
で1日放置した。
【0017】これに接着層として、下塗り層と同じ塗料
をスクリーン印刷を用いて大柄な凹凸の凸部にのみ塗工
した。これを80℃のオーブンで9分乾燥し、転写シー
トを印刷層を下にして化粧板基材の上に設置し、表面か
ら表面温度160℃、ゴム硬度30゜の熱ロールにて押
圧した。なお、圧力は10kg/cm、速度は5m/分
とした。
【0018】基体シートを剥離後、アクリルシリコン系
のグロスクリヤートップコートをスプレーにより塗工し
た。塗布量は80g/m2 とした。これを、120℃の
オーブンで15分乾燥し、さらに室温で1日放置して、
本発明の化粧板を得た。
【0019】得られた化粧板は目地部は白色、レンガ部
分は印刷による精緻な柄が転写された極めて意匠効果の
高いものであった。
【0020】<実施例2> 基体シートとして厚さ50μmの半硬質塩化ビニルシー
トを用い、この上にグラビア印刷を用いてポリビニルブ
チラールからなる剥離層と着色顔料(アルアミドイエロ
ー、フタロシアニンブルー、ジアンスラキノニドリルレ
ッド)とポリ塩酢ビからなる印刷層(砂岩柄)を順次積
層し、転写シートとした。
【0021】化粧板基材として、レンガ様のエンボスが
施されたものを用い、下塗り層として、顔料として酸化
チタンを用いた白色の2液硬化のウレタン塗料を用い、
これをエアースプレーを用いて50g/m2 塗工した。
これを80℃のオーブンで30分乾燥、さらに室温で1
日放置した。
【0022】これに接着層として、下塗り層と同じ塗料
をロールコーターを用いて大柄な凹凸の凸部にのみ塗工
した。これを80℃のオーブンで9分乾燥し、転写シー
トを印刷層を下にして化粧板基材の上に設置し、表面か
ら表面温度160℃、ゴム硬度30゜の熱ロールにて押
圧した。なお、圧力は10kg/cm、速度は5m/分
とした。
【0023】基体シートを剥離後、アクリルシリコン系
のマットクリヤートップコートをスプレーにより塗工し
た。塗布量は80g/m2 とした。これを、120℃の
オーブンで15分乾燥し、さらに室温で1日放置して、
本発明の化粧板を得た。
【0024】得られた化粧板は目地部は白色、レンガ部
分は印刷による精緻な柄が転写された極めて意匠効果の
高いものであった。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明の化粧板は、表面
に大柄な凹凸とその凸部がさらに微細な凹凸を有する形
状の化粧板基材の大柄な凸部にのみ、凹凸と調和した所
望の美麗な絵柄を有してなり、極めて意匠性が高く、し
かも効率的に製造可能であり、特にレンガやタイルを模
した化粧板として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧板の製造に用いる転写シートの断
面の構造の一例を示す説明図である。
【図2】本発明による化粧板の一実施例の製造工程にお
ける接着層の塗工後の断面の構造を示す説明図である。
【図3】本発明による化粧板の一実施例の製造工程にお
ける転写シートの転写方法を示す説明図である。
【図4】本発明の化粧板の断面の構造の一例を示す説明
図である。
【符号の説明】
11…基体シート 12…剥離層 13…印刷層 21…化粧板基材 22…下塗り層 23…接着層 31…接着剤塗工後の化粧板基材 32…転写シート 33…熱ロール 41…化粧板基材 42…下塗り層 43…接着層 44…印刷層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B44C 3/02 B32B 13/12 B32B 33/00 B44C 1/17

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面が大柄な凹凸とその凸部に微細な凹凸
    を有する形状の化粧板基材の表面に、全面に2液硬化の
    ウレタン系塗料の下塗り層を有し、前記大柄な凹凸の凸
    部にのみ、前記下塗り層上に、該下塗り層と同系の2液
    硬化のウレタン系塗料の接着層を介して、転写による印
    刷層を有することを特徴とする化粧板。
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