JPH08281898A - 化粧板及びその製造方法 - Google Patents

化粧板及びその製造方法

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JPH08281898A
JPH08281898A JP8958995A JP8958995A JPH08281898A JP H08281898 A JPH08281898 A JP H08281898A JP 8958995 A JP8958995 A JP 8958995A JP 8958995 A JP8958995 A JP 8958995A JP H08281898 A JPH08281898 A JP H08281898A
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JP
Japan
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urethane resin
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pattern
decorative board
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Application number
JP8958995A
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English (en)
Inventor
Seiji Sano
誠治 佐野
Yoichi Morita
洋一 守田
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】特に表面にエンボスが施されている化粧板基材
に対して、トップコート塗布による絵柄層の溶解を抑
え、エンボスに調和した意匠性の高い絵柄を効率よく設
けた化粧板、およびその製造方法を提供すること。 【構成】軟質な基体フィルム1、分子量15500〜1
6500軟化点温度170〜180℃の高塗膜強度を有
するウレタン樹脂層2、インキのバインダーがウレタン
系樹脂からなる任意の絵柄層3からなる転写シートを、
接着剤を塗布した凹凸化粧板基材の表面に前記任意の絵
柄層が接するように設置し、熱圧着後基体フィルムを剥
離して、前記絵柄層およびウレタン系樹脂層を転写し、
その後トップコート層となる樹脂を塗布、乾燥してなる
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、 化粧板基材、特に表面
にエンボス形状を有する凹凸化粧板基材に、意匠性の高
い絵柄を効率よく設けることを目的とする転写シート、
及びこれを用いた凹凸化粧板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より住宅の外装に各種化粧板が使用
されているが、 近年高級化、 高意匠化の傾向と共に表面
にエンボスを設けた製品が好まれるようになってきた。
表面にエンボスがある場合、 単色の塗料を塗装するか、
砂をまく等簡単な装飾方法があるが、その他にエンボス
に同調した絵付けをする方法として、弾性体または塑性
体による転写方式がある。
【0003】しかし従来の転写シートは、絵柄層を凹凸
化粧板基材に追従させるために、インキバインダーとし
て軟質な樹脂を用いることが多く、転写後に表面保護層
としてトップコートを塗布した時に、トップコート希釈
溶剤により絵柄層が溶解する現象が発生した。
【0004】また、トップコート塗布による絵柄層の溶
解を防ぐ手段として、耐溶剤性の強いポリビニルブチラ
ール樹脂等を剥離層として用いることがある。しかし凹
凸化粧板を住宅外壁などに施工した場合、気温変化によ
り凹凸化粧板は熱収縮を繰り返すため、絵柄層に用いる
インキバインダーと剥離層に用いる樹脂系では熱収縮率
が異り、経時で層間剥離が発生するなど充分な耐候性を
得ることができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の問題に鑑みてなされたものであり、 その課題とする
ところは、特に表面にエンボスが施されている化粧板基
材に対して、トップコート塗布による絵柄層の溶解を抑
え、エンボスに調和した意匠性の高い絵柄を効率よく設
けた凹凸化粧板、およびその製造方法を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、 前記課題を解
決するため、表面凹凸を有する化粧板基材上に、インキ
のバインダーがウレタン系樹脂からなる任意の絵柄層、
分子量15500〜16500軟化点温度170〜18
0℃の高塗膜強度を有するウレタン系樹脂層、トップコ
ート層を順次設けてなることを特徴とする化粧板を提供
し、その製造方法として、軟質な基体フィルム、高塗膜
強度を有するウレタン樹脂層、任意の絵柄層からなる転
写シートを、接着剤を塗布した凹凸化粧板基材の表面に
前記任意の絵柄層が接するように設置し、熱圧着後基体
フィルムを剥離して、前記絵柄層およびウレタン系樹脂
層を転写し、その後トップコート層となる樹脂を塗布、
乾燥してなることを特徴とする化粧板の製造方法を提供
する。
【0007】以下添付図面を参照して本発明を説明す
る。図1に本発明に使用する転写シートの断面の構成の
一例を示す。転写シートの基体フィルム1の表面に高塗
膜強度を有するウレタン樹脂層2、基材表面エンボスに
追従する軟質なウレタン樹脂をバインダーとしたインキ
を用い印刷してなる任意の絵柄層3を順次設けた構成と
なっている。
【0008】転写シートの基体フィルムは、弾性体によ
る転写時の熱圧着の熱により、凹凸化粧板基材の表面エ
ンボス形状に追従する事が可能な熱可塑性樹脂フィルム
を用いる。具体的にはポリエチレン、ポリプロピレンま
たはポリエチレン、ポリプロピレンとポリ塩化ビニル樹
脂のラミネートフィルムがあげられる。また、本発明者
等の実験によるとポリ塩化ビニル樹脂フィルムはウレタ
ン樹脂との離型性において不良な結果が得られている。
【0009】基体フィルムの厚みは、表面のエンボスの
程度、転写温度との兼ね合いで適宣選択すれば良いが、
本発明者らの実験によると120℃〜150℃の転写温
度では、厚み130μm以下のポリエチレンとポリ塩化
ビニル樹脂とのラミネートフィルムで最も良好な結果が
得られている。転写面はポリエチレン側とした。
【0010】高塗膜強度を有するウレタン樹脂として
は、基材フィルム、インキバインダー、トップコートの
希釈溶剤などの種類により適宣選択すれば良いが、本発
明者らの実験では分子量16000、軟化点175℃の
ウレタン樹脂で良好な結果が得られた。分子量が低すぎ
るとタックフリーにならず、分子量が高すぎると硬す
ぎ、クラックを生じるものとなってしまう。
【0011】任意の絵柄層は、通常のグラビア印刷、ス
クリーン印刷等の方法で印刷される。使用するインキの
バインダーとしては加熱時の伸びが大きい事、最終製品
の耐久性等を考慮して決定される。
【0012】図2に本発明の化粧板の製造方法の一例を
模式的に示す。化粧板基材5の上に、エンボス形状と同
調するように、任意の絵柄層が凹凸化粧板基材に接する
ように転写シート6を載せ、加熱された弾性体ロール4
を用いて熱圧着し、その後転写シートの基体フィルムを
剥離し、ウレタン樹脂層と絵柄層を転写する。
【0013】前記凹凸化粧板としては、石綿セメント、
ケイ酸カルシウム板、 ケイ酸マグネシウム板、 木片セメ
ント板等を用いることができる。
【0014】前記弾性体としては、形状はロールでなく
とも可能であり、材質としてはシリコンが主に使用され
るが、その他にネオプレン、SBRが使用でき、また塑
性体も用いることが可能である。
【0015】これら一連の作業によりエンボスと絵柄が
調和した極めて意匠性の高い凹凸化粧板が得られる。ま
た、この上から表面保護のためにクリヤー塗装を施す事
もできる。
【0016】
【作用】以上のように本発明は、凹凸化粧板基材上に任
意の絵柄層があり、続いて高塗膜強度を有するウレタン
樹脂層、トップコート層が順次なることを特徴とする。
高塗膜強度を有するウレタン樹脂層を設けることで、表
面保護層としてトップコートを塗布による、絵柄層の溶
解を防ぐとこができ、効率よくエンボス模様と同調した
美麗な絵柄を付与した化粧板を得ることができる。
【0017】さらに、凹凸化粧板が現場施工後に気温変
化により熱収縮を繰り返すことに対して、絵柄層に用い
るインキバインダーと同系の高塗膜強度を有するウレタ
ン樹脂を用いることにより、樹脂層の熱収縮率を近似さ
せ、従来の凹凸化粧板に比較しても高耐候性を得ること
が可能となる。
【0018】
【実施例】転写シートの基体フィルムとして厚さ30μ
mの軟質なポリエチレン樹脂と100μmの軟質なポリ
塩化ビニル樹脂のラミネートフィルムを用い、ポリエチ
レン樹脂層側に、高塗膜強度を有するウレタン樹脂層と
して分子量16000、軟化点175℃のウレタン樹脂
をグラビア印刷法により印刷し、続いて任意の絵柄層と
してウレタンアクリレート(分子量16000、軟化点
175℃)をバインダーとするインキを用い、凹凸化粧
板基材のエンボス形状と調和する絵柄を印刷して転写シ
ートを作製した。
【0019】凹凸化粧板として、表面にレンガ状のエン
ボス形状を有するケイ酸カルシウム板を用い、表面を除
塵、 シーラー処理した。この表面に2液硬化ウレタン樹
脂接着剤をエアスプレーにて80g/m2 塗布し、80
℃のオーブンで9分間乾燥した。
【0020】続いて上記エンボス形状と同調するように
前記転写シートを載せ、130℃に加熱された表面硬度
が40゜のシリコンで形成されたロールを用いて転写し
た。転写速度は10m/min、圧力は20kg/cm
とした。
【0021】転写シートの基体フィルムを剥離後、表面
に保護層としてアクリルウレタン樹脂系のトップコート
をエアスプレーにて塗装した。塗布量は120g/m2
塗布し、80℃のオーブンで15分間乾燥した。こうし
て得られた凹凸化粧板は、微小なエンボス形状にも追
従、同調した絵柄を持つ極めて意匠性の高いものであっ
た。
【0022】
【発明の効果】以上に示したように、本発明により高塗
膜強度を有するウレタン樹脂層を設けることで、表面保
護層としてトップコートを塗布による、絵柄層の溶解を
防ぐとこができ、効率よくエンボス模様と同調した美麗
な絵柄を付与した凹凸化粧板を得ることができる。
【0023】また、現場施工後、気温変化により凹凸化
粧板は熱収縮を繰り返すが、絵柄層に用いるインキバイ
ンダーと同系の高塗膜強度を有するウレタン樹脂を用い
るため、樹脂層の熱収縮率が近似しており、従来の凹凸
化粧板に比較し高耐候性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる転写シートの断面の構成を示す
模式図である。
【図2】ロールにより転写シートを熱圧着している状態
を示す模式図である。
【符号の説明】
1…転写シートの基体フィルム 2…ウレタン樹脂層
3…絵柄層 4…ロール 5…凹凸化粧板基材 6…転写シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B44C 1/165 7361−3K B44C 1/165 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面凹凸を有する化粧板基材上に、任意の
    絵柄層、高塗膜強度を有するウレタン系樹脂層、トップ
    コート層を順次設けてなることを特徴とする化粧板。
  2. 【請求項2】前記高塗膜強度を有するウレタン系樹脂
    が、分子量15500〜16500軟化点温度170〜
    180℃であることを特徴とする請求項1記載の化粧
    板。
  3. 【請求項3】前記絵柄層に用いるインキのバインダー
    が、ウレタン系樹脂からなることを特徴とする請求項1
    記載の化粧板。
  4. 【請求項4】軟質な基体フィルム、高塗膜強度を有する
    ウレタン樹脂層、任意の絵柄層からなる転写シートを、
    接着剤を塗布した凹凸化粧板基材の表面に前記任意の絵
    柄層が接するように設置し、熱圧着後基体フィルムを剥
    離して、前記絵柄層およびウレタン系樹脂層を転写し、
    その後トップコート層となる樹脂を塗布、乾燥してなる
    ことを特徴とする化粧板の製造方法。
JP8958995A 1995-04-14 1995-04-14 化粧板及びその製造方法 Pending JPH08281898A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10147913A (ja) * 1996-11-20 1998-06-02 Sekisui Jushi Co Ltd 車線分離標
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JP2008155651A (ja) * 2008-03-25 2008-07-10 Dainippon Printing Co Ltd 射出成形同時絵付用シート、絵付け成形品及び絵付け成形品の製造方法

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