JPH0768693A - 無機系化粧板の製造方法 - Google Patents
無機系化粧板の製造方法Info
- Publication number
- JPH0768693A JPH0768693A JP22175993A JP22175993A JPH0768693A JP H0768693 A JPH0768693 A JP H0768693A JP 22175993 A JP22175993 A JP 22175993A JP 22175993 A JP22175993 A JP 22175993A JP H0768693 A JPH0768693 A JP H0768693A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer sheet
- base material
- embossed
- inorganic decorative
- decorative board
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Decoration By Transfer Pictures (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】特に表面にエンボスが施されている無機系化粧
板基材に対して、エンボスに調和した意匠性の高い絵柄
を効率よく設ける、無機系化粧板の装飾方法を提案する
こと。 【構成】表面にエンボス形状を有する無機系化粧板基材
６の表面に転写シート７を載せ、その上からエンボス形
状に対してオス型とメス型の関係をなす表面形状をした
平型の弾性体５又はロール型の弾性体を介して、転写シ
ートを熱圧着して絵付けすることを特徴とする。
板基材に対して、エンボスに調和した意匠性の高い絵柄
を効率よく設ける、無機系化粧板の装飾方法を提案する
こと。 【構成】表面にエンボス形状を有する無機系化粧板基材
６の表面に転写シート７を載せ、その上からエンボス形
状に対してオス型とメス型の関係をなす表面形状をした
平型の弾性体５又はロール型の弾性体を介して、転写シ
ートを熱圧着して絵付けすることを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は外装材等に利用するエン
ボス形状を有する無機系化粧板基材に、意匠性の高い絵
柄を効率よく設ける、無機系化粧板の製造方法に関す
る。
ボス形状を有する無機系化粧板基材に、意匠性の高い絵
柄を効率よく設ける、無機系化粧板の製造方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来住宅の外装に各種無機系化粧板が使
用されているが、近年高級化、高意匠化の傾向と共に表
面にエンボスを設けた製品が好まれるようになってき
た。従来の表面がフラットな製品の場合には、表面に絵
柄を設ける方法として、例えば絵柄を印刷したシートを
ラミネートする等の方法が可能であったが、表面にエン
ボスがある場合は、単色の塗料を塗装するか、或いは砂
形状物を振りかける、等の簡単な装飾方法に頼らざるを
得なかった。
用されているが、近年高級化、高意匠化の傾向と共に表
面にエンボスを設けた製品が好まれるようになってき
た。従来の表面がフラットな製品の場合には、表面に絵
柄を設ける方法として、例えば絵柄を印刷したシートを
ラミネートする等の方法が可能であったが、表面にエン
ボスがある場合は、単色の塗料を塗装するか、或いは砂
形状物を振りかける、等の簡単な装飾方法に頼らざるを
得なかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の問題に鑑みてなされたものであり、その課題とする
ところは、特に表面にエンボスが施されている無機系化
粧板基材に対して、エンボスに調和した意匠性の高い絵
柄を効率よく設ける、無機系化粧板の装飾方法を提案す
ることにある。
来の問題に鑑みてなされたものであり、その課題とする
ところは、特に表面にエンボスが施されている無機系化
粧板基材に対して、エンボスに調和した意匠性の高い絵
柄を効率よく設ける、無機系化粧板の装飾方法を提案す
ることにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を達成
するために、表面にエンボス形状を有する無機系化粧板
基材の表面に転写シートを載せ、その上から前記エンボ
ス形状に対してオス型とメス型の関係をなす表面形状を
した平型の弾性体又はロール型の弾性体を介して、転写
シートを熱圧着して絵付けすることを特徴とする無機系
化粧板の製造方法を提供する。
するために、表面にエンボス形状を有する無機系化粧板
基材の表面に転写シートを載せ、その上から前記エンボ
ス形状に対してオス型とメス型の関係をなす表面形状を
した平型の弾性体又はロール型の弾性体を介して、転写
シートを熱圧着して絵付けすることを特徴とする無機系
化粧板の製造方法を提供する。
【０００５】図１に本発明に用いる転写シートの断面の
構成の一例を挙げる。基体フィルム１の表面に剥離ニス
層２、絵柄層３、接着層４を順次設けた構成となってい
る。
構成の一例を挙げる。基体フィルム１の表面に剥離ニス
層２、絵柄層３、接着層４を順次設けた構成となってい
る。
【０００６】前転写シートの基体フィルムとしては、弾
性体による転写時の熱圧着の熱により、無機系化粧板基
材の表面エンボス形状に追従する事が可能な熱可塑性樹
脂フィルムが好適である。具体的には塩化ビニル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル等
があげられる。フィルムの種類、厚み等は表面の凹凸の
程度、転写温度とのかねあいで選択すれば良いが、本発
明者らの実験によると１５０℃〜１８０℃の転写温度で
は、厚み１００μｍ以下の塩化ビニル樹脂フィルムで最
も良好な結果が得られている。
性体による転写時の熱圧着の熱により、無機系化粧板基
材の表面エンボス形状に追従する事が可能な熱可塑性樹
脂フィルムが好適である。具体的には塩化ビニル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル等
があげられる。フィルムの種類、厚み等は表面の凹凸の
程度、転写温度とのかねあいで選択すれば良いが、本発
明者らの実験によると１５０℃〜１８０℃の転写温度で
は、厚み１００μｍ以下の塩化ビニル樹脂フィルムで最
も良好な結果が得られている。
【０００７】また、剥離層としては、基材フィルムの種
類により適宣選択すれば良いが、塩化ビニルを基体シー
トに用いた場合、ポリビニルブチラールで良好な結果が
得られた。
類により適宣選択すれば良いが、塩化ビニルを基体シー
トに用いた場合、ポリビニルブチラールで良好な結果が
得られた。
【０００８】絵柄層としては通常グラビア印刷、スクリ
ーン印刷等の方法で印刷される。インキのバインダーと
しては加熱時の伸びが大きい事、最終製品の耐久性等を
考慮して決定される。
ーン印刷等の方法で印刷される。インキのバインダーと
しては加熱時の伸びが大きい事、最終製品の耐久性等を
考慮して決定される。
【０００９】接着層としては、ポリビニルアルコール、
アクリル、ヒドロキシメチルセルロース、ポリエステ
ル、ポリアミド等が用いられる。また基材上に予め接着
剤を塗布する工程を想定した場合は、接着剤は必ずしも
必要ではない。
アクリル、ヒドロキシメチルセルロース、ポリエステ
ル、ポリアミド等が用いられる。また基材上に予め接着
剤を塗布する工程を想定した場合は、接着剤は必ずしも
必要ではない。
【００１０】図２に、本発明の無機系化粧板の製造方法
の一例に係る、転写シート７を、平型の弾性体７を用い
て、無機系化粧板基材６に熱圧着し、絵柄を転写してい
る状態を模式的に示す。
の一例に係る、転写シート７を、平型の弾性体７を用い
て、無機系化粧板基材６に熱圧着し、絵柄を転写してい
る状態を模式的に示す。
【００１１】無機系化粧板基材としては、石綿セメン
ト、ケイ酸カルシウム板、ケイ酸マグネシウム板、木片
セメント板等が好適に用いられる。この上に、エンボス
形状と同調するように転写シートを載せ、エンボス形状
に対してオス型とメス型の関係をなす表面形状をした弾
性体で熱圧着する。熱圧着後、転写シートを剥離する事
でエンボスと絵柄が調和した極めて意匠性の高い化粧板
が得られる。以上、説明した転写方式を用いることで、
エンボスと絵柄の同調した基材を得る事ができる。ま
た、この上から表面保護のためにクリヤー塗装を施す事
もできる。
ト、ケイ酸カルシウム板、ケイ酸マグネシウム板、木片
セメント板等が好適に用いられる。この上に、エンボス
形状と同調するように転写シートを載せ、エンボス形状
に対してオス型とメス型の関係をなす表面形状をした弾
性体で熱圧着する。熱圧着後、転写シートを剥離する事
でエンボスと絵柄が調和した極めて意匠性の高い化粧板
が得られる。以上、説明した転写方式を用いることで、
エンボスと絵柄の同調した基材を得る事ができる。ま
た、この上から表面保護のためにクリヤー塗装を施す事
もできる。
【００１２】図３に、平型の弾性体の代わりにロール型
の弾性体８を用いた例を示す。
の弾性体８を用いた例を示す。
【００１３】
【作用】以上に示したように、本発明の製造方法によ
り、エンボス形状を有する無機系化粧板の表面に、その
凹凸模様と同調した、美麗な絵柄を付与することができ
る。
り、エンボス形状を有する無機系化粧板の表面に、その
凹凸模様と同調した、美麗な絵柄を付与することができ
る。
【００１４】
＜実施例１＞厚さ７５μｍの半硬質塩化ビニルシートの
表面に、剥離層としてポリビニルブチラール樹脂を塗布
した後、塩酢ビ樹脂をバインダーとするインキを用いて
グラビア印刷法により、無機系基材エンボス形状と調和
する模様を印刷し、さらに、接着層としてポリエステル
樹脂を塗布して転写シートを作製した。
表面に、剥離層としてポリビニルブチラール樹脂を塗布
した後、塩酢ビ樹脂をバインダーとするインキを用いて
グラビア印刷法により、無機系基材エンボス形状と調和
する模様を印刷し、さらに、接着層としてポリエステル
樹脂を塗布して転写シートを作製した。
【００１５】一方、表面にレンガ状のエンボス形状を有
するケイ酸カルシウム板を用意し、除塵し、シーラー処
理した。ケイ酸カルシウム板の上に、エンボス形状と同
調するように転写シートを載せ、エンボス形状に対して
オス型とメス型の関係をなす表面形状をした、ゴム硬度
４０゜、肉圧２０ｍｍの平型のシリコンゴムを１２０
℃に加熱した状態で、熱圧着した。転写シートを剥離す
る事でエンボスと絵柄が調和した極めて意匠性の高い化
粧板が得られた。
するケイ酸カルシウム板を用意し、除塵し、シーラー処
理した。ケイ酸カルシウム板の上に、エンボス形状と同
調するように転写シートを載せ、エンボス形状に対して
オス型とメス型の関係をなす表面形状をした、ゴム硬度
４０゜、肉圧２０ｍｍの平型のシリコンゴムを１２０
℃に加熱した状態で、熱圧着した。転写シートを剥離す
る事でエンボスと絵柄が調和した極めて意匠性の高い化
粧板が得られた。
【００１６】＜実施例２＞実施例１と同様に、除塵処理
した、表面にレンガ状のエンボス形状を有するケイ酸カ
ルシウム板の上に、エンボス形状と同調するように転写
シートを載せ、エンボス形状に対してオス型とメス型の
関係をなす表面形状をした、ゴム硬度４０゜、肉圧２０
ｍｍのロール型のシリコンゴムを１２０℃に加熱した状
態で、熱圧着した。転写シートを剥離する事でエンボス
と絵柄が調和した極めて意匠性の高い化粧板が得られ
た。
した、表面にレンガ状のエンボス形状を有するケイ酸カ
ルシウム板の上に、エンボス形状と同調するように転写
シートを載せ、エンボス形状に対してオス型とメス型の
関係をなす表面形状をした、ゴム硬度４０゜、肉圧２０
ｍｍのロール型のシリコンゴムを１２０℃に加熱した状
態で、熱圧着した。転写シートを剥離する事でエンボス
と絵柄が調和した極めて意匠性の高い化粧板が得られ
た。
【００１７】実施例１、２で得られた装飾化粧板の表面
に、表面保護層としてアクリルウレタントップコートを
塗装した。こうして得られた装飾化粧板は、微小なエン
ボス形状にも追従、同調した絵柄を持つ極めて意匠性の
高いものであった。
に、表面保護層としてアクリルウレタントップコートを
塗装した。こうして得られた装飾化粧板は、微小なエン
ボス形状にも追従、同調した絵柄を持つ極めて意匠性の
高いものであった。
【００１８】
【発明の効果】以上に示したように、本発明の無機系化
粧板の製造方法により、エンボス形状を有する無機系化
粧板基材の表面に、その凹凸模様と同調した、美麗な絵
柄を付与することができる。
粧板の製造方法により、エンボス形状を有する無機系化
粧板基材の表面に、その凹凸模様と同調した、美麗な絵
柄を付与することができる。
【００１９】
【図１】本発明に係る転写シートの断面の構成の一例を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図２】本発明の製造方法の工程の一例を模式的に示し
た説明図である。
た説明図である。
【図３】本発明の製造方法の工程の一例を模式的に示し
た説明図である。
た説明図である。
１…基体フィルム ２…剥離層 ３…絵柄層 ４…接着層 ５…平型の弾性体 ６…無機系化粧板 ７…転写シート ８…ロール型の弾性体
Claims (2)
- 【請求項１】表面にエンボス形状を有する無機系化粧板
基材の表面に転写シートを載せ、その上から前記エンボ
ス形状に対してオス型とメス型の関係をなす表面形状を
した平型の弾性体を介して、転写シートを熱圧着して絵
付けすることを特徴とする無機系化粧板の製造方法。 - 【請求項２】表面にエンボス形状を有する無機系化粧板
基材の表面に転写シートを載せ、その上から前記エンボ
ス形状に対してオス型とメス型の関係をなす表面形状を
したロール型の弾性体によって、転写シートを熱圧着し
て絵付けすることを特徴とする無機系化粧板の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22175993A JPH0768693A (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 無機系化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22175993A JPH0768693A (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 無機系化粧板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0768693A true JPH0768693A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=16771763
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22175993A Pending JPH0768693A (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 無機系化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0768693A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20130101739A1 (en) * | 2011-10-20 | 2013-04-25 | Fibracast Ltd. | Formed sheet membrane element and filtration system |
| US10478777B2 (en) | 2010-04-20 | 2019-11-19 | Fibracast Ltd. | Formed sheet membrane element and filtration system |
-
1993
- 1993-09-07 JP JP22175993A patent/JPH0768693A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10478777B2 (en) | 2010-04-20 | 2019-11-19 | Fibracast Ltd. | Formed sheet membrane element and filtration system |
| US11642628B2 (en) | 2010-04-20 | 2023-05-09 | Fibracast Ltd. | Formed sheet membrane element and filtration system |
| US20130101739A1 (en) * | 2011-10-20 | 2013-04-25 | Fibracast Ltd. | Formed sheet membrane element and filtration system |
| US10105651B2 (en) * | 2011-10-20 | 2018-10-23 | Fibracast Ltd. | Formed sheet membrane element and filtration system |
| US11154817B2 (en) | 2011-10-20 | 2021-10-26 | Fibracast Ltd. | Formed sheet membrane element and filtration system |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| DE69031029D1 (de) | Verfahren zur herstellung von platten aus kunststoff mit aeusseren wetterfesten gepraegten und aeussere wetterfeste kunststoffplatten | |
| WO2020211389A1 (zh) | 一种塑胶地板表面处理方法 | |
| JP3254847B2 (ja) | 無機系化粧板の製造方法 | |
| JPH0768693A (ja) | 無機系化粧板の製造方法 | |
| JP2797789B2 (ja) | エンボス装飾化粧板の製造方法 | |
| JPH0132789B2 (ja) | ||
| JP2789962B2 (ja) | 化粧板の製造方法 | |
| JPH08244399A (ja) | 絵柄の転写方法 | |
| JP3341332B2 (ja) | 無機系化粧板の装飾方法 | |
| JPH0789005A (ja) | 無機系化粧板の製造方法 | |
| JPH06278400A (ja) | 化粧板の製造方法 | |
| JPH05270199A (ja) | 化粧板の製造方法 | |
| JPS5940775B2 (ja) | 装飾ガラスの製造方法 | |
| JPH0872495A (ja) | 無機系化粧板の製造方法 | |
| JP2833390B2 (ja) | 化粧板の製造方法 | |
| JPH06278355A (ja) | 化粧板の製造方法 | |
| JPH0789012A (ja) | 化粧板の製造方法 | |
| JPH07195899A (ja) | 無機系化粧板及びその製造方法 | |
| JPH0239395B2 (ja) | ||
| JPS6328669B2 (ja) | ||
| JP3039534B2 (ja) | 化粧板 | |
| JPH02175198A (ja) | 転写箔およびその製造方法 | |
| JPH08281898A (ja) | 化粧板及びその製造方法 | |
| JPS5940776B2 (ja) | 装飾ガラスの製造方法 | |
| JPH07276580A (ja) | 転写シート |