JPH02175198A

JPH02175198A - 転写箔およびその製造方法

Info

Publication number: JPH02175198A
Application number: JP7579789A
Authority: JP
Inventors: Shigetomo Sakakibara; 茂知榊原; Kazuhiko Ota; 和彦太田; Akira Yoshikawa; 吉川　晶
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1988-09-30
Filing date: 1989-03-28
Publication date: 1990-07-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明はプラスチック製品等を加飾する際に用いる転写
箔および転写箔の製造方法に関する。

［従来の技術］近年、プラスチック製品等の表面に加飾を施すために、
ホットスタンプ箔が広（用いられている。

このホットスタンプ箔は、無公害性の点から従来の塗装
に替る方法として評価されている。

しかしながら、従来のホットスタンプ箔は、加飾した際
、平滑な表面を付与するものが殆どであり、一部に盛り
上げ印刷の手法を用いて、凹凸表面を付与する方法や、
基材フィルムに微細なきすをつける方法等が提案されて
いる。

上記のような方法をとっても、いずれも塗料を塗布した
場合にみられるような、微妙な感じゃ凹凸状態を表現す
ることができなかった。

一方、紫外線硬化型塗料を用い、凹凸表面を有する化粧
材を得る方法も種々提案されている。

例えば、特公昭６２−２５４２９号公報に示されるよう
に、紫外線硬化型塗料の塗布面にエンボス加工を施した
ポリエステルフィルムを密着させ、紫外線を照射するこ
とにより化粧材の表面に、フィルムの凹凸を付与する方
法が示されている。

また、特開昭５３−５１２５３号公報、および特開昭５
３５１２５４号公報には、紫外線透過材料よりなるベル
トやローラーを利用して紫外線硬化型塗料の表面に凹凸
を付与する方法が示されている。

しかし、前記の２つの方法で、前者は凹凸賦型用の母型
としてエンボス加工を施したポリエステルフィルムを用
いるため、フィルム自体を使用毎に廃棄するため無駄が
多（、また耐熱性の高いフィルムであるため、エンボス
加工が難しいため、エンボスの形状が限定されてしまっ
た。

また、後者は、紫外線を透過する特殊なエンボスロール
を必要とし、実際にこのようなロールを製造するには、
多大な費用がかかってしまい、実用的でなかった。

［解決しようとしている課題］本発明の目的は、転写した時に表面に塗料を塗布したよ
うな惑じの表面状態を有する転写箔を提供すると共に、
前記転写箔を効果的製造する方法を提供することである
。

［課題を解決するための手段］本発明は、耐熱性を有する透明フィルムの表面に表面が
微細な凹凸形状の紫外線硬化型樹脂層を設けた転写基材
の、前記紫外線硬化型樹脂層に裏面が平坦になるように
透明ニス層を設け、さらに絵柄層、隠ぺい層および接着
層を順次設けた転写箔である。

また、本発明は、耐熱性を有する透明フィルムの表面に
紫外線硬化型樹脂層を塗布した転写基材を、表面に微細
な凹凸模様を形成した金属ロールに、前記転写基材外線
硬化型樹脂層を密着させると共に、フィルムの裏面から
紫外線を照射し、前記紫外線硬化型樹脂を硬化させると
同時に表面に微細な凹凸形状を形成した後、該転写基材
の凹凸に剥離ニス層を裏面か平坦にするように設け、さ
らに絵柄層、隠ぺい層および接着層を順次設けてなる転
写箔の製造方法である。

さらに、本発明、より塗料を塗布した感じの表面状態と
するため、前記表面に微細な凹凸模を形成した金属ロー
ルのかわりに、表面に、微細な凹凸模様を形成した塗膜
を設けた転写箔の製造方法である。

以下図面に従って説明する。

第１図は、本発明の転写箔Ａの断面図で、耐熱性を有す
る透明フィルム１の表面に表面に微細な凹凸面２を有す
る紫外線硬化型樹脂層３を設けた転写基材Ｂの、前記凹
凸面２に裏面が平坦になるように透明ニス層４を設け、
さらに、絵柄層６、隠ぺい層７および接着層８を設けて
なる。

ここで、転写基材Ｂを構成する透明フィルムｌと紫外＊
ｉ！化型樹脂層３との密着性を向上させるため、透明フ
ィルム１に予めブライマー剤を塗布しておいてもよい。

また、紫外線硬化型樹脂１１１３は、一般に市販されて
いるもので、固形分が１００％であり、透明フィルム１
と’Ｅ着性の優れているものを用いる。

また、透明ニスＩＪ４、剥ｊｉｌ１５に用いる材料は、
熱可塑性アクリル樹脂、塩化ゴム樹脂が一般的であるが
、これに限定されるものではなく、紫外線硬化型樹脂層
との！１＃性、および基材に転写したときの表面性能に
対する要求品質に応じて適宜選択すればよい。

そして、絵柄層６、隠ぺい層７、接着層８に用いる材料
は、熱可塑性アクリル樹脂、塩化ゴム樹脂ポリ塩化ビニ
ル等からなるインキ、接着剤を用いればよい。

次に、本発明の製造方法について説明する。

第２図に示すように、耐熱性を有する透明フィルムｌの
表面に紫外線硬化型樹脂層３を塗布形成した転写基材Ｂ
を表面に微細な凹凸模様を有する金属ロール２０の表面
に、前記転写基材Ｂの紫外線硬化型樹脂層３を密着させ
る。これと同時に透明フィルム１側から紫外線照射装置
２１により紫外線を照射して、紫外線硬化型樹脂層３を
硬化すると同時に凹凸面３を形成する。

この転写基材Ｂの凹凸面２に、該凹凸面２に凹凸が平坦
になるように透明ニス層、剥離ニス層、絵柄層、隠ぺい
層および接着層を形成して転写箔を製造する。

また、第２図に示した金属ロール２０にかえて、表面に
、微細な凹凸模様を有する塗膜を設けた金属ロールを使
用すれば、より塗料を塗布した感しの凹凸模様が得られ
る。

前記塗膜に利用できる塗料は、スチップルペイント、縮
緬塗料、結晶フェス、ひび割れ塗料、ハンマートーン塗
料、柚子肌塗料、メタリック塗料、皮しぼ塗料、サテン
！ＰＩ塗料、バールｍ塗料、スェード調塗料等の各種塗
料から目的に応した！！！料を用いればよい。

［作用Ｊ転写基材に形成された凹凸面を透明ニス層より平坦にし
た状態で剥離ニス層、絵柄層、隠ぺい層接着層が設けで
あるので、転写時の圧力の抜けがなく良好な転写が可能
となる。

また、金属ロール、または金属ロール表面に設けた塗膜
に付与した凹凸模様を紫外線硬化型樹脂を用いて再現す
るので、熱等を利用する方法に比較して微細な凹凸模様
が忠実に再現できる。

［実施例１］厚さ２５μのポリエステルフィルムの表面にポリエステ
ル系樹脂からなるプライマー層を設けた後アクリル系樹
脂紫外線硬化型用１！ｌｉ　（三菱レイヨンＩＩ）製ダ
イヤヒームｕＬ３１６０）を８ｇ／ｎｆ塗布し、直ちに
表面に約５μの微細な皮しぼ（ロール面で正向き）を刻
設した金属製エンボスロールに軽く圧着した状態で、フ
ィルムの裏面から紫外線を照射して、前記紫外線硬化型
樹脂を硬化させた。

次に、この転写基材の凹凸面にグラビア印刷法によりア
クリル樹脂系の透明剥離ニスを約６μの厚さで塗布した
後、直ちにメイヤーバーによって表面を平滑にした。

次いで、この透明剥離ニス上にアクリル樹脂系のインキ
からなる皮革柄模様の絵柄層、隠ぺい層を形成し、さら
にアクリル樹脂系の接着層を設けて転写箔を得た。

この転写箔を用いて通常の熱ロール転写機により、ポリ
スチレンからなる基材に転写したところ表面に微細な皮
しぼエンボスを有する皮革模様が得られた。

［実施例２］厚さ２５μのポリエステルフィルムの表面にポリエステ
ル系樹脂からなるプライマー層を設けた後アクリル系樹
脂紫外線硬化型樹脂（三菱レイヨン＠）製ダイヤビーム
ＵＬ３１６０　）を８ｇ／ポ塗布し、直ちに表面に、縮
緬塗料で縮緬状の微細な凹凸模様をを有する塗膜を設け
た金属製エンボスロールに軽く圧着した状態で、フィル
ムの裏面から紫外線を照射して、前記紫外線硬化型樹脂
を硬化させた。

次いで、この透明剥離ニス上にアクリル樹脂系のインキ
からなる抽象柄模様の絵柄層、下地色隠ぺい層を形成し
、さらにアクリル樹脂系の接着層を設けて転写箔を得た
。

この転写箔を用いて通常の熱ロール転写機により、ポリ
スチレンからなる基材に転写したところ表面に微細な縮
緬状エンボスを有する模様が得られた。

［発明の効果］本発明の転写箔は、転写基材の離型面が紫外線硬化型樹
脂からなるので、微細な凹凸面が忠実に再現され、印刷
方式と異なり連続的でしかも微細な凹凸変化のある三次
元的なエンボス面が得られる。

そして、紫外線硬化型樹脂層の裏面を平滑にして、次の
絵柄層を設けたので、転写時の圧力の抜けがおこらず、
密着不良の事故を防止することができる。

また、金属製エンボスロールを利用して、紫外線硬化型
樹脂層に凹凸模様を形成するので、エンボスロールは永
久的に使用できので、製造単価が低減できるばかりでな
く、ロール面に転写時の絵柄を反転せず、そのままの状
態で設けることができるので、ロールの製作が容易で、
模様の選択範囲が広くなる。

さらに、表面に、微細な凹凸模様を有する塗膜を有する
金属ロールを用いることにより、より塗料で塗装を施し
た感じの凹凸模様が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の転写箔の一例を示す断面図第２図は
、本発明の転写箔の製造方法の離型材を製造する工程を
示す説明図である。Ａ・・・転写箔　　Ｂ・・・転写基材１・・・透明フィルム　２・・・凹凸面３・・・紫外線
硬化型樹脂層　　４・・・透明ニス層６・・・絵柄層　
　　　７・・・隠ぺい層８・・・接着層　　　　２０・
・・金属ロール２１・・・紫外線照射装置第２図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）耐熱性を有する透明フィルムの表面に表面が微細
な凹凸形状の紫外線硬化型樹脂層を設けた転写基材の前
記紫外線硬化型樹脂層面が平坦になるように透明ニス層
を設け、さらに絵柄層、隠ぺい層および接着層を順次設
けた転写箔。
（２）耐熱性を有する透明フィルムの表面に紫外線硬化
型樹脂層を塗布した転写基材を、表面に微細な凹凸模様
を形成した金属ロールに、前記転写基材の紫外線硬化型
樹脂層を密着させると共に、フィルムの裏面から紫外線
を照射し、前記紫外線硬化型樹脂を硬化させると同時に
表面に微細な凹凸を形状した後、該転写基材の凹凸面に
剥離ニス層を裏面が平坦にするように設け、さらに絵柄
層隠ぺい層および接着層を順次設けてなる転写箔の製造
方法。
（３）表面に微細な凹凸模様を形成した金属ロールにか
えて、微細な凹凸模様を形成した塗膜を表面に設けた金
属ロールを用いた請求項（２）の転写箔の製造方法。