JP2833390B2 - 化粧板の製造方法 - Google Patents

化粧板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絵柄を有する化粧板の
製造方法に関し、特に表面にエンボス形状とこれに調和
した絵柄を有する意匠性の高い化粧板を効率よく製造す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅の内外装用、または家具部材
等として各種化粧板が使用されているが、近年、高級化
や高意匠化の傾向と共に表面にエンボスを設けた製品が
好まれるようになってきた。従来の表面が平坦な製品の
場合には、表面に絵柄を設ける方法として、例えば絵柄
を印刷したシートを表面にラミネートする等の方法が可
能であったが、表面にエンボスがある場合には単色の塗
料を塗装するか、あるいは砂状物を振りかける等の簡単
な製造方法に頼らざるを得なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の問題に鑑みてなされたものであり、表面にエンボ
ス形状と、これに調和した絵柄を有する化粧板を効率的
に生産することを可能にし、さらに最近意匠の高級化が
求められているなかで目立ってきている、非常に細かな
エンボスを持つ化粧板にも好適に転写できるようにする
方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、表面にエンボス形状を有する化粧板に接着
剤を塗工し、一方熱可塑性樹脂からなる基体シートと剥
離層と絵柄層からなる転写シートを、前記化粧板上に転
写シートの基体シートの面からロールで押圧して、絵柄
を転写する化粧板の製造方法であって、押圧が複数の柔
軟な熱ロールにより行われ、少なくとも二本目以降の一
本のロールが他のロールより小さな径のロールであり、
前記小さな径のロールが、より大きな径でかつ硬質なバ
ックアップロールにより駆動されることを特徴とする化
粧板の製造方法を提供する。
【0005】以下、本発明を図面に基づき詳細に説明す
る。図1に本発明に係る転写シートの断面を模式的に示
す。この転写シートは基体シート1の表面に所望の絵柄
層2と剥離層3を設けたものとなっている。
【0006】基体シート1としては、転写時の熱によっ
て化粧板表面の凹凸に追随することが可能な熱可塑性樹
脂を用いる。具体的にはポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル等のシー
トが使用可能である。樹脂の種類、厚みなどは、転写す
る化粧板の表面の凹凸の程度、転写温度との兼ね合いか
らを適宜選択すればよい。例えば、150℃〜180℃
の転写温度では、厚み100μm以下の塩化ビニル樹脂
が最も良好な結果を示すものとなる。
【0007】基体シートに絵柄層2を形成する方法は、
グラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷等を使
用すれば良い。印刷のインキに用いる合成樹脂バインダ
ーとしては、加熱時の伸びの大きいこと、最終製品の耐
久性を考慮して決定される。例示すれば、アクリル樹
脂、スチレン樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミド、ポリ
エステル、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、またはこ
れらの組合わせによる混合物もしくは共重合物が用いら
れる。
【0008】化粧板に塗工する接着剤としては、化粧板
の材質とインキの材質により適宜決定される。具体的に
はウレタン、ポリビニルアルコール、酢酸ビニルエマル
ジョン等が用いられる。塗工方法としては、エアスプレ
ー、各種コーター等を用いて行えばよい。
【0009】図2に本発明の製造方法の一例を示す。化
粧板21の凹凸面にエアースプレーで接着剤を塗工した
後、図1に示した転写シート22を、基体シートの面か
ら熱ロール23で押圧して、絵柄を転写する。この際用
いる熱ロールは板の凹凸に追従するような軟質なものを
使用する。
【0010】この時、非常に細かなエンボス面や、化粧
板のエッジ部分など直線的な凹凸部分でに転写を行うに
あたり、図3に示すような現象が起きることがある。す
なわち、凹部の最下点まで転写が行き渡らず、見かけ上
の転写が行われているだけで、絵柄層31と化粧板32
との間に空隙33が出来る。基本的にエンボス形状に追
従させるためには、ロール硬度を柔らかくしたほうが良
いことが本発明者らの実験で明らかになっているが、非
常に細かなエンボスでは押圧したロールが柔軟なため、
圧力がかからない。
【0011】本発明はこの点を解決するために、図2に
示すように、押圧が複数の柔軟な熱ロールにより行わ
れ、第二の熱ロール24が第一の熱ロール23より小さ
な径のロールであり、前記第二の熱ロール24がより大
きな径でかつ硬質なバックアップロール25により駆動
される。
【0012】第一の熱ロール23は、化粧板の凹凸のサ
イズにもよるが、本発明者らが行った実験によれば、ゴ
ム硬度は30゜、肉厚は20mm、ロール径は220m
mのシリコンゴムロールを用いた場合に良好な結果が得
られた。
【0013】第二の熱ロール24のロール径は、小さい
ほど良いが、転写を行いたい化粧板の厚み以上の肉厚を
持つゴムロールであれば良い。
【0014】バックアップロール25は2本目の熱ロー
ルを駆動することから、1本目のゴムロールと同一の径
であることが、装置の構造上都合がよい。材質として
は、金属、硬度の高いシリコンゴム等が使用できる。
【0015】
【作用】以上に示したように、本発明により、ロール径
を小さくし単位面積あたりの圧力をあげることで、凹部
の最下点まで絵柄層を転写する。また、ロールに高い圧
力がかかるため、それによるロールの変形を防ぐためバ
ックアップロールを使用し、これにより駆動させる。ま
た、第一の熱ロールに大きな径のロールを用いるのは、
転写を行う際、急激に高い圧力をかけると転写紙にしわ
を生じやすいため、転写紙と化粧板をしわのできないよ
うに仮張りをする為である。
【0016】
【実施例】基体シートとして厚さ80μmの半硬質塩化
ビニルシートを用い、この表面に剥離層としてポリビニ
ルブチラール樹脂をグラビヤ印刷を用い塗工した後、絵
柄層として塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂をバイン
ダーとするインキを用いてグラビア印刷を用いて煉瓦柄
を形成し、転写シートを得た。一方化粧板として予め煉
瓦調のエンボス加工をして凹凸模様を施した繊維強化セ
メント板を用い、これにウレタン接着剤をエアスプレー
で塗工した。この上に前記転写シートを設置し、基体シ
ート面から表面温度175℃、ゴム硬度30゜、肉厚2
0mm、ロール径220mmの第一の熱ロール並びに、
表面温度180℃、ゴム硬度30゜、肉厚20mm、ロ
ール径80mmの第二の熱ロールにより押圧した。転写
速度は10m/min、圧力はそれぞれ10kg/cm
2 、15kg/cm2 であった。転写後、基体シートを
剥離し、得られた化粧板は、煉瓦調エンボスと転写され
た煉瓦柄とがよく調和した極めて意匠効果の高いもので
あった。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によると、簡便な方
法で細かな凹凸を有する化粧材の表面に美麗な絵柄を付
与することができる。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る転写シートの断面の構造を示す説
明図である。
【図2】本発明による化粧板の製造方法の一例を模式的
に示す説明図である。
【図3】従来の転写方法による転写不良を模式的に示し
た説明図である。
【符号の説明】
1…基体シート 2…剥離層 3…絵柄層 21…化粧板 22…転写シート 23…第1の熱ロール 24…第2の熱ロール 25…バックアップロール 31…絵柄層 32…化粧板 33…空隙

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面にエンボス形状を有する化粧板に接着
    剤を塗工し、一方熱可塑性樹脂からなる基体シートと剥
    離層と絵柄層からなる転写シートを、前記化粧板上に転
    写シートの基体シートの面からロールで押圧して、絵柄
    を転写する化粧板の製造方法であって、押圧が複数の柔
    軟な熱ロールにより行われ、少なくとも二本目以降の一
    本のロールが他のロールより小さな径のロールであり、
    前記小さな径のロールが、より大きな径でかつ硬質なバ
    ックアップロールにより駆動されることを特徴とする化
    粧板の製造方法。
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