JP4574763B2 - 表面化粧シート、その製造方法及びその製造に使用する転写シート - Google Patents

表面化粧シート、その製造方法及びその製造に使用する転写シート Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する分野】
本発明は、建築物の内外装、家具・建具の表面化粧、車両の内装等に使用される表面化粧シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特願平11−142266号は、従来のプレコート印刷紙等のもつ問題及び従来の積層印刷シートの欠点を克服するとともに、耐摩耗性等に優れた表面物性及び従来の積層化粧シートに代替できる加工特性を有するようにした表面化粧シート及びその製造方法を開示している。その表面化粧シートは、印刷基材上の印刷層と、該印刷層上の有機溶剤を含まない樹脂コート層と、該樹脂コート層に積層され、ウレタン反応を経て前記樹脂コート層に接着された、有機溶剤を含まない樹脂皮膜層とを備えるものである。その表面化粧シートの製造方法は、基本的に、印刷基材上に印刷層とOH基を含む樹脂コート層とを順次に形成しかつ乾燥させた印刷シートと、剥離紙上にNCO基を含む樹脂皮膜層を形成しかつ乾燥させた転写シートとを、前記樹脂コート層と前記樹脂皮膜層とを重ね合わせた状態で熱間加圧して一体化し、その後一体化した物を予め定められた温度及び時間のエージングを行うことを含むものである。この方法によって製造された表面化粧シートの表面に、視覚的な立体感を表現することができれば、装飾的効果が高まり、その品質はさらに高いものとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、上記の表面化粧シートの表面に光沢の異なる部分を形成し、凹凸を形成し、または、光沢の異なる部分及び凹凸を形成することにより、観る者が視覚的立体感を覚えるようにし、これにより表面化粧シートの装飾的効果を一層高めることにある。
【0004】
本明細書において使用される用語「マット度」、「マット樹脂」及び「グロス樹脂」は、次に定義される内容のものである。すなわち、用語「マット度」とは、剥離剤が混入された熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂に加えられたマット剤の多寡、すなわちマット剤混入量の多少を表し、その混入量が比較的多いときマット度が大きいといい、その混入量が比較的少ないときマット度が小さいという。また、用語「マット樹脂」とはマット剤が混入された上記樹脂をいい、用語「グロス樹脂」とはマット剤が混入されていない上記樹脂をいう。グロス樹脂は表面化粧シートの表面に光沢に富む部分を形成し、また、マット樹脂は表面化粧シートの表面に光沢の乏しい部分を形成することに寄与する。また、マット度を異にする複数種のマット樹脂は光沢の乏しさの度合いを異にする複数の部分を形成することに寄与する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る表面化粧シートは、印刷基材上の印刷層と、該印刷層上の有機溶剤を含まない樹脂コート層と、該樹脂コート層に積層され、ウレタン反応を経て前記樹脂コート層に接着された有機溶剤を含まない樹脂皮膜層であって、表面に光沢を異にする部分を有し、凹凸を有し、または、光沢を異にする部分と凹凸とを有する樹脂皮膜層とを含む。また、表面に光沢を異にする部分を有する表面化粧シートを製造する本発明の方法は、印刷基材上に印刷層とOH基を含む樹脂コート層とを順次に形成しかつ乾燥させた印刷シートと、合成樹脂基材上に全面的に接着させたマット樹脂及びグロス樹脂により形成され、または、マット樹脂により形成された絵柄層上にNCO基を含む樹脂皮膜層を形成しかつ乾燥させてなる転写シートとを、前記樹脂コート層と前記樹脂皮膜層とを重ね合わせた状態で熱間加圧により一体化し、その後予め定められた温度及び時間のエージングを行うことを含む。さらに、表面に光沢を異にする部分及び/又は凹凸を有する表面化粧シートを製造する本発明の方法は、印刷基材上に印刷層とOH基を含む樹脂コート層とを順次に形成しかつ乾燥させた印刷シートと、合成樹脂基材上にベタ塗り層を設け、該ベタ塗り層上にマット樹脂により絵柄を形成し、該絵柄及び前記ベタ塗り層上にNCO基を含む樹脂皮膜層を形成しかつ乾燥させてなる転写シートとを、前記樹脂コート層と前記樹脂皮膜層とを重ね合わせた状態で熱間加圧により一体化し、その後予め定められた温度及び時間のエージングを行うことを含む。前記マット樹脂及び前記グロス樹脂の主剤は、剥離剤が混入された熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂であり、前記ベタ塗り層は、剥離剤が混入された熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂の層である。マット樹脂による絵柄層は、部分的に重ねられた複数の絵柄層とすることができ、また、同一平面上に隣接する、又は間隔を置かれた複数の絵柄部分で構成することができる。
【0006】
【実施の形態】
図示の実施例において、本発明に係る表面化粧シート10は、図1に示すように、印刷基材12上の印刷層14と、該印刷層上の有機溶剤を含まない樹脂コート層16と、該樹脂コート層に積層され、ウレタン反応を経て樹脂コート層16に接着された、有機溶剤を含まない樹脂皮膜層40とから成る。この樹脂皮膜層40は、その表面に、光沢に富む艶部分181と、光沢に乏しい艶消し部分182とを有する。図1において、この艶消し部分182は幾分誇張して示されている。
【0007】
表面化粧シート10の製造に際して、図2に示す2つのシート、すなわち印刷シート20及び転写シート30を予め製造する。まず、印刷シート20は、図2(b)に示すように、印刷基材12上に所望の柄模様等を印刷して印刷層14を形成し、次いで該印刷層上にOH基を含む樹脂を塗布して樹脂コート層16を形成し、その後乾燥する。この乾燥により、有機溶剤は樹脂コート層16中に存在しなくなる。
【0008】
印刷基材12は、紙、プラスチックフィルム、金属箔、不織布又は合成紙である。この紙には、薄葉紙、エマルジョン含浸紙などが含まれる。また、前記プラスチックフィルムには、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリアクリル、非晶質ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、セロファン等のフィルムが含まれる。さらに、前記金属箔には、アルミ箔、鉄箔、ステンレス箔等が含まれる。
【0009】
前記のOH基を含んだ樹脂コート層16は、塩化ビニル、ブチラール、セルロース等のOH基を含んだ熱可塑性樹脂、またはOH/NCOモル比でOH基が過剰になるように配合されたポリオール型ウレタン塗料からなる。ポリオールとしては、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール等の一般的なポリオールのほか、官能基としてOH基を含んでいるウレタン反応可能な樹脂を用いることができる。また、NCO基を含有する樹脂として、トルエンジイソシアネート、パラフェニリンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等一般的に知られている樹脂のほか、NCO基を含有するウレタン反応可能な樹脂を用いることができる。
【0010】
他方、前記の転写シート30は、図2(a)に示すように、熱硬化反応又はラジカル重合反応を終結して合成樹脂基材32上に全面的に接着されたマット樹脂34及びグロス樹脂36による絵柄層38を有する。この絵柄層38の表面には、合成樹脂基材32上に全面的に接着されたマット樹脂34及びグロス樹脂36から遊離した剥離剤による剥離剤層42を形成される。この剥離層42は、後に説明する絵柄層38と樹脂皮膜層40との分離に役立つ。
【0011】
転写シート30は、表面に剥離剤層42をもつ絵柄層38上にNCO基を含む樹脂を塗布して樹脂皮膜層40を形成し、乾燥させることによって完成される。その乾燥により、有機溶剤は蒸散して樹脂皮膜層18に存在しなくなる。
【0012】
合成樹脂基材32は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ナイロン、セロファン又はEVAのシート又はフィルムを使用することができる。また、前記マット樹脂及び前記グロス樹脂の主剤は、シリコーン・オイルのような剥離剤が混入された熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂である。その熱硬化性樹脂は、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、アルキド系樹脂、ウレタン系樹脂、またはアルキド系樹脂と尿素系樹脂又はメラミン系樹脂とを組み合わせたアミノアルキド系樹脂である。さらに、前記ラジカル重合型樹脂は、紫外線硬化型樹脂又は電子線硬化型樹脂である。
【0013】
また、NCO基を含んだ樹脂皮膜層40は、OH/NCOモル比でNCO基が過剰になるように配合されたポリオール型ウレタン塗料からなる。ポリオールとしては、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール等の一般的なポリオールのほか、官能基としてOH基を含んでいるウレタン反応可能な樹脂が含まれる。また、NCO基を含有する樹脂として、トルエンジイソシアネート、パラフェニリンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等一般的に知られている樹脂のほか、NCO基を含有するウレタン反応可能な樹脂がある。
【0014】
図1に示した表面化粧シート10の製造に際しては、前記の印刷シート20と転写シート30とを、前者の樹脂コート層16と後者の樹脂皮膜層40とを重ね合わせた状態で熱間加圧し、一体化する。次いで、一体化物を用途に応じた所定の長さに切断し、または、一体化物をロール状に巻き取り、その後予め定められた温度及び時間のエージングを行う。印刷シート20と転写シート30とを熱間で加圧することにより、樹脂コート層16中のOH基と樹脂皮膜層40中のNCO基とがウレタン反応を開始する。その反応は、エージングの完了により終了し、両層16、40は硬化し、接着する。前記エージングを完了した時点では、合成樹脂基材32は一体化物の一部を成している。表面化粧シート10は合成樹脂基材32を除く他の部分から構成され、合成樹脂基材32は最終製品である表面化粧シート10の使用時に該合成樹脂基材に接着している絵柄層38と共に樹脂皮膜層40から剥がされる。その使用時まで、合成樹脂基材32は樹脂皮膜層40を保護する役目を果たす。
【0015】
合成樹脂基材32が絵柄層38と共に樹脂皮膜層40から剥がされたとき、図1に示すように、表面化粧シート10の表面に艶部分181と艶消し部分182とが現出する。これらの部分によってもたらされる光沢差は視覚的に立体感を観者に覚えさえ、表面化粧シートによる装飾的効果を一層高める。
【0016】
次に、第2の実施例を示す図3及び図4を参照するに、図3に示す表面化粧シート10は、印刷基材12上の印刷層14と、該印刷層上の有機溶剤を含まない樹脂コート層16と、該樹脂コート層に積層され、ウレタン反応を経て樹脂コート層16に接着された、有機溶剤を含まない樹脂皮膜層40とから成る。この樹脂皮膜層40は、その表面に、光沢に富む凸部分184と、光沢に乏しい凹部分186とを有する。
【0017】
図3に示した表面化粧シート10の製造に際して、図4に示す2つのシート、すなわち印刷シート20及び転写シート30を予め製造する。図4(b)に示す印刷シート20は、図2(b)に示した印刷シートと同じ材料による同じ構造を有する。
【0018】
他方、転写紙シート30は、図4(a)に示すように、合成樹脂基材32上にベタ塗り層33を設け、このベタ塗り層上にマット樹脂34により絵柄を形成する。ベタ塗り層33は、剥離剤が混入された熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂の層である。熱硬化反応又はラジカル重合反応を終結して合成樹脂基材32上に順次に接着されたベタ塗り層33及びマット樹脂34による絵柄の表面には、ベタ塗り層33及び絵柄を形成する樹脂から遊離した剥離剤による剥離剤層42が形成される。転写シート30は、表面に剥離剤層42をもつベタ塗り層33及び絵柄上にNCO基を含む樹脂皮膜層40を形成し、乾燥させることによって完成される。
【0019】
ベタ塗り層33には、前記した熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂にマット剤を混入しないグロス樹脂を塗布する。ベタ塗り層33にマット剤を混入した熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂を塗布する例については後に説明する。
【0020】
図3に示した表面化粧シート10の製造に際して、図1及び図2に示した例におけると同様に、印刷シート20と転写シート30とを、前者の樹脂コート層16と後者の樹脂皮膜層40とを重ね合わせた状態で熱間加圧し、一体化する。次いで、一体化物を所定の長さに切断し、または、一体化物をロール状に巻き取り、その後予め定められた温度及び時間のエージングを行う。印刷シート20と転写シート30とを熱間で加圧することにより、樹脂コート層16中のOH基と樹脂皮膜層40中のNCO基とがウレタン反応を開始する。その反応は、エージングの完了により終了し、両層16、40は硬化し、接着する。
【0021】
合成樹脂基材32がベタ塗り層33及びマット樹脂34による絵柄と共に樹脂皮膜層40から剥がされたとき、図3に示すように、表面化粧シート10の表面にグロス樹脂によるベタ塗り層に接触していた、表面光沢に富む凸部分184と、マット樹脂による絵柄に接触していた、光沢に乏しい凹部分186とが現出する。これらの部分によってもたらされる表面上の光沢差及び高低差は視覚的に立体感を覚えさえ、表面化粧シートによる装飾的効果を一層高める。
【0022】
図5及び図6に示す第3の実施例は、上記第2の実施例に比べ、グロス樹脂によるベタ塗り層34上にマット樹脂により部分的に重なる2つの絵柄層34、134を形成し、これにより表面化粧シート10の表面に、図5に示すように、グロス樹脂によるベタ塗り層に接触していた、光沢に富む凸部分184と、マット樹脂による絵柄に接触していた、光沢に乏しい、階段状のより深い凹部分186とを備えた点で相違するが、他の点においては図3及び図4に示した第2の実施例と相違するところはない。なお、印刷技術を用い、版を重ねることにより、絵柄層の数は上記の2に限らず、より多くの層を重ねることができることは当業者に理解されよう。
【0023】
次に、変形例を説明するに、図4及び図6に示す転写シート30のベタ塗り層33をマット樹脂の層とすることができる。この場合、そのマット樹脂と絵柄を形成するマット樹脂34(図4)及びマット樹脂34、134(図6)とはマット度を異にする。また、図4に示すマット樹脂による絵柄間にマット度を異にするマット樹脂による絵柄(図示せず)を形成することにより、同一面上に複数の絵柄部分を設けることができる。さらに、図6に示す絵柄を形成するマット樹脂34及びマット樹脂134のマット度を異ならせることもできる。異なる複数種のマット樹脂を使用することにより、部分的に重なる多層の絵柄層を形成することができる。これらの変形例の場合、光沢差は、光沢の乏しさの程度差として現出する。
【0024】
転写シート30は、図2、4、6に示したもののほか、合成樹脂基材上に全面的に接着させたマット度が異なる複数種のマット樹脂により絵柄を形成し、該絵柄上にNCO基を含む樹脂皮膜層を形成しかつ乾燥させてなるもの(図示せず)を適宜使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る表面化粧シートの部分断面図。
【図2】図1に示した表面化粧シートの製造に用いる印刷シートと転写シートとを示す断面図。
【図3】本発明の第2の実施例に係る表面化粧シートの部分断面図。
【図4】図3に示した表面化粧シートの製造に用いる印刷シートと転写シートとを示す断面図。
【図5】本発明の第3の実施例に係る表面化粧シートの部分断面図。
【図6】図5に示した表面化粧シートの製造に用いる印刷シートと転写シートとを示す断面図。
【符号の説明】
10 表面化粧シート
12印刷基材
14 印刷層
16 樹脂コート層
17 剥離紙
20 印刷シート
30 転写シート
32 合成樹脂基材
33 ベタ塗り層
34、134 マット樹脂
36 グロス樹脂
38 絵柄層
40 樹脂皮膜層
42 剥離層

Claims (12)

  1. 印刷基材上に印刷層とOH基を含む樹脂コート層とを順次に形成しかつ乾燥させた、前記樹脂コート層に有機溶剤を含まない印刷シートと、合成樹脂基材上に全面的に接着させたマット樹脂及びグロス樹脂により形成された絵柄層上にNCO基を含む樹脂皮膜層を形成しかつ乾燥させてなる、前記樹脂被膜層に有機溶剤を含まない転写シートとを、前記樹脂コート層と前記樹脂皮膜層とを重ね合わせた状態で熱間加圧により一体化し、その後予め定められた温度及び時間のエージングを行うことを含む、表面に光沢を異にする部分を有する表面化粧シートの製造方法。
  2. 前記合成樹脂基材は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ナイロン、セロファン又はEVAのシート又はフィルムである、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記マット樹脂及び前記グロス樹脂の主剤は、剥離剤が混入された熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂である、請求項1に記載の製造方法。
  4. 前記熱硬化性樹脂は、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、アルキド系樹脂、ウレタン系樹脂、またはアルキド系樹脂と尿素系樹脂又はメラミン系樹脂とを組み合わせたアミノアルキド系樹脂である、請求項3に記載の製造方法。
  5. 前記ラジカル重合型樹脂は、紫外線硬化型樹脂又は電子線硬化型樹脂である、請求項3に記載の製造方法。
  6. 印刷基材上に印刷層とOH基を含む樹脂コート層とを順次に形成しかつ乾燥させた、前記樹脂コート層に有機溶剤を含まない印刷シートと、合成樹脂基材上に全面的に接着させたマット度を異にする複数種のマット樹脂により形成された絵柄層上にNCO基を含む樹脂皮膜層を形成しかつ乾燥させてなる、前記樹脂被膜層に有機溶剤を含まない転写シートとを、前記樹脂コート層と前記樹脂皮膜層とを重ね合わせた状態で熱間加圧により一体化し、その後予め定められた温度及び時間のエージングを行うことを含む、表面に光沢を異にする部分を有する表面化粧シートの製造方法。
  7. 印刷基材上に印刷層とOH基を含む樹脂コート層とを順次に形成しかつ乾燥させた、前記樹脂コート層に有機溶剤を含まない印刷シートと、合成樹脂基材上にベタ塗り層を設け、該ベタ塗り層上にマット樹脂により絵柄を形成し、該絵柄及び前記ベタ塗り層上にNCO基を含む樹脂皮膜層を形成しかつ乾燥させてなる、前記樹脂被膜層に有機溶剤を含まない転写シートとを、前記樹脂コート層と前記樹脂皮膜層とを重ね合わせた状態で熱間加圧により一体化し、
    その後予め定められた温度及び時間のエージングを行うことを含む、表面に光沢を異にする部分及び凹凸を有する表面化粧シートの製造方法。
  8. 前記ベタ塗り層はグロス樹脂の層である、請求項7に記載の製造方法。
  9. 前記ベタ塗り層はマット樹脂の層であり、該マット樹脂のマット度は前記絵柄を形成するマット樹脂のマット度と異なる、請求項7に記載の製造方法。
  10. 前記絵柄は複数の絵柄部分から成り、各絵柄を形成するマット樹脂はマット度を異にする、請求項7に記載の製造方法。
  11. 前記ベタ塗り層は、剥離剤が混入された熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂の層である、請求項7に記載の製造方法。
  12. マット度が等しいか又はこれが異なる複数種のマット樹脂により部分的に重なる複数の絵柄層を形成する、請求項7に記載の製造方法。
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