JPH0776057A - 化粧板の製造方法 - Google Patents

化粧板の製造方法

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JPH0776057A
JPH0776057A JP22323893A JP22323893A JPH0776057A JP H0776057 A JPH0776057 A JP H0776057A JP 22323893 A JP22323893 A JP 22323893A JP 22323893 A JP22323893 A JP 22323893A JP H0776057 A JPH0776057 A JP H0776057A
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JP
Japan
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decorative board
pattern
sheet
transfer
transfer sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP22323893A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Morita
洋一 守田
Mitsuru Nakakawara
満 中河原
Seiji Sano
誠治 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP22323893A priority Critical patent/JPH0776057A/ja
Publication of JPH0776057A publication Critical patent/JPH0776057A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】非常に深いエンボスを表面に持つ化粧板基板
に、転写シートにより絵柄を転写する化粧板の製造方法
を提供すること。 【構成】表面にエンボス形状を有する化粧板基材21の
表面に転写シート22により絵柄を転写する化粧板の製
造方法において、転写シートの押圧を、複数の柔軟な熱
ロール23とベルトコンベア状のスポンジシート24に
より行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅の内外装用又は家
具部材等に使用する、絵柄を有する化粧板の製造方法に
関し、特に表面にエンボス形状と、これに調和した絵柄
を有する意匠性の高い化粧板を効率よく製造する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅の内外装用として、あるいは
家具部材として各種化粧板が使用されているが、近年、
高級化、高意匠化の傾向と共に表面にエンボスを設けた
製品が好まれるようになってきた。従来の表面が平坦な
製品の場合には、表面に絵柄を設ける方法として、例え
ば絵柄を印刷したシートを表面にラミネートする等の方
法が可能であったが、表面にエンボスがある場合には単
色の塗料を塗装するか、あるいは砂状物を振りかける等
の簡単な装飾方法に頼らざるを得なかった。
【0003】これらの点を解決するため、本発明らは、
ポリ塩化ビニルやポリエステル等の熱可塑性樹脂フィル
ムを基体シートとし、表面に剥離ニス層と絵柄層を設け
た転写シートを、接着剤を塗工した化粧板上に設置し、
基体シートの裏面から熱ロールで押圧して所望の絵柄を
転写することにより、エンボスと絵柄とが調和した意匠
性の高い化粧板が得られることを見いだした。
【0004】しかし、非常に深いエンボス面や、化粧板
のエッジ部分など直線的な凹凸部分でに転写を行う場合
は、図3に示すような現象が起きることがある。すなわ
ち、凹部の最下点まで転写がいきわたらず、見かけ上の
転写が行われているだけで、絵柄層(31)と、化粧板
(32)の空隙(33)ができる状態が生じる。基本的
にエンボス形状に追従させるためには、ロール硬度を柔
らかくしたほうが良いことが本発明者らの実験で明らか
になっている。しかしながら、転写密着の必要性から1
20℃以上の耐熱性のある材料を使用せねばならず、シ
リコンゴムではその硬度は最低でも30°までにしかな
らない。この硬度では、非常に深いエンボスへの追従は
行えなかった。また、さらに耐熱性もありかつ柔軟なシ
リコンスポンジを使用も考慮したが、ロール鉄芯への接
着が困難となる。従って、非常に深いエンボスではゴム
ロールだけでは、完全な転写が困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の問題に鑑みてなされたものであり、表面にエンボ
ス形状と、これに調和した絵柄を有する化粧板を効率的
に生産することを可能にし、さらに最近意匠の高級化が
求められている中で目立ってきている、非常に深いエン
ボスを持つものにも好適に転写できるような化粧板の製
造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこの課題を解決
するため、表面にエンボス形状を有する化粧板基材の表
面に転写シートにより絵柄を転写する化粧板の製造方法
において、転写シートの押圧を、複数の柔軟な熱ロール
とベルトコンベア状のスポンジシートにより行うことを
特徴とする化粧板の製造方法を提供する。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。図1に本
発明に係る化粧板の製造方法で使用する転写シートの断
面の構成の一例を示す。このシートは、熱可塑性樹脂シ
ート1の表面に剥離層2と所望の絵柄層3を有するもの
である。
【0008】転写シートとしては、転写時の熱によって
化粧板表面の凹凸に追随することが可能な熱可塑性樹脂
フィルムを用いる。具体的には塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル等のフィ
ルムが使用可能である。表面の凹凸の程度、転写温度と
の兼ね合いから樹脂の種類、厚みなどを適宜選択すれば
よいが、本発明者らの実験によれば、150℃〜180
℃の転写温度では厚み100μm以下の塩化ビニル樹脂
フィルムで最も良好な結果が得られている。
【0009】所望の絵柄層3を形成する方法は、グラビ
ア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷等を使用すれ
ば良い。印刷インキに用いる合成樹脂バインダーとして
は、加熱時の伸びの大きいこと、最終製品の耐久性を考
慮して決定される。例示すれば、アクリル樹脂、スチレ
ン樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミド、ポリエステル、
ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、またはこれらの組合
わせによる混合物を、あるいは共重合物が使用できる。
【0010】図2に、本発明の製造方法の工程の一例を
模式的に示す。化粧板基材(21)の凹凸面にエアース
プレー等で接着剤を塗工したのち、転写シート(22)
を設置して表面から熱ロール(23)で押圧して、所望
の絵柄を転写する。この際用いる熱ロールは、板の凹凸
に追従するようなできるだけ軟質なものを使用する。1
本目のロールは、化粧板の凹凸のサイズにもよるが、本
発明者らが行った実験によれば、ゴム硬度は30゜、肉
厚は20mm、ロール径は220mmのシリコンゴムロ
ールを用いた場合に良好な結果が得られた。
【0011】化粧板に塗工する接着剤としては、化粧板
の材質とインキの材質により適宜決定される。具体的に
はウレタン、ポリビニルアルコール、酢酸ビニルエマル
ジョン等が用いられる。塗工方法としては、エアスプレ
ー、各種コーター等を用いて行えばよい。
【0012】本発明の特徴となるベルトコンベア状のス
ポンジシートは、耐熱性のあるスポンジを帯状に巻いた
ベルトコンベア様の圧着装置である。使用するスポンジ
は、耐熱性、耐久性を考慮して適宜決定されるが、厚さ
20mmのシリコンスポンジを用いた場合に良好な結果
が得られた。
【0013】
【作用】本発明によれば、印刷による所望の絵柄を、深
いエンボスのある化粧板に、エッジ部分も含め簡便に転
写することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を示して、本発明をさ
らに具体的に説明する。厚さ80μmの半硬質塩化ビニ
ルシートの表面に、剥離層としてポリビニルブチラール
樹脂をグラビヤ印刷を用い塗布した後、塩酢ビ樹脂をバ
インダーとするインキを用いてグラビア印刷を用いて御
影石柄を形成した。
【0015】予め石積み調のエンボス加工をして凹凸模
様を施した、繊維強化セメント板にウレタン接着剤をエ
アスプレーで塗布した。転写シートを、繊維強化セメン
ト板の上に設置し、表面から表面温度175℃、ゴム硬
度30゜、肉厚20mm、ロール径220mmの熱ロー
ル並びに、表面温度180℃、厚さ20mm、シリコン
スポンジにより押圧した。転写速度は10m/minで
あった。
【0016】こうして得られた繊維強化セメント板は、
石積み調エンボスと転写された御影石柄とがよく調和し
た極めて意匠効果の高いものであった。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によると、簡便な方
法で深い凹凸を有する化粧材の表面に美麗な絵柄を付与
することができる。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する転写シートの一例の断面の構
造を示す説明図である。
【図2】本発明による化粧板の製造方法を模式的に示す
説明図である。
【図3】化粧板への転写不良の例を模式的に示した説明
図である。
【符号の説明】
1…熱可塑性樹脂フィルム 2…剥離層 3…絵柄層 21…化粧板基材 22…転写シート 23…第1熱ロール 24…シリコンスポンジ 31…絵柄層 32…化粧板 33…空隙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面にエンボス形状を有する化粧板基材の
    表面に転写シートにより絵柄を転写する化粧板の製造方
    法において、転写シートの押圧を、複数の柔軟な熱ロー
    ルとベルトコンベア状のスポンジシートにより行うこと
    を特徴とする化粧板の製造方法。
JP22323893A 1993-09-08 1993-09-08 化粧板の製造方法 Pending JPH0776057A (ja)

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JP22323893A JPH0776057A (ja) 1993-09-08 1993-09-08 化粧板の製造方法

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JP22323893A JPH0776057A (ja) 1993-09-08 1993-09-08 化粧板の製造方法

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JPH0776057A true JPH0776057A (ja) 1995-03-20

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