JP2982234B2 - 転写シートの製造方法 - Google Patents

転写シートの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、転写シートの製造方法の改良に関する。
【従来の技術】
プラスチック成形品の絵付けに好んで使用されている
転写シートは、一般に、転写台紙、離型層、剥離材層、
絵柄印刷層および接着剤層から構成され、転写台紙上
に、それぞれの層を既知の塗布または印刷の手段で順に
形成することによって製造できる。 転写製品の表面に凹凸をもたせる簡単な手段は、離型
層にビーズ状物を混合させておくことである。それによ
り、この層に表面を接する剥離材層の表面も対応する凹
凸をもち、転写製品の表面にこの凹凸があらわれる。と
ころが、離型層の表面が凹凸であると、第2図に示すよ
うに、その上に形成した剥離材層(3)、絵柄印刷層
(4)、接着剤層(5)がいずれもその凹凸に追従した
表面をもつ。接着剤層の表面が平滑でないと、転写のさ
いに接着剤層の凹部に空気を抱き込んでしまい、被転写
材への密着が不十分になる。 このため、離型層表面に付与できる凹凸の深さには限
界があった。
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、表面に深い凹凸をもち、しかも被転
写材とよく密着した転写層を与えることが可能な転写シ
ートの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
本発明の転写シートの製造方法は、転写台紙上に、硬
化型樹脂に樹脂ビーズを混合したものを塗布して表面に
深い凹凸をもつ離型層を形成し、その上に剥離材層、絵
柄印刷層および接着剤層を順に形成することからなり、
剥離材層の形成後、いずれかの段階で鏡面プレスを行な
うことを特徴とする。 鏡面プレスは、剥離材層の形成後、絵柄印刷層の形成
前に行なうことが好ましく、それにより第1図に示すよ
うな転写シートが得られる。図面において、(1)は転
写台紙、(2)は離型層、(7)は被転写材である。 転写台紙には、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ
エチレンなどのフィルムや、紙類にポリオレフィン等の
プラスチックを塗布したものをはじめ、転写シートの台
紙として常用されているものを使用すればよい。それら
の中でも二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
は、安価なうえに耐熱性や寸法安定性にすぐれ、好適で
ある。転写台紙の厚さは、材料や用途にもよるが、一般
に6〜100μm、好ましくは12〜60μmである。必要な
らば、転写台紙にプライマー処理やコロナ処理などの前
処理を行なう。 離型層の形成は、各種の硬化型樹脂を使用し、既知の
塗布および硬化の手段を採用すればよい。使用に適する
硬化型樹脂の例をあげれば、ウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、アミノアルキッド樹脂、メラミン−尿素重縮合体で
あり、これらはそれぞれ硬化剤としてイソシアネート、
ポリアミン、メチルエチルケトンパーオキサイド、また
は酸触媒を添加する。 離型層の厚さは、混合する樹脂ビーズの大きさにもよ
るが、一般に25μm以上あればよい。厚すぎると転写後
の台紙の剥離が容易でなくなったり、成形品の形状に応
じた変形ができなくなったりするので、150μm程度に
とどめることが好ましい。 ビーズ状物は、樹脂ビーズ、ガラスビーズなどから適
宜に選択する。たとえば、ウレタン樹脂やアクリル樹脂
のビーズは、上記離型剤への分散性がよく好適である。
ビーズの大きさは、粒径が10〜100μmのものが好まし
い。10μmに達しないと凹凸が浅く、一方、100μmを
超えるとビヒクルへの均一な分散が難しく、そのうえ離
型層を厚くしなければならない。ビーズ状物の混合物
は、一般に離型層に使用する樹脂100重量部に対して20
〜250重量部、好ましくは50〜150重量部である。 剥離材層、絵柄印刷層および接着剤層は、既知の技術
に従って形成すればよい。ただし、鏡面プレスの対象と
する層は熱可塑性樹脂を使用すべきである。たとえば、
ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ア
クリル系樹脂、スチレン系樹脂、アイオノマー等が好適
である。 本発明で絵柄印刷層とは、絵柄や模様の印刷層に限ら
ず、ベタ印刷層や金属蒸着層のように全面に及ぶもの、
および透明な中間層の上下に印刷層を有する二以上の層
からなるものを含む。 鏡面プレスは、いずれかの層の表面を平滑にするため
の操作であり、鏡面板や鏡面ロールで加熱加圧すること
によって行なう。エンボスの温度および圧力の条件は、
平滑にしようとする層を構成する材料の物性に応じて選
択すべきものと、以上の説明から明らかであろう。
【作 用】
本発明の転写シートは、製造に当って、剥離材層、絵
柄印刷層または接着剤層の形成後いずれかの段階で鏡面
プレスを行なうことにより、離型層が深い凹凸をもって
いても接着剤層の表面は平滑である転写シートとなる。
とくに、絵柄印刷層を形成する前、すなわち剥離材層を
対象にすると、絵柄の印刷を平滑面に行なうことがで
き、繊細な意匠をもつものが得られる。
【実施例1】 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
「Sタイプ」(ダイアホイール製)を、コロナ放電処理
して転写台紙とした。 アミノアルキッド樹脂、ブチル化メラミン樹脂および
ウレタン樹脂ビーズ(粒径が20〜70μm)を、9:1:5の
重量比で有機溶剤中に分散し、それに塩酸を触媒として
添加した。この混合物を、上記の転写台紙上にロールコ
ートして、温度120℃の雰囲気中に15秒間保持して塗膜
を硬化させることにより、樹脂ビーズの凹凸を表面にも
った離型層(平均厚さ50μm)を形成した。 この離型層の上に、ガラス転移点が85℃のアクリル樹
脂を主成分としワックスを1重量%含有する剥離材を、
厚さが15μmとなるようにロールコートした。 加熱(120℃)した鏡面金属ロールでプレスして、剥
離材層の表面を平滑にした。 剥離材層の上に、アクリル樹脂系インキ「GG」(昭和
インク工業所製)で絵柄をグラビア印刷し、続いてアク
リル樹脂系接着剤「HS−32G」(同)を、厚さが1μm
となるようにグラビアコートして転写シートを得た。 この転写シートをポリスチレンの板の上に重ね、熱ロ
ールで加圧したのち転写台紙を剥離して、化粧板を製造
した。 化粧板にセロハンテープを貼着して剥離することによ
り転写層の密着性を試験したところ、転写層はポリスチ
レン板に接着したままであった。 比較のため、剥離材層へ鏡面金属ロールのプレスする
工程を行なわかったほかは上記と同様に製造した転写シ
ートで、ポリスチレン板に絵付けをした。得られた化粧
板について密着性試験をしたところ、転写層の一部がセ
ロハンテープに付着して剥がされ、絵柄に無数の小さな
穴があいてしまった。
【実施例2】 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
「F65」(東レ製)を、コロナ放電処理して転写台紙と
した。 アミノアルキッド樹脂、ブチル化メラミン樹脂および
アクリル樹脂ビーズ(粒径20〜60μm)を、9:1:4の重
量比で有機溶媒中に分散し、それに塩酸を触媒として添
加した。この混合物を上記の転写台紙上にロールコート
し、温度100℃の雰囲気中に20秒間保持して塗膜を硬化
させて、離型層(平均厚さ40μm)を形成した。 この離型層の上に、ガラス転移点が100℃のアクリル
樹脂を主成分とする剥離材を、厚さが5μmとなるよう
にロールコートした。 その上に、アクリル樹脂のビヒクルに着色したウレタ
ン樹脂ビーズ(粒径20〜60μm)を分散させたインキで
ベタ印刷して、厚さ20μmの絵柄印刷層を形成した。続
いてアクリル樹脂系接着剤「HS−32G」(昭和インク工
業所製)を、厚さが2μmとなるようにロールコートし
た。 実施例1と同様に、接着剤層の表面を鏡面金属ロール
でプレスして、転写シートを得た。 この転写シートと、上記と同様に積層を行なったが接
着剤層への鏡面金属ロールによるプレスを行なわなかっ
た転写シートとを用いて、それぞれアクリル樹脂板の絵
付けを行なった。得られた2種の化粧板について密着性
試験をしたところ、実施例1と同様、本発明の製造方法
による転写シートで絵付けしたものは転写層と基材とが
接着したままであったが、比較例の転写シートによるも
のは転写層に無数の小さな穴があいてしまった。
【発明の効果】
本発明の方法によれば、転写後は製品の表面となる面
に高い凹凸をもち、かつ接着剤層の表面が平滑で被転写
材への全面的な接着がはかれる転写シートが製造でき
る。 この転写シートで絵付けした製品は、絵柄印刷層と表
面の凹凸との組み合わせがもたらす独特の趣のある意匠
を有し、しかも被転写材への密着我完全なものであって
耐久性が高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の転写シートを説明するための、転写
時の模式的な断面図である。 第2図は、従来の転写シートを説明するための、第1図
と同様な図である。 1……転写台紙、2……離型層 3……剥離材層、4……絵柄印刷層 5……接着剤層、7……被転写材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転写台紙上に、硬化型樹脂にビーズ状物を
    混合したものを塗布して表面に深い凹凸をもつ離型層を
    形成し、その上に剥離材層、絵柄印刷層および接着剤層
    を順に形成することからなり、剥離材層の形成後、いず
    れかの段階で鏡面プレスを行なうことを特徴とする転写
    シートの製造方法。
  2. 【請求項2】剥離材層として熱可塑性樹脂を使用し、そ
    の層を形成した段階で鏡面プレスを行なう請求項1の製
    造方法。
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