JPH0825789A - 転写シート - Google Patents

転写シート

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JPH0825789A
JPH0825789A JP18201194A JP18201194A JPH0825789A JP H0825789 A JPH0825789 A JP H0825789A JP 18201194 A JP18201194 A JP 18201194A JP 18201194 A JP18201194 A JP 18201194A JP H0825789 A JPH0825789 A JP H0825789A
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JP
Japan
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pattern layer
uneven pattern
curable resin
transfer sheet
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JP18201194A
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English (en)
Inventor
Michiko Nezu
美智子 根津
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 凹凸模様をもつ成形品、又はシートに優れた
凹凸模様層と絵柄層のある意匠性をもつ凹凸模様賦型物
を得る。 【構成】 熱可塑性樹脂よりなる基材フィルム1の一方
の面に反応硬化型樹脂による凹凸模様層2を設けた賦型
フィルムAの他の面に、剥離層3が反応硬化型樹脂より
なり、更に絵柄層4、接着剤層5を順に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック成形品、
木材の表面化粧法に係わり、更に詳しくは、家電製品、
事務機、車両内装材、その他各種家具類や、建築内装材
等、装飾あるいは表面保護の目的で用いられる凹凸表面
層をもつとともに印刷効果にすぐれた転写シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、転写シートによる転写画像の表面
に凹凸模様層のある絵柄層を設ける場合は、転写シート
に用いる基材フィルムの一方の面に印刷あるいは、ヘア
ライン加工やエンボス加工の物理的処理によって設け
た、凹凸模様層面に、剥離層、絵柄層、着色層、接着剤
層を順に設けた転写シートを形成し、そして、被転写体
と接着剤層面とを相接して、加熱転写して行われてい
た。
【0003】また、実公昭63ー43118号公報に
は、「基体シートの片面に、剥離層、着色図柄層、接着
層を順次設けて成る転写シートにおいて、基体シートの
もう一方の面に、厚さ5μm以上の盛り上げ模様層を設
けたことを特徴とするインサート成形用転写シート。」
との、金型の表面形状とは異なるテクスチャーを、成形
品の転写された面に形成する考案を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法に
おける絵柄層の形成は、凹凸模様層を設ける絵柄層は、
印刷の版に設けられた絵柄が基材シートの凹部には接触
するため、版に設定されたとおりにはインキが転移せ
ず、甚だしいときは着色層や、接着剤層においてもイン
キぬけの現象を生ずる事がある。このような転写シート
から転写された絵柄層は、絵柄としても不十分なばかり
でなく、また、凹部において、転写圧が不足するため、
転写後の接着も不均一であるという問題点があった。そ
の問題点を改善するために剥離層、又は接着剤層の塗布
量を増やすことは、資源の浪費であるばかりでなく、転
写工程時の、能率低下や、甚だしいときは、膜切れ不良
につながるという問題点があった。
【0005】また、実公昭63ー43118号公報に開
示された考案は、盛り上げ模様層が射出成形時に注入さ
れる樹脂の熱によって溶融されるために、単に金型の表
面固有の形状とは異なるというものにすぎないというも
のであり、当初に設定した盛り上げ模様が正確に具現さ
れないという問題点があった。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めに行われたものであって、より高度になるユーザーの
要求条件を満たす優れた表面意匠性をもつ転写シートの
提供を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の転写シートにおいては、熱可塑性樹脂より
なる基材フィルムの一方の面に、反応硬化型樹脂による
凹凸模様層を設け、他の面に、剥離層が反応硬化型樹脂
よりなり、更に絵柄層及び接着剤層を順に設けて、凹凸
模様層を賦型できるように構成した転写シートである。
そして、凹凸模様層が、印刷ドラムの凹版に設けた未硬
化の電離放射線硬化型樹脂と基材フィルムとを相接し凹
版上で、基材フィルム側より、電離放射線を照射して、
硬化したものである凹凸模様層を賦型できる転写シート
である。
【0008】本発明の凹凸模様層が賦型できる転写シー
トTは、図1に示すとおりの、熱可塑性樹脂よりなる基
材フィルム1の一方の面に、反応硬化型樹脂による凹凸
模様層2を設けた賦型シートAの、他の面に、剥離層3
が反応硬化型樹脂よりなり、更に絵柄層4及び接着剤層
5を順に設けた凹凸模様層を賦型できる転写シートTで
ある。そして、該凹凸模様層2が、図5に示すとおり
の、凹凸模様層形成装置15の凹版17により形成した
電離放射線硬化型樹脂を凹版上で、基材フィルム1側よ
り、電離放射線を照射して硬化したものである凹凸模様
層2を賦型できる転写シートTである。そして図示はし
ないが必要によっては、絵柄層上に隠蔽性をもたせるべ
た着色層を設けて、接着剤層5を順に積層することもで
きる。また、絵柄層や、着色層のバインダーと被転写体
との組合わせによっては、接着剤層5を省略できるもの
である。
【0009】本発明の転写シートを形成する基材フィル
ムは、通常の熱可塑性樹脂よりなる、フィルムを単層あ
るいは積層して使用する。そして剥離層、又は絵柄層と
の間では加熱転写時に容易に剥離するとともに、転写時
の熱で軟化し、凹凸模様層の凸部の圧で、該凹凸模様層
を剥離層、絵柄層を介して被転写体に伝達賦型するもの
である。また、基材シートは、離形性、又は剥離性の機
能をもつ層を設ければ、殆んどの熱可塑性樹脂よりなる
フィルムを使用できる。例えば、6ナイロン、66ナイ
ロン等のポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコ
ール等のビニル系樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、エチレン・
アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共
重合体等のポリオレフィン系共重合体、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエ
ステル、ポリメタアクリル酸メチル、ポリアクリル酸メ
チル、ポリメタアクリル酸エチル等のアクリル樹脂の他
に、ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・ス
チレン共重合体(ABS)、セルローストリアセテ−
ト、ポリカーボネート等の、単層又は積層フィルムが使
用できる。
【0010】反応硬化型樹脂による凹凸模様層は、二液
反応型樹脂である、ポリエステル・イソシアネート、ポ
リエーテル・イソシアネート、ケイ素樹脂系、エポキシ
樹脂系、乾性油変性のアミノアルキッド等から形成する
ものである。これらの樹脂ワニスあるいは顔料を含むイ
ンキで凹凸模様層を印刷で設け、直後は非粘着の状態と
なり、そして経時的に、反応により硬化するものを使用
することもできる。
【0011】凹凸模様層を形成する電離放射線硬化型樹
脂は、汎用の単量体、プレポリマー、ポリマーから選択
して使用できる。例えば、1分子中にアクリロイル基、
メタアクリロイル基、アクリロイルオキシ基、メタアク
リロイルオキシ基等の重合性不飽和結合、エポキシ基、
チオール基等の重合性基を2個以上もつ単量体、プレポ
リマー、又は両者の混合体を主成分とすることができ
る。
【0012】上記プレポリマー等の例としては、ウレタ
ンアクリレート、ウレタンメタアクリレート、ポリエス
テルアクリレート、ポリエステルメタアクリレート、エ
ポキシアクリレート、エポキシメタアクリレート等のア
クリレート類や、メタアクリレート類、不飽和ポリエス
テル類、チオール類、ポリビニルピロリドン等が挙げら
れる。また、単量体の例としては、トリメチロールプロ
パントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメ
タアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート、ジペンタエリスリトールヘキサメタアクリレー
ト等のアクリレート単量体等がある。
【0013】これらの、凹凸模様層を形成する樹脂に、
着色顔料あるいは体質顔料を加えることもできる。これ
らの顔料は、凹凸模様層を艶消し調に形成すると同時
に、比較的低価格の体質顔料の添加はインキ中の固形分
を増やすように作用し、凸部を高くするのに有効であ
る。
【0014】図5に示す、凹凸模様形成装置15の印刷
ドラム16の面に塗布部21より電離放射線硬化型樹脂
2Bを供給し、基材フィルム1を担持したスクイズロー
ル22で、該樹脂を印刷ドラムの凹版17に圧入しつ
つ、樹脂量を規制して基材フィルム1と圧着し、基フィ
ルム側より電離放射線照射部24で、前記の塗布した樹
脂を硬化させて凹凸模様層2を形成したのち、剥離ロー
ル23でパターンを印刷ドラムより剥離して、硬化した
電離放射線硬化型樹脂の凹凸模様層2をもつ凹凸模様層
賦型シートAを構成するものである。また、塗布する電
離放射線硬化型樹脂2Bが、溶剤のような、揮発成分を
含むときは、図示はしないが、該樹脂を塗布後スクイズ
ロール22に達するまでの間に、乾燥部を設けて、熱風
等により除去した粘調の組成物をスクイズした後、硬化
することもできる。
【0015】上記のように構成された電離放射線硬化型
樹脂による凹凸模様層2は、硬化成分のみからなる樹脂
を、電離放射線で硬化反応する印刷ドラムの凹版に充填
してから基材フィルム1を圧着し、電離放射線で硬化さ
せるとともに、基材フィルム1と硬化接着させてから、
印刷ドラム16から剥離するものである。したがって、
凹凸模様層は、印刷ドラムがもつ形状を忠実に表現でき
るものである。
【0016】本発明の転写シートの剥離層に用いる反応
硬化型樹脂は、基材フィルムより軟化温度、あるいは溶
融時の粘性が高く、成形用樹脂の注入時に熱溶融して流
れないものを選択する。例えば、反応硬化型樹脂による
凹凸模様層は、二液反応型樹脂であるポリエステル・イ
ソシアネート、ポリエーテル・イソシアネート、ケイ素
樹脂系等からなる樹脂ワニスから形成するものである。
これらのワニスより形成される剥離層は、基材フィルム
が転写時の熱で軟化し、凹凸模様層の凸部の圧で、該凹
凸模様層を被転写体に形成するとき、微細な凹凸模様に
応じて変形はするが、基材フィルムが、熱で流れるとき
絵柄層がそれに伴って流れることを防ぐ作用をもつもの
である。
【0017】本発明の剥離層もまた、一般の転写フィル
ムがもつ、絵柄層や、基材フィルムとの剥離を容易にす
るとともに、転写後は、被転写体の絵柄層の上に位置し
て、表面形状、及び表面保護層としての物性である耐擦
傷性、耐油汚染性を与えるものである。剥離層の形成
は、絵柄層を印刷するときに同一工程でも行えるが、反
応硬化型のものを使用するときは、材料に応じた乾燥部
をもつ専用のコータを使用することが好ましい。また、
特に塗布量を多く必要とするときは、リバースコート等
の方法で設けることもできる。
【0018】本発明の転写シートの絵柄層の印刷は、ラ
ッカータイプの溶剤蒸発乾燥型の印刷インキや、二液反
応型インキを使用できる公知のグラビア印刷、シルクス
クリーン印刷等が、非吸収性のフィルムに印刷を行う本
発明には有利な方法である。そして本発明の絵柄層は、
逆の面に設けた凹凸模様層を伝達賦型して、該絵柄層を
成形品に熱転写するため、そのときの熱で絵柄層のイン
キが熱溶融して滲まないように配慮する必要がある。絵
柄層の上に着色層を設けるときは、本質的には絵柄層の
インキと同質のものが使用できるが、非転写体との熱接
着性をもたせるために、熱可塑性樹脂をバインダーとす
るもので構成することもできる。
【0019】また、本発明の転写シートは、絵柄層の面
にアルミニウム等の金属蒸着を行うとメタリック調の意
匠を形成することができる。金属光沢があるミラー調の
蒸着膜は、顔料を含まない、凹凸のないワニスによる透
明層を設けて、40〜600Åのアルミニウム蒸着を行
うことにより形成できる。
【0020】本発明の転写シートに用いる接着剤層は、
成形品等の被転写体に、絵柄を熱接着するために設ける
ものである。その材質は、被転写体の材質との関係によ
って決定されるものであり、従来より、転写シートに使
用されているものと同種のものより形成できる。そし
て、その塗布は、絵柄層と同一工程でグラビア輪転印刷
で行うことができる。また、特に塗布量を多く必要とす
るときは、リバースコート等の方法で設けることもでき
る。
【0021】本発明の凹凸模様層を形成する方法には、
溶剤を含む二液反応型樹脂によるものと、100%樹脂
組成物よりなる電離放射線硬化型樹脂によるものとがあ
る。電離放射線硬化型樹脂による方法は、凹凸模様層が
精密に形成できると同時に、加工に使用される電離放射
線硬化型樹脂は耐熱性に優れたものである。したがっ
て、絵柄層を熱転写するときに熱によって流れることも
なく凹凸模様を基材フィルムを介して被転写体に伝達賦
型するには好適のものである。
【0022】二液反応型樹脂によるインキで形成された
凹凸模様層は、耐熱性もあり、絵柄層を熱転写するとき
流れることもなく凹凸模様を基材フィルムを介して伝達
賦型することができる。しかし、印刷に使用する版から
インキを基材フィルムに転移し、溶剤を蒸発し凹凸模様
を硬化形成するときに、未硬化のインキが、溶剤の蒸発
乾燥、硬化する過程で熱によって流れ、所望の凹凸模様
層を精密に再現できない欠点がある。いずれにしても、
目的、用途や後加工に応じた方法、材料を採用すること
が好ましい。
【0023】
【作用】熱可塑性樹脂フィルムの凹凸模様層を設けた面
とは、反対の平滑性のよい基材フィルム面に印刷を行う
絵柄層は、インキ抜けもなく、高度な意匠性のある絵柄
を版のとおりに再現でき、着色層や接着剤層の抜けもな
いものである。また、熱転写するとき、基材フィルムの
軟化により、凹凸模様層に関係なく、絵柄層を均一に加
圧することができるように作用する。そして、着色層の
均一性、接着の安定のために、それらの塗布量を増やす
必要もないため膜切れのよい転写シートを構成するよう
に作用するものである。
【0024】
【実施例】実施例について図面を参照にして説明する。
【0025】(実施例 1)図5において凹凸模様成形
装置15の印刷ドラム16に凹版17の深さが20μm
の凹凸模様層を設けた。次いで、凹凸模様成形装置15
の印刷ドラム16に、市販の電離放射線硬化型塗料2B
(大日精化(株)製、セイカビーム301−G)を塗布
部21より塗布する。その上に基材フィルム1となる厚
さが38μmのポリエステルフィルム(東レ(株)製、
ルミラーT−70)を圧着貼合して、ポリエステルフィ
ルム側より、公知の160KWのオゾン有高圧水銀灯を
4灯を装備した紫外線照射装置24で紫外線を照射し
て、図1に示す硬化した電離放射線硬化型樹脂の凹凸模
様層2をもつ凹凸模様層賦型シートAを得た。次に、凹
凸模様層賦型シートAの凹凸模様層2の反対面に、次の
材料を用いて、図1に示すとおりの、剥離層3、絵柄層
4及び接着剤層5をグラビア印刷で順に設けた転写シー
トTを形成した。 ・剥離層 昭和インク工業所製 耐熱剥離ワニス 46ー7 ・絵柄層 昭和インク工業所製 耐熱性インキ BCー7 ・接着剤層 昭和インク工業所製 感熱接着剤 HSー2 このように得られた転写シートTを、図6に示すよう
に、成形用金型Kに接着剤層5と、射出成形用樹脂S1
とが接するように設けて、被転写体11を形成するイン
モールド法で成形転写を行い絵付け成形品Sを得た。絵
付け成形品Sは、金型Kに密着された凹凸模様層2が熱
軟化した基材フィルム1がもつ反対面に射出される樹脂
S1の熱と圧により基材フィルム1を介して該凹凸模様
2を剥離層3に伝達賦型した凹凸模様層32をもつ成形
品Sを形成するものであり、図2に示すとおりの基材フ
ィルム1と剥離層3との間で剥離し、剥離層に高意匠の
凹凸模様層32をもつと同時に絵柄層4を忠実に再現し
たものが得られた。そして、その絵柄層の被転写体11
に対する接着も十分なものであった。
【0026】(実施例 2)図1に示す凹凸模様層2を
グラビア版に形成し、ポリエステル・イソシアネート系
の2液反応型ワニスを用いて、基材フィルム1となる厚
さが38μmのポリエステルフィルム(東レ(株)製、
ルミラーT−70)の一方の面にグラビア印刷で、下記
の材料で凸状部が5μmになるように設け、36時間以
上の加熱により、該凹凸模様層を硬化させて凹凸模様層
賦型シートAを形成した。次に、凹凸模様層賦型シート
Aの凹凸模様層2の反対面に、次の材料を用いて、剥離
層3を2g/m2 、文字による絵柄層4及び接着剤層5
を4g/m2 グラビア印刷で順に設けた転写シートTを
形成した。 ・凹凸模様層 昭和インク工業所製 硬化ワニス 11ー7 ・剥離層 昭和インク工業所製 耐熱剥離ワニス 46ー7 ・絵柄層 昭和インク工業所製 耐熱性インキ BCー7 ・接着剤層 昭和インク工業所製 感熱接着剤 HSー2 このように得られた転写シートTを、実施例1と同様
に、接着剤層5と射出成形用樹脂S1とが接するように
設けてインモールド法で、成形転写を行った。凹凸模様
層2が基材フィルム1の反対面の剥離層3に伝達賦型さ
れた凹凸模様層32と、絵柄層4とをもつ、図2に示す
とおりの基材フィルム1と剥離層3との間で剥離し、形
成した成形品Sが得られた。そして、その文字の被転写
体11に対する接着も十分なものであった。
【0027】(比較例 1)基材フィルム1となる厚さ
が38μmのポリエステルフィルム(東レ(株)製、ル
ミラーT−70)の一方の面に、下記組成よりなる凹凸
模様形成塗布液をグラビア印刷で凸状部が10μmにな
るように凹凸模様層2を設けた凹凸模様層賦型シートA
を形成した。次に、凹凸模様層賦型シートAの凹凸模様
層2の反対面に、次の材料を用いて剥離層3を2g/m
2 、文字による絵柄層4及び接着剤層5を2g/m2
ラビア印刷で順に設けた転写シートTを形成した。 ・凹凸模様形成液 アクリル樹脂 70重量部 炭酸カルシウム 30重量部 溶剤(トルエン/MEK=1/1) 50重量部 ・剥離層 昭和インク工業所製 剥離ワニス 46ー5 ・絵柄層 昭和インク工業所製 耐熱性インキ BCー7 ・接着剤層 昭和インク工業所製 感熱接着剤 HSー2 このように得られた転写シートTを、実施例1と同様
に、接着剤層5と射出成形用樹脂S1とが接するように
設けてインモールド法で、成形転写を行った。成形品S
は、基材フィルム1と剥離層3との間で剥離するもので
はあったが、基材フィルムに設けた凹凸模様層2が基材
フィルムの反対面の剥離層3と被転写体11に正確には
具現しない熱変形した凹凸模様層32と、絵柄層をもつ
ものであった。そして、その文字の被転写体11に対す
る接着も十分なものであった。
【0028】(比較例 2)実施例2で作成した賦型シ
ートAの凹凸模様層2の面に、実施例と同一の材料を用
いて、剥離層3、絵柄層4、及び接着剤層5をグラビア
印刷で順に設けた。図3(a) に示すように、凹凸模様層
2に印刷された絵柄層4の印刷効果が、実施例2のもの
と比較して、やや劣る転写シートTを形成した。このよ
うに得られた転写シートTを、実施例1と同様に、接着
剤層5と射出成形用樹脂S1 とが接するように設けてイ
ンモールド法で成形転写を行った。該成形品Sの絵柄層
4は、凹凸模様層2と剥離層3との間で剥離し、表面凹
凸模様32が正確に賦型されたものが得られた。しかし
ながら、その接着性を確認するためのセロハンテープに
よる剥離テストを行ったところ、図3(b) に示すように
セロハンテープ6の粘着面に、賦型シートAの凹部のパ
ターンに同調するように部分的な剥離した絵柄層7を生
ずる接着が不均一なものであった。
【0029】(比較例 3)実施例1で作成した賦型シ
ートAの凹凸模様層2の面に、実施例と同一の材料を用
いて、剥離層3を実施例1より多い4g/m2 、絵柄層
4、及び接着剤層5を3g/m2 グラビア印刷で順に設
けた図3に示す転写シートTを形成した。このように得
られた転写シートTを、実施例1で得た転写シートと同
様に、ボタン状の抜き部分がある形状の金型に、接着剤
層と射出成形用樹脂とが接するように設けてインモール
ド法で成形転写を行った。成形品Sを確認したところ、
実施例1のものは、所定の形状に仕上がったのに対し、
比較例2のものは、抜きが不完全で膜切れの悪い加工性
が劣るものであった。
【0030】(比較例 4)実施例1と同様の方法で設
けた凹凸模様層賦型シートAの凹凸模様層2の面に実施
例1と同一の材料で剥離層3を2g/m2 、細字による
絵柄層4及び接着剤層5を4g/m2 グラビア印刷で順
に設けた図4(a) に示す転写シートTを形成した。凹凸
模様層の凹部に印刷された部分に細字の絵柄欠け部8が
認められ画像としては不完全なものであった。一方、凹
凸模様層賦型シートAの凹凸模様層2の反対の面に上記
比較例3と同一の工程で図4(b) に示す転写シートTを
形成した。凹凸模様層の凹部に印刷された部分に細字部
の絵柄欠け部もなく良好な印字物であった。
【0031】
【発明の効果】本発明は、基材フィルムの凹凸模様層を
設けない平滑な面に、剥離層、絵柄層、接着剤層を設け
るため、その絵柄層は所定のパターンのとおりに印刷さ
れるものであり、転写時に基材フィルムを介して剥離層
にかかる圧力も、熱可塑性の基材フィルムを可塑化温度
より高く成形されるため反応硬化型樹脂による凹凸模様
層を忠実に伝達賦型する作用がある。したがって、本発
明は、凹凸模様層の影響をうけることなくパターンを印
刷できるものであり、文字等の細部においてもインキ抜
けがなく、そして熱転写も均一に行われるため、被転写
物のインキ接着も均一にかつ膜切れもよく行われる凹凸
模様層をもつ転写画像を形成する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写シートの断面概略図である。
【図2】本発明の転写シートから絵柄を剥離する状態を
示す断面の概略図である。
【図3】(a) 凹凸模様層面に絵柄層を設けた転写シー
トの断面概略図である。 (b) 絵付け成形品の絵柄の接着状態を示す断面概略図
である。
【図4】(a) 凹凸模様層面に細字による絵柄層を設け
た、転写シートの断面概略図である。 (b) 細字による絵柄層を設けた本発明の転写シートの
断面概略図である。
【図5】凹凸模様成形装置の概略図である。
【図6】凹凸模様賦型シートを挿入した金型の断面概略
図である。
【符号の説明】
1 基材フィルム 2 凹凸模様層 2B 電離放射線硬化型樹脂 3 剥離層 32 凹凸模様層を賦型された剥離層 4 絵柄層 5 接着剤層 6 セロハンテープ 7 セロハンテープ剥離した絵柄層 8 絵柄欠け部 11 被転写体 15 凹凸模様層形成装置 16 印刷ドラム 17 印刷ドラムの凹版 21 塗布部 22 スクイズロール 23 剥離ロール 24 電離放射線照射部 A 賦型シート K 成形用金型 S 絵付け成形品 S1 成形用樹脂 T 転写シート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂よりなる基材フィルムの一
    方の面に、反応硬化型樹脂による凹凸模様層を設け、他
    の面に、剥離層が反応硬化型樹脂よりなり、更に絵柄層
    及び接着剤層を順に設けたことを特徴とする凹凸模様層
    を賦型できる転写シート。
  2. 【請求項2】 凹凸模様層が、印刷ドラムの凹版に設け
    た未硬化の電離放射線硬化型樹脂と基材フィルムとを相
    接し凹版上で、基材フィルム側より、電離放射線を照射
    して硬化したものであることを特徴とする請求項1記載
    の転写シート。
JP18201194A 1994-07-12 1994-07-12 転写シート Pending JPH0825789A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18201194A JPH0825789A (ja) 1994-07-12 1994-07-12 転写シート

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