JPH03177474A - 剥離シート、転写箔及び賦形フィルム - Google Patents

剥離シート、転写箔及び賦形フィルム

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JPH03177474A
JPH03177474A JP31608889A JP31608889A JPH03177474A JP H03177474 A JPH03177474 A JP H03177474A JP 31608889 A JP31608889 A JP 31608889A JP 31608889 A JP31608889 A JP 31608889A JP H03177474 A JPH03177474 A JP H03177474A
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layer
base film
resin
release
film
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JP31608889A
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English (en)
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Norinaga Nakamura
典永 中村
Masaki Tsukada
塚田 正樹
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐熱性を有する剥離シート、転写箔及び賦形
フィルムに関する。
〔従来の技術〕
従来、剥離シートとして、基材フィルム又は、その表面
に離型層を設けたシートが、工程紙として知られている
例えば、工程紙の使用例としてビニル壁紙製造工程に於
いて、ビニル樹脂のプラスチゾルを、支持体上で製膜し
て合成樹脂フィルムを形成する場合や、セラミックコン
デンサー製造工程に於いて、セラミック塗料を積層して
コンデンサーを形成する場合、剥離シートをプラスチゾ
ルやセラミンク塗料の支持体として用い、樹脂を硬化後
、ff1l+離シートを剥がし、合成樹脂フィルムやセ
ラミックコンデンサーを得る方法が知られている。
また、不飽和ポリエステル樹脂を硬化させてなるポリエ
ステル化粧板の製造工程において、樹脂液を硬化するに
あたり、空気中の酸素を遮蔽する目的で、剥離シートで
樹脂液の塗布面上を被覆し、酸素を遮蔽して樹脂を硬化
さた後、剥離シートを剥がしポリエステル化粧板を得る
方法が知られている。
転写箔は、剥離性の基材フィルムの上に、絵柄層、金属
蒸着層等の装飾層、剥離層、接着剤層等で形成した転写
層を、積層した構成を持ち、転写層を被転写体に転移さ
せ、簡単に絵柄層の意匠性を、付与した製品を得る目的
で広く用いられている。
例えば、メラミン樹脂やジアリルフタレート樹脂のよう
な熱硬化性樹脂からなる化粧板を製造する場合、上下熱
板間に金属表面板、更にその間に熱硬化性樹脂含浸紙を
挟み、上下熱盤を加圧圧締しブレス底形により化粧板を
形成する工程において、化粧板表面に成型と同時に意匠
性を付与する目的で、上記熱硬化性樹脂含浸紙の表面に
転写箔を積層しプレス成型する方法が知られている。
また、インモールド転写箔として、射出成型品の金型内
に該転写箔を載置して、成型材料としての溶融樹脂を射
出充填して成型を行い脱型した後に基材フィルムを剥離
することにより、射出成型品の表面に所望の転写層を転
移させる方法が知られている。
また、ホットスタンプとして、成型品の表面に転写箔を
載せて、その上から加熱した刻印や平版等で加圧し、転
写層を接着させた後、表面の基材フィルムを剥離するこ
とにより、成形品の表面に金属模様を印画したり、文字
を着色金属色で印字する方法が知られている。
賦形フィルムは、従来から基材フィルムの表面に凹凸模
様やエンボスを設けたフィルムが、成型品表面に凹凸模
様を形成する目的で知られている。
例えば、ポリエステル化粧板や熱硬化性樹脂化粧板の製
造時、所望の凹凸模様を表面に有する賦形フィルムを、
未硬化の樹脂塗布面に押圧し、硬化した後に賦形フィル
ムを剥離することにより化粧板表面に所望の凹凸模様を
成形と同時に賦与する方法が知られている。
ところで、上記の剥離シート、転写箔及び賦形フィルム
の基材フィルムとして、いずれも従来はグラシン紙、ポ
リエチレンクラフト紙等の紙や、ポリプロピレン樹脂フ
ィルムや、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
テレフタレート/ポリエチレンイソフタレート共重合体
、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂フ
ィルム等が用いられていた。
(発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、剥離シート、転写箔及び賦形フィルムに
おいては、いずれも基材フィルムとしてグラシン紙、ポ
リエチレンクラフト紙等の紙や、ポリプロピレン樹脂フ
ィルムや、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
テレフタレート/ポリエチレンイソフタレート共重合体
、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂フ
ィルム等を用いているため、基材フィルムの耐熱性が低
く、熱硬化型の離型剤やベヒクルを用いて基材フィルム
に離型層を設は加熱硬化する場合や、基材フィルムに熱
の加わる用途に使用した場合、基材フィルムは温度の上
昇により、引張り強さが低下し、さらに基材フィルムの
ガラス転移点を越えると樹脂の溶融がおこり、フィルム
の破断や変形にいたり、所定の形状を保持できないとい
う問題点があった。
また、破断や変形にいたらなくても、基材フィルムが高
温にさらされた場合、熱収縮がおこり寸法安定性が低下
したり、歪みが残留し、基材フィルム表面にたるみ、し
わ等が発生し平滑性や、均一性が損なわれるという問題
があった。
上記の問題点は、基材フィルムの厚みが、薄くなると顕
著に現れ、剥離シート、転写箔及び賦形フィルムのいず
れの場合も基材フィルムの厚みを薄くすることが困難で
あった。
また、転写箔の場合、転写層に金属蒸@層を設けたもの
は、基材フィルムに変形や歪みが生しると、転写時に金
属層に亀裂や白化が生じるという問題点もあった。
また、賦形フィルムの場合、基材フィルムの表面に設け
た賦形用凹凸模様が、賦形時の熱と圧力によって消失し
てしまうという問題点もあった。
本発明は上記の従来技術の欠点を解消するものであり、
高温で使用可能な剥離シート、転写箔及び賦形フィルム
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、 (1)ポリエチレンナフタレートより成る基材フィルム
を備えてなることを特徴とする1り離シート。
(2)基材フィルムの片面に離型層を設けることを特徴
とする上記(11記載の剥離シート。
(3)表面処理を施した基材フィルムに離型層を設ける
ことを特徴とする上記(2)記載の剥離シート。
(4)  ポリエチレンナフタレートからなる基材フィ
ルムの表面に装飾層を設けたことを特徴とする転写箔。
(5)基材フィルムと装飾層の間に離型層を設けること
を特徴とする上記(4)記載の転写箔。
(6)装飾層として金属薄膜層を設けた上記(5)記載
の転写箔。
(7)ポリエチレンナフタレートよりなる基材フィルム
の表面に凹凸模様を形成してなる賦形フィルム。
(8)基材フィルム表面の凹凸模様に沿って離型層を設
けることを特徴とする上記(7)記載の賦形フィルム。
を要旨とするものである。
以下、本発明を図面に基き説明する。
第1図に示すように、本発明の剥離シート1は、ポリエ
チレンナフタレートよりなる基材フィルJ、2と離型層
3より構成される。
ポリエチレンナフタレートは、エチレングリコールとナ
フタリンジカルボン酸類の縮合により得られる線状ポリ
エステル樹脂で、融点が272°C1次転移点が113
°C、ヤング率が650〜1400kg/m”の物性を
有し、従来のポリエチレテレフタレートと比べ、分子内
のベンゼン環がナフタリン環に置換した構造を有するた
め、耐熱性が向上している。
基材フィルム2は、ポリエチレンナフタレートを単独で
使用しても或いは必要に応して、他の基材とラミネート
して使用してもよい。基材フィルム2の厚さは通常5〜
2001Imであり、好ましくは12〜50μmである
離型M3は、基材フィルム2と被剥離体との剥離を容易
ならしめる為に必要に応して設けられるもので、剥離シ
ート1を剥離した際に基材フィルム2表面に残存する層
であり、弗素系樹脂、パラフィンワフクス、モンタンワ
ツクス、合成ワックス等のワックス類や、シリコーン等
の離型剤を公知のヘヒクル例えば、アクリル形樹脂、繊
維素系樹脂、ビニル系樹脂等に添加した塗料の塗膜を形
成したり、離型性の樹脂例えば、弗素系樹脂、シリコー
ン、ポリシロキサン、メラミン系樹脂、ポリオレフィン
樹脂、電離辰射線架橋型の多官能のアクリレート、ポリ
エステル、エポキシ等の樹脂を塗工、エクストルージョ
ンコートなどで製膜したものを用いる。
離型層の厚みは、通常09 01〜100μmで、 好ましくは0.1〜5μmである。
本発明の剥離シートlは、第1図に示すように、離型層
3を基材フィルム2の片面に設けるのみならず、必要に
応して両面に設けることもできる。
また必要に応じ離型N3を設けずに、基材フィルム2単
独で用いることも出来る。
また、本発明の剥離シート1は、基材フィルム2と離型
N3の!!着性を向上させるために、必要に応じて、表
面処理を施した基材フィルム2に離型層3を設けてもよ
い。
基材フィルム2の表面処理方法として、例えば、公知の
ベヒクル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエス
テル系樹脂、アクリル系樹脂、塩素化オレフィン系樹脂
等を、塗工する方法や、コロナ放電処理、プラズマ処理
等が挙げられる。
また、本発明において、剥離シート1の静電気の発生を
防止するために、シートに帯電防止剤を付与することが
できる。帯電防止剤としては、公知の例えば、アニオン
系、カチオン系、両性系等のイオン系帯電防止剤、また
はシロキサン系帯電防止剤を用いる。
これらの帯電防止剤は、基材フィルム2中に練り込んで
使用するか、或いは基材フィルム2表面に塗布して設け
てもよい。
第2図に、本発明の転写箔を示す。 転写箔4は、ポリ
エチレンナフタレートからなる基材フィルム5と離型層
6からなるヱリ離性基材7上に、ヱ11離層8、ブライ
マー層9、装飾層IO1接着層Ilの1頓に積層されて
成る転写層12を設けて形成され、艷羽整層13が、離
型層6上に部分的に設けられる。
上記の如き構成からなる本発明転写箔を用いて転写を行
うに当たっては、転写箔4を被転写体に転写層12が接
するように重ね合わせ、加圧密着させた後、剥離性基材
7を剥離することにより、転写層12が被転写体に転写
される。
転写層12は、装飾層lO1!11熱層8、接着剤層1
1、ブライマー層9、艶調整層13等からなり、必要に
応じてこれらの層から選択する。
i材フィルム5のポリエチレンナフタレートは、エチレ
ングリコールとナフタリンジカルボン酸1の縮合により
得られる線状ポリエステル樹脂で、融点が272℃、二
次転移点が113°C1ヤング率が650〜1400k
g/a1m”の物性を有し、従来のポリエチレテレフタ
レートと比べ、分子内のベンゼン環がナフタリン環に置
換した構造を有するため、耐熱性が向上している。
基材フィルム5は、ポリエチレンナフクレ−1・を単独
で使用しても或いは必要に応して、他の基材とラミネー
トして使用してもよい。基材フィルム5の厚さは通常5
〜200μmであり、好ましくは12〜50μmである
離型層6は転写後の基材フィルム5と転写層6のtJj
+離を容易ならしめるために、必要に応し設けるもので
あり、また基材フィルム5両面に設けてもよい。
なおここで、離型層6とは、転写後も基材側に残留し、
転写層12との!(I #を容易ならしめる層を言い、
 離型層6は、弗素形樹脂、パラフィンワックス、モン
タンワックス、合成ワックス等のワックス類や、シリコ
ーン等の離型剤を公知のベヒクル例えば、アクリル形樹
脂、繊維素系樹脂、ビニル系樹脂等に添加した塗料の塗
膜を形成したり、離型性の樹脂例えば、弗素系樹脂、シ
リコーン、ポリシロキサン、メラミン系樹脂、ポリオレ
フィン樹脂、電離放射線架橋型の多官能のアクリレート
、ポリエステル、エポキシ等の樹脂を塗工、エクストル
ージョンコートなどで製膜したものを用いる。
離型層6の厚みは、通常0.01−100μmで、好ま
しくは0. 1〜5μmである。
装飾層10は被転写体に意匠性を付与するためのもので
あり、例えば絵柄層、金属薄膜層が挙げられる。この装
飾層10は単層であっても或いは2種以上のものを組み
合わせて積層したものでもよい。 例えば、絵柄模様を
現出できる絵柄層と金属光沢を現出できる金属薄膜層と
を同時に設けることもできる。
装飾層10として特に好ましくは、ウレタン樹脂と繊維
素系樹脂のブレンドからなる透明或いは着色樹脂層表面
に金属蒸着を施した金属薄膜層からなる装飾層が使用さ
れる。或いはシランカンプリング剤、アミノ基含有アク
リル樹脂からなる透明或いは着色透明樹脂層表面に部分
金属蒸着を施した金F、I膜層が好ましく使用される。
金属薄膜層は厚みが400〜600Å程度のものであり
、例えばアルミニウム、錫、銀、銅等の金属材料を真空
蒸着法、スパッタリング法、イオンブレーティング法等
により形成することができる。絵柄層等の装飾層は従来
から転写箔に設けられているものを同様にして形成する
ことができる。
また装飾FW10は通常図中に示すように、?、II離
層8と接着剤71110間に設けることが好ましいが、
特に限定されない、また1層に限らず2層以上を同時に
設けることも可能である。
剥離層8は、転写により被転写体側に移行して、被転写
体の表面保m層として機能するものであり、電離放射線
硬化性樹脂または熱硬化性樹脂により形成される。剥離
層8の厚さは適宜設定されるが、通常0.5〜15μm
程度である。
上記電離放射線硬化性樹脂は紫外線や電子線等の電離放
射線照射で硬化する樹脂であり、具体的には、分子中に
エチレン性不飽和結合を有するプレポリマーまたはオリ
ゴマー、例えば、不飽和ポリエステル類、ポリエステル
アクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリ
レート、ポリエーテルアクリレート ポリオールアクリ
レートメラミンアクリレート等の各種アクリレート類、
ポリエステルメタクリレート、ポリエーテルツククリレ
ート、ポリオールメタクリレート3 メラミンメタクリ
レート等の各種メタクリレ−1〜類等の一種もしくは二
種以上に、必要に応して分子中にエチレン性不飽和結合
を有するモノマー、例えば、スチレン、α−メチルスチ
レンなどのスチレン系モノマー類、アクリル酸メチル、
アクリル酸−2エチルヘキシル、アクリル酸メトキシエ
チル。
アクリル酸ブトキシエチル、アクリル酸ブチル。
アクリル酸メトキシブチル、アクリル酸フェニル等のア
クリル酸エステル類、メクリル酸メチル。
メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリ
ル酸メトキシエチル、メタクリル酸エトキシエチル、メ
タクリル酸フェニル、メタクリル酸エチル等のメタクリ
ル酸エチル類、アクリルアごド メタクリルアミド等の
不飽和カルボン酸アミド類、アクリル酸−2−(N、N
−ジベンジルアミノ)エチル、メタクリル酸、−2−(
NN−ジメチルアミノ)エチル、アクリル酸−2(N、
N−ジベンジルアξ))エチル、メタクリル酸(N、N
−ジメチルアミノ)メチル、アクリルM−2−(N、N
−ジエチルアミノ)プロピル等の不飽和酸のitiアミ
ノアルコールエステル類;エチレングリコールジアクリ
レート、プロピレングリコールジアクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジアクリレート、1.6−ヘキサンジ
オールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリ
レート、トリエチレングリコールジアクリレート、ジプ
ロピレングリコールジアクリレート、エチレングリコー
ルジメタクリレート、プロピレングリコールジメタクリ
レート、ジエチレングリコールジメタクリレート等の多
官能性化合物、及び/又は分子中に2個以上のチオール
基を有するポリチオール化合物、例えばトリメチロール
プロパントリチオグリコレート、トリメチロールプロパ
ンリチオプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラ
チオグリコレート等を混合したものである。以上の化合
物は任意に混合して塗布用の組成物とすることができる
が、通常のコーティング適性を持たせるために、前記プ
レポリマーまたはオリゴマーを5重量%以上、同じく前
記モノマー及び/又はポリチオールを95重重量以下と
することが好ましい。
塗布用の組成物には、上記の化合物が紫外線もしくは電
子線の照射前に硬化するのを防止するために、ハイドロ
キノン、ハイドロキノン七ツメチルエーテル、ベンゾキ
ノン等の重量禁止剤として添加するとよい。
塗布用の組成物を紫外線硬化性塗料とするには、この中
に光重合開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾキノ
ン類、ミヒラーヘンゾイルヘンゾエート、α−アミロキ
シエステル、テトラメチルチウラムモノサルファイド、
チオキサントン類や、光増感剤としてn−ブチルアミン
、トリエチルアミン、トリー〇−ブチルホスフィン等を
混合して用いることができる。
また上記熱硬化性樹脂としては、オルガノシラン系熱硬
化性樹脂が好ましく、具体的にはアミノシランやエポキ
シシランの部分加水分解物、シランカップリング剤、ア
ルキルアルコキシシラン、テトラアルコキシシランの部
分加水分解物、コロイダルシリカ、アルキルトリアルコ
キシシランの部分加水分解物等である。
剥離層8は上記樹脂材質を塗布した後、加熱したり或い
は電離放射線を照射して該樹脂材質をそれぞれ硬化させ
る。
プライマー層9は、上記の如き樹脂材質にて構成される
1lli!il[Ji8と装飾層10との密着性をより
向上させるためのものであり、例えば、ポリウレタン樹
脂、ビニール樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、マ
レイン樹脂等にて塗布形成される。
接着剤層11は転写層12を被転写体に転写する際に、
より強固に接着させるためのもので、必要に応し設ける
。その材質としては、この種転写箔に使用されている、
接着剤層の材質と同しものが使用できる。例えば、アク
リル樹脂、スチレン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、ブチラール樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、型剤放射線硬化性樹脂等が挙げ
られる。
艶調整層13は、転写時の211離性基材7の剥離によ
り211H性基材7と共に剥離され、その結果、この艶
調整層13に相応する剥離層6表面を艶のない部分とさ
せる(即ち、粗面状態とさせる)機能を有するものであ
り、そのため剥離IIL5材7に所定パターンに沿って
部分的に設けられ、且つ該基材に対しては密着外がよ(
、′1.+1離層8に対してはff、l+かれ易くなる
ような材質にて構成される。具体的には適当なビヒクル
の単独若しくは必要に応して更にパラフィンワックス、
モンタンワックス、合成ワックス等のワックス類や、シ
リコーン等の甜型性物質を添加したものに、シリカ、ア
ルミナ、炭酸カルシウム、炭酸バリウム等の無機添加物
等の粒径が通常0.01〜lOμm程度からなるマット
剤を5〜40重量%添加したものを、任意の印刷手段等
を用いて形成する。パターンとしては万線パターン、文
字、記号、図形、木目柄、石目柄等任意のものでよい。
また、この艶調整層13は装飾層10と適宜対応させて
設けることにより、転写後に熱状態に変化のある絵柄模
様、金属光沢等の美麗な意匠を現出させることが可能と
なる。
第3図に本発明における賦型フィルムを示す。
賦形フィルム14は、第3図に示す如く、ポリエチレン
テレフタレートよりなる基材フィルムI5の表面に凹凸
模様16を形威し、該凹凸模様16に沿って離型層17
を設けてなる。
ポリエチレンナフタレートは、エチレングリコールとナ
フタリンジカルボン酸類の縮合により得られる線状ポリ
エステル樹脂で、融点が272 ’C2二次転移点が1
13°C5ヤング率が650〜1400kg/nm”の
物性を有し、従来のポリエチレテレフタレートと比べ、
分子内のベンゼン環がナフタリン環に置換した構造を有
するため、耐熱性が向上している。。
基材フィルムエ5は、ポリエチレンナックレート単独か
らなるもの、或いは特に図示しないが、ポリエチレンナ
フタレート以外の極材フィルムとの積層体、或いは2層
以上の基材フィルムとポリエチレンナフタレートの積層
体から構成することもできる。
賦形フィルム14の凹凸模様16としては、各種公知の
凹凸模様が使用できる。例えば、木目、石目、布目、砂
目等の天然物の凹凸形状を模写したもの、文字記号、万
線、各種の抽象模様、各種艶消し表面、鏡面光沢等が挙
げられる。凹凸模様16の厚みとしては5〜50μm、
好ましくは5〜20μm程度である。
また、基材フィルム15に凹凸模様16を、設ける手段
としては、例えば熱圧エンボス加工、サンドブラスト加
工、ヘアライン加工等がある。
熱圧エンボス加工は、ポリエチレンナフタレートより威
る基材フィルム・に、熱圧力によりエンボス版の凹凸形
状を、平板プレス機、ロールエンボス機等公知の各種プ
レス、エンボス機を使用して賦形する。
離型層17は賦形フィルム14と被賦形体との剥離を容
易ならしめる為に必要に応して設けられるもので、賦形
フィルム14を争I離した際に凹凸模様16表面に残存
する層であり、離型層17は、弗素系樹脂、パラフィン
ワックス、モンタンワックス、合成ワックス等のワック
ス類や、シリコーン等の離型剤を公知のベヒクル例えば
、アクリル形樹脂、繊維素系樹脂、ビニル系樹脂等に添
加した塗料の塗膜を形成したり、離型性の樹脂例えば、
弗素系樹脂、シリコーン、ポリシロキサン、メラミン系
樹脂、ウレタン系樹脂、ポリオレフィン樹脂、電離放射
線架橋型の多官能のアクリレート、ポリエステル、エポ
キシ、チタンキレート、ポリイミン等の樹脂を塗工、又
はエクストルージジンコートなどで製膜したものを用い
る。
離型層17の厚みとしては0.1〜1μm程度である。
賦形フィルム14をポリエチレンナフタレートより成る
基材フィルムの表面に凹凸模4$ 16を形成すること
により、本発明賦形フィルム14は、加熱下や加圧下に
おいても、より良好な耐熱性と形状維持性を備えたもの
である。
〔作用〕 以上説明した如く、本発明剥離シートは、ポリエチレン
ナフタレートよりなる基材フィルムを備えているため、
耐熱性の要求される用途に用いる事が出来る。
例えば工程紙として、塩化ビニル樹脂のプラスチゾルを
キャスティングして化粧シートを製造する支持体に用い
る場合、プラスチゾルのゲル化を行うのに180〜2】
0°Cで40〜90秒間必要で、この条件になると、従
来の剥離シートは、耐熱性が低いため、基材フィルムに
、収縮、弛み、皺等が発生し、被剥離体の化粧シートの
均一性が損なわれたが1、本発明の剥離シートを使用す
ることによって耐熱性が優れているために上記の場合の
工程紙として、用いることができる。
また、剥離シートの離型性を上げる目的で、離型剤に、
オルガノシラン系等の熱硬化型の樹脂を用いて離型層を
設ける場合、硬化条件が高温になっても本発明の基材フ
ィルムは熱の影響を受けず、熱収縮による寸法収縮、樹
脂の溶融や軟化による、歪みの残留や切断などの不具合
が生しない。
さらに、離型層の離型効果を充分発揮するためには、離
型材を乾燥する工程で、基材の耐熱性の範囲内で、高温
で乾燥することが必要である。本発明剥離シートによれ
ば、乾燥温度を高くできるため、離型材の基材に対する
濡れ性が良くなり、密着性が向上し、離型層の皮膜欠陥
もなくなるため、安定した剥離効果が得られる。
さらに本発明転写箔は、ポリエチレンナフタレートから
成る基材フィルムを用いているために、射出成形品の表
面に、所望の転写層を成形と同時に転写するインモール
ド転写箔や、成型品の表面に金属模様を印画したり、文
字を着色金属色で印字するホントスタンプとして用いた
場合、装飾層の絵柄等の意匠が熱の影響を受けず、特に
転写層に金属薄膜層を設けた場合に、熱の影響で金属薄
膜層に亀裂が生ずるのを防ぐことができ、その結果、白
化現象を防止できる。
また本発明の賦形フィルムは、ポリエチレンナフタレー
トよりなる基材フィルムに凹凸模様を設けているために
、賦形フィルムを例えば塩化ビニル樹脂のキャスティン
グや、熱硬化性樹脂化粧板のプレス底形、射出成形等の
、高温加圧賦形等の加熱された状態で使用した場合、凹
凸模様の変形や消失が起こらず、被賦形体に原版に忠実
な凹凸模様を付与することが出来る。
〔実施例〕
以下、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明す
る。
実施例1 厚さ50μmのポリエチレンナフタレートフィルム(ダ
イヤホイル製)の表面に、熱硬化型シリコーン樹脂から
なる離型剤(東芝シリコーン製:X556−707が1
00重量部にCM670を1重量部加えたもの)を、乾
燥時5g/mとなるように、グラビアコート法により塗
布し、140°Cで30秒間焼き付は処理し、離型層を
設は剥離シートを得た。
得られた剥離シートは変形がなく、表面に弛みや皺等も
見られず均一なものであった。
実施例2 厚さ38μmのポリエチレンナフタレートシート(ダイ
ヤホイル製)に、プトシキメチルアクリルアミド基を一
分子中に6個有するメチルメタクIJL/−1−/スチ
レン/ヒドロキシメチルアクリレート共重合体(50/
30/20)をパラトルエンスルホンM(5%)存在下
で、グラビアロールにて塗布!0.5g/rrrになる
ようにコーティングし、135℃で20秒間加熱処理し
た。
次いで、アミノアルキッド/ブチル化メラミン/シリカ
(70/L 515)からなるマッドインキ(昭和イン
ク工業製)と塩酸(20%)メタノール?g液を100
=5の割合で混合したものをグラビアロールにて部分的
にコーティングし、100″Cで5秒間の条件で加熱処
理を施した。
次いで、その上にハクリニス(昭和インク工業製:46
−7)を全面に塗布し、次に通常の印刷インキにて絵柄
層を印刷形成した後、感熱接着剤(昭和インク工業製:
 ES−3)を塗布して、転写箔を得た。
得られた転写箔は何ら歪みのない良好なものであった。
次いで、この転写箔を射出成形金型内に設置し、AS樹
脂を熔融注入して射出成形を行った。尚、転写箔は接着
剤層が射出樹脂と接するように設置した。成形後に脱型
して基材シートをエリ離したところ、艷変化のある意匠
性に優れた射出成形品を得ることができた。又、成形特
の熱による絵柄の歪み等もなかった。
実施例3 厚さ50μmのポリエチレンテレフチレートフィルムの
表面に、サンドブラスト法により凹凸形状を賦与し、プ
トシキメチルアクリルアミド基を一分子中に6個有する
メチルメタクリレート/スチレン/ヒドロキシメチルア
クリレート共重合体(50/30/20)を、パレトル
エンスルホン酸(5%)存在下で、グラビアロールにて
塗布量0.5g/rdになるようにコーティングし、1
35 ’Cで20秒間加熱処理して、賦形フィルムを得
た。次に、厚さ3Mのベニヤ合板に、絵柄印刷した10
0g/rrfのヂタン祇を接着し、不飽和ポリエステル
樹脂塗料を塗布し、該塗布面上に該賦形フィルムを、形
状賦与面が塗布面に接するように積層密着させ、四方か
ら張力を印加して賦形フィルムを平滑面化し、塗料硬化
後置形フィルムを711離した。
得られた不飽和ポリエステル化粧板の表面にサンドブラ
ストの艶消が賦与され、且つ皺や歪みのない平面が得ら
れた。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の111離シートは、ポリ
エチレンナフタレートよりなる基材フィルムを使用して
いるために、耐熱性の要求される工程紙等に用いた場合
、基材フィルムの溶融や軟化による破断や変形を防止で
きる。また基材フィルムが、寸法や表面状態の安定性が
保たれるため、均一な被剥離体を得ることができ、製品
の不良発生を防止できる。
また本発明の転写箔は、ポリエチレンナフタレートより
なる基材フィルムを使用しているために、装飾層に金属
蒸着層を設けた場合、高温で使用しても熱の影響を受け
ず、金属薄膜層の白化現象を防止できる。
また本発明の賦形フィルムは、ポリエチレンナフタレー
トよりなる基材フィルムに、凹凸模様を設けているため
に、高温加圧下の賦形条件で使用しても、凹凸模様の変
形や消失が起こらず、原版に忠実な凹凸模様を付与でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明剥離シートの一例を示す縦断面図、第2
図は本発明転写箔の一例を示す縦断面図、第3図は本発
明賦形フィルムの一例を示す縦断面図である。 1・ ・・剥離シート  2・ ・・基材フィルム3 
・ 5 ・ 10 ・ 15 ・ l 7 ・ ・離型層    4・ ・基材フィルム 6・ ・装飾層   14・ ・基材フィルム16・ ・離型層 ・転写箔 ・離型層 ・賦形フィルム ・凹凸模様

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリエチレンナフタレートより成る基材フィルム
    を備えてなることを特徴とする剥離シート。
  2. (2)基材フィルムの片面に離型層を設けることを特徴
    とする請求項1記載の剥離シート。
  3. (3)表面処理を施した基材フィルムに離型層を設ける
    ことを特徴とする請求項2記載の剥離シート。
  4. (4)ポリエチレンナフタレートからなる基材フィルム
    の表面に装飾層を設けたことを特徴とする転写箔。
  5. (5)基材フィルムと装飾層の間に離型層を設けること
    を特徴とする請求項4記載の転写箔。
  6. (6)装飾層として金属薄膜層を設けた請求項5記載の
    転写箔。
  7. (7)ポリエチレンナフタレートよりなる基材フィルム
    の表面に凹凸模様を形成してなる賦形フィルム。
  8. (8)基材フィルム表面の凹凸模様に沿って離型層を設
    けることを特徴とする請求項7記載の賦形フィルム。
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