JPH08276445A - 高意匠プラスチック成形品の製造方法 - Google Patents

高意匠プラスチック成形品の製造方法

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JPH08276445A
JPH08276445A JP10164095A JP10164095A JPH08276445A JP H08276445 A JPH08276445 A JP H08276445A JP 10164095 A JP10164095 A JP 10164095A JP 10164095 A JP10164095 A JP 10164095A JP H08276445 A JPH08276445 A JP H08276445A
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meth
pattern layer
pattern
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JP10164095A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Yamashita
禎之 山下
Tomoko Iwasa
智子 岩佐
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、射出成形と同時に表面に精巧な凹
凸模様と絵柄模様を転写形成するプラスチック成形品の
製造方法を提供する。 【構成】 射出成形用金型内に、凹型から賦形された電
離放射線硬化型樹脂からなる凹凸模様層を有する賦形シ
ート、絵柄層を有する化粧シートを順に重ねて載置し、
該化粧シートの絵柄層側から成形樹脂を射出した後に、
得られた成形品の表面に付着する該賦形シートを剥離除
去してなることを特徴とする高意匠プラスチック成形品
の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形と同時に表面
に精巧な凹凸模様と絵柄模様を転写形成するプラスチッ
ク成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の従来技術として、特公平4−2
6819号公報に開示された、絵柄の付いた転写フィル
ムと繊維材料を重合したものを、該転写フィルムが射出
孔に面するように射出成形用金型内に配設した後、射出
孔より合成樹脂を射出成形し、得られた該転写フィルム
と繊維材料が表面に付着した成形品から、該転写フィル
ムと繊維材料を剥離することにより成形品表面に絵柄と
繊維模様を同時に転写する絵付け射出成形品の製造方
法、がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
4−26819号公報に開示された絵付け射出成形品の
製造方法では、絵柄模様と繊維のもつ凹凸模様が同時に
転写された合成樹脂成形品が得られる利点を有するが、
繊維のもつ凹凸模様は不定の模様であり、意匠効果も限
定され、高い意匠効果の任意の模様を形成することがで
きない欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、このような問題
を解決するためになされた本発明は、射出成形用金型内
に、凹型から賦形された電離放射線硬化型樹脂からなる
凹凸模様層を有する賦形シート、絵柄層を有する化粧シ
ートを順に重ねて載置し、上記化粧シートの絵柄層側か
ら成形樹脂を射出した後に、賦形シートを剥離除去する
高意匠プラスチック成形品の製造方法、を要旨とする。
さらに、上記化粧シートが、離型性基材シート、絵柄層
を転写層とする転写シートであり、上記転写シートの絵
柄層側から成形樹脂を射出した後、賦形シート及び離型
性基材シートを剥離除去する高意匠プラスチック成形品
の製造方法、を要旨とする。
【0005】
【実施例】以下、本発明を図面により詳細に説明する。
【0006】図1(a) は、本発明の第1の発明の化粧
シート4の断面図であり、基材シート1の上に絵柄層2
を設けたものであり、必要に応じて、絵柄層2の上に接
着剤層3を設けたものである。図1(b) は、本発明の
第2の発明の転写シート9の断面図であり離型性基材シ
ート5の上に絵柄層7を設けたものであり、必要に応じ
て、剥離層6、接着剤層8を設けたものである。図1
(c) は、本発明の賦形シート12の断面図であり、賦
形シート用基材シート10の上に、凹凸模様層11を設
けたものである。
【0007】図2は、本発明の高意匠プラスチック成形
品の製造方法の説明図である。まず、本発明の化粧シー
ト4又は転写シート9と賦形シート12とを図2(a)
または図2(d)に示すように射出成形用金型に載置す
る。この場合、賦形シート12の基材シート10側を金
型の雌型13側に向け、その凹凸模様層11側を化粧シ
ート4又は転写シート9の基材シート1又は5側と接す
るように重ねて載置する。ここで、図2(d) は、特公
平1−48845号公報に開示されたような、真空引き
の通気孔14を有する雌型金型13面に、上記賦形シー
トと化粧シートとを真空引きして密着させて予備成形す
る方法であり、特に深絞り成形品等の場合に、化粧シー
トに亀裂を生じることなく転写形成できる方法である。
次に、図2(b)に示すように、成形樹脂を射出する。
最後に、化粧シート4又は転写シート9と賦形シート1
2とが付着する成形品を金型から取り出し、図2(c)
に示すように、化粧シート4の場合には賦形シート9を
剥離除去、転写シート9の場合には賦形シート12と転
写シート9の離型性基材シート5とを剥離除去すること
により、意匠化された成形品を得る。
【0008】次に、本発明の賦形シートの製造方法につ
いて説明する。賦形シート12の基材シート10の表面
に凹凸模様層11を形成する方法は、ロール凹版印刷方
式を応用したドラムプリンティングシステム(以下DP
Sと称する)と呼ばれる方法を適用できる。図3(a) は
DPSの原理説明図である。図3(a) に示すように、所
望の凹凸模様層11を形成するようにエッチング方式に
より刻設された凹部16が形成されているロール凹版1
5の版面に、電離放射線硬化型樹脂液21をロールコー
ターのアプリケーターロール17により少なくとも凹部
16が充填されるように塗工する。ここで凹部16は実
際には複雑な断面形状を有しているが、概念的に単純な
三角形状で示す。次に塗工された電離放射線硬化型樹脂
液21に対して基材シート10をロール凹版15の周速
度と同期させた走行速度で走行させながら、基材シート
10を押圧ロール18によって電離放射線硬化型樹脂液
21を介してロール凹版15との間に野時されている状
態で、基材シート10の裏面から電離放射線硬化型樹脂
液21を硬化させた後、送りロール20によって硬化し
た電離放射線硬化型樹脂を基材シート10に転位させた
状態でロール凹版15から離型させる。
【0009】上記のロールコーターの代わりにT字型塗
ノズル塗工装置を使用してもよい。また、電離放射線硬
化型樹脂液21中への気泡混入防止と凹部16の凹凸形
状の忠実な再現性の為には、塗工はロール凹版15側に
することが望ましいが、基材シート10の側に電離放射
線硬化型樹脂液21を塗工した後、ロール凹版15に該
樹脂液21の塗工面を押圧することによっても凹凸模様
層11を設けることができる。
【0010】さらに、ロール凹版15に電離放射線硬化
型樹脂液21を塗工する際、該樹脂液21の流動性をあ
る程度制御するために、溶剤希釈した電離放射線硬化型
樹脂液を使用することができる。この場合には、特に図
示しないが温風や赤外線ヒーター等の乾燥装置を用い
て、電離放射線照射装置19から電離放射線を照射する
前に該樹脂液21中の溶剤を乾燥指せておく必要がある
が、このような溶剤希釈した樹脂をもちいると、使用可
能な樹脂の選択の幅が広がりこれに加えて塗工適正の調
節の容易になる。
【0011】また、ロール凹版15により離型した硬化
された凹凸模様層11を、さらに、硬化させるために電
離放射線照射装置19とは別に設置された電離放射線照
射装置(図示せず)から電離放射線を照射してもよい。
【0012】本発明の賦形シート10に形成される凹凸
模様層11は、ロール凹版15に刻設される凹凸模様が
忠実に再現されるので、極めて広範囲の凹凸模様を選択
できる。たとえば、木目、石目、布目、砂目等の天然物
の凹凸形状を模したもの、文字記号、万線模様、各種抽
象模様、各種艶消面等の凹凸模様を適用することができ
る。ここで、万線模様についても、図4に示すようなモ
ザイク調万線模様を使用でき、すなわち、閉曲線22で
区劃された不規則形状領域23の中に万線状の溝を有
し、かつ任意の辺を介して隣接する2領域の万線が互い
に走行方向を常に異なるように複数連結させたパターン
を使用できる。このようなモザイク調万線模様を、石材
の御影石模様を印刷した絵柄層の上に重ねて設けると、
上記不規則形状領域23の隣接するそれぞれが異なる光
沢を示し、また、視差により各区劃の光沢が変化する意
匠をつくりだせるので、絵柄層の御影石模様とマッチン
グして天然の御影石に極めて近い質感を再現することが
できる。また、このようなマッチング効果は、石材に限
られたものではなく、木目模様と砂目状凹凸模様の組合
せによる天然木の木肌感の再現等を得ることができる。
【0013】また上記のロール凹版15は、クロムメッ
キした銅、鉄等の金属、ガラス、石英、PLZT等のセ
ラミックス、シリコン樹脂等の合成樹脂を用い、光腐食
法、電鋳法、ミル加工法等の公知の方法により凹部を刻
設することができる。
【0014】本発明の賦形シート12の凹凸模様層11
を形成する方法の別法として、基材シート10上に、未
硬化状態で常温で非粘着となる電離放射線硬化型樹脂層
を形成し、次に上記DPSに用いられたものと同様の凹
型を用いて、エンボス加工した後に電離放射線を照射し
て、硬化した凹凸模様層11を得ることができる。
【0015】本発明の化粧シートの構成としては、基材
シートの上に絵柄層を設けたものである。必要に応じ
て、基材シート上には絵柄層の接着性を高めるためのプ
ライマー層、絵柄層の上には成形樹脂との接着を高める
ための接着剤層を設けてもよい。
【0016】本発明の化粧シート4の基材シート1は、
通常のプラスチックフィルムを使用できるが、射出成形
時には成形性を有し、転写後は成形品の表面保護層とな
るものが好ましい。たとえば、その材料としては、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、酢酸ビニル塩化ビニ
ル共重合体、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデ
ン、ポリビニルブチラール等のビニル系樹脂、ポリスチ
レン、アクリルスチレン共重合体、ABS等のスチレン
系樹脂、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸メ
チル、ポリアクリロニトリル等のアクリル系樹脂、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のオ
レフィン系樹脂、ナイロン6、ナイロン66、等のポリ
アミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンテレフタレートイソフタレート共重合体、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネー
ト等のポリエステル系樹脂、ブタジエンゴム、クロロプ
レンゴム、シリコンゴム等のゴム、セルロース系樹脂等
が挙げられる。この基材シート1の厚さは、厚さは、印
刷、塗工などの取扱い上可能な範囲でできるかぎり薄い
ものが、賦型シートの凹凸模様を成形品の表面に転写形
成するために好ましく、50μm以下が適する。
【0017】本発明の化粧シートの絵柄層としては、絵
柄、図柄を施した模様層又は全面インキ層の各単層又は
2層以上から構成される。この絵柄層は、絵柄層用いん
きを印刷又は塗布することによって形成され、この絵柄
層用インキとしては、着色材、結着剤、体質顔料、硬化
剤、溶剤、その他の添加剤等からなる組成物を使用する
ことができる。その結着剤としては特に制限はなく、熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化型樹脂等の
中から適宜選択できる。絵柄層の印刷方法としては、グ
ラビア印刷、凹版印刷、オフセット印刷、活版印刷、フ
レキソ印刷、シルクスクリーン印刷、静電印刷、インク
ジェット印刷等が挙げられる。
【0018】本発明の化粧シートに必要に応じて用いら
れる接着剤層としては、絵柄層を成形樹脂に接着させる
ために用いられ、感熱接着剤、常温硬化型接着剤、熱硬
化型接着剤、電離放射線硬化型接着剤等の中から選択
し、溶剤溶解型、無溶剤型、エマルジョン型等の形態に
して塗工して形成することができる。なお、絵柄層自身
が充分な接着性を有する場合は、接着剤層は使用しなく
てもよい。
【0019】本発明の第2の発明の転写シート9の構成
は、離型性基材シート5の上に転写層として絵柄層7が
設けられたものである。必要に応じて、離型性基材シー
トの上に剥離層6、絵柄層の上に接着剤層8を設けても
よい。
【0020】本発明の転写シート9の離型性基材シート
5の材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、エチレンテレフタレート・イ
ソフタレート共重合体等のポリエステル樹脂フィルム
や、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリレフィン樹
脂フィルム、ポリ塩化ビニル等のビニル樹脂フィルム、
が使用される。また通常のプラスチックフィルムや紙等
の基材上に、シリコン樹脂、フッ素樹脂、メラミン樹
脂、ポリオレフィン樹脂等の離型層と形成したものが使
用できる。 厚さは、印刷、塗工などの取扱い上可能な
範囲でできるかぎり薄いものが、賦型シートの凹凸模様
を成形品の表面に転写形成するために好ましく、50μ
m以下が適する。
【0021】本発明の転写シート9の絵柄層7は、上記
化粧シート4に使用されたものと同様のものが用いられ
る。
【0022】本発明の転写シート9には必要に応じて用
いられる剥離層6としては、たとえば、アクリル系樹脂
等の熱可塑性樹脂、ポリオール化合物/ポリイソシアネ
ート化合物からなる常温硬化型樹脂、アクリロイル基を
有する化合物からなる電離放射線硬化型樹脂が使用でき
る。好ましくは、射出成形時には賦形シート12の凹凸
模様層により成形可能であり、転写終了後は離型性基材
シートと剥離性があり、さらに絵柄層と線型品の表面保
護層となる等の物性を有する樹脂組成を選択する。
【0023】本発明の転写シート9には必要に応じて用
いられる接着剤層8としては、上記化粧シート4に用い
られるものと同様のものが使用できる。
【0024】本発明の賦形シート12の凹凸模様層11
に用いられる電離放射線硬化型樹脂としては、電離放射
線により架橋重合反応を起こし固体化するポリマー、プ
レポリマー、或いはモノマーが用いられる。具体的に
は、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルニトリ
ル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル
などの(メタ)アクリロイル基をもつ化合物からなるラ
ジカル重合系(此処で、(メタ)アクリロイルとはアク
リロイル又はメタアクリロイルを意味する。以下同
様)、エポキシ、環状エーテル、環状アセタール、ラク
トン、ビニルモノマー、環状シロキサンとアリールジア
ゾニウム塩、ジアリールヨードニウム塩などとの組合せ
からなるカチオン重合系、チオール基を有する化合物例
えば、トリメチロールプロパントリチオグリコレート、
トリメチロールプロパントリチオプロピレート、ペンタ
エリスリトールテトラチオグリコールとポリエン化合物
からなるポリエン・チオール系などが使用できる。
【0025】ラジカル重合系の(メタ)アクリレート化
合物の単官能モノマーとしては、例えば、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチ
ル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アク
リレート、メトキシブチル(メタ)アクリレート、ブト
キシエチル(メタ)アクリレート、2エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノメチル
(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノプロピ
ル(メタ)アクリレート、N,N−ジベンジルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレ
ート、イソボルニル(メタ)アクリレート、エチルカル
ビトール(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メ
タ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、テトラヒドキシフルフリル(メ
タ)クリレート、メトキシトリプロピレングリコール
(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキ
シエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレート、2−
(メタ)アクリロイルオキシプロピルハイドロゲンフタ
レート、
【0026】およびラジカル重合系の多官能モノマーと
しては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキシルジオール
ジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ
(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリプロリレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ビスフェノールA−ジ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイ
ドトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールト
リ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート、グリセリンポリエチレンオキサ
イドトリ(メタ)アクリレート、トリス(メタ)アクリ
ロイルオキシエチルフォスフェート等、
【0027】プレポリマーとしてはアルキッド(メタ)
アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキ
シ(メタ)アクリレート、ポリエスル(メタ)アクリレ
ート、ポリブタジエン(メタ)アクリレート等の(メ
タ)アクリレート、不飽和ポリエステルなどがある。
【0028】これら(メタ)アクリロイル基を含む化合
物の中でも特にアクリロイル基を含む化合物、即ちアク
リレートの方がより重合反応速度が速い。その為、電離
放射線硬化型樹脂層を塗工形成する生産速度を重視する
場合はアクリレートの方がメタアクリレートより好まし
い。
【0029】以上の化合物を必要に応じて1種もしくは
2種以上混合して用いる。また混合された組成物の(メ
タ)アクリロイル基の総和が0.2〜12mmol/
g、好ましくは、2〜10mmol/gがよい。
【0030】ここで、紫外線照射による硬化の場合の光
重合開始剤としては、ベンゾイン、ベンゾインメチルエ
ーテル、アセトフェノン、ベンゾフェノン、ミヒラーケ
トン、ジフェニルサルファイド、ジベンジルジサルファ
イド、ジエチルオキサイト、トリフェニルビイミダゾー
ル、イソプロピル−N,N−ジメチルアミノベンゾエー
トなどの1種もしくは2種以上を該電離放射線硬化型樹
脂100重量部に対して、0.1〜10重量部を混合し
て用いることができる。
【0031】ここで該電離放射線硬化型樹脂を含む組成
物中に、該電離放射線硬化型樹脂を溶解しその粘度など
を調整し塗工適性を持たせるための溶剤として、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート等のエステル
類、アセトン、メチルエチルケトン、エチルイソブチル
ケトン等のケトン類、メチルアルコール、エチルアルコ
ール、イソプロピルアルコール等のアルコール類などの
1種または2種以上を任意に混合して使用することがで
きる。
【0032】本発明において、電離放射線とは、電磁波
または荷電粒子線のうち分子を重合あるいは架橋し得る
エネルギー量子を有するものを意味し、このようなもの
には可視光線、紫外線、X線等の電磁波、又は電子線等
の粒子線があるが、通常は、紫外線、又は電子線が用い
られる。
【0033】本発明の電離放射線硬化性樹脂を硬化させ
るために用いられる電離放射線照射装置としては、紫外
線を照射する場合、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水
銀灯、カーボンアーク、ブラックライトランプ、メタル
ハライドランプ等の光源を用いることができる。また、
電子線を照射する場合には、コックロフトワルト型、バ
ンデグラフ型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、ある
いは直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子
線加速器等を用いる。尚、電子線を照射する場合、通常
100〜1000keV、好ましくは、100〜300
keVのエネルギーを持つ電子を0.1〜30Mrad
程度の照射量で照射する。
【0034】(実施例1)厚み50μmの透明ポリエチ
レンテレフタレートフィルム(帝人(株)製、HP−
7)の易接着処理面に、DPS方式によってウレタンア
クリレート系電離放射線硬化型樹脂(大日精化工業
(株)製、P−EX−36)による凹凸模様層を有する
賦形シートを作成した。ここで用いたロール凹版は、図
4に示されるモザイク調万線模様の凹凸模様をエッチン
グ法で設けたものであり、DPS方式のラインスピード
は10m/分であり、紫外線の照射は高圧水銀灯(日本
電池(株)製)160W、2灯を使用した。一方、厚さ
25μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルムの
上にアクリル酢酸ビニル共重合体樹脂系インキ(昭和イ
ンク工業所(株)製、BC)にて石材の御影石模様の絵
柄層をグラビア印刷により形成した。上記で得た賦形シ
ートと化粧シートを射出成形金型内に、金型/賦形シー
ト/化粧シートの順に重ねて載置し、成形樹脂FRPを
化粧シートの絵柄層側から射出した後に、成形品を取出
し賦形シートを剥離除去して、表面に図4に示されるモ
ザイク調万線模様の凹凸模様と絵柄模様を有し天然の御
影石の質感を有する成形品を得た。
【0035】(実施例2)実施例1の化粧シートの代わ
りに以下の転写シートを用いて、実施例1と同じ賦形シ
ートと転写シートを射出成形金型内に、金型/賦形シー
ト/転写シートの順に重ねて載置し、成形樹脂FRPを
転写シートの絵柄層側から射出した後に、成形品を取出
し賦形シートと転写シートの離形性基材シートを剥離除
去して、表面に図4に示されるモザイク調万線模様の凹
凸模様と絵柄模様を有し天然の御影石の質感を有する成
形品を得た。ここで、転写シートは、離形性基材シート
である厚み12μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルム(東レ(株)製、ルミラーGH38)の易接着面に
グラビア印刷法により、アクリル樹脂系インキ(昭和イ
ンク工業所(株)製、46−7)にて剥離層、アクリル
酢酸ビニル共重合体樹脂系インキ(昭和インク工業所
(株)製、BC)にて御影石模様の絵柄層、塩化ビニル
酢酸ビニル共重合体樹脂系インキ(昭和インク工業所
(株)製、PVHS)にて接着剤層を設けることによっ
て得たものである。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下のような効果を奏する。本発明の製造
方法では、射出成形と同時に成形品の表面に、凹凸模様
と絵柄模様とを形成することができる。同じ金型を用い
て、賦形シートと化粧シートと任意に選択することによ
って、表面の意匠、質感が異なる無限の高意匠プラスチ
ック成形品が得られる。すなわち、多種類の意匠の成形
品を得るために通常の製造方法では必要な金型が不要と
なり、大幅なコスト削減が可能となる。さらに、本発明
の賦形シートの凹凸模様は、凹型から賦形された電離放
射線硬化型樹脂の硬化物であるため形状が精緻で硬度、
耐熱性が高い。したがって、化粧シート、成形樹脂の表
面に精緻な凹凸模様と絵柄模様を転写形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧シート、転写シート、賦形シート
の断面図である。
【図2】本発明の高意匠プラスチック成形品の製造方法
において、射出成形工程を示す概念図である。
【図3】本発明の賦形シートの製造方法の例をを示す概
念図である。
【図4】本発明の賦形シートの凹凸模様の例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 基材シート 2 絵柄層 3 接着剤層 4 化粧シート 5 離型性基材シート 6 剥離層 7 絵柄層(転写シートの) 8 接着剤層(転写シートの) 9 転写シート 10 基材シート(賦形シートの) 11 凹凸模様層 12 賦形シート 13 金型雌型 14 真空引き孔 15 ロール凹版 16 凹部 17 アプリケーターロール 18 押圧ロール 19 電離放射線照射装置 20 送りロール 21 電離放射線硬化型樹脂液 22 閉曲線 23 不規則形状領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形用金型内に、凹型から賦形され
    た電離放射線硬化型樹脂からなる凹凸模様層を有する賦
    形シート、絵柄層を有する化粧シートを順に重ねて載置
    し、該化粧シートの絵柄層側から成形樹脂を射出した後
    に、得られた成形品の表面に付着する該賦形シートを剥
    離除去してなることを特徴とする高意匠プラスチック成
    形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の化粧シートが、離型性
    基材シート上に転写層として絵柄層を設けた転写シート
    であり、該転写シートの絵柄層側から成形樹脂を射出し
    た後に、得られた成形品の表面に付着する該賦形シート
    と該転写シートの該離型性基材シートとを剥離除去する
    ことを特徴とする高意匠プラスチック成形品の製造方
    法。
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