JP6282374B1 - 黒色蒸着フィルムおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本願発明に係る黒色蒸着フィルムに関して、第1の実施の形態として説明する。
本発明の黒色蒸着フィルムの基材としては、用途に合わせて適宜選択すればよく、中でも可視光に対して透明な高分子フィルムを用いることが好ましい。高分子フィルムは可撓性に優れ様々な用途に用いることができ、またロールトゥロールでの成膜が可能である為、コストを低減することができる。また、透明なフィルムを用いることによって、得られる黒色蒸着フィルムに光沢性や表面保護性などを付与することができる。
このような高分子フィルムに用いる高分子樹脂の種類としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)等が挙げられる。これらのうち、耐熱性、機械的強度に優れ、安価でかつ透明性と柔軟性も兼ね備えている等の観点から、特にPETフィルムが好ましい。
本実施の形態においては50μmのPETフィルムを用いることとする。
本実施の形態に係る蒸着層は、アルミニウムとその酸化物との組成比が膜厚方向に連続的に変化する傾斜膜を主としてなる層であり、膜中にアルミニウム以外の添加金属を含有していることを特徴としている。この傾斜膜における酸化物組成比の高い面側からの外観が低反射で隠蔽性の高い黒色となるため、蒸着層の表面側または基材側のどちらか一方あるいは両方において黒色を呈す。この黒色を呈す面を、以下「黒色面」とする。
本願発明者が鋭意検討を行った結果、金属アルミニウム層と酸化アルミニウム層とを積層したものは入射光が減衰しきれず反射してしまい、金系色となることが判明した。このことから、従来の傾斜膜は表面酸化や蒸着膜内部の金属と酸化物の組成が経時で偏ることによって酸化物組成比率が変化して傾斜膜から積層状態に近い膜組成となり、色調が変化したものと推測される。
そこで、蒸着源としてのアルミニウムに添加金属を混合して、基材近傍に酸素ガスを導入しながら成膜し、蒸着層を、アルミニウムの傾斜膜を主とした添加金属を含有する層とすることで、傾斜膜を安定化させて、経時や加熱による色調変化を抑制できることを見出した。
ΔE=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2]1/2
ただし、L*、a*、b*はそれぞれL*a*b*表色系の色調を示し、初期の色調(L1 *, a1 *, b1 *)、経時変化後の色調(L2 *, a2 *, b2 *)だった場合
ΔL*=L1 *−L2 *
Δa*=a1 *−a2 *
Δb*=b1 *−b2 *
である。
さらにスズ酸化物は安定であるため、蒸着層の表面にスズ酸化物が存在すると、蒸着層の酸化を抑制するため、酸化物比率の変動を微少なものとし、色調変化を抑制すると考えられより好ましい。
本実施の形態においてはスズを用いることとする。
本実施の形態においては20wt%のスズであるとする。
本実施の形態においては200nm積層するものとする。
また、蒸着源であるアルミニウムと添加金属の状態は限定されるものではなく、一般に蒸着源として用いられる単体の固体を混合した混合物や、合金状態など考えられるが、混合物であることが好ましい。混合物であれば蒸着層中の割合を調整することが容易であり、アルミニウムと相溶性の低い金属であっても用いることができる。蒸着源における添加金属の含有率は、アルミニウムに対して10wt%以上であることが好ましい。このような混合比であれば、蒸着層中の添加金属の含有量が10wt%以上となるので好ましい。
図1における加熱源39から生じる電子ビーム40によって蒸着源容器37内に設置した金属混合物である蒸着源38を加熱し、蒸着原子41が蒸着ドラム32に沿って走行するPETフィルム29に付着し、蒸着層を形成する。このとき、ガスノズルより酸素ガスを蒸着原子41の初期入射部分44および/または後期入射部分45付近に導入すると、酸素ガス導入部分を中心に拡散するため、蒸着ドラム32付近の酸素ガス濃度は、走行するにつれ連続的に変化する。すなわち、蒸着層において膜厚方向に酸化物の組成比が連続的に変化することとなり、アルミニウムと該酸化物の組成比率が膜厚方向に連続的に変化する傾斜膜が形成される。
酸素ガスの流入量は、得られる膜が黒色を呈し、またアルミニウムと該酸化物の組成比が傾斜膜となるよう適宜選択すれば良いが、成膜中の酸素雰囲気の圧力として、真空度が1.0×10−2Pa〜5.0×10−2Paの範囲になるように流入することが望ましい。この範囲内であれば特に良好な黒色を呈するため好ましい。圧力が1.0×10−2Pa未満では、酸化反応が抑制され、良好な黒色が得られない。また、圧力が5.0×10−2Paより大きいと、蒸着膜に透明な層が形成され好ましくない。
例えば、蒸着層のどちらか一方の表面あるいは両面にさらに透明樹脂層を設けても良い。このような層があることによって、蒸着層の耐久性を高めることができる。また、黒色面側に設けることで、光沢性にも優れた黒色蒸着フィルムとすることができる。設ける透明樹脂層の種類としては、目的や用途に応じて適宜選択すれば良い。例えば、耐久性を高める用途であれば、一般にハードコート樹脂として用いられるアクリル樹脂やエポキシ樹脂などを蒸着層との密着性などを鑑みて適宜選択すれば良い。
また、本実施の形態に係る黒色蒸着フィルムから基材を剥離し、得られた黒色積層体を粉砕することによって、黒色粉とすることもできる。このとき、基材の剥離性を向上させるために、上述した離型層を基材上に設けることが好ましい。また、両面を黒色面とすれば、均一な黒色が得られるため好ましい。このような黒色粉は、黒色と光沢性に優れるため、インクや加飾用途に有用である。
まず本実施例において用いる図1の蒸着装置について説明を行う。
真空槽20は、フィルム走行室21と蒸着室22とが仕切り板23により分離されている。フィルム走行室21は真空弁24、排気管25を経て図示していない真空排気ポンプにより5.0×10−3Pa以下に排気した。蒸着室22も真空弁26、排気管27を経て図示していない真空排気ポンプによりフィルム走行室21と同様に5.0×10−3Pa以下に排気した。
蒸着層の形成は、蒸着ドラム32の下方にセットされた蒸発源容器37内に蒸発源38を入れて、加熱源39からの電子ビーム40を蒸発源38に照射し、蒸発源38を加熱、溶解、蒸発させて蒸発原子41を蒸着ドラム32の外周に沿って蒸着ドラム32と同期して走行するPETフィルム29の表面に差し向け、PETフィルム29の表面に蒸着膜を形成する。
上記のように構成した図1の蒸着装置を用い、以下のようにして、本実施例1における黒色蒸着フィルムを作成した。
蒸着ドラム32と同期して走行するPETフィルム29の表面に、蒸発源38としてスズを20wt%混合したアルミニウムを用いて蒸着膜を形成するに際して、アルミニウムとスズの蒸発原子41の蒸着中に、ガスノズル43から純度が99%以上の酸素ガス47を後期入射部分45に向けて真空度が1.0×10−2 Pa〜5.0×10−2 Paの範囲になるように流入した。つまり、蒸着膜の形成の終了に際して酸素ガスを流入した。形成した蒸着膜の膜厚は200nmであった。なお、膜厚は、蛍光X線法により確認した。また、蒸着膜中におけるスズの含有率は22wt%であった。蒸着層中におけるスズの含有率はX線光電子分光分析装置(アルバック・ファイ株式会社、PHI5000)によって確認した。以上により、PETフィルム29上にアルミニウムとその酸化物の傾斜膜を主とし、膜中にスズを含有した蒸着層を備え、この蒸着層の表面部において最も酸化物組成比の高いものとした、実施例1における黒色蒸着フィルムを得た。
蒸着源38におけるスズの含有率が10wt%である以外は、実施例1と同様にして目的とする黒色蒸着フィルムを得た。蒸着膜中におけるスズの含有率は12wt%であった。
蒸着源38におけるスズの含有率が50wt%である以外は、実施例1と同様にして目的とする黒色蒸着フィルムを得た。蒸着膜中におけるスズの含有率は52wt%であった。
形成した蒸着膜の膜厚が100nmである以外は、実施例1と同様にして目的とする黒色蒸着フィルムを得た。蒸着膜中におけるスズの含有率は22wt%であった。
蒸着源38をアルミニウム材料のみとした以外は、実施例1と同様にして目的とする黒色蒸着フィルムを得た。蒸着膜中におけるその他金属の含有率は0wt%であった。
蒸着源38におけるスズの含有率が5wt%である以外は、実施例1と同様にして目的とする黒色蒸着フィルムを得た。蒸着膜中におけるスズの含有率は7wt%であった。
以上の水準で形成した黒色蒸着フィルムについて、90℃で250時間加熱することによって促進試験を行った。促進試験前の評価サンプルを「初期」、促進試験後の評価サンプルを「処理後」とする。
各水準の初期および処理後の評価サンプルについて、黒色度の指標として黒色面となる蒸着層の表面部側の色調を目視により官能評価した。その結果を表1の「初期」「処理後」における「外観」欄にそれぞれ示す。
各水準の初期および処理後の評価サンプルについて、黒色面となる蒸着層の表面部側におけるL*値、a*値、b*値を測定し、各要素の初期と処理後との差から色差ΔEを算出した。測定は紫外可視分光光度計(島津株式会社製、UV3700)を用いて、光源:ハロゲンランプ、スリット幅:5nm、スキャン速度:中速、測定範囲:300〜800nmの条件で分光反射率を測定して行った。ΔEの算出は、明細書中の式1を用いて行った。その結果を表1の「色差」欄にそれぞれ示す。
各水準の初期および処理後の評価サンプルについて、色調変化測定と同様の条件で分光反射率を測定し、550nmの波長における反射率で低反射性を評価した。測定結果を表1の「初期」および「処理後」における「反射率」欄に示す。
得られた各水準の処理後の評価サンプルについて、光学濃度(OD)を測定した。測定はカラー透過濃度計(大日本スクリーン製造株式会社製、DM−500)を用いて行った。その結果を表1の「OD」欄に示す。
比較例1は、添加金属を含有しないアルミニウムのみを用いた傾斜膜であるが、初期は良好な黒色であったが、促進試験を行った後反射率が上昇し、外観も黒色から金系色へと変化した。色差が3.2を大幅に超えたことからも、色調の変化が起こったことが分かる。しかし、添加金属を含有した実施例1ないし実施例3においては全て良好な黒色を示し、且つ色差が3.2以下で色調の変化がなかった。また、反射率も促進試験前とほぼ変わらない低反射を示し、隠蔽性についても良好な値を示している。このことから、添加金属を混合したことにより経時安定性が得られ、且つ添加金属による影響なく、従来と変わらない低反射性と隠蔽性に優れた黒色となることがわかる。
比較例2は実施例1と同様にスズを5wt%含有したものであるが、初期は黒色であったものの促進試験後に紫系色に外観が変化し、色差も大きい。そして反射率も上昇している。一方、実施例1ないし実施例3は添加金属量を10wt%から50wt%の範囲で変化させたものであるが、いずれにおいても良好な黒色を示し、且つ促進試験後においても色調が変化することがなかった。色差についても3.2以下の数値を示している。このことから、添加金属を一定量以上含有することにより、より色調変化を抑制する効果が得られることが分かる。
また、実施例4は実施例1と比較して膜厚を薄くしたものであるが、実施例1と同様に色調変化がなく、良好な外観が得られた。
これらの結果から経時安定性ならびに低反射、隠蔽性に優れた黒色膜とするには、アルミニウムの傾斜膜において添加金属を10wt%以上含有し、膜厚を100nm以上にすることが好ましいと分かる。
21 フィルム走行室
22 蒸着室
23 仕切り板
24、26 真空弁
25、27 排気管
28 巻き出し軸
29 PETフィルム
30、31、34、35 フリーロール
32 蒸着ドラム
33 蒸着フィルム
36 巻き取り軸
37 蒸発源容器
38 金属材料
39 加熱源
40 電子ビーム
41蒸発原子
42、43 ガスノズル
44 初期入射部分
45 後期入射部分
46、47 酸素ガス
Claims (23)
- 基材上に、少なくとも蒸着層を備えた蒸着フィルムであって、
前記蒸着層は、アルミニウムとその酸化物の組成比が膜厚方向に連続的に変化する傾斜膜であって、
且つアルミニウム以外の添加金属を含有してなり、
前記添加金属がスズであり、
前記蒸着層のアルミニウムに対する添加金属の含有率が、10wt%以上であること、
を特徴とする黒色蒸着フィルム。 - 前記アルミニウムと該酸化物との組成比において、前記蒸着層の基材側界面において最も酸化物の比率が高く、前記蒸着層表面へ向けて酸化物の比率が膜厚方向に連続的に減少する傾斜膜であること、
を特徴とする、請求項1に記載の黒色蒸着フィルム。 - 前記アルミニウムと該酸化物との組成比において、前記蒸着層表面において最も酸化物の比率が高く、前記蒸着層の基材側界面へ向けて酸化物の比率が膜厚方向に連続的に減少する傾斜膜であること、
を特徴とする、請求項1に記載の黒色蒸着フィルム。 - 前記アルミニウムと該酸化物との組成比において、前記蒸着層の表面、および前記蒸着層の基材側界面において最も酸化物の比率が高く、膜中心部へ向けて酸化物の比率が膜厚方向に連続的に減少する傾斜膜であること、
を特徴とする、請求項1に記載の黒色蒸着フィルム。 - 前記蒸着層の膜厚が100nm以上であること、
を特徴とする、請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の黒色蒸着フィルム。 - 前記蒸着層のどちらか一方の面あるいは両面にさらに透明樹脂層を有してなること、
を特徴とする、請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の黒色蒸着フィルム。 - 90℃で250時間の熱処理を行った前後での色差ΔEが3.2以下であること、
を特徴とする、請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載の黒色蒸着フィルム。 - 前記基材と前記蒸着層との間に、離型層を有してなること、
を特徴とする、請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の黒色蒸着フィルム。 - 前記基材の蒸着層とは反対側最表面あるいは前記蒸着層の基材とは反対側最表面の何れか一方に、接着層を有してなること、
を特徴とする、請求項1ないし請求項8の何れか1項に記載の黒色蒸着フィルム。 - 請求項1ないし請求項9の何れか1項に記載の黒色蒸着フィルムを用いてなる転写フィルム。
- 請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の黒色蒸着フィルムがスリットされてなる黒色撚糸。
- 請求項1ないし請求項8の何れか1項に記載の黒色蒸着フィルムから基材を剥離した黒色積層体が粉砕されたものであること、を特徴とする黒色粉。
- 基材を連続走行させるとともに、アルミニウムと添加金属との混合物よりなる蒸発源を乾式成膜法によって付着堆積させることにより、前記基材の表面に蒸着層を形成するものであり、
前記蒸着層の形成時において、前記基材の表面近傍に酸素ガスを流入して、前記蒸着層をアルミニウムとその酸化物の組成比が膜厚方向に連続的に変化する傾斜膜とし、傾斜膜中に添加金属を含有した蒸着層とするものであり、
前記添加金属がスズであり、
前記蒸発源のアルミニウムに対する添加金属の含有率が、10wt%以上であること、
を特徴とする黒色蒸着フィルムの製造方法。 - 前記蒸着層の形成の開始に際して、
前記基材の表面近傍に酸素ガスを流入して、前記蒸着層の基材側界面において最も酸化物の比率が高く、前記蒸着層表面へ向けて酸化物の比率が膜厚方向に連続的に減少する傾斜膜とすること、
を特徴とする、請求項13に記載の黒色蒸着フィルムの製造方法。 - 前記蒸着層の形成の終了に際して、
前記基材の表面近傍に酸素ガスを流入して、前記蒸着層表面において最も酸化物の比率が高く、前記蒸着層の基材側界面へ向けて酸化物の比率が膜厚方向に連続的に減少する傾斜膜とすること、
を特徴とする、請求項13に記載の黒色蒸着フィルムの製造方法。 - 前記蒸着層の形成の開始および終了に際して、
前記基材の表面近傍に酸素ガスを流入して、前記蒸着層の表面、および前記蒸着層の基材側界面において最も酸化物の比率が高く、膜中心部へ向けて酸化物の比率が膜厚方向に連続的に減少する傾斜膜とすること、
を特徴とする、請求項13に記載の黒色蒸着フィルムの製造方法。 - 前記蒸着層の膜厚が100nm以上であること、
を特徴とする、請求項13ないし請求項16の何れか1項に記載の黒色蒸着フィルムの製造方法。 - 前記蒸着層を形成する工程の前および/または後に、透明樹脂層を形成する透明樹脂層形成工程を行うこと、
を特徴とする、請求項13ないし請求項17の何れか1項に記載の黒色蒸着フィルムの製造方法。 - 前記基材の前記蒸着層側表面に離型層を形成する離型層形成工程を行うこと、
を特徴とする、請求項13ないし請求項18の何れか1項に記載の黒色蒸着フィルムの製造方法。 - 前記基材の蒸着層とは反対側最表面あるいは前記蒸着層の基材とは反対側最表面の何れか一方に、接着層を形成する接着層形成工程を行うこと、
を特徴とする、請求項13ないし請求項19の何れか1項に記載の黒色蒸着フィルムの製造方法。 - 請求項13ないし請求項20の何れか1項に記載の黒色蒸着フィルムの製造方法によって得られた黒色蒸着フィルムにおいて、
前記蒸着層側最表面を被転写体に貼り合わせた後、前記基材を剥離し、黒色積層体を被転写体上に転写する転写工程を行うこと、
を特徴とする、黒色蒸着層転写体の製造方法。 - 請求項13ないし請求項18の何れか1項に記載の黒色蒸着フィルムの製造方法によって得られた黒色蒸着フィルムをスリットするスリット工程を行った後、
得られたスリットフィルムを撚り合わせる撚糸工程を行うこと、
を特徴とする、黒色撚糸の製造方法。 - 請求項13ないし請求項19の何れか1項に記載の黒色蒸着フィルムの製造方法によって得られた黒色蒸着フィルムから基材を剥離し黒色積層体を得る基材剥離工程と、
前記黒色積層体を粉砕してなる粉砕工程と、からなること
を特徴とする、黒色粉の製造方法。
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