JP2964590B2 - 離型紙 - Google Patents

離型紙

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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、転写台紙や賦形用シートとして使用するツ
ヤ消し離型紙に関する。
【従来の技術】 たとえばプラスチックの成形品の表面に、転写によっ
て絵付けしたり着色したりする場合、製品の外観をツヤ
消しにするには、転写紙を構成する層のうち転写後に表
面となる層にマット材を加えておけばよい。 ところが、転写シートには、製品の耐久性や耐候性を
高めるため、転写後の最上層が表面保護層となるように
層構成したものが多い。表面保護層は、その下にある化
粧層がよくみえるように、透明でなければならないか
ら、マット材を加えることは好ましくない。 このような、両立し難い要求を調和させる手段とし
て、マット処理したプラスチックシートを転写台紙とし
て使用することが試みられている。しかし、転写台紙に
直接転写層を設けた転写シートは、台紙と転写層との間
の剥離性が悪い。とくに、「サーモジェクト法」とよ
ばれる射出成形と同時に絵付けする技術において、この
問題は深刻である。従って、転写台紙にまず離型層を設
けた上で、転写層を重ねることになる。 この場合にツヤ消し表面を形成するには、マット材を
含有する離型剤で離型層を設ければよいわけであるが、
十分なツヤ消し効果が得られるほどのマット材を添加し
た離型剤は塗工適性が低く、しかもその離型層は割れや
すく、転写シートの変形にも追従困難である。 同様な問題は、プラスチック成形に際し転写を行なわ
ない表面をツヤ消しにするための賦形用シートに関して
もある。
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、転写台紙や賦形用シートとして使用
したときにツヤ消し効果が大きく、しかも離型性のよい
離型紙を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
本発明の離型紙は、第1図に示すように、表面の中心
線平均粗さが0.5μm以上5μm以下のプラスチックの
基材シート(1)上に、平均塗布厚さが1.0μm以下で
あって塗膜表面の中心線平均粗さが0.1μm以上の離型
層(2)を設けてなる。 基材シートに用いるプラスチックは、離型紙の用途に
応じて適宜にえらぶ。その例をあげれば、ポリエステ
ル、ポリオレフィン、フッ素樹脂、ポリアミド、ビニル
系樹脂、セルロース樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリイミドで
ある。それらのシートを積層したものを用いてもよい。 基材シートの厚さにはとくに限定はないが、一般に5
〜200μmの範囲が適当である。 基材シートの粗面化は、既知の手段を従うことがで
き、それらはたとえば、シートへのマット材練り込み、
ブラストやエンボス加工による表面処理などであって、
要するに上記した表面粗さの条件をみたす粗面を形成で
きる方法を使用する。練り込んで用いるマット材は、炭
酸カルシウム、シリカ、ガラスビーズ、酸化カルシウム
など、市販のものから選択すればよい。 離型層を形成するための離型剤は、薄い塗膜を形成で
きるものであれば、とくに限定はない。 たとえば、アクリル樹脂とメラミン樹脂との混合物、
アミノアルキッド樹脂、ポリウレタンまたはポリオレフ
ィンを主成分とし、それに離型性を調節するためにシリ
コーンオイル、ワックス、フッ素樹脂などを添加したも
のである。 離型剤に、塗工適性を低下させない程度のマット材を
加えてもよい。この観点からのマット材含有量の上限は
10重量%であり、好ましくは3重量%までが無難であ
る。使用するマット材は、前記と同様なものでよいが、
平均粒径が0.1μm程度の微細なものが好ましい。 平均塗布厚さ1.0μm以下の離型層は、上記のような
離型剤を、固形分が10容量%程度になるように溶剤で希
釈し、それを版の深さの浅い、たとえば20μm以下のグ
ラビア版で塗布すれば形成できる。離型剤を塗布した後
に基材シートを延伸することによっても、薄い離型層を
形成できる。
【作 用】
本発明の離型紙は、激しい凹凸のある基材シートの表
面に離型剤を薄く塗布したことにより、第1図にみるよ
うに基材シートの凹凸をよく保存した離型層をもち、そ
れによってツヤ消し表面を形成することができる。基材
シートの凹凸が穏かであると、第2図に示すように、そ
の凹凸が離型剤で埋められてしまい、不十分なものにな
る。前記した基材シート表面の中心線平均粗さ0.5μm
以上5μm以下の範囲は、この効果を得るために必要な
条件である。一方、基材シートとして凹凸が激しいもの
をえらんでも、離型剤を厚く塗布すれば、第3図のよう
に、やはり凹凸が埋められてしまい、ツヤ消し効果が失
なわれる。離型剤の塗布は、基材の微細な凹みを充填す
ることによって、製品離型紙を使用したときの投錨効果
を減少させ離型性を高めるという利益をもたらすが、そ
の代償として、凹凸が減少して表面が滑らかになるた
め、光散乱によるツヤ消し効果は低下してしまうという
不利益がある。前者の利益をできるだけ確保して後者の
不利益を最小限にするために、前記した離型層の塗布厚
さ1.0μm以下、塗膜表面の中心線粗さ0.1μm以上との
条件が必要なのである。これらの範囲内で、離型性の点
からは塗布厚さ0.1μm以上、またツヤ消し効果の点か
らは平均粗さ0.3μm以上が好ましい。 本発明では、離型剤にマット材を添加しないか、添加
しても少量なので、その塗工適性は低下しないし、離型
層の変形追従性も高い。
【実施例1】 マット材として5重量%のシリカ粉末を添加したポリ
エチレンテレフタレートを、押出機でシート状に成形し
た。このフィルムの中心線平均粗さは0.59μmであっ
た。 このシートを縦方向に400%延伸して基材シートを
得、その上に離型剤としてアクリル/メラミン(アクリ
ル樹脂8に対しメラミン樹脂2の混合物)エマルジョン
をグラビアコートした。このシートを横方向に400%延
伸して、本発明の離型紙を得た。得られた離型紙は、厚
さ50μmの2軸延伸ポリエステルの基材シートと、平均
塗布厚さ0.2μmの離型層からなり、離型層の表面の中
心線平均粗さは0.39μmであった。 上記の基材シートと離型紙とについて、表面粗さ計で
実測したグラフを、第4図および第5図に示す。離型剤
の塗布により、基材シート表面の細かく険しい凹凸があ
る程度埋められ、適度の凹凸面が得られたことが、これ
らのグラフの比較からわかる。 本発明の離型紙上に、それぞれ剥離剤層、絵柄印刷層
および接着剤層を設けて、同様な転写層をもつ転写シー
トを製造した。 この転写シートを射出成形用金型に配置し、型を締め
ポリスチレンを射出して、成形と同時に絵付けを行なっ
た。成形品からの離型紙の剥離強度は50g/インチであ
り、得られた成形品の光沢度(60゜)は55%であった。
【実施例2】 実施例1で製造した本発明の離型紙を賦形用シートと
して使用し、ポリプロピレンのシートと重ねて加熱加圧
することによってツヤ消しにした。離型紙の剥離強度お
よび得られたツヤ消しシートの光沢度を実施例1と同様
に測定した。結果は、剥離強度:10(g/インチ)、光沢
度(60゜):70%であった。
【発明の効果】
本発明の離型紙は、ツヤ消し効果を確保したうえで、
離型性がすぐれている。従ってこの離型紙は、転写紙の
台紙や賦形用シートとして好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図、本発明の離型紙を説明するための、模式的な断
面図である。 第2図および第3図は、比較例を説明するための、第1
図と同様な図である。 第4図および第5図は、本発明の実施例における実測デ
ータであり、第4図は基材シートの、第5図は製品離型
紙の表面粗さを示すグラフである。両図とも、倍率は縦
(凹凸)方向が2000倍、横方向は100倍である。 1……基材シート、2……離型層

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面の中心線平均粗さが0.5μm以上5μ
    m以下の基材シート上に、平均塗布厚さが1.0μm以下
    であって塗膜表面の中心線平均粗さが0.1μm以上の離
    型層を設けてなるツヤ消し離型紙。
  2. 【請求項2】離型層が、10重量%以下のマット剤を含有
    する離型剤樹脂の層である請求項1の離型紙。
  3. 【請求項3】基材シートがプラスチック製であって、転
    写台紙または賦形用シートとして使用するものである請
    求項1または2の離型紙。
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