JPH0284327A

JPH0284327A - 艶変化模様を有する金属化粧板の製造方法

Info

Publication number: JPH0284327A
Application number: JP23716688A
Authority: JP
Inventors: Hisatsune Sato; 佐藤　久恒; Kazuhiko Ota; 和彦太田
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1988-09-21
Filing date: 1988-09-21
Publication date: 1990-03-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は絵柄に同調した艶変化模様を有する金属化粧板
の製造方法に関する。

〈従来の技術〉転写法により各種プラスチック製品や金属製品の表面に
絵付けを行なうことは、近年盛んに用いられている。こ
のように転写法により絵付けを行った場合、絵柄の表面
に保護層を設けることにより、表面強度を向上させてい
るのが、−Ｃ的であるがこの保ｉ層を絵柄上に設けると
表面の艶が均一で単調なものとなってしまうという欠点
があった。

例えば、絵柄が木目模様の場合、表面の艶が均一で単調
であると天然木にＩＮ（以した感じにならず、このため
、表面にエンボス加工等の物理的処理を施して、天然木
に類イ以した感じとしていた。

しかし、基材が金属板の場合、金属板上に設ける塗膜の
厚さが薄く、前面に亘って均一なエンボスを施すことは
困難であり、しかも、絵柄と同調させることは、技術的
に非常にむずかしいものであった。

また、転写法を用いて表面の艶に変化をもたせる方法と
して従来から用いられている方法は、転写箔の基体フィ
ルムの表面に熱硬化性の樹脂による２変化模様を形成し
ておく方法が一般的である。

しかしこの方法によると、２変化模様の形成と絵柄の印
刷とが別工程になるために、これらを同調整合させるこ
とが困難であった。

〈発明が解決しようとする課題〉本発明は、表面に絵柄に同調した２変化模様を有する化
粧金属板を製造する方法を提供するものである。

〈課題を解決するための手段〉本発明は、耐熱性基材フィルムの表面に熱硬化性樹脂か
ら成る剥離ニスを前面に形成し、半硬化状態とした後、
艶消剤を含むインキを任意の絵柄状に形成し、次に、熱
可塑性樹脂から成る接着剤層を前面に形成した転写箔を
表面に未硬化状態の下地塗膜を形成した金属板上に重ね
合わせた後、基材フィルムを剥離除去後、加熱すること
を特徴とする２変化模様を有する金属化粧板の製造方法
である。

次に図面に従って詳細に説明する。

第１図に示すようにポリエステルフィルム等の耐熱性の
基材フィルム（１）の表面に透明な熱硬化性樹脂を主成
分とする剥離ニス（２）を前面に設け、加熱により半硬
化の状態とした後、マット剤を含むインキを用いて任意
の絵柄層（３）を設ける。次に前面に熱可塑性樹脂感熱
型接着剤（４）を塗布し、乾燥して転写箔を得る。剥離
ニス（２）は、最終製品の表面保護層となるもので、材
質としては、熱風乾燥によりタックフリーでかつ安定し
た半乾燥状態となることが必要である。具体的にはアク
リル樹脂またはポリエステル樹脂に硬化剤としてメシミ
ン樹脂やブロックイソシアネート樹脂を添加したものが
、良い結果を与える。また、絵柄層（３）を形成するイ
ンキに添加するマント剤としては特に制限されるもので
はないが、シリカがもっとも一般的である。またマット
剤を含まないインキを併用して意匠効果を上げることも
可能である。

熱可塑性樹脂、感熱接着剤（４）としてはアクリル樹脂
、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等から下地塗膜層
の材質に応じて適宜選択する。次に必要な前処理を施し
た金属板（５）の表面に必要に応じてプライマー層（６
）を形成し、次に熱硬化型樹脂より成る下地塗膜（７）
を設けた後、加熱乾燥を行って、ゲル分率５０％以上８
０％以下程度の硬化状態とした後、前記転写箔を熱圧着
して下地塗膜の表面に転写せしめる。次に転写基体フィ
ルムを剥離除去した後、全体を加熱して表面の透明熱硬
化性樹脂からなる剥離ニスを一旦軟化溶融させ、さらに
加熱を行って下地塗膜とともに完全に硬化させ、第３図
に示す化粧板を得る。

く作用〉マッドインキからなる絵柄層に当接する透明樹脂からな
る剥離ニスの表面（８）がマッドインキ層の凹凸に影響
されて微細な凹凸状態となり、光沢度が低下する。マッ
ドインキ層に当接しない部分は艶が低下しないので表面
に絵柄と完全に同調した２変化模様が得られることにな
る。下地とまくの硬化状態を限定したのは、ゲル分率５
０％以下では、加熱硬化時の塗膜の硬化状態を限定した
のは、ゲル分率５０％以下では、加熱硬化時のとまくの
収縮が激しいため、マントインキのない部分の面状態も
悪くなってしまい、艶のコントラストが十分得られない
ためであり、８０％以上に硬化させると下地塗膜と転写
層との密着性が十分でなくなるためである。

本発明では、転写箔を形成している、熱硬化性樹脂層は
、半硬化状態のため、基材フィルムに対し剥離性を有し
、更に、最後に接着ニス層を全問に設けであることによ
り、良好な転写性を示す。

転写し、基材フィルムを剥離後、全体を加熱硬化させる
際、インキ層に、艶消剤が含まれていることにより絵柄
インキ部の上部の熱硬化性樹脂層の表面の艶が変化する
。この艶変化の程度は、艶消剤の量を変えることにより
、任意にかえることが出来る。

〈実施例〉次に本発明の方法について、実施例に従って詳細に説明
する。まず、厚さ１６μのポリエチレンテレフタレート
フィルムの表面にポリエステル樹脂及びブチル化メラミ
ン樹脂から成る、剥離ニスを１７５線／インチのベタ版
を用いて前面に印刷後、８０°Ｃの熱風オーブン中で乾
燥し、半硬化状態とし、これに塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合樹脂、顔料、溶剤及び、シリカ粉末を７部含むグ
ラビアインキを用いて絵柄を印刷し、８０°Ｃの熱風オ
ーブン中で乾燥させた。

次にアクリル酸エステル共重合樹脂から成る、接着剤を
１７５線／インチのベタ版を用いて前面に印刷８０°Ｃ
の熱風オーブン中で乾燥させ転写フィルムを得た。

次に板厚０．５　ｒｒｍの電気亜鉛メツキ鋼板の表面に
脱脂化成処理を行った後、ポリエステル樹脂系のプライ
マーを塗布し、２５０°Ｃの加熱炉中で焼付は乾燥を行
った。これに直鎖型ポリエステル樹脂の下地塗料を塗布
し、２５０°Ｃの加熱炉中で焼き付は乾燥を行い、板温
か１００″Ｃに冷却した時点で前述の転写フィルムをゴ
ムロールで圧着転写させた。

基体フィルムを剥離させた後、２５０°Ｃの加熱炉でさ
らに焼き付けを行い、全体を硬化させ、表面に急変化を
持たせた金属化粧板を得た。

〈発明の効果〉（１１転写後トツプコ一ト層を形成させる必要が無いの
でコストが低減しゴミ等の異物が付着することが無いた
め、収率が著しく向上し、特殊な工程を含まないので既
存の塗装ラインで容易に実施することが出来る。

（２）得られる金属化粧板は、表面が熱硬化性樹脂で覆
われているため、耐摩耗性、汚染性、耐溶剤性等に優れ
る。

（３）熱硬化性樹脂層は、グラビア印刷法により形成さ
れるために薄く均一に形成出来、このため製品の加工適
性にも優れる。

（４）インキ層に艶消剤を入れているために、表面の急
変化が、完全に絵柄に同調する。

（５）接着剤層を設けたことにより、良好な転写性を示
す。

【図面の簡単な説明】

第１０は転写箔を作成する工程を示し、第２図は、金属
板の表面に下地処理を施す工程を示し、第３図は金属板
に転写箔を圧着剥Ｍ後焼き付けを行い、急変化模様を再
現させたことを示す。（１）・・・基材フィルム（２）・・・剥離ニス層（３）・・・グラビアインキ層（４）・・・接着剤層（５）・・・電気亜鉛メツキ鋼板（６）・・・プライマー（７）・・・下地塗ギ４（８）・・艶が低下した透明樹脂層表面持　　許　　出
　　願　　人凸版印刷株式会社代表者　鈴木和夫第１図第２図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）耐熱基材フィルムの表面に透明な熱硬化性樹脂を
主成分とする剥離ニスを前面に設け、半硬化状態とし、
次に艶消剤を含むインキによる絵柄層と形成し、最後に
熱可塑性樹脂から成る感熱性接着剤層を前面に形成し、
得られた転写薄を表面にゲル分率５０％以上８０％以下
の硬化状態の下地塗膜を形成した金属板上に重ね合せ、
前記の基材フィルムを剥離、除去した後、全体を加熱し
て、前記の半硬化状態の剥離ニス層を一旦軟化溶融せし
めた後に完全に硬化させ表面に絵柄に同調した艶変化模
様を形成させることを特徴とする、化粧金属板の製造方
法。