JPH1086310A - 化粧板及びその製造方法 - Google Patents

化粧板及びその製造方法

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Publication number
JPH1086310A
JPH1086310A JP24200296A JP24200296A JPH1086310A JP H1086310 A JPH1086310 A JP H1086310A JP 24200296 A JP24200296 A JP 24200296A JP 24200296 A JP24200296 A JP 24200296A JP H1086310 A JPH1086310 A JP H1086310A
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JP
Japan
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water
decorative board
based paint
layer
transfer sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP24200296A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Sano
誠治 佐野
Yukio Suzuki
幸雄 鈴木
Yoichi Morita
洋一 守田
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1086310A publication Critical patent/JPH1086310A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特に表面に凹凸形状を有する化粧板基材に、意
匠性の高い絵柄を設けた化粧板およびこの絵柄を効率よ
く設けることができる化粧板の製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】化粧板基材上に水系塗料層、転写絵柄層、
さらに必要に応じて表面保護層を設けてなることを特徴
とし、その製造方法として、化粧板基材上に水系塗料を
塗布し、前記水系塗料が乾燥する前に、けん化度が85
〜98%で20〜100μmのフィルムを基体フィムル
とする転写シートを用いて絵柄面を前記水系塗料面と接
するように貼り、水系塗料の乾燥後に転写シートを剥離
し、さらに必要に応じて表面保護層を設けてなることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種化粧板基材に、
意匠性の高い絵柄を設けた化粧板およびその製造方法に
関し、特に表面に凹凸を有する化粧板基材に転写により
絵柄を設けた化粧板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より住宅の内装や外装用として、各
種化粧板が使用されているが、 近年高級化、 高意匠化の
傾向と共に表面に絵柄を設けた製品が好まれるようにな
ってきた。表面に絵柄を施す方法としては、基材表面に
各種化粧シートをラミネートする方法や化粧板基材に複
数色の塗料を塗装したり、表面に砂をまく方法がある。
しかし、化粧シートをラミネートする方法では長期使用
による剥離の問題があり、塗料を塗装する方法や表面に
砂をまく方法では複雑な絵柄を表現することはできなか
った。
【0003】これらに対して、化粧板基材上に転写シー
ト等を貼り合わせ、絵柄を転写後転写シートの基体フィ
ルムを剥離する転写方法がある。しかし、表面に凹凸を
有する化粧板基材に転写する場合は、凹凸形状に転写シ
ート等を追従させるために、シリコン等の弾性体による
熱圧転写や、水圧転写などを用いることが考えられる
が、高価な設備を必要とし、また、既存の構造物の表面
には転写しずらいという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解決するためになされたものであり、その課題
とするところは、特に表面に凹凸形状を有する化粧板基
材に、意匠性の高い絵柄を設けた化粧板およびこの絵柄
を効率よく設けることができる化粧板の製造方法を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこの課題を解決
するため、化粧板基材上にアクリルエマルジョンなどか
らなる水系塗料層、転写絵柄層、さらに必要に応じて表
面保護層を設けてなることを特徴とする化粧板を提供す
る。また、その製造方法として、化粧板基材上に水系塗
料を塗布し、前記水系塗料が乾燥する前に、けん化度が
85〜98%で20〜100μmのビニロンフィルムを
基体フィムルとする転写シートを用いて絵柄面を前記水
系塗料面と接するように貼り、水系塗料の乾燥後に転写
シートを剥離し、さらに必要に応じて表面保護層を設け
てなることを特徴とする化粧板の製造方法を提供し、さ
らに前記化粧板基材表面が凹凸形状であり転写シートを
凹凸形状に従って貼り合わせることを特徴とする化粧板
の製造方法を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明を
説明する。図1に本発明に用いる転写シートの断面の構
造の一例を示す。基体フィルム(1)としては、ケン化
度が85〜98%のビニロンの単層フィルム等が使用可
能である。けん化度が85%より低いと化粧板基材の凹
凸に追従せず、98%より高いとビニロンフィルムが溶
解し、剥離が困難となり、耐候性等の物性が悪化する。
また、フィルムの厚みは20〜100μmとする。20
μmより薄くては印刷が困難であり、100μmより厚
くては化粧板基材の凹凸に追従しない。
【0007】前記基体フィルムの上に絵柄層(2)を剥
離可能に設ける。剥離可能に設ける場合に使用するイン
キのバインダーとしては、最終製品の耐久性等も考慮し
て決定されるが、本発明者らのテストでは、ウレタン樹
脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、繊維素
系樹脂等で、前記基体フィルムとの離型性が良好であっ
た。また絵柄層は、通常のグラビア印刷、スクリーン印
刷等の方法で設けることができる。
【0008】図2に本発明に係る化粧板の製造工程にお
ける断面の構造の一例を示す。化粧板基材(4)として
は、合板、スレート板、石綿セメント板、 ケイ酸カルシ
ウム板、 ケイ酸マグネシウム板、 木片セメント板等を用
いることができる。またこの他、建築物の壁面、コンク
リートブロックの表面にも適用できる。表面の形状は平
坦であっても、粗面であっても、凹凸形状を有していて
もよい。
【0009】この上に水系塗料層(3)が設けられる。
水系塗料としては、アクリルエマルジョン等の水系塗料
エナメル樹脂が使用可能であり、着色は転写後の絵柄層
との調和により適宜選択すればよい。塗料の塗布方法と
しては、ロールコーター、スプレー、フローコーター等
により可能である。
【0010】この水系塗料層が乾燥する前に、前記転写
シート(5)を載せ、ヘラなどによりエアを除く。続い
て、前記転写シートの基体フィルムが水系塗料層に接触
することで基体フィルムが吸水し、化粧板基材の表面に
馴染み始める。前記基体フィルムは、けん化度を前記の
ような範囲としたため、完全に溶解することはなく、水
系塗料層が乾燥した後に剥離が可能となる。
【0011】これら一連の作業により、極めて意匠性の
高い化粧板が得られる。また、この上から表面保護のた
めに透明塗料によりクリヤー塗装を施しても良い。
【0012】
【実施例】転写シートの基体フィルムとして厚さ20μ
mのビニロンフィルム(東セロ(株)製:「ET−20
Z」(ケン化度88%))を用い、これに対し離型可能
なアクリル樹脂をバインダーとするインキをグラビア法
により印刷して転写シートを作製した。
【0013】化粧板基材として、表面が砂岩調で約1m
mの凹凸形状を有する珪酸カルシウム板を用い、表面を
除塵、 シーラー処理した。この表面に水系塗料として酸
化チタン顔料を含有した白色のアクリルエマルジョンエ
ナメル樹脂(日本ペイント(株)製:「オーデタイ
ト」)をハケにて80g/m2 塗布した。
【0014】前記水系塗料が乾燥する前に、前記化粧板
基材と同調するように前記転写シートを載せ、エアをヘ
ラで除いた。4時間後、転写シートの基体フィルムが剥
離可能となるまで水系塗料が乾燥してから、基体フィル
ムを剥離し、絵柄層を転写した。続いて表面に保護層と
してアクリルウレタン樹脂のトップコートをハケにて1
00g/m2 塗布し、常温乾燥した。以上により得られ
た化粧板は、意匠性の極めて高いものであった。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、水系塗料層
と転写シートの基体フィルムとが接することでフィルム
が吸水し、化粧板の凹凸に馴染んでくるため、弾性体な
どによる熱圧が必要でなく、意匠性の高い絵柄を設ける
ことができる。またこの為、建築物の壁面やコンクリー
トブロックの塀の表面等、既設の構造物の表面にも絵柄
を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる転写シートの断面の構成の一例
を示す模式図である。
【図2】本発明における化粧板の転写シートにより絵柄
を転写している状態の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…転写シートの基体フィルム 2…絵柄層 3…水系塗料層 4…化粧板基材 5…転写シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B44C 1/165 B44C 1/165 J

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化粧板基材上に水系塗料層、転写絵柄層、
    さらに必要に応じて表面保護層を設けてなることを特徴
    とする化粧板。
  2. 【請求項2】前記水系塗料層に用いる水系塗料がアクリ
    ルエマルジョンであることを特徴とする請求項1記載の
    化粧板。
  3. 【請求項3】化粧板基材上に水系塗料を塗布し、前記水
    系塗料が乾燥する前に、けん化度が85〜98%で20
    〜100μmのビニロンフィルムを基体フィルムとする
    転写シートを用いて絵柄面を前記水系塗料面と接するよ
    うに貼り、水系塗料の乾燥後に転写シートを剥離し、さ
    らに必要に応じて表面保護層を設けてなることを特徴と
    する化粧板の製造方法。
  4. 【請求項4】前記化粧板基材表面が凹凸形状であり、転
    写シートを凹凸形状に従って貼り合わせることを特徴と
    する請求項2記載の化粧板の製造方法。
JP24200296A 1996-09-12 1996-09-12 化粧板及びその製造方法 Pending JPH1086310A (ja)

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JP24200296A JPH1086310A (ja) 1996-09-12 1996-09-12 化粧板及びその製造方法

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JPH1086310A true JPH1086310A (ja) 1998-04-07

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ID=17082802

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JP24200296A Pending JPH1086310A (ja) 1996-09-12 1996-09-12 化粧板及びその製造方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100971558B1 (ko) 2007-12-12 2010-07-20 박규철 입체형상을 갖는 가전제품용 데코판의 제조 방법
JP2013151121A (ja) * 2012-01-25 2013-08-08 Mimaki Engineering Co Ltd Imd用転写フィルム及び加飾方法

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