JP3873319B2 - 転写シート - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、 各種化粧板基材に、意匠性の高い絵柄を効率よく設けた転写化粧板を作製するのに使用する転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より住宅の内装や外装用として、各種化粧板が使用されているが、 近年高級化、 高意匠化の傾向と共に表面に絵柄を設けた製品が好まれるようになってきた。
【0003】
表面に絵柄を施す方法としては、基材表面に各種化粧シートをラミネートする方法や化粧板基材に複数色の塗料を塗装したり、表面に砂をまく方法や、その他に弾性体または塑性体による転写方式がある。
【0004】
転写シートとしては、コスト、絵柄層との離型性、作業性等の観点からポリプロピレン樹脂フィルム、ポリエチレン樹脂フィルム等のオレフィン樹脂系フィルム、塩化ビニルフィルム、セロファン、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、またはこれらと紙の貼り合わせシート等、目的に応じて種々の材質が用いられてきた。
【0005】
しかし、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムは、凹凸形状を有する化粧板基材への追従が困難であり、ポリ塩化ビニル樹脂フィルムはウレタン樹脂インキ等を用いた場合、離型性を良くするために剥離層、離型層を設ける必要があり、また転写層のバリが発生しやすい問題があった。また、絵柄層の離型性が良く、凹凸形状を有する化粧板基材への追従が良好なフィルムとしてポリオレフィン系樹脂のラミネートフィルム、ポリエチレン樹脂フィルム、ポリプロピレン樹脂フィルムがあるが、融点が低く転写ロールの熱によるフィルムの溶断等が生じやすく、作業性が悪かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、剥離層、離型層を設けることがなくても絵柄層との離型性に優れ、転写層のバリを生じることがなく、表面に凹凸形状を有する化粧板基材に対しても意匠性の高い絵柄を効率よく設けることができる形状の追従が良好な転写シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明はこの課題を解決するため、50g/m の紙基材に厚み20μmのポリメチルペンテン樹脂を離型層としてラミネートした基体フィルムに、ポリビニルブチラールをバインダーとするインキを印刷してなる絵柄層を剥離可能に設けてなることを特徴とする、イソシアネート硬化型ウレタン樹脂エナメルベースコートを施した表面が砂岩調で凹凸形状を有する珪酸カルシウム板からなる化粧板基材用転写シートを提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1に本発明の転写シートの断面構成の一例を示す。転写シートの基体フィルム1として、厚み20〜120μmのポリメチルペンテン樹脂フィルムを用い、絵柄層2を剥離可能に設けてある。
【0009】
本発明の転写シートの基体フィムルとしては、厚み20〜120μmのポリメチルペンテン樹脂単層からなるフィルム、又は任意の基材に厚み20〜50μmのポリメチルペンテン樹脂を離型層としてラミネートしたフィルムを用いる。
厚みが20μmより薄いと転写時に必要な強度が得られず好ましくなく、単層で120μm、または任意の基材とラミネートして50μmより厚いと転写する化粧板基材の凹凸に追従性が劣るものとなる。
前記ラミネートする任意の基材としては、紙、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム等が使用可能である。
【0010】
任意の絵柄層は、通常のグラビア印刷、スクリーン印刷等の方法で印刷される。使用するインキのバインダーは最終製品の耐久性等を考慮して決定されるが、本発明者らのテストでは、インキのバインダーとしてウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、繊維素系樹脂等広範囲な種類のインキでポリメチルペンテン樹脂フィルムとの離型性が良好であった。
【0011】
絵柄層を剥離可能に設ける方法としては、ポリビニルブチラール樹脂を剥離層として設ける等の方法により可能である。また、その塗布量は転写される化粧板基材の形状、転写条件等により適宜選択すればよい。
【0012】
図2に、本発明の転写シートを用いた転写方法の一例を示す。
ベースコート層3が施された化粧板基材4に、本発明の転写シート5を載せ、加熱された弾性体ロール6を用いて熱圧着し、その後転写シートの基体フィルムを剥離し、絵柄層を転写する。
【0013】
化粧板基材としては、合板、スレート板、石綿セメント板、 ケイ酸カルシウム板、 ケイ酸マグネシウム板、 木片セメント板等を用いることができる。
【0014】
ベースコートは、イソシアネート硬化型エナメル樹脂等が使用可能である。着色は、転写後の絵柄層との調和により選択すればよい。
【0015】
前記弾性体ロールに用いる材質としてはシリコンが主に使用されるが、その他にネオプレン、SBRが使用でき、また塑性体も用いることが可能である。また、形状はロールでなくとも可能である。
【0016】
これら一連の作業により、極めて意匠性の高い化粧板が得られる。また、この上から表面保護のためにクリヤー塗装を施す事もできる。
【0017】
【実施例】
50g/m2 の紙に、20μmのポリメチルペンテン樹脂(三井石油化学工業(株)製:「TPX」)を押出しラミネートして基体シートを作製した。続いてポリメチルペンテン樹脂面にポリビニルブチラール(大日精化工業(株)製:「TM−MHハクリ剤」)をバインダーとするインキをグラビア法により印刷して転写シートを作製した。
【0018】
化粧板基材として、表面が砂岩調で1mm前後の凹凸形状を有する珪酸カルシウム板を用い、表面を除塵、 シーラー処理した。この表面に顔料として酸化チタンを用いた白色のイソシアネート硬化型ウレタン樹脂エナメルベースコートをエアスプレーにて80g/m2 塗布し、80℃のオーブンで5分間乾燥した。
【0019】
続いて上記化粧基材と同調するように前記転写シートを載せ、150℃に加熱された表面硬度が40゜のシリコンゴムで形成されたロールを用いて転写した。転写速度は10m/min、圧力は20kg/cmとした。転写シートの基体シートを剥離後、表面に保護層としてウレタン樹脂(恒和化学工業(株)製:「ダイヤ仕上材クリヤーU」)をエアスプレーにて塗装した。塗布量は120g/m2 塗布し、80℃のオーブンで15分間乾燥し、化粧板を得た。
【0020】
<比較例1>
転写シートの基体シートの厚みをポリメチルペンテン単層の150μmとした以外は実施例と同様にして転写シートを得、転写を行ない、化粧板を得た。
【0021】
<比較例2>
転写シートの基体シートをポリ塩化ビニル樹脂フィルム(バンドー化学(株)製)100μmとした以外は実施例と同様にして転写シートを得、転写を行ない、化粧板を得た。以上の結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
Figure 0003873319
【0023】
以上に示したように、実施例で得られた化粧板は、従来の絵柄転移性を保った意匠性の高いものであり、かつ表面の微細な凹凸への追従もよく、その転写工程においても、転写後の剥離重さは軽く、転写シートの切れも発生せず、転写作業性も優れていた。
【0024】
【発明の効果】
以上述べたように本発明は、融点240℃、熱変形温度90℃のポリメチルペンテン樹脂を転写シートの基体フィルムの絵柄層が接する面に用いることで、耐熱性が高く、転写時に転写ロールの熱によるフィルムの溶断等が生じにくく、作業性を高めることができる。また、絵柄層との離型性が良好なため、剥離層を設ける必要が無く、転写層全体を薄くできるため、転写時に発生する転写層のバリ発生を抑えることができる。また、ポリメチルペンテン樹脂フィルムの層の厚さを単層の基体シートで20〜120μm、任意の基材にラミネートで20〜50μmとしたことで、凹凸基材への絵柄層の追従性が良く、意匠性の高い絵柄を設けることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写シートの一実施例の断面の構成を示す模式図である。
【図2】ロールにより転写シートを熱圧着している状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1…転写シートの基体フィルム 2…絵柄層 3…ベースコート層
4…化粧板基材 5…転写シート 6…転写ロール

Claims (1)

  1. 50g/m の紙基材に厚み20μmのポリメチルペンテン樹脂を離型層としてラミネートした基体フィルムに、ポリビニルブチラールをバインダーとするインキを印刷してなる絵柄層を剥離可能に設けてなることを特徴とする、イソシアネート硬化型ウレタン樹脂エナメルベースコートを施した表面が砂岩調で凹凸形状を有する珪酸カルシウム板からなる化粧板基材用転写シート。
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