JP2920933B2 - 転写シート - Google Patents
転写シートInfo
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- JP2920933B2 JP2920933B2 JP10487289A JP10487289A JP2920933B2 JP 2920933 B2 JP2920933 B2 JP 2920933B2 JP 10487289 A JP10487289 A JP 10487289A JP 10487289 A JP10487289 A JP 10487289A JP 2920933 B2 JP2920933 B2 JP 2920933B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、プラスチック成形品のように三次元曲面を
有する成形品へ加熱軟化した状態で、真空、圧空により
密着させて絵付けする方法に用いる転写シートに関す
る。
有する成形品へ加熱軟化した状態で、真空、圧空により
密着させて絵付けする方法に用いる転写シートに関す
る。
<従来の技術> 従来から、複雑な三次元曲面を有する成形品への絵付
け方法として、加熱軟化した転写シートを真空、圧空に
より密着させ転写して絵付けする方法が一般的に行われ
ていた。
け方法として、加熱軟化した転写シートを真空、圧空に
より密着させ転写して絵付けする方法が一般的に行われ
ていた。
前記方法に用いる転写シートは、第1図に示すよう
に、成形性の良好な基体シート1に剥離剤層2、絵柄層
3、および接着剤層4を順次設けた構成であった。
に、成形性の良好な基体シート1に剥離剤層2、絵柄層
3、および接着剤層4を順次設けた構成であった。
上記転写シートの基体シート1としては、成形性、コ
スト等を考慮して可塑剤の量が15重量以下である硬質塩
化ビニル系樹脂が一般的であり、また剥離剤層2は、前
記基体シート1に対して剥離性が十分であるブチラール
系樹脂に限定されてしまっていた。
スト等を考慮して可塑剤の量が15重量以下である硬質塩
化ビニル系樹脂が一般的であり、また剥離剤層2は、前
記基体シート1に対して剥離性が十分であるブチラール
系樹脂に限定されてしまっていた。
一方、ブチラール系樹脂を剥離剤層2として用いた場
合、転写後、剥離剤層が、成形品の最外層となり、前記
剥離剤層2が絵柄層3との密着性が悪く、浮いてしま
い、意匠性を損ねたたり、また表面物性が不足し、転写
絵付後、透明な表面保護層を設けなければならなかっ
た。
合、転写後、剥離剤層が、成形品の最外層となり、前記
剥離剤層2が絵柄層3との密着性が悪く、浮いてしま
い、意匠性を損ねたたり、また表面物性が不足し、転写
絵付後、透明な表面保護層を設けなければならなかっ
た。
剥離剤層2に用いる剥離剤として、アクリル樹脂があ
る。このアクリル樹脂は、絵柄層との密着性が良好で、
表面物性が十分であるが、基体シート1の塩化ビニル樹
脂との剥離性が悪く、塩化ビニル樹脂から基体シートの
剥離剤層として用いることができなかった。そして、ア
クリル樹脂を剥離剤層2としても、剥離性が良好なポリ
プロピレンシートや無延伸ポリエチレンテレフタレート
を基体シート1として用いることにより、剥離性の問題
が解決できる。
る。このアクリル樹脂は、絵柄層との密着性が良好で、
表面物性が十分であるが、基体シート1の塩化ビニル樹
脂との剥離性が悪く、塩化ビニル樹脂から基体シートの
剥離剤層として用いることができなかった。そして、ア
クリル樹脂を剥離剤層2としても、剥離性が良好なポリ
プロピレンシートや無延伸ポリエチレンテレフタレート
を基体シート1として用いることにより、剥離性の問題
が解決できる。
しかし、基体シート1として前記樹脂シートを用いる
と、転写時の加熱により、転写シートが伸びて垂れ下が
ってしまい、転写シートが破損したり、圧空導入時に転
写シートにしわが発生したり、絵柄層3が歪んでしまう
問題があった。
と、転写時の加熱により、転写シートが伸びて垂れ下が
ってしまい、転写シートが破損したり、圧空導入時に転
写シートにしわが発生したり、絵柄層3が歪んでしまう
問題があった。
<発明が解決しようとする課題> 本発明は、プラスチック成形品のように三次元曲面を
有する成形品へ加熱軟化した状態で真空、圧空により密
着絵付けする際、転写シートが垂れ下がったりせず、ま
た、転写絵付の際、基体シートとの剥離性および、絵柄
層との密着性が良好で、かつ表面物性が十分な剥離剤層
を有する転写シートを提供することを目的とする。
有する成形品へ加熱軟化した状態で真空、圧空により密
着絵付けする際、転写シートが垂れ下がったりせず、ま
た、転写絵付の際、基体シートとの剥離性および、絵柄
層との密着性が良好で、かつ表面物性が十分な剥離剤層
を有する転写シートを提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 本発明は、三次元曲面を有する成形品へ加熱軟化した
転写シートを、真空、圧空により密着させて絵付けする
方法に用いる転写シートで、成形性が良好で、かつ塑性
流動が大きくない樹脂からなる基体シートに、成形性が
良好で、かつ塑性流動が大きい樹脂からなる介在層を積
層した積層シートの介在層側に、剥離剤層、絵柄層、お
よび接着剤層を順次設けた転写シートである。
転写シートを、真空、圧空により密着させて絵付けする
方法に用いる転写シートで、成形性が良好で、かつ塑性
流動が大きくない樹脂からなる基体シートに、成形性が
良好で、かつ塑性流動が大きい樹脂からなる介在層を積
層した積層シートの介在層側に、剥離剤層、絵柄層、お
よび接着剤層を順次設けた転写シートである。
ここで、基体シートとしては、可塑剤の量が15重量部
以下の硬質塩化ビニル系樹脂シートが好適で、また、介
在層としては、結晶構造を有するアイソタクチックポリ
プロピレンシート、または無延伸ポリエチレンテレフタ
レートが好適である。
以下の硬質塩化ビニル系樹脂シートが好適で、また、介
在層としては、結晶構造を有するアイソタクチックポリ
プロピレンシート、または無延伸ポリエチレンテレフタ
レートが好適である。
<作用> 剥離剤層を設ける介在層が、ポリプロピレンシートや
無延伸ポリエチレンテレフタレートシートのように成形
性が良好で塑性流動の大きい樹脂であっても、硬質塩化
ビニル系樹脂シートのように成形性が良好で、かつ塑性
流動が大きくない基体シートとの積層シートとして用い
ているので、転写シートを120〜150℃に加熱しても垂れ
下がることなく、水平に保つことができ、成形時に転写
シートが破損したり、しわが発生したり、るまた絵柄が
歪むことがない。
無延伸ポリエチレンテレフタレートシートのように成形
性が良好で塑性流動の大きい樹脂であっても、硬質塩化
ビニル系樹脂シートのように成形性が良好で、かつ塑性
流動が大きくない基体シートとの積層シートとして用い
ているので、転写シートを120〜150℃に加熱しても垂れ
下がることなく、水平に保つことができ、成形時に転写
シートが破損したり、しわが発生したり、るまた絵柄が
歪むことがない。
また、基体シートとして成形性が良好な硬質塩化ビニ
ル系樹脂シートを用いても、剥離剤層として、絵柄層と
の密着性が良く、かつ表面物性の優れたアクリル樹脂か
らなる剥離剤として用いることが可能となった。
ル系樹脂シートを用いても、剥離剤層として、絵柄層と
の密着性が良く、かつ表面物性の優れたアクリル樹脂か
らなる剥離剤として用いることが可能となった。
<実施例> 第1図に示すように可塑剤を5重量部配合したポリ塩
化ビニルシート(厚さ100μm)からなる基体シート10
にポリプロピレンシート(厚さ50μm)からなる介在層
11を貼り合せた積層シート13の、前記介在層11側にグラ
ビア印刷法によりアクリル系樹脂の剥離剤層14、塩化ビ
ニル樹脂をバインダーとしたインキからなる絵柄層15、
およびウレタン系樹脂からなる接着剤層16(固形分で5g
/m2塗布)を設け、転写シートAを形成した。
化ビニルシート(厚さ100μm)からなる基体シート10
にポリプロピレンシート(厚さ50μm)からなる介在層
11を貼り合せた積層シート13の、前記介在層11側にグラ
ビア印刷法によりアクリル系樹脂の剥離剤層14、塩化ビ
ニル樹脂をバインダーとしたインキからなる絵柄層15、
およびウレタン系樹脂からなる接着剤層16(固形分で5g
/m2塗布)を設け、転写シートAを形成した。
この転写シートAを用い、ABS樹脂成形品Bに第3図
に示す真空圧空成形機により0.5Torrの真空度、ヒータ
ー温度が500℃で20秒間加熱して、転写シートAを150℃
に加熱した後、3kg/cm2の圧空により、成形品Bに接着
して絵柄層を転写した。
に示す真空圧空成形機により0.5Torrの真空度、ヒータ
ー温度が500℃で20秒間加熱して、転写シートAを150℃
に加熱した後、3kg/cm2の圧空により、成形品Bに接着
して絵柄層を転写した。
転写シートAは、加熱しても垂れ下がることなく、水
平を保ち、圧空により変形し、成形品の表面形品に沿っ
て密着した。
平を保ち、圧空により変形し、成形品の表面形品に沿っ
て密着した。
転写された絵柄層は、歪みがなく、また剥離剤層の絵
柄層からの浮きもなかった。
柄層からの浮きもなかった。
<発明の効果> 本発明の転写シートは、以上の構成からなるので、基
体シートに硬質塩化ビニルシート、剥離剤層にアクリル
系樹脂が、それぞれ優れた特性を有しながら、互いの剥
離性が優れなかったため、用いることができず、どちら
かを犠牲にして使用しなければならなかったのが解消で
き、基体シートに硬質塩化ビニルシート、剥離剤層にア
クリル系樹脂を用いた転写シートとすることができた。
これにより、剥離剤層の絵柄層との浮き、転写後の表面
保護層を設けることが不要になり、表面物性が優れた転
写が簡単に可能となった。
体シートに硬質塩化ビニルシート、剥離剤層にアクリル
系樹脂が、それぞれ優れた特性を有しながら、互いの剥
離性が優れなかったため、用いることができず、どちら
かを犠牲にして使用しなければならなかったのが解消で
き、基体シートに硬質塩化ビニルシート、剥離剤層にア
クリル系樹脂を用いた転写シートとすることができた。
これにより、剥離剤層の絵柄層との浮き、転写後の表面
保護層を設けることが不要になり、表面物性が優れた転
写が簡単に可能となった。
また、転写時に転写シートが垂れ下がることがないの
で、絵柄層に歪みのない意匠性の優れた転写が可能とな
った。
で、絵柄層に歪みのない意匠性の優れた転写が可能とな
った。
第1図は、本発明の転写シートの断面図、第2図は、従
来の転写シートの断面図、第3図は、転写絵付状態を示
す説明図である。 A……転写シート、B……成形品 10……基体シート、11……介在層 12……積層シート、13……剥離剤層 14……絵柄層、15……接着剤層
来の転写シートの断面図、第3図は、転写絵付状態を示
す説明図である。 A……転写シート、B……成形品 10……基体シート、11……介在層 12……積層シート、13……剥離剤層 14……絵柄層、15……接着剤層
Claims (1)
- 【請求項1】三次元曲面を有する成形品へ加熱軟化した
転写シートを真空、圧空により密着させて絵付けする方
法に用いる転写シートで、成形性が良好で、かつ塑性流
動が大きくない樹脂からなる基体シートに、成形性が良
好で、かつ塑性流動の大きい樹脂からなる介在層を積層
した積層シートの介在層側に、剥離剤層、絵柄層、およ
び接着剤層を順次設けた転写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10487289A JP2920933B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | 転写シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10487289A JP2920933B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | 転写シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02282000A JPH02282000A (ja) | 1990-11-19 |
JP2920933B2 true JP2920933B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=14392312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10487289A Expired - Fee Related JP2920933B2 (ja) | 1989-04-25 | 1989-04-25 | 転写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2920933B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2200199T3 (es) * | 1996-12-27 | 2004-03-01 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Metodo y sistema de transferencia en superficies curvadas. |
TWI626153B (zh) * | 2017-08-25 | 2018-06-11 | 德亞樹脂股份有限公司 | 具有耐候性之熱轉印結構及其方法 |
-
1989
- 1989-04-25 JP JP10487289A patent/JP2920933B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02282000A (ja) | 1990-11-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |