JPH07266798A - 転写シート及びこれを用いた化粧板の製造方法 - Google Patents

転写シート及びこれを用いた化粧板の製造方法

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JPH07266798A
JPH07266798A JP6042894A JP6042894A JPH07266798A JP H07266798 A JPH07266798 A JP H07266798A JP 6042894 A JP6042894 A JP 6042894A JP 6042894 A JP6042894 A JP 6042894A JP H07266798 A JPH07266798 A JP H07266798A
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JP
Japan
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transfer sheet
layer
decorative plate
base film
base material
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Pending
Application number
JP6042894A
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English (en)
Inventor
Seiji Sano
誠治 佐野
Mitsuru Nakakawara
満 中河原
Yoichi Morita
洋一 守田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】特に表面にエンボスが施されている化粧板基材
に対して、転写シートの基体フィルム剥離時のバリの発
生を抑え、エンボスに調和した意匠性の高い絵柄を効率
よく設ける転写シート、及びこれを用いた化粧板の製造
方法を提供すること。 【構成】基体フィルム1上に電子線又は紫外線硬化型樹
脂を塗布し、電子線又は紫外線を照射して硬化させ離型
層2とし、続いてこの上に任意の絵柄層3を印刷してな
ることを特徴とする転写シートを提供し、この転写シー
トを、接着剤を塗布した化粧板基材の表面に任意の絵柄
層が接するように設置し、熱圧着後基体フィルム及び離
型層を剥離して、所望の絵柄層のみを転写してなること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧板基材、特に表面
にエンボス形状を有する化粧板基材に、意匠性の高い絵
柄を効率よく設けることを目的とする転写シート、及び
これを用いた化粧板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より住宅の外装に各種化粧板が使用
されているが、近年高級化、高意匠化の傾向と共に表面
にエンボスを設けた製品が好まれるようになってきた。
表面にエンボスがある化粧板の場合、単色の塗料を塗装
するか、砂をまく等簡単な製造方法があるが、その他に
エンボスに同調した絵付けをする方法として、弾性体又
は塑性体による転写方式がある。
【0003】しかし従来のエンボス形状を有する化粧板
基材への絵付けに使用する転写シートは、転写時に転写
シートの基体フィルムからインキ層と共に剥離層も基材
側に移行するため、絵柄層が厚くなり、箔切れが悪く、
基材の端に絵柄層のバリが残り、処理が大変困難であっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の問題に鑑みてなされたものであり、その課題とする
ところは、特に表面にエンボスが施されている化粧板基
材に対して、転写シートの基体フィルム剥離時のバリの
発生を抑え、エンボスに調和した意匠性の高い絵柄を効
率よく設ける転写シート、及びこれを用いた化粧板の製
造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、基体フィルム上に電子線又は紫外線硬化型樹
脂を塗布し、電子線又は紫外線を照射して硬化させ離型
層とし、続いてこの上に任意の絵柄層を印刷してなるこ
とを特徴とする転写シートを提供し、この転写シート
を、接着剤を塗布した化粧板基材の表面に任意の絵柄層
が接するように設置し、熱圧着後基体フィルム及び離型
層を剥離して、所望の絵柄層のみを転写してなることを
特徴とする化粧板の製造方法を提供する。
【0006】以下添付図面を参照して本発明を説明す
る。図1に本発明の転写シートの断面の構成の一例を示
す。転写シートの基体フィルム1の表面に電子線又は紫
外線硬化型樹脂からなる離型層2、任意の絵柄層3を順
次設けた構成となっている。
【0007】転写シートの基体フィルムは、弾性体によ
る転写時の熱圧着の熱により化粧板基材の表面エンボス
形状に追従する事が可能な、熱可塑性樹脂フィルムが好
適に使用できる。具体的には塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル等があげ
られる。
【0008】前記基体フィルムの厚みは、表面のエンボ
スの程度、転写温度との兼ね合いで適宜選択すれば良い
が、本発明者らの実験によると150℃〜180℃の転
写温度では、厚み100μm以下の塩化ビニルフィルム
で最も良好な結果が得られている。
【0009】電子線又は紫外線硬化型樹脂としては、基
材フィルムの種類により適宣選択すれば良いが、塩化ビ
ニルを基体フィルムに用いた場合、ウレタンアクリレー
トで良好な結果が得られた。
【0010】任意の絵柄層は、通常のグラビア印刷、ス
クリーン印刷等の方法で印刷される。使用するインキの
バインダーとしては加熱時の伸びが大きい事、最終製品
の耐久性等を考慮して決定される。
【0011】図2に本発明の化粧板の製造方法の一例の
工程を模式的に示す。化粧板基材5の上に、エンボス形
状と同調するように、任意の絵柄層が化粧板基材に接す
るように転写シート6を載せ、加熱された弾性体ロール
4を用いて熱圧着し、その後転写シートを基体フィルム
と離型層ごと剥離し、絵柄層のみ転写する。
【0012】前記化粧板基材としては、石綿セメント、
ケイ酸カルシウム板、ケイ酸マグネシウム板、木片セメ
ント板等を用いることができる。
【0013】前記弾性体としては、形状はロールでなく
とも可能であり、材質としてはシリコンが主に使用され
るが、その他にネオプレン、SBR等が使用でき、また
塑性体も用いることが可能である。
【0014】これら一連の作業によりエンボスと絵柄が
調和した極めて意匠性の高い化粧板が得られる。また、
この上から表面保護のためにクリヤー塗装を施す事もで
きる。
【0015】
【作用】以上に示したように本発明は、電子線又は紫外
線硬化型樹脂を塗布、電子線又は紫外線を照射、硬化し
てなるものを転写シートの離型層とすることを特徴とす
る。熱風乾燥などに比べて電子線又は紫外線による硬化
は、早く架橋し架橋密度が上がるため、続いて任意の絵
柄層を印刷したとき、樹脂と絵柄層のインキの間での架
橋がほとんどなく、転写時の絵柄層の離型性が上がる。
これにより、絵柄層のみを化粧板基材表面に転写するこ
とが可能となり、転写シートの基体フィルム剥離時に化
粧板基材の端に発生するバリを抑えることができ、効率
よくエンボス模様と同調した美麗な絵柄を付与した化粧
板を得ることができる。
【0016】さらに、熱風乾燥に比べて電子線又は紫外
線による硬化は、比較的塗布量が多くても乾燥、硬化が
早いため、塗布量、乾燥ライン等の条件に左右されにく
い。特に、転写シートの基体フィルムが塩化ビニルフィ
ルムからなる場合、熱線カットフィルターを使用するこ
とで、塩化ビニルフィルムの伸びを抑えることができ、
印刷時のテンション管理、及びつづいて印刷する柄の見
当合わせにほとんど影響を与えない。
【0017】
【実施例】転写シートの基体フィルムとして厚さ75μ
mの半硬質塩化ビニルフィルムを用い、この表面に離型
層として以下に示す配合の紫外線硬化型樹脂を塗布し、
30m/minのラインスピードで熱線カットフィルタ
ーを介して100W/cm 2 のメタルハライドランプで
照射後、任意の絵柄層として塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合樹脂をバインダーとするインキを用い、グラビア印
刷法により化粧板基材のエンボス形状と調和する絵柄を
印刷して転写シートを作製した。
【0018】 <配合> ・ウレタンアクリレート樹脂 100重量部 (ダイセルユーシービー(株)製:「EB210」) ・光開始剤(メルク(株)製:「ダロキュアー1173」) 5重量部 ・離型剤(ダイセルユーシービー(株)製:「エベクリル1360」)5重量部
【0019】化粧板基材として、表面にレンガ状のエン
ボス形状を有するケイ酸カルシウム板を用い、表面を除
塵、シーラー処理した。この表面に接着剤を塗布、乾燥
した後、上記エンボス形状と同調するように前記転写シ
ートを載せ、150℃に加熱された表面硬度が40゜の
シリコンで形成されたロールを用いて転写した。転写シ
ートの基体フィルム及び離型層を剥離後、表面に保護層
としてアクリルウレタントップコートを塗装した。こう
して得られた化粧板は、微小なエンボス形状にも追従、
同調した絵柄を持つ極めて意匠性の高いものであった。
【0020】
【発明の効果】以上に示したように、本発明によりエン
ボス形状を有する化粧板基材の表面に、そのエンボス模
様と同調した、美麗な絵柄層を付与する事ができる。ま
た、その製造工程において、転写シートの基体フィルム
剥離時に発生するバリを抑えることができ、さらに熱線
カットフィルターを使用することで、印刷時のテンショ
ン管理、及びつづいて印刷する柄の見当合わせが容易に
行なえる。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる転写シートの断面の構成を示す
模式図である。
【図2】ロールにより転写シートを熱圧着している状態
を示す模式図である。
【符号の説明】
1…転写シートの基体フィルム 2…離型層(電子線又は紫外線硬化型樹脂) 3…絵柄層 4…ロール 5…化粧板基材 6…転写シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体フィルム上に電子線又は紫外線硬化型
    樹脂を塗布し、電子線又は紫外線を照射して硬化させ離
    型層とし、続いてこの上に任意の絵柄層を印刷してなる
    ことを特徴とする転写シート。
  2. 【請求項2】請求項1記載の転写シートを、接着剤を塗
    布した化粧板基材の表面に任意の絵柄層が接するように
    設置し、熱圧着後基体フィルム及び離型層を剥離して、
    所望の絵柄層のみを転写してなることを特徴とする化粧
    板の製造方法。
  3. 【請求項3】電子線又は紫外線の照射を熱線カットフィ
    ルターを通して行なうことを特徴とする請求項2記載の
    化粧板の製造方法。
JP6042894A 1994-03-30 1994-03-30 転写シート及びこれを用いた化粧板の製造方法 Pending JPH07266798A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019014224A (ja) * 2017-07-05 2019-01-31 大勤化成股▲分▼有限公司Daigin Chemical Co.,Ltd. 転写フィルム及びその製造方法、並びに転写フィルムによる3次元立体転写パターンを有する製品及びその製造方法
CN109304955A (zh) * 2017-07-26 2019-02-05 大勤化成股份有限公司 转印膜结构及其制法与立体转印品及其制法

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