JPH0671811A - 化粧材及びその製造方法 - Google Patents

化粧材及びその製造方法

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JPH0671811A
JPH0671811A JP25073792A JP25073792A JPH0671811A JP H0671811 A JPH0671811 A JP H0671811A JP 25073792 A JP25073792 A JP 25073792A JP 25073792 A JP25073792 A JP 25073792A JP H0671811 A JPH0671811 A JP H0671811A
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JP
Japan
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sheet
layer
transfer
decorative material
coating
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JP25073792A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Shimizu
和彦 清水
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】美麗な絵柄を有し、また、焼却による廃棄処理
の際には塩素化合物によるガスの発生が無いかあるいは
極めて少量であるために大気汚染の問題の無い木質感覚
を有する化粧材、及び、該化粧材を的確に得る方法を提
供する。 【構成】コルクを粉砕してシート化した基材シートと、
該基材シートの表面に転写されている転写層と、該転写
層の形成面に設けられている電離放射線硬化型樹脂によ
る透明な硬化保護層とを有する化粧材、及び、その製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床材,壁面材,家具の
表面材等に利用される化粧材に関する。
【0002】
【従来の技術】建造物の内装材や家具の表面材等に利用
される木質系の化粧材として、(1)天然木の単板の表
面に直接印刷による着色模様を施した後、該印刷模様面
に硬化型樹脂による保護層を積層したもの、(2)天然
木による基板上に、印刷による着色模様が付されている
紙や塩化ビニルシートを貼着し、さらにその上に硬化型
樹脂による保護層を積層したもの等が利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した化粧材のうち
の前者の(1)項のものは、印刷による着色模様が付さ
れる面が天然木の単板の表面であることから、表面の凹
凸のために印刷適性が悪く美麗な絵柄の印刷を得ること
ができない。
【0004】また(2)項のものは、紙や塩化ビニルシ
ート面の印刷適性が十分ではなく美麗な絵柄の印刷を得
ることができなく、また、塩化ビニルシートを利用する
ものは焼却による廃棄処理の際に塩素化合物によるガス
を発生することから大気汚染の問題を生ずる。
【0005】これに対して本発明は、美麗な絵柄を有す
る木質感覚の化粧材で、しかも、焼却による廃棄処理の
際には塩素化合物によるガスの発生が無いかあるいは極
めて少量であるために大気汚染の問題の無い化粧材、及
び、該化粧材を的確に得る方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、コル
クを粉砕してシート化した基材シートと、該基材シート
の表面に転写されている転写層と、該転写層の形成面に
設けられている電離放射線硬化型樹脂による透明な硬化
保護層とを有する化粧材からなる。
【0007】また、請求項2の発明は、コルクを粉砕し
てシート化した基材シートの表面に転写用シートの転写
層を転写する工程と、該転写層の形成面に電離放射線硬
化型樹脂の塗工層を形成する工程と、該塗工層に電離放
射線を照射することによって透明な硬化保護層を形成す
る工程とにより化粧材を得ることからなる。
【0008】前記構成による本発明の化粧材において、
化粧材の基材シートとして利用されるコルクを粉砕して
シート化したものは、天然コルクの粉砕物に適宜樹脂を
添加して熱圧プレスしたシート状物からなる。このとき
の粉砕コルクの粒径が大きいとシート化したシート状物
にピンホールが発生し、これが基材シートの表面に形成
される転写層の転写抜けの原因となる。したがって、コ
ルクを粉砕した粒径0.5mm以下のものをシート化し
たシート状物を使用するのが望ましい。
【0009】コルクを粉砕してシート化した基材シート
の表面に転写層を形成する際に使用する転写用シート
は、一般に基体フィルムと転写層とで形成されており、
「基体フィルム/剥離樹脂層/柄印刷層/接着剤層」に
よる積層構成の積層シートが利用される。なお、転写層
が転写される基材シートの表面に予め接着剤層を形成し
てある場合には、転写用シートの接着剤層を省略するこ
とができる。
【0010】次ぎに典型的な転写用シートにおける各積
層構成について説明する。
【0011】「基体フィルム」ポリエステル,ポリプロ
ピレン,ポリアミド,PVC等のプラスチックフィル
ム、紙にポリエステル,ポリプロピレン,ポリアミド,
PVC等を押し出しコーティングした塗工紙、紙にポリ
エステル,ポリプロピレン,ポリアミド,PVC等のプ
ラスチックフィルムを貼着した複合シート、紙にウレタ
ンやアミノアルキッド樹脂をコーティングした塗工紙等
を利用し得る。
【0012】「剥離樹脂層」剥離樹脂層は被転写体に転
写された転写層の表面層となるものであり、転写層の上
に形成される電離放射線硬化型樹脂による硬化保護層と
の間の密着性が良好なリコート性タイプの樹脂、例え
ば、アクリル樹脂,ウレタン樹脂,ポリエステル,アミ
ノアルキッド樹脂等による透明樹脂が利用される。
【0013】「柄印刷層」剥離樹脂層と接着剤層との両
者に対して密着性が良好な樹脂をビヒクルとする印刷イ
ンキ、例えば、塩ビ−酢ビ共重合樹脂,アクリル樹脂,
ニトロセルロース,ブチラール樹脂等をビヒクルとする
印刷インキにより、適宜の印刷方法を利用して形成され
る。
【0014】「接着剤層」ウレタン系,エポキシ系,エ
チレン−ビニルアセテート系,酢酸ビニル系,エチレン
−酢酸ビニル系,アクリル系,ウレタンアクリレート系
等の熱化可塑性型、常温または熱硬化型、電離放射線硬
化型、ホットメルト型等による接着剤層を利用し得る。
なお、接着剤層は前記した通り転写用シート中の層構成
として使用することなく、基材シートの表面層として形
成することもできる。
【0015】転写層の形成面に設けられる硬化保護層
は、転写層を被覆するようにして形成されるもので、得
られる化粧材に耐摩耗性,耐汚染性,耐煙草性等を付与
するものである。この硬化保護層は、電離放射線硬化型
樹脂による透明な樹脂層として形成され、分子中に重合
性不飽和結合またはエポキシ基を有するプレポリマー,
オリゴマー,及び/又は単量体を適宜混合した組成物、
例えば、ウレタンアクリレート,ポリエステルアクリレ
ート,エポキシアクリレート等のアクリレート類、シロ
キサン等の珪素樹脂、ポリエステル、エポキシ等による
樹脂系を、例えば、ロールコート,カーテンフローコー
ト,ワイヤーバーコート,リバースコート,グラビアコ
ート,グラビアリバースコート,エアナイフコート,キ
スコート,ブレードコート,スムーズコート,コンマコ
ート等によって塗工した後、塗工層を例えば、超高圧水
銀灯,高圧水銀灯,低圧水銀灯,カーボンアーク,ブラ
ックライトランプ,メタルハライドランプ等による光源
の紫外線照射で硬化させるか、あるいは、コックロフト
ワルトン型,ハンデグラフ型,共振変圧器型,絶縁コア
変圧器型,直線型,ダイナミトロン型,高周波型等の各
種の電子線加速器による100〜1000KeV、好ま
しくは、100〜300KKeVのエネルギーの電子線
照射で硬化させることによって得られる。
【0016】
【作用】本発明の化粧材は、コルクを粉砕してシート化
したシート状物による基材シートと、該基材シートの表
面に転写されている転写層と、該転写層の形成面に設け
られている電離放射線硬化型樹脂による透明な硬化保護
層とを有する積層構成からなる。
【0017】また、本発明の化粧材の製造方法は、コル
クを粉砕してシート化したシート状物による基材シート
の表面に転写用シートの転写層を転写した後、該転写層
の形成面に電離放射線硬化型樹脂の塗工層を形成し、続
いて、該塗工層に電離放射線を照射することによって透
明な硬化保護層を形成することからなる。
【0018】前記構成による本発明の化粧材及びその製
造方法においては、該化粧材における基材シートがコル
クを粉砕してシート化したシート状物で形成されている
ために、該基材シートが良好なクッション性を具備して
いる。このため、基材シートの表面に形成される転写層
の転写工程での熱圧によって基材シートが十分に変形す
ることから、転写工程での転写用シートと基材シートと
の密着性が良好であり、また、転写工程をウエッブの状
態で行なえる。したがって、絵柄ブレや色彩ブレの無い
品質の良好な転写層の形成が効率良く行なえる。
【0019】また、本発明の化粧材及びその製造方法に
おいては、転写層によって所定の絵柄を現出させるもの
であるため、絵柄層が形成される基材シートの表面が粗
面であっても、色ブレの無い品質の良好な鮮明な絵柄が
得られる。
【0020】さらに、本発明の化粧材は、コルクを粉砕
してシート化したシート状物を基材シートとするもので
あるため、焼却による廃棄処理の際には、塩素化合物の
ガスの産出が全く無いかあるいは極めて少量の産出量で
済むため、大気汚染の問題の無い焼却処理を行なえる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の化粧材及びその製造方法の具
体的な構成を実施例を以って説明する。
【0022】「実施例1」 「(1)転写用シートの製造」厚さ25μのポリエステ
ルフィルム[東レ (株) :ルミラー X−42]からな
る基体フィルムの表面に、リコート性を有するアクリル
系剥離樹脂[昭和インク工業所 (株) :TR−16ニ
ス]による厚さ1μの剥離樹脂層を形成した後、該剥離
樹脂層の表面にアクリル系樹脂をビヒクルとする印刷用
インキ[昭和インク工業所 (株) :GG]による柄印刷
層を形成し、続いて、該柄印刷層の形成面に、ダイマー
酸ポリアミドをバインダー成分とする感熱接着性インク
[ザ・インクテック (株) :BSA−145]による1
5g(dry)/m2 の接着剤層を形成することによ
り、転写用シートを得た。
【0023】「(2)転写用シートの転写層の転写」コ
ルクを粉砕してシート化したシート状物による厚さ3m
mの基材シートの表面に先の(1)項で得られた転写用
シートを、基材シートの表面と転写用シートの接着剤層
面とが接当するようにして重ね合わせ、上方から熱ロー
ル(200℃,10kg/cm2 ,スピード3m/mi
n.)で押圧した後、転写用シートにおける基体フィル
ムのみを引き剥し、基材シートの表面に転写用シートの
転写層を転写した。
【0024】「(3)硬化保護層の形成」先の(3)項
で得られた転写層の表面に、紫外線硬化型塗料[大日精
化 (株):FBK−160]を15g(dry)/m2
の割合にスプレー塗装した後、得られた塗工層に紫外線
を照射して透明な硬化保護層を形成することにより、本
発明の1実施例品である化粧材を得た。
【0025】
【効果】本発明の化粧材によれば、絵柄ブレや色彩ブレ
の無い品質の良好な転写層を有する化粧材で、しかも、
焼却による廃棄処理の際には塩素化合物のガスの産出が
全く無いかあるいは極めて少量であることにより大気汚
染の問題の無い焼却処理を行なうことのできる利用価値
の高い化粧材になる。
【0026】また、本発明の化粧材の製造方法によれ
ば、前記した特性を有する化粧材を効率良くしかも的確
に製造し得る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コルクを粉砕してシート化した基材シ
    ートと、該基材シートの表面に転写されている転写層
    と、該転写層の形成面に設けられている電離放射線硬化
    型樹脂による透明な硬化保護層とを有することを特徴と
    する化粧材。
  2. 【請求項2】 コルクを粉砕してシート化した基材シ
    ートの表面に転写用シートの転写層を転写した後、該転
    写層の形成面に電離放射線硬化型樹脂の塗工層を形成
    し、続いて、該塗工層に電離放射線を照射することによ
    って透明な硬化保護層を形成することを特徴とする化粧
    材の製造方法。
JP25073792A 1992-08-26 1992-08-26 化粧材及びその製造方法 Pending JPH0671811A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3818859A1 (de) * 1988-06-03 1989-12-07 Ernst Kuehme Kg Sicherheitsabsperreinrichtung
US6059907A (en) * 1998-02-05 2000-05-09 Kim; Kyung Sun Process for preparing incombustible board for interior decoration and facing of architectures
JP2001315287A (ja) * 2000-05-11 2001-11-13 Toppan Printing Co Ltd 化粧材
KR100392291B1 (ko) * 2001-07-12 2003-07-23 주식회사 엘지화학 코르크 적층 염화비닐수지 바닥재 및 그 제조방법
KR100395305B1 (ko) * 2000-10-23 2003-08-21 조춘남 무취 우드카페트 제조방법 및 그 방법에 의한 무취 우드카페트

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