JPH1120078A - 金属色調薄葉体の製造方法 - Google Patents
金属色調薄葉体の製造方法Info
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- JPH1120078A JPH1120078A JP17732797A JP17732797A JPH1120078A JP H1120078 A JPH1120078 A JP H1120078A JP 17732797 A JP17732797 A JP 17732797A JP 17732797 A JP17732797 A JP 17732797A JP H1120078 A JPH1120078 A JP H1120078A
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Abstract
有する薄様体の製造方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも一方の表面が粗化面である樹
脂フィルムの前期粗化面に金属薄層を形成し、樹脂フィ
ルムの金属薄層側の表面を、接着剤を介して基材と重ね
合わせたのち接着剤を硬化し、更に、樹脂フィルムを剥
離して金属薄層を接着剤に転写して、基材3と転写粗化
面1aを有する金属薄層2とが硬化した接着剤4を介し
て一体化している薄様体を製造する。
Description
造方法に関し、更に詳しくは、表面が艶消し模様やヘア
ーライン模様の金属光沢を呈する薄葉体を転写法で製造
する方法に関する。
用いる薄葉体には、基材は樹脂シートや紙であっても、
その表面に金属光沢を帯びた艶消し模様を有するもの
や、金属光沢を帯びたヘアーライン模様を有するものが
ある。このような薄葉体は、従来、次のような方法で製
造されている。例えば、艶消し模様の薄葉体の場合に
は、金属シートの艶消し面の裏側に樹脂シートをラミネ
ートしたり、または、金属シートの艶面と反対側の面に
樹脂シートをラミネートしたのち前記艶面に微小凹凸を
エンボス加工で形成したりして製造されている。
は、まず、表面に所定のヘアーライン模様が形成されて
いる樹脂シートを用意し、そのヘアーライン模様の上
に、一旦、離型剤を薄く塗布したのち、当該離型剤の上
に所定の金属を例えば蒸着して金属薄層を成膜する。つ
いで、その金属薄層の上にホットメルト系の接着剤を塗
布し、更にそこに紙などの基材を載置し、ホットスタン
プ処理を行ったのち前記金属薄層を樹脂シートから剥離
して基材側に接着することにより製造されている。
来の方法とは異なり、エンボス加工を行うことなく艶消
し模様の薄葉体を製造することができ、また離型剤など
を用いることなく樹脂シートに直接金属薄層を成膜して
ヘアーライン模様の薄葉体にすることができるので、工
程減が実現され、安価な極微量の金属を用いて美麗な金
属光沢模様の表面を形成することができる金属色調薄葉
体の製造方法の提供を目的とする。
ために、本発明においては、少なくとも一方の表面が粗
化面である樹脂フィルムの前記粗化面に金属薄層を形成
する工程(以下、第1工程という);前記樹脂フィルム
の金属薄層側の表面を、接着剤を介して基材と重ね合わ
せたのち前記接着剤を硬化する工程(以下、第2工程と
いう);および、前記樹脂フィルムを剥離する工程(以
下、第3工程という);を備えていることを特徴とする
金属色調薄葉体の製造方法が提供される。更には、前記
樹脂フィルムの剥離後、転写された金属薄層の表面に印
刷適性付与用の透明または半透明の樹脂塗料を塗布する
金属色調薄葉体の製造方法や、ホログラム模様を有する
金属色調薄葉体の製造方法が提供される。
程で樹脂フィルムの表面(粗化面)に、直接、金属薄層
が形成される。用いる樹脂フィルムとしては、その表面
に形成された金属薄層が後述の第3工程で当該表面から
剥離されていることを考えれば、形成される金属薄層に
対して強い密着力を発揮しないものが好ましい。具体的
には、2軸延伸ポリプロピレンフィルムが好適である。
の表面が粗化面になっている。例えば、表面が艶消し模
様の金属色調を呈する薄葉体を得ようとする場合には、
表面に微小凹凸模様を有する樹脂フィルムが用いられ
る。具体的には、深さ(高さ)が1〜2μm程度の微小
凹凸が表面全体に形成されている樹脂フィルムが用いら
れる。
を呈する薄葉体を製造する場合には、表面に当該ヘアー
ライン模様に対応するヘアーライン模様を有する樹脂フ
ィルムが用いられる。このような樹脂フィルムは、既に
上記した模様が形成されているものをそのまま使用す
る。
成する方法としては、格別限定されるものではないが、
真空蒸着法やスパッタ法のような物理的成膜法であるこ
とが好ましい。とくに、真空蒸着法が好適である。用い
る金属としては格別限定されるものではないが、Al,
Cu,Zn,Sn,Siなどをあげることができる。ま
た金属薄層の厚みは格別限定されるものではないが、あ
まり厚くしても不経済であるため、少なくとも金属色調
が発現する程度の厚み、具体的には20〜1000Å程
度にすることは必要になる。
したように、樹脂フィルム1の粗化面1aに、直接、金
属薄層2が成膜されている積層体Aが得られる。第2工
程では、前記した積層体Aと基材とが接着剤を介して一
体化される。すなわち、図2で示したように、基材3の
表面に接着剤4を塗布し、この接着剤4が硬化しないう
ち、当該接着剤4と積層体Aの金属薄層2側の面とを重
ね合わせる。
く、接着剤は積層体Aにおける金属薄層2の表面に塗布
してもよい。用いる基材3としては格別限定されるもの
ではないが、例えば、樹脂フィルム,紙,合成紙,布,
不織布などをあげることができる。また、接着剤4とし
ては、金属薄層3との間で強い接着力を発揮するもので
あれば何であってもよく、例えば、ドライラミネートに
用いられる各種の2液硬化型接着剤や光硬化型接着剤を
あげることができる。
ら、接着剤4を硬化させる。接着剤4として2液硬化型
のものを用いた場合には、所定時間の加熱処理を行えば
よく、また光硬化型のものを用いた場合には、紫外線や
電子線などの放射線を照射すればよい。その結果、図3
で示したように、樹脂フィルム1の粗化面に形成されて
いる金属薄層2と基材3とが硬化した接着剤4を介して
密着した一体化物Bが得られる。
物Bから樹脂フィルムが剥離される。この樹脂フィルム
1と金属薄層2との間は単に物理的な密着状態にあるた
め、その密着力は金属薄層2と接着剤4との接着力に比
べて超かに小さい。従って、この第3工程では、金属薄
層2は接着剤4から剥離することなく、樹脂フィルム1
のみが金属薄層2から容易に剥離される。
ルムの粗化面の模様がネガ−ポジの関係をなして転写さ
れた模様1aの表面を有する金属薄層2が、接着剤4を
介して基材3に一体化した構造の本発明の薄葉体D1が
得られる。この金属薄層2の表面(粗化面)1aが例え
ば微小凹凸模様である場合には光の乱反射が起こって艶
消しの金属色調を呈し、またヘアーライン模様である場
合には、金属色調でそのヘアーライン模様が視認される
ことになる。
示したように、前記した薄葉体D1における金属薄層2
の粗化面1aに公知の印刷適性付与用の透明または半透
明の樹脂5を塗布して薄葉体D2にすることもできる。
図4で示した薄葉体D1は、粗化面1aが金属から成る
ため、そこへの印刷方式は限られたものになる。しか
し、その粗化面1aに印刷適性付加用の透明または半透
明の樹脂5を塗布することにより、この薄葉体D2に
は、所望する任意の色彩や任意のパターンを有し、しか
も金属色調を備えた印刷模様を付加することができるよ
うになる。そのため、この薄葉体D2にはより一層優れ
た意匠効果を発揮させることができる。
で示した基材3または図1の金属薄層2への接着剤4の
塗布に当たり、当該接着剤4を所望するパターン模様で
塗布してもよい。この場合、接着剤4に積層体Aを重ね
合わせ、接着剤4を硬化させて一体化物としたのち、樹
脂フィルムを剥離すると、パターン模様をなす接着剤4
と接着している金属薄層2の部分はそのまま基材3に転
写した状態で残り、接着剤のパターンと接着していない
金属薄層の他の部分は樹脂フィルムと一緒に基材3から
剥離除去される。その結果、図6で示したように、金属
薄層2が接着剤のパターン模様と同じパターン模様をな
して基材3の上に形成され、同時に基材3の表面がパタ
ーン模様をなして表出している薄葉体D3が得られる。
D2とは異なる特異な意匠効果を発揮する。なお、この
場合も、薄葉体D2の場合と同じように、金属薄層2の
粗化面に、印刷適性付与用の透明または半透明の樹脂を
塗布してもよい。更に本発明においては、第3工程を終
了して得られた図4の薄葉体D1に対し、次のような処
置を施すと、ホログラム模様も視認できる特異な薄葉体
にすることができる。
から成り、一方の表面6aにホログラム模様が形成され
ているホログラム樹脂シート6の表面(ホログラム模様
面)6aに透明または半透明の樹脂から成る接着剤7を
塗布し、そこに、図4で示した薄葉体D1の金属薄層2
側の表面(粗化面)1aを重ね合わせ、接着剤7を硬化
させたのち、ホログラム樹脂シート6を剥離するのであ
る。
硬化した接着剤7の表面にはホログラム樹脂シートのホ
ログラム模様がネガ−ポジの関係で転写されたホログラ
ム模様6a'が形成されており、この硬化した接着剤7
の下には、金属薄層2の粗化面1a'が一体化している
構造の薄葉体D4が得られる。なお、前記した接着剤7
を図4で示した薄葉体D1の金属薄層2の粗化面1a'
に塗布し、そこにホログラム樹脂シート6のホログラム
模様面をそのまま接着し、ついで接着剤を硬化したのち
前記ホログラム樹脂シートを剥離しても、図8で示した
構造の薄葉体D4を製造することができる。
半透明であるため、金属薄層2の表面、すなわち金属色
調を帯びた艶消し模様やヘアーライン模様を視認するこ
とができ、同時に、接着剤7の表面における転写ホログ
ラム模様6a'も視認することができるので、全体とし
てはこれらの模様が複合した特異な美感を呈することに
なる。
の製造方法によれば、樹脂フィルムの表面に粗化面をな
して形成されている任意模様とネガ−ポジの関係にあ
り、かつ金属色調を帯びた模様を有する薄葉体を転写法
によって簡単に製造することができる。
層の表面に任意の色彩および任意のパターンで印刷模様
を描画することができるので、所望する意匠効果を備え
た薄葉体を製造することができる。請求項3の製造方法
によれば、樹脂フィルムの表面を微小凹凸模様または/
およびヘアーライン模様になっている薄葉体を製造する
ことができる。
金属薄層に塗布した接着剤のパターンと同じパターンで
艶消し模様やヘアーライン模様を有する金属薄層を形成
することができる。請求項5の製造方法によれば、金属
薄層で得られる前記した金属色調の模様に加えてホログ
ラム模様も同時に視認することができ、したがって従来
にない特異な意匠効果を発揮する薄葉体を製造すること
ができる。
など、表面が金属色調で様々な模様になっている薄葉体
の新規な製造方法としてその工業的価値は大である。
断面図である。
ある。
断面図である。
である。
状態を示す断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも一方の表面が粗化面である樹
脂フィルムの前記粗化面に金属薄層を形成する工程;前
記樹脂フィルムの金属薄層側の表面を、接着剤を介して
基材と重ね合わせたのち前記接着剤を硬化する工程;お
よび前記樹脂フィルムを剥離する工程;を備えているこ
とを特徴とする金属色調薄葉体の製造方法。 - 【請求項2】 前記樹脂フィルムの剥離後、転写された
金属薄層の表面に印刷適性付与用の透明または半透明の
樹脂塗料を塗布する請求項1の金属色調薄葉体の製造方
法。 - 【請求項3】 前記粗化面が、微小凹凸模様または/お
よびヘアーライン模様をなして形成されている請求項1
の金属色調薄葉体の製造方法。 - 【請求項4】 前記接着剤が、前記基板の表面または前
記金属薄層に部分的に塗布されている請求項1の金属色
調薄葉体の製造方法。 - 【請求項5】 前記樹脂フィルムの剥離後、転写された
金属薄層の粗化面を、接着剤を介してホログラム樹脂シ
ートのホログラム模様面と重ね合わせたのち、前記接着
剤を硬化し、ついで、前記ホログラム樹脂シートを硬化
した前記接着剤から剥離する請求項1の金属色調薄葉体
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17732797A JP3977899B2 (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | 金属色調薄葉体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1120078A true JPH1120078A (ja) | 1999-01-26 |
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17732797A Expired - Fee Related JP3977899B2 (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | 金属色調薄葉体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3977899B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000351175A (ja) * | 1999-06-09 | 2000-12-19 | Japan Tobacco Inc | 生分解性アルミニウム転写蒸着薄葉体 |
JP2000355072A (ja) * | 1999-06-15 | 2000-12-26 | Chisso Corp | アルミニウム転写蒸着薄葉体 |
WO2011074820A3 (en) * | 2009-12-17 | 2011-10-27 | Lg Hausys, Ltd. | Decoration sheet with high weather resistanace and hair line |
-
1997
- 1997-07-02 JP JP17732797A patent/JP3977899B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4659163B2 (ja) * | 1999-06-15 | 2011-03-30 | 凸版印刷株式会社 | アルミニウム転写蒸着薄葉体 |
WO2011074820A3 (en) * | 2009-12-17 | 2011-10-27 | Lg Hausys, Ltd. | Decoration sheet with high weather resistanace and hair line |
KR101191014B1 (ko) | 2009-12-17 | 2012-10-16 | (주)엘지하우시스 | 헤어 라인이 구현된 고 내후성 데코레이션 시트 및 이의 제조 방법 |
US9180727B2 (en) | 2009-12-17 | 2015-11-10 | Lg Hausys, Ltd. | Decoration sheet with high weather resistance and hair line |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3977899B2 (ja) | 2007-09-19 |
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