JP3946817B2 - ホログラム薄葉体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はホログラム薄葉体の製造方法に関し、更に詳しくは、例えばホログラム模様に印刷を行うと、その印刷個所のホログラム模様は消失して代わりに当該印刷個所は透明感のある金属様色調で視認されるなどの意匠効果を発揮するホログラム薄葉体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
表面にホログラム模様が形成されている例えば各種印刷物などは、当該模様が立体的に視認されるというその意匠効果の特異性により、広範な産業分野で使用されている。例えば包装紙のような薄葉体である。
従来から知られているホログラム薄葉体は次のようにして製造されている。まず、例えば所定の樹脂シートの片面に光干渉縞として記録された微小凹凸から成る所定のホログラム模様を例えばスタンパ印刷によって彫刻したのち、前記ホログラム模様の表面に、例えばAlを真空蒸着して光反射層を形成する。
【0003】
そして、例えば、上記したAlの光反射層の表面に他の樹脂シートや紙などを接着剤を用いて貼り合わせたのち、前記光干渉縞を有する樹脂シートを剥離することにより、目的とするホログラム薄葉体にする。
したがって、従来のホログラム薄葉体の場合、意匠効果を発揮するホログラム模様面は例えばAl薄層で被覆された面になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近の傾向として一般の消費者の趣向は個性的になってきており、そのことに伴って自らが購入する商品に対しても個性的で斬新な意匠効果を要求するようになっている。
このことを販売者の立場から考えると、他の商品と差別化した意匠効果を有する商品の開発が求められていることになる。そのため、ホログラム薄葉体に関しても、従来にない意匠効果を付与することが重要になってきている。
【0005】
前記した従来のホログラム薄葉体に新たな意匠効果を発揮せしめる最も簡便な方法は、ホログラム模様面に所望模様の印刷を施して、当該ホログラム模様と印刷模様の組合せで得意な意匠効果を発揮せしめることである。
しかしながら、従来のホログラム薄葉体の場合、そのホログラム模様面はAlのような金属薄層で形成されているので、印刷を行っても、印刷模様の下に存在するホログラム模様が消えにくく、そのため、極めて斬新でかつ特異な意匠効果は得にくいという問題がある。
【0006】
本発明は、ホログラム薄葉体の意匠効果に対する最近の要求に鑑み、意匠効果、更には偽造防止効果も備えているホログラム薄葉体の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明においては、(1)樹脂シートに金属を蒸着して金属薄層を成膜する工程、(2)前記金属薄層の表面に接着剤層を形成し、その上に基材を載置し熱圧着する工程、(3)前記樹脂シートを前記金属薄層から剥離して、前記金属薄層、接着剤層および基材からなる積層体を得る工程、(4)ホログラム模様が刻設されているホログラムシートのホログラム模様面に、透明または半透明の樹脂層に転化する未硬化で粘稠な樹脂を塗布する工程、(5)前記樹脂が未硬化状態のときに、前記積層体の金属薄層と前記樹脂とを重ね合わせ熱圧着して、前記ホログラムシート、透明または半透明の樹脂層、金属薄層、接着剤層および基材からなる一体化物を得る工程、(6)前記一体化物から前記ホログラムシートを剥離して、ホログラム模様が表面に形成された透明または半透明の樹脂層、金属薄層、接着剤層および基材を備えるホログラム薄葉体を得る工程を含むことを特徴とするホログラム薄葉体の製造方法が提供され、とくに好適には、前記透明または半透明の樹脂層の表面には、前記ホログラム模様を消去しない厚みで印刷適性付与用の透明または半透明の樹脂を塗布する工程をさらに含むことを特徴とするホログラム薄葉体の製造方法が提供される。また、前記金属薄層を、所望の平面パターン模様をなして形成することを特徴とするホログラム薄葉体の製造方法が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
まず、本発明のホログラム薄葉体の1例Aを図1に示す。
図1はホログラム薄葉体Aを構成する積層構造を示す断面図である。図1で示したように、ホログラム薄葉体Aは、基材1の上に、接着剤層2,金属薄層3および透明または半透明の樹脂層4がこの順序で互いに接着した積層構造になっている。
【0009】
そして、このホログラム薄葉体Aの場合、金属薄層3の少なくとも上面3aは平滑表面になっており、また透明または半透明の樹脂層4の表面には、微小凹凸から成るホログラム模様5が形成されていることを特徴とする。
ここで、基材1としては、格別限定されるものではない。具体的には、各種の樹脂シート,紙,合成紙,布,不織布などをあげることができる。また、基材1は透明であっても不透明であってもよい。
【0010】
接着剤層2は、前記した基材1と金属薄層3を接着固定する働きをするものであり、基材1と金属薄層3の両者を接着することができる接着剤の硬化物をもって形成されている。
このような接着剤としては、ドライラミネートに用いられる2液硬化型接着剤や光硬化型接着剤であることが好ましい。
【0011】
2液硬化型接着剤は、時間経過とともに硬化するタイプのものであり、更には、加熱処理により一層短時間で硬化させることができ、例えばウレタン系樹脂接着剤やエポキシ系樹脂接着剤をあげることができる。
また光硬化型接着剤は、電子線や紫外線などの放射線照射で硬化するタイプのものであり、例えば、ウレタン系樹脂接着剤やアクリル系樹脂接着剤をあげることができる。
【0012】
この接着剤層2の厚みは格別限定されるものではないが、例えば、1m2当たり2〜8g程度の厚みであることが好ましい。
金属薄層3を構成する金属は格別限定されるものではなく、例えば、Al,Ag,Zn,Cu,Sn,Siなどをあげることができる。これらのうち、価格の点や、薄層が形成しやすい等の点でAlが好ましい。
【0013】
また、この金属薄層3の厚みも格別限定されるものではない。しかし、あまり厚くしても後述する作用効果の点で無駄な厚みとなり、またあまり薄くするとそもそもが所定の金属光沢を呈さないようになるので、その厚みは20〜1000Å程度であればよい。
最後の透明または半透明の樹脂層4は、その表面に微小凹凸から成るホログラム模様5が刻設されており、その裏面は金属薄層3の上面3aと接着している。
【0014】
この透明または半透明の樹脂層4は、金属薄層との接着能を有しかつ白色光に対して透明または半透明の樹脂接着剤の硬化物である。具体的には、2液硬化型ウレタン系樹脂接着剤,ポリエステル系樹脂接着剤,エポキシ系樹脂接着剤などの2液硬化型のもの;光硬化型ウレタン系樹脂接着剤,アクリル系樹脂接着剤,UV硬化型樹脂接着剤などの光硬化型のもののような透明または半透明の接着剤を加熱硬化または光硬化して形成されたものである。
【0015】
なお、図1のホログラム薄葉体Aでは、透明または半透明の樹脂層4が単一層の場合を示しているが、この樹脂層4は単一層であることに限定されるものではなく、図2で示したように、樹脂層4の裏面と金属薄層3の上面3aとの間に透明または半透明の別の樹脂層6が介在している構造Aの場合もある。
この場合、樹脂層6は、後述する製造過程における樹脂層4の形成時に、当該樹脂層4の形成に用いる透明または半透明の樹脂の体積収縮率が比較的大きいときの緩衝層として機能し、そのことをもって、樹脂層4と金属薄層3との密着性を高める働きをする。
【0016】
したがって、この樹脂層(緩衝層)6の形成に用いる樹脂としては、金属薄層3と樹脂層4に対する接着能を有するとともに、体積収縮を吸収するような軟質な樹脂であることが好ましく、具体的には、ポリエステル樹脂,ポリエーテル樹脂,ポリウレタン樹脂などを使用することができる。
なお、樹脂層4を光硬化型樹脂のように硬化時における体積収縮率が比較的小さい樹脂で形成する場合には、上記した樹脂層6を形成することは必ずしも必要ではない。
【0017】
このホログラム薄葉体Aは次のようにして製造することができる。それを金属薄層3がAl薄層である場合について説明する。
まず、例えば常用の真空蒸着法により、図3で示したように、ポリプロピレンシートのような樹脂シート7の表面7aにAlを蒸着して所望厚みのAl薄層3を成膜する。
【0018】
このとき、樹脂シート7としては、その表面7aができるだけ平滑であるものを用いることが好ましい。後述する樹脂シート7の剥離工程が円滑に進行するからである。
ついで、Al薄層3の表面3bに、前記した接着剤層2を形成することができる接着剤を所望の厚みで塗布し、その上に、基材1を載置したのち全体を例えば熱圧着し、更に樹脂シート7をAl薄層3から剥離して図4で示したような積層体A1を形成する。
【0019】
このとき、Al薄層3と樹脂シート7との密着力は、当該樹脂シートの表面7aが平滑面なので、接着剤層2を介して機能しているAl薄層3と基材1との密着力に比べて超かに弱い。したがって、Al薄層3と基材1との間で剥離現象を起こすことなく、樹脂シート7はAl薄層3から容易に剥離することができる。一方、図5で示したように、表面に所望のホログラム模様が刻設されている例えば樹脂製のホログラムシート8を用意する。このホログラムシート8としては、単独で市販されているものをそのまま用いればよい。
【0020】
ついで、このホログラムシート8のホログラム模様面に、前記した透明または半透明の樹脂層4に転化する未硬化で粘稠な樹脂4Aを所望の厚みで塗布する。ホログラムシート8のホログラム模様を形成している微小凹凸は、上記樹脂4Aで埋設される。
そして、この樹脂4Aが未硬化状態のときに、図4で示した積層体A1のAl薄層3と前記樹脂4Aとを重ね合わせたのち、例えば全体を熱圧着する。
【0021】
その結果、図6で示したように、前記した樹脂4Aは硬化して透明または半透明の樹脂層4に転化した状態の一体化物が形成される。
そして、最後に、ホログラムシート8を剥離することにより、当該ホログラムシートのホログラム模様は、ネガ−ポジの関係で、透明または半透明の樹脂層4に転写され、ここに図1で示したホログラム薄葉体Aが得られる。
【0022】
なお、図2で示したホログラム薄葉体Aを製造する場合には、図4で示した積層体A1におけるAl薄層3の表面に、前記した樹脂層(緩衝層)6になるような樹脂を例えばグラビア印刷して全面塗布し、ついで、図5における樹脂4Aと重ね合わせて全体を熱圧着すればよい。
図7は、本発明のより好適なホログラム薄葉体Bを示す断面図である。
【0023】
このホログラム薄葉体Bは、図1で示したホログラム薄葉体Aのホログラム模様5に透明または半透明の樹脂が塗布されることにより、透明または半透明の樹脂薄層9が形成されているものである。
この透明または半透明の樹脂薄層9は、ホログラム模様5の上に印刷を行うときに、当該ホログラム模様面に印刷適性を付与するために形成される。したがって、この薄層9は、ホログラム模様5を構成する微小凹凸が埋設されるような厚みとならないように形成される。微小凹凸が薄層9で埋設された状態になると、ホログラム模様5の視認ができなくなるからである。
【0024】
通常、ホログラム模様5における微小凹凸の深さ(または高さ)は0.1〜0.4μm程度であることからして、前記薄層9の厚みは0.1μm以下に設定することが好ましい。
この薄層9は、常用されているアンダーラッカー剤を例えば酢酸エチルのような低沸点溶剤で希釈し、その溶液を例えばグラビア印刷方式のような方法で塗布したのち乾燥して形成することができる。
【0025】
図8は、本発明の別のホログラム薄葉体Cを示す断面図である。
このホログラム薄葉体は、図8で示したように、図1で示したホログラム薄葉体Aにおける金属薄層3が所望の平面パターン模様をなして形成されているものである。すなわち、金属薄層3は1枚の薄層として透明または半透明の樹脂層4の裏面に位置するのではなく、金属薄層3にはその平面パターン模様に対応する金属不存在の個所が形成されている。
【0026】
この平面パターンは、図3に関して説明した金属薄層の成膜後に、当該金属薄層を所望のパターンでエッチングして形成したり、また成膜時に樹脂シート7を所望のパターンでマスキングしたりして形成することができる。そして、その後の工程における接着剤の塗布により、前記した金属不存在の個所は当該接着剤で埋められることになる。
【0027】
また、この平面パターンは次のようにして形成することもできる。
まず、図3で示したAl薄層3の表面3bに、形成すべき平面パターンと同じ平面パターンで透明または半透明の接着剤10をパターニングする(図9)。ついで、平面パターンを形成している接着剤10の上に基材1を貼着(図10)したのち、樹脂シート7を剥離する。
【0028】
接着剤10と接着しているAl薄層3の部分はそのまま残置し、他の部分は樹脂シート7とともに除去され、その結果、図11で示したように、基材1の上には、接着剤10の平面パターンと同じ平面パターンでAl薄層の平面パターンが形成される。
そして、このAl薄層の平面パターン個所に図5で示した樹脂4Aを重ね合わせたのちホログラムシート8を剥離することにより、図8で示したホログラム薄葉体Cが得られる。
【0029】
なお、このホログラム薄葉体Cのホログラム模様にも、図7で示したホログラム薄葉体Bの場合のように、透明または半透明の樹脂薄層9を形成して印刷適性を付与してもよいということはいうまでもない。
図12は、本発明の更に別のホログラム薄葉体Dを示す断面図である。
このホログラム薄葉体Dは、図1で示したホログラム薄葉体Aにおける基材1の裏面に、基体シート11aに粘着剤層11bが形成されている離型シート11の当該粘着剤層11b側を貼着したものである、このホログラム薄葉体Dの場合は、基体シート11aを引き剥がして壁などに貼着することができる。
【0030】
次に、以上説明した本発明のホログラム薄葉体の従来にない特異な意匠効果について説明する。
(1)まず、全体的に言えることは、ホログラム模様面は樹脂から成るため、また薄葉体Bのように印刷適性付与用の透明または半透明の樹脂薄層9が形成されている場合はなお更のこと、ホログラム模様に所望の印刷模様を付与することが容易である。
【0031】
とくに、薄葉体Bの場合は、オフセット印刷,UVオフセット印刷,グラビア印刷,シルクスクリーン印刷,フレキソ印刷など全ての印刷方式で所望する印刷模様を容易に付与することができる。
このことは、ホログラム模様面がAlで形成されている従来のホログラム薄葉体に比べて優れた機能である。
【0032】
(2)本発明のホログラム薄葉体の場合、表面のホログラム模様の上に、当該ホログラム模様の微小凹凸が埋没するように透明インキで印刷模様を形成すると、当該印刷模様の個所では、それまで視認できたホログラム模様が消失し、代わって、透明感のある金属光沢を視認することができる。この現象は、透明な粘着テープを貼ってもまた各種色彩のマジックインクで描画しても同様に透明感のあるメタリックカラーが発現する。
【0033】
そして、印刷模様を形成しなかった個所では、従来通りのホログラム模様が視認される。すなわち、部分的にホログラム模様が残る。なお、ホログラム薄葉体の製造過程で金属薄層3を所望の色彩に着色したり、また透明もしくは半透明の樹脂層4、または樹脂薄層6(薄葉体Aの場合)を所望の色彩に着色することにより、着色ホログラム薄葉体にすることができる。
【0034】
このことは、従来のようにホットスタンプ方式を適用しなくても、非常に簡単に、ホログラム模様とメタリックカラー調が混在する意匠効果を発揮するという点で従来にはない効果である。
(3)また、薄葉体A,Bの場合、ホログラム模様面に、透明インキを用いて非常に細い線で所望する文字、図柄などを印刷描画すると、これら印刷を肉眼で判読することは非常に困難である。しかし、その印刷描画した個所を例えば電子複写機でコピーすると、得られたコピー用紙には、印刷描画した文字,図柄などが鮮明にコピーされてくるという効果が得られる。
【0035】
(4)更に、本発明のホログラム薄葉体Cの場合、形成する金属薄層の平面パターンや前記した金属不存在の個所のピッチなどを適切に設定すると、次のような現象が発現する。
すなわち、ホログラム模様面と目線との角度を変化させると、ある角度ではホログラム模様が消失して金属薄層の平面パターンのみを視認することができ、また別の角度ではホログラム模様が強烈に視認され、金属薄層の平面パターンは意識されなくなるという現象である。
【0036】
これは、従来のホログラム薄葉体からは得られない特異な意匠効果である。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明のホログラム薄葉体は従来から知られているホログラム薄葉体では得難い新規かつ特異な意匠効果を発揮する。これは、ホログラム模様を透明または半透明の樹脂層の表面に形成し、かつその透明または半透明の樹脂層の下に反射率の高い金属薄層を配置したことがもたらす独特の効果である。
【0038】
本発明のホログラム薄葉体は、新しい意匠効果を発揮するのみではなく、偽造防止効果を有する素材としてもその工業的価値は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホログラム薄葉体Aを示す断面図である。
【図2】本発明の別のホログラム薄葉体Aを示す断面図である。
【図3】ホログラム薄葉体Aの製造過程において、樹脂シートに金属薄層を形状した状態を示す断面図である。
【図4】積層体A1を示す断面図である。
【図5】ホログラム薄葉体Aの製造過程において、市販のホログラムシートのホログラム模様面に未硬化の透明または半透明の樹脂を塗布した状態を示す断面図である。
【図6】図4の積層体A1の金属薄層と図4の透明または半透明の樹脂を貼り合わせた状態を示す断面図である。
【図7】本発明のホログラム薄葉体Bを示す断面図である。
【図8】本発明のホログラム薄葉体Cを示す断面図である。
【図9】金属薄層の表面に接着剤の平面パターンを形成した状態を示す断面図である。
【図10】図9の接着剤の平面パターンの上に基材を接着した状態を示す断面図である。
【図11】図10の樹脂シートを剥離した状態を示す断面図である。
【図12】本発明のホログラム薄葉体Dを示す断面図である。
【符号の説明】
1 基材
2 接着剤層
3 金属薄層
4 透明または半透明の樹脂層
5 ホログラム模様
6 透明または半透明の樹脂層
7 樹脂シート
8 ホログラムシート
9 透明または半透明の樹脂薄層
10 透明または半透明の接着剤の平面パターン
11 離型シート
Claims (4)
- (1)樹脂シートに金属を蒸着して金属薄層を成膜する工程、
(2)前記金属薄層の表面に接着剤層を形成し、その上に基材を載置し熱圧着する工程、
(3)前記樹脂シートを前記金属薄層から剥離して、前記金属薄層、接着剤層および基材からなる積層体を得る工程、
(4)ホログラム模様が刻設されているホログラムシートのホログラム模様面に、透明または半透明の樹脂層に転化する未硬化で粘稠な樹脂を塗布する工程、
(5)前記樹脂が未硬化状態のときに、前記積層体の金属薄層と前記樹脂とを重ね合わせ熱圧着して、前記ホログラムシート、透明または半透明の樹脂層、金属薄層、接着剤層および基材からなる一体化物を得る工程、
(6)前記一体化物から前記ホログラムシートを剥離して、ホログラム模様が表面に形成された透明または半透明の樹脂層、金属薄層、接着剤層および基材を備えるホログラム薄葉体を得る工程
を含むことを特徴とするホログラム薄葉体の製造方法。 - 前記ホログラム薄葉体の透明または半透明の樹脂層の表面に、前記ホログラム模様を消去しない厚みで印刷適性付与用の透明または半透明の樹脂を塗布する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のホログラム薄葉体の製造方法。
- 前記金属薄層を成膜する工程において、前記金属薄層を所望の平面パターンをなして形成することを特徴とする請求項1または2に記載のホログラム薄葉体の製造方法。
- 前記基材の裏面に、粘着剤層を介して離型シートを添着する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1、2または3に記載のホログラム薄葉体の製造方法。
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