JPH07503674A - 転写方法とデバイス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 転写方法とデバイス 本発明は、光学的可変性パターンを含む転写デノくイスの作成方法に関する。

ホログラフィクラベルのような光学的可変性パターンデバイスは、特にクレジッ トカードの保証のような安全マーケットの中で確立が進んできている。ホログラ ムは、特にカラーコピー、写真カラー分離、電子走査カラー分離法に対して貴重 な複写しにくい特徴を有する。

通常のホログラム転写プロセスは箔押（ｈｏｔ　ｓｔａｍｐｉｎｇ）法であるが 、やや遅く、特殊な装置を必要とする。したがって、ホログラフィクラベルの初 期の使用は、クレジットカートのような高価なものに限定されている。当該業界 は低コストのホログラム転写法に移行しており、未開封証明ラベル（ｔａｍｐｅ ｒ　ｅｖｉｄｅｎｔ　１ａｂｅｌ）のような新しい用途へのホログラフイク安全 デバイスの使用をも可能にしている。この場合、開封時にホログラフイクアセン ブリーを剥がし取ることができ、ホログラフイク効果を比可逆的に壊す。これは 製品のラベル貼りに有用である。

ホログラムは、貴重な又は保証すべきものの保証検査に有用であり、また装飾的 価値を有する。大量生産される物品に、より広範囲に模様のある状態で転写可能 な、新規で低コストの手段が提供できることが望まれている。

通常の箔押ホログラフイク転写フィルムは、キャリヤの転写可能な層との間にワ ックス剥離層を含む。最近、ＷＯ９１１０８５２４は新しいタイプのホログラフ イク転写フィルムを開示しており、剥離性の熱可塑性プラスチック層をホログラ フィクにエンボスし、メタライズしている。このようなホログラフィク転写フィ ルムは従来技術のＵＳ−Ａ−３２３５３９５、ＵＳ−Ａ−３５８９９６２、ＥＰ −Ａ−３８８７８、ＥＰ−Ａ−３４３９２の、以前に開示された転写メタライズ フィルムの延長である。

ＷＯ−Ａ−９１／１２６９４　（＝ＡＵ５３９５８／９０）において、カーボン （例、トナー）を用いて高温グル一層の上にイメージを印刷し、次いで全体の材 料を表面に適用することによって、ラミネートの中にイメージを形成する方法が 開示されている。イメージは完成した文書の内部にあり、変形を受けつけない。

この他の転写法がＥＰ−Ａ−３９５４１１とＥＰ−Ａ−１４５４８１に開示され ている。

既存のホログラフィク転写プロセスにおいて、ホログラム転写法は一般にそっく りそのままで、即ち大きな面積又は長方形の形で転写され、その中でホログラフ ィクフィルムの邪魔がないことが望まれる。一連の曲線のような模様のある仕方 でホログラフィクフィルムを転写できることが望ましい。

微細な模様入りの転写は見栄えを増すことができ、模倣や偽造をより困難にする ことができる。また、転写したフィルムの間にある基材の部分は安全表示を呈す ことができ、模倣や偽造にとってさらに不都合になる。

接着剤を成るパターンで選択的に堆積させることによって、転写可能な選択的模 様入り転写（ホログラフィクフィルムではなレリを行うことが既に知られており 、例えばＵＳ−Ａ−４０１２５５２を参照されたい。しかしながら、たくさんの 接着剤を使用して印刷することは困難である。接着剤は粘稠になりやすく、割合 と多量に適用する必要がある。粘度と厚さの要求を受け入れることができるよう に、接着剤の付着にスクリーン印刷を使用している。他の一般的な印刷方法は容 易に適合せず、利点がない。

また、模様入りスタンプダイを使用することもできる。しかしながら、各々の場 合について特殊なダイを作成する必要があるため割合に煩雑であり、比較的小さ い面積に限られよう。レリーフ転写用パターンを有するローラーも作成すること ができようが、作成と使用がやや不便である。また、ダイとローラーが長期間の 運転の間に磨耗し、精密さを失う。

ＣＢ−Ａ−２１１９３１２は、連続的プロセスの一部として、紙幣に、模様のな い金属の薄い渦巻きの線状パターンをロール加工する方法を開示している。この 方法は、過程において、ローラーの円周よりも大きくスキップした転写を許容し ない。

基材、特に安全印刷基材への光学的可変性（ホログラムのような表面レリーフ回 折構造と多層光干渉アセンブリーを含む）の転写フィルムの模様のある適用を良 好な仕方で調節する必要が存在している。

具体的には、ホログラフィクなまとまった領域を提供できるだけでなく、ホログ ラフィク材料又は他の光学的可変性材料を微細な模様入りの状態で堆積可能とす る要求がある。

また、例えば特殊なダイを備えた箔押機を備えずに、比較的容易に安いコストで １つのパターンから別のパターンに変え得ることが望ましい。

また、いわゆる印刷機に見合う充分な高速で運転することができるパターン転写 法を提供することが望ましい。

本発明の１つの面にしたがうと、転写デバイスの作成方法は、キャリヤ上に転写 可能な層を提供し、転写可能な層に接着した連続的な接着層を提供し、接着層を 選択的に処理して通常の転写条件下では基材に接着することができない領域を提 供し、それによって、処理した接着剤層が通常の転写条件下で基材に接触したと きに、未処理の領域の接着剤のみが基材に接着し、その結果、未処理の接着剤領 域に対応する転写可能な層の領域のみが、キャリヤと基材を分けたときに基材に 転写される。

本発明の第２の面にしたがうと、転写デバイスは、キャリヤ上の転写可能な層、 転写可能な層に接着した連続的な接着剤層、通常の条件下では基材に接着できな い領域を提供するように選択的に処理された接着剤を含み、それによりキャリヤ と基材を分けた後、転写プロセスの間において、未処理の接着剤領域に対応する 転写可能な層の領域のみがその上にデバイスを施した基材に転写される。

「通常の転写条件」とは、キャリヤの接着可能な表面／転写可能な層のアセンブ リーと基材の接着可能な表面を接触させて配置したときに、基材へ転写可能な層 を接着結合して基材からキャリヤを離すと、転写可能な層の接着転写は、接着剤 が基材に結合している領域のみで生じるような条件を意味する。

従来の模様入りの接着剤を敷設する試みとは異なり、本発明では連続的接着剤層 の一部を通常の転写条件下では基材に接着しないようにし、例えば高温で活性化 できる接着剤を使用する。

結果として、模様のある例えばホログラフィク効果を基材の上に容易に得ること ができる。また、必要により所望のマスキングパターンを有する新しいホログラ フィク転写素材の接着剤を印刷することにより、パターンを容易に変えることが できる。接着剤は転写可能な層の反射コーティングの上に、又は恐らくはコーテ ィングによってそこから距離を設けて存在することができる。

本発明の方法は、接着剤印刷技術と異なり、充分に確立された接着剤コーティン グ技術の長所を利用することを可能にする。接着剤がドライで室温で非粘着性で ある場合、安全印刷法を含む印刷法を用い、石版、凸版、又は他の適切なインキ を使用して接着剤コーティングを印刷することができる。

殆どの場合、転写可能な層は光学的可変性効果を生じる構造を含むことができる 。これらはホログラフィク構造のような光回折、光干渉構造、及び液晶高分子材 料のような光学的偏光構造を含む。いずれにしても、光学的可変性効果は白色照 明下での回折、干渉、偏光として表されるものの１種であることができる。回折 は、規則的な回折格子構造から、回折格子モザイク、図形的回折効果（例えば、 ２Ｄと２Ｄ／３Ｄ効果）までの回折効果のスペクトルを物体の簡単又は複雑なホ ログラフィク再生、ホログラム、立体ホログラム、多重ホログラムに提供するこ とができるため、最も高い複雑性を提供する。このような回折構造はライン彫り 、レーザーホログラフィ、電子ビーム記録法によって形成することができる。コ ンピューターで計算した回折パターンを形成することもでき、例えばＬａｎｄ　 ｉＳとＧｙｓ　Ｋｉｎｅｇｒａｍや、オーストラリヤのリザーブ銀行の回折大変 災（ｃａｔａｓｔｒｏｐｈｅ）パターンがある（ＷＯ／９０１０１７３３）。画 素化した回折構造をＣ３ｌＲ０１，：よるＷＯ９１１０３７３７に記載の装置を 用いて形成することができる。本発明の回折効果は、回折像を有する見える表面 の表現から生じる。

白色光の偏光は、ＡＵ−４８８６５２に開示のような液晶材料、又はＤＥ−Ａ− ３９４２６６３に開示のような高分子液晶材料を使用してもたらすことができる 。このような材料はかなりの高分子であることができ、コーティング又はスクリ ーン印刷法によって適用することができる。

光学的可変性効果は白色光の中で見ることができるが、機械読み取り効果を使用 することもできる。白色光の干渉パターンは、異なる屈折率を有する多層材料の 作成によって得られ、１つの層につき光の波長の約１／４の厚さを堆積させる。

このような材料はフィルム上に直接被覆するか、又は別の基材に接着により転写 して使用することができる。また、ＥＰ−Ａ−２２７４２３に開示のように、そ の層構造のフレークを含むインキがあることも知られている。

また、ＥＰ−Ａ−０２０１３２３に開示のような特殊なタイプの回折構造も考え られ、この特許は参考にして含まれる。これらの透明なホログラムは、例えば硫 化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム（ＩＶ）の層を利用する。

転写可能な回折層がメタライゼーションを含む場合、網点又は連続であることが できる。

光学的可変性イメージの代わりに、転写可能な層は模様のない又は印刷した金属 ホイルを含むこともできが、本発明の主な用途は光学的可変性パターンの使用で ある。

インキの印刷は、接着剤組成物の印刷よりも広〈実施されている。

接着剤組成物は、表面全体を覆う途切れないコーティングとして容易に適用する ことができる。また、接着剤はかなりの厚さに適用する必要があり（印刷インキ の厚さに比較して）、このことは微細なパターンの配置を難しくする。また、接 着剤で微細なパターンを形成することは難しい。例えば、フレキソ又はグラビヤ ローラーから施すことができ、この要求は繰り返しパターンの大きさを制限し、 さらに１つのパターンから他のパターンへの変化を比較的難しくする。

典型的に、通常の接着剤の印刷において、接着剤配合物はスクリーン印刷法によ って印刷することができ、この方法は先ず接着剤を提供し次いで乾燥するため、 割合に遅い。一般に接着剤は専用の接着剤コーターの上で早く乾燥させる。

本発明は、接着剤を印刷する試みをしていない従来法に対して利点を有する。接 着剤は、転写可能な層の全体を覆うコーティング又は連続層として、転写可能な 層の裏に施す。

接着剤の連続コーティングはかなり平滑でなめらかでなければならない。光学的 可変性パターンが透明な場合、又は基材を通して見えるべき場合、接着剤は無色 又はわずかな着色であるべきである。

適用する接着剤の量は一般に約１〜２５ｇ５ｍであろう。

典型的に、接着剤は周囲温度では粘着性でないホットメルト又は他の熱活性接着 剤を含むことができる。ここで、周囲温度で粘着性の接着剤も使用可能であるが 、貯蔵と輸送においては、接着剤コーティングを、除去できる保護層で覆う必要 があろう。

ホットメルト又はヒートシール接着剤は、一般に７０〜１８０℃の高温で接着性 が生じ、冷えると硬化するタイプである。冷えたときに適切な基材に強く結合す ることができる。ホットメルト接着剤はエチレンビニルアセテートコポリマー、 アクリル、ポリウレタン、ビニルポリマー又はコポリマーであることができる。

転写は、例えばローラー圧力を用いて高温で転写フィルムアセンブリーを基材と 緊密に接触させて配置し、キャリヤと基材を分ける前にアセンブリーを冷やすこ とによって行うことができる。このように、接着剤は冷えたときに基材にしっか りと結合することができる。

ホットメルト接着剤は、多くの箔押の方法で使用することができ、揮発性の存機 溶媒中の溶液、水系エマルジョン、又は押出によって適用することができる。乾 燥して周囲温度まで冷やすと接着剤表面は粘着性ではなくなる。ここでは周囲温 度で巻き取るに適し、印刷することができる。ホットメルト接着剤コーティング はかなり厚く、粗い表面をなめらかにするに役立つ。これらは一般に基材と結合 した後に固体状態に戻る。

熱活性接着剤はポリマーと別な可塑剤を含み、例えば水系エマルジョンを被覆す る。この材料は例えば５０℃以上で乾燥することができるが、例えば１００°Ｃ 以上の活性温度まで加熱するとポリマーが非常に可塑化されて恒久的な粘着性を 示す。この粘着性は材料を室温に冷やすまで保たれる。

加熱後に硬化する部分架橋接着剤コーティングを使用することもできる。

熱応答性の非粘着性の「潜在的」な接着剤コーティングを周囲温度で印刷するこ とができ、これは巻き取って貯蔵するに適する。

感圧接着剤（ＰＳＡ）コーティングもまた使用可能である。これらは室温で粘着 性であり、シリコン処理紙のような剥離性の材料がなければ巻き取りや積み重ね をすることができない。ＰＳＡコーティングは通常は剥離紙に適用し、次いで乾 燥し、乾燥したＰＳＡコーティングを、次いで強固に結合すべき受容材料（転写 可能な層）に直接的又は間接的にラミネートする。

別な態様として、接着剤は溶媒活性であることもできる。例えば、紫外線硬化性 ラッカーのような非粘着性マスクを用いて覆った溶媒活性接着剤の部分を除き、 フレオンのような揮発性存機溶媒又はその蒸気を用いて接着剤を軟化又は粘着性 にすることができる。

好ましい方法において、接着剤層の処理は、マスキング組成物を所望のパターン で印刷することを含む。

マスクパターンはホトリソグラフィーのような通常の印刷方法で形成することが できる。これは自身で形成可能なデザインの広範囲な柔軟性を可能にし、変化を 迅速に行うことを可能にする。また、この技術は、リソグラフ又はグラビヤ印刷 法によって印刷できる非常に微細な線の模様を施すことに容易に適用できる。ま た、マスクパターンと、光学的可変性層の任意の部分との見当合わせの高度な調 節を容易に行うことができ、このため転写を行うときに、正確な光学的可変性イ メージを転写される層の中に容易に位置させることができる。

マスキング組成物は、基材への接着を防ぐべき領域の上に連続的フィルムを形成 するように配置することができる。接着コーティングが周囲温度で粘着性でなけ れば、接着性は「潜在的」である。このような潜在的な接着面は、接触する印刷 手段で印刷することができる。即ち、リソグラフインキ皮膜や凸版インキ皮膜の ようなインキ皮膜を使用することができる。そのようなりソゲラフ皮膜の厚さは ２〜３ミクロンを超えることはあまりない。或いは、静電レーザープリンターの ような、色調のあるイメージを施す静電イメージ法を使用することができる。或 いは、電子制御によって操作する熱プリンターで熱転写皮膜印刷を行うこともで きる。フレキソ印刷、グラビヤ印刷、回転スクリーン印刷のようなスクリーン印 刷を使用することができる。

マスキング組成物は、好ましくは樹脂又は合成ポリマーのような速乾性インキの ビヒクル（バインダー）を含むことができる。溶液、エマルジョンから堆積させ ることができ、又は紫外線硬化性組成物のように実質的に高い固形分のものであ ることができる。概して、マスクしていない接着剤がいわゆる溶媒による可塑化 によって早すぎて活性化されるような条件や材料のもとて接着剤を印刷しないよ うに注意する必要がある。この早期の活性化は、次に同じ印刷機の上に転写を行 うのであれば問題にならないことがある。概して、粘着性と非粘着性の接着剤の 両方を処理することができる。

マスキング材料の特定の目的についての適性は、模様入りの仕方で接着剤に平ら な皮膜を適用し、必要により乾燥し、転写条件下で基材に接触させ（高い温度と 圧力）、基材からキャリヤを離すことによって試験することができる。光学的可 変性パターンの物品のきれいな転写が生じるはずである。

使用することができるマスキング模様は、リールのエツジに平行な線を含む線模 様、格子模様、微細な線の模様、縄編み模様、及び幾何的模様、ドツト、形状、 及び標章、英数字、バーコード線、等を含む。これらは普通に印刷する（ポジ印 刷のように）か、反対に（即ち、ネガ印刷）ことができる。

ホログラフィクのドツトは、最大径が４００ミクロン未満であれば肉眼によって 判別できないであろう。連続的なホログラフイク皮膜の隣の島との間の距離は、 ２００ミクロン未満はありそうもなく、ホログラフィク皮膜の任意の連続的箇所 の最小幅は２００ミクロンであろう。

この微細な分割では、イメージの中の光学的可変性パターンを見ることが難しく 、実際には、転写皮膜の中の特徴の見ることができる外観や機械読み取りが重要 な場合、やや大きい部分を使用することがある。

微細なパターンとは異なり、約１　ｃｍＸｌ　ｃｍのブロックのような大きい形 状を転写することもできる。大きいブロックも簡便に適用することができ、本発 明の方法の多能を示す。

いわゆる標章の任意の全体形状を同時に又は連続して多数の転写部分に分割する ことができる。

適切な転写媒体は１つの登録したイメージを有することができる。

これらのイメージは個々に認識することができ、規則的な間隔でリールの長さ全 体に反復する。次いでイメージを、基材上のデータを用いて位置合わせ印に適用 する。

従来技術の仕方において、接着剤は、基材の上に選択的に付着する必要があるか （多分、得られる生成物の１つが複雑に印刷した安全文書に作用するため）、又 は接着剤を転写ホイルの裏に模様入りの状態で選択的に付着させる必要があった 。

典型的に、プレス又はローラーによって転写プロセスの間に加圧接触を行うこと ができ、プレスとローラーいずれも模様入りの表面を有することができ、転写パ ターンにさらに複雑さを付加することができる。

転写デバイスの作成過程は全ての同じ位置で、又は別の位置で行うことができる 。後者の場合、例えば、連続的接着剤層もまた支持するキャリヤの上に転写可能 な層を含むウェブを成る箇所に配置することができ、一方で、例えば印刷による 選択的な処理を離れた第２の箇所で行うことができる。或いは、転写デバイスを 第１の箇所で提供し、次いで離れた第２の箇所に送り、そこで転写プロセスを行 うこともできる。

本発明の方法によれば、レジスターにマスク又はパターンを印刷することによっ て、高い分解能を有する位置合わせを達成することができる。これは簡単な方法 である。転写過程において、転写を行う前に位置合わせをチェックするために、 接着剤を必ずしもせずにドライ状態で２つの材料を合わせることができる。

発生することがある位置合わせの若干の変化のため、実際のホログラフィクイメ ージの周囲を提供するマスクパターンで１つのホログラフィクイメージを囲むこ とが望ましい。その後、位置合わせのわずかの移動があっても、ホログラフィク イメージの部分は縁だけがなくなる。

１つの登録したイメージと別に、繰り返しのロゴタイプの名前を使用するような 多数の繰り返しイメージを可能にするようにマスキング組成物を適用することも 可能である。（これは回転プレートの適用によって行う繰り返しとは異なる。） 当然ながら、１つの登録イメージを、転写表面の一般的な背景の中に入れること ができる。

このように、本発明は、基材上に点を有する転写パターンの位置合わせ、接着剤 パターンを有する光学的可変性材料の上に施したイメージの位置合わせ、及び最 終的に基材上にパターンとデータマークを有する光学的可変性材料の上のイメー ジの位置合わせを可能にする。

前記の説明において、マスキング組成物は、転写するホログラフィクパターンの ネガを形成するように適用することを理解すべきである。

次いで転写するパターンの全体又は一部をインキパターン又は皮膜形成ラッカー 組成物で印刷することができ、例えば回折の輪郭を描いたアルミニウムを紫外線 硬化性保護ラッカーで被覆する。

本発明の主な用途は製造装置上のウェブの全体を被覆することであるが、ウェブ の一部のみの上に転写するホログラム又は他のパターンが存在することも考えら れる。この領域の上のみに接着剤が必要であり、接着剤をウェブ全体に被覆しな いのであればブロック形状又は帯のように適用することができる。次いでマスク を接着剤の上に適用することができる。次いで、転写プロセスを行うためにこの 領域のみが基材と接触する必要がある。

本発明は箔押テープ又はリールを使用することができる（即ち、ワックス剥離層 を含む）。また、本発明は、剥離性ラッカーを含むホログラフィク転写ホイルを 使用することもできる。ホログラフイクの場合は全て、メタライズ層を提供する ことができる。

また、本発明はラッカーを含まない転写ホイル構造で実施することができ、ポリ プロピレン又は類似のフィルムのようなキャリヤを光学的可変性回折パターンで エンボスし、所望によりフィルムの表面の剥離性を調節するために電気コロナ放 電で処理し、エンボスした表面にアルミニウムのような薄い金属コーティングを 施し、金属フィルム上に熱軟化性接着剤を提供する。このホイル構造を基材と接 触させ、接着剤を活性化したとき、キャリヤを除去すると、基材上にホログラフ ィクなプロフィルを有する金属フィルムと接着剤が残る。アルミニウムや他の金 属フィルムの代わりに、硫化亜鉛のような誘電又は反射物質の薄いフィルムを使 用することもできる。例えば、硫化亜鉛のような高屈折率の物質を波長の１／４ の厚さで使用することができ、透明な接着剤と組み合わせると、透明な効果が現 れることが可能である。

転写操作の後、光学的可変性パターン媒体を見ることができる。

所望により、転写プロセスの後、光学的可変性パターンの文書の上を、紫外線効 果性ラッカーのような透明なコーティングで重ねて印刷又はコーティングするこ とができる。これは、例えば耐久性を調節するための付加的な保護を与える特に 簡単な仕方を提供する。

別な態様においてはメタライズ層を提供し、模様入りアルミニウム等を印刷する ことによって模様を入れることができる。

本発明の実施の好ましい態様を操作するにおいて、ホログラフイク転写ホイルの リールを用いて方法を実施する。リールは１０メートルより長いものが入手され るが、製造目的には少なくとも１００メートルの長さのものが一般には好ましい 。

ホットメルト接着剤を溶媒コーティングで適用し、次いで乾燥する。同じ機械の 上又は印刷機に供給されたウェブの上にマスキング組成物を適用し、乾燥する。

その後、基材をウェブ又はＡ４サイズのシートから上に適用し、転写条件下で転 写ホイルに接触させる。

次に転写デバイス、その製造方法、用途のいくつかの例を添付の図面を参照しな がら説明する。

ここで、図１は基材に適用する転写デバイスの最初の例を示す横断面の略図であ る（等拡大比ではない）。

図２は転写デバイスの第２の例を示す横断面の略図である（等拡大比ではない） 。

図１に示す転写デバイスは、約２５μｍの厚さとｌ　ＯＯ０ｍ以上、好ましくは ５００ｍ以上の長さを有するポリエステル（例、ポリエチレンテレフタレート） を含むキャリヤフィルムで形成されたラミネートを含む。幅は典型的に１０ｃｍ 〜２ｍの範囲で選択される。

ワックス剥離層２、例えばカルナバワックス、微結晶ワックスをキャリヤｌの上 に施す。或いは、剥離性でエンボスできるポリビニルブチラール層を使用するこ とができる。

エンボスできるラッカ一層３をワックス剥離層２の上に被覆し、ラッカーは熱可 塑性プラスチック、部分熱硬化性のポリマーやコポリマー、例えばアクリル、ビ ニル、ポリウレタン、ポリエステル、ニトロセルロースを含む。層は、例えば１ ２０〜１６０°Ｃの高温とローラー圧力の条件下でホログラフィクなプロフィル のニッケルシム（図示せず）によってその表面４の上をホログラフィクにエンボ スする。

ホログラフィクにエンボスした表面は、別々の前景イメージ又は背景イメージの いずれかと共に印刷することができる。この印刷は図１には示していない。次い で表面を、蒸着法によって例えばアルミニウム（不透明）又は硫化亜鉛（透明） の薄いメタリック層で反射コーティングし、反射層５を施す。

所望により、この反射層に例えば安全表示及び／又はラッカーコーティングを印 刷することができる。ここで、この例の場合、メタリック層を接着剤で被覆し、 接着剤は例えばビニルポリマーやコポリマーのような熱活性接着剤又はホットメ ルト接着剤であり、反射領域の全体をコーティングして接着剤層６を形成する。

最後に接着剤層６に、図に７と示すマスキング、組成物を印刷する。

マスキング組成物は典型的に２〜８μｍの厚さを有し、例えばＵＶ硬化性ラッカ ーを用いるオフセットリソグラフィーや、アルキド又はＵＶ硬化性アクリルイン キを用いる凸版によって印刷する。スクリーン印刷を用いて粗い分解を得ること もできる。グラビアやフレクツ印刷を使用することもできる。薄い層は良好な分 解の転写パターンを可能にする。

転写はマスクした接着剤表面６を、１２０〜１８０°Ｃの基材８に接触させて回 転させることによって開始することができ、圧力は基材の性質により定めた最小 圧力から中間的圧力にする。次いで複合体を空気冷却し、８と示した基材からキ ャリヤフィルムをはぎ取る。

この結果、微細に転写されたホログラフイクパターン９が生成し、容易な位置合 わせにより、箔押法では容易に達成できない作成速度と一致性を有して安全印刷 特徴（ｆｅａｔｕｒｅ）に付加して配置することができる。

図２は転写デバイスの第２の例を示し、ホログラフイクにエンボスしたＰＶＣ又 はポリプロピレンキャリヤフィルム１０を含み、所望によりホログラフィクにエ ンボスした表面の結合性を向上するためにコロナ処理をする。所望によりこの表 面は１１の剥離性印刷を行い、例えばアルミニウムや硫化亜鉛の反射金属又は耐 熱層１２で被覆する。ラッカ一層１３を施し、次いで接着剤層１４を施し、前記 のようにマスキング組成物１５を印刷する。

転写の後、露出した金属表面１２が、エンボスしたＰｖＣ又はポリプロピレンキ ャリヤｌＯから剥離することができる。次いでこれを、ラッカーを含む蛍光染料 を含む塗料を塗ることができ、又は付加的保護を提供するために印刷することが できる。或いは、例えば文書の上にそのまま残すことができ、小切手のように厳 しい処理に供さない。

上記の転写できる光学的可変性パターンは、ラックペーパーを含む紙、樹脂コー ト紙のような表面仕上紙、ラッカーコート紙、合成紙（不織紙を含む）、プラス チックフィルム、紙プラスチツクラミネート、メタライズプラスチック、金属ホ イル、金属ホイルクラッド紙、アルミニウムシートのような金属シート、ガラス 、セラミック等のような任意の適切な平面状の基材表面に適用できる。特に、信 頼性のあるデバイスのホログラフィクイメージは安全文書、例えば小切手、旅行 者小切手、プラスチックカード、パスポートカバー、証書、株券、免許証、入場 券、チケット、商品引換券、許可証、法律文書のような貴重文書、等に適用する ことができる。

熱ローリング法により作成の間にウェブに転写を付加することにより、小さい面 積を転写することができる。転写はホットプレス、例えば熱いアイロン又は熱い ローラーを用いて行うことができ、高品質のためにはなめらかな表面が好ましい 。或いは、マスクした自己接着性転写フィルムを使用することもできる。このよ うな材料はサインを有する元の文書を含む文書にシールやマークの変化を与える ために使用できる。

本発明の長所は、接着性マスクを含まない、調製すべきホログラフィク材料の貯 蔵を可能にすることである。ここで、マスクパターンの印刷は要求時に行うこと ができる。

小切手や切符等の連続生産に使用する大きなリールとは異なり、リールから取り 出した狭いテープの様式を用い、例えば文書の大きさに切るかさらに小さく作成 し、文書の小さな領域を証明することもあり得る。これは例えば原本の成る領域 を被覆し、パスポートの上のラミネート皮膜を提供するように多分透けて見える 変化を提供する。或いは、シート状の材料を用意し、文書の全体を被覆すること もできる。

１つの態様として、キャリヤ上に支持した接着剤コーティングのホログラフィク 転写フィルムのウェブに、リソグラフ印刷機でマスキング組成物を印刷すること ができ、例えば紫外線又は高温空気に曝して組成物が乾いたとき、マスクした接 着剤表面を直ちに高温ロールで、その前に印刷した基材と接触させることができ 、２つの材料の間の転写接触を達成し、次いでキャリヤを直ちにはぎ取り、ホロ グラフィクパターンを基材上に残すことができる。

印刷機の位置合わせ調節手段を使用し、ドナーとアクセプターの間の位置合わせ を達成することができる。

通常の条件下で処理領域を非転写性にするための接着剤の処理は、インキやラッ カー等の接触又は非接触印刷のような種々の方法で行うことができるが、シリコ ーンポリマーのような剥離性の組成物の印刷によっても達成することができる。

また、微粉末や穴開できるフィルムのラミネートの適用のような例外的条件下で 不活性化するその他の方法を使用することもできる。

補正書の翻訳文提出書 （特許法第１８４条の８） 平成６年　羅月ｔブ日

Claims (35)

【特許請求の範囲】
1. １．転写デバイスの作成方法であって、キャリヤ上に転写可能な層を提供し、転 写可能な層に結合した連続的接着剤層を提供し、接着剤層を選択的に処理して通 常の転写条件下では基材に結合できない領域を提供し、それによって、処理した 接着剤層が通常の転写条件下で基材と接触したときに、接着剤の未処理の表面の みが基材に接着し、その結果キャリヤと基材を離したときに、未処理の接着剤領 域に対応する転写可能な層の領域のみが基材に転写されることを含んでなる方法 。
2. ２．転写可能な層が光学的可変性効果を有する請求の範囲第１項に記載の方法。
3. ３．光学的可変性構造が光散乱構造を含む請求の範囲第２項に記載の方法。
4. ４．転写可能な層がホログラムを表すためにエンボスされ、メタライズされた請 求の範囲第２項又は３項に記載の方法。
5. ５．転写可能な層がホログラムを表すためにエンボスされ、硫化亜鉛のような耐 熱層を施された請求の範囲第２項又は３項に記載の方法。
6. ６．転写可能な層が、光干渉する多層構造を含む請求の範囲第２項又は３項に記 載の方法。
7. ７．接着剤コーティングを、マスキング組成物を印刷することによって選択的に 処理する請求の範囲第１〜６項のいずれか１項に記載の方法。
8. ８．印刷過程がリソグラフ、フレキソグラフ、グラビヤ、凸版、スクリーン、静 電、又はフィルム転写印刷を含む請求の範囲第７項に記載の方法。
9. ９．マスキング組成物が、樹脂又は合成ポリマーのような速乾インキビヒクルを 含む請求の範囲第７項又は８項に記載の方法。
10. １０．転写後に線パターン、縄編みパターン、及び幾何的なパターン、点、形状 、及び標章、英数字、等の１種以上を含むパターンを画定するように接着剤を選 択的に処理する請求の範囲第１〜９項のいずれか１項に記載の方法。
11. １１．接着剤がホットメルト又は熱活性できる接着剤である請求の範囲第１〜１ ０項のいずれか１項に記載の方法。
12. １２．転写可能な層の反射コーティングの上に接着剤を直接被覆する請求の範囲 第１〜１１項のいずれか１項に記載の方法。
13. １３．転写可能な層が可視イメージを有し、接着剤層の選択的に処理した領域が 、転写可能な層のイメージと共に位置合わせされるイメージを形成するマスクを 含む請求の範囲第１〜１２項のいずれか１項に記載の方法。
14. １４．キャリヤ上の転写可能な層、及び転写可能な層に結合した連続的な接着剤 層を含む転写デバイスであって、接着剤は選択的に処理されて通常の転写条件下 では基材に結合できない領域を提供し、それによって、未処理の接着剤領域に対 応する転写可能な層の領域のみが基材に転写され、転写プロセスの間にキャリヤ と基材を離したときに転写デバイスが基材上に施される転写デバイス。
15. １５．転写可能な層が光学的可変性構造を含む請求の範囲第１４項に記載のデバ イス。
16. １６．光学的可変性パターンがホログラムを含む請求の範囲第１５項に記載のデ バイス。
17. １７．転写可能な層がホログラムを表すためにエンボスされ、メタライズされた 請求の範囲第１５項又は１６項に記載のデバイス。
18. １８．転写可能な層がホログラムを示すためにエンボスされ、硫化亜鉛のような 耐熱層を施された請求の範囲第１５項又は１６項に記載のデバイス。
19. １９．転写可能な層が光干渉する多層構造を含む請求の範囲第１５項又は１６項 に記載のデバイス。
20. ２０．接着剤コーティングを、マスキング組成物を印刷することによって選択的 に処理する請求の範囲第１４〜１９項のいずれか１項に記載のデバイス。
21. ２１．印刷過程がリングラフ、フレキソグラフ、グラビヤ、凸版、スクリーン、 静電、又はフィルム転写印刷を含む請求の範囲第２０項に記載のデバイス。
22. ２２．マスキング組成物が、樹脂又は合成ポリマーのような速乾インキビヒクル を含む請求の範囲第２０項又は２１項に記載のデバイス。
23. ２３．線パターン、縄編みパターン、及び幾何的なパターン、点、形状、及び標 章、英数字、等の１種以上を含むパターンを画定するように接着剤を選択的に処 理する請求の範囲第１４〜２２項のいずれか１項に記載のデバイス。
24. ２４．接着剤がホットメルト又は熱活性できる接着剤である請求の範囲第１４〜 ２３項のいずれか１項に記載のデバイス。
25. ２５．転写可能な層の反射コーティングの上に接着剤を直接被覆する請求の範囲 第１４〜２４項のいずれか１項に記載のデバイス。
26. ２６．転写可能な層が可視イメージを画定し、接着剤層の選択的に処理した領域 が、転写可能な層のイメージと共に位置合わせされるイメージを形成するマスク を含む請求の範囲第１４〜２５項のいずれか１項に記載のデバイス。
27. ２７．貯蔵の長さの形態の請求の範囲第１４〜２６項のいずれか１項に記載のデ バイス。
28. ２８．請求の範囲第１〜１３項のいずれか１項の方法にしたがって作成した転写 デバイス又は請求の範囲第１４〜２７項のいずれか１項のデバイスを通常の転写 条件下で基材に施し、接着剤層を基材に接触させ、接着剤の未処理領域を基材に 接着させ、基材からキャリヤを偉し、それによって未処理の接着剤領域に対応す る転写可能な層の領域のみが基材に転写される転写方法。
29. ２９．接着剤の処理領域がイメージを画定し、処理した接着剤のイメージと基材 上のイメージを位置合わせするようにデバイスを基材上に施す請求の範囲第２８ 項に記載の方法。
30. ３０．ラッグペーパーを含む紙、樹脂コート紙のような表面仕上紙、ラッカーコ ート紙、合成紙（不織紙を含む）、プラスチックフィルム、紙プラスチックラミ ネート、メタライズプラスチック、金属ホイル、金属ホイルクラッド紙、アルミ ニウムシートのような金属シート、ガラス、セラミック等から基材を選択する請 求の範囲第２８又は２９項に記載の方法。
31. ３１．基材が安全文書を含む請求の範囲第２８〜３０項のいずれか１項に記載の 方法。
32. ３２．接着剤処理と転写過程を１回の通過で行う、請求の範囲第１〜１３項のい ずれか１項に記載の方法を基にした請求の範囲第２８〜３１項のいずれか１項に 記載の方法。
33. ３３．印刷インキ又は皮膜形成ラッカー組成物のような印刷用組成物を、転写領 域の全体又は一部に重ねて印刷する請求の範囲第２８〜３２項のいずれか１項に 記載の方法。
34. ３４．請求の範囲第２８〜３２項のいずれか１項に記載の方法を実施した基材。
35. ３５．基材が安全印刷を支持する請求の範囲第３４項に記載の基材。