JP2000238186A - 化粧材の製造方法 - Google Patents

化粧材の製造方法

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JP2000238186A
JP2000238186A JP4406399A JP4406399A JP2000238186A JP 2000238186 A JP2000238186 A JP 2000238186A JP 4406399 A JP4406399 A JP 4406399A JP 4406399 A JP4406399 A JP 4406399A JP 2000238186 A JP2000238186 A JP 2000238186A
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sheet
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veneer sheet
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博之 石川
Ryuzo Kato
隆三 加藤
Naohiko Maeda
直彦 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材形状が曲面形状や凹部があっても生産性
がよく、塗装感のある外観の美しい化粧材を得ることが
できる化粧材の製造方法を提供する。 【解決手段】 突板1の裏面に不織布等の繊維質シート
2を接着剤3を介して裏打ちした突板シート4の表面に
着色を行った後、突板シート4を基材5にラミネートし
て化粧材本体6を形成し、次に、化粧材本体6の表面の
突板シート3の表面に合成樹脂フィルム7をラミネート
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に突板をラミ
ネートした化粧材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建材等の化粧材は、突板の裏面に
不織布等の繊維質シートを接着剤を介して裏打ちした突
板シートを中密度繊維板(MDF)等の基材の表面にラ
ミネートし、その後、着色してワイピングした突板シー
トの表面にサンディングシーラを塗布し、その後に研磨
し、その後に補色材を塗布し、次に、クリアを塗布する
という順序で塗装を行って化粧材を製造していた。
【0003】ところが、上記の従来例にあっては、基材
形状が曲面形状や凹部がある場合、塗装工程において研
磨がし難しく、生産性が悪く、また、塗装仕上がり状態
が良くないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、基材形状が曲面形状や凹部が
あっても生産性がよく、塗装感のある外観の美しい化粧
材を得ることができる化粧材の製造方法を提供すること
を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る化粧材の製造方法は、突板1の裏面に不
織布等の繊維質シート2を接着剤3を介して裏打ちした
突板シート4の表面に着色を行った後、突板シート4を
基材5にラミネートして化粧材本体6を形成し、次に、
化粧材本体6の表面の突板シート3の表面に合成樹脂フ
ィルム7をラミネートすることを特徴とするものであ
る。このような方法を採用することで、従来のように突
板シート4を基材5にラミネートした後に突板シート4
の表面に塗装工程を施すものに比べて研磨工程が必要で
なく、基材5形状が曲面形状や凹部であっても、基材5
の曲面形状や凹部に沿って合成樹脂フィルム7をラミネ
ートすることができるものである。
【0006】ここで、合成樹脂フィルム7が着色、艶調
整してあったり、合成樹脂フィルム7の厚さが25〜1
50μであったり、合成樹脂フィルム7がポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル、アクリ
ル系樹脂のいずれかであることが好ましく、また、合成
樹脂フィルム7を突板シート4に接着する接着剤がホッ
トメルト系接着剤又は溶剤系接着剤であることが好まし
い。
【0007】また、合成樹脂フィルム7のラミネート時
に離型シートを介してラミネートすることが好ましく。
このよう離型シートを介してラミネートした場合には、
ラミネートロールから溶剤等が付着しても、離型シート
に付着するのみで合成樹脂フィルム7には付着せず、合
成樹脂フィルム7に艶消し剤を塗布する場合における艶
消し剤の密着性を低下させないものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0009】本発明に使用する突板シート4は図2に示
すような断面形状をしており、突板1の裏面に不織布等
の繊維質シート2を接着剤3を介して裏打ちすることで
突板シート4が構成してある。この突板シート4の表面
には着色をし、更にワイピングが施してある。
【0010】上記突板シート4はMDF等の基材5の上
面に真空成形、ソフトロール等のラミネート手段により
ラミネートされるものであり、基材5は曲面形状や凹部
を備えている。図1には基材5の一例が示してあり、板
状の基材5の表面の外周部に凹部8が形成してある。そ
して、基材5の表面に突板シート4を真空成形、ソフト
ロール等によりラミネートするのであるが、突板シート
4は突板1の裏面に不織布等の繊維質シート2を接着剤
3を介して裏打ちしてあることで、突板1が割れること
なく曲面形状や凹部に沿わせることができるようになっ
ている。このようにして突板シート4を曲面形状や凹部
を備えた基材5の表面にラミネートすることで化粧材本
体6を形成するのである。図3には真空成型の場合を示
し、15はシリコンゴムシートであって、真空成型時に
このシリコンゴムシート15が突板シート4を基材5に
密着させる。
【0011】上記のようにして突板シート4を曲面形状
や凹部を備えた基材5の表面にラミネートして得た化粧
材本体6には表面の突板シート4に合成樹脂フィルム7
をラミネートすることで化粧材を得るものである。
【0012】ここでラミネートする合成樹脂フィルム7
はポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、塩化
ビニル、アクリル系樹脂製で厚さが25〜150μのも
のが使用され、図4に示すように、下面にあらかじめ印
刷などにより着色してあって着色層7aが形成してあ
り、また、着色層7aの裏面側にホットメルト接着剤7
bが設けてある。そして、図5に示すように化粧材本体
6を搬送コンベア9で金属ロール11とラミネートロー
ル12をであるソフトゴムロールとで構成されるラミネ
ート装置10に供給し、更に図4に示す断面構成の合成
樹脂フィルム7を供給してソフトゴムロールにより表面
に曲面形状や凹部を有する化粧材本体6の表面の突板シ
ート4にラミネートするのである。なお、上記実施形態
では合成樹脂フィルム7を突板シート4にホットメルト
接着剤7bで接着しているが、溶剤系の接着剤で接着す
るようにしてもよい。
【0013】上記のようにして化粧材本体6には表面の
突板シート4に合成樹脂フィルム7をラミネートした後
に、必要に応じて合成樹脂フィルム7の表面に艶消し剤
を塗布して艶調整をおこなってもよい。このように艶調
整を行う場合、艶消し剤を塗布する前のラミネート工程
でラミネートロール12から溶剤等が合成樹脂シート7
に付着すると、艶消し剤と突板シート4との密着性が問
題となるので、上記合成樹脂フィルム7を化粧材本体6
の突板シート4表面にラミネートする際に、別の離型フ
ィルムを合成樹脂フィルム7の上面側に重ねてラミネー
トすることで、ラミネートロール12からの溶剤が離型
フィルムに付着して合成樹脂フィルム7には付着せず、
したがって、ラミネート後に離型フィルムを取り外し、
その後に合成樹脂フィルム7に後工程で艶消し剤を塗布
する際艶消し剤の密着性が低下しないようにできるもの
である。
【0014】次に、本発明を実施例により詳述する。
【0015】
【実施例】(実施例1)0.15mmの突板1の裏面に
接着剤により0,11mm厚のポリエステル系不織布
(東洋紡績(株)製エクーレ6151A)を接着して突
板シートを形成した。接着条件は、接着剤として変性ビ
ニル系の接着剤を用い、塗布量が10g/尺2、圧締温
度が100℃、圧締圧力が7kg/cm2、圧締時間が
1minである。この突板シートを図1に示すように表
面外周部に凹部を有する9mm厚のMDF(中密度繊維
板)よりなる基材に真空成型によりラミネートして化粧
材本体を得た。このようにして得た化粧材本体の表面の
突板シートの表面に、厚さ100μのポリプロピレンフ
ィルムの裏面に印刷により着色層を形成すると共に着色
層の裏面にホットメルト接着剤を塗布して図4のような
構成としたものをソフトゴムロールによりラミネートし
て化粧材を得た。ラミネート条件は、シリコン性で硬度
が20°のゴムロール(ソフトゴムロール)を2個用
い、ゴムロールの表面温度130℃でラミネートし、こ
の場合の材料の送り速度が3m/minであった。
【0016】(実施例2)実施例1において、ポリプロ
ピレンフィルムを化粧材本体の表面の突板シートの表面
にラミネートするに当たって、真空成型によりラミネー
トする以外は実施例1と同様にして化粧材を得た。
【0017】(実施例3)実施例1において、突板シー
トをMDFの基材にラミネートする際に、ソフトゴムロ
ールで行った以外は、実施例1と同様にして化粧材を得
た。
【0018】(実施例4)実施例1において、ポリプロ
ピレンフィルムをラミネートした後、艶消し剤をスプレ
ー塗布して化粧材を得た。
【0019】(実施例5)実施例1において、ポリプロ
ピレンフィルムをラミネートする際、ソフトゴムロール
とポリプロピレンフィルムとの間に離型フィルムとして
接着剤も着色層を塗布していない別のポリプロピレンフ
ィルムを介してラミネートをおこない、ラミネート後に
離型フィルムを取り除いて、艶消し剤をスプレー塗布し
て化粧材を得た。
【0020】(比較例1)実施例1と同様にして突板シ
ートを真空成型により基材の表面にラミネートし、その
後、表面の突板シートの表面に通常の着色処理をして化
粧材を得た。着色処理は、着色→ワイピング→サンディ
ングシーラの塗布→補色材→クリアの塗布という工程で
行った。
【0021】上記実施例1乃至実施例5と、比較例1と
で得た各化粧材の評価結果を下記の表1に示す。
【0022】下記の表1からわかるように実施例1乃至
実施例5の化粧材はいずれも外観が良好で、且つ生産性
に優れている。比較例1は外観が良好であるが、生産性
に劣る。また、艶消し剤を塗布するものにおいては、ポ
リプロピレンフィルムをラミネートする際、ソフトゴム
ロールとポリプロピレンフィルムとの間に離型フィルム
を介在させる実施例5のものが艶消し剤の密着性が優れ
ていることがわかる。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】上記のように本発明にあっては、突板の
裏面に不織布等の繊維質シートを接着剤を介して裏打ち
した突板シートの表面に着色を行った後、突板シートを
基材にラミネートして化粧材本体を形成し、次に、化粧
材本体の表面の突板シートの表面に合成樹脂フィルムを
ラミネートするので、従来のように突板シートを基材に
ラミネートした後に突板シートの表面に塗装工程を施す
ものに比べて研磨工程が必要でなく、基材形状が曲面形
状や凹部であっても、基材の曲面形状や凹部に沿って突
板シートの表面に合成樹脂フィルム7をラミネートする
ことができ、この結果、従来のような研磨が必要でなく
て簡単な方法で綺麗な表面に仕上がることができ、生産
性も向上することができるものである。
【0025】また、合成樹脂フィルムが着色、艶調整す
ることで、塗装感のある美しい外観の化粧材を提供する
ことができるものである。
【0026】また、合成樹脂フィルムの厚さが25〜1
50μであることで、基材形状が曲面形状や凹部であっ
ても、基材の曲面形状や凹部に沿って突板シートの表面
に合成樹脂フィルムをラミネートすることができるもの
である。
【0027】また、合成樹脂フィルムがポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル、アクリ
ル系樹脂のいずれかであることで、基材形状が曲面形状
や凹部であっても、基材の曲面形状や凹部に沿って突板
シートの表面に合成樹脂フィルムをラミネートすること
ができるものである。
【0028】また、合成樹脂フィルムのラミネート時に
離型シートを介してラミネートすることで、ラミネート
ロールから溶剤等が付着しても、離型シートに付着する
のみで合成樹脂フィルムには付着せず、合成樹脂フィル
ムに艶消し剤を塗布する場合における艶消し剤の密着性
を低下させず、美しい外観の化粧材を提供することがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる基材を示し、(a)は平面図で
あり、(b)は側面図であり、(c)は正面図である。
【図2】同上に用いる突板シートを示す断面図である。
【図3】同上の突板シートを基材にラミネートする説明
図である。
【図4】同上に用いる合成樹脂フィルムの断面図であ
る。
【図5】同上の合成樹脂フィルムを化粧材本体の表面の
突板シート上面にラミネートする説明図である。
【符号の説明】
1 突板 2 繊維質シート 3 接着剤 4 突板シート 5 基材 6 化粧材本体 7 合成樹脂フィルム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月6日(2000.3.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 化粧材の製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に突板をラミ
ネートした化粧材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建材等の化粧材は、突板の裏面に
不織布等の繊維質シートを接着剤を介して裏打ちした突
板シートを中密度繊維板(MDF)等の基材の表面にラ
ミネートし、その後、着色してワイピングした突板シー
トの表面にサンディングシーラを塗布し、その後に研磨
し、その後に補色材を塗布し、次に、クリアを塗布する
という順序で塗装を行って化粧材を製造していた。
【0003】ところが、上記の従来例にあっては、基材
形状が曲面形状や凹部がある場合、塗装工程において研
磨がし難しく、生産性が悪く、また、塗装仕上がり状態
が良くないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、基材形状が曲面形状や凹部が
あっても生産性がよく、塗装感のある外観の美しい化粧
材を得ることができる化粧材の製造方法を提供すること
を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る化粧材の製造方法は、突板1の裏面に不
織布等の繊維質シート2を接着剤3を介して裏打ちした
突板シート4の表面に着色を行った後、突板シート4を
基材5にラミネートして化粧材本体6を形成し、次に、
化粧材本体6の表面の突板シート3の表面に合成樹脂フ
ィルム7を上面側に離型フィルムを重ねてラミネートロ
ールによりラミネートし、ラミネート後に離型フィルム
を取り外し、その後合成樹脂フィルムに後工程で艶消し
剤を塗布することを特徴とするものである。このような
方法を採用することで、従来のように突板シート4を基
材5にラミネートした後に突板シート4の表面に塗装工
程を施すものに比べて研磨工程が必要でなく、基材5形
状が曲面形状や凹部であっても、基材5の曲面形状や凹
部に沿って合成樹脂フィルム7をラミネートすることが
できるものである。また、化粧材本体6の表面の突板シ
ート3の表面に合成樹脂フィルム7を上面側に離型フィ
ルムを重ねてラミネートロールによりラミネートし、ラ
ミネート後に離型フィルムを取り外し、その後合成樹脂
フィルムに後工程で艶消し剤を塗布するので、ラミネー
トロールから溶剤等が付着しても、離型シートに付着す
るのみで合成樹脂フィルム7には付着せず、合成樹脂フ
ィルム7に後工程で艶消し剤を塗布する場合における艶
消し剤の密着性を低下させないものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0007】本発明に使用する突板シート4は図2に示
すような断面形状をしており、突板1の裏面に不織布等
の繊維質シート2を接着剤3を介して裏打ちすることで
突板シート4が構成してある。この突板シート4の表面
には着色をし、更にワイピングが施してある。
【0008】上記突板シート4はMDF等の基材5の上
面に真空成形、ソフトロール等のラミネート手段により
ラミネートされるものであり、基材5は曲面形状や凹部
を備えている。図1には基材5の一例が示してあり、板
状の基材5の表面の外周部に凹部8が形成してある。そ
して、基材5の表面に突板シート4を真空成形、ソフト
ロール等によりラミネートするのであるが、突板シート
4は突板1の裏面に不織布等の繊維質シート2を接着剤
3を介して裏打ちしてあることで、突板1が割れること
なく曲面形状や凹部に沿わせることができるようになっ
ている。このようにして突板シート4を曲面形状や凹部
を備えた基材5の表面にラミネートすることで化粧材本
体6を形成するのである。図3には真空成型の場合を示
し、15はシリコンゴムシートであって、真空成型時に
このシリコンゴムシート15が突板シート4を基材5に
密着させる。
【0009】上記のようにして突板シート4を曲面形状
や凹部を備えた基材5の表面にラミネートして得た化粧
材本体6には表面の突板シート4に合成樹脂フィルム7
をラミネートすることで化粧材を得るものである。
【0010】ここでラミネートする合成樹脂フィルム7
はポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、塩化
ビニル、アクリル系樹脂製で厚さが25〜150μのも
のが使用され、図4に示すように、下面にあらかじめ印
刷などにより着色してあって着色層7aが形成してあ
り、また、着色層7aの裏面側にホットメルト接着剤7
bが設けてある。そして、図5に示すように化粧材本体
6を搬送コンベア9で金属ロール11とラミネートロー
ル12をであるソフトゴムロールとで構成されるラミネ
ート装置10に供給し、更に図4に示す断面構成の合成
樹脂フィルム7を供給してソフトゴムロールにより表面
に曲面形状や凹部を有する化粧材本体6の表面の突板シ
ート4にラミネートするのである。なお、上記実施形態
では合成樹脂フィルム7を突板シート4にホットメルト
接着剤7bで接着しているが、溶剤系の接着剤で接着す
るようにしてもよい。
【0011】上記のようにして化粧材本体6には表面の
突板シート4に合成樹脂フィルム7をラミネートした
に、合成樹脂フィルム7の表面に艶消し剤を塗布して艶
調整をおこなうものである。このように艶調整を行う場
合、艶消し剤を塗布する前のラミネート工程でラミネー
トロール12から溶剤等が合成樹脂フィルム7に付着す
ると、艶消し剤と突板シート4との密着性が問題となる
ので、本発明においては、上記合成樹脂フィルム7を化
粧材本体6の突板シート4表面にラミネートする際に、
別の離型フィルムを合成樹脂フィルム7の上面側に重ね
てラミネートすることで、ラミネートロール12からの
溶剤が離型フィルムに付着して合成樹脂フィルム7には
付着せず、したがって、ラミネート後に離型フィルムを
取り外し、その後に合成樹脂フィルム7に後工程で艶消
し剤を塗布する際艶消し剤の密着性が低下しないように
している。
【0012】次に、本発明を実施例により詳述する。
【0013】
【実施例】(実施例1)0.15mmの突板1の裏面に
接着剤により0,11mm厚のポリエステル系不織布
(東洋紡績(株)製エクーレ6151A)を接着して突
板シートを形成した。接着条件は、接着剤として変性ビ
ニル系の接着剤を用い、塗布量が10g/尺2、圧締温
度が100℃、圧締圧力が7kg/cm2、圧締時間が
1minである。上記突板シートの表面に着色をし、更
にワイピングを施す。この突板シートを図1に示すよう
に表面外周部に凹部を有する9mm厚のMDF(中密度
繊維板)よりなる基材に真空成型によりラミネートして
化粧材本体を得た。このようにして得た化粧材本体の表
面の突板シートの表面に、厚さ100μのポリプロピレ
ンフィルムの裏面に印刷により着色層を形成すると共に
着色層の裏面にホットメルト接着剤を塗布して図4のよ
うな構成としたものをソフトゴムロールによりラミネー
した。上記のようにポリプロピレンフィルムをラミネ
ートする際、ソフトゴムロールとポリプロピレンフィル
ムとの間に離型フィルムとして接着剤も着色層も塗布し
ていない別のポリプロピレンフィルムを介してラミネー
トをおこなった。ラミネート条件は、シリコン性で硬度
が20°のゴムロール(ソフトゴムロール)を2個用
い、ゴムロールの表面温度130℃でラミネートし、こ
の場合の材料の送り速度が3m/minであった。ラミ
ネート後に離型フィルムを取り除いて、艶消し剤をスプ
レー塗布して化粧材を得た。
【0014】(比較例1)0.15mmの突板1の裏面
に接着剤により0,11mm厚のポリエステル系不織布
(東洋紡績(株)製エクーレ6151A)を接着して突
板シートを形成した。接着条件は、接着剤として変性ビ
ニル系の接着剤を用い、塗布量が10g/尺2、圧締温
度が100℃、圧締圧力が7kg/cm2、圧締時間が
1minである。上記突板シートの表面に着色をし、更
にワイピングを施す。この突板シートを図1に示すよう
に表面外周部に凹部を有する9mm厚のMDF(中密度
繊維板)よりなる基材に真空成型によりラミネートして
化粧材本体を得た。このようにして得た化粧材本体の表
面の突板シートの表面に、厚さ100μのポリプロピレ
ンフィルムの裏面に印刷により着色層を形成すると共に
着色層の裏面にホットメルト接着剤を塗布して図4のよ
うな構成としたものをソフトゴムロールによりラミネー
トして化粧材を得た。ラミネート条件は、シリコン性で
硬度が20°のゴムロール(ソフトゴムロール)を2個
用い、ゴムロールの表面温度130℃でラミネートし、
この場合の材料の送り速度が3m/minであった。
【0015】(比較例2)比較例1において、ポリプロ
ピレンフィルムを化粧材本体の表面の突板シートの表面
にラミネートするに当たって、真空成形によりラミネー
トする以外は比較例1と同様にして化粧材を得た。
【0016】(比較例3)比較例1において、突板シー
トをMDFの基材にラミネートする際に、ソフトゴムロ
ールで行った以外は、比較例1と同様にして化粧材を得
た。
【0017】(比較例4)比較例1において、ポリプロ
ピレンフィルムをラミネートした後、艶消し剤をスプレ
ー塗布して化粧材を得た得た。
【0018】(比較例5)比較例1と同様にして突板シ
ートを真空成型により基材の表面にラミネートし、その
後、表面の突板シートの表面に通常の着色処理をして化
粧材を得た。着色処理は、着色→ワイピング→サンディ
ングシーラの塗布→補色材→クリアの塗布という工程で
行った。
【0019】上記実施例1と比較例1乃至比較例5とで
得た各化粧材の評価結果を下記の表1に示す。
【0020】下記の表1からわかるように実施例1の
粧材は外観が良好で、且つ生産性に優れ、また、艶消し
剤の密着性が優れていることがわかる。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】上記のように本発明にあっては、突板の
裏面に不織布等の繊維質シートを接着剤を介して裏打ち
した突板シートの表面に着色を行った後、突板シートを
基材にラミネートして化粧材本体を形成し、次に、化粧
材本体の表面の突板シートの表面に合成樹脂フィルムを
上面側に離型フィルムを重ねてラミネートロールにより
ラミネートし、ラミネート後に離型フィルムを取り外
し、その後合成樹脂フィルムに後工程で艶消し剤を塗布
するので、従来のように突板シートを基材にラミネート
した後に突板シートの表面に塗装工程を施すものに比べ
て研磨工程が必要でなく、基材形状が曲面形状や凹部で
あっても、基材の曲面形状や凹部に沿って突板シートの
表面に合成樹脂フィルム7をラミネートすることがで
き、この結果、従来のような研磨が必要でなくて簡単な
方法で綺麗な表面に仕上がることができ、生産性も向上
することができるものであり、しかも、ラミネートロー
ルから溶剤等が付着しても、離型シートに付着するのみ
で合成樹脂フィルムには付着せず、後工程で合成樹脂フ
ィルムに艶消し剤を塗布する場合における艶消し剤の密
着性を低下させず、美しい外観の化粧材を提供すること
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる基材を示し、(a)は平面図で
あり、(b)は側面図であり、(c)は正面図である。
【図2】同上に用いる突板シートを示す断面図である。
【図3】同上の突板シートを基材にラミネートする説明
図である。
【図4】同上に用いる合成樹脂フィルムの断面図であ
る。
【図5】同上の合成樹脂フィルムを化粧材本体の表面の
突板シート上面にラミネートする説明図である。
【符号の説明】 1 突板 2 繊維質シート 3 接着剤 4 突板シート 5 基材 6 化粧材本体 7 合成樹脂フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 直彦 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 4F100 AK01D AK07D AK15D AK25D AK42D AP00A AP03 AT00C BA04 BA07 BA10C BA10D CB00 CB01 CB03 DG15B GB07 HB00 HB00A HB00D JA20D JL02 JL10A JL10D JN26D YY00D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突板の裏面に不織布等の繊維質シートを
    接着剤を介して裏打ちした突板シートの表面に着色を行
    った後、突板シートを基材にラミネートして化粧材本体
    を形成し、次に、化粧材本体の表面の突板シートの表面
    に合成樹脂フィルムをラミネートすることを特徴とする
    化粧材の製造方法。
  2. 【請求項2】 合成樹脂フィルムが着色、艶調整してあ
    ることを特徴とする請求項1記載の化粧材の製造方法。
  3. 【請求項3】 合成樹脂フィルムの厚さが25〜150
    μであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    化粧材の製造方法。
  4. 【請求項4】 合成樹脂フィルムがポリプロピレン、ポ
    リエチレンテレフタレート、塩化ビニル、アクリル系樹
    脂のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載の化粧材の製造方法。
  5. 【請求項5】 合成樹脂フィルムを突板シートに接着す
    る接着剤がホットメルト系接着剤又は溶剤系接着剤であ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
    記載の化粧材の製造方法。
  6. 【請求項6】 合成樹脂フィルムのラミネート時に離型
    シートを介してラミネートすることを特徴とする請求項
    2記載の化粧材の製造方法。
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