JP2757346B2 - 液圧転写用シート及び液圧転写された印刷模様層を有する成形体 - Google Patents
液圧転写用シート及び液圧転写された印刷模様層を有する成形体Info
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Description
体の表面に転写印刷を行なう際に利用する転写用シー
ト、及び液圧転写された印刷模様層を有する成形体に関
するものであり、主としてABS樹脂またはポリスチレ
ン樹脂等による成形体に対して好適な転写性能を有する
液圧転写用シート、及び該液圧転写用シートを利用して
得られる印刷模様層を有するABS樹脂またはポリスチ
レン樹脂成形体を提供する。
曲面等の複雑な表面形状を呈する成形体の表面に、印刷
模様層による絵付けを施す手段として、表面に印刷模様
層を有する液圧転写用シートを、該転写用シートにおけ
る印刷模様層面が上面になるようにして水面(液面)に
浮かべた後、絵付けされる所定の成形体(被転写体)を
上方から押し入れることによって、成形体の表面に転写
用シートにおける印刷模様層を液圧によって転写印刷す
る方法が利用されている。
印刷方法においては、ニトロセルロースとアルキッド樹
脂とをバインダー成分とする印刷模様層を具備する転写
用シートが利用されているが、液圧転写用シートに形成
されている印刷模様層の密着性能が悪いため、被転写体
として利用し得る成形体の種類が限られている。
ン樹脂成形体の表面に絵付けする場合には、転写された
印刷模様層とポリスチレン樹脂成形体との間の接着力が
不足するため、絵付けされるポリスチレン樹脂成形体の
所定の表面を、例えば、ウレタン系の塗料やアクリル系
の塗料で予めプライマー塗装し、このプライマー塗装面
に対して転写印刷を行なわなければならなく、プライマ
ー塗装のための手間が煩雑であり、転写印刷のための経
費が嵩む等の欠点を有する。
やアクリル系の塗料によるプライマー塗装を予め施さな
くてはならないとされていたポリスチレン樹脂成形体に
対しては、かかるプライマー塗装を行なうことなく直接
転写印刷し得る液圧転写用シートを、また、従来直接転
写印刷していたABS樹脂成形体に対しては、従来の転
写印刷によって形成されるABS樹脂成形体と転写印刷
模様層との間の密着強度よりも更に優れた密着強度を形
成し得る液圧転写用シートを提供する。
とも、転写印刷模様層との間の密着強度に優れた液圧転
写印刷模様層を有するABS樹脂またはポリスチレン樹
脂成形体を提供する。
水膨潤性の支持体の表面の印刷模様層を、ブチルメタク
リレート重合体、エチルメタクリレート重合体、及びブ
チルメタクリレート・エチルメタクリレート共重合体の
中から選択される少なくとも1種の重合体、あるいは、
該重合体とニトロセルロースとの混合樹脂をバインダー
成分とする印刷インキで形成したことを特徴とする液圧
転写用シートからなる。
レン樹脂の成形体の表面に液圧転写された印刷模様層を
有する成形体であって、該印刷模様層におけるバインダ
ー成分が、ブチルメタクリレート重合体、エチルメタク
リレート重合体、及びブチルメタクリレート・エチルメ
タクリレート共重合体の中から選択される少なくとも1
種の重合体、あるいは、該重合体とニトロセルロースと
の混合樹脂による液圧転写された印刷模様層を有する成
形体からなる。
トにおいて、転写用の印刷模様層を形成するための水溶
性または水膨潤性の支持体には、水溶性または水膨潤性
のフィルムが利用され、例えば、ポリビニルアルコール
樹脂,デキストリン,ゼラチン,にかわ,カゼイン,セ
ラック,アラビアゴム,澱粉,蛋白質,ポリアクリル酸
アミド,ポリアクリル酸ソーダ,ポリビニルメチルエー
テル,メチルビニルエーテルと無水マレイン酸との共重
合体,酢酸ビニルとイタコン酸との共重合体,ポリビニ
ルピロリドン,アセチルセルロース,アセチルブチルセ
ルロース,カルボキシメチルセルロース,メチルセルロ
ース,ヒドロキシエチルセルロース,アルギン酸ソーダ
等による厚さ10〜100μ程度のものが使用される。
成する印刷模様層は、ブチルメタクリレート重合体、エ
チルメタクリレート重合体、及びブチルメタクリレート
・エチルメタクリレート共重合体の中から選択される少
なくとも1種の重合体、あるいは、該重合体とニトロセ
ルロースとの混合樹脂からなるバインダー成分と、例え
ばメチルエチルケトンとトルエンとの混合溶剤等による
溶剤とを利用する印刷インキによって形成される。
の着色剤を初め、分散剤,可塑剤,体質顔料等を必要に
応じて適宜含有させ得ることは勿論である。
成分として、ブチルメタクリレート重合体、エチルメタ
クリレート重合体、及びブチルメタクリレート・エチル
メタクリレート共重合体の中から選択される少なくとも
1種の重合体とニトロセルロースとの混合樹脂を利用す
る場合には、両者は重量比で6:4〜8:2程度で利用
される。
刷インキに利用されるバインダー成分に対する溶解能力
と乾燥性との観点から適宜選択されるが、例えば、メチ
ルエチルケトンとトルエンとの略等量の混合溶剤が最適
である。
成する印刷模様層は、例えば、凹版印刷方式,平版印刷
方式,凸版印刷方式,スクリーン印刷方式,刷毛塗り,
へら塗り,吹き付け塗り等により、所望の絵柄,図形,
文字,記号等の印刷模様層として形成される。
層の転写は、該液圧転写用シートにおける印刷模様層面
が上を向くようにして液圧転写用シートを液面に浮かべ
ると共に、該液圧転写用シートの印刷模様層を活性剤に
よって活性化させ、さらに、ABS樹脂やポリスチレン
樹脂等による成形体からなる被転写体を、液面の上方か
ら転写用シート上に押圧することにより、転写用シート
における印刷模様層を被転写体に転写する工程からなる
もので、かかる液圧転写用シートを使用する転写工程に
おいては、液圧転写用シートを液面に浮かべた後に印刷
模様層を活性剤によって活性化させても、あるいは、液
圧転写用シートの印刷模様層に対して活性剤を適用した
後に該液圧転写用シートを液面に浮かべても良い。
性化させる活性剤には、印刷模様層中のバインダー成分
を活性化させる溶剤中に、ブチルメタクリレート重合
体、エチルメタクリレート重合体、及びブチルメタクリ
レート・エチルメタクリレート共重合体の中から選択さ
れる少なくとも1種の重合体が溶解されている溶液を使
用するのが好適である。
ち、ブチルメタクリレート重合体、エチルメタクリレー
ト重合体、及びブチルメタクリレート・エチルメタクリ
レート共重合体の中から選択される少なくとも1種の重
合体が溶解される溶剤の具体例は、ブチルセルソルブア
セテートとブチルカルビトールアセテートとの混合溶剤
であり、可塑剤としてジブチルフタレートが添加されて
いる活性剤が最も好適である。
成する際の印刷インキのバインダー成分、あるいは、前
記印刷模様層を活性化させる活性剤中に含有される重合
体として、ブチルメタクリレート・エチルメタクリレー
ト共重合体を使用する場合には、通常、ブチルメタクリ
レートとエチルメタクリレートとの割合が、6:4〜
8:2(重量比)程度の共重合体が好ましい。
シートにおける転写層としての印刷模様層が、ブチルメ
タクリレート重合体、エチルメタクリレート重合体、及
びブチルメタクリレート・エチルメタクリレート共重合
体の中から選択される少なくとも1種の重合体、あるい
は、該重合体とニトロセルロースとの混合樹脂をバイン
ダー成分とする印刷インキによって形成されている。
る印刷模様層は、特にABS樹脂またはポリスチレン樹
脂等の成形体からなる被転写体に対して、好適には、ブ
チルメタクリレート重合体、エチルメタクリレート重合
体、及びブチルメタクリレート・エチルメタクリレート
共重合体の中から選択される少なくとも1種の重合体を
溶解させた活性剤を利用して、液圧によって転写され
る。
液圧転写方法においては、ABS樹脂またはポリスチレ
ン樹脂等からなる被転写体としての成形体に転写される
印刷模様層中のバインダー成分として、ABS樹脂また
はポリスチレン樹脂等との間の化学的な親和性が良好
で、しかも、液圧転写される印刷模様層に必要とされる
十分な伸びと可変形とを満足する可撓性及び柔軟性を具
備するブチルメタクリレート重合体、エチルメタクリレ
ート重合体、及びブチルメタクリレート・エチルメタク
リレート共重合体の中から選択される少なくとも1種の
重合体を利用しているため、液圧による転写印刷によっ
て、品質の良好な、しかも、被転写体との間の接着強度
の十分な印刷模様層を、被転写体に対して直接形成し得
る。
転写方法においては、転写用シートの印刷模様層を活性
化させるための活性剤中に、転写用シートの印刷模様層
とABS樹脂またはポリスチレン樹脂等による成形体と
の両者に対して化学的な親和性を有し、しかも、可撓性
と粘着性とを兼備する重合体、すなわちブチルメタクリ
レート重合体、エチルメタクリレート重合体、及びブチ
ルメタクリレート・エチルメタクリレート共重合体の中
から選択される少なくとも1種の重合体を溶解したもの
を使用することにより、液圧による転写印刷によって、
品質のより良好な、しかも、被転写体との間の接着強度
がさらに高い印刷模様層を、被転写体に対して直接形成
し得る。
模様層におけるバインダー成分として、ニトロセルロー
スを添加したものを使用した場合には、液圧転写用シー
トに形成されている印刷模様層の可撓性がより一層高ま
るため、カーブのきつい曲面に対しても整然とした良好
な転写印刷模様層を形成し得る。
用することにより、例えば、従来ウレタン系やアクリル
系の塗料によるプライマー塗装を予め施して置くことを
必要としていたポリスチレン樹脂成形体に対しては、か
かるプライマー塗装を行なうことなく、印刷模様層を液
圧により直接転写することができ、また、従来直接転写
印刷していたABS樹脂成形体に対しては、従来の液圧
転写印刷によって形成されるABS樹脂成形体と転写印
刷模様層との間の密着強度よりも更に優れた密着強度を
形成し得る。
有する成形体においては、プライマー塗装を介さなくと
も、転写印刷模様層との間の密着強度に優れた液圧転写
印刷模様層を有するABS樹脂またはポリスチレン樹脂
成形体になる。
構成を説明し、併せて該液圧転写用シートを使用する液
圧転写印刷方法の具体例を挙げることにより、本発明の
液圧転写された印刷模様層を有する成形体の具体的な構
成を説明する。
る支持体の表面に、下記のインキ組成[1A]〜[1
C]による印刷用インキを利用して、抽象柄による印刷
模様層を形成し、乾燥後に巻き取りロールで巻き取り、
液圧転写用シートの巻き取りロールを得た。
の混合溶剤] (2) バインダー成分・・・・23重量部 [ブチルメタクリレート・エチルメタクリレート共重合
体とニトロセルロースとの6.5:3.5(重量比)の
混合物] (3) 着色剤:イソインドリノン・・・・・・・・・・10重量部
の混合溶剤] (2) バインダー成分・・・・22重量部 [ブチルメタクリレート・エチルメタクリレート共重合
体とニトロセルロースとの8 :2(重量比)の混合物] (3) 着色剤:キナクリドン・・・・・・・・・・13重量部
の混合溶剤] (2) バインダー成分・・・・23重量部 [ブチルメタクリレート・エチルメタクリレート共重合
体とニトロセルロースとの6.5:3.5(重量比)の
混合物] (3) 着色剤:シアニン・・・・・・・・・・12重量部
よる活性剤を調製した。
に切断した後、該転写用シートの印刷模様層面に、前記
混合組成[2]による活性剤を13g/m2 に塗布し、
さらに、水温30℃の水面に、前記活性剤が塗布されて
いる印刷模様層面が上面となるようにして浮かべ、1分
経過後に、エアコンの外枠用のポリスチレン樹脂成形体
を上方から押し入れ、該成形体の表面に転写用シートを
延展,密着させた。
密着しているポリスチレン樹脂成形体を水中から引き出
し、40℃の温水で30分間シャワーした後、さらに清
水でシャワーし、液圧転写用シートにおけるポリビニル
アルコール樹脂フィルムからなる支持体を除去し、続い
て乾燥に付し、転写による印刷模様層を有するポリスチ
レン樹脂成形体を得た。
て、前述の実施例1の液圧転写用シートを使用し、[液
圧転写例1]の転写工程と同一の手順による転写印刷を
行ない、印刷模様層を有するABS樹脂成形体を得た。
る支持体の表面に対して、下記のインキ組成[3A]〜
[3C]による印刷用インキを利用して、抽象柄による
印刷模様層を形成し、乾燥後に巻き取りロールで巻き取
り、巻き取りロール状態の液圧転写用シートを得た。
の混合溶剤] (2) バインダー成分・・・・23重量部 [ブチルメタクリレート重合体とニトロセルロースとの
6.5 :3.5(重量比)の混合物] (3) 着色剤:イソインドリノン・・・・・・・・・・10重量部
の混合溶剤] (2) バインダー成分・・・・22重量部 [ブチルメタクリレート重合体とニトロセルロースとの
8:2(重量比)の混合物] (3) 着色剤:キナクリドン・・・・・・・・13重量部
の混合溶剤] (2) バインダー成分・・・・23重量部 [ブチルメタクリレート重合体とニトロセルロースとの
6.5:3.5(重量比)の混合物] (3) 着色剤:シアニン・・・・・・・・12重量部
よる活性剤を調製した。
枚葉に切断した後、該転写用シートの印刷模様層面に、
前記混合組成[4]による活性剤を13g/m2 に塗布
し、さらに、水温30℃の水面に、前記活性剤が塗布さ
れている印刷模様層面が上面となるようにして浮かべ、
1分経過後に、エアコンの外枠用のポリスチレン樹脂成
形体を上方から押し入れ、該成形体の表面に転写用シー
トを延展,密着させた。
しているポリスチレン樹脂成形体を水中から引き出し、
40℃の温水で30分間シャワーした後、さらに、清水
でシャワーし、転写用シートにおけるポリビニルアルコ
ール樹脂フィルムを除去し、続いて乾燥に付し、転写に
よる印刷模様層を有するポリスチレン樹脂成形体を得
た。
る支持体の表面に対して、下記のインキ組成[5A]〜
[5C]による印刷用インキを利用して、抽象柄による
印刷模様層を形成し、乾燥後に巻き取りロールで巻き取
り、巻き取り状態の液圧転写用シートを得た。
の混合溶剤] (2) バインダー成分・・・・23重量部 [エチルメタクリレート重合体とニトロセルロースとの
6.5:3.5(重量比)の混合物] (3) 着色剤:イソインドリノン・・・・・・・・10重量部
の混合溶剤] (2) バインダー成分・・・・22重量部 [エチルメタクリレート重合体とニトロセルロースとの
8:2(重量比)の混合物] (3) 着色剤:キナクリドン・・・・・・・・13重量部
の混合溶剤] (2) バインダー成分・・・・23重量部 [エチルメタクリレート重合体とニトロセルロースとの
6.5:3.5(重量比)の混合物] (3) 着色剤:シアニン・・・・・・・・12重量部
よる活性剤を調製した。
枚葉に切断した後、該転写用シートの印刷模様層面に、
前記混合組成[6]による活性剤を13g/m2 に塗布
し、さらに、水温30℃の水面に、前記活性剤が塗布さ
れている印刷模様層面が上面となるようにして浮かべ、
1分経過後に、エアコンの外枠用のポリスチレン樹脂成
形体を上方から押し入れ、該成形体の表面に転写用シー
トを延展,密着させた。
しているポリスチレン樹脂成形体を水中から引き出し、
40℃の温水で30分間シャワーした後、さらに、清水
でシャワーし、転写用シートにおけるポリビニルアルコ
ール樹脂フィルムからなる支持体を除去し、続いて乾燥
に付し、転写による印刷模様層を有するポリスチレン樹
脂成形体を得た。
る支持体の表面に、シアニンブルー,カーボン,ジスア
ゾイエロー,酸化鉄のそれぞれを顔料とする下記のイン
キ組成[7]による顔料の相違する4種類の印刷用イン
キを利用し、抽象柄からなる印刷模様層を形成し、乾燥
後、巻き取りロールで巻き取り、巻き取りロール状態の
比較のための液圧転写用シートを得た。
よる活性剤を調製した。
枚葉に切断した後、該転写用シートの印刷模様層面に、
前記混合組成[8]による活性剤を5g/m2 に塗布
し、さらに、水温30℃の水面に、前記活性剤が塗布さ
れている印刷模様層面が上面となるようにして浮かべ、
1分経過後に、表面が予めウレタン系の塗料でプライマ
ー塗装されているポリスチレン樹脂成形体を上方から押
し入れ、該成形体の表面に転写用シートを延展,密着さ
せた。
しているポリスチレン樹脂成形体を水中から引き出し
て、40℃の温水で30分間シャワーした後、さらに清
水でシャワーして転写用シートにおけるポリビニルアル
コール樹脂フィルムからなる支持体を除去し、続いて乾
燥に付し、転写による印刷模様層を有するポリスチレン
樹脂成形体を得た。
に対して直接、前述の比較例1の液圧転写用シートを使
用する[液圧転写例5]の転写印刷工程と同一の手順に
よる転写印刷を行ない、印刷模様層を有するABS樹脂
成形体を得た。
ていないポリスチレン樹脂成形体に対して、前記比較例
1の液圧転写用シートを使用する[液圧転写例5]の転
写印刷工程と同一の手順による転写印刷を行ない、印刷
模様層を有するポリスチレン樹脂成形体を得た。
層を有する成形体に対して、JIS K−5400によ
る碁盤目試験にしたがって100個の碁盤目を形成した
後、セロファンテープ[ニチバン (株) 製]による印刷
層の剥離試験を行なった。該剥離試験にて転写印刷層に
剥れが発生しなかった碁盤目の数を[表1]に示す。
を有する成形体をそれぞれ40℃の温水中に72時間浸
漬した後、室温で24時間乾燥し、しかる後に、前述の
初期密着テストの項の処方による剥離試験を行なった。
該剥離試験にて転写印刷層に剥れが発生しなかった碁盤
目の数を[表1]に示す。
来ウレタン系の塗料やアクリル系の塗料で予めプライマ
ー塗装した上でなければ、液圧転写印刷による印刷模様
層を形成することのできなかったポリスチレン系樹脂成
形体に対しては、プライマー塗装の工程を省略しても、
なお、密着強度においてより優れた性質を有する転写印
刷模様層を形成し得る。
ル系の塗料で予めプライマー塗装を行なうことなく、直
接、液圧による転写印刷を行なうことができたABS樹
脂成形体に対しては、同じく、プライマー塗装の工程に
付すことなく、密着強度において更に優れた性質を有す
る転写印刷模様層を形成し得る。
使用する液圧転写印刷方法によれば、被転写体との間の
接着強度において極めて優れた性質を有する転写印刷模
様層を、ポリスチレン系樹脂成形体やABS樹脂成形体
に対して、煩雑なプライマー処理を行なうことなく直接
形成することができる。
模様層を有する成形体、すなわちABS樹脂またはポリ
スチレン樹脂の成形体は、液圧転写された印刷模様層と
の間にプライマー層を介さなくても、印刷模様層の密着
強度において優れた特性が得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 水溶性または水膨潤性の支持体の表面
に印刷模様層を有する液圧転写用シートにおいて、前記
水溶性または水膨潤性の支持体の表面の印刷模様層を、
ブチルメタクリレート重合体、エチルメタクリレート重
合体、及びブチルメタクリレート・エチルメタクリレー
ト共重合体の中から選択される少なくとも1種の重合
体、あるいは、該重合体とニトロセルロースとの混合樹
脂をバインダー成分とする印刷インキで形成したことを
特徴とする液圧転写用シート。 - 【請求項2】 ABS樹脂またはポリスチレン樹脂の
成形体の表面に液圧転写された印刷模様層を有する成形
体であって、該印刷模様層におけるバインダー成分が、
ブチルメタクリレート重合体、エチルメタクリレート重
合体、及びブチルメタクリレート・エチルメタクリレー
ト共重合体の中から選択される少なくとも1種の重合
体、あるいは、該重合体とニトロセルロースとの混合樹
脂からなることを特徴とする液圧転写された印刷模様層
を有する成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15059794A JP2757346B2 (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 液圧転写用シート及び液圧転写された印刷模様層を有する成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15059794A JP2757346B2 (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 液圧転写用シート及び液圧転写された印刷模様層を有する成形体 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2291120A Division JP2522723B2 (ja) | 1990-10-29 | 1990-10-29 | 液圧による転写印刷方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0768915A JPH0768915A (ja) | 1995-03-14 |
JP2757346B2 true JP2757346B2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=15500364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15059794A Expired - Lifetime JP2757346B2 (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 液圧転写用シート及び液圧転写された印刷模様層を有する成形体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4686884B2 (ja) * | 2001-03-29 | 2011-05-25 | Dic株式会社 | 樹脂組成物、及びプライマー層付金属板 |
-
1994
- 1994-06-09 JP JP15059794A patent/JP2757346B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0768915A (ja) | 1995-03-14 |
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