JPH0232477Y2 - - Google Patents

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JPH0232477Y2
JPH0232477Y2 JP6537286U JP6537286U JPH0232477Y2 JP H0232477 Y2 JPH0232477 Y2 JP H0232477Y2 JP 6537286 U JP6537286 U JP 6537286U JP 6537286 U JP6537286 U JP 6537286U JP H0232477 Y2 JPH0232477 Y2 JP H0232477Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 本考案は物体表面の表示、装飾形成のために用
いられる転写シートに関する。
ロ 従来の技術 建造物、車輌、機械器具等の物体表面に任意の
形状の着色皮膜を密着形成して、表示、装飾する
に当つて、転写シートが広く利用されている。
従来の転写シートは通常、水溶性接着剤を塗布
した透水性ベースシート上に文字、図形等の形状
の部分印刷または全面にベタ印刷により着色印刷
層を形成し、その上に接着剤層を塗布し、さらに
その上に必要に応じて離型紙を貼合せた積層構成
のものであり、これを使用する場合は、そのまま
あるいは所望形状に切抜いた後、離型紙を剥脱
し、露出した接着剤層を必要に応じて水と水溶性
有機溶剤との混合物に浸漬した後に物体表面に圧
接した後、透水性ベースシートを剥取ることによ
つて、着色インキ層が接着剤層を介して物体表面
に密着保持されて転写されるものである。
ハ 考案が解決しようとする問題点 上記の従来の転写シートにおいて、転写される
べき着色印刷層は、アクリルセルロース等のセル
ロースエステル系樹脂、酢酸ビニル/塩化ビニル
共重合系樹脂をビヒクルとした印刷インキによつ
て形成されたものが用いられているが、このよう
なインキによつては印刷膜厚は20〜30μ程度の薄
いものであるとともに、皮膜自体の柔軟性、耐化
学薬品性、耐候性が不充分であり、また皮膜表面
の光沢、平滑性も劣るなど皮膜の耐久性および美
粧性に問題点を有していた。
この問題点を改善するために、転写された着色
印刷層の上にクリヤー塗膜をオーバコートする方
法が実施されているが、転写手段による簡便性が
阻害され実用性に欠けるものであり、またこれと
同様の目的で、層構成として、水溶性接着剤層上
に予めクリヤー層を設けてその上に着色印刷層を
形成して、クリヤー層により被覆された転写着色
印刷層が得られるようにした転写シートも提案さ
れているが、このようにすると転写皮膜の柔軟性
がさらに低下し、したがつて物体表面状態に追随
する密着性が不充分となり、転写皮膜が剥離し易
くなるなど問題点解決手段としては不満足なもの
であつた。
ニ 問題点を解決するための手段 本考案者は従来の転写シートにおける問題点
は、転写される着色印刷層のインキビヒクルの性
能に原因がある点に気付き、種々研究を重ね、本
考案に到達したものである。
即ち、本考案は透水性ベースシート、水溶性接
着剤層、着色印刷層、接着剤層を順次積層してな
り、前記着色印刷層が水酸基含有ビニル系単量体
を必須成分とするビニル系単量体混合物を共重合
して得られるガラス転移温度(Tg)0〜100℃、
平均分子量1000〜100000ビニル系樹脂を長鎖脂肪
族ポリイソシアネートにより架橋したビヒクル硬
化層を有することを特徴とするマーキング用転写
シートである。
以下、その構成要件の各層について説明する。
透水性ベースシートは紙又は多孔性フイルムで
あつて、転写シートの柔軟性を害さない程度の薄
膜で、前記の着色印刷層表面を一時的に保護する
ものである。
水溶性接着剤層はデンプン、メチルセルロー
ス、ポリビニルアルコールなどの水あるいは僅か
に溶剤を含有した水によつて溶解し、乾燥固化し
て接着力を生じ、また水によつて膨潤して接着力
を失うような接着層である。
着色印刷層は本考案における主要な構成要件を
なすものであり、前記のような組成条件のビヒク
ル硬化層を有するものであり、これによつて従来
の印刷インキによつて得られた着色印刷層に比べ
て耐候性、耐溶剤性、耐熱性、耐水性に関し飛躍
的に優れた性能が得られるものである。
前記着色印刷層は、通常の着色顔料以外にアル
ミニウム等の金属粉末顔料を配合してメタリツク
調のマーキング用転写シートとすることも可能で
ある。この場合には、金属粉末顔料の変色を避け
るためメタリツク着色印刷層と水溶性接着剤層の
間にクリヤー層を設けることが好ましい。
前記の着色印刷層を形成するビヒクル組成につ
いて、さらに詳しく説明する。
ビヒクル硬化層を形成するビニル系樹脂は、水
酸基含有ビニル系単量体を必須成分とするビニル
系単量体混合物を共重合させて得られるものであ
る。
水酸基含有ビニル系単量体としては、例えば、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピル
アクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレー
トなどの如きアクリル酸またはメタクリル酸の
C2〜C8ヒドロキシアルキルエステルなどが挙げ
られる。
他方、該水酸基含有ビニル系単量体と併用され
る共重合可能な他のビニル系単量体としては、ラ
ジカル重合性のα,β−エチレン性不飽和結合を
1〜2個、好ましくは1個のみ含有する化合物、
例えば、スチレン及びその誘導体、アクリル酸又
はメタクリル酸及びそのC1〜C5アルキルエステ
ル例えばメチルアクリレート、メチルメタクリレ
ート、エチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタク
リレート等が好適である。
前記水酸基含有ビニル系単量体は、ビニル系単
量体混合物の重量を基準にして、1〜50重量%、
好ましくは5〜35重量%を占めることができ、1
重量%より少ないと形成される着色印刷層の架橋
反応が不十分となるので、耐溶剤性、耐薬品性、
耐水性などが低下し、一方、50重量%より多くな
ると印刷層がもろくなり、しかも耐薬品性、耐水
性、耐候性等が低下する。
かくして得られるビニル系樹脂は0〜100℃、
好ましくは5〜80℃のTgを有することが必要で
ある。Tgが0℃未満であると印刷層の硬度、耐
溶剤性、耐久性等が劣化し、他方、Tgが100℃を
超えると印刷層がもろくなり付着性、耐水性等が
低下する。
また、該ビニル系樹脂は、耐薬品性、耐水性、
耐候性の観点から1000〜100000、好ましくは1500
〜80000の平均分子量をもつことができる。
前記したビニル系樹脂を硬化させるために使用
される長鎖脂肪族ポリイソシアネートは、後記す
る脂肪族もしくは脂環族ジイソシアネートも使用
することができるが、着色印刷層に優れた可とう
性を付与するには該脂肪族ジイソシアネート又は
脂環族ジイソシアネートとポリカプロラクトンジ
オール及び/又はトリオールとをNCO/OH当量
比5〜40の割合で反応させた末端NCOを有する
プレポリマーを用いることが有利である。
脂肪族ジイソシアネート又は脂環族ジイソシア
ネートとしては例えばテトラメチレンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、1,4−ジイソシアネートシクロヘキサン等
を挙げることができる。
また、ポリカプロラクトンポリオールは、ε−
カプロラクトンを2価又は3価アルコールを開始
剤として開環重合して得られるものである。市販
品としてはプラクセル305,308,312AL、205等
(ダイセル化学(株)、商品名)がある。
ビニル系樹脂と前記末端NCOを有するプレポ
リマーとの配合割合はNCO/OH当量比0.5〜2.0
の範囲である。
このようなビヒクル組成からなる印刷インキを
用いることによつて、任意の印刷法により極めて
光択性、平滑性に優れた印刷層が形成できるとと
もに、その物性は柔軟性、耐化学薬品性、耐候
性、耐水性などが優れたものとなり、しかも水溶
性接着剤2及び接着剤層4の何れにも十分適合し
た表面性能を有した皮膜が得られるものである。
接着剤層は、ニトロセルロースラツカーの如き
有機溶剤によつて溶解せしめて接着性を付与する
溶剤活性形接着剤層とすることもできるし、また
ポリブチルアクリレート、その他の公知の恒久粘
着剤の塗布層である感圧接着剤層とすることもで
きる。後者の感圧接着剤層の場合にはその上にシ
リコン、ワツクス、弗素樹脂など離型剤で処理し
た紙あるいはフイルム、その他それ自体離型性を
有するポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹
脂フイルム等の従来公知の離型性シートが積層さ
れる。
ホ 作用 本考案の転写シートは上記の構成よりなるの
で、離型シートを剥脱したシートは適度の柔軟性
を保持し、そのシート上の接着剤層が溶剤活性型
接着剤の場合には水と水溶性有機溶剤との混合液
に浸漬した後(感圧型接着剤の場合には不要)物
体表面に貼着し、ついで透水性ベースシート面か
ら水を塗布湿潤せしめて水溶性接着剤を溶解し、
該保護シートを除去することによつて物体面に着
色印刷層が転写貼着されるものである。
しかして、転写された着色印刷層はそれ自体の
柔軟性により、接着剤層を介して物体面に密着さ
れるとともに、優れた物性、表面光沢、平滑性を
有しているので、その表面に水溶性接着剤が残存
していても、容易に拭除でき、またクリヤーオー
バーコートをすることなく耐久美粧性の貼着着色
皮膜が得られる。
ヘ 実施例 図面は、本考案の実施例における断面図であ
り、1は透水性ベースシートであり、その上にメ
チルセルロース5%水溶液を用いて乾燥付着量が
10g/m2になるように形成した水溶性接着剤層が
設けてある。3は下記組成よりなる印刷インキを
用いて形成した膜厚30〜50μの着色印刷層であ
る。
印刷はスクリーン印刷法により1回又はウエツ
トオンウエツトで2回行い、60〜80℃の温度で30
〜60分の時間の加熱乾燥により印刷層を硬化せし
めた。
印刷インキ組成 38%ビニル系樹脂溶液○※ 100部 (重量部、以下同じ) 75%硬化剤 30部 (ヘキサメチレンジイソシアアネート790gと
プラクセル305(ダイセル社製)115gとの反応
物) 顔料(酸化チタン/シアニンブルー=95/5)
30部 セロソルブアセテート/酢酸ブチル= 70/30混合溶剤 20部 合計 180部 ○※ 温度計、撹拌機、還流冷却器および滴下ロート
を備えた反応器に下記の成分を仕込む。
トルオール 30部 ブチルセロソルブアセテート 20部 合計 50部 上記の混合物を窒素ガス雰囲気下で加熱し、約
1時間かかつて100℃まで加熱する。ついで、下
記のビニルモノマー混合物と重合開始剤の混合液
を3時間にわたつて滴下する。
2−ヒジロキシエチルメタクリレート 12部 アクリル酸 1部 スチレン 20部 メチルメタクリレート 20部 エチルアクリレート 47部 キシロール 50部 アゾビスイソブチロニトリル 2部 合計 152部 滴下終了30分後、アゾビスイソブチロニトリル
を0.5部加え、さらに窒素雰囲気下で2時間、100
℃に保ち、その後キシロールを加え、Tg26℃、
平均分子量2000及び固形分含有率38%のビニル系
樹脂溶液を得た。
次に図面における4は感圧性接着剤層であつ
て、ポリブチルアクリレートからなる粘着剤で15
g/m2の塗布量で形成されている。5はシリコン
コーテイングした秤量25g/m2のクラフト紙から
なる離型性シートである。
上記の転写シートを所望の図形に切り抜いた
後、離型性シートを剥して、亜鉛鋼板に圧貼し、
その表面保護シートを水で濡して剥除することに
より、鋼板面に着色インキ層よりなる図形が転写
形成された、着色インキ層表面に残存した水溶性
接着剤は濡れ布により容易に拭去され、極めて光
択の優れた表面を呈し、物理化学的耐久性のある
好ましい表示が得られた。
ト 考案の効果 以上説明したように、本考案の転写シートは、
転写されるべき着色印刷層の物性が極めて優れて
いるので、従来のソリツドカラー型転写シートの
場合に必要であつたクリアーコート手段を省略し
ても、従来以上の美粧性、耐久性の転写表示物が
得られるものであり、また転写シート自体の製造
も容易であるなど、実用上の効果は著しいもので
ある。
【図面の簡単な説明】
図面の第1図はソリツドカラー型転写シート、
第2図はメタリツクカラー型転写シートの実施例
を示す断面図である。 1……透水性ベースシート、2……水溶性接着
剤層、3……着色印刷層、3′……クリヤー層、
4……感圧性接着剤層、4′……溶剤活性形接着
剤層、5……離型性シート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 透水性ベースシート1、水溶性接着剤層2、着
    色印刷層3、接着剤層4さらに必要に応じて離型
    性シート5を順次積層してなり、前記着色印刷層
    3が水酸基含有ビニル系単量体を必須成分とする
    ビニル系単量体混合物を共重合して得られるガラ
    ス転移温度0〜100℃のビニル系樹脂を長鎖脂肪
    族ポリイソシアネートにより架橋したビヒクル硬
    化層を有することを特徴とするマーキング用転写
    シート。
JP6537286U 1986-04-30 1986-04-30 Expired JPH0232477Y2 (ja)

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JPH0781298A (ja) * 1993-07-19 1995-03-28 Dainippon Printing Co Ltd 塩化ビニル系樹脂基材用転写箔

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