JPH0243851Y2 - - Google Patents

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JPH0243851Y2
JPH0243851Y2 JP7733386U JP7733386U JPH0243851Y2 JP H0243851 Y2 JPH0243851 Y2 JP H0243851Y2 JP 7733386 U JP7733386 U JP 7733386U JP 7733386 U JP7733386 U JP 7733386U JP H0243851 Y2 JPH0243851 Y2 JP H0243851Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 本考案は物体表面の表示、装飾形成のために用
いられる感圧性マーキング用塩ビ粘着(以下、こ
のものを単に「粘着シート」という)シートに関
する。
ロ 従来の技術 建造物、車輌、機械器具等の物体表面に任意の
形状の着色皮膜を密着形成して、表示、装飾する
に当つて、粘着シートが広く利用されている。
従来の粘着シートは通常、ポリ塩化ビニルフイ
ルムの片面に文字、図形等の形状の部分印刷また
は全面にベタ印刷により着色印刷を行ない、さら
にその上にクリヤー塗膜層を形成させ、また一方
の面に接着剤層を塗布し、さらに離型紙を貼合せ
た積層構成のものであり、これを使用する場合
は、そのままあるいは所望形状に切抜いた後、離
型紙を剥脱し、露出した接着剤層を物体表面に圧
着して用いられるものである。
ハ 考案が解決しようとする問題点 上記の従来の粘着シートにおいて、着色印刷層
は、アクリルセルロース等のセルロースエストル
系樹脂,酢酸ビニル/塩化ビニル共重合系樹脂を
ビヒクルとした印刷インキによつて形成されたも
のが用いられているが、該セルロースエステル系
樹脂を用いたものは、それ自体、耐候性にすぐれ
るもののポリ塩化ビニルフイルム層(以下、この
ものを単に「塩ビフイルム」という)との密着性
が不充分なため、例えば水、化学薬品等の液体又
は蒸気にさらされると該樹脂を含有する着色印刷
層と塩ビフイルム又はクリヤー塗膜層との間でワ
レ、ハガレ、フクレ等を生じる欠点があり、また
酢酸ビニル/塩化ビニル共重合系樹脂を用いたも
のは、耐候性、耐水性等に劣り実質的に満足しう
るものが得られていないのが実情である。
ニ 問題点を解決するための手段 本考案者は従来の粘着シートにおける問題点
は、着色印刷層のインキビヒクルの性能に原因が
ある点に気付き、種々研究を重ね、本考案に到達
したものである。
即ち、離型性シート1、感圧性接着剤層2、ポ
リ塩化ビニルフイルム層3、着色印刷層4、さら
に必要に応じてクリヤー塗膜層5を順次積層して
なり、前記着色印刷層4が水酸基含有ビニル系単
量体を必須成分とするビニル系単量体混合物との
共重合樹脂を長鎖脂肪族ポリイソシアネートによ
り架橋したビヒクル硬化層を有することを特徴と
する感圧性マーキング用塩ビ粘着シートに関す
る。
以下、その構成要件の各層について説明する。
塩ビフイルム層は、着色印刷の基材となる着色
又はクリヤーのたわみ性のある皮膜であつて、圧
貼り作業を容易とするとともに着色印刷との組合
わせにより無数のデザインの表示を可能とするも
のである。
該塩ビフイルムは、通常フイルムの分野で用い
られているものであれば制限なく使用でき、その
代表的な例としては、ポリ塩化ビニル樹脂に可塑
剤、熱(光)安定剤、顔料(体質、着色、金属、
蛍光)を含有する組成物が挙げられる。
着色印刷層は本考案における主要な構成要件を
なすものであり、前記のような組成条件のビヒク
ル硬化層を有するものであり、これによつて従来
の印刷インキによつて得られた着色印刷層に比べ
て密着性、耐候性、耐溶剤性、耐化学薬品性、耐
水性に関し飛躍的に優れた性能が得らるものであ
る。
前記着色印刷層は、通常の着色顔料以外にアル
ミニウム等の金属粉末顔料を配合してメタリツク
調の粘着シートとすることも可能である。この場
合には、金属粉末顔料の変色を避けるためメタリ
ツク着色印刷層の上にクリヤー塗膜層を設けるこ
とが好ましい。
前記の着色印刷層に形成するビヒクル組成につ
いて、さらに詳しく説明する。
ビヒクル硬化層を形成するビニル系樹脂は、水
酸基含有ビニル系単量体を必須成分とするビニル
系単量体混合物を共重合させて得られるものであ
る。
水酸基含有ビニル系単量体としては、例えば、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピル
アクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレー
トなどの如きアクリル酸またはメタクリル酸の
C2〜C8ヒドロキシアルキルエステルなどが挙げ
られる。
他方、該水酸基含有ビニル系単量体と併用され
る共重合可能な他のビニル系単量体としては、ラ
ジカル重合性のα,β−エチレン性不飽和結合を
1〜2個、好ましくは1個のみ含有する化合物、
例えば、スチレン及びその誘導体、アクリル酸又
はメタクリル酸及びそのC1〜C5アルキルエステ
ル例えばメチルアクリレート、メチルメタクリレ
ート、エチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタク
リレート等が好適である。
前記水酸基含有ビニル系単量体は、ビニル系単
量体混合物の重量を基準にして、1〜50重量%、
好ましくは5〜35重量%を占めることができ、1
重量%より少ないと形成される着色印刷層の架橋
反応が不十分となるので、耐溶剤性、耐薬品性、
耐水性などが低下し、一方、50重量%より多くな
ると印刷層がもろくなり、しかも耐薬品性、耐水
性、耐候性等が低下する。
かくして得られるビニル系樹脂は0〜100℃、
好ましくは5〜80℃のTgを有することが必要で
ある。Tgが0℃未満であると印刷層の硬度、耐
溶剤性、耐久性等が劣化し、他方、Tgが100℃を
超えると印刷層がもろくなり付着性、耐水性等が
低下する。
また、該ビニル系樹脂は、耐薬品性、耐水性、
耐候性の観点から1000〜100000、好ましくは1500
〜80000の平均分子量をもつことができる。
前記したビニル系樹脂を硬化させるために使用
される長鎖脂肪族ポリイソシアネートは、後記す
る脂肪族もしくは脂環族ジイソシアネートも使用
することができるが、着色印刷層に優れた可とう
性を付与するには該脂肪族ジイソシアネート又は
脂環族ジイソシアネートとポリカプロラクトンジ
オール及び/又はトリオールとをNCO/OH当量
比5〜40の割合で反応させた末端NCOを有する
プレポリマーを用いることが有利である。
脂肪族ジイソシアネート又は脂環族ジイソシア
ネートしては例えばテトラメチレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、1,4−ジイソシアネートシクロヘキサン等
を挙げることができる。
また、ポリカプロラクトンポリオールは、ε−
カプロラクトンを2価又は3価アルコールを開始
剤として開環重合して得られるものである。市販
品としてはプラクセル305,308,312AL,205等
(ダイセル化学(株)、商品名)がある。
ビニル系樹脂と前記末端NCOを有するプレポ
リマーとの配合割合はNCO/OH当量比0.5〜2.0
の範囲である。
このようなビヒクル組成からなる印刷インキを
用いることによつて、任意の印刷法により極めて
光沢性、平滑性に優れた印刷層が形成できるとと
もに、その物性は柔軟性、耐化学薬品性、耐候
性、耐水性などが優れたものとなり、しかも塩ビ
フイルム層3及びクリヤー塗膜層5の何れにも十
分適合した表面性能を有した皮膜が得られるもの
である。
また、クリヤー塗膜層を形成する樹脂組成物は
従来公知のクリヤー塗料を使用することが可能で
あるが、好ましくは密着性の観点より前記印刷イ
ンキのビヒクル組成物、又はCABを共重合した
ビニル系重合樹脂とジ又はトリイソシアネート化
合物とを主成分とする組成物を使用することが有
利である。
接着剤層は、ポリブチルアクリレート、その他
の公知の恒久粘着剤の塗布層である感圧接着剤層
とすることができる。感圧接着剤層の上にシリコ
ン、ワツクス、弗素樹脂など離型剤で処理した紙
あるいはフイルム、その他それ自体離型性を有す
るポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂フ
イルム等の従来公知の離型性シートが積層され
る。
ホ 作用 本考案に用いるビニル系樹脂は、比較的高い
Tgを有するため形成される着色印刷層に、硬度、
耐溶剤性にすぐれた性質を付与するものである。
また該ビニル系樹脂の架橋剤として用いるポリイ
ソシアネートは、イソシアネート間に長鎖の脂肪
族炭化水素基を有するためイソシアネート基同士
が疎外されることなく均一にかつゆるやかに共重
合樹脂の水酸基と反応が行われて、耐久性及び塩
ビフイルムと同じ程度の柔軟性のある着色印刷層
を形成する。さらに該ポリイソシアネートは遊離
イソシアネート基を有するため塩ビフイルムの表
面の極性基と結合して密着性、耐水性等にすぐれ
た着色印刷層を形成するものである。しかして、
上記のような特定のビヒクル組成物から得られる
着色印刷層を有する粘着シートは、該着色印刷層
の上にクリヤー塗膜層を形成しなくても耐水性、
耐候性、耐久性、美粧性に優れた性質を有するも
のと考える。
ヘ 実施例 図面は、本考案の実施例における断面図であ
る。第1図において、3は50μの白色塩ビフイル
ムであり、また、4は3の塩ビフイルムの上に下
記組成よりなる印刷インキを用いて形成した膜厚
10〜30μの着色印刷層である。
印刷はスクリーン印刷法により1回又はウエツ
トオンウエツトで2回行い、60〜80℃の温度で30
〜60分の時間の加熱乾燥により印刷層を硬化せし
めた。
印刷インキ組成 38%共重合樹脂溶液○※
100部(重量部、以下同じ) 75%硬化剤 30部 (ヘキサメチレンジポリイソシアネート790gと
プラクセル305(ダイセル社製)115gとの反応物) 顔料 30部 (酸化チタン/シアニングリーン=90/10) セロソルブアセテート/酢酸ブチル=70/30混合
溶剤 20部 合計 180部 ○※ 温度計、撹拌機、還流冷却器および滴下ロート
を備えた反応器に下記の成分を仕込む。
トルオール 30部 ブチルセロソルブアセテート 20部 合計 50部 上記の混合物を窒素ガス雰囲気下で加熱し、約
1時間かかつて100℃まで加熱する。ついで、下
記のビニルモノマー混合物と重合開始剤の混合液
を3時間にわたつて滴下する。
2−ヒドロキシエチルメタクリレート 12部 アクリル酸 1部 スチレン 20部 メチルメタクリレート 20部 エチルアクリレート 47部 キシロール 50部 アゾビスイソブチロニトリル 2部 合計 152部 滴下終了30分後、アゾビスイソブチロニトリル
を0.5部加え、さらに窒素雰囲気下で2時間、100
℃に保ち、その後キシロールを加え、固形分含有
率38%の共重合体溶液を得た。
また、第2図において、3は50μの透明塩ビフ
イルムであり、4は前記印刷インキ組成物で用い
た顔料(酸化チタン等)30部に代えて顔料(アル
ミ粉)10部使用した以外は同様の組成物で前記と
同じ条件で印刷層を形成したものであり、また5
は前記印刷インキビヒクル組成物を用いて70℃の
温度で60分の時間乾燥してクリヤー塗膜層を形成
したものである。
次に図面における2は感圧性接着剤層であつ
て、ポリブチルアクリレートからなる粘着剤で15
g/m2の塗布量で形成されている。1はシリコン
コーテイングした秤量25g/m2のクラフト紙から
なる離型性シートである。
上記の粘着シートを所望の図形に切り抜いた
後、離型性シートを剥して、亜鉛鋼板に圧貼する
ことにより、鋼板面に塩ビフイルムを基材とする
着色インキ層よりなる図形が形成され、極めて光
沢の優れた表面を呈し、物理化学的耐久性のある
好ましい表示が得られた。
ト 考案の効果 以上説明したように、本考案の粘着シートは、
着色印刷層の密着性、耐久性が極めて優れている
ので、従来の粘着シートの場合に必要であつたク
リアーコート手段を省略しても、従来以上の美粧
性、耐久性の表示物が得られるものであり、効果
は著しいものである。
【図面の簡単な説明】
図面の第1図はソリツドカラー型粘着シート、
第2図はメタリツクカラー型粘着シートの実施例
を示す断面図である。 1……離型性シート、2……感圧性接着剤層、
3……ポリ塩化ビニルフイルム、4……着色印刷
層、5……クリヤー塗膜層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 離型性シート1、感圧性接着剤層2、ポリ塩化
    ビニルフイルム層3、着色印刷層4、さらに必要
    に応じてクリヤー塗膜層5を順次積層してなり、
    前記着色印刷層4が水酸基含有ビニル系単量体を
    必須成分とするビニル系単量体混合物を共重合し
    て得られるガラス転移温度0〜100℃のビニル系
    樹脂を長鎖脂肪族ポリイソシアネートにより架橋
    したビヒクル硬化層を有することを特徴とする感
    圧性マーキング用粘着シート。
JP7733386U 1986-05-22 1986-05-22 Expired JPH0243851Y2 (ja)

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JPS62191846U JPS62191846U (ja) 1987-12-05
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