JPH0732796A - 絵付立体成形品及びその製造方法 - Google Patents

絵付立体成形品及びその製造方法

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JPH0732796A
JPH0732796A JP19882193A JP19882193A JPH0732796A JP H0732796 A JPH0732796 A JP H0732796A JP 19882193 A JP19882193 A JP 19882193A JP 19882193 A JP19882193 A JP 19882193A JP H0732796 A JPH0732796 A JP H0732796A
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Hiroyuki Atake
浩之 阿竹
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型で絞りの深い成形品にも可能な液圧転写
印刷法の改良された製造方法とそれによって得られる絵
付立体成形品を提供する。 【構成】 液面上に浮かべて延伸性が発現した転写フィ
ルムに、被転写体を単に垂直方向に下降し接触させて液
中に沈降させることで転写するのでなく、被転写体の被
転写面を順次、第1面から第2面へと液中で転写フィル
ムに接触させながら被転写体を回転させることで転写す
る。その際、回転軸は液面に平行であるが、水平位置は
回転方向に移動させ、垂直位置は被転写体の液没深さが
略一定となるようにし、あたかも転写フィルムが一定の
液中深さにあると仮定したその仮定面上を、被転写体を
滑らずに転がしたように大略動かすことで、場所により
転写絵柄が極度に伸ばされて歪んでしまうことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、曲面、不規則形状面等
の非平面、あるいは平面を主体としてなる被転写体の被
転写面へ印刷を施す液圧転写印刷法の改良された方法に
関する。特に、大型で、被転写面の絞りの深い被転写体
に対して効果的な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチック成形品等に対する高
意匠化の要求は高く、化粧シートを貼着する等の種々の
方法によって表面化粧が行われているが、化粧される表
面が非平面である場合や、箱型の被転写体の周囲の面の
ように平面であるがそれらの複数の平面に連続的な絵柄
を化粧する場合には、液圧転写印刷法がその一つとして
利用されてきた。
【0003】ところが、従来の液圧転写印刷法にあって
は、例えば特公昭60−50597号公報に開示された
方法によれば、液槽中の液を流し液流を発生させ、当該
液流に添って転写フィルムを浮かべて流し、その移動す
る転写フィルムに対して相対的に静止した関係を有する
様に転写フィルムの移動速度と同速度で被転写体を移動
させながら下降させて転写フィルムに接触させて液中に
沈降させ液圧を利用して転写フィルムを被転写体の被転
写面に被着後に被転写体を上昇させ、転写フィルムが被
着した被転写体として、その後、被転写面上についた転
写フィルムの支持体を除去し転写フィルム上に形成され
た絵柄を被転写面に転写する。転写フィルムは液面上に
浮かべると液により膨潤して延伸するため、その延伸速
度を転写フィルムの移動速度に加味した速度が実際の転
写フィルムの移動速度であり、被転写体の移動速度もこ
の実際の移動速度に合わせることで、液面上の転写フィ
ルムが被転写体の被転写面と接触する際に液流方向に対
して引っ張られたり、逆に押さえつけられたりしてシワ
等が発生しないようにしている。
【0004】また、特公昭60−58718号公報に開
示されている方法では、液面上に浮かべる転写フィルム
上の転写されるべき絵柄が被転写体の被転写面に容易に
粘着するように、被転写面と転写フィルムとの接触時に
絵柄が濡れた状態を維持する方法を提供している。すな
わち、膨潤化液なる活性剤を用いて転写フィルムが被転
写体と接触する時に絵柄を構成するインキを膨潤させて
粘着性を発現させる。このような方法により、液面上に
浮いた転写フィルムと被転写面とが接触する際に、転写
フィルムが被転写面に綺麗に被着・転写されるようにし
ている。
【0005】以上の方法は、大略被転写体の上下動作に
より、その被転写面に転写フィルムを転写させるもので
あるが、被転写体が略円柱状の形状の場合には、その柱
断面の中心軸を被転写体の支持及び回転軸として回転さ
せながら液面上の転写フィルムに接触・沈降させて、被
転写体の側面の被転写面に転写フィルムを転写する方法
もある。この方法によれば、サイズが大型であっても、
被転写面が大略円柱状の物体の側面の場合には、被転写
面の場所によらずに略均一な伸びの絵柄の転写が可能と
なる利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上説明し
た従来の液圧転写印刷法にあっては、被転写体の被転写
面が大きく、しかも絞りが深い形状では絵付するとが不
可能であり、適応が甚だ困難であるという問題があっ
た。しかし、近年、テレビキャビネット等の大型の成形
品の表面を化粧し、当該製品をより高意匠化する要求が
高まっており、これらの成形品への絵付が切望されてい
た。これらの製品は複雑な凹凸こそなく、単純なものは
平面を主体とした箱型のものではあるが、それらの両側
面及び天面に連続的な絵柄を化粧する場合には、いって
みれば非常に深い絞り形状となり単に被転写体を液面に
浮かべた転写シートに対して、被転写体を、その天面を
下側に向けて垂直方向に上下させて転写する方法では全
く不可能であった。すなわち、被転写体の形状が例えば
断面が円形の円柱上物体の側面に転写する際に、その被
転写体が小さいく短い場合には、被転写体の長手方向を
大略立てた状態や横に寝かした状態で、液面に浮かべた
転写フィルムに対して接触・沈降させれば、被転写体へ
の転写フィルムの粘着・転写は部分的に転写フィルムが
伸ばされる所が発生したとしても充分達成され転写は一
応可能である。ところが、上記と相似形の形状でもサイ
ズが大きくなると、転写フィルムの被転写体の被転写面
へのまつわりつきは転写フィルムが極度の伸ばされなが
ら転写されることになり、すなわち絞りが深くなり、転
写の限界になると同時に、たとえまつわりついたとして
も、あまりにも転写フィルムが伸ばされすぎる部分が発
生し、転写フィルムに形成した元の絵柄のパターンが大
きく崩れてしまい、もはや期待した意匠効果を発現する
ことが不可能であったのである。
【0007】被転写体の形状が、四角あるいは、その角
が丸まっている様な単純な形状においては、ロール転写
法にて、成形品を回転させながら行う方法がある。しか
しながら、この方法であると、側面に三次元的な形状が
あると対応ができなかった。そこで、本発明は、大型で
深い絞りのある成形品に対しても絵付が可能な、絵付立
体成形品の製造に適した液圧転写印刷法の改良方法を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の液圧転写印刷法は、液槽中に蓄えられた液
の液面上に、当該液に対して膨潤又は溶解しうる支持体
に任意の絵柄を形成した転写フィルムの絵柄形成面に活
性剤を塗布後、転写フィルムを絵柄形成面を上側にして
浮かべ、しかる後、被転写体を液面に対して平行となる
回転軸を中心として回転させながら接触させて、被転写
体の一部乃至全部を液中に沈降させることで転写フィル
ムを液中に下降させてその一部乃至全部を液面下に沈降
させた後に、被転写体を液体内より取り出し転写フィル
ムを被転写体の被転写面に被着させ、さらに転写フィル
ムを構成する支持体を被転写面より除去して、絵柄を被
転写体に転写することを特徴とした絵付立体成形品の製
造方法とするものである。また、上記方法において被転
写体の回転軸の動作を、垂直方向の上下動作と回転方向
への水平的な前進動作と組み合わせた動作として、液槽
中に沈降する被転写面の中で最も沈降した面の沈降深さ
が概ね一定となる様に、なおかつ液面上に浮かべた転写
フィルム面が前記沈降深さの位置に一様にあると仮定し
た面に対して被転写体の被転面が滑らずに転がる様にし
て、被転写体を前記回転軸を中心に回転させることを特
徴とした絵付立体成形品の製造方法とするものである。
くわえて、上記製造方法によって得られたことを特徴と
した絵付立体成形品とするものである。
【0009】以下、図面に従って本発明を詳述する。図
1及び図2は本発明に係わる一実施例を示す絵付立体成
形品の製造に適した液圧転写印刷法の説明図である。図
1(a)は転写前の状態を示してる。本発明に係る絵付
立体成形品の製造方法では、液6を蓄えた液槽5の液面
上に支持体2上に絵柄3が形成された転写フィルム1を
浮かべる。液面上に浮かべた転写フィルム1は液により
膨潤する。また液面に浮いた転写フィルム1の絵柄3に
は、被転写体4への粘着性を安定的に付与するために、
活性剤が塗布されている。
【0010】一方、図1及び図2に例示する被転写体4
は概略、四角形の形状であり、その側面に若干の凹凸部
41を有している。被転写体4は適当な支持具7で空間
に支持されている。図では、自在に折れ曲がる関節71
を有する支持具7であるが、支持具7の形状、機構は特
に限定されるものではなく、製造装置及び被転写体の形
状などから適宜好ましい手段を選択すればよい。もっと
も簡単な支持手段は人の手であるが、工業的に生産性良
く転写するには連続的なレールに沿って移動するような
支持具とするのが一般的である。本発明に係る製造方法
では、被転写体を一定の条件を満足するように回転する
のが特徴であるが、その回転を実現する手段としては、
例えば予め被転写体の被転写面の外形形状から好ましい
回転軸が移動する空間的な遷移軌跡を求めておき、その
遷移軌跡の沿った支持具のつり下げレールと被転写体の
回転機構を設けておくなどすれば良い。
【0011】転写過程にて、被転写体4を液6中に下降
させて、その被転写面(図では側面)を転写フィルム1
に接触させた状態が図1(b)である。被転写体の側面
の凹凸部41には、凹凸の絞りが深くないために充分に
転写フィルムはまつわりついて転写されている。この
際、被転写体を液6中に沈降させる深さは、図1(b)
の状態にて示す様な被転写体4の側面の凹凸部41が被
転写体を垂直方向に下降させれば充分な程度の緩い曲面
の凹凸であれば、その凹凸が無いと仮定した側面の沈降
深さとすることができる。また、凹凸部41が考慮すべ
き程の凸であれば、凹凸部41を別個の被転写面として
扱い、その凸部の沈降深さと凹凸部41を有する面の凹
凸部41以外の面の沈降深さの各々が概略同程度となる
ように、被転写体を回転動作させる。次の動作として
は、被転写体4はこの場合は箱型で、しかも次ぎなる転
写面は先の転写面に対して直角であるので、被転写体4
を90°回転させて図2(c)の状態にまでする。この
際、本発明のポイントとして、被転写体4の回転軸を垂
直方向に上下させながら回転させ、なおかつ当該回転軸
が回転方向にも水平方向に前進するように回転させて、
液槽中に沈降する被転写体4の表面の中で最も沈降した
面の沈降深さが概ね一定となる様に、なおかつ液面上に
浮かべた転写フィルム1の面が前記沈降深さの位置に一
様にあると仮定した面に対して被転写体4の被転写面が
滑らずに転がる様にして、被転写体4を回転させる。以
下、同様にして残った被転写面の転写へと被転写体4を
回転させて、図2(d)の状態にまでした後、被転写体
4を持ち上げ、被転写体4の被転写面から絵柄3のみを
残して支持体2を水等の適当な液体にて除去して、図3
のような絵付立体成形品8を得る。なお、通常は被転写
体4の被転写面に転写された絵柄3はそのままでは表面
強度が不足して脱落しやすいので常法に従い塗料などを
オーバーコートする。
【0012】本発明でいう被転写体の回転軸とは、実際
に被転写体を支持する支持具が先に説明した関節71を
持つようなものであれば、関節71をもって回転軸と見
立てることもできる。しかし、図1乃至図2で示すよう
な被転写体の被転写面の断面形状に於いて、断面が示す
図形の中心座標を貫通する軸を回転軸とすることもでき
る。これは単なる仮定的な定義であるため、中心座標と
は厳密に中心でなくてもよい。また、前記した図形の中
心座標を貫通する回転軸に一致して、被転写体の支持を
する支持軸とする場合もある。一方、被転写体の形状に
よって前記回転軸の位置には支持軸を設けにくい場合に
は、回転軸と支持軸は別のものである。かように、基本
的には支持体の回転軸とは被転写体の複数の被転写面の
断面図形の中心座標を意味するものであるが、架空の仮
定的なものであり、実際の機械的な支持具の回転軸と一
致する必要はない。要は、先に説明したように、被転写
体の回転軸の動作を、垂直方向の上下動作と回転方向へ
の水平的な前進動作と組み合わた動作として、液槽中に
沈降する被転写面の中で最も沈降した面の沈降深さが概
ね一定となる様に、なおかつ液面上に浮かべた転写フィ
ルム面が前記沈降深さの位置に一様にあると仮定した面
に対して被転写体の被転面が滑らずに転がる様にして、
被転写体を回転軸を中心に回転させることにある。
【0013】図1及び図2では、液槽5中の液6を静止
的に説明したが、液槽5中で液を流して液6が液流を成
している場合には、その液流に乗って流れている転写フ
ィルム1、さらに厳密には液6に接して膨潤して拡大す
る転写フィルム1の膨潤速度と液流の速度を加味した速
度に対して、被転写面が相対的に静止した位置関係にあ
るように被転写体を移動させながら回転させると、転写
フィルムの過度の伸びやシワの発生を防止しつつ連続生
産に適した良い結果を得ることができる。
【0014】本発明に用いる転写材料としては、公知の
液圧転写印刷法に用いるものを使用すれば良く特に限定
されず、その用途等により適宜選択して使用すれば良
い。本発明に於いて用いる転写フィルムを構成する支持
体としては、転写時に液面上で充分膨潤し、かつ多色印
刷適性を有し、さらに転写性、すなわち被転写体の曲面
に対して充分にまつわりつく性質を具備するものが用い
られる。このようなものとしては通常、水溶性または水
膨潤性フィルムが利用でき、例えば、ポリビニルアルコ
ール樹脂、デキストリン、ゼラチン、にかわ、カゼイ
ン、セラック、アラビアゴム、澱粉、蛋白質、ポリアク
リル酸アミド、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルメチ
ルエーテル、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸と
の共重合体、酢酸ビニルとイタコン酸との共重合体、ポ
リビニルピロリドン、アセチルセルロース、アセチルブ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸
ソーダ等による厚さ10〜100μm程度のフィルムが
利用できる。
【0015】上記支持体上に絵柄を形成するための印刷
インキを構成するビヒクルの樹脂としては、公知の熱可
塑性樹脂が利用でき、例えば、エチルセルロース、硝酸
セルロース、酢酸セルロース、エチルヒドロキシエチル
セルロース、セルロースアセテートプロピオネート等の
セルロース誘導体、ポリスチレン、ポリα−メチルスチ
レン等のスチレン樹脂又はスチレン共重合体、ポリメタ
クリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリ
ル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル樹脂、
ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル樹脂、
ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノ
ール樹脂、重合ロジン等のロジンエステル樹脂、クマロ
ン樹脂、ビニルトルエン樹脂、ポリアミド樹脂等の天然
又は合成樹脂が利用できる。以上の天然又は合成樹脂か
らなるビヒクルに対して、染料又は顔料等の着色剤を添
加し、更に、例えば可塑剤、安定剤、ワックス・グリー
ス、乾燥剤、補助乾燥剤、硬化剤、分散剤、体質顔料、
充填剤等の公知の添加剤を適宜添加して、溶剤、希釈剤
等で充分混練したものをインキとして用いれば良い。
【0016】支持体上の絵柄は、例えばグラビア印刷方
式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、スクリーン印
刷方式、刷毛塗り、へら塗り、吹き付け塗り等によっ
て、所望の柄、図形、文字、記号等の絵柄として形成す
ればよい。
【0017】また、液面上に浮かべる転写シートに与え
る活性剤としては、絵柄中のバインダー成分を活性化
し、絵柄を膨潤させ被転写面への粘着性を発現する溶剤
を使用する。このような溶剤は、前記ビヒクルとして使
用した天然又は合成樹脂との関係を考慮して、公知のも
の例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン
等、あるいはこれらの混合液であるガソリン、石油ベン
ジン、ミネラルスピリット、石油ナフサ等の脂肪族炭化
水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサ
ン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素類、トリクロル
エチレン、パークロルエチレン、クロロホルム、四塩化
炭素等のハロゲン化炭化水素類、メチルアルコール、エ
チルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコー
ル、アミルアルコール、ベンジルアルコール、ジアセト
ンアルコール等の一価のアルコール類、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アル
コール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサ
ン、イソホロン等のケトン類、エチルエーテル、イソプ
ロピルエーテル、エチレングリコール・モノ・メチルエ
ーテル、エチレングリコール・モノ・エチルエーテル、
エチレングリコール・モノ・ブチルエーテル、ジエチレ
ングリコール・モノ・メチルエーテル、ジエチレングリ
コール・モノ・エチルエーテル、ジエチレングリコール
・モノ・ブチルエーテル等のエーテル類、エチレングリ
コール・モノ・メチルエーテル・アセテート、エチレン
グリコール・モノ・エチルエーテル・アセテート、ジエ
チレングリコール・モノ・メチルエーテル・アセテー
ト、ジエチレングリコール・モノ・エチルエーテル・ア
セテート、ジエチレングリコール・モノ・ブチルエーテ
ル・アセテート等の酢酸エステル類、酪酸エステル類、
等のエステル類、ニトロ炭化水素類、ニトリル類、アミ
ン類、その他アセタール類、酸類、フラン類等が単独又
は混合溶剤として使用される。
【0018】また、上記溶剤には、上記溶剤に対して親
和性を有する樹脂、体質顔料等の添加剤を添加を添加す
ることができる。樹脂や体質顔料等を添加することによ
り活性剤の粘度調整が容易となり、塗布方法を選ばす、
インキの保持時間が長くなり、転写可能時間を長くとれ
る等の効果が得られる。これらの樹脂としては公知のも
の、例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン
化ビニル単量体、スチレン及びその誘導体、酢酸ビニル
等のビニルエステル単量体、アリルアルコール及びアリ
ルエステル類、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン
酸、クロトン酸、マレイン酸又はフマル酸等の不飽和カ
ルボン酸類、上記の不飽和カルボン酸類のエステル誘導
体、同ニトリル誘導体又は同酸アミド誘導体、上記の不
飽和カルボン酸類の酸アミド誘導体のNメチロール誘導
体及び同N−アルキルメチロールエーテル誘導体、グリ
シジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリ
ルグリシジルエーテル、ビニルイソシアネート、アリル
イソシアネート、2−ヒドロキシエチル−アクリレート
又は−メタクリレート、2−ヒドロキシプロピル−アク
リレート又は−メタクリレート、エチレングリコール−
モノアクリレート又は−モノメタクリレート、エチレン
グリコール−ジアクリレート又は−モノメタクリレー
ト、無水マレイン酸、無水イタコン酸、メチルビニルケ
トン、ブタジエン、エチレン、プロピレン、ジメチルア
ミノエチルメタクリレート、ビニルピリジン、tert
−ブチルアミノエチルメタクリレート、多価アルコール
のモノアリルエーテル等の如き単量体の単独重合体又は
共重合体類等の熱可塑性樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエ
ステル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹
脂、エポキシ樹脂、フタル酸ジアリル樹脂、珪素樹脂、
ポリウレタン樹脂等の如き熱硬化性樹脂又はそれらの変
性樹脂もしくは初期縮合物等、その他、天然樹脂、ロジ
ン及びその誘導体、セルロース誘導体、天然又は合成ゴ
ム、石油樹脂等の樹脂などである。
【0019】以上のようにして、従来の液圧転写印刷法
では不可能であった絞りの深い被転写体に対しても転写
が可能となり、所望の絵付立体成形品を製造することが
出来る。
【0020】
【作用】以下、本発明に係る絵付立体成形品の製造方法
による構成によれば、被転写体の被転写面が液面状に浮
かべた転写フィルム面に対して、あたかも両者の面が滑
らないように被転写体を転写フィルムの上を転がすよう
にして回転させながら、転写する結果、被転写フィルム
が被転写体の被転写面の場所によって極度の伸ばされた
りすることがなくなる。
【0021】《実施例》以下、図1及び図2によって説
明する。先ず転写材料として次のものを準備した。 転写フィルム : 支持体2としてポリビニルアルコ
ール樹脂フィルム(日合フィルム製 ハイセロン C−
300 厚み40μm)を用い、当該支持体に対して、
ニトロセルロースとアルキッド樹脂とで合計15重量
部、顔料を5〜13重量部、残りは溶剤成分としてトル
エンを配合したインキをグラビア印刷して、多色の絵柄
3を形成し、転写フィルム1とした。 活性剤 : 上記樹脂15重量部に対して、沈降性バ
リウム21重量部、ブチルセロソルブ27重量部、ブチ
ルカルビトールアセテート27重量部、ジブチルフタレ
ート10重量部を配合したのもを調整した。 被転写体 : 箱型のテレビキャビネットを被転写体
4とした。材質はABS(アクリロニトリル・ブタジエ
ン・スチレン共重合体)樹脂製、サイズは高さ60cm、
幅80cm、奥行き35cmである。
【0022】上記転写フィルム1の絵柄3の印刷面側
に、上記活性剤を13g/m2に塗布し、絵柄印刷面が上側
となるように、30℃に調温した水6を蓄えた液槽5の
水面上に浮かべた〔図1(a)〕。一方、被転写体1
は、自在に折れ曲がる関節71を有する支持具7によっ
て保持しておいた。1分後に、先ず、上記被転写体4の
側面を下にして水面上に浮いた転写フィルム1に接触さ
せて液面下に沈降さた〔図1(b)〕。次いで、天面を
転写フィルム1に接触させるべく被転写体を水面に平行
な回転軸を中心として90°回転させた。その際、側面
と天面との境界部分のエッジが、前記にて先に側面を液
面下に沈降させた時の沈降深さと大略同一となるように
して、すなわちより深く沈降することがないようにして
被転写体4の支持具7を上方に移動させ、且つ支持具7
の関節71を折り曲げつつ回転させた。また、なおか
つ、前記エッジの水平位置も回転方向で前後しない様に
概ね一定になるように、被転写体4の支持具7を回転方
向に沿って前方に移動させつつ回転させた。かようにし
て、被転写体4の天面を、前記側面に近い側から水面上
に浮いた転写フィルム1に次第に接触させ液面下に沈降
させた〔図2(c)〕。次に、先の側面とは反対側の側
面を転写させるべく、被転写体4を90°回転させた。
この時も、前記した先の側面から天面への被転写体4の
回転方法と同様にして回転させた〔図2(d)〕。次い
で、被転写体4を液中から取り出し、後は公知の常法に
従って被転写面に付いた転写フィルム1の支持体2を水
洗により除去した。かくして、両側面及び天面の3面に
絵柄が転写された絵付立体成形品8を得た〔図3〕。得
られた絵付立体成形品8は3面とも絵柄3が綺麗に転写
されており、転写フィルム1の絵柄3が部分的に過度に
伸ばされたり、シワが発生したりすることなく、転写フ
ィルム1に印刷された絵柄3とほぼ同じような一様で均
一な絵柄3が転写できた。
【0023】《比較例1》実施例と同じ転写材料を用い
て、転写のみ次の方法に替えて行った。前記転写フィル
ム1の絵柄2の印刷面側に、前記活性剤を13g/m2に塗
布し、絵柄印刷面が上側となるように、30℃に調温し
た水6を蓄えた液槽5の水面上に浮かべた。1分後に、
前記被転写体4の天面を下に向けて下降させ、天面から
垂直に水面上に浮いた転写フィルム1に接触させて液面
下に沈降さた。沈降は連続的に被転写体の側面も水中に
入るまで行い、かようにして側面にも転写フィルム1を
まつわりつかして接触させ、転写した。次いで、被転写
体4を液中から取り出し、後は公知の常法に従って被転
写面に付いた転写フィルム1の支持体2を水洗により除
去した。かくして、両側面及び天面の3面に絵柄の転写
を意図した絵付立体成形品を得た。しかし、得られた絵
付立体成形品は、特に側面での絵柄の伸びが大きくな
り、全体として伸びが一定せず、元の転写フィルムに形
成した絵柄の意匠感を損なったものとなってしまった。
【0024】《比較例2》実施例と同じ転写材料を用い
て、転写のみ次の方法に替えて行った。前記転写フィル
ム1の絵柄2の印刷面側に、前記活性剤を13g/m2に塗
布し、絵柄印刷面が上側となるように、30℃に調温し
た水6を蓄えた液槽5の水面上に浮かべた。一方、被転
写体1は、概略被転写体1の中心部を支持軸及び回転軸
として、回転軸が水平となるような支持具で保持した。
1分後に、先ず、前記被転写体4の側面を下にして水面
上に浮いた転写フィルム1に接触させて液面下に沈降さ
た。次いで、天面を転写フィルム1に接触させるべく被
転写体を液面に平行な回転軸を中心として90°回転さ
せた。その際、被転写体4の支持具の支持軸の垂直位置
が一定になるように回転させた。また、当該支持軸の水
平位置は、回転方向に沿って前方に移動させつつ回転さ
せた。かようにして、被転写体4の天面を、先の側面に
近い側から水面上に浮いた転写フィルム1に次第に接触
させ液面下に沈降させた。次に、先の側面とは反対側の
側面を転写させるべく、被転写体4を90°回転させ
た。この時も、前記、先の側面から天面への被転写体4
の回転方法と同様に回転させた。次いで、被転写体4を
液中から取り出し、後は公知の常法に従って被転写面に
付いた転写フィルム1の支持体2を水洗により除去し
た。かくして、両側面及び天面の3面に絵柄の転写を意
図した絵付立体成形品を得た。しかし、得られた絵付立
体成形品は、端部での絵柄の伸びが大きくなり、全体と
して伸びが一定せず、元の転写フィルムに形成した絵柄
の意匠感を損なったものとなってしまった。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。本
発明に係る絵付立体成形品の製造方法によれば、大型で
絞りの深い成形品に対しても絵付が可能となる利点があ
る。また、成形品に転写された絵柄は、部分的に過度に
伸ばされたり、途切れたり、シワが発生したりすること
が少なく、一様で均一な元の転写フィルムに形成した絵
柄に近い絵柄が出来るため、従来になく、高品位で高意
匠感のある絵付が可能となる。従って、意匠感の高い絵
付立体成形品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る絵付立体成形品の製造方法の一実
施例の前半を示す説明図
【図2】本発明に係る絵付立体成形品の製造方法の一実
施例の後半を示す説明図
【図3】本発明に係る絵付立体成形品の一実施例の横断
面図
【符号の説明】
1 転写フィルム 2 支持体 3 絵柄 4 被転写体 41 被転写体の側面の凹凸部 5 液槽 6 液 7 支持具 71 関節 8 絵付立体成形品

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液槽中に蓄えられた液の液面上に、当該
    液に対して膨潤又は溶解しうる支持体に任意の絵柄を形
    成した転写フィルムの絵柄形成面に活性剤を塗布後、転
    写フィルムを絵柄形成面を上側にして浮かべ、しかる
    後、被転写体を液面に対して平行となる回転軸を中心と
    して回転させながら接触させて、被転写体の一部又は全
    部を液中に沈降させることで転写フィルムを液中に下降
    させてその一部又は全部を液面下に沈降させた後に、被
    転写体を液体内より取り出し転写フィルムを被転写体の
    被転写面に被着させ、さらに転写フィルムを構成する支
    持体を被転写面より除去して、絵柄を被転写体に転写す
    ることを特徴とする絵付立体成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 被転写体の回転軸の動作を、垂直方向の
    上下動作と回転方向への水平的な前進動作と組み合わせ
    た動作として、液槽中に沈降する被転写面の中で最も沈
    降した面の沈降深さが概ね一定となる様に、なおかつ液
    面上に浮かべた転写フィルム面が前記沈降深さの位置に
    一様にあると仮定した面に対して被転写体の被転面が滑
    らずに転がる様にして、被転写体を前記回転軸を中心に
    回転させることを特徴とする請求項1記載の絵付立体成
    形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の製造方法によって
    得られた絵付立体成形品。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10109471A (ja) * 1996-10-08 1998-04-28 Sumitomo Rubber Ind Ltd 凹版オフセット印刷方法
US6497779B1 (en) 1998-07-23 2002-12-24 Cubic Co., Ltd. Hydraulic transfer method and device and hydraulic-transfer article
JP2008247008A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Dainippon Printing Co Ltd 水圧転写方法及び水圧転写加飾成型品
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JP2016221851A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 文右衛門 木戸 「虚階」を有したシート貼付物

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