JPH03170385A

JPH03170385A - 窯業系装飾ボードの製造方法

Info

Publication number: JPH03170385A
Application number: JP30688389A
Authority: JP
Inventors: Masatomo Amahara; 甘原　雅知; Tetsuo Hiraishi; 平石　哲生; Kazuhiko Ota; 和彦太田
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1989-11-27
Filing date: 1989-11-27
Publication date: 1991-07-23

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、セメント板に代表される窯業系ボードに印刷
絵柄等を施した、窯業系装飾ボー１の製造方法に関する
。

〔従来の技術〕

窯業系ボートは、抄造法あるいは、押出成形によって製
造され、それぞれプレスあるいは、エンボスロールによ
って表面に凹凸模様を施し、その上から塗装することに
より、外壁材として使用されている。

このような、窯業系ボードとして・は、木片セメント板
、パーライト板、繊維強化セメント板、石綿セメント板
、珪酸カルシウム板、炭酸マグネシウム板等がよく知ら
れている。これらのボードは、外壁材として使用する場
合の意匠性の向上を図る意味で表面にエンボスが施され
ているため、印刷による微細な絵柄を、その後付与する
ことは、ほとんど不可能といってもよいのが現状である
。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、窯業系ボードに印刷絵柄等を施した窯業系装
飾ボードの製造方法を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この目的を達威するため、本発明は、窯業系ボード表面
に補強用樹脂を塗装する工程、基材シートに転写層を設
けた転写シートを窯業系ボード表面に配置する工程、窯
業系ボード側から真空吸引すると共に転写シートを軟化
させ、窯業系ボード表面に密着する工程、基材シートを
剥離除去する工程から成る窯業系装飾ボードの製造方法
を提供する。

本発明において、窯業系ボート”とは、木片セメント板
、バーライト板、繊維強化セメント板、石綿セメント板
、珪酸カルシウム板、炭酸マグネシウム板等を指す。

補強用樹脂は、窯業系ボート表面の接着性を補強して、
転写層との接着性を向−１二さ−υるためのものである
。ポリウレタン、エボキシ樹脂、ポリエステル、ボリア
某ド、アクリル樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂又はメ
ラξン樹脂、ポリ酢酸ビニル、エチレンー酢酸ビニル共
重合体等の樹脂が使用できる。

かかる樹脂の塗布量は、使用する樹脂によって異なる。

しかし、１〜１０ｇ／ｍ２塗布すれば窯業系ボード表面
の接着性補強は十分である。塗布はスプレーコートによ
って可能である。

また、本発明に係る転写シート１は基材シート１１と転
写層から成る。基材シー｝１１は転写層を支持すると共
に、転写後剥離除去されるものであり、転写層は転写後
、窯業系装飾ボード表面に残存して窯業系ボードを装飾
するものである。

基材シート１１は、転写時に窯業系ボード表面に予め凹
凸に沿って変形して密着する必要のあることから、熱軟
化性のプラスチックシートを使用する必要がある。ポリ
塩化ビニル、ポリエチレン、ポリアクリロニトリル、ポ
リプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ
エステル、アクリロニトリルーブタジエン−スチレン共
重合体等である。５〜１０００μｍの厚さであって良い
。

転写層は単一の層から成っていても良いが、剥離層１２
、機能層１３、接着層１４の三層構造を有するものが好
適である。

剥離層１２は、転写後、基祠シー｝１１の剥離除去を容
易とするもので、基材シート１１上に直接設けられる。

転写時に基材シート１１に追従して変形する必要のある
ことから、ボリアξド系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹
脂、ポリビニルブチｊラール系樹脂、セルロースアセテートプロピオネー１・
樹脂等が使用できる。

機能層１３は窯業系ポート表面装飾のための層であり、
印刷絵柄層であって良い。印刷絵柄層はグラビア印刷、
シルクスクリーン印刷、オフセント印刷、凸版印刷等の
周知の印刷方法によって形成することができる。また機
能層は金属蒸着層、ガラスビーズから成る再帰反射層等
であっても良い。

機能層ｌ３は、転写時に基材シート１１に追従して変形
できることが望ましい。−例えば、ポリ塩化ビニル、ポ
リ酢酸ビニル、あるいはアクリル樹脂をハインダーとす
る印刷インキである。機能層は部分的に形成することが
できる。例えば抽象柄、石目模様、木目模様等である。

また、機能層１３は多層構造を有していても良い。例え
ば剥離層１２側から順に、表面保護層、印刷絵柄層、防
水層の三層構造である。表面保護層は、窯業系装飾ボー
ドを屋外で使用する際に、印刷絵柄層を風雨や紫外線か
ら保護するもので、４アクリルーアルキッドグラフト共重合樹脂、アクリルウ
レタン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂などのフッ素樹脂、
アクリルシリコン樹脂などが使用できる。また、防水層
は水分から窯業系装飾ボードを保護するもので、アクリ
ルゴム、ウレタンゴム、クロロプレンゴム、エチレンー
酢酸ビニル共重合樹脂などが使用できる。

接着層１４は転写層全体を窯業系ボードに強固に接着し
、剥離を防止するものである。転写時に十分な接着力を
有し、強固に接着すると共に、転写前のブロッキングを
防ぐため、熱により活性化する接着剤が好ましい。例え
ば、ポリウレタン、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、
エチレンー酢酸ビニル共重合体、ポリエステル系樹脂等
である。

第４図において、装置全体は気密に密閉されており、転
写シート１によって上下チャンバー（Ａ）（Ｂ）に二分
される。

窯業系ボード２は、上下動可能なテーブル３上に載置し
て、下チャンバー（Ａ）内に収納されている（第１図参
照）。

転写に当たっては、まず、弁８、９を開いて真空ボンプ
５により上下チャンバー（Ａ）（Ｂ）を真空吸引すると
共に、遠赤外線パネルヒーター４性化させる。

次いで、弁８を閉し、弁７を開いて、送風ボンプ６から
上チャンバー（Ｂ）に圧縮空気を送風し、結果として窯
業系ボード側から真空吸引すると共に、テーブル３を上
昇させて、転写シート１を窯業系ボード２表面に密着さ
せる（第２図参照）。

最後に基祠シー｝１１を剥離除去する（第３図参照）。

なお、得られた窯業系袈飾ボート表面にフッ素樹脂等を
塗布して、耐候性を向上することもできる。

〔実施例〕

セメント板表面にポリウレタンを２ｇ／ｍ２スプレーコ
ートした。

厚さ１８０μのポリ塩化ビニルシートを基材シートとし
、順次、厚さ１５μのポリビールブチラ７ール、石目模様の印刷絵柄層、ポリウレタン系接着剤層
をグラビア印刷した。印刷絵柄はポリ塩化ビニルをパイ
ンダーとし、着色顔料を混合したインキで印刷した。

第４図に示す装置に、セメント板をテーブル上に載置し
、この上に転写シートを配置し、転写シートを１５０℃
、セメント板を８０゜Ｃに、それぞれパネルヒーターで
加熱した。次いで下チャンパーの真空吸引孔から脱気し
、上チャンパーから圧縮空気を送り込みセメント板と転
写シートを密着した。

室温に冷却した後、ポリ塩化ビニルシートを剥離除去し
た。

最後に、表面にフッ素樹脂塗料をスプレーコートした。

得られたセメント板は、表面の凹凸に沿って石目模様が
形威されたもので、転写ムラがなく、その風合と石目模
様のため、天然石に酷似したものであった。また、耐候
性に優れ、水分の透過によるセメント板の劣化もなかっ
た。

〔効果］以上のように、本発明によれば、印刷絵柄等が施された
窯業系装飾ボードを経済的に製造できる。

また、本発明の窯業系装飾ボードは、板の端部にも絵柄
が転写されているため高級な感しを与える。また、凹凸
の形状に同調した絵柄を付与することも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図から第３図までは、本発明の窯業系装飾ボードの
製造方法の一実施例を工程順に示す説明図であり、第４
図は本発明に用いる装置の一例を示す説明図である。１・・・転写シー１− ２・・・窯業系ボード３・・・テーブル４・・・パネルヒーター５・・・真空ポンプ１１・・・基材シート１２・・・剥離層ｌ３・・・機能層１４・・・接着層特許出願人凸版印刷株式会社代表者鈴木和夫第４図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）窯業系ボード表面に補強用樹脂を塗装する工程、
基材シートに転写層を設けた転写シートを窯業系ボード
表面に配置する工程、窯業系ボード側から真空吸引する
と共に転写シートを軟化させ、窯業系ボード表面に密着
する工程、基材シートを剥離除去する工程から成る窯業
系装飾ボードの製造方法。