JPH04107103A - 無機化粧板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、表面に絵柄を有する無機化粧板の製造方法に
関し、特に表面にエンボス形状と、これに調和した絵柄
を有する意匠性の高い無機化粧板を効率よく製造する方
法に関する。

〈従来の技術〉 従来、住宅の外袋や、内装用として、石綿セメント板、
硅酸カルシウム板、等の無機質板が使用されているが、
近年、高級化、高意匠化の傾向と共に表面にエンボスを
設けた製品が、好まれるようになってきた。

従来の、表面が平坦な製品の場合には、表面に絵柄を設
ける方法として、例えば、絵柄を印刷したシートを表面
にラミ７−トする、等の方法が可能であったが、表面に
エンボスがある場合には、単色の塗料を塗装するか、或
いは、砂状物を振りかける、等の簡単な装飾方法に輔ら
ざるを得ながった。

く解決しようとする課題〉 本発明は、以上述べたような従来技術の欠点を補い、表
面にエンボス形状とこれに調和した絵柄とを有する無機
質化粧板を効率よく製造する方法を提案するものである
。

〈課題を解決するための手段〉 未乾燥の無機物抄造ノートを押し型によりプレス成形し
て、表面にユンボス形状を形成する無機化粧板の製造方
法において、プレス成形時に、押し型の表面に、熱可塑
性フィルムの表面に剥離ニス層と、絵柄層、及び水溶性
接着層を順次設けた転写ノートを、予め、真空成形によ
り、その表面の凹凸模様と一体化して設置しておき、こ
の、転写シートが一体化された押し型を用いてプレス成
形を行うことにより、エンボスと絵柄とが調和した意匠
性の高い無機質化粧板が得られる二よを見いだした。

以下、図面に従って詳細に説明する。

第１図が本発明に使用する転写シートの構成図である。

基体ソート（１）の表面に、剥離ニス層（２）、絵柄層
（３）、水溶性接着層（４）を順次設けた構成となって
いる。

基体シートとしては、真空成形の可能な熱可塑性樹脂フ
ィルムを用いる。具体的には塩化ビニル、ポリエチレン
、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル等のフィル
ムが使用可能である。厚さは、１０μｍ〜１１０００ｕ
が適当である。

剥離ニス層としては、基体ソートと絵柄層の材質に応し
て適当なものが、選択される。具体的には、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルピロリドン、アクリル、水溶
性アクリル、ヒドロキノメチルセルロース等が用いられ
る。

絵柄層は、通常、グラビア印刷、スクリーン印刷等の方
法で印刷される。インキのバインダーとしては、加熱時
の伸びが大きいこと、最終製品の耐久性等を考慮して決
定される。塩酢ビ、ニトロセルロース、セルロースアセ
テートブチレート、ヒドロキシセルロース、ポリビニル
ブチラール、アクリル、スチレン−アクリル等が通して
いる。

水溶性接着層としては、ヒドロキシプロピルセルロース
、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、水溶
性アクリル、ヒドロキシメチルセルロース等が用いられ
る。接着層として水溶性樹脂を用いる理由は、基材の無
機抄造シートとの接着性が良好な為である。

無機抄造ノートとしては、セメント等の水和硬化物を主
成分とし、ガラス繊維、バルブ、木片、木毛、石綿、岩
綿、各種有機高分子、各種粉粒体を適当量混合した水性
スラリーを、厚さ２ｍｍ〜１００ｍｍに抄造したものが
用いられる。

第２図は、本発明に用いる、押し型の断面図である。押
し型（５）は、枠本体（５１）と、エンボス版（５２）
とから成る。枠本体（５１）は、上端が封止された筒状
体であり、枠本体（５１）の上部には筒状体の側壁を貫
通して成るエア映引孔（５１ａ）が設けられており、該
エア吸引口（５１ａ）は、図示しない吸引ポンプに接続
されている。エンボス版（５２）は、無機化粧版に凹凸
模様を付与するためのものであり、真空吸引のための脱
気孔（５２ａ）が複数個設けられている。

本押し型において、エンボス版（５２）の外形と、枠本
体（５１）の筒状体の内形とは等しく、エンボス版（５
２）を、枠本体（５１）の筒状体内部に、エア吸引可能
となるように嵌挿固定させることにより構成されている
。

赤外線ヒーター等を用いて真空成形されるに十分に加熱
された転写シート（７）を押し型（５）開口部に設置し
、０．５〜３ｔｏｒｒの真空圧で吸引する。

第３図は転写シートを真空成形した状態を示す（８）は
無機物抄造シートである。第３図で転写シートが一体化
された押し型を用いてプレス成形を行っているのが第４
図である。このプレスを行う際、脱気を解除して大気圧
に戻してやる。このようにして転写シートの設置と基材
のエンボス加工を同時に行い、転写シートが一体化され
た未乾燥無機抄造ソートを得る。これを養生硬化させた
後、転写シートの基体シートを剥離して絵柄が転写され
た、凹凸表面を有する板を得ることが出来る。通常は、
表面の絵柄層を保護するために、この上に透明保護層を
設けることが、−船釣である。

〈実施例１〉 厚さ０．１ｎｍの半硬質塩化ビニルシートの表面に、剥
離層としてポリビニルブチラール樹脂を塗布した後、塩
酢ビ樹脂をバインダーとするインキを用いてグラビア印
刷法により、大理石の模様を印刷しさらに、接着層とし
て水溶性アクリル樹脂を塗布して転写シートを作成した
。この転写シートを１２０°Ｃ加熱、２ｔｏｒｒの真空
圧で予め押し型に真空成形一体化しておいた。

一方、バルブ、硝子繊維、セメント、水よりなるスラリ
ーを抄造して得られた厚さ約２０ｍｍの無機質抄造ソー
トを含水率５０χ程度に脱水した後、前述の押し型でプ
レスする。得られた成形品を、養生硬化した後、表面の
塩ビシートを剥離除去し、表面にアクリル樹脂系の透明
塗料を塗布して、透明保護層とした。

こうして得られた無機化粧板は、表面に型押しによる凹
凸と、転写による大理石の絵柄とがよく調和して極めて
意匠効果の高いものであった。

〈発明の効果〉 通常の無機質ボードを作成する工程とほとんど変わるこ
となく、美服な絵柄を付与することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に用いる転写シートの構成を示す模式メ
、第２メは本発明に用いる押し型の機構を示す模式図、
第３図は本発明のプレス時の様子を示す模式図、第４図
は転写ノートの基体ンー１−を剥離する状態を示す模式
図である。 （１）・　・　・基体シート （２）・・・剥離層 （３）・・・絵柄層 （４）・・・接着剤層 （５）・・・押し型 （５１）・・・枠本体 （５１ａ）　　・・エア吸引孔 （５２）・・・エンボス版 （５２ａ）　　・・脱気孔 （７）・・　・転写シート （８）・・・未乾燥無機質抄造シート 特　　許　　出　　願　　人 凸版印刷株式会社 代表者　鉛末　和夫 手続補正書 （方式） 平成２年１２月ノΔ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 未乾燥の無機物シートを押し型によりプレス成形して、
   表面にエンボス形状を形成する無機化粧板の製造方法に
   於て、 予め押し型の上に、熱可塑性フィルムの表面に剥離ニス
   層と、絵柄層、及び水溶性接着層を順次設けた転写シー
   トを真空成形により、押し型の凹凸模様と一体化して設
   置し、この、転写シートが一体化した押し型でプレス成
   形を行うことにより、エンボス形状の形成と同時に絵柄
   を付与することを特徴とする無機化粧板の製造方法。