JPH0970938A - 化粧板及びその製造方法 - Google Patents
化粧板及びその製造方法Info
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- JPH0970938A JPH0970938A JP7226319A JP22631995A JPH0970938A JP H0970938 A JPH0970938 A JP H0970938A JP 7226319 A JP7226319 A JP 7226319A JP 22631995 A JP22631995 A JP 22631995A JP H0970938 A JPH0970938 A JP H0970938A
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Abstract
性を有し、意匠性の高い絵柄を効率よく設けた化粧板及
びその製造方法を提供することにある。 【構成】予め高い隠蔽性を有するイソシアネート硬化型
エナメル樹脂を塗布し、ゲル分率が60%以上になるま
で乾燥してベースコート層を形成した無機系化粧板基材
をプレヒート加熱した後、該化粧板基材表面にベースコ
ート層と同種類の樹脂をロールコーターによて少量塗布
し半硬化させた後、直ちに転写シートの絵柄層が接する
ように設置し熱圧着により転写して、この絵柄層を保護
するトップコート層を形成する。
Description
いられる無機系化粧板基材に、意匠性の高い絵柄を効率
よく設けた化粧板及びその製造方法に関する。
種化粧板が使用されているが、近年、高級化、高意匠化
傾向と共に、表面に絵柄を設けた製品が好まれるように
なってきた。表面に絵柄を施す方法としては、無機系化
粧板基材に単色の塗料を塗装する、砂をまく、絵柄を印
刷したシートを表面にラミネートする方法等があるが、
その他に弾性体又は塑性体による転写方式がある。
ては、種々の方法が実施されているが、基材にベースコ
ート(下地塗装)を塗工した後、完全乾燥以前の段階、
すなわち反応基がまだ残留している状態で絵柄の転写を
行い、ベースコートと転写シートの絵柄層との密着性を
確保する方法が一般的である。しかし、ベースコートは
最終製品の諸性能を決定する重要な層であり、また基材
の下地を完全に隠蔽する必要から、ある程度の塗布量を
必要とする。従ってこのベースコート層が半硬化の状態
で転写を行う場合、しばしば転写ロールの熱や圧力によ
りベースコート層が変形したり、むしれたり(剥がれた
り)する現象が生ずることがあった。また、一方、その
ような問題が生じない程度にベースコートの硬化を進め
てしまうと、逆に転写性が低下したり、密着性が不足す
る問題があった。特に、密着性が低い場合、住宅の内装
や外装に化粧板を施工した後に、気温変化による熱収縮
の繰り返しなどにより、日数の経過と共に層間剥離し
て、耐久性に問題が生じることがあった。
ト、トップコート等の塗装工程に対して、転写工程の速
度が遅いことが多く、この場合は、転写工程とは別の工
程で実施した方が有利である。また、各工程の時間間隔
(インターバル)は必ずしも同一条件で管理できないこ
とがあり、ベースコートのイソシアネート硬化反応がば
らつき、その結果、最終製品が安定しない要因となって
いた。
述べたような従来技術の欠点を補い、化粧板基材に対し
て、高耐久性を有し、意匠性の高い絵柄を効率よく設け
た化粧板及びその製造方法を提供することにある。
を達成するために、まず本発明の化粧板は、予め、高い
隠蔽性を有するイソシアネート硬化性エナメル樹脂から
なるベースコート層を設けた無機系化粧板基材上に、前
記ベースコート層と同種類で少量の樹脂を塗工しプライ
マー層として、さらにこの上に任意の絵柄層とトップコ
ート層とを順に設けたものである。
は、予め、高い隠蔽性を有するイソシアネート硬化性エ
ナメル樹脂を塗布し、ゲル分率が60%以上になるまで
乾燥してベースコート層を形成した無機系化粧板基材
を、プレヒート加熱した後、該化粧板基材表面にベース
コート層と同種類の樹脂をロールコーターによて少量塗
布し半硬化させ後、直ちに転写シートの絵柄層が接する
ように設置し熱圧着により絵柄層を転写して、この絵柄
層を保護するトップコート層を形成してなることを特徴
とする。
る。図1は、本発明の化粧板の構成を示す断面図であ
る。無機系化粧板基材(5)上に、イソシアネート硬化
性樹脂によるベースコート層(接着層)(7)と、プラ
イマー層(8)と、絵柄層(3)と、トップコート層
(9)とを順次積層した構成である。すなわち、予め、
イソシアネート硬化性エナメル樹脂によるベースコート
層を塗工し、乾燥させてインターバルのおかれた無機系
化粧板基材に対し、任意の絵柄層を転写する直前に、プ
ライマーとしてベースコート層と同種類のイソシアネー
ト硬化性樹脂を少量塗工し、半硬化させることで、イン
ターバル無しで転写した場合と同程度の接着力がえら
れ、従って、ベースコート層と絵柄層との密着強度が得
られる化粧板となる。このことにより、住宅の内装、外
装にに施工後、温熱変化による経時での剥離が発生せ
ず、高耐久性が得られる。
写シートの断面の一例を示す。転写シートの基体フィル
ム(1)の表面に、剥離ニス層(2)と絵柄層(3)と
を順に設けた構成である。
機系化粧板基材の表面形状により、適宜選択すればよ
い。すなわち、無機系化粧板基材の表面がフラットな場
合は、ポリプロピレンラミネート紙等を用いればよい
が、表面に凹凸形状が有る場合は、弾性体による転写時
の熱圧着の熱により、無機系化粧板基材の表面凹凸形状
に追従することが可能な熱可塑性樹脂フィルムを用い
る。具体的にはポリエチレン、ポリプロピレン又はポリ
エチレン、ポリプロピレンとポリ塩化ビニル樹脂とのラ
ミネートフィルム等が挙げられる。
(1)の樹脂は種類、厚み等は、無機系化粧板基材の表
面凹凸の程度、転写温度との兼ね合いで選択すればよい
が、本発明者らの実験によると、120〜150℃の転
写温度では、厚み100μm以下のポリ塩化ビニル樹脂
フィルムにおいて、最も良好な結果が得られている。
ムの種類により適宜選択すればよいが、ポリ塩化ビニル
樹脂を基体フィルムに用いた場合、ポリビニルブチラー
ル樹脂で良好な結果が得られた。
ビア印刷、スクリーン印刷等の方法により印刷される。
使用するインキのバインダーは、最終製品の耐久性等を
考慮して決定される。
ように、ベースコート層(7)、プライマー層(8)が
順次施された無機系化粧板基材(5)上に、任意の絵柄
層(3)が接するように転写シート(6)を載置し、加
熱された弾性体ロール(4)を用いて熱圧着し、絵柄層
(3)を転写している状態を示すものである。
コートが塗装され、インターバルのおかれた化粧板基材
の上に、絵柄転写の直前にプライマー層(8)として前
記ウレタン樹脂系ベースコートと同種類の樹脂をロール
コーターにより塗工する。塗工後の焼付は塗工樹脂の種
類・塗布量・乾燥時間等により決定される。本発明者等
の実験では、ウレタン系樹脂を8g/m2 ロールコータ
ーにて塗工したが、オーブンによる焼付けを行わずに、
塗工直後に転写を行ったが転写シートの基体フィルムは
軽く剥離した。
レート板、石綿セメント、ケイ酸カルシューム板、ケイ
酸マグネシウム板、木片セメント板等を用いることがで
きる。
は、形状はロールでなくとも可能であり、材質としては
シリコンが主に使用されるが、その他ネオプレン、SB
Rが使用でき、また塑性体も用いることが可能である。
高い化粧板が得られる。また、この上から表面保護のた
めに透明樹脂によるトップコート層(9)を設けること
も可能である。
性を有するイソシアネート硬化型エナメル樹脂からなる
ベースコート層を設けた無機系化粧板基材上に、前記ベ
ースコート層と同種類で少量の樹脂をプライマー層とし
て塗装し、続いて任意の絵柄層とトップコート層を順次
設けたもので、ベースコートの塗装、焼付け後、インタ
ーバルのおかれた無機系の基材に、プライマーとして転
写直前に、ベースコート層と同種類の樹脂を少量塗布す
ることで、インターバル無しで転写した場合と同程度の
ベースコート層・絵柄層間の密着強度を得ることがで
き、高い耐久性を有し、意匠性の高い絵柄を効率よく設
けた化粧板が得られる。
板は熱収縮を繰り返すが、ベースコート層とプライマー
は、同種類のイソシアネート硬化性樹脂を用いるため、
樹脂層の熱収縮率が近似しており、経時でベースコート
層・絵柄層の層間で剥離することもなく、高い耐久性を
得ることができる。
リ塩化ビニル樹脂フィルムの表面に、剥離層としてポリ
ビニルブチラール樹脂を塗工した後、塩酢ビ樹脂をバイ
ンダーとするインキを用いてグラビア印刷法により、所
望の絵柄模様を印刷して転写シートを作製した。また、
無機系化粧板基材として、表面に砂岩調の凹凸形状を有
するスレート板を用いて、表面を除塵、シーラー処理し
た。この表面に隠蔽用の顔料として、酸化チタンを用い
た白色の2液硬化型ウレタン樹脂によるベースコート
を、エアスプレーにて80g/m2 の厚みに塗布して、
80℃のオーブンで5分間乾燥した。
た後、IRヒーターにて55〜60℃に加熱した表面に
凹凸形状を有する無機系化粧板基材に、ロールコーター
を用いて、ベースコート層と同種類のウレタン系樹脂を
10g/m2 塗工した。続いて、前記無機系化粧板基材
と同調させるように、前記転写シートを載置し、130
℃に加熱された表面硬度が40度のシリコンで形成され
たロールを用いて転写した。転写速度は、10m/mi
n、圧力20kg/cmとした。
に保護層としてアクリルウレタン樹脂系のトップコート
をエアスプレーにて塗装した。塗布量は120g/m2
の厚みに塗布し、80℃のオーブンで15分間乾燥し
た。こうして得られた凹凸化粧板は、高耐久性を有し、
微小な凹凸形状にも追従し、同調した絵柄を持つ極めて
意匠性の高いものであった。
示す如き効果がある。すなわち、予め、高い隠蔽性を有
するイソシアネート硬化型エナメル樹脂からなるベース
コート層を設けた無機系化粧板基材上に、前記ベースコ
ート層と同種類で少量の樹脂をプライマー層として塗装
し、続いて任意の絵柄層とトップコート層を順次設けた
もので、ベースコートの塗装、焼付け後、インターバル
のおかれた無機系基材に、プライマーとして転写直前
に、ベースコート層と同種類の樹脂を少量塗装すること
で、インターバル無しで転写した場合と同程度のベース
コート層・絵柄層間の密着強度を得ることができ、高耐
久性を有し、微小な凹凸形状にも追従し、意匠性の高い
絵柄を効率よく設けた化粧板が得られた。
した説明図である。
ールにより転写シートを熱圧着している状態を示す説明
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】予め、高い隠蔽性を有するイソシアネート
硬化型エナメル樹脂からなるベースコート層を設けた無
機系化粧板基材上に、前記ベースコート層と同種類で少
量の樹脂を塗工しプライマー層として、さらにこの上に
絵柄層とトップコート層とを順に設けたことを特徴とす
る化粧板。 - 【請求項2】予め、高い隠蔽性を有するイソシアネート
硬化型エナメル樹脂を塗布し、ゲル分率が60%以上に
なるまで乾燥してベースコート層を形成してなる無機系
化粧板基材を、プレヒート加熱した後、該化粧板基材表
面にベースコート層と同種類の樹脂をロールコーターに
よて少量塗布し半硬化させた後、直ちに転写シートの絵
柄層が接するように設置し熱圧着により絵柄層を転写し
て、この絵柄層を保護するトップコート層を形成してな
ることを特徴とする化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7226319A JPH0970938A (ja) | 1995-09-04 | 1995-09-04 | 化粧板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7226319A JPH0970938A (ja) | 1995-09-04 | 1995-09-04 | 化粧板及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0970938A true JPH0970938A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=16843335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7226319A Pending JPH0970938A (ja) | 1995-09-04 | 1995-09-04 | 化粧板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0970938A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11198305A (ja) * | 1998-01-14 | 1999-07-27 | Yamaha Corp | 化粧板 |
JPH11227094A (ja) * | 1998-02-10 | 1999-08-24 | Ask Corp | 塗装板及びその製造方法 |
JP2001038863A (ja) * | 1999-07-29 | 2001-02-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
JP2008150837A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Osada Giken Co Ltd | 建築物又はその素材の表面処理方法 |
JP2017002682A (ja) * | 2015-06-16 | 2017-01-05 | 日鉄住金鋼板株式会社 | パネルの製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06278400A (ja) * | 1993-03-25 | 1994-10-04 | Toppan Printing Co Ltd | 化粧板の製造方法 |
JPH07137133A (ja) * | 1993-06-23 | 1995-05-30 | Sekisui Chem Co Ltd | 複合管の製造方法 |
-
1995
- 1995-09-04 JP JP7226319A patent/JPH0970938A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH06278400A (ja) * | 1993-03-25 | 1994-10-04 | Toppan Printing Co Ltd | 化粧板の製造方法 |
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---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A521 | Written amendment |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041214 |