JP2021107113A - 加飾成形品及びその製造方法 - Google Patents

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達也 川見
Tatsuya Kawami
達也 川見
忠 原
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【課題】 インモールドラベルを使用しなくても、模様によって構成される加飾部に立体感が付与された加飾成形品及びその製造方法を創出することを課題とする。【解決手段】 裏面4Bに所定の加飾部6を構成する凹部7が形成された基材4と、前記凹部7を除く前記裏面4Bに積層された第1着色層8と、前記凹部7及び前記第1着色層8を含む前記裏面4Bの全体に積層された第2着色層9とを有する構成とする。【選択図】 図3

Description

本発明は、模様に立体感を付与する加飾成形品及びその製造方法に関する。
製品への加飾は商品力の大きな部分を占めるものであり、購入者に高級な、あるいは独特な印象を与えるよう加飾性を発揮させて、商品イメージが大きく向上するようにしている。
従来より、合成樹脂製の成形品の表面加飾技術の一つとして、例えば平面的に象った杢目柄をフィルム(インモールドラベル)に印刷する印刷工程と、この印刷工程で印刷されたフィルムを金型内にインサートしてインモールド成形する成形工程を備え、成形工程では、表面を立体的に象った凹凸形状と相補的な凹凸面を有する金型が用いられ、かつ杢目柄を凹凸面に対応させるようにして、フィルムを金型内にインサートすることにより、成形品に杢目調の立体加飾を行う技術が知られている(特許文献1)。
特開2014−105031号公報
しかし、単に金型の内壁に凹凸部を形成し、成形後の成形品表面に形成される凹凸上にインモールドラベルが熱融着されることで加飾を行う構成では、特に成形後の表面に形成された凹凸による段差が大きい場合には、段差に対するインモールドラベルの追随が不十分となることから、小皺や切れがインモールドラベルに発生し、結果として加飾性が損なわれてしまうという問題があった。
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、インモールドラベルを使用しなくても、模様によって構成される加飾部に立体感が付与された加飾成形品及びその製造方法を創出することを課題とする。
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の第1の主たる手段は、
裏面に所定の加飾部を構成する凹部が形成された基材と、凹部を除く裏面に積層された第1着色層と、凹部及び第1着色層を含む裏面の全体に積層された第2着色層とを有することを特徴とする、と云うものである。
本発明の第1の主たる手段では、インモールドラベルを使用しなくても、加飾部に立体感が付与された加飾成形品とすることができる。
本発明の他の手段は、上記第1の主たる手段に、第1着色層が、転写膜で形成されている、との手段を加えたものである。
また本発明の他の手段は、上記いずれかの手段に、第2着色層が、蒸着膜又は塗装膜で形成されている、との手段を加えたものである。
上記手段では、加飾部に立体感を付与することができる。
また本発明の第2の主たる手段は、
立体感が付与された加飾部を備えた加飾成形品の製造方法であって、
裏面に所定の加飾部を構成する凹部が形成された基材を成形する基材成形工程と、
凹部を除く裏面全体に第1着色層を積層する第1着色工程と、
凹部及び第1着色層を含む裏面の全体に第2着色層を積層する第2着色工程と、を有することを特徴とする、と云うものである。
本発明の第2の主たる手段では、インモールド成形法を使用しなくても、立体的に見える加飾部を備えた加飾成形品を製造することができる。
本発明の他の手段は、上記第2の主たる手段に、第1着色工程が、転写シートから転写箔のみを転写印刷する転写法を用いる、との手段を加えたものである。
あるいは上記第2の主たる手段に、第1着色工程が、ホットスタンプを転写箔に押印して転写印刷するホットスタンプ法を用いる、との手段を加えたものである。
上記手段では、立体的に見える加飾部を形成する第1着色層を簡単且つ低コストで製造することができる。
また本発明の他の手段は、上記いずれかの手段に、第2着色工程として、真空蒸着法又は塗装工法を用いる、との手段を加えたものである。
上記手段では、立体的に見える加飾部を形成する第2着色層を簡単且つ低コストで製造することができる。
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
本発明では、従来のようなインモールドラベルを使用しなくでも、加飾部が立体的に見える加飾成形品とすることができる。
また従来のようなインモールド成形法を使用しなくても、成形品の加飾部に立体感を付与することができる。
本発明の加飾成形品の一実施例としてコンパクト容器を示す斜視図である。 図1のコンパクト容器の蓋体の平面図である。 図2のIII−III線における拡大断面図である。 加飾成形品の製造方法における製造工程の概略を示し、(a)は基材成形工程、(b)は第1着色工程、(c)は第2着色工程を示す。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の加飾成形品の一実施例としてコンパクト容器を示す斜視図、図2は図1のコンパクト容器の蓋体の平面図、図3は図2のIII−III線における拡大断面図である。
加飾成形品1の一実施例として示すコンパクト容器は、化粧料などの内容物を収容する容器本体2の上に、図示しないヒンジを介して開閉自在に設けられた蓋体3とを有して形成され、容器本体2及び蓋体3は合成樹脂材料を射出成形することにより形成されている。
蓋体3は円板形状から成りコンパクト容器の頂壁を形成する基材4と、この基材4の周縁部に一体に垂下設された短筒状の側壁5とを有して形成され、基材4には外部から立体的に見える模様が施された加飾部6が形成されている。
図3に示すように、基材4は透明又は半透明の合成樹脂材料で形成されており、蓋体3の内面を成す基材4の裏面4Bには複数の凹部7が形成されている。凹部7は断面視半円状に形成された溝7a及び所定の面積を有して陥没設された陥没部7bを含み、溝7aから成る凹部7は縦線又は横線を形成している。尚、凹部7が溝7aの場合には、溝7aの半径はR=0.3〜0.5mmの範囲が好ましく、より好適にはR=0.4mmである。溝7a及び陥没部7bについては、深さdは0.15mm以上、幅wはw=0.2〜8.0mmの範囲が好ましい。また溝7a又は陥没部7bの縁部と平坦面から成る基材4の裏面4Bとの境界部10については、その半径rはr=0.01〜0.2mmの範囲が好ましく、より好適にはr=0.15mmである。
尚、後述するように、転写法又はホットスタンプ法による転写を行う場合、上記範囲の凹部7が形成されていると、転写シートにポジ状の模様が印刷されていなくも、一様に転写箔のみが印刷された転写シートを使用したときに凹部7部分には転写が行われず、凹部7を除いた領域のみに転写が行われる点で好ましい。
そして、基材4の裏面4Bには、蓋体3の頂壁に高級感を与える着色層が形成されている。すなわち、凹部7を除く基材4の裏面4Bには第1着色層8が積層され、さらに第1着色層8が積層されていない凹部7と第1着色層8の上には第2着色層9が積層されている。第2着色層9は、断面視半円状の凹部7及び境界部10の上に断面視円弧状の薄膜として積層されており、第1着色層8の上には断面視平坦面状の薄膜として積層されている。
このような凹部7、第1着色層8及び第2着色層9を有して構成される加飾部6が施された蓋体3では、基材4の表面4Aから入射した光が、基材4内において円弧状に積層された第2着色層9及び平坦面状に積層された第2着色層9によって乱反射して凹部7からなる加飾部6に立体感を付与する。これにより、加飾部6全体の模様が基材4の表面4Aを透して浮き上がって見えるため、蓋体3に高級感を与えることができる。
次に上記構成からなる加飾成形品の製造方法について説明する。
図4は、加飾成形品の製造方法における製造工程の概略を示し、(a)は基材成形工程、(b)は第1着色工程、(c)は第2着色工程を示している。
1.基材成形工程
図4(a)に示すように、透明又は半透明からなる合成樹脂材料の溶融樹脂を所定の金型内に射出し、裏面4Bに所定の模様から成る加飾部6を構成する凹部7が形成された基材4(成形品)を射出成形する。
2.第1着色工程
次に、基材4の裏面4Bの凹部7を除いた領域に対し薄膜上の第1着色層8を積層する。
第1着色工程では、第1着色層8を形成する転写箔が印刷されている転写シート、例えば金色、銀色、ホログラム色又はその他の色彩から成る転写箔が印刷されている転写シートから、転写箔のみを基材4の裏面4Bに転写印刷することにより、基材4の裏面4Bの凹部7を除いた領域に転写膜からなる第1着色層8を積層することができる(転写法)。
あるいは、ホットスタンプで、例えば金色、銀色、ホログラム色又はその他の色彩で形成されて成る転写箔を押印することにより、転写箔を基材4の裏面4Bに転写印刷することにより、転写膜からなる第1着色層8を形成しても良い(ホットスタンプ法)。
3.第2着色工程
最後に、基材4の裏面4Bの全体に第2着色層9を積層する。
第2着色工程では、例えば、真空中で所定の着色材料(例えば、アルミニウム、クロム、亜鉛、金、銀、プラチナ、ニッケルなど)を加熱して、溶融・蒸発または昇華させて、基材4の裏面4B全体に蒸発、昇華した粒子(原子・分子)を付着・堆積させることにより、凹部7及び第1着色層8の上に蒸着膜からなる第2着色層9を積層する(真空蒸着法)。
あるいは、スプレーガンを使用して着色材料を霧状に噴霧し、基材4の裏面4B全体に吹き付けることにより、凹部7及び第1着色層8の上に塗装膜からなる第2着色層9を積層しても良い(塗装工法)。
そして、上記3つの工程を経ることにより、基材4(成形品)に施された加飾部6に立体感が付与された加飾成形品を形成することができる。
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記実施例では、加飾部6として、正八角形の内部に複数の縦線及び横線を使用して略あみだくじ状に形成した模様を示して説明したが、加飾部6を形成する模様はこれに限られるものではなく、その他文字、記号又は絵柄を含むその他様々な模様で構成しても良い。
本発明は、加飾部に立体的を付与する加飾成形品の分野における用途展開をさらに広い領域で図ることができる。
1 : 加飾成形品
2 : 容器本体
3 : 蓋体
4 : 基材
4A : 基材の表面
4B : 基材の裏面
5 : 側壁
6 : 加飾部
7 : 凹部
7a : 溝(凹部)
7b : 陥没部(凹部)
8 : 第1着色層
9 : 第2着色層
10 : 境界部

Claims (7)

  1. 裏面(4B)に所定の加飾部(6)を構成する凹部(7)が形成された基材(4)と、前記凹部(7)を除く前記裏面(4B)に積層された第1着色層(8)と、前記凹部(7)及び前記第1着色層(8)を含む前記裏面(4B)の全体に積層された第2着色層(9)とを有することを特徴とする加飾成形品。
  2. 第1着色層(8)が、転写膜で形成されている請求項1記載の加飾成形品。
  3. 第2着色層(9)が、蒸着膜又は塗装膜で形成されている請求項1又は2記載の加飾成形品。
  4. 立体感が付与された加飾部(6)を備えた加飾成形品の製造方法であって、
    裏面(4B)に所定の加飾部(6)を構成する凹部(7)が形成された基材(4)を成形する基材成形工程と、
    前記凹部(7)を除く前記裏面(4B)全体に第1着色層(8)を積層する第1着色工程と、
    前記凹部(7)及び前記第1着色層(8)を含む前記裏面(4B)の全体に第2着色層(9)を積層する第2着色工程と、を有することを特徴とする加飾製品の製造方法。
  5. 第1着色工程が、転写シートから転写箔のみを転写印刷する転写法を用いる請求項4記載の加飾製品の製造方法。
  6. 第1着色工程が、ホットスタンプを転写箔に押印して転写印刷するホットスタンプ法を用いる請求項4記載の加飾製品の製造方法。
  7. 第2着色工程として、真空蒸着法又は塗装工法を用いる請求項4乃至6のいずれか一項に記載の加飾製品の製造方法。
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