JPH07257098A - 立体感を有する意匠塗装金属板およびその製造方法 - Google Patents

立体感を有する意匠塗装金属板およびその製造方法

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JPH07257098A
JPH07257098A JP7537994A JP7537994A JPH07257098A JP H07257098 A JPH07257098 A JP H07257098A JP 7537994 A JP7537994 A JP 7537994A JP 7537994 A JP7537994 A JP 7537994A JP H07257098 A JPH07257098 A JP H07257098A
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JP
Japan
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metal sheet
coating film
embossed
coated metal
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JP7537994A
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English (en)
Inventor
Koji Sekiguchi
浩次 関口
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Shinsei Industries Co Ltd
Shinsei Kogyo KK
Original Assignee
Shinsei Industries Co Ltd
Shinsei Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 立体感を有する意匠塗装金属板およびその製
造方法を提供する。 【構成】 エンボス加工を施した塗装金属板の凸部のみ
に色調が塗装金属板の塗膜と異なる色調の意匠塗膜を形
成し、該意匠塗膜の上にさらにクリア−塗膜を形成す
る。凸部への意匠塗膜形成は柔らかいゴムロ−ルを用い
て印刷で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物、構築物などの外
壁、内壁や塀あるいは仕切り壁などに使用するのに好適
な立体感を有する意匠塗装金属板およびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来技術】従来、建物、構築物などの外壁、内壁や塀
や仕切り壁などには、耐食性めっき鋼板に下塗り塗装と
着色上塗り塗装とを施した塗装鋼板が安価で加工性、耐
食性に優れていることから一般に使用されてきたが、こ
れらの用途で次第に外観的に高級感志向が強くなってき
ているため、これに対応して塗装鋼板でも種々高級感を
与える製品の開発が行われている。その一つとして、鋼
板を雄雌の凹凸ロ−ルで圧着成形して、鋼板自体に凹凸
模様を付与したエンボス加工製品が挙げられるが、従来
のものは、パネルはサイディング材に見られるように、
微細な単色濃淡模様の塗装鋼板に単にエンボス加工を施
したものであったため、要求されている高級感を満たす
ものではなかった。
【0003】一方、塗装鋼板以外の材料で高級感を与え
るものとしては、スライスした天然石や天然石模様のタ
イルもしくはパネルなどを下地材に固着する方法が採用
されているが、これらの方法は材料が高価であるほか
に、重量が重いため、施工場所や物件も強度のあるもの
に限られ、施工にも多くの労力を必要としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題を改善した意匠塗装金属板およびその製造方法を提供
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、意匠塗装金属
板を下塗り塗装と着色上塗り塗装とを施した塗装金属板
にエンボス加工を施して、エンボス加工の凸部のみに色
調が着色上塗り塗装と異なる塗膜を形成し、該塗膜の上
にさらにクリア−塗膜を形成したものにした。また、か
かる意匠塗装金属板の製造を下塗り塗装と着色上塗り塗
装とを施した塗装金属板にエンボス加工を施して、印刷
によりエンボス加工の凸部のみに色調が着色上塗り塗装
と異なる塗膜を形成し、該塗膜の上にさらにクリア−塗
膜を形成する方法により行うようにした。
【0006】
【作用】本発明の意匠塗装金属板は、エンボス加工の凹
部と凸部との色調が異なるため、両部のコントラストが
鮮明であり、立体感に優れている。凸部の色調は凹部と
異なる色調であれば、凸部は無地、濃淡単一色模様、異
なる色調の模様であってもよい。凸部は表面を平坦にし
ても、意匠性を高めるのに凹凸を形成してもよいが、そ
の高さ(凹部の深さ)は立体感を鮮明にするため、0.
3〜1.5mmにするのが好ましい。凹部の幅(隣接凸
部表面の縁の間隔)は凸部が目立つようにするため、1
mm以上、好ましくは3〜10mmにして、凹部と凸部
の面積比を凹部/凸部=1/4〜1/20にするのが好ま
しい。1/4未満であると、凸部が大きな間隔で分散し
た状態になり、凹部と凸部が調和せず、1/20を越え
ると、凹部の幅が狭くなり、全体が凸部であるような外
観を与える。
【0007】凸部は、表面を平坦にするか、表面に凹凸
を形成して、そこに無地もしくは模様の意匠塗膜を形成
すると、意匠性が高くなる。凸部の意匠塗膜は通常イン
キを用いて印刷により形成するので、あまり塗膜を厚く
することができず、また、取り扱い時に傷が付いた場
合、目立ち易いので、その表面にクリヤ−塗膜を形成し
て、保護する。意匠塗膜としては、(変性)アルキッド
樹脂、メラミン樹脂、フェノ−ル樹脂などが使用でき、
クリヤ−塗膜としては、フッ素樹脂、ポリエステル樹
脂、シリコンポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタ
ン樹脂などが使用できる。
【0008】なお、意匠塗装金属板の基材金属板、その
上に形成する下塗り塗膜、上塗り塗膜としては、従来よ
り使用されているものでよい。例えば、基材金属板に
は、めっき鋼板(例えば、Znめっき鋼板、Zn−Al
系合金めっき鋼板など)、Al板、銅板、チタン板など
を使用でき、また、下塗り塗膜としては、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂が、上塗り塗膜としては、フッ素
樹脂、ポリエステル樹脂、シリコンポリエステル樹脂、
アクリル樹脂、ウレタン樹脂などが挙げられる。
【0009】本発明の意匠塗装金属板の模様の1例を挙
げれば、天然石(例えば、鉄平石、大理石、御影石な
ど)、木片(例えば、木目、寄せ木など)、レンガ、タ
イルなどを壁にセメントやモルタルなどで貼り付けたも
のである。この場合、天然石や木片などが凸部になり、
素材の上塗り塗膜が凹部(目地)となる。
【0010】本発明の意匠塗装金属板の製造は、エンボ
ス加工まで従来と同様に行う。すなわち、基材金属板に
クロメ−ト処理やリン酸塩処理などのような化成処理を
施した後、下塗り塗装を施して、焼き付け乾燥すること
により下塗り塗膜を形成した後、上塗り塗装を施して、
再度焼き付け乾燥することにより上塗り塗膜を形成し、
その後エンボス加工を施す。このエンボス加工後凸部に
意匠塗膜、クリヤ−塗膜を順次形成するのであるが、意
匠塗膜の形成は印刷により行う。これは塗装金属板の塗
装に使用するロ−ルコ−タ−法では塗布ロ−ルと金属板
との周速を一致させるのが困難なため、金属板の凸部で
塗布ロ−ルが損傷されてしまい、また、凸部の縁全周や
凸部表面の凹凸を均一に塗装できないためである。な
お、ここでいう印刷とは、エンボス金属板の速度に印刷
ロ−ルの周速を一致させて、印刷ロ−ルの模様を伸縮さ
せることなくエンボス金属板に転写させることをいい、
模様印刷のほかに無地印刷をも含む。
【0011】印刷はグラビア印刷、フレキソ印刷、オフ
セット印刷などによればよいが、胴版から金属板にイン
キを転写するゴム製印刷ロ−ルのゴム硬度を20〜30
°にする。これは、従来の印刷ロ−ルの場合、平坦な被
印刷物を対象にしているため、ゴム硬度が40〜50°
でないと鮮明な画像が得られないが、このようなゴム硬
度であると、被印刷物がエンボス金属板のように凹凸の
あるものの場合、凸部の縁や凸部表面の凹凸に完全な塗
膜を形成することができないからである。しかし、ゴム
硬度を30°以下にすると、印刷の際窪み、凸部の縁周
囲にまで接触させることができる。一方、20°未満に
すると、凸部との接触が弱くなり、転写模様にむらが生
じる。印刷ロ−ルには凹部に対応する部分のインキが残
るため、ドクタ−ナイフを配置して、版胴と接触する前
に残存インキを除去する。
【0012】意匠塗膜形成後はクリヤ−塗膜を形成する
のであるが、クリヤ−塗膜の形成は意匠塗膜形成に速乾
インキを用いた場合、強制乾燥せずに所定の時間をおい
て行ってもよく、乾燥の遅いインキの場合には焼き付け
乾燥後に行う。クリヤ−塗料の塗布はエンボス金属板と
塗布ロ−ルの周速を同調させて行い、膜厚は塗料粘度で
調整する。塗布後は焼き付け乾燥して、冷却する。
【0013】
【実施例】
実施例1 溶融亜鉛めっき鋼帯1(板厚0.27mm、板幅914
mm)に下塗り塗膜2(膜厚5μmのエポキシ樹脂)と
上塗り塗膜3(色調が艶消しグレ−で、膜厚が13μm
のポリエステル樹脂)を形成した着色亜鉛めっき鋼帯に
図1、図2に示すように凸部4がレンガ形になるように
エンボス加工を施した。このエンボス加工の各凸部4は
表面が平坦で、長さは200mm、幅は100mmで、
高さは1.0mmであった。また、凹部5の幅は10m
mであった。
【0014】次に、このエンボス鋼帯を2台のロ−ルコ
−タ−を備えた2コ−ト2ベ−ク方式の連続塗装ライン
に凸部4が上側になるように通板して、ライン速度と塗
布ロ−ル(ゴム硬度30°)の周速とを同調させ、1台
目のロ−ルコ−タ−でレンガ色のアルキッド樹脂インキ
を凸部4に乾燥塗膜で7μmになるように印刷し、標準
条件で焼き付け乾燥した。その後、この意匠塗膜6の上
に2台目のロ−ルコ−タ−で同様の方法で艶消しポリエ
ステル樹脂クリヤ−塗料を乾燥塗膜で7μmになるよう
に凸部4に印刷して、標準焼き付け条件で焼き付け乾燥
し、クリヤ−塗膜7を形成した。得られた意匠塗装鋼帯
は凸部4の縁周囲まで意匠塗膜6、クリヤ−塗膜7が形
成されており、ブロックレンガをセメントで壁に貼付け
た外観を与えた。意匠塗装鋼帯の平面を図3に、また、
断面を図4に示す。
【0015】実施例2 実施例1と同様の着色溶融亜鉛めっき鋼帯1に図5、図
6に示すような鉄平石のエンボス加工を施した。このエ
ンボス加工の各凸部4は縁部の高さが約0.8mmで、
表面に0.1〜0.2mmの高さの凹凸が形成されてい
た。凹部5と凸部4の面積比は概略凹部/凸部=1/4.
3であった。
【0016】次に、実施例1で使用した連続塗装ライン
の1台目のロ−ルコ−タ−の汲み上げロ−ルをエンボス
鋼帯と輪郭模様が一致し、輪郭内部に濃淡模様を有する
グラビアロ−ルに、また、塗布ロ−ルをゴム硬度23°
のものにそれぞれ取り換えて、エンボス鋼帯の凸部4が
上側になるように通板して、実施例1と同様に印刷し
た。1台目のロ−ルコ−タ−では紺色のアルキッド樹脂
インキを凸部4に印刷し、2台目のロ−ルコ−タ−では
実施例1と同条件でクリヤ−塗料を印刷した。得られた
意匠塗装鋼帯は図7、図8に示すように凸部の縁周囲ま
で意匠塗膜6、クリヤ−塗膜7が形成されていた。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明の意匠塗装金属板
は、エンボス加工の凹部と凸部との色調が異なるため、
両部のコントラストが鮮明であり、立体感に優れてお
り、また、重量も5〜20kg/m2であるので、天然石
を貼り付ける場合の50kg/m2以上より軽い。さら
に、本発明の製造方法によれば、凸部の縁まで意匠塗膜
を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は実施例1でエンボス加工した塗装鋼板の平面
図である。
【図2】は図1の部分拡大断面図である。
【図3】は実施例1で製造した意匠塗装鋼板の平面図で
ある。
【図4】は実施例1で製造した意匠塗装鋼板の部分拡大
断面図である。
【図5】は実施例2でエンボス加工した塗装鋼板の平面
図である。
【図6】は図4の部分拡大断面図である。
【図7】は実施例2で製造した意匠塗装鋼板の平面図で
ある。
【図8】は実施例2で製造した意匠塗装鋼板の部分拡大
断面図である。
【符号の説明】
1…溶融亜鉛めっき鋼帯、2…下塗り塗膜、3…上塗り
塗膜、4…凸部、5…凹部、6…意匠塗膜、7…クリヤ
−塗膜、

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下塗り塗装と着色上塗り塗装とを施し
    た塗装金属板にエンボス加工を施した意匠塗装金属板に
    おいて、エンボス加工の凸部のみに色調が着色上塗り塗
    装と異なる塗膜を形成し、該塗膜の上にさらにクリア−
    塗膜を形成したことを特徴とする立体感を有する意匠塗
    装金属板。
  2. 【請求項2】 エンボス加工の凹部と凸部の面積比を
    凹部/凸部=1/4〜1/20にし、凸部の表面を平坦に
    するか、または表面に凹凸を形成したことを特徴とする
    請求項1に記載の立体感を有する意匠塗装金属板。
  3. 【請求項3】 エンボス加工の凸部表面を濃淡模様に
    したことを特徴とする請求項1に記載の立体感を有する
    意匠塗装金属板。
  4. 【請求項4】 下塗り塗装と着色上塗り塗装とを施し
    た塗装金属板にエンボス加工を施して、印刷によりエン
    ボス加工の凸部のみに色調が着色上塗り塗装と異なる塗
    膜を形成し、該塗膜の上にさらにクリア−塗膜を形成す
    ることを特徴とする立体感を有する意匠塗装金属板の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 ゴム硬度20〜30度のゴム製印刷ロ
    −ルを用いて印刷することを特徴とする立体感を有する
    意匠塗装金属板の製造方法。
JP7537994A 1994-03-22 1994-03-22 立体感を有する意匠塗装金属板およびその製造方法 Pending JPH07257098A (ja)

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JP (1) JPH07257098A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004057988A (ja) * 2002-07-31 2004-02-26 Kubota Corp 窯業系建材の化粧方法
JP2006175685A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Takiron Co Ltd 光触媒機能を有する成形品

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Effective date: 20030729