JP3305581B2 - 化粧金属板とその製造方法 - Google Patents

化粧金属板とその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に石目状の模
様を有する化粧金属板とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば建材や壁材に用いられる化粧金属
板として、表面に石や岩等の模様を印刷したものがあ
る。しかし、このような化粧金属板では、印刷面が平坦
であるために、天然の石や岩等のもつ感じ、つまり質感
が出にくい。そこで、従来においては、表面に石模様や
岩模様等(以下、単に「石模様」という)を印刷し、そ
の後にエンボス加工を施した化粧金属板が提供されてい
る。これによれば、印刷後の金属板表面にエンボス加工
による凹凸ができるため、単に金属板表面に石模様を印
刷しただけのものに比べて、金属板自体のもつ冷たい感
じが弱められ、ソフトな感じが与えられることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、石模様
の印刷後にエンボス加工が施された上記のような化粧金
属板においても、天然の石や岩等に比べると表面の光沢
度が高く、印刷金属板の感じが未だ強く出ることから、
自然な石の感じが十分には出にくい。また、エンボス加
工による凹凸形成後も、ロールを用いて予め印刷された
模様が一定のピッチで出てくるのが分かるため、その点
でも自然な石模様の感じが出にくい。これは、印刷後に
少々凹凸を付けても、そのような凹凸の表面を通じて存
在する印刷模様が凹凸のない場合とほとんど変わらない
ように見えるからであると考えられる。
【0004】本発明の目的は、自然の石や岩の感じに極
めて近い外観を呈する化粧金属板を実現することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、図1に示すよ
うに、本発明の化粧金属板1は、表面処理がなされた金
属板2の表面に、下塗り塗装層3が、ついで下塗り塗装
層3の上に上塗り塗装層4が形成されており、その金属
板2には、前記上塗り塗装層4の形成後にエンボス用ロ
ールでエンボス加工が施されていることにより多数の凹
凸が形成されており、そのうちの表側の凸部2aの表面
に石目状の模様6がロールで印刷されており、それらの
表面にクリヤー塗装層7が形成されている。そのうえ
で、下塗り塗装層3が、防せい顔料ストロンチウムクロ
メートを樹脂固形分に対して1〜30重量%配合した塗
料を塗装焼き付け乾燥して、1〜10μmの乾燥厚さに
形成されていること、上塗り塗装層4が、ちぢみ塗料を
塗布焼き付け乾燥することにより形成されていること、
クリヤー塗装層7が、ちぢみ塗料であって、かつ、平均
粒径2〜70μmの有機樹脂粒子および無機質ガラス粒
子、直径2〜50μmの有機樹脂繊維および無機質繊維
から選ばれた1種以上を1〜30重量部含有する塗料を
塗装焼き付け乾燥して、5〜30μmの乾燥厚さに形成
されていること、さらには上記の上塗り塗装層4用のち
ぢみ塗料およびクリヤー塗装層7用のちぢみ塗料がいず
れも、水酸基価5〜110のポリエステル樹脂65〜9
5重量部と、低核体メチル化メラミン樹脂5〜35重量
部との和100重量部に対してスルホン酸とアミンとの
反応混合物をスルホン酸量で0.1〜3重量部含有した
もの、を主成分としていることを特徴とする。その際、
上塗り塗装層4は、平均粒径2〜70μmの有機樹脂粒
子および無機質ガラス粒子、直径2〜50μmの有機樹
脂繊維および無機質繊維から選ばれた1種以上を1〜3
0重量部含有する塗料を塗装焼き付け乾燥して、10〜
30μmの乾燥厚さに形成されたものとすることができ
る。
【0006】また、本発明に係る化粧金属板の製造方法
は、図5の原理図に示すように、ロール状に巻かれた金
属板の一端を引き出して該金属板の表面に表面処理を施
す工程と、その表面処理後に金属板の表面を下塗り塗装
して焼き付け乾燥する工程と、その後に前記上塗り塗装
層用のちぢみ塗料を用いて金属板の表面を塗装して焼き
付け乾燥する工程と、その後にエンボス用ロールで金属
板にエンボス加工を施すことにより金属板の表面に多数
の凹凸を形成する工程と、そのエンボス加工により形成
された凸部の表面に石目状の模様を印刷する工程と、そ
の後に前記のちぢみ塗料からなるクリヤー塗料を塗装し
て焼き付け乾燥する工程とを経て、金属板をロール状に
巻き取るようにしたことを特徴とする。
【0007】以下、本発明について更に具体的に説明す
る。 (1)金属板 金属板としては、鋼板、アルミ−亜鉛合金めっき又はア
ルミめっき等を施した各種めっき鋼板、アルミニウム
板、ステンレス板等を用いることができる。金属板は板
幅が600〜1250mm、板厚が0.25〜1.6mmで、コ
イリングされた長尺のものである。金属板に対しては予
め脱脂処理、洗浄処理、リン酸系表面処理、クロム酸塩
系表面処理などの表面処理をする。
【0008】(2)下塗り塗装 塗り塗装は、耐食性や密着性の向上を図る。その場合
の塗料としては、例えばポリエステル系樹脂塗料やエポ
キシ系樹脂塗料等を用いうる。塗装方法としては、ロー
ル塗装、カーテンフロー塗装等が挙げられる。焼き付け
板温は、70〜260℃、乾燥膜厚さは1〜10μmで
ある。塗料中には、耐食性向上のため、防せい顔料スト
ロンチウムクロメートを樹脂固形分に対して1〜30重
量%配合する。
【0009】(3)上塗り塗装 上塗り塗装用の塗料としては、ちぢみ塗料が、つや消し
されたソフトな外観(石目)で、しかもソフトな手触り
が得られるので好ましい。ちぢみ塗料としては、例えば
(A)水酸基価5〜110のポリエステル樹脂65〜9
5重量部と(B)低核体メチル化メラミン樹脂5〜35
重量部との和100重量部に対して、(C)スルホン酸
とアミンとの反応混合物をスルホン酸量で0.1〜3重量
部、(D)平均粒径10μm以下のシリカ微粉末1〜1
5重量部、および(E)平均粒径2〜70μmの有機樹
脂粒子および無機質ガラス粒子、直径2〜50μmの有
機樹脂繊維および無機質繊維から選ばれた1種以上を1
〜30重量部含有する塗料である。これを焼付けること
により未硬化塗膜の表層部からアミンが蒸発し、表層部
で生成された遊離のスルホン酸が触媒作用を発揮し表層
部の硬化は進むが、塗膜内部ではアミンが残っていて、
スルホン酸が触媒作用を発揮せず未硬化である、いわゆ
る上乾き現象を生ずるため、凹凸状の模様を形成する。
塗装方法としては、ロール塗装、カーテンフロー塗装等
が挙げられ、焼き付け板温度は190〜260℃、塗装
乾燥膜厚さは10〜30μmである。
【0010】(4)エンボス加工 エンボス加工には、外径が例えば300〜500mmであ
る鋼製のエンボスロールを使用する。エンボスの深さは
例えば50〜500μmである。
【0011】(5)印刷 印刷に使用するインキとしては、ポリエステル系、フッ
素系、塩化ビニル系のものが挙げられる。印刷用の版ロ
ールを用いて印刷するが、その場合の版ロールのロール
外径は例えば100〜500mmである。印刷方法として
は、フレキソ印刷、グラビアオフセット印刷等が挙げら
れる。印刷工程では、インキパンからピックアップロー
ルで鋼製版ロールにインキを写し、その写されたインキ
が版ロールから硬質ゴムロールに転写されて金属板に印
刷される。エンボス加工された金属板の凸部表面に石目
柄模様を印刷したのち70〜90℃の熱風で乾燥させ
る。印刷層の厚さは例えば1〜10μmが好ましい。印
刷は複数回して多色柄にしてもよい。
【0012】(6)クリヤー塗装 クリヤー塗装は、印刷層の保護を目的とする。クリヤー
塗装用の塗料としては、ちぢみ塗料を使用する。上塗り
塗装用およびクリヤー塗装用の両塗料とも、ちぢみ塗料
を使用すれば、両者のなじみが良くなる。塗装方法はロ
ール塗装、カーテンフロー塗装等で全面に塗装する。乾
燥焼き付け板温度は190〜260℃、乾燥膜厚さは5
〜30μmである。
【0013】(7)塗装工程 塗装工程としては、例えば下のようなものが挙げられ
る。 (工程1)表面処理→塗装焼付乾燥→エンボス加工→印
刷熱風乾燥→巻取り(図5参照) (工程2) a.表面処理→下塗り塗装焼付乾燥→上塗り塗装焼付乾
燥→エンボス加工→巻取り b.印刷加熱乾燥→クリヤ→塗装焼付乾燥→巻取り ここに示したようにa工程とb工程に分ければ、従来の
2コート2ベークの塗装ラインを利用することが可能と
なる(図4参照)。もちろん、設備を調整すれば、aと
bの2工程を連続して行うことも可能である(図3参
照)。
【0014】
【作用】本発明によれば、金属板の表面に下塗り塗装層
および上塗り塗装層が順次形成された後にエンボス用ロ
ールによりエンボス加工が施される。そして、そのエン
ボス加工により形成された凸部の表面に石目状の模様が
ロールで印刷される。このとき、上塗り塗装層の表面に
は、印刷されない多数の凹部ができるから、それらの凹
部によって人工感が弱められことにより、より自然な石
の外観に似るようになる。
【0015】しかも、通常はエンボス用ロールと印刷用
版ロールの各径が互いに異なっていることにより、エン
ボス模様のピッチと印刷模様のピッチも互いに異なった
ものとなる。したがって、石目状模様の印刷時に金属板
が印刷ピッチ分だけ進んでもエンボス形状が異なること
になり、その結果、石目状模様も異なったものとなる。
これにより、石目状の印刷模様が一定ピッチで繰り返す
といったパターン化が回避されて、より自然の石の感じ
に似た表面模様が得られることになる。
【0016】また、上の説明から、エンボス用ロールあ
るいは印刷用版ロールの少なくとも一方を変えれば、石
目状の模様も変化させうることが分かる。したがって、
例えば、エンボス用ロールを、違ったエンボス模様のも
のに変えれば、1本の印刷用ロールで2種類の模様の化
粧金属板を製造することができる。
【0017】
【実施例】図1に本発明実施例の化粧金属板1の断面構
造を拡大して示し、図2に化粧金属板1の表面をその上
方から見た状態を示す。図1に示すように、金属板とし
て、本実施例では、耐食性に優れるとともにステンレス
板等に比べてコストの安い亜鉛−アルミニウム合金溶融
めっき鋼板2が用いられている。
【0018】鋼板2の表面には、クロメート処理等の表
面処理がなされた後に、耐食性と密着性を向上させるた
めにポリエステル系樹脂塗料からなる下塗り塗装層3が
形成されており、その上に、ちぢみ塗料からなる上塗り
塗装層4が形成されている。また、鋼板2の裏面には、
防錆等のために一回塗りの裏塗装層5が形成されてい
る。なお、上塗り塗装層4用のちぢみ塗料として、本実
施例では、(A)水酸基価5〜110のポリエステル樹
脂65〜95重量部と(B)低核体メチル化メラミン樹
脂5〜35重量部との和100重量部に対して、(C)
スルホン酸とアミンとの反応混合物をスルホン酸量で0.
1〜3重量部、(D)平均粒径10μm以下のシリカ微
粉末1〜15重量部、および(E)平均粒径2〜70μ
mの有機樹脂粒子および無機質ガラス粒子、直径2〜5
0μmの有機樹脂繊維および無機質繊維から選ばれた1
種以上を1〜30重量部含有する塗料が使用されてい
る。これを焼付けることにより未硬化塗膜の表層部から
アミンが蒸発し、表層部で生成された遊離のスルホン酸
が触媒作用を発揮し表層部の硬化は進むが、塗膜内部で
はアミンが残っていて、スルホン酸が触媒作用を発揮せ
ず未硬化である、いわゆる上乾き現象を生ずるため、凹
凸状の模様を形成する。
【0019】そして、本発明の化粧金属板1において
は、上述した上塗り塗装層4の形成後にエンボス用ロー
ルによりエンボス加工が鋼板2の全面に亘って施され、
そのエンボス加工により形成された多数の凹凸における
表側の凸部2aの表面に、図2に示したような石目状の
模様(ランダムな方向に延びる線状の模様)6がロール
により印刷されている。更にその上には、鋼板2の表側
全面にポリエステル系樹脂塗料を主成分とするちぢみ塗
料からなるクリヤ−塗装層7が形成されている。
【0020】次に、図3を用いて上記化粧金属板1を製
造する方法について説明する。まず、ロール状に巻かれ
た鋼板2の一端を引き出して表面処理部11に導き、そ
の表面処理部11において鋼板2に対し脱脂・洗浄・ク
ロメート処理等の所定の表面処理を行う。次に、この表
面処理後の鋼板2を下塗り塗装部12および裏塗装部1
3に順次連続的に導いて、鋼板2の表面に下塗り塗装
を、裏面に裏塗装をそれぞれ行った後、第1焼付炉14
で焼付・乾燥させることにより、鋼板2の表面および裏
面に図1に示した下塗り塗装層3および裏塗装層5をそ
れぞれ形成する。
【0021】次いで、その鋼板2を上塗り塗装部15に
導いて上記下塗り塗装層3の上に上塗り塗装を行った
後、第2焼付炉16において焼付・乾燥させることによ
り、鋼板2に図1に示した上塗り塗装層4を形成する。
その後、この鋼板2を一対の鋼製のエンボス用ロール
(この実施例では、外径が400mmのもの)17・17
間に通してエンボス加工を施すことにより、上塗り塗装
後の鋼板2の表裏両面に多数の凹凸を形成する(図1参
照)。
【0022】次に、エンボス加工された鋼板2を、鋼製
の版ロール(この実施例では、外径が254mmのもの)
18a等を備えてなる印刷部18に導き、この印刷部1
8で鋼板2の表側における凸部2aの表面(図1に示す
上塗り塗装層4の表面)に石目状の模様6を印刷する。
この場合、インキパン18bからピックアップロール1
8cによって鋼製の版ロール18aにインキを写し、そ
のインキを版ロール18aから硬質ゴムロール18dに
転写して鋼板2に印刷する。続いて、この印刷済みの鋼
板2を熱風炉19に導き、70〜90℃の熱風で印刷イ
ンキを乾燥させた後、クリヤー塗装部20および第3焼
付炉21を順次通過させることにより、石目状の模様が
印刷されている鋼板2の表面全体に図1に示すクリヤー
塗装層7を塗装・焼付け、その後にロール状に巻き取
る。こうして、図1および図2に示したような石目状の
模様6を有する化粧金属板1の製造が完了する。
【0023】このような構成によれば、鋼板2の表面に
下塗り塗装層3および上塗り塗装層4が順次形成された
後に、鋼板2がエンボス用ロール17によりエンボス加
工されて、そのエンボス加工により形成された表側の凸
部2aの表面にのみ石目状の模様6が版ロール18aで
印刷されるので、その石目状の模様6がエンボスの凹部
で不連続となり、この不連続部分によって印刷模様の人
工感が弱められることになる。つまり、上塗り塗装層4
の表面の印刷されない多数の凹部によって印刷模様の人
工感が弱められ、その結果、より自然な石の外観に似る
ことになる。
【0024】しかも、エンボス用ロール17と印刷用版
ロール18aの各径が互いに異なっていることにより、
エンボス模様のピッチと印刷模様のピッチも互いに異な
ったものとなる。したがって、石目状模様6の印刷時に
鋼板2が印刷ピッチ分だけ進んでもエンボス形状が異な
ることになり、その結果、石目状模様6も異なったもの
となる。これにより、印刷された石目状模様6が一定ピ
ッチで繰り返すといったパターン化が回避されて、より
自然の石の感じに似た表面模様が得られることになる。
【0025】また、同様の理由で、エンボス用ロール1
7あるいは印刷用版ロール18aの少なくとも一方を変
えれば、石目状の模様6も変化させることが可能とな
る。したがって、例えば、エンボス用ロール17を、違
ったエンボス模様のものに変えれば、1本の印刷用版ロ
ール18aで2種類の模様の化粧金属板を製造すること
ができる。
【0026】なお、上記実施例は化粧金属板1を一ライ
ンで製造する場合のものであるが、図4に示すように、
エンボス加工後に鋼板2をロール状に一旦巻き取り、こ
れを同じラインに設けられた印刷部18、第1焼付炉1
4、クリヤー塗装部20および第2焼付炉16に順次供
給するようにしても、同様の化粧金属板1を製造するこ
とができる。このようにすると、既存の2工程の塗装鋼
板用製造ラインが使用できるので、設備を変更する必要
がなくなる。なお、図4において、図3と同一の符号で
示した部分の構成は図3に基づいて説明したものと同一
である。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、化粧金
属板の表面に形成された印刷されていない多数の凹部が
人工感を弱めるので、自然な石らしい外観を得ることが
できる。また、エンボス模様のピッチと印刷模様のピッ
チとが異なったものとなるから、印刷ピッチがきてもエ
ンボス形状が異なるために違った模様が得られる。した
がって、模様のパターン化が回避されて印刷模様のピッ
チがわかりにくいものとなる。これにより、より自然の
石の感じに似た表面模様が得られる。さらに、本願の場
合、違ったエンボス模様のエンボスロールに変えること
により、1本の印刷用版ロールで2種類の模様の化粧金
属板を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す化粧金属板の拡大断面図
である。
【図2】化粧金属板の平面図である。
【図3】本発明実施例に係る化粧金属板の製造方法を示
す工程図である。
【図4】化粧金属板の製造方法の他の例を示す工程図で
ある。
【図5】本発明方法の原理を示す原理図である。
【符号の説明】
1 化粧金属板 2 鋼板(金属板) 2a 凸部 3 下塗り塗装層 4 上塗り塗装層 5 裏塗装層 6 石目状の印刷 7 クリヤー塗装層 11 表面処理部 12 表面塗装部 13 裏面塗装部 14 第1焼付炉 15 上塗り塗装部 16 第2焼付炉 17 エンボス用ロール 18 印刷部 18a 印刷用版ロール 19 熱風炉 20 クリヤー塗装部 21 第3焼付炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 7/14 B05D 5/06 104 B32B 15/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面処理がなされた金属板2の表面に、
    下塗り塗装層3が、ついで下塗り塗装層3の上に上塗り
    塗装層4が形成されており、 その金属板2には、前記上塗り塗装層4の形成後にエン
    ボス用ロールでエンボス加工が施されていることにより
    多数の凹凸が形成されており、 そのうちの表側の凸部2aの表面に石目状の模様6がロ
    ールで印刷されており、 それらの表面にクリヤー塗装層7が形成されており、 下塗り塗装層3が、防せい顔料ストロンチウムクロメー
    トを樹脂固形分に対して1〜30重量%配合した塗料を
    塗装焼き付け乾燥して、1〜10μmの乾燥厚さに形成
    されており、上塗り塗装層4が、ちぢみ塗料を塗布焼き付け乾燥する
    ことにより形成されており、 クリヤー塗装層7が、ちぢみ塗料であって、かつ、平均
    粒径2〜70μmの有機樹脂粒子および無機質ガラス粒
    子、直径2〜50μmの有機樹脂繊維および無機質繊維
    から選ばれた1種以上を1〜30重量部含有する塗料を
    塗装焼き付け乾燥して、5〜30μmの乾燥厚さに形成
    されており、 上記上塗り塗装層4用のちぢみ塗料およびクリヤー塗装
    層7用のちぢみ塗料がいずれも、水酸基価5〜110の
    ポリエステル樹脂65〜95重量部と、低核体メチル化
    メラミン樹脂5〜35重量部との和100重量部に対し
    てスルホン酸とアミンとの反応混合物をスルホン酸量で
    0.1〜3重量部含有したもの、を主成分として いるこ
    とを特徴とする化粧金属板。
  2. 【請求項2】 上塗り塗装層4が、平均粒径2〜70μ
    mの有機樹脂粒子および無機質ガラス粒子、直径2〜5
    0μmの有機樹脂繊維および無機質繊維から選ばれた1
    種以上を1〜30重量部含有する塗料を塗装焼き付け乾
    燥して、10〜30μmの乾燥厚さに形成されている請
    求項1記載の化粧金属板。
  3. 【請求項3】 ロール状に巻かれた金属板の一端を引き
    出して該金属板の表面に表面処理を施す工程と、 その表面処理後に、金属板の表面を下塗り塗装して焼き
    付け乾燥する工程と、その後に、請求項1に記載した上塗り塗装層用のちぢみ
    塗料を用いて金属板の表面を塗装して焼き付け乾燥する
    工程と、 その後にエンボス用ロールで金属板にエンボス加工を施
    すことにより金属板の表面に多数の凹凸を形成する工程
    と、 そのエンボス加工により形成された凸部の表面に石目状
    の模様を印刷する工程と、 その後に、請求項1に記載したクリヤー塗装層用のちぢ
    み塗料からなるクリヤー塗料を塗装して焼き付け乾燥す
    る工程とを経て、金属板をロール状に巻き取ることを特
    徴とする化粧金属板の製造方法。
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