JP4110616B2 - 化粧材およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家具、住宅機器、内外装材等に用いられる絵付けのための化粧材およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、化粧板への絵付け方法としては、化粧シートラミネート法や転写法があったが、化粧板と同面積のプラスチックフィルム等の基材シートが必要であった。とくに転写法では、転写後剥離された基材シートは廃棄物となるので、資源保護や環境保護の観点からも問題があった。
【0003】
基材シートを使用しない絵付け方法としては、例えば砂、木粉などの粉粒体を散布する方法や、インキジェット方式やグラビアオフセット方式などで基材上に直接印刷する方法などがあるが、いずれも精密な絵柄の付与には不向きであり、生産性や品質安定性等の問題があって、必ずしも十分満足すべきものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような問題点に着目してなされたもので、特に化粧材の転写層を被転写基材上に転写後、転写層から剥離して残存した非転写層の装飾層を有する基材シートを化粧シートとして有効利用できる化粧材およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、
基材シートの少なくとも片面に設けた非転写性の装飾層と、基材シートの片面に転写層とを設けた化粧材を使用して、その転写層を被転写基材上に転写して第1の化粧材を製造した後、転写層から剥離して残存した非転写性の装飾層を有する基材シートを基板上に積層して第2の化粧材を製造することを特徴とする化粧材の製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき図に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の化粧材の構成の一例である。
転写層3および非転写性の装飾層4を、互いに基材シート2の反対面側に設けた化粧材1である。
【0011】
基材シートとしては、とくに限定されるものはない。熱転写の場合には、転写温度で融解しない材質の基材シートを使用する必要がある。汎用上、ポリエステル系シート、ポリオレフィン系シート、ポリ塩化ビニル系シート、また剥離層を有した紙などが挙げられる。シートの厚さは特に限定されるものではなく、透明および不透明い何れでもよい。
また、剥離後残存した非転写性の装飾層を有する基材シートは化粧シートとして用いられるため、耐候性を向上させる意味で、紫外線による劣化を低減するための紫外線吸収剤もしくは光安定剤を添加してもよい。それぞれ量的に限定されるものではない。
【0012】
基材シートを特に透明なものを用いた場合には、転写層と基材シートとの間にフッ素系樹脂層もしくはシリコン系樹脂層といった層を設ければ、転写層を転写する場合、被転写基材への転移性を向上させることができる。こうして第1の化粧板を得た後に、残りの非転写性の装飾層を有する基材シートを接着基材へ貼り合わせ第2の化粧板を作製すれば、第2の化粧板は表面がフッ素系樹脂層もしくはシリコン系樹脂層となり耐汚染性に優れたものになる。
後述でも示すが、転写層が転写ができるのであれば、前述のフッ素系樹脂、シリコン系樹脂に限らず、例えば熱硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂等からなる層を設ければ、第2の化粧板は耐汚染性、耐磨耗性に優れたものになる。
【0013】
また、基材シートが透明、不透明にかかわらず、非転写性の装飾層の表面にさらに透明性の熱硬化型樹脂、フッ素系樹脂もしくはシリコン系樹脂、紫外線硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂等からなる層を設ければ、転写層を転写させ第1の化粧板を得た後、残りの非転写性の装飾層を有する基材シートの基材側を被接着基材に接着させて得られる第2の化粧板は、表面が透明性の熱硬化型樹脂、フッ素系樹脂もしくはシリコン系樹脂、紫外線硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂等からなる層となり耐汚染性、耐磨耗性等に優れたものになる。
【0014】
転写層を形成するには、方式は特に限定されない。単色や単純な絵柄層である場合には、コーター、例えばグラビアコーター、ナイフコーター、コンマコーター、ブレードコーターなどで行ってもよい。また、砂や木粉といった粉粒体の散布、インクジェット法、グラビアオフセット法、蒸着による方法や噴霧による方法などで行ってもよい。さらには、高意匠で複雑な絵柄を施すには、グラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷が好適である。
【0015】
転写層として用いられるインキおよび樹脂は、特に限定されるものではない。基材シートとの相性から剥離しやすいものを選定する、あるいは剥離層をシートと絵柄層との間に設けた転写層を形成するなどの方法が考えられる。さらには、転写層として、剥離層、化粧板となったときのための表面保護層、絵柄層、接着剤層といったように複合させた転写層を形成することも可能である。
【0016】
剥離層は必要に応じて設けられるものであって、その材質は特に限定されるものではなく、基材シートから容易に剥離可能な皮膜層を形成できる材質であればよい。例えば、後述の非転写性の装飾層に用いられるバインダーや、易剥離性のシリコン系樹脂、フッ素系樹脂、オレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、メラミン系樹脂、繊維素誘導体、塩化ゴム、環化ゴム等からなる基材シートとの相性に応じ適当なものを選んで使用すればよい。
【0017】
表面保護層も必要に応じて設けられるものであって、例えばウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、繊維素誘導体、紫外線硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂等を塗工する、もしくはオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂からなるフィルムを貼り合わせる等の方法で設けることができる。
【0018】
非転写性の装飾層としては、用いられるインキおよびバインダー樹脂は特に限定されるものではなく、基材シートとインキまたはバインダー樹脂とを考慮して適宜選定すればよい。ただし、剥離層と異なり、基材と接着するため密着は十分でなければならない。もしくは、基材をコロナ処理、プライマー処理といった表面処理を行うことで密着性を向上させる方法をとってもよい。樹脂としては、例えばフッ素系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、アルキッド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、繊維素系樹脂などやそれぞれの混合系の樹脂、あるいは共重合物などがあげられる。また、その凝集力からポリエステルポリオールをバインダーとしたインキがよく、イソシアネートで架橋させることでさらに凝集力を向上させることが可能である。
さらに、非転写性の装飾層は接着剤を介して基材に接着される場合があり、接着剤層は、転写基材へ接着剤を塗布する工程を省く意味で設けても良い。特に限定されるものではなく、ウレタン系ホットメルト型接着剤など必要に応じて用いればよい。接着剤によっては、所定の密着性が発現しない場合があるので選定には注意を要する。転写層の転写後に、非転写性の装飾層を有する基材シートの基材側側を被接着基材に接着する場合には、非転写性の装飾層上にあらかじめ透明保護層を設けておくこともできる。
【0019】
転写の方法は、公知のロール転写法もしくはプレス板での圧着法で可能である。ロール転写の場合では、転写された後のシートはいったん巻き取っても良いし、インラインで別の基材に貼りあわせても良い。剥離後のシートは転写性が十分であればよいが、一部転写せずにシートに残る場合がある。この場合、溶剤を塗工してふき取る必要がある。
【0020】
本発明の化粧材は枚葉で使用する場合は問題ないが、紙管に巻き取る場合にはシートの自重および巻き取り後の積みおきのために、転写層と非転写性の装飾層がブロッキングする場合がある。そのためには、メラミン系やアミノアルキド系等の速乾性インキや、紫外線または電離放射線硬化型インキを使用する、何れかのインキもしくは両方のインキ、または樹脂層にブロッキング防止となるシリカなどの粉体を添加する、あるいは、耐ブロッキング性のためのシートまたは紙を同時に巻く、といった方策が挙げられる。
【0021】
図2は、本発明の化粧材の他の例である。
基材シート11の片面に、非転写性の装飾層13と転写層12とをこの順に積層して設けた例の化粧材10を示した断面図である。 ロール圧着または平板プレスによって、被転写基材に転写層12が転写され、非転写性の装飾層13が残るような構成であればとくに限定されない。非転写性の装飾層13と転写層12との層間の密着強度は、転写後の転写層と被転写基材との密着性に比べ小さければよい。必要に応じて、剥離層を非転写性の装飾層13と転写層12との間に設けてもよい。さらには、非転写性の装飾層13と転写層12との層間に表面保護層を設けることによって、離型層または板貼り後の表面保護層となり得る。
【0022】
さらに、本発明の化粧材の構成は、片面だけでなく両面に非転写性の装飾層を設けたり、上記以外の構成が可能であり、特に限定されるものではない。
【0023】
【実施例】
以下実施例によって本発明を詳細に説明する。
<実施例1>
厚さ12μm の2軸延伸ポリエチレンテレフタレートシート(東洋紡績(株)製:E5102)にコロナ処理を施し、2液硬化型ウレタン系樹脂をバインダーとしたインキで絵柄印刷を行った後に、100℃で24h乾燥し、裏面に無処理のままポリビニルブチラール系インキ(大日精化工業(株)製)を転写インキ層として塗工した。
一方、珪酸カルシウム板に接着剤を塗布乾燥後、この化粧材の転写インキ層をロール転写によって、珪酸カルシウム板に転写させて、シートを剥がしたところ、転写が十分であった。この意匠面を保護する意味で、紫外線硬化型樹脂(セイカビームWT−YI:大日精化工業(株)製)をコートし紫外線で硬化させ第1の化粧板を得た。
さらに、別に中質繊維板(以後「MDF」と呼ぶ)へエマルジョン系接着剤(BA−53:中央理化工業(株)製)を塗工し、インキ面が接着剤側になるように圧締したところ、透明シートがインキ保護層となる高意匠性の第2の化粧板を得た。
このようにして得られたそれぞれの化粧板は、高意匠を有したものであり実用上も優れたものであった。
【0024】
<実施例2>
厚さ75μm のポリプロピレン系シートにコロナ処理を施し、2液硬化型ウレタン系樹脂をバインダーとしたインキで絵柄印刷をグラビアで行い、剥離層としてシリコン系樹脂を噴霧塗布した後、70℃で72h乾燥し、そのシリコン系樹脂上にポリウレタン系樹脂をバインダーとしたインキを塗工した。
一方、MDFに目止め剤、接着剤の順にそれぞれ塗工後80℃1minの乾燥後、ロール転写によって、この化粧材の転写インキ層をMDFに転写させて、シートを剥がしたところ、転写が十分でありかつ非転写性の装飾層である絵柄インキは残存シートに残った。
転写によって得られた化粧板の意匠面を保護する意味で、アクリルポリオール(URV283:東洋インキ製造(株)製)をTDI系イソシアネート(HARDNERT−75:日本ポリウレタン(株)製)で架橋させた樹脂をコートし、第1の化粧板を得た。
残存したシートの柄のない方の面に接着性を向上させるためにコロナ処理を施し、濡れ指数を40dyne/cm 以上となるようにした。さらに、MDFへエマルジョン系接着剤(BA-53 :中央理化工業(株)製)を塗工し、転写後得られたシートの柄層が表となるように接着を行い、第2の化粧板を得た。
以上のようにして得られた2種類の化粧板はともに高意匠のものであり、実用上も問題のないものであった。
【0025】
<実施例3>
厚さ50μm のポリプロピレンシート(二村化学工業(株)製)にコロナ処理を施し、2液硬化型ウレタン系樹脂をバインダーとしたインキ(ラミスター:東洋インキ製造(株)製)で絵柄印刷を行った後に、100℃で24h乾燥し、裏面に無処理のまま1液ウレタン系インキ(ラミスター:東洋インキ製造(株)製)を転写インキ層として塗工した。
一方、鋼板に接着剤を塗布乾燥後、ロール転写によってこの化粧材の転写インキ層を鋼板に転写させてシートを剥がしたところ、転写が十分であった。この意匠面を保護する意味で、12μm ポリエチレンテレフタレートシートを積層し、第1の化粧板を得た。
さらに、転写後のシートを鋼板へウレタン系接着剤(A−3210:武田薬品工業(株)製)を塗工し、インキ面が接着剤側になるように圧締したところ、透明シートがインキ保護層となる高意匠性の第2の化粧板を得た。
以上のようにして得られた2種類の化粧板はともに高意匠のものであり、実用上も問題のないものであった。
【0026】
<実施例4>
厚さ90μm の透明ポリ塩化ビニルシート(理研ビニル工業(株)製)の片面に、塩化ビニル酢酸ビニル共重合系インキ(VCGTK:東洋インキ製造(株)製)で絵柄印刷を行った後に、もう一方の面に剥離層としてポリビニルブチラール系樹脂を塗工し、さらに転写インキ層としてポリビニルブチラール系インキで重ねてグラビア塗工した。
一方、セメント板に目止め剤および接着剤を塗布乾燥後、ロール転写によっての化粧材の転写インキ層を転写させてシートを剥がしたところ、転写が十分であった。この意匠面を保護する意味で、紫外線硬化型樹脂でコートを行い、第1の化粧板を得た。
さらに、転写後のシートをMDFへエマルジョン系接着剤(CVC−36:コニシ(株)製)を塗工し、インキ面が接着剤側になるように圧締したところ、透明シートがインキ保護層となる高意匠性の第2の化粧板を得た。
以上のようにして得られた2種類の化粧板はともに高意匠のものであり、実用上も問題のないものであった。
【0027】
<実施例5>
厚さ90μm の透明ポリエチレンテレフタレートシート(パナック(株)製)の片面に、ウレタン系インキ(ラミスター:東洋インキ製造(株)製)でグラビア絵柄印刷を行った後に、もう一方の面に剥離層としてポリビニルブチラール系樹脂を塗工し、さらに転写インキ層としてポリビニルブチラール系インキで重ねてグラビア塗工した。
一方、セメント板に目止め剤および接着剤を塗布乾燥後、プレス機にて圧締を行いこの化粧材の転写インキ層をセメント板に転写させてシートを剥がしたところ、転写が十分であった。この意匠面を保護する意味で、紫外線硬化型樹脂でコートを行い、第1の化粧板を得た。
さらに、転写後のシートを合板へエマルジョン系接着剤(CVC−36:コニシ(株)製)を塗工し、インキ面が接着剤側になるように圧締したところ、透明シートがインキ保護層となる高意匠性の第2の化粧板を得た。
以上のようにして得られた2種類の化粧板はともに高意匠のものであり、実用上も問題のないものであった。
【0028】
<実施例6>
厚さ90μm の透明ポリエチレンテレフタレートシート(東洋紡績(株)製)の片面に、転写層としてウレタン系インキ(ラミスター:東洋インキ製造(株)製)でグラビア絵柄印刷を行った後、巻き取った。その後、非印刷面にラミスターインキを印刷しつつシリコン系樹脂をコートした紙を挟みながら、巻き取った。
この転写兼化粧シートの巻きに対して、鋼板に接着剤を塗布乾燥後、ロール転写機にて圧延を行い転写インキ層を転写させてシートを剥がしつつ第1の化粧板を作製し、さらに剥がされたシートを接着剤を塗布されたパーティクルボードへインキ面と貼りあわせ第2の化粧板を得た。以上のようにして、連続で2枚の化粧板を作製することができた。
以上のようにして得られた2種類の化粧板は高意匠性をもち、後コーティング等を行うにも十分に足るものであった。またブロッキング防止のために用いたシリコン系樹脂コート紙の効果で、巻き自体がブロッキングすることもなかった。
【0029】
<実施例7>
着色ポリプロピレンフィルムの片面に、絵柄印刷を行った後に表面保護の役割を果たすアクリル系樹脂を塗工した。もう一方の面に転写層として、まず表面保護層として紫外線硬化型樹脂、アンカー剤を塗工した後に塩化ビニル酢酸ビニル共重合体をバインダーとしたインキで転写絵柄層をグラビア方式で印刷した。
一方、MDFへ目止め剤および接着剤を順次噴霧塗工し、このようにして得られた化粧材の転写面をMDFに転写させ第1の化粧板を得た。さらに、転写後のシートを転写した面をMDFとウレタン系接着剤で接着し第2の化粧板を得た。
以上のようにして得られた2種類の化粧板は高意匠を有し、かつ表面保護層が化粧材に設けられていたので、あらためて化粧板に表面保護層またはトップコート層を設ける必要もなかった。
【0030】
【発明の効果】
本発明の化粧材は、基材シートの片面または両面に非転写性の装飾層を有し、さらに該非転写性の装飾層を有する基材シートの片面または両面に転写層を有する構成であるため、転写および化粧シートの2種類の機能を併せ持ったものであり、コスト的にも資源的にも有効利用できる。転写による第1の化粧板が得られ、かつ転写後の非転写性の装飾層を有する基材シートが廃棄されることなく化粧シートとしての機能を持ち、各種基材へ貼りあわせて、第2の化粧板が得られる。
特に、基材シートが透明であり、転写層と非転写性の装飾層とが互いに基材シートの反対面側に設けられてなる本発明の化粧材の場合には、転写により第1の化粧板を作製した後、転写後のシートで透明基材シートが表面保護層としての機能をもった第2の化粧板を作製することができる。
【0031】
これらの構成をもった化粧材は、さらに、非転写性の装飾層と転写層とをインラインで印刷することで、複数種類の化粧板への絵付けのための絵柄を1工程で印刷することもできる。さらにまた、本発明の化粧材を用いて化粧板を作製したものにおいては、コーティングをはじめとした様々な加工が可能であり、優れた実用上の効果を発揮する。
本発明により、化粧材の転写層を被転写基材上に転写後、転写層から剥離して残存した非転写層の装飾層を有する基材シートを化粧シートとして有効利用でき、かつ装飾性に優れた化粧材およびその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の化粧材の構成を示す断面図。
【図2】本発明の他の実施例の化粧材の構成を示す断面図。
【符号の説明】
1、10………化粧材
2、11………基材シート
3、12………転写層
4、13………非転写性の装飾層

Claims (1)

  1. 基材シートの少なくとも片面に設けた非転写性の装飾層と、基材シートの片面に転写層とを設けた化粧材を使用して、その転写層を被転写基材上に転写して第1の化粧材を製造した後、転写層から剥離して残存した非転写性の装飾層を有する基材シートを基板上に積層して第2の化粧材を製造することを特徴とする化粧材の製造方法。
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