JPH08187828A - 紙系化粧シートの柱状基材への貼着方法 - Google Patents

紙系化粧シートの柱状基材への貼着方法

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JPH08187828A
JPH08187828A JP7018815A JP1881595A JPH08187828A JP H08187828 A JPH08187828 A JP H08187828A JP 7018815 A JP7018815 A JP 7018815A JP 1881595 A JP1881595 A JP 1881595A JP H08187828 A JPH08187828 A JP H08187828A
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Japan
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decorative sheet
layer
columnar
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JP7018815A
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Hiroaki Nakayama
寛章 中山
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】通常用いられているラッピング貼合せ機を用い
て柱状基材にたいして効率的に紙系化粧シートの貼付け
を行うことが出来、しかも廃材の処理手段として焼却処
理を利用する際に塩化水素ガスの様な有毒なガスの発生
のない絵柄付柱状基材、さらには表面にエンボスによる
凹凸形状を有する絵柄付柱状基材を得ることのできる紙
系化粧シートの柱状基材への貼着方法を提供する。 【構成】外表面に凹凸ないし曲面を有する柱状基材をそ
の長軸方向へ搬送しつつ、紙系基材層、印刷層、トップ
コート層からなる紙系化粧シートと熱可塑性樹脂シート
が熱圧着により積層された積層化粧シートを、該柱状基
材の搬送方向に柱状基材と同期する速度で搬送する工程
で、該積層化粧シートの紙系基材層面に接着剤層を形成
し、該積層化粧シートを柱状基材の外表面側に段階的に
貼着し、次いで該接着剤が硬化した時点以降において、
該熱可塑性樹脂シートを剥離することにより絵柄付柱状
基材を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は凹凸を有する柱状基材へ
の紙系化粧シートを貼着する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自然木、合板等の木質系基材から
なる表面形状が、凹凸ないし曲面形状である長尺物の外
表面に適宜の絵柄を施したものが、窓枠、敷居、手摺等
の建築材として、あるいは家具等の構成部材として広く
用いられている。それらの柱状基材に対して絵柄を施す
手段として、ラッピング貼合せ機(曲面ラミネータ)を
用いて化粧シートを貼着する方法が、インラインで作業
を行うことができ、また複雑な表面形状を持つ柱状基材
に対しても化粧シートを基材に押圧あるいは案内する押
圧ロールの形状や装着位置を適宜選択する事により良好
に絵付けを行うことが出来ることから有効な方法として
用いられておる。化粧シートとしては、(1) 薄葉紙等の
紙系基材に印刷模様を施した後、ウレタン、ジアリルフ
タレートのような樹脂を含浸もしくはコートしたような
樹脂加工化粧紙、(2) ポリ塩化ビニルフイルムに印刷層
を形成した合成樹脂化粧シートが用いられている。
【0003】しかし、上記(1) 薄葉紙等の紙系基材に印
刷模様を施した後、ウレタン、ジアリルフタレートのよ
うな樹脂を含浸もしくはコートしたような樹脂加工化粧
紙は、化粧シートの抗張力が弱く破れ易いので、柱状基
材の形状によっては割れ、破れが生じ易い等成形加工性
に劣る。また、(2) のポリ塩化ビニルフイルムを利用し
た合成樹脂化粧シートは、成形加工性には問題は無いも
のの焼却処理に付したときに塩化水素ガスの様な有毒ガ
スを発生するため、廃材の処理手段として焼却手段を利
用することが出来ない等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とする
ところは、通常用いられているラッピング貼合せ機を用
いて柱状基材に対して効率的に紙系化粧シートの貼付け
を行うことができ、しかも廃材の処理手段として焼却処
理を利用する際に塩化水素ガスの様な有毒なガスの発生
のない絵柄付柱状基材、さらには表面にエンボスによる
凹凸模様を有する絵柄付柱状基材を得ることのできる紙
系化粧シートの柱状基材への貼着方法を提供する事にあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の紙系化粧シートの柱状基材への貼着方法
は、外表面に凹凸ないし曲面を有する柱状基材をその長
軸方向へ搬送しつつ、紙系基材層、印刷層、トップコー
ト層からなる紙系化粧シートと熱可塑性樹脂シートが熱
圧着により積層された積層化粧シートを該柱状基材の搬
送方向に柱状基材と同期する速度で搬送する工程で、該
積層化粧シートの紙系基材層面に接着剤を塗工して接着
剤層を形成し、該接着剤層が完全に硬化しない間に、該
積層化粧シートの該紙系基材層側を該柱状基材の外表面
側として該柱状基材の外表面に合致する形状を持つ複数
のロールを用いて段階的に貼着し、次いで、該接着剤層
が硬化した時点以降に、前記熱可塑性樹脂シートを剥離
することを特徴とするものである。
【0006】また、別の方法は、外表面に凹凸ないし曲
面を有する柱状基材をその長軸方向へ搬送しつつ、紙系
基材層、印刷層、トップコート層からなる紙系化粧シー
トと熱可塑性樹脂シートを熱圧着による積層と同時にエ
ンボス加工を施し、少なくとも紙系化粧シートの表面に
凹凸模様が賦形された積層化粧シートを該柱状基材の搬
送方向に柱状基材と同期する速度で搬送する工程で、該
積層化粧シートの紙系基材層面に接着剤を塗工して接着
剤層を形成し、該接着剤層が完全に硬化しない間に、該
積層化粧シートの該紙系基材層側を該柱状基材の外表面
側として該柱状基材の外表面に合致する形状を持つ複数
のロールを用いて段階的に貼着し、次いで、該接着剤が
硬化した時点以降に、前記熱可塑性樹脂シートを剥離す
ることを特徴とするものである。
【0007】そして、前記紙系基材層が2枚の薄葉紙を
熱可塑性合成樹脂の押出コート層を介して接着してなる
ことを特徴とすることが好ましいものである。
【0008】
【作用】上述の本発明の方法は、紙系基材層、印刷層、
トップコート層からなる紙系化粧シートに柔軟性を有す
る熱可塑性樹脂シートを熱圧着により積層した状態で柱
状基材に貼着するため、熱可塑性樹脂シートが緩衝材と
して極めて優れた作用を奏する。また本発明の絵柄付柱
状基材は、紙系基材層に印刷層、トップコート層を設け
た化粧シートを貼着した構成とすることにより、燃焼の
際に発生するガスも有毒な塩化水素ガスを含有しないた
め、焼却による廃棄処理に付すことができる。更に、紙
系基材層として、2枚の薄葉紙を熱可塑性合成樹脂の押
出コート層を介して接着してなる構成とすることにより
成形加工性にきわめて優れた作用を奏する。又紙系化粧
シートのトップコート層上にエンボス加工による凹凸模
様を賦形した構成とすることにより、極めて優れた意匠
性を奏する。
【0009】
【実施例】以下、図面を引用して本発明を説明する。図
1は本発明の紙系化粧シートの柱状基材への貼着方法に
より得られた絵柄付柱状基材の一実施例の積層構成を示
す拡大断面図、図2は本発明に係わる積層化粧シートの
一実施例の積層構成を示す拡大断面図、図3は本発明の
紙系化粧シートの柱状基材への貼着方法により得られた
絵柄付柱状基材のその他の実施例の積層構成を示す拡大
断面図、図4は本発明の実施に用いられるラッピング貼
合せの状態を説明する斜視図、図5は熱可塑性樹脂シー
トを剥離する状態を説明する斜視図であって、1は絵柄
付柱状基材、2は柱状基材、3は接着剤層、4は紙系化
粧シート、5は紙系基材層、6は印刷層、7はトップコ
ート層、8は熱可塑性樹脂シート、9は積層化粧シー
ト、10はエンボス凹部、11はベルトコンベア、R、
rは押圧ロールをそれぞれ表す。
【0010】本発明の製造方法によって得られた絵柄付
柱状基材1の構成は図1に示すように、柱状基材2の表
面に接着剤層3を介して、紙系基材層5に印刷層6、更
に該印刷層6の全面を覆うようにトップコート層7が順
に積層された紙系化粧シート4が貼着された構成、或い
は図3に示すように、前記トップコート層7の表面にエ
ンボス凹部10を設ける構成がある。
【0011】また、この絵柄付柱状基材1を製造する方
法としては、図4及び図5に示すような装置により行
う。この装置は公知のラッピング貼合せ機と同様のもの
である。すなわち、図4は本発明の実施に用いられるラ
ッピング貼合せの状態を説明する斜視図であり、適宜の
駆動手段により駆動されるベルトコンベア11上に順次
柱状基材2が載置され、図において左方から右方に移送
される。
【0012】一方、上方から積層化粧シート9が該柱状
基材2の移送速度と同期した速度で引き出され、複数の
押圧ロールR1 〜Rn により柱状基材2の外表面に順応
して密接される。即ち、図4に示すように、まず、押圧
ロールR1 により積層化粧シート9の柱状基材2の幅方
向中央部分に位置する箇所が柱状基材2に密着され、次
いで、押圧ロールR2 により積層化粧シート9のより側
方部分が柱状基材2の外表面形状に沿って折曲された
後、押圧ロールR3 により柱状基材2の側壁部分に密着
される。以下、押圧ロールR4 、R5 により順次、柱状
基材の幅方向の側方に向けて積層化粧シート9は密着さ
れる。このように、中央部分から幅方向の側方部分に向
けて順次密着させていくことにより、柱状基材2と積層
化粧シート9との密着面に間隙や気泡が生じるのを防止
することができる。柱状基材2の全長にわたり積層化粧
シート9が密着された状態で柱状基材2は次のベルトコ
ンベア11aに移送される。
【0013】熱可塑性樹脂シート8の剥離は任意の手段
で行うことができるが、図5に示すように柱状基材2の
外表面の形状に対応した複数の押圧ロールr1 〜rn
図4に示す貼着の場合とは逆の順に配置し、柱状基材2
の側方部から順次剥離していくことにより、シートの破
れもなく絵柄の乱れもない状態で綺麗に剥離することが
出来る。熱可塑性樹脂シート8を剥離後の柱状基材は表
面に着色ベタ層61、絵柄印刷層62等の印刷層6、ト
ップコート層7が設けられた紙系化粧シート4が貼着さ
れた絵柄付柱状基材1として、コンベア11aから取り
出される。
【0014】本発明による紙系化粧シート4の貼着によ
り絵付けされる柱状基材の断面形状には特に制限はな
く、従来知られたラッピング貼合せ機によりその外表面
上に化粧シートを貼着しうる断面形状であればよい。ま
た、その材質も任意であり、鉄、アルミニウム等の金属
材、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、等の合成樹脂材、
あるいは合板、パーチクルボード、MDF等の木質系基
材、陶磁器等の窯業製品基材等、目的とする最終製品に
合わせて任意の材料を選択できる。
【0015】本発明に用いられる積層化粧シート9の構
成としては、図2に示すように、例えば2枚の薄葉紙5
1を熱可塑性合成樹脂の押出コート層52を介して接着
された紙系基材層5の上面に着色ベタ層61、絵柄印刷
層62、トップコート層7を既知の印刷法、好ましくは
グラビア法により印刷して紙系化粧シート4を作製し、
該紙系化粧シート4のトップコート層7面と熱可塑性樹
脂シート8を熱圧着によって積層した構成である。
【0016】本発明で使用する積層化粧シート9に用い
る紙系基材層5としては、2枚の薄葉紙51を熱可塑性
合成樹脂の押出コート層52を介して接着された構成か
らなり、薄葉紙51としては、秤量23〜65g/m2
の建材用プリント用紙、純白紙、あるいは合成樹脂を混
抄させて層間強度を強化させた薄葉紙等が使用され、秤
量25〜35g/m2 の厚さのものが好適であり、ラミ
ネートするもう一枚の薄葉紙とは、もちろん同種でも異
種でもよい。
【0017】紙系基材層5を構成する2枚の薄葉紙51
を接着するための熱可塑性合成樹脂の押出コート層52
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂が適す
る。ポリオレフィン系樹脂を使用して押出ラミネーショ
ンにより積層する方法が紙系基材層5に柔軟性と厚さを
付与することが出来るので好ましい。該ポリオレフィン
系樹脂の厚みとしては、印刷性、柱状基材へのラッピン
グ加工性、及びトップコート層へのエンボス加工性等を
鑑みて20〜70μmであることが好ましい。即ち、2
0μm未満の場合、ラッピング等の成形加工性が得られ
ず、また、エンボスも入り難くなる。70μmを超える
とコストが高くなり、従って、ポリオレフィン系樹脂層
の厚みとしては、40〜50μmが最も好ましいもので
ある。
【0018】紙系基材層5に付される印刷層6は、全面
ベタ刷りの着色ベタ層61と例えば、木目、石目、天然
皮革の表面柄、布目、抽象柄等を表現する絵柄印刷層6
2が付されており、インキのビヒクルとしては公知のも
のが使用でき、例えばアクリル系、塩化ビニル系、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリオレフィン、
ニトロセルロース、ウレタン系等の樹脂系からなる単体
又は複数の混合体に必要に応じて、顔料、染料等の着色
剤、体質顔料、溶剤等を適宜混合したものを用いること
が出来る。なかでもニトロセルロース−アルキッド系イ
ンキが密着性に優れ好ましいものである。
【0019】次に印刷層6の表面に施されるトップコー
ト層7は、化粧シート表面の保護の役割と光沢度を調整
するために設けるものである。トップコート層7を構成
する樹脂としては、電離放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹
脂、熱可塑性樹脂等が使用可能であるが、電離放射線硬
化性樹脂は高価であり、熱可塑性樹脂は物性的に問題が
あり、表面物性、価格を考慮してウレタン系等の2液硬
化性樹脂が適している。光沢の調整は、ウレタン系等の
2液硬化性樹脂からなるインキに、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、タルク、硫酸バリウム、シリカ等の無
機質充填剤を適量添加して表面の艶の状態を任意に調整
することができる。トップコート層7の塗布は、紙系基
材層5の表面に施す印刷層6と同時にグラビア印刷機に
よって施される。
【0020】紙系化粧シート4の表面に施されたトップ
コート層7と熱可塑性樹脂シート8を重ね合わせ、互い
に圧接された熱ロール間に通して熱圧着し、一枚の複合
シート(積層化粧シート9)を製造する。熱圧着用熱ロ
ールとしてエンボスロールを使用すれば熱圧着とエンボ
ス加工を同時に行うことができ、熱可塑性樹脂シート8
を通して紙系化粧シート4のトップコート層7面にエン
ボス凹凸模様10を賦形することが出来る。
【0021】熱可塑性樹脂シート8に用いられる熱可塑
性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン類、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリ塩化ビニル等が用いられ
る。これらの熱可塑性樹脂のなかでも、耐熱性及び機械
的強度に優れた2軸延伸ポリエステルフイルムが特に好
ましい。用いられる熱可塑性樹脂シート8の厚みとして
は、ラッピング貼合せ機によって貼着するときの機械的
強度を考慮して18〜50μmのものが好ましく使用で
きる。
【0022】本発明においては、紙系基材層5の表面に
印刷、塗工等した後、硬化、乾燥した紙系化粧シート4
に熱可塑性樹脂シート8を熱圧着した積層化粧シート9
を、予め別工程として用意しておく。用意された積層化
粧シート9を柱状基材2に貼着する工程の直前に、該積
層化粧シート9の紙系基材層5面に別途接着剤3を塗工
する。積層化粧シート9側に塗工するには、ロールコー
ト、グラビアコート、リバースロールコート、コンマコ
ート、ナイフコート等の手段が有効に用いることが出来
る。
【0023】接着剤層3は、紙系化粧シート4を柱状基
材2に接着させるための層で、接着剤3としては、エチ
レン酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリルエマル
ジョン樹脂等の通常のフイルムラッピングに用いられる
ものでよい。また本発明では積層化粧シート9の紙系基
材層5面に接着剤を施して貼着するので、紙系基材層5
面に塗られた接着剤層3を貼着直前に加熱することによ
り半乾燥状態にするなどして、接着剤層3に含まれる溶
媒を少なくすることができ、貼合せ後に気化した溶媒に
より紙系化粧シート4が浮き上がること、あるいは溶媒
による柱状基材あるいは化粧シート層の変質、劣化を防
止することができる。
【0024】実施例1 秤量30g/m2 の紙間強化紙にTダイ押出機から40
μmの厚さにポリエチレンフイルムを押出しコーティン
グし、同時にもう一枚の薄葉紙、秤量30g/m2 の紙
間強化紙をラミネートし、チルロールで冷却して薄葉紙
2層の印刷用原紙を調製した。次いで、この印刷用原紙
の表面に通常のグラビア印刷機でニトロセルロース−ア
ルキッド系インキで着色ベタ層、絵柄印刷層を印刷し、
続いて、インラインで2液硬化性ウレタン系インキを用
いてトップコート層を設け紙系化粧シートを得た。次い
で厚さ25μmの2軸延伸ポリエステルフイルムと前記
紙系化粧シートのトップコート層面とを重ねて、予熱ド
ラム温度160〜170℃、ニップ圧25kg/c
2 、速度20m/minの条件でロールエンボス機に
挿入して、両者を仮接着すると同時にエンボス加工を行
ないトップコート層面に凹凸形状を賦型した。そのあと
希望する所定の巾にスリットする。次いで、通常用いら
れる曲面ラミネーター(丸仲商事製、PL−300C)
の積層化粧シート移送経路の途中にナイフコータ手段を
位置させ、積層化粧シートの紙系基材層面にエチレン酢
酸ビニル樹脂系接着剤を塗布(塗布量:150g/m2
した。接着剤を塗布した積層化粧シートを希望する形状
に加工したMDF基材に曲面ラミネート(速度:20m
/min 、乾燥温度:60〜70℃、ラッピング温度:6
0〜70℃)した。接着剤硬化後、2軸延伸ポリエステ
ルフイルムのみを剥離し、絵柄付柱状基材が得られた。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、2枚の
薄葉紙を熱可塑性合成樹脂の押出コート層を介して接着
した紙系基材からなる紙系化粧シートと柔軟性を有する
熱可塑性樹脂シートを積層した状態で柱状基材に貼着す
ることによって、従来の紙系基材では破れ、割れ等が発
生していた凹凸形状等でも容易に貼着する事が出来た。
【0026】また、紙系化粧シートと熱可塑性樹脂シー
トを熱圧着により積層し積層化粧シートを形成する際
に、熱圧着用ロールとしてエンボスロールを用いること
で紙系化粧シートの表面に凹凸模様を賦形することがで
き、該積層化粧シートを貼着した絵柄付柱状基材は意匠
効果の優れた化粧材となる。
【0027】更に、熱圧着された熱可塑性樹脂シートを
剥離するタイミングを施工直前に行えば、運搬、その他
の作業時に起きる製品表面の傷つき、汚れ等の不良を防
止することが出来る。
【0028】更に、本発明によって得られた化粧材は、
塩化ビニルを一切使用してないことから、廃材の処理の
際には大気汚染を引き起こすこと無く焼却処理に付すこ
とが出来るため、利用価値において優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の柱状基材への絵柄の貼着方法により得
られた絵柄付柱状基材の一実施例の積層構成を示す拡大
断面図である。
【図2】本発明に係わる積層化粧シートの積層構成を示
す拡大断面図である。
【図3】本発明の柱状基材への絵柄の貼着方法により得
られた絵柄付柱状基材のその他の積層構成を示す拡大断
面図である。
【図4】本発明の実施に用いられるラッピング貼合せの
状態を説明する斜視図である。
【図5】本発明の熱可塑性樹脂シートを剥離する状態を
説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 絵柄付柱状基材 2 柱状基材 3 接着剤層 4 紙系化粧シート 5 紙系基材層 51薄葉紙 52熱可塑性合成樹脂層 6 印刷層 61着色ベタ層 62絵柄印刷層 7 トップコート層 8 熱可塑性樹脂シート 9 積層化粧シート 10エンボス凹部 11ベルトコンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 31/20 7148−4F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外表面に凹凸ないし曲面を有する柱状基
    材をその長軸方向へ搬送しつつ、紙系基材層、印刷層、
    トップコート層からなる紙系化粧シートと熱可塑性樹脂
    シートが熱圧着により積層された積層化粧シートを該柱
    状基材の搬送方向に柱状基材と同期する速度で搬送する
    工程で、該積層化粧シートの紙系基材層面に接着剤を塗
    工して接着剤層を形成し、該接着剤層が完全に硬化しな
    い間に、該積層化粧シートの該紙系基材層側を該柱状基
    材の外表面側として該柱状基材の外表面に合致する形状
    を持つ複数のロールを用いて段階的に貼着し、次いで、
    該接着剤が硬化した時点以降に、前記熱可塑性樹脂シー
    トを剥離することを特徴とした紙系化粧シートの柱状基
    材への貼着方法。
  2. 【請求項2】 外表面に凹凸ないし曲面を有する柱状基
    材をその長軸方向へ搬送しつつ、紙系基材層、印刷層、
    トップコート層からなる紙系化粧シートと熱可塑性樹脂
    シートを熱圧着による積層と同時にエンボス加工を施
    し、少なくとも紙系化粧シートの表面に凹凸模様が賦形
    された積層化粧シートを該柱状基材の搬送方向に柱状基
    材と同期する速度で搬送する工程で、該積層化粧シート
    の紙系基材層面に接着剤を塗工して接着剤層を形成し、
    該接着剤層が完全に硬化しない間に、該積層化粧シート
    の該紙系基材層側を該柱状基材の外表面側として該柱状
    基材の外表面に合致する形状を持つ複数のロールを用い
    て段階的に貼着し、次いで、該接着剤が硬化した時点以
    降に、前記熱可塑性樹脂シートを剥離することを特徴と
    した紙系化粧シートの柱状基材への貼着方法。
  3. 【請求項3】 前記紙系基材層が2枚の薄葉紙を熱可塑
    性合成樹脂の押出コート層を介して接着してなることを
    特徴とする請求項1、2記載の紙系化粧シートの柱状基
    材への貼着方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010006083A (ja) * 2009-10-15 2010-01-14 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート
CN105328973A (zh) * 2015-12-09 2016-02-17 重庆锦沙沣包装有限公司 一种纸板生产机组
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