JP2953490B2 - 窯業系板材の化粧方法 - Google Patents

窯業系板材の化粧方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は窯業系板材の化粧方法
に関し、詳しくは表面に凹凸模様を有する窯業系板材表
面に転写方式により化粧を行う方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築用板材として、繊維補強セメ
ント板などの窯業系板材が非常に広く使用されている。
この種板材はそのままであると表面が灰白色〜灰黒色の
無彩色で意匠性に乏しく、また表面吸水性を有するの
で、表面着色及び防水性を付与するため各種色彩の塗装
を施すことが通常行われる。さらに、意匠性を付与する
ことを目的として、例えば表面に自然石の石積み様の各
種輪郭の凹凸模様を付し、凸部に自然石風の模様を転写
方式により印刷することにより意匠性を高めることなど
がしばしば行われる。
【0003】この転写方式による表面化粧は、自然石の
表面を写真撮影し、これを転写フィルムの原判とするの
で、仕上がり後の壁外観は工場生産された壁板で構築し
たものであるのに係わらず、被写体となった天然素材と
極めて近似した外観とすることができ、高級感に優れる
外壁が容易にかつ安価に構築できるといった利点を有す
る。
【0004】
【従来技術の問題点】しかしながら、上記転写方式で壁
板を化粧する場合、基材となる壁板表面が平滑面である
場合は問題はないが、表面に目地状の凹凸模様を付した
ものである場合、転写フィルムを壁板表面に加圧して転
写する際目地凹部内まで模様柄が印刷され、凹目地と凸
模様部分の境界が見苦しくなるといった欠点があった。
特に、凹部模様が浅いと、転写ロールの弾性により凹部
模様底面まで模様が転写されてしまい、凸部と凹部との
見分けが判然としなくなる場合も生じる欠点があった。
【0005】このような問題点を解消するために、凸部
模様表面に対応する部分のみに模様を印刷した転写フィ
ルムを用いて転写することも行われるが、この場合壁板
の凹凸模様の変更があった場合、転写フィルムを撮影原
判から作成しなおす必要が生じ、多品種少量生産の場合
非常に効率が悪くなる欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、表面に凹凸模様を有する窯業系板材の表面に転
写方式により表面化粧をする場合、凸部模様表面のみに
確実な模様転写を施すことができると共に、模様変更が
あっても効率的に対応可能な窯業系板材の化粧方法を提
供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の窯業系
板材の化粧方法は、表面に凹凸模様1B、1Aを有する
窯業系板材1表面に転写方式により表面化粧を行う場合
において、剥離層3Aを設けた保護フィルム3B上に全
面に一様の模様3Cを印刷した転写フィルム3であっ
て、前記剥離層3Aと印刷模様3Cのみに一定微小間隔
の切り目を刻設した転写フィルム3を前記窯業系板材1
表面に当接しスポンジロールで圧接して転写することを
特徴とするものである。
【0008】
【作用】この発明において、窯業系板材表面の凸部模様
のみに転写方式により化粧を行う場合、転写フィルムと
して、剥離層と印刷模様のみに一定微小間隔の切り目を
刻設した転写フィルムを用い、かつ前記窯業系板材表面
にスポンジロールで圧接して転写する。この時、圧接ロ
ールはスポンジロールであるので転写は凸部模様表面の
みに対応する部分のみに強く圧接され、凹部模様の部分
は圧接されることがあっても殆ど圧力が加わらない。
【0009】さらに、印刷模様及び剥離層には微小間隔
で切り目が刻設されているので、凸部模様の輪郭部分で
隣接する印刷模様及び剥離層が分離し、圧の加わらなか
った部分は保護フィルムと共に剥がされ、窯業系板材へ
は転写されない。従って、凸部模様の輪郭の明瞭な印刷
が可能となる。なお、上記切り目の刻設態様は、模様の
形態に応じ2〜10mmの平行線あるいは碁盤目状とされ
る。
【0010】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。図1は転
写フィルムの要部拡大斜視図、図2はこの発明の実施例
のプロセスを示す拡大断面図である。
【0011】(実施例)剥離層3Aを設けた保護フィル
ム3B表面全面に自然石の表面を撮影したフィルムを原
判として印刷3Cを行い、次いで印刷層3Cと剥離層3
Aのみに2mm間隔で平行な切り目3D…3Dをプレス刃
により刻設し転写フィルム3を得た。次に、凹凸差2mm
の凹凸模様を有するセメント板1を用意し、そのセメン
ト板1表面全面に接着剤2を均一塗布し乾燥させ、この
セメント板1表面に前記転写フィルム3を乗せ図2に示
すように加熱したスポンジロール4で加圧して転写を行
い、その後転写フィルム3の保護フィルム3Bを剥がし
た。
【0012】このとき、凸部模様1A部分へは接着剤2
により印刷層3Cが接着し、一方凹部模様1Bに対応す
る印刷模様3Cは接着せず、従ってこの部分を境として
切り目3Dで分離された印刷模様3Cが保護フィルム3
Bへ付着したまま剥がされ、凸部模様1Aに対応する印
刷模様3C部分だけがセメント板1に転写された。その
後、表面に透明クリヤーのトップコート層を塗布し化粧
を終了した。
【0013】(比較例1)実施例と同じセメント板1
に、剥離層及び印刷層に切り目刻設の処理を行なわない
転写フィルムを乗せて転写した他は実施例と同じにして
表面化粧を行った。 (比較例2)表面に凹凸差5mmの自然石積み様の凹凸模
様を付したセメント板1を使用した他は比較例1と同様
にして表面化粧を行った。
【0014】実施例と比較例1及び2の外観を比較した
ところ、実施例の場合は浅い凹部模様であるにも係わら
ず、凹部模様1Bと凸部模様1Aとは明瞭に区別されて
印刷されたが、比較例1の場合は凹部模様1B底部にも
凸部模様1A表面と殆ど同じ調子で模様が転写され、少
し離れると凹部模様が判然としなくなった。また比較例
2の場合は、凹部模様1B底面に模様が転写されること
は無かったが、図3に示すように凸部模様表面1Aから
凹部模様1B底面にかけての側壁部1Cに、ロールの圧
縮によるはみ出し転写部分3’が見られ、凹部模様1B
の輪郭のはっきりしない模様となった。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
表面を転写フィルムで印刷模様を付する場合、剥離層と
印刷層に切り目を刻設し分離剥離がされやすい状態とさ
れた転写フィルムを使用するので、凸部模様と凹部模様
との輪郭が明瞭な化粧印刷を施すことが可能となり、高
級感に優れる壁板を安価に大量生産できるといった効果
を有する他、同じ転写フィルムが各種凹凸模様の異なっ
た窯業系板材に適用できるので、凹凸模様の仕様変更が
あっても迅速に対応可能であり、多品種少量生産であっ
ても効率良く生産ができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の転写フィルムの拡大断面図である。
【図2】この発明の実施例のプロセスを説明する拡大断
面図である。
【図3】比較例の表面転写状態を示す要部斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…セメント板 1A…凸部模様 1B…凹部模様 2…接着剤 3…転写フィルム 3A…剥離剤 3B…保護フィルム 3D…切り目 4…スポンジロール

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に凹凸模様1B、1Aを有する窯業
    系板材1表面に転写方式により表面化粧を行う場合にお
    いて、剥離層3Aを設けた保護フィルム3B上に全面に
    一様の模様3Cを印刷した転写フィルム3であって、前
    記剥離層3Aと印刷模様3Cのみに一定微小間隔の切り
    目を刻設した転写フィルム3を前記窯業系板材1表面に
    当接しスポンジロールで圧接して転写することを特徴と
    する窯業系板材の化粧方法。
JP29131593A 1993-10-26 1993-10-26 窯業系板材の化粧方法 Expired - Fee Related JP2953490B2 (ja)

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