JP3077129U

JP3077129U - シール

Info

Publication number: JP3077129U
Application number: JP2000007510U
Authority: JP
Inventors: 和夫風間
Original assignee: 株式会社ライフ・トゥ
Priority date: 2000-10-19
Filing date: 2000-10-19
Publication date: 2001-05-11
Anticipated expiration: 2006-10-19

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】シール基板を折り曲げることなく、その溝に
沿ってハサミ等で容易に切断して各ブロックを互いに分
割することができるシールを提供する。【解決手段】溝４で区画した多数のブロック６を有
し、かつ、その各ブロック６を上記の溝４に沿って切断
することにより互いに分割可能とした硬質プラスチック
製の板状のシール基板１を形成して、そのシール基板１
の表面に適宜な装飾を施すとともに、シール基板１の裏
面に粘着剤２を介して剥離紙３を貼付して成るシールに
おいて、そのシール基板１に設けた溝４の断面形状をＶ
字状として、その溝４の両側の壁面を緩やかな傾斜面５
となし、かつ、その溝４の底の開き角度を、溝４の底の
肉薄部をハサミ等で切断する場合に、シール基板１を折
り曲げることなくハサミ等が溝４の底まで入り込める角
度に設定したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はシールに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、溝で区画された多数のブロックを有し、かつ、その各ブロックを上記の溝に沿って切断することにより互いに分割可能とした硬質プラスチック製の適宜な厚さを有する板状のシール基板を形成し、そのシール基板の表面に適宜な装飾を施すとともに、シール基板の裏面に粘着剤を介して剥離紙を貼付して成るタイル状のシールが存在する。

【０００３】上記のような従来のシールは、溝の断面が鋭角な楔状になっているので、各ブロックを分割するために、その溝に沿って切断するときに、その溝にハサミ等が入り込みにくく、ハサミ等を入り込ませるには、シール基板を溝の位置で折り曲げて溝の幅を拡大しなければならぬという面倒があった。また、溝の幅が狭いので、各ブロックの表面に施した装飾が近づき過ぎて込み入り、美観を損ねるという不満もあった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、溝で区画した多数のブロックを有して、使用する場合は、その溝に沿って切断することにより各ブロックを互いに分割するようになしたシールにおいて、そのシール基板を折り曲げることなく、その溝に沿ってハサミ等で容易に切断して各ブロックを互いに分割することができ、かつ、各ブロックの表面に施した装飾が適度な距離で離れることによりそれぞれの美観を損ねることのないシールの提供を課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案のシールは、溝４で区画した多数のブロック６を有し、かつ、その各ブロック６を上記の溝４に沿って切断することにより互いに分割可能とした硬質プラスチック製の板状のシール基板１を形成して、そのシール基板１の表面に適宜な装飾を施すとともに、シール基板１の裏面に粘着剤２を介して剥離紙３を貼付して成るシールにおいて、そのシール基板１に設けた溝４の断面形状をＶ字状として、その溝４の両側の壁面を緩やかな傾斜面５となし、かつ、その溝４の底の開き角度を、溝４の底の肉薄部７をハサミ等で切断する場合に、シール基板１を折り曲げることなくハサミ等が溝４の底まで入り込める角度に設定したことを特徴とする、という構成を採るものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、図を用いて本考案の実施の形態について説明する。まず、本考案のシールは、図３に示すように、シール基板１と、粘着剤２と、剥離紙３とによって構成される。

【０００７】シール基板１はポリプロピレンやＡＢＳ樹脂などの硬質プラスチック製であり、表面に断面Ｖ字状の溝４を有し、かつ、その溝４で区画した多数のブロック６を有している。すなわち、溝４の両側の壁面は緩やかな傾斜面５となっている。その傾斜面５は、そのまま各ブロック６の周壁となっている。その溝４の底はハサミ等の刃物で容易に切断可能な薄肉部７となっている。すなわち、溝４に沿ってその薄肉部７を切断することにより各ブロック６を互いに分割可能にしている。上記の断面Ｖ字状の溝４の底の開き角度は、溝４の底の肉薄部７をハサミ等で切断する場合に、シール基板１を折り曲げることなくハサミ等が溝４の底まで入り込める角度に設定している。このシール基板１は金型を用いた射出成形により製造することができる。シール基板１の表面には装飾を施すことができる。装飾の方法は自由であり、例えば、隣接する２つのブロック６の一方の表面に艶出しを行い、他方のブロック６の表面に艶消しを行なって市松模様にしたり、各ブロック６ごとに異なる色彩を着色したり、各ブロック６の表面に同一もしくは異なる模様等（絵や文字等を含むものとする）を捺染その他の方法により印刷することなどが可能である。

【０００８】粘着剤２はシール基板１の裏面に塗布して、剥離紙３をその粘着剤２の上に覆うように貼付する。

【０００９】使用する場合は、シール基板１を溝４に沿ってハサミ等で切断して各ブロック６ごとに分割する。なお、複数のブロック６を一纏まりにして分割することも可能である。そして、裏面の剥離紙３を剥がして所望の物品の表面に粘着剤２を利用して貼付すればよい。

【００１０】

【考案の効果】

本考案のシールは上記の通りであり、まず、シール基板１に設けた溝４の断面形状をＶ字状として、その溝４の両側の壁面を緩やかな傾斜面５となし、かつ、その溝４の底の開き角度を、溝４の底の肉薄部７をハサミ等で切断する場合に、シール基板１を折り曲げることなくハサミ等が溝４の底まで入り込める角度に設定したので、各ブロック６を分割するために、その溝４に沿ってハサミ等で切断するときに、シール基板１を溝４の位置で折り曲げて溝４の幅を拡大させる面倒がなく、切断作業が容易であるというメリットがある。また、溝４の幅が広くなり、各ブロック６の表面の周囲に傾斜面５による空白部分が存在するので、各ブロック６の表面に施した装飾が互いに適度な距離だけ離れて込み入りすぎることがなく、それぞれの美観を損ねることがないというメリットもある。また、シール基板１の各ブロック６は板状で適宜な厚みを有しているので、物品の表面に貼付したときに、そのブロック６の表面が物品の表面より一段突出した状態となるので立体感が生じ、そのブロック６の表面に施した装飾が浮き上がる感じとなって目立ちやすくなるというメリットがある。また、シール基板１の各ブロック６は硬質プラスチック製で板状なので、例えばタイルのように並べて使用することも可能であり、その並べ方によって様々な模様を形成したり、又、枠状に並べて額縁のようにすることもできる。すなわち、シール基板１の各ブロック６は装飾を施す媒体としての機能だけでなく、そのもの自体が他の利用価値を有して有用性にすぐれている。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図である。

【図２】断面図である。

【図３】構成要素を分離した側面図である。

【符号の説明】

１シール基板２粘着剤３剥離紙４溝５傾斜面６ブロック７薄肉部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】溝４で区画した多数のブロック６を有
し、かつ、その各ブロック６を上記の溝４に沿って切断
することにより互いに分割可能とした硬質プラスチック
製の板状のシール基板１を形成して、そのシール基板１
の表面に適宜な装飾を施すとともに、シール基板１の裏
面に粘着剤２を介して剥離紙３を貼付して成るシールに
おいて、そのシール基板１に設けた溝４の断面形状をＶ
字状として、その溝４の両側の壁面を緩やかな傾斜面５
となし、かつ、その溝４の底の開き角度を、溝４の底の
肉薄部７をハサミ等で切断する場合に、シール基板１を
折り曲げることなくハサミ等が溝４の底まで入り込める
角度に設定したことを特徴とするシール。