JPS5811987A - 凹状表示部を有する成形品の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はゴム、プラスチックス等の成形品表面に文字
・模様等の表示部を成形する方法に関し、特には表示部
が成形品の一般表面より内方に凹んだ凹状表示部の成形
方法に関する。

例えば自動車の泥除けあるいは車体側面に添着される長
尺のサイドモールディング等のプラスチックス成形品の
表面に車名もしくは型名等を表示することが行なわれる
。との表示の形成方法としては、（イ）印刷または塗装
による方法、（ロ）プラスチックスまたは金属等から々
る表示プレートを製品に貼り付けたりあるいは製品の取
付孔等に固定したシする方法、（ハ）異種または異色の
成形品からなる表示部を直接製品に貼着する方法、に）
あらかじめ別成形した文字等の表示部成形品を金型内に
インサートセットしておき、製品の成形と同時に一体に
埋設または貼着する方法等がある。乙のうち（１）〜（
ハ）の方法によるものにあっては、剥離、脱落のおそれ
があシ、自動車のような振動が大きくまた屋外での荷酷
な条件下で使用されるものの付属品に対する表示部形成
方法としては好ましくない。またに）の−体成形にあっ
ては表示部の接着は極めて強固となるが、文字等の表示
部成形品のインサートセットが困難かつ煩雑で、また成
形時の圧入樹脂の流動によって表示部がずれたシあるい
は表示部表面に樹脂が回り込んだ如することがしばしば
あり、作業効率上の不利があった。

この発明はこのような状況に鑑みて提案されたものであ
って、極めて簡略な方法によって効率的な表示部の成形
および外観美麗な装飾的表示部の成形方法を提案しよう
とするものである。

この発明は後述する実施例からも理解されるように、マ
ッドガードとかサイドモールディング等の板状ないしは
棒状成形品の表面に凹状表示部を成形するのに最も適す
る。なお、場合によっては本発明によって板状の表示体
を成形し、これを製品本体の成形時に一体に接着すると
いう利用方法もある。以下添付の図面に従って詳細に説
明する。

第１図はこの発明によって得られた成形品の一例を示す
自動車用サイドモールディング１０における表示部を表
わした一部斜視図であり、第２図はその成形型の断面図
である。図示したようにこの発明による表示部は、成形
品表面部１０ａよシも内方へ凹んだ凹状表示部１１であ
って、その内底面には成形品を構成する樹脂１４とは区
別される表示部形成用基材１５の表面が露呈される。従
って、表示部形成用基材１５と本体樹脂１４との色彩の
コントラストによって、および凹状表示部１１の四部の
深さによって、該表示部１１は特異な意匠的効果を付与
することが可能である。

このような表示部１１を成形する方法の一例が第２図に
示される。図において符号２１は固定型（上型）、２２
は可動型（下型）、２３はキャビティ、２３ａは固定型
２１のキャビテイ面、２３ｂは可動型２２のキャビテイ
面、２５は所定の表示部形状を有する凸部、２８はラン
ナー、２９はゲート孔を各々示す。すなわち、この発明
方法は、固定型２１および可動型２２を有するいわゆる
分割金型を用いて文字・模様等の表示部１１を成形する
方法であって、成形品裏面側となる通常可動型２２のキ
ャビテイ面２３ｂにあらかじめ表示部形成用基材１５を
保持せしめ、他方成形品表面側となる固定型２１のキャ
ビテイ面２３ａには表示部形状の凸部２５を突設し、両
型２１′、２２の型締時には図示のように、前記表示部
形成用基材１５の表面を前記表示部形状の凸部２５によ
って挟圧せしめるとともに、キャビティ２３内にゴムま
たはプラスチックス等の溶融可塑物を圧入して前記基材
１５と一体に凹状表示部１１を成形するものである。

ここで、表示部形成用基材１５は、前記したように成形
品表面の凹状表示部１１の内底面に露呈されるものであ
るから、しかるべく装飾用効果を持つように企図された
ものが選択される。

材質的に最も好ましいものは、成形品本体を構成する樹
脂と同質もしくは同種または相溶性の良い樹脂から構成
されたものである。基材１５の厚みは、成形品本体の厚
みと形成される凹状表示部の凹部の深さによって決定さ
れる。すなわち、基材が保持される一方の型面２３’ｂ
と他方の型面２３ａに突設された凸部２５先端との間に
作出される間隙が、基材１５の憚みとなるわけであるが
、実際上は基材］５の厚みをそれよりもわずかに大きく
構成することが、型締時における挟圧力を大きくし本体
樹脂の基材表面に対する回り込み等を防止する上で望ま
しい。

また第２図はいわゆる上下の分割盤であって表示部形成
用基材１５のキャビテイ面への保持は比較的容易である
が、成形型が第３図のような左右方向への分割型の場合
には、該基材１５は例えば同図の可動型２２に設けた真
空吸引孔２’ｉ’、　２’ｉ’による真空吸引によって
キャビテイ面に保持される。なお、接着剤もしくは接着
テープ等による仮止も可能である。

固定型（上型）２１のキャビテイ面２３　ａに形成され
る凸部２５は凹状表示部１１の凹み深さに見合った高さ
をもって、表示部形状に形成される。換言すれば凸版状
に形成されているのである。この場合において、例えば
第１図の文字の例における「０」やｒＡＪのように、連
続する凹部に四重れたηう独部分１１Ｚを有する場合に
は次のように成形される。第３図および第４図に図示す
るように、１ず一つの方法としては例えば文字「０」の
ような環状の凸部２５′の一部に他のキャビティ空間と
連通ずる切欠部２６を形成して本体樹脂を連通させるこ
とである。

この場合には表示部］１の一部が切れだ状態となって成
形される。他の方法としては、該単独部となるキャビテ
ィ空間２３Ｚに対するゲート孔２９Ｚを設けることであ
る。第４図に示した文字ｒＡＪ部分がその例である。な
お、ゲート孔２９または２９ｚは、成形仕上げ上沓表示
部の端縁部分またはパーティング面に設けるのが好まし
いことはいうまでもない。

第５図は、表示部形成用基材１５が可動型キャビテイ面
２３１）に突設された支持突状部２４によって保持され
た実施例を示すものである。

この例は、成形品本体の肉厚が比較的大きくまだ成形品
裏面側が取付面と々っていてそれがほとんど外観上無視
されるような成形品に利用される。この場合においては
、図示したように、支持突状部２４はキャビティ反対側
の表示部形状を有する凸部２５に対応する位置において
、基材１５を挟圧する関係上肢凸部２５先端面よシも大
きく構成される。また、基材１５の表示部に関与しない
部分に適宜の透孔１６ないしは切欠を設けて本体樹脂の
回り込みを容易にするようにしてもよい。

以上説明したように、この発明によれば表示部形成用基
材を用いて、該基材の表示部部分を除く他の部分を成形
品本体と一体に成形するものであるから、極めて容易か
つ確実に表示部を形成することが可能である。そしてそ
の表示部は、本体樹脂とは明瞭に区別される基材表面に
よって形成され、しかもそれはあたかも成形品本体に刻
印されたか−のような凹みをもって作出され、全く特異
な審美的効果をもつものである。

さらに、この発明によって成形された表示部は、成形品
本体の裏面側または内部に一体に埋設された基材によっ
て形成されるので、荷酷な使用条件下においても剥離し
たシ変形または脱落したりする懸念はなく、半永久的な
耐久性を兼ね備えるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明方法によって得られた成形品の一例を
示す自動車用サイドモールディングにおける表示部を表
わした一部斜視図、第２図はその成形型の断面図、第３
図は他の実施例を示す成形型要部の断面図、第４図はそ
の固定型キャビテイ面の平面図、第５図は他の実施例を
示す成形型の断面図である。 １１・・・表示部、　　１５・・・表示部形成用基材、
２１・・・固定型、　　２２・・・可動型、　　２３・
・・キャピテイ、　　２４・・・支持突状部、２５・・
・凸　部、　　２９・・・ゲート孔。 第３図 第４図 第５図 −５６１−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　固定型および可動型を有する成形型を用いて文字
   ・模様等の表示部を成形するに際して、一方の金型キャ
   ビテイ面に表示部形成用基材をあらかじめ保持せしめ、
   他方の金型キャビテイ面には所定の表示部形状の凸部を
   突設し、両型の型締時において前記表示部形成用基材表
   面を前記凸部によって挟圧せしめるとともにキャビティ
   内に溶融可塑物を圧入し前記基材と一体に凹状表示部を
   成形することを特徴とする文字・模様等の凹状表示部の
   成形方法。 ２６　　表示部形成用基材がキャビテイ面に突設された
   支持突状部によって保持された特許請求の範囲第１項記
   載の文字・模様等の凹状表示部の成形方法。